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JPH06649B2 - 誘電体微粒子の製造方法 - Google Patents
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JPH06649B2 - 誘電体微粒子の製造方法 - Google Patents

誘電体微粒子の製造方法

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JPH06649B2
JPH06649B2 JP21364984A JP21364984A JPH06649B2 JP H06649 B2 JPH06649 B2 JP H06649B2 JP 21364984 A JP21364984 A JP 21364984A JP 21364984 A JP21364984 A JP 21364984A JP H06649 B2 JPH06649 B2 JP H06649B2
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博 山ノ井
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、チタン酸バリウム微粒子、チタン酸ストロン
チウム微粒子、ジルコニウム酸バリウム微粒子等の誘電
体微粒子の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
本出願人は、特願昭57−147226(チタン酸バリウム微粒
子の製造方法)、特願昭57−151240(チタン酸カルシウ
ム微粒子の製造方法)、特願昭57−156315(チタン酸ス
トロンチウム微粒子の製造方法)、特願昭57−219540
(ジルコニウム酸バリウム微粒子の製造方法)等におい
て、湿式合成法による誘電体微粒子の製造方法を提案し
た。
これらの誘電体微粒子の製造方法において、Ti)又はZ
r)の原料として塩化物を使用した場合の製造方法は、
大略次の通りである。
先ず、TiCl4(又は、ZrCl4,ZrOCl2・8H2O等)を加水分
解した後、NaOH,KOH等のアルカリ剤を使用して中和す
る。次に、TiCl4と等モル量のBa(又はCa,Sr等)を加
えた後、NaOH,KOH等のアルカリ剤でpHを強アルカリ性
側にして、加熱、反応させる。この後、デカンテーショ
ンによる水洗、濾過、乾燥を行って、例えばチタン酸バ
リウムBaTiO3微粒子を得る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したように、Ti(又はZr)の原料として塩化物を使
用して製造した誘電体微粒子を螢光X線分析装置で測定
すると、微量のClが検出される。このClは、原料のチタ
ン酸化物(又はジルコニウム塩化物)に由来するもので
あると考えられる。Clの存在は、コンデンサ、セラミッ
ク成形品等に加工した後、経時変化による信頼性劣化の
原因ともなり得るので、Cl量はできるだけ少ないことが
望ましい。また、フアインセラミックス製品の原料とし
て使用する場合においても、このClの存在が問題となり
得る場合がある。
本発明は、上記問題点を解決することができる誘電体微
粒子の製造方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、チタン又はジルコニウムの塩化物
(例えば、TiCl4,ZrCl4,ZrOCl2・8H2O等)を水溶液中
で加水分解した後、この水溶液をアルカリ剤(NaOH,KOH
等)でpH7.1以上のアルカリ性とし、この状態で水洗、
デカンテーションを行って塩素イオンを除去する。引き
続き、バリウム、ストロンチウム、カルシウムの水溶性
塩のうちの少くとも1つを加え、強アルカリ性水溶液中
で反応させて所望の誘電体微粒子を得る。
得られる誘電体微粒子をABO3とした場合(A:Ba,Sr,C
a,B:Ti,Zr)、単一系のみならず、複合系の微粒子の製
造にも適用することができる。
なお、バリウムの水溶性塩としては、例えば、Ba(N
O3)2,Ba(OH)2,BaCl2,Ba(CH3COO)2を使用することが
できる。また、ストロンチウムの水溶性塩としては、例
えばSr(NO3)2,Sr(OH)2,SrCl2,Sr(CH3COO)2,SrOを使
用することができる。カルシウムの水溶性塩としては、
例えばCa(NO3)2,Ca(OH)2,CaCl2,Ca(CH3COO)2,CaOを
使用することができる。
〔作用〕
チタン又はジルコニウムの原料として塩化物を使用する
誘電体微粒子の製造方法において、従来塩化物を加水分
解し、アルカリで中和するとClがTiOCl2などの形で残存
し、合成反応時にClが結晶中に取り込まれたり、結晶表
面に吸着されて、反応時の水洗でも除去されないため、
得られた誘電体微粒子中にClが残留するという問題が生
じていた。しかるに、本発明においては、塩化物を加水
分解した後の溶液を中性ではなく、アルカリ性側にする
ため、Clが残存し難くなり、水洗、デカンテーションを
行うことにより溶液中のClを大幅に除去することができ
る。従って、得られる誘電体微粒子中のClの残留量も低
く抑えることが可能になる。
〔実施例〕
実施例1 50gのTiCl4を100gの水に溶かした溶液にNH4OHを加え
て加水分解させ、pHを9.5とした。そして、この沈降が
生成した溶液に水洗とデカンテーションを繰り返し、pH
を7とした。次に、溶液中のTiを略等モル量(0.95)のBa
(OH)2を加え、KOH溶液でpH14とした。この溶液を90℃で
3時間反応させ、生成した沈殿に濾過、水洗を行った
後、100℃で1日乾燥させた。
得られた微粒子をX線回析により分析した結果による
と、この微粒子はBaTiO3であることが確認できた。ま
た、粒子サイズは、200〜300Åであった。
実施例2 50gのTiCl4を200gの水に溶かした溶液にNaOH溶液を加
えて加水分解させ、pHを9.5とした。そして、この沈降
が生成した溶液に水洗とデカンテーションを繰り返し、
pHを7とした。次に、BaOを加え、NaOH溶液でpH13.7と
した後、95℃で2時間反応させた。生成した沈殿に濾
過、水洗を行い、100℃で1日乾燥させた。
得られた微粒子をX線回析により分析した結果による
と、この微粒子はBaTiO3であることが確認できた。ま
た、粒子サイズは、200〜300Åであった。
次に、表1に上記実施例1及び2で得られたBaTiO3微粒
子について、螢光X線分析により残留塩素量を測定した
結果を比較例(加水分解直後の溶液のpHは7)と併せて
示す。この表から、加水分解後の溶液をアルカリ性に
し、水洗とデカンテーションを施すことが、得られたBa
TiO3微粒子中の残留塩素量を減少させるのに有効である
ことがわかる。
実施例3 50gのTiCl4を100gの水に溶かした溶液にNH4OHを加え
て加水分解させ、pHを9.5とした。そして、この沈殿が
生成した溶液に水洗とデカンテーションを繰り返してpH
を7とした。次に、この溶液のTiに対して、Sr/Ti=1.
05(モル比)となるSr(OH)2を加え、KOH溶液でpHを14と
した。この溶液を95℃で4時間反応させた後、生成した
沈殿に濾過、水洗を行い、100℃で1日乾燥させた。
得られた微粒子をX線回析により分析した結果による
と、この微粒子はSrTiO3であることが確認できた。ま
た、粒子サイズは、100〜200Åであった。
実施例4 50gのTiCl4を200gの水に溶かした溶液にNaOH溶液を加
えて加水分解させ、pHを9.5とした。そして、この沈降
が生じた溶液に水洗とデカンテーションを繰り返してpH
を7とした。次に、この溶液中のTiと等モル量のSrCl2
を加え、NaOH溶液でpH14とした。100℃で3時間反応さ
せた後、生成した沈殿に濾過、水洗を行い、100℃で1
日乾燥させた。
X線回析による分析結果によると、この微粒子はSrTiO3
であることが確認できた。
次に、表2に上記実施例3及び4で得られたSrTiO3微粒
子について、螢光X線分析により残留塩素量を測定した
結果を比較例(加水分解直後のpHは7)と併せて示す。
実施例5 50gのTiCl4を100gの水に溶かした溶液にNH4OHを加え
て加水分解させ、pHを9.5とした。そして、この沈殿が
生じた溶液に水洗とデカンテーションを繰り返してpHを
7とした。次に、この溶液のTiに対してモル比で1.05と
なるCa(OH)2を加え、NaOH溶液でpH14とした。この溶液
を95℃で4時間反応させた後、生成した沈殿に濾過、水
洗を行い、100℃で1日乾燥させた。
得られた微粒子をX線回析により分析した結果による
と、この微粒子はCaTiO3であることが確認できた。ま
た、粒子サイズは、1〜3μmであった。
実施例6 50gのTiCl4を200gの水に溶かした溶液にNaOH溶液を加
えて加水分解させ、pHを9.5とした。そして、この沈降
が生じた溶液に水洗とデカンテーションを繰り返してpH
を7とした。次に、この溶液中のTiと等モル量のCaCl2
を加え、NaOH溶液でpH14とした。この溶液を100℃で3
時間反応させた後、生成した沈殿に濾過、水洗を行い、
100℃で1日乾燥させた。
X線回析による分析結果によると、この微粒子はCaTiO3
であることが確認できた。
次に、表3に上記実施例5及び6で得られたCaTiO3微粒
子について、螢光X線分析により残留塩素量を測定した
結果を比較例(加水分解直後のpHは7)と併せて示す。
実施例7 55.74gのZrCl4を水に溶解した500mlの溶液から40mlを
採取し、この中にLiOH溶解を加えて加水分解させ、pHを
9.5とした。そして、この沈殿が生じた溶液に水洗とデ
ンカテーションを繰り返してpHを7とした。この白色懸
濁液にBa(OH)2・8H2Oを9.054g(Ba/Zr=1.5)を加えLiO
H溶液でpH14とした。この溶液を98℃で8時間反応させ
た後、生成した沈殿にデカンテーション、濾過を行い、
乾燥させた。
得られた微粒子をX線回析により分析した結果による
と、この微粒子はBaZrO3であることが確認できた。ま
た、粒子サイズは、2〜3μmであった。螢光X線分析
により残留塩素量を測定した結果によると、本製造方法
により得られたBaZrO3微粒子中の残留塩素量は、大幅に
減少していることが確認できた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、誘電体微粒子中の塩素残留量が大幅に
減少するため、塩素に原因する特性の劣化は生せず、信
頼性の高いコンデンサ、セラミック成形品等を提供する
ことができる。また、Clを除去する工程を付加するのみ
でよく、本出願人が提案した湿式合成法をそのまま採用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 英雅 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−195574(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チタン又はジルコニウムの塩化物を水溶液
    中で加水分解した後、該水溶液を一旦アルカリ性にして
    塩素イオンを除去し、引き続きバリウム、ストロンチウ
    ム、カルシウムの水溶性塩のうちの少くとも1つを加
    え、強アルカリ性水溶液中で反応させることを特徴とす
    る誘電体微粒子の製造方法。
JP21364984A 1984-10-12 1984-10-12 誘電体微粒子の製造方法 Expired - Fee Related JPH06649B2 (ja)

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