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JPH0665302B2 - リンカ−dnaによる二本鎖dnaフラグメントの一定の結合方法、およびリンカ−dnaとして好適なオリゴヌクレオチド - Google Patents
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JPH0665302B2 - リンカ−dnaによる二本鎖dnaフラグメントの一定の結合方法、およびリンカ−dnaとして好適なオリゴヌクレオチド - Google Patents

リンカ−dnaによる二本鎖dnaフラグメントの一定の結合方法、およびリンカ−dnaとして好適なオリゴヌクレオチド

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JPH0665302B2
JPH0665302B2 JP59502513A JP50251384A JPH0665302B2 JP H0665302 B2 JPH0665302 B2 JP H0665302B2 JP 59502513 A JP59502513 A JP 59502513A JP 50251384 A JP50251384 A JP 50251384A JP H0665302 B2 JPH0665302 B2 JP H0665302B2
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粘着末端を介して二本鎖DNAフラグメント
の一定の結合を行なう、請求の範囲第1項に示す特徴を
有する方法に関する。さらに本発明は、請求の範囲第1
項に示す式(I)〔式中、R、R、Xおよびnは後記
と同意義:〕で示される二本鎖リンカーDNAに関す
る。本発明に係る方法およびリンカーDNAは、遺伝物
質の特定の修飾に使用することができる。
制限リンカーは既知(シエラー(Scheller)等、サイエン
ス(Science)196,177(1977))であつて、分子生物学およ
び遺伝工学においてかなりの間使用されてきた。制限エ
ンドヌクレアーゼの認識領域がオリゴヌクレオチド配列
の中央部にあり、かつ、通例、GおよびCに富む配列が
5′および3′末端領域に位置することは、彼等すべてに
とつて周知のことである。既知のリンカー配列のうち2
例を下記に示す: EcoRIリンカー:d(GGAATTCC) BamHIリンカー:d(CGGATCCG) これらのリンカーの不都合な点は、以下の例によつて説
明することができる。これらのリンカーをT4−ポリヌ
クレオチドリガーゼを用いてDNAにライゲーシヨンす
ると、その遺伝物質(DNA)は、これらのリンカーに
より必ず、且つ非可逆的に変化する。なぜなら、適当な
制限エンドヌクレアーゼを用いた「切断」の後(そして
適当ならばクローン化等を行なつた後)には、たとえ1
本鎖の特異的エンドヌクレアーゼまたはエキソヌクレア
ーゼの使用後であつても、カツプリング(対合)したリ
ンカーヌクレオチドのうち幾らかがDNA上に残存して
しまうからである。
文献の述べるところによるこの例において、元のDNA
が2GC塩基対だけ長くなることは明白である。
既知の方法の欠点は、本発明に係る方法およびリンカー
DNAを使用して回避できる。なぜなら本発明によれ
ば、元の遺伝情報を変化させることなく回復させられる
からである。本発明方法の特徴は、請求の範囲第1項の
特徴を記述した部分から明らかである。
本明細書中で使用する「相補的」という語は、ワトソン
およびクリツクの意味での相補性を意味する。「逆相補
的」とは、2個の配列が、一方を左から右へ、他方を右
から左へ読んだ時に相補的であることを意味する。
通常、オリゴヌクレオチドIならびに第1および第2の
DNAフラグメントは、5′末端にリン酸基を有する。
オリゴヌクレオチドIにこれが無い場合は、第1または
第2のDNAフラグメントがリンカーDNAとの結合点
に5′−リン酸基を確実に有することが必要となるだけ
である。もし第1または第2のDNAフラグメントがリ
ン酸基を欠くならば、オリゴヌクレオチドIが5′−リ
ン酸基を持つていなければならない。
が、4種のヌクレオチドA、T、CおよびGが結合
してできる可能なテトラヌクレオチド配列の1個であつ
て、自己相補的でない場合は表1に示す配列のような結
果となる。Rが、4種のヌクレオチドA、T、Cおよ
びGが結合してできる可能なペンタヌクレオチドの1個
であつて、自己相補的でない場合(ヌクレオチドが奇数
であることを考慮すれば、ペンタヌクレオチド配列は自
己相補的にはなり得ない)、同様の順列化によつて得ら
れる可能な配列は、ここでは1個1個表示しないが、例
えば以下の通りである。
対応する順列化により、同様にして自己相補的であるか
又は自己相補的でないヘキサヌクレオチドの可能な組み
合わせもまた、ヌクレオチドA、T、CおよびGから得
ることができ、これは例えば以下の通りである。
が自己相補的でないテトラヌクレオチドもしくはペ
ンタヌクレオチド配列、または自己相補的もしくは非自
相補的なヘキサヌクレオチド配列であるここに記載の事
例においては、以下の事があてはまる。即ち、RはR
に対して逆相補的な配列を有していなければならず、
かつ同じ鎖長である。例えば、 (5′)ACTA(X)TAGT(3′) (5′)CACACA(X)TGTGTG(3′) (5′)AAATTT(X)AAATTT(3′) のごとくである。
さらにこの場合、以下の事があてはまる:RまたはR
のいずれか一方は、単一のリボヌクレオチドを、3′
または5′末端位に含まれなければならず、または、適
当ならば、Xもまた3′もしくは5′末端のリボヌクレオ
チドを含む。例えば、 (5′)C*ACAGC*TGTG(3′) 〔ここではRがC*ACAであり、RがTGTGで
あり、XがGC*であり、リボヌクレオチドは*によつ
て表わされている〕 のごとくである。
適用される規則は、スペーサーX中に粘着末端を作るた
めに、RまたはRのいずれかがリボヌクレオチドを
有する場合には、リボヌクレオチドの存在が必要であ
り、他方、RおよびRの各々がリボヌクレオチドを
含む場合には、スペーサーX中のリボヌクレオチドは不
必要である、ということである。
しかしながら、RおよびRが5′−または3′−リボ
ヌクレオチドを含み、そのリボヌクレオチドの位置が、
移された粘着末端の鎮長を決定するということもあり得
る。
さらに、以下の事があてはまる:T*(リボチミジン)
は、同じ働きをするU*(リボウリジン)に置き換える
ことができる。
ベーリンガー・マンハイム・ゲー・エム・ベー・ハー(B
oehringer Mannheim GmbH),1981の小冊子「制限エンド
ヌクレアーゼ」には、第II類および第III類の制限エン
ドヌクレアーゼのリストおよび説明がある。この刊行物
には、本発明方法に使用することのできる第II類および
第III類の制限エンドヌクレアーゼも記載されている
が、以下の記載においてこれらの名称を具体的に挙げる
ことはしない。
本発明方法を使用すれば、1、2、3、4、5または
6、好ましくは4個のヌクレオチドを有する粘着末端
を、第1のDNAに移すことができ、一方、スペーサー
X由来のヌクレオチドは転移しない。しかし、実施例に
よつて以下に示すように、グループX中のリボヌクレオ
チドの位置が適当である場合には、スペーサーX由来の
1またはそれ以上のヌクレオチドを、第1のDNAに移
すことも可能である。
第1のDNA上の粘着末端は、第1のDNAおよびリン
カーDNAから得られた反応生成物を開裂することによ
って形成され、これは図表1(明細書の末尾)に記載の
一般的手法を使用して説明できる。
図表1において、Nは、ヌクレオチドA、T、Gおよび
/またはC、ならびにA*、T*、G*、C*および/
またはU*を示し、これらは残基Rを形成しており、
そしてXは、上に定義した2〜30のヌクレオチド単位
を有するオリゴヌクレオチド基を示す。さらに、4種の
開裂方法a、b、cおよびdによる開裂位置を矢印で表
わし、これらの方法を以下に記載する。
方法aおよびb 第II類または第III類の制限エンドヌクレアーゼを用い
て開裂を行なうと、この外来DNA上に、リンカーDN
A中の基RまたはRと同数のヌクレオチドを有する
粘着末端が形成される。エンドヌクレアーゼの特異性に
よつて、粘着末端は外来DNAの5′または3′末端に生
成する。
方法cおよびd 塩基またはRNaseを用いて開裂を行なう。したがつて
リボヌクレオチドA*、T*、C*、G*またはU*が
開裂位置に存在することが前提条件となり、また、開裂
は常にリボヌクレオチドの3′末端で起こるということ
に留意すべきである。リボヌクレオチオの位置によつ
て、粘着末端は外来DNAの5′または3′末端に生成
し、さらに、リボヌクレオチドの位置は、転移した粘着
末端の鎮長(1〜6)を決定する。基RおよびR
ヌクレオチドから粘着末端をそつくり誘導することがで
きるが、スペーサー領域からヌクレオチドを転移させる
ことも可能である。
本発明に係る別の有利な態様によれば、粘着末端を有す
る第1のDNAフラグメントを、第2のDNAフラグメ
ントと結合させる前に、自体既知の、相異なる制限特異
性を有する粘着末端を持つたアダプターDNAと反応さ
せることができる。この方法の実施例もまた後に掲げ
る。
本発明方法を、下記の好ましい実施例により詳細に説明
する。
一般式(I)のオリゴヌクレオチドにおいて、Rおよび
が一般式(II)で示される配列、即ち例えば第II類お
よび第III類の制限エンドヌクレアーゼに対する中心的
認識領域を示し、(X)が短いスペーサー領域を表わす
時、リガーゼ、とりわけT−ポリヌクレオチドリガー
ゼを用いて、これらのオリゴヌクレオチドにより遺伝物
質(DNA)中に制限エンドヌクレアーゼに対する認識
領域を組み入れることが可能である。この方法では、式
(I)のオリゴヌクレオチドは、カツプリングおよびクロ
ーニングの行なわれた後も、元の遺伝情報を無修飾の形
で回復させることができる。これは、オリゴヌクレオチ
ドの両端にある粘着部分を含む制限エンドヌクレアーゼ
に対する信号配列によつて達成できる。
以下の実施例1は、本発明に係る式d−(AATTCG
AATT)で示されるオリゴヌクレオチドを使用して達
せられる利点を説明するものである。
本発明に係る方法およびオリゴヌクレオチドを使用すれ
ば、本発明のオリゴヌクレオチド即ちリンカーDNAと
カツプリングさせ、開裂させて粘着末端を作り、相補的
粘着末端を有する第2のDNA(ベクターDNA)とカ
ツプリングさせ、クローンし、再び開裂させて粘着末端
を除いた後に、遺伝情報(第1のDNA)が無修飾の形
で回復することは明らかである。
本発明による、エンドヌクレアーゼに特異的な粘着末端
の導入は、第1のDNAの末端塩基対に依存している。
4種の起り得る塩基配置についての幾つかの実施例によ
り、さらに本発明方法を説明する。
実施例2 オリゴヌクレオチドI:AATTCGAATT(EcoRI
に対する信号配列) GATCCGGATC(BamHI
に対する信号配列) GTACCGGTAC(KpnIに
対する信号配列) TCGACGTCGA(SalIに
対する信号配列) AGCTCGAGCT(SaCI/
SaCIに対す る信号配列) 実施例3 オリゴヌクレオチドI:GATCTAGATC(BglII
に対する信号配列) TCGATATCGA(ClaIに
対する信号配列) AGCTTAAGCT(HindII
Iに対する信号配 列) AATTTAAATT(AhaIII
に対する信号配 列) 実施例4 オリゴヌクレオチドI:TGCAGCTGCA(PstIに
対する信号配列) GATCGCGATC(PvnIに
対する信号配列) TCGAGCTCGA(XhoIに
対する信号配列) 実施例5 オリゴヌクレオチドI:GATCATGATC(BclIに
対する信号配列) GTAGATCTAG(XbaIに
対する信号配列) 実施例1〜5については、第1のDNA(外来DNA)
の末端塩基対がわかつていることが必要である。これに
対し、幾つかの制限エンドヌクレアーゼについては、自
己相補的テトラヌクレオチド配列が存在するだけで十分
であるので、本発明方法に係るこれらのリンカーは、そ
こに存在する末端塩基対に関わりなく、あらゆる外来D
NAに使用することができる。換言すれば、本発明のオ
リゴヌクレオチドのある種のものにカツプリングさせる
と、適当な制限エンドヌクレアーゼの粘着末端が常に生
成するのである。幾つかのこの実施例を以下に掲げる。
実施例6 オリゴヌクレオチドI:GATCCGGATC(MboI/S
au3Aに対する 信号配列) TCGAGCTCGA(TaqIに
対する信号配列) AATTCGAATT(EcoRI
*に対する信号配列 ) AGCTCGAGCT(AluIに
対する信号配列) NはヌクレオチドA、C、GおよびTのうちの1個であ
り、N′はこれらと互いに相補的なヌクレオチドA、
C、GおよびTを示す。
1つのオリゴヌクレオチドの使用の実施例を以下に示す
が、ここでは、Rは式(III)の配列を示し、Rは式
(IV)の配列を示す〔ただし、A、C、GおよびT、なら
びにA*、C*、G*およびT*、ならびにNおよび
N′についての定義は先に定義したものと同じであり、
かつRおよびRは、左から右に読んだ場合、互いに
相補的なヌクレオチドNおよびN′を除いて同一であ
る〕。
実施例7 オリゴヌクレオチドI:GTCACCGGTGAC(Bs
tEIIに対する信号 配列) もし外来DNAに存在する末端塩基対のために所望の粘
着末端を直接生成させることができない場合は、開裂工
程と結合工程の間に、さらに別の工程を差しはさむこと
でこれを実施することができる。下記の実施例8におい
ては、第1のDNA(外来DNA)が末端のGC塩基対
を持つているので、HindIIIに特異的な粘着末端を直接
導入することができない。したがつて、まずBamHIリン
カーを、そして次にBamHI/HindIIIアダプターDNAを
使用して所期の目的を達成する(アダプターDANは、
種々の制限特異性の粘着末端群を有する短いDNAとし
て定義できる)。
実施例8 実施例8に従つてこの方法を実施すると、最終的な分析
によれば、第1のDNAが持つている末端塩基対に関わ
りなく、各々の粘着末端を導入することが可能となり、
また本発明思想に従つて、第1のDNAは無修飾で回収
できる。
本発明に係る方法およびオリゴヌクレオチドのさらに別
形によれば、オリゴヌクレオチドの規定の位置にリボヌ
クレオチドを組み入れることができる。本発明によれ
ば、たとえその制限エンドヌクレアーゼを使用しなくて
も、ある制限エンドヌクレアーゼに特異的な粘着末端を
導入することが可能である。これを下記の実施例9およ
び10により説明する。
実施例9 EcoRIに対する粘着末端: PstIに対する粘着末端: 実施例9および10、ならびに以下の記載において、リ
ボヌクレオチドは*によつて表わす。
以下に示した反応式から明らかな通り、リボヌクレオチ
ドの組み入れによつてDNAの内部に一定のアルカリ不
安定位置ができる。
この間、ヌクレオチド間結合のリン酸基は、リボヌクレ
オチド上に残る。ホスフアターゼによる処理により、
2′,3′−シスージオール基が生成し、これを過ヨウ
素酸塩処理による既知の手法で開裂し、そして同じく既
知の手法により、緩和なアルカリ条件下にリボヌクレオ
チドの除去へと導く。最後に3′末端のデオキシリボヌ
クレオチドを、再度ホスフアターゼで処理することによ
り遊離させる。この粘着末端を3′−リン酸基により
「保護された」状態に保つため、この工程を、反応手順
の後の方まで行なわないことが有利であると言える。
この別法のもう1つの利点は、2本のDNA鎖のうち1
本のみに、決められたアルカリ不安定な切断部位を入れ
るようにリボヌクレオチドの位置を選択することがで
き、他方の鎖は適当な制限エンドヌクレアーゼにより切
断できるという点である。これを以下の2つの実施例に
より説明する。
実施例11 実施例12 本発明方法によれば、自己相補的でない粘着末端を導入
することも可能となる。この場合、Rは、主たる請求
の範囲に記載の式(V)、(VI)または(VII)〔詳細な定義は
請求の範囲に記載した〕で示される、非自己相補的テト
ラヌクレオチドもしくはペンタヌクレオチド配列、また
は自己相補的もしくは非自己相補的ヘキサヌクレオチド
配列であり、Rは常に、Rに対し逆相補的で且つ等
しい長さの4、5または6個のヌクレオチド配列であ
る。前に詳説した通り、Rおよび/またはRは5′
または3′末端リボヌクレオチドを有し、該当する場合
は、スペーサー(X)中にさらにリボヌクレオチドを配
していなければならない。
リボヌクレオチドの位置により、同じヌクレオチド配列
により、粘着末端の長さに影響を及ぼしかつ、その粘着
末端を第1のDNA(外来DNA)の3′または5′末
端のいずれかに方向づけることができる。
以下の実施例は、この別法を説明するものである。
実施例13 実施例15 リボヌクレオチドを適当な位置に配することにより、ア
ルカリに不安定な切断部位を、2本のDNA鎖のうち一
方だけに導入することが、この方法にとつて可能とな
る。これにより、例えば環状の二本鎖DNAを用いて、
マイナスまたはプラスのうちいずれかの鎖を単離するこ
とができる。
以下の実施例は、オリゴヌクレオチドI〔ここでR
よびRは自己相補的または非自己相補的なヘキサヌク
レオチド配列である〕を使用して、残基R、Rおよ
びX中でのリボヌクレオチドの位置に依存した、ヌクレ
オチド1〜6個の鎖長を有する粘着末端の生成をいかに
して可能とするかを説明するものである。
実施例17 上記実施例は、本発明方法がいかに融通性に富むもので
あるかを明らかにし、またこの事は、DNAフラグメン
ト非可逆的に結合させたい場合、または、内部に信号配
列が存在する可能性が高いために制限エンドヌクレアー
ゼの使用が制限される場合には、常に有利な点となる。
この事は、高分子量のDNAフラグメントの場合、例え
ば遺伝子バンクを確立する場合には殆んど常にあてはま
る。
式(I)のオリゴヌクレオチドに含まれるスペーサー(X)
は、制限エンドヌクレアーゼに対する認識領域のために
必要なヌクレオチド、および自己相補性によつて形成さ
れつつある二本鎖DNAに必要な安定性とを考慮した時
に必要となるスペーサーとして選ばれる、短いオリゴヌ
クレオチド配列である。例えばEcoRIリンカー: d(AATTCGAATT) のように、中央のテトラヌクレオチド配列がAT塩基対
によつてのみ形成されていると安定性は低いが、この場
合、例えば、 d(AATTCGCGAATT) のごとく、例えばスペーサーを延長することによつて安
定性を増大させることができる。
この方法によつて、制限エンドヌクレアーゼに対するも
う1つの認識領域を導入することが可能である。例えば
X=CCCGGGとすると、EcoRIリンカーは式: を有することとなる。この例では、末端塩基対としてG
Cを有する外来DNA中に、このリンカーによつてEcoR
I信号配列が導入されるだけでなく、SmaI/XmaIに対す
る極めて珍しい認識配列もまた導入される。
以下の例示態様は、式d(GATCCGGATC)で示
される本発明のオリゴヌクレオチドの製造および本発明
における使用に関するものである。
実施例18 d(GATCCGGATC)の製造(テトラヘドロン・
レターズ(Tetrahedron Let.)1983,747を対照)。
C−担体100mg(調節された有孔ガラス(CPG)に
共有結合させたN−ベンゾイル化C10μmol)を、M
SNT(1.5当量/PO)にて活性化した各100μm
olのN−保護した5′−ジメトキシトリチウム化デオキ
シヌクレオシド3′−(2−クロロフエニル)−ホスホ
ジエステルT、A、G、G、C、C、T、AおよびGと
順次反応させる。反応の1サイクルは、ピリジン中での
縮合(45′)、ピリジンによる洗浄、無水酢酸/ピリジ
ンによるキヤツピング(10′)、ピリジンおよびCH2Cl2
/MeOH(7:3)による洗浄ならびにCH2Cl2/メタノー
ル(7:3)中の飽和ZnBr2を10分間使用することに
よるジメトキシトリチル基の離脱、ならびにCH2Cl2/MeO
H(7:3)およびピリジンによる洗浄からなる。
縮合の平均収率は90〜95%である。
最後の縮合の後、オキメート試薬(テトラヘドロン・レ
ターズ1978,2727参照)3mlで24時間処理することに
より2−クロロフエニル基を離脱させ、生成物を担体か
ら分離し、そして濃アンモニア水により50℃で12時
間処理することによりN−アリール基を除去する。蒸発
させ、CHCl35mlずつで5回抽出した後、水性溶液を常法
によりDEAEセルロース上の陰イオン交換クロマトグ
ラフイーを用いて精製する(リービツヒ・アナーレン
(Liebigs Ann.)1978,839およびテトラヘドロン・レタ
ーズ1983,747を参照)。精製した物質を常法によりポリ
アクリルアミドゲル電気泳動(20%、7Mの尿素)お
よびホモオリゴdT鎖長標準品との比較、ならびにマク
サムおよびギルバートの方法または移動性シフト法のい
ずれかによる配列決定によつて特性決定する。
ライゲーシヨン: ライゲーシヨン用の基質を得るために、常法によりpBR3
22をBal I(TGGCCA)にて線状にすると、DNA
はこの方法によつて▲G C▼平滑末端を得ることになる。
66mMトリスHCl(pH7.6)、6.6mM MgCl2、10mMジ
チオトレイトール、0.4mMATPおよび反応容量20μ
lにつき4単位のT4リガーゼ中でライゲーシヨンを実
施する。リンカーは目的量の50倍過剰量を使用する。
ライゲーシヨン時間は10℃で24時間である。
次にBamHIとのインキユベーシヨンを常法にて行ない、
得られたBamHI粘着末端を、20μlにつき0.02単位
のT4リガーゼを使用する以外は上記の手法によつてラ
イゲーシヨンする。反応時間は22℃で1時間である。
アガロースゲル電気泳動により、平滑末端ではなく粘着
末端のみがライゲーシヨンされるライゲーシヨン状態の
下に、線状のpBR322DNAが環状DNAに変換している
ことが確認された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の工程: 1.第1のDNAフラグメントの平滑末端を、リガーゼの
    存在下に、両端が平滑末端である短い二本鎖リンカーD
    NAと反応させること、 2.こうして得られたDNAをリンカー配列の領域で開裂
    させ、1〜6個のヌクレオチド配列を有する粘着末端を
    形成させること、そして、 3.こうして得られた粘着末端を有するDNAを、リガー
    ゼの存在下に、粘着末端を有する第2のDNAフラグメ
    ントと結合させること、 からなる、粘着末端を会する二本鎖DNAフラグメント
    の一定の結合方法であつて、第1および第2のDNAフ
    ラグメントの粘着末端は互いに相補的であり、使用され
    るリンカーDNAは、ライゲーション条件下で二本鎖の
    形態をとる自己相補的オリゴヌクレオチドであつて、一
    般式(I): (5′)R−(X)n−R(3′) (I) 〔式中、RおよびRは、左から右に読んだ場合、式
    (II): (5′)A*ATT*(3′) T*TAA* A*TAT* T*ATA* G*GCC* C*CGG* G*CGC* C*GCG* (II) G*ATC* G*TAC* C*ATG* C*TAG* A*CGT* A*GCT* T*CGA* T*GCA* (式中、A、C、GおよびT、ならびにA*、C*、G
    *およびT*は、各々アデニン、シトシン、グアニンお
    よびチミジンヌクレオチドであり、A*、C*、G*お
    よびT*は5′もしくは3′末端デオキシヌクレオチドま
    たは5′もしくは3′末端リボヌクレオチドのいずれかを
    示し、かつリボチミジンヌクレオチドT*は、リボウリ
    ジンヌクレオチドに置き換わつていてもよい)で示され
    る配列群から選ばれる、同一の自己相補的テトラデオキ
    シヌクレオチドまたはモノリボトリデオキシヌクレオチ
    ド配列であるか、または、Rは、式(III): (5′)A*ANTT*(3′) T*TNAA* A*TNAT* T*ANTA* G*GNCC* C*CNGG* G*CNGC* C*GNCG* (III) G*ANTC* G*TNAC* C*ANTG* C*TNAG* A*CNGT* A*GNCT* T*CNGA* T*GNCA* (式中、A、C、GおよびT、ならびにA*、C*、G
    *およびT*は前記と同意義であり、Nはヌクレオチド
    A、T、CまたはGのうちの1個を示す) で示される配列群から選ばれるペンタデオキシヌクレオ
    チドまたはモノリボテトラデオキシヌクレオチド配列を
    示し、Rは、式(IV): (5′)A*AN′TT*(3′) T*TN′AA* A*TN′AT* T*AN′TA* G*GN′CC* C*CN′GG* G*CN′GC* C*GN′CG* (IV) G*AN′TC* G*TN′AC* C*AN′TG* C*TN′AG* A*CN′GT* A*GN′CT* T*CN′GA* T*GN′CA* (式中、A、C、GおよびT、ならびにA*、C*、G
    *およびT*は前記と同意義であり、N′はNに対し相
    補的なヌクレオチドA、T、CまたはGである) で示される配列の群から選ばれるペンタデオキシヌクレ
    オチドまたはモノリボテトラデオキシヌクレオチド配列
    を示し、かつ、RおよびRの群の配列は、左から右
    に読んだ場合、互いに相補的なヌクレオチドNおよび
    N′は別にして互いに同一であるか、または、Rは、
    4種のヌクレオチドA、C、GおよびTの組み合わせに
    より可能な下記式(V)または(VI)で示される非自己相補
    的テトラヌクレオチドまたはペンタヌクレオチド配列の
    うちの1個であるか、または自己相補的もしくは非自己
    相補的な下記式(VII)で示されるヘキサヌクレオチド配
    列であり: (5′)N−N−N−N(3′) (V) (5′)N−N−N−N-N5(3′) (VI) (5′)N−N−N−N-N5-N6(3′) (VII) (式中、N、N、N、N、NおよびNは、
    ヌクレオチドA、T、CまたはGのうちの1個であ
    る)、Rは、式(V)、(VI)または(VII)(式中、N
    、N、N、NおよびNは前記と同意義) で示される、Rに対し逆相補的なテトラヌクレオチ
    ド、ペンタヌクレオチドまたはヘキサヌクレオチド配列
    であり、そしてRがモノボトリデオキシヌクレオチ
    ド、モノリボテトラデオキシヌクレオチドもしくはモノ
    リボペンタデオキシヌクレオチド配列であつてRがテ
    トラデオキシヌクレオチド、ペンタデオキシヌクレオチ
    ドまたはヘキサデオキシヌクレオチド配列であるか、ま
    たはRがテトラデオキシヌクレオチド、ペンタデオキ
    シヌクレオチドもしくはヘキサデオキシヌクレオチド配
    列であつてRがモノリボトリデオキシヌクレオチド、
    モノリボテトラデオキシヌクレオチドもしくはモノリボ
    ペンタデオキシヌクレオチド配列であるか、またはR
    がRに対し逆相補的なモノリボトリデオキシヌクレオ
    チド、モノリボテトラデオキシヌクレオチドもしくはモ
    ノリボペンタデオキシヌクレオチド配列であるかのいず
    れかであり、リボヌクレオチドはRの5′もしくは3′
    末端またはRの5′もしくは3′末端に位置し、また、
    5′−または3′−リボチミジンはリボウリジンに置き換
    わつていてもよい。Xは、式(VIII): (5′)C*G*(3′) G*C* T*A* A*T* G*CGG* G*GCC* A*ATT*(VIII) T*TAA* C*CCGGG* G*GGCCC* A*AATTT* T*TTAAA* (式中、A、C、GおよびT、ならびにA*、C*、G
    *およびT*は前記と同意義) で示される配列群から選ばれるオリゴヌクレオチドを示
    す。nは、1〜5の整数を示す。〕 で示されるものであり、こうして得られた二本鎖DNA
    のリンカー領域における開裂を、リボヌクレオチドを含
    まないヌクレオチド配列については、自体既知の方法
    で、作成しようとする粘着末端に特異的な第II類または
    第III類の制限エンドヌクレアーゼを用いて行ない、リ
    ボヌクレオチドを含むヌクレオチド配列については、塩
    基またはリボヌクレアーゼを用いて行なうことを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】粘着末端を有する第1のDNAフラグメン
    トを、第2のDNAフラグメントに結合させる前に、自
    体既知の、相異なる制限特異性の粘着末端を有するアダ
    プターDNAと反応させることを特徴とする、第1項記
    載の方法。
  3. 【請求項3】ライゲーシヨン条件下で二本鎖であり、式
    (I): (5′)R−(X)−R(3′) (I) (式中、R、R、Xおよびnは前記と同意義) で示されるリンカーDNA。
JP59502513A 1983-07-22 1984-06-28 リンカ−dnaによる二本鎖dnaフラグメントの一定の結合方法、およびリンカ−dnaとして好適なオリゴヌクレオチド Expired - Lifetime JPH0665302B2 (ja)

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DE19833326520 DE3326520A1 (de) 1983-07-22 1983-07-22 Verfahren zur definierten verknuepfung doppelhelikaler dna-fragmente mittels einer linker-dna sowie als linker-dna geeignete oligonucletide
PCT/EP1984/000196 WO1985000621A1 (fr) 1983-07-22 1984-06-28 Procede de reticulation definie de fragments d'adn a double helice au moyen d'un adn de liaison ainsi que d'oligonucleotides servant d'adn de liaison

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IT8409460A0 (it) 1984-07-18
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