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JPH0668596B2 - ズ−ムレンズ鏡筒 - Google Patents
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JPH0668596B2 - ズ−ムレンズ鏡筒 - Google Patents

ズ−ムレンズ鏡筒

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JPH0668596B2
JPH0668596B2 JP59115172A JP11517284A JPH0668596B2 JP H0668596 B2 JPH0668596 B2 JP H0668596B2 JP 59115172 A JP59115172 A JP 59115172A JP 11517284 A JP11517284 A JP 11517284A JP H0668596 B2 JPH0668596 B2 JP H0668596B2
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diaphragm
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cam
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明はズームレンズ鏡筒、更に詳しくは、ズーミング
による焦点距離の変化に連動して絞り口径を補正する機
能を有したズームレンズ鏡筒に関する。
(従来技術) 光学設計的に、ズーミングによって開放F値が変化する
ズームレンズ鏡筒には、補正機構を有していないも
の、ズーミング時に機械的に絞り口径を変化させてF
値を一定にするもの、開放測光時には、ズーミングに
より絞り口径は変化するが、レリーズにより絞り込む際
には、一定のF値となり、開放測光時の補正を絞り値伝
達部材により行なうもの(実開昭53-8226号,特開昭56-
155908号)等が考えられている。
しかし、上記のズームレンズ鏡筒では、絞り環の目盛
は、ある焦点距離でのF値となっているため、他の焦点
距離では正確なF値は読み取れない。即ち、ファインダ
ー内メータ等で露出を決めても、ズーミングののち再度
露出を決め直さなければならない。また、AEロック等
を有するカメラ本体との組合せにおいては、測光により
AEロックした後にズーミング操作するとF値が変化し
てしまい、露出値が狂ってしまうことになる。特に、ス
ポット測光の記憶の場合には、望遠側で正確に測光して
も、このあと広角側へズーミングして撮影するような場
合が多いので、甚だ不都合であった。
また、上記のズームレンズの鏡筒の場合は、光学設計
的に十分使用できる広角側の明るいF値の領域を望遠側
の開放F値以上のF値にまで絞り込んで使用しているた
め、明るくピント合せしやすい部分を犠牲にしてしまう
問題点があった。
さらに、上記のズームレンズ鏡筒では、シャッタダイ
ヤル,絞り値伝達部材に追従してAEロックが作用する
場合に、一例として、開放F値が望遠側でF4、広角側
でF2.8のF4表示のレンズを用い、絞り環による設定
絞り値をF5.6にし、望遠側でAEロックを行なったと
すると、絞り値伝達部材はF5.6の位置になる。ここ
で、ズーミングして広角状態にしたとき開放F値はF2.
8となり、絞り値伝達部材は動いて望遠側でのF8に相
当する位置となる。絞り環はF5.6の位置にあるので、
レリーズを行なうと、広角状態でF5.6の絞り口径まで
絞り込まれるが、カメラは上記望遠側での情報に基づい
て作動するため、シャッタ速度はF8での値となり、1
EVの露光オーバとなってしまう不具合を生じていた。
また、上記の場合と同じく最大の開放F値が規制され
てしまう問題があった。
(目的) 本発明の目的は、上述の点に鑑み、ズーミング時に開放
F値を一定にする補正機能を有していると共に、レンズ
固有の開放F値をも設定できるようにしたズームレンズ
鏡筒を提供するにある。
(概要) 本発明のズームレンズ鏡筒は、ズーミングによって光学
設計的には開放F値が一定にならないズームレンズ鏡筒
において、ズーミング時に機械的に絞り口径を変化させ
て開放F値が一定になるよう絞り補正を行なうと共に、
絞り環を広角側の開放F値に合わせたとき上記開放F値
を一定にする絞り補正の機能を解除するようにしたもの
である。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示すズームレンズ鏡筒の
断面図である。このズームレンズ鏡筒において、カメラ
本体側のバヨネットマウント(図示されず)に係合する
レンズマウント1には固定枠2が固定され、この固定枠
2には、絞り環4を回動自在に嵌合して支持した外枠3
が固定されている。外枠3の外周には、セットリング5
が回動自在に嵌合し、さらに、このセットリング5の外
周にはズーム環6が嵌合し固定されている。上記固定枠
2と外枠3の間には、第1のレンズ群41および第2のレ
ンズ群42の移動を行なわせるためのカム溝(図示され
ず)を形成されたカム環8が回転自在に嵌合している。
このカム環8にはズームピン7が固定されており、同ズ
ームピン7は外枠3の溝を貫通して上記セットリング5
に設けた溝に嵌合されてこのセットリング5およびズー
ム環6に固定している。
上記固定枠2の内周には絞り枠16と外ヘリコイド枠25が
摺動自在に嵌合している。絞り枠16の外周にはローラ18
を有したローラ軸17が植設されている。このローラ18は
固定枠2に形成された直進溝と上記カム環8に形成され
たカム溝に嵌合しており、上記ズーム環6の回動により
ズームピン7を介してカム環8が回動されると、これに
より、絞り枠16が前後方向に摺動するようになってい
る。この絞り枠16には、自動絞り機構34が配設されてい
ると共に、第2のレンズ群42を固定した羽根押え枠19お
よび後枠33が固定されている。
上記外ヘリコイド枠25の外周にはピン26が植設されてお
り、同ピン26は固定枠2およびカム環8に形成されたカ
ム溝に嵌合しており、上記ズーム環6の回動によりカム
環8が回動すると、これにより、外ヘリコイド枠25が前
後方向に摺動するようになっている。この外ヘリコイド
枠25の内周には内ヘリコイド枠27がこの間に形成された
ヘリコイドねじによって螺合しており、内ヘリコイド枠
27の内周には第1のレンズ群41を固定した前枠35が取り
付けられている。また、内ヘリコイド枠27は上記カム環
8の外周に回動自在に嵌合した距離環29に一体のフィル
タ枠28に螺合により固定しており、上記距離環29が回動
すると、これにより、フィルタ枠28および内ヘリコイド
枠27が一体的に回動して第1のレンズ群41が前後方向に
移動するようになっている。
上記絞り環4には、絞り値設定部材9が固着されてい
る。絞り値設定部材9は光軸Oに平行して後方に延びた
連結部9aと前方に延びたカム回動部9bとを有している。
上記連結部9aは、レンズマウント1の内側に第3のレン
ズ群43を固定しているカバー枠13に止めリング15によっ
て回動自在に嵌合した絞り値伝達用連動板14の切欠溝14
aに嵌入しており、上記カム回動部9bは、自動絞り機構3
4の絞り口径決定用の絞りカム板22の切欠部22cに係合し
ている(第2図参照)。また、上記カム回転部9bは基部
から先端にかけて時計方向に角度θで傾斜した形状と
なっている(第3図参照)。上記連動板14には、後方に
延び、カバー枠13に形成された円弧状の溝13a(第2,
6図参照)からカメラ本体側へ向って突出した、カメラ
本体側の連動部材と係合しうるボディ連動部14bが設け
られている。絞り値設定部材9の連結部9aと連動板14と
の間にはばね31が掛けられていて、このばね31の引張力
により連動板14が時計方向(レンズ鏡筒の前方から見
て、以下同様)に付勢され、この連動板14の切欠溝14a
の一端14a0(第2図参照)で上記連結部9aに当接してい
る。
上記絞り環4は固定枠2に設けられたばね10aと同ばね
に押圧されるクリックボール10bによって、固定枠2の
外周に刻印された指標32(第2図参照)と絞り環4上の
絞り値目盛とが合致する位置でクリックストップするよ
うになっている。レンズマウント1と固定枠2との間に
はリング状の止板11が固定されており、この止板11とレ
ンズマウント1との間には絞り込み伝達部材12が回動自
在に嵌合している。絞り込み伝達部材12は光軸Oに平行
して後方に延びた係合部12aと前方に延びた絞り板回動
部12bとを有している。上記係合部12aはレンズマウント
1の内側にカバー枠13に形成された円弧状の溝からカメ
ラ本体側に向って突出して、カメラ本体側の絞り駆動レ
バー(図示されず)に係合するようになっており、上記
絞り板回動部12bは自動絞り機構34の絞り板23の切欠部2
3cに係合している(第2図参照)。また上記絞り板回動
部12bは基部から先端にかけて時計方向に角度θで傾
斜した形状となっている(第4図参照)。上記絞り込み
伝達部材12と止板11との間には、自動絞り機構34の絞り
羽根20を開かせる方向に絞り込み伝達部材12を付勢する
ためのばね30が掛けられている。
上記羽根押え枠19と絞り枠16の間には、自動絞り機構34
の絞り羽根20および矢車21が配設されている。この自動
絞り機構34の構成については、第2図に、これを拡大し
た分解斜視図で示す。絞り羽根20は、6枚設けられてい
て(第2図には1枚のみが示されている)、各羽根20の
回動支点となる支持孔20bが絞り枠16のピン16bに嵌合し
ていると共に、係止ピン20aが光軸Oを中心に回動自在
な矢車21の内周に形成された各切欠部21bに係合してい
る。この矢車21と絞り枠16との間には、この矢車21に常
時時計方向に回動力を付与するためのばね36が張設され
ている。矢車21が時計方向に回動すると絞り羽根20によ
る絞り口径が大きく開かれ、上記ばね36に抗して矢車21
が反時計方向に回動すると絞り口径が閉じられるように
作動する。また、この矢車21の外周には、同矢車21の回
動範囲を規制する係止部21dと、傾斜溝21aを有した突片
21cが形成されている。この傾斜溝21aには、円弧状に形
成されたアーム24の一端に同アームを貫通して植設され
た溝嵌合ピン24bの前方に突出した部分が嵌合してい
る。この溝嵌合ピン24bの後方に突出した部分は光軸O
を中心に回動自在に配置された絞り板23に形成された傾
斜溝23aに嵌合している。この傾斜溝23aと上記矢車21上
の傾斜溝21aとは同様の傾斜角および長さ形状となって
いる。この絞り板23の傾斜溝23aは同溝の光軸Oに近い
一端で、光軸Oから等距離の位置に形成された円弧溝23
bに連続している。絞り板23の切欠部23cには絞り込み伝
達部材12の絞り板回動部12bが係合しているため、上記
アーム24の連結ピン24bが絞り板23の傾斜溝23aおよび矢
車21の傾斜溝21aの中央部付近に位置しているときに、
絞り込み伝達部材12がばね30に抗して反時計方向に回動
されると、絞り板23の傾斜溝23aの斜面により上記アー
ム24の溝嵌合ピン24bが押されて同ピン24bが光軸Oに近
づくように移動し、このとき、矢車21が反時計方向に回
動して絞り羽根20が閉じるように作動する。
また、上記絞り枠16には絞りカム板22が回動自在に嵌合
している。この絞りカム板22には絞り口径を決定するた
めの2つのカム溝22a,22bが連続して形成されている。
カム溝22aは開放用カム溝であり、カム溝22bは絞り込み
用カム溝である。上記アーム24の他端にも同アームを貫
通してカム嵌合ピン24aが植設されており、同ピン24aの
前方に突出した部分は絞り枠16に傾斜して形成された長
溝16aに嵌合しており、上記ピン24aの後方に突出した部
分は上記カム溝22a又は22b上に嵌合している。開放用カ
ム溝22aは光軸Oから遠去かった位置に円弧状に形成さ
れ、絞り込み用カム溝22bは上記開放用カム溝22aに連続
した一端から光軸Oに近づくように傾斜して形成されて
いる。このため、上記アーム24のカム嵌合ピン24aが開
放カム溝22a上に存在しているときは、アーム24の溝嵌
合ピン24bは絞り板23の傾斜溝23aと円弧溝23bとの境界
の変曲点23a0に位置するようになっているが、絞りカム
板22が反時計方向に回動することによって、上記カム嵌
合ピン24aが絞り込み用カム溝22b上に存在するようにな
ると、カム嵌合ピン24aが光軸Oに近づくように移動す
るので、上記溝嵌合ピン24bは傾斜溝23a上に位置するよ
うになる。絞りカム板22の切欠部22cには前述したよう
に、絞り値設定部材9のカム回動部9bが係止しているの
で、絞り環4を回動することにより絞りカム板22は所定
のF値に相当する回動位置に至り、絞り込み用カム溝22
b上に上記カム嵌合ピン24aを位置させるようになる。
次に、上記のように構成されたズームレンズ鏡筒の動作
を説明する。ズーミングに際しては、ズーム環6を回動
すると、ズームピン7を介してカム環8が回動し、同カ
ム環8上のカム溝と固定枠2上の直進溝をローラ18が移
動することによって絞り枠16と、ピン26に設けられた外
ヘリコイド枠25が摺動し第1,第2のレンズ群41,42が
移動する。上記ズームレンズ鏡筒の各レンズ群41,42,43
は、ズーム環6を望遠側(T)から標準(S)を経て広角側
(W)に回動させるとき、第5図に実線で示すような移動
を行なう。即ち、第3のレンズ群43は不動であるが、第
1,第2のレンズ群41,42はズーミングによって移動
し、特に、上記自動絞り機構34が設けられている第2の
レンズ群42は望遠側から広角側へのズーミングに伴って
後方に繰り込まれるよう移動する。第1のレンズ群41は
距離環29の回動によって前後動するので、このレンズ群
41は点線から実線の範囲で移動する。
上記ズームレンズ鏡筒は、開放F値を一定にするための
補正機能が作用しないとき、望遠側から広角側へズーミ
ングを行なうに伴い、開放F値が、例えば、F4.5から
F3.5に変化するようなレンズ鏡筒であるものとして以
下の説明を行なう。絞り環4を回動させ、設定絞り値を
それぞれ「F4.5」,「F8」,「F3.5」にそれぞれ設
定したときの動作を第6図(A)〜(C)によって説明する
と、まず、第6図(A)に示すように、絞り環4上の「F
4.5」の絞り値目盛を指標32に合致させた場合には、連
動板14は切欠溝14aの一端14a0に絞り値設定部材9の連
結部9aが当接した状態で(第2図参照)、ボディ連動部
14bはカバー枠13の円弧状の溝13aの一端、即ち、ストッ
パ部13a0に接している。即ち、ボディ連動部14bは基準
位置からある角度αだけ傾斜した位置にあり、このよう
な回動位置にあるとき連動板14はカメラ本体側に絞り開
放の状態であることを伝える。
この「F4.5」の絞り設定位置で、望遠側(T)にズーミン
グした場合には、第3図に示すように、絞りカム板22は
絞り値設定部材9の、傾斜したカム回動部9bの先端に位
置するので、この絞りカム板22は時計方向に回動し、ア
ーム24のカム嵌合ピン24aが開放用カム溝22aの、絞り込
み用カム溝22b寄りの端部に位置する。同じく、第4図
に示すように、絞り板23は、絞り込み伝達部材12の、傾
斜した絞り板回動部12bの先端に位置するので、この絞
り板23は時計方向に回動し、アーム24の溝嵌合ピン24b
は傾斜溝23aの変曲点23a0に位置する。従って、この状
態ではアーム24の溝嵌合ピン24bに移動することはない
ので矢車21は回動することなく絞り羽根20は絞り込まれ
ず、絞り口径は最大で開放F値は「F4.5」となる。そ
して、この状態で、絞り込み伝達部材12がカメラ本体側
の絞り込みレバーの作動によりばね30に抗して反時計方
向に回動して上記絞り板23を同方向に回動させても上記
溝嵌合ピン24bは円弧溝23b上に位置することとなり、移
動することはないので、絞り羽根20の絞り込みは行なわ
れない。
そして、同じく、上記「F4.5」の絞り設定位置で、広
角側(W)にズーミングした場合には、絞りカム板22は第
3図に2点鎖線で示す位置22′、即ち、絞り値伝達部材
9のカム回動部9bの基端寄りに位置するので、この絞り
カム板22は反時計方向に回動し、アーム24のカム嵌合ピ
ン24aは位置22b′へ移動した絞り込み用カム溝22b上に
存在するようになり、このため、カム嵌合ピン24aは絞
り枠16上の溝16aに沿って光軸Oに近づく位置に下る。
このときのカム嵌合ピン24aの上記溝16a上の位置は、広
角状態における「F4.5」に相当する位置となる。この
ため、アーム24の溝嵌合ピン24bは絞り板23が回動しな
いと仮定すれば、傾斜溝23aに沿って光軸Oから遠去か
る方向に広角状態の「F4.5」に相当する位置まで上昇
することになるが、このとき、絞り板23も、第4図に2
点鎖線で示す位置23′、即ち、絞り込み伝達部材12の絞
り板回動部12bの基端寄りに位置するので、この絞り板2
3は反時計方向に回動し、アーム24の溝嵌合ピン24bは移
動後の変曲点23a0の位置に存在する状態となる。そし
て、このとき、溝嵌合ピン24bが絞り板23の移動後の変
曲点23a0の位置まで反時計方向に回動することにより矢
車21も反時計方向に同角度回動させられ、この結果、絞
り羽根20は、この広角状態で「F4.5」の開放F値に相
当する絞り口径に絞り込まれる。この状態で、絞り込み
伝達部材12がカメラ本体側から反時計方向に回動させら
れると、この場合も、上記溝嵌合ピン24bが傾斜溝23aの
変曲点23a0上に存在しているため、開放F値の「F4.
5」よりも絞り込まれることはなく、従って、「F4.5」
の開放値で撮影が行なわれることになる。
また、望遠側(T)と広角側(W)の間のどの位置にズーミン
グしても、上記広角側にズーミングした場合と同様の動
作により、その位置の焦点距離に応じて「F4.5」の開
放F値となるような絞り口径にまで上記絞り羽根20が絞
り込まれる。従って、絞り環4の位置を「F4.5」の絞
り値に設定すれば、開放F値はズーミングによって変化
せず、「F4.5」で一定となる。
次に、第6図(B)に示すように、絞り環4上の「F8」
の絞り値目盛を指標32に合致させた場合には、連動板14
は切欠溝14aの一端14a0に絞り値設定部材9の連結部9a
が当接した状態で(第2図参照)、ボディ連動部14bは
カバー枠13の円弧状の溝13aのストッパ部13a0から、
「F4.5」〜「F8」の光量段差分に相当する角度だけ
反時計方向に離間している。即ち、ボディ連動部14bは
基準位置からある角度β(>α)だけ傾斜した位置にあ
り、このような回動位置にあるとき、連動板14はカメラ
本体側に絞り開放から上記光量段差分に相当する絞り段
数に絞り込まれることを伝える。
この「F8」の絞り設定位置で、望遠側(T)にズーミン
グした場合には、絞りカム板22は絞り値設定部材9のカ
ム回動部9bの先端に位置するが、絞り環4の「F8」へ
の回動によってこの絞りカム板22もカム回動部9bによっ
て反時計方向に回動するので、アーム24のカム嵌合ピン
24aは絞り込み用カム溝22bおよび絞り枠16の長溝16a
上、望遠状態での「F8」に相当する位置に移動し、こ
のためアーム24は長溝16aの傾斜に沿って反時計方向に
回動する。従って、溝嵌合ピン24bは、このとき絞り板2
3が回動しないので、傾斜溝23aおよび21aに沿って光軸
Oから遠去かるように上昇する。よって矢車21は回動せ
ず絞り羽根20は絞り込まれず絞り口径は最大で開放F値
は「F4.5」のままである。この状態で、絞り込み伝達
部材12がカメラ本体側から反時計方向に回動させられる
と、絞り板23も同方向に回動するので、このとき、溝嵌
合ピン24bは傾斜溝23bの斜面に沿って光軸Oの方向に押
し下げられ、このため矢車21は反時計方向に回動して絞
り羽根20は「F8」の絞り口径になるまで絞り込まれ
る。
また、同じく、上記「F8」の絞り設定位置で、広角側
(W)のズーミングを行なった場合には、絞りカム板22は
絞り値伝達部材9のカム回動部9bの基端寄りに位置する
のでさらに反時計方向に回動し、アーム24上のカム嵌合
ピン24aは絞り込み用カム溝22b上、広角状態における
「F8」に相当する位置となる。すると、溝嵌合ピン24
bは絞り板23が回動しないと仮定すれば傾斜溝23aを広角
側の「F8」に相当する位置まで上昇することになる
が、絞り板23は、このとき、上記「F4.5」の広角状態
における回動角と同角度だけ回動するので、矢車21も同
角度だけ回動し、絞り羽根20は広角状態での「F4.5」
の絞り口径に絞り込まれる。さらに、この状態で、絞り
込み伝達部材12が反時計方向に回動されると、絞り板23
がさらに回動して傾斜溝23aの斜面で溝嵌合ピン24bを押
し下げるので、このときの矢車21の回動で絞り羽根20は
広角状態の「F8」の絞り口径にまで絞り込まれる。
また、上記「F4.5」,「F8」のみでなく、「F4.5」
よりも大きい絞り値「F5.6」,「F11」に設定した場
合でも、上記「F4.5」「F8」の絞り値に設定した場
合と同様に、ズーミングに関係なく開放F値は「F4.
5」になるよう絞り口径が補正され、この一定のF値で
の開放測光が可能となる。
次に、第6図(C)に示すように、絞り環4上の「F3.5」
の絞り値目盛を指標32に合致させた場合には、絞り値設
定部材9は「F4.5」に相当する位置を越えてさらに時
計方向に回動した「F3.5」に相当する位置に至るの
で、連動板14のボディ連動部14bはカバー枠13の円弧状
の溝13aのストッパ部13a0に当接し、絞り値設定部材9
の連結部9aはばね31の引張力に抗して連動板14の切欠溝
14の一端14a0から離間した状態になる。従って、絞り環
4を「F3.5」の位置にセットした場合も、連動板14の
ボディ連動部14bは「F4.5」の場合と同様に、基準位置
から回動角αだけ傾斜した状態となり、カメラ本体側に
絞り開放を伝える開放位置に留ることになる。
この「F3.5」の絞り設定位置で、望遠側(T)にズーミン
グした場合には、絞りカム板22は絞り値伝達部材9のカ
ム回動部9bの先端に位置するので、前記望遠状態におけ
る「F4.5」に相当する位置を越えて時計方向に回動す
る。このため、アーム24のカム嵌合ピン24aは絞りカム
板22上の開放用カム溝22aの位置に上昇する。するとア
ーム24の溝嵌合ピン24bは、前記望遠状態における「F
4.5」の場合と同じく、絞り板23の傾斜溝23aの変曲点23
a0に位置し、また、絞り板23は回動しないために、この
とき、矢車21は回動することなく絞り羽根20は絞り込ま
れず、開放F値は「F4.5」となる。また、この状態
で、絞り込み伝達部材12がカメラ本体側から反時計方向
に回動されて絞り板23が同方向に回動されてもこのと
き、上記溝嵌合ピン24bは円弧溝23b上に逃げ、移動する
ことがないので絞り込みは行なわれない。
このあと、同じく上記「F3.5」の絞り設定位置で、広
角側(W)にズーミングした場合には、前述した場合と同
様に、絞りカム板22は絞り値設定部材9のカム回動部9
bの基端寄りに位置するので、上記望遠状態のときより
も反時計方向に回動し、このため、アーム24のカム嵌合
ピン24aは開放用カム溝22aの、絞り込み用カム溝22b寄
りの端部、即ち、前記望遠状態における「F4.5」の場
合と同じ位置に停止する。このため、アーム24の溝嵌合
ピン24bは絞り板23が回動しないとすれば、傾斜溝23aの
変曲点23a0に位置するが、このとき、絞り板23も絞り込
み伝達部材12の絞り板回動部12bの基端寄りの位置に至
るので、この絞り板23は絞り板回動部12bの傾斜によっ
て反時計方向に回動する。従って、溝嵌合ピン24bは、
円弧溝23b上に位置することとなり、絞り板23によって
移動されることがないので矢車21は静止したままで絞り
羽根20の絞り込みはなされない。よって、絞り口径は開
放で、前記望遠状態での開放F値「F4.5」のまま、即
ち、この広角状態において開放F値「F3.5」が得られ
ることとなる。また、この状態で、カメラ本体側から絞
り込み伝達部材12を反時計方向に回動しても、上記溝嵌
合ピン24bは、回動する絞り板23の円弧溝23b上であって
移動することがないので、絞り羽根20の絞り込みは行な
われず、上記開放F値「F3.5」を保っている。
また、この「F3.5」の絞り設定位置で、望遠側(T)と広
角側(W)の間の任意の位置にズーミングした場合におい
ても、アーム24のカム嵌合ピン24aは絞りカム板22の開
放用カム溝22a上に位置するので、溝嵌合ピン24bは絞り
板23の円弧溝23b上に位置し、このため、絞り羽根20の
絞り込みは行なわれず、従って、絞り口径は最大であ
り、開放F値はズーミングによって「F4.5」〜「F3.
5」に変化し、望遠側(T)と広角側(W)間の位置での焦点
距離に応じた値となる。また、連動板14のボディ連動部
14bはカバー枠13の円弧状の溝13aのストッパ部13a0に当
接して開放位置にあるので、カメラ本体側はこれを検知
して最大開口径での開放測光が可能となる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
第7図は、本発明の他の実施例のズームレンズ鏡筒にお
ける要部の分解斜視図である。この第7図に示した部分
以外のズームレンズ鏡筒の各部は前記第1図に示したズ
ームレンズ鏡筒とほぼ同様の構成とされているものとす
る。自動絞り機構64のユニットは絞り枠16に配設されて
おり、複数枚の絞り羽根50は前記自動絞り機構34と同様
に、羽根押え19(第1図参照)と矢車51との間に保持さ
れ、各絞り羽根50上の支持孔50bが絞り枠16上のピン16b
に嵌合し、係止ピン50aが矢車51の内周側の切欠部51bに
係合している。この矢車51と絞り枠16との間には、この
矢車21に常時反時計方向に回動力を付与するためのばね
52が張設されており、このため、矢車51がこのばね52の
力により反時計方向に回動すると絞り羽根50が閉じら
れ、矢車51が上記ばね52の力に抗して時計方向に回動す
ると絞り羽根50による絞り口径が開かれるように作動す
る。また、矢車51の外周には、絞り込み伝達部材58に係
合する係合爪51aと、ベルクランクレバー53上のピン53a
と係合する停止爪51bが形成されている。矢車51の後方
にはリング状の絞りカム板54が絞り枠16に回動自在に嵌
合して配置されており、この絞りカム板54の一部の外周
には、光軸Oから等距離の円弧形状の開放用カム面54a
と、このカム面54aの一端から次第に光軸Oに近づくよ
うな形状の絞り込み用カム面54bが連続して形成されて
いる。また、絞りカム板54の外周には同カム板54を駆動
するための突出部54cが形成されている。ベルクランク
レバー53は絞り枠16に支軸53cによって回動自在に支持
され、前方に延び出した上記ピン53aは矢車51の絞り込
み回動停止位置を決定するもので、上記停止爪51bより
反時計方向寄りで矢車51の外周位置に至り、後方に延び
出したカム係合ピン53bは上記絞りカム板54のカム面54a
又は54b上に当接している。
絞り環連結部材56には絞り値設定部材55が固定されてお
り、同設定部材55はレンズ鏡筒内の不動部材との間に張
設されたばね57によって反時計方向に回動する習性を与
えられているが、絞り環連結部材56は図示されない絞り
環の係止部にばね57によって当て付いて停止している。
よって絞り環を回動すると絞り環連結部材56は絞り環に
当て付いた状態で回動する。絞り環には固定枠との間に
クリックストップ機構が設けられている。絞り値設定部
材55の光軸Oに沿って前方に延出している腕部55aには
後方から前方にかけて若干時計方向に傾斜したカム回動
用長溝55bが形成され、同長溝55bに上記絞りカム板54上
の突出部54cが嵌合している。この絞り値設定部材55の
後部に形成されたリンク保持部55cの支持孔には絞り値
伝達用リンク60の一端のブリセット側ピン60aが回転自
在に嵌入している。リンク60の他端の運動側ピン60b
は、光軸Oを中心に回動自在に配置されたリング状の連
動板61に形成された傾斜溝61aに摺動自在に嵌合してい
る。連動板61の外周には、カメラ本体側の露光計などの
連動部材と係合するボディ連動部61bが第3のレンズ群4
3を固定したカバー枠62上の円弧状の溝62aから後方に突
出して設けられていて、このボディ連動部61bは、絞り
環を開放絞り値側の所定の絞り値、即ち、レンズ系の望
遠時の開放F値と広角時の開放F値に相当する絞り値
(前記実施例における「F4.5」と「F3.5」)の目盛に
セットしたときに、上記溝62aの一端のストッパ部62a0
に当接するようになっっている。また、上記連動側ピン
60bのさらに後方に延びた端部は、カバー枠62に固定さ
れたリンクカム63の円弧状のカム面63a、又は、このカ
ム面63aの一端から、上記傾斜溝61aの傾きに一致した傾
斜角で光軸Oから遠去かる方向に立上ったカム面63bに
接するようになっている。
絞り込み伝達部材58は光軸Oを中心に回動自在に配置さ
れ、常時は、不動部材との間に張設されたばね59によっ
て時計方向に回動するよう付勢されている。この絞り込
み伝達部材58の前方へ延び出した腕部58cの左側面には
後方から前方にかけて時計方向に傾斜したカム面58aが
形成され、同カム面58aが矢車51の係合爪に当接してい
る。ばね59による絞り込み伝達部材58の回動力は上記ば
ね52による矢車51の回動力よりも強大であるので、常時
は、矢車51をばね52に抗して時計方向に回動させ、絞り
羽根50を全開の位置に保持するようになっている。従っ
て、この自動絞り機構64は非強制タイプとなっている。
絞り込み伝達部材58の後方にはカメラ本体側の絞り駆動
レバー(図示されず)に係合する係合部58bが形成され
ている。絞り環を反時計方向に回動して最小口径の絞り
値にセットした状態で、連動板61のボディ連動部61bを
時計方向に廻すと、絞り値設定部材55はばね57に抗して
回動し絞り値を任意に設定することが可能である。
次に、上記実施例のズームレンズ鏡筒における絞り制御
動作を説明する。この実施例におけるズームレンズ鏡筒
には前記実施例のズームレンズ鏡筒のレンズ系と同一の
レンズ系、即ち、望遠側(T)で「F4.5」、広角側(W)で
「F3.5」の開放F値を有するレンズ系が用いられてい
るものとする。
まず、絞り環を「F4.5」の位置に設定すると、リンク6
0の連動側ピン60bは第8図(A)に示すように、連動板61
を傾斜溝61aとリンクカム63のカム面63bとが一致する位
置にセットさせた状態で、リンクカム63のカム面63aと
カム面63bとの境界点に位置する。このとき、連動板61
の回動位置はボディ連動部61bがストッパ部62a0に当接
した開放位置となる。そして、この「F4.5」の絞り設
定位置で、ズーム環を操作して望遠側にズーミングする
と、自動絞り機構64は絞り枠と共に光軸Oに沿って前方
に移動するので、矢車51は絞り込み伝達部材58の腕部58
cの前端に位置し、絞りカム板54は絞り値設定部材55の
腕部55aの前端に位置する。矢車51は腕部58cのカム面58
aの前端に位置していることによって最も時計方向に回
動した状態で規制されており、絞り羽根50が全開して開
放F値は「F4.5」になっている。また、このとき、絞
りカム板54は腕部55aの前端で長溝55bと突出部54cとが
係合していることによって回動停止位置が定まり、この
回動位置にある絞りカム板54の、開放用カム面54aと絞
り込み用カム面54bとの変曲点54a0に、ベルクランクレ
バー53のピン53bが位置する。これにより、ベルクラン
クレバー53のピン53aの位置も矢車51の外周上最も時計
方向に移動しきった位置にある。従って、この状態で、
レリーズが行なわれて絞り込み伝達部材58がばね59に抗
して反時計方向に回動しても、矢車51は上記ピン53aに
規制されて回動しないため、絞り込みが行なわれないで
望遠状態で「F4.5」を保っている。
上記「F4.5」に絞り環の位置を設定したまま、広角側
にズーミングを行なうと、矢車51,絞りカム板54は後方
に移動するので、矢車51はカム面58aにより反時計方向
に回動し、絞りカム板54は長溝55bにより反時計方向に
回動する。従って、上記矢車51の回動により絞り羽根50
は広角状態での「F4.5」に相当する絞り口径にまで絞
り込まれる。また、上記絞りカム板54の回動により、ベ
ルクランクレバー53のピン53bは絞り込み用カム面54b上
の、広角状態での「F4.5」に相当する位置に静止す
る。このため、ピン53aは望遠状態での「F4.5」におけ
るピン53aの位置よりは左方に移動することとなるが、
このピン53aには上記ズーミングによって反時計方向に
回動した矢車51の停止爪51bが当接する。従って、この
状態で、レリーズにより絞り込み伝達部材58が反時計方
向に回動しても矢車51はそれ以上は回動せず、絞り口径
は広角状態での「F4.5」を保持している。
次に、絞り環を「F4.5」よりもさらに絞り込み側の反
時計方向に回動し、例えば、「F5.6」の位置に設定す
ると、リンク60の連動側ピン60bは第8図(B)に示すよう
に、リンクカム63の円弧状のカム面63aに当接する。こ
のため、連動板61も傾斜溝61aの光軸O寄りの一端に位
置した連動側ピン60bによって回動位置が決まる。即
ち、連動板61は前記「F4.5」の位置から「F5.6」に相
当する位置まで回動量lだけ反時計方向に回動する。
これにより、ボディ連動部61bはストッパ部62a0から上
記回動量lだけ離間し、カメラ本体側に絞り開放から
「F4.5」〜「F5.6」の光量段差分に相当する絞り段数
の情報が伝えられる。
そして、この「F5.6」の絞り設定位置で、望遠側にズ
ーミングを行なうと、矢車51は前記「F4.5」における
望遠状態の場合と同様に、カム面58aの前端部と係合す
る位置にあって絞り羽根50を全開にしているが、絞りカ
ム板54は前記「F4.5」のときよりも反時計方向に回動
している。このため、ピン53bは絞り込み用カム面54b上
に位置するので、ベルクランクレバー53は時計方向に回
動し、ピン53aは左方に移動して停止爪51bから離間し、
望遠状態での「F5.6」に相当する位置に至る。従っ
て、シャッタレリーズ以前は「F4.5」の開放絞りとな
っているが、レリーズにより、絞り込み伝達部材58が反
時計方向に回動すると、矢車51は停止爪51bがピン53aに
規制される回動位置に至り、絞り羽根50は「F5.6」ま
で絞り込まれる。
また、上記「F5.6」の絞り設定位置で、広角側にズー
ミングを行なった場合には、矢車51は前記「F4.5」に
おける広角状態の場合と同様の回動を行ない、絞り羽根
50は広角状態での「F4.5」の絞り口径に絞り込まれ
る。また、絞りカム板54は広角状態での「F5.6」に相
当する回動を行なうので、ベルクランクレバー53のピン
53bは絞り込み用カム面54b上の、広角状態での「F5.
6」に相当する位置に静止する。このため、ピン53aは望
遠状態での「F5.6」の位置より左方に移動した広角状
態での「F5.6」に相当する位置に存在するようにな
る。従って、シャッタレリーズ以前は広角状態での「F
4.5」の絞り口径が得られているが、レリーズが行なわ
れて絞り込み伝達部材58が回動すると、矢車51はピン53
aに規制される回動位置に至り、絞り羽根50は広角状態
での「F5.6」の絞り口径まで絞り込まれる。
次に、絞り環を「F3.5」の位置に設定すると、リンク6
0の連動側ピン60bは、連動板61を時計方向に回動させ、
「F4.5」の回動位置でボディ連動部61bがストッパ部62
a0に当接させたあと、さらに時計方向に移動する力を受
ける。このため、リンク60はプリセット側ピン60aを中
心に反時計方向に回動力を受け、連動側ピン60bは、傾
斜溝61aおよび傾斜したカム面63bに沿って上昇する。即
ち、リンク60のプリセット側ピン60bの位置は前記「F
4.5」の位置から「F3.5」に相当する位置まで回動量l
だけ時計方向に回動するが、連動板61の位置は前記
「F4.5」の場合と同じくボディ連動部61bがストップ部
62a0に当接した開放位置に存在することになる。
この「F3.5」の絞り設定位置で、望遠側にズーミング
を行なうと、この望遠状態では、矢車51は前記「F4.
5」における望遠状態の場合と同様に、時計方向に回動
しきって絞り羽根50を全開にしており、開放F値は「F
4.5」になっている。絞りカム板54も絞り値設定部材55
によって時計方向に回動しきった状態にあるので、ベル
クランクレバー53のピン53bは開放用カム面54a上の、変
曲点54a0から遠い側の端部近傍に位置している。従っ
て、ベルクランクレバー53のピン53aは前記「F4.5」の
望遠状態における位置と同じく、矢車51の外周上最も時
計方向に移動しきった位置にあって、停止爪51bに当接
している。従って、この状態で、レリーズが行なわれて
絞り込み伝達部材58が反時計方向に回動しても矢車51は
回動せず、絞り羽根50は全開となっており、この望遠状
態で「F4.5」の開放F値となっている。
さらに、上記「F3.5」に絞り環の位置を設定したま
ま、広角側にズーミングを行なうと、この場合、ズーミ
ングによって後方に移動する矢車51は、停止爪51bとピ
ン53bとの係合を考慮しなければ、係合爪51aとカム面58
aとの係合関係から、前記「F4.5」における広角状態の
場合と同様の回動位置に停止することになる。しかし、
ズーミングによって絞りカム板54が後方に移動して長溝
55bと突出部54cとの係合関係から反時計方向に回動する
と、ベルクランクレバー53のピン53bは開放用カム面54a
上を摺動し変曲点54a0の位置に至って静止する。このた
め、ベルクランクレバー53aの位置はこのズーミングに
よって移動することなく、前記「F4.5」の望遠状態に
おける位置と同じく、矢車51の外周上最も時計方向寄り
の位置にあるので、望遠側から広角側にズーミングして
も、停止爪51bとピン53aとの係合位置が変化せず矢車51
は絞り羽根50を全開した状態の回動位置に停止してい
る。従って、このとき「F3.5」の開放F値となる。ま
た、この状態で、シャッタレリーズが行なわれて絞り込
み伝達部材58が反時計方向に回動しても矢車51は回動し
ないので、上記絞り羽根50は全開したままである。
このように「F3.5」に絞り環を設定した場合には、望
遠側から広角側の全ズーム範囲で絞り羽根50が全開して
口径が最大となり、開放F値は望遠状態での「F4.5」
から広角状態での「F3.5」まで連続的に変化するよう
になると共に、連動板61のボディ連動部61bはストップ
部62a0に当接した開放位置に存在した状態を保つ。
第9図は、上記第7図中のベルクランクレバー53を駆動
するための絞りカム板および同絞りカム板を駆動するた
めの絞り値伝達部材の変形例を示したものである。この
変形例においては、リング状の絞りカム板74は、その係
止爪74dと不動部材との間に張設されたばね72によって
時計方向に付勢され、不動部材に植設された光軸Oに平
行して長い係止ピン71に上記係止爪74dが当接して回動
停止されている。また、この絞りカム板74の外周には絞
り値伝達部材75の腕部75aの前端と係合する突出部74cが
設けられていると共に、さらに、他の一部の外周には、
極く狭い範囲で光軸Oから一定距離の位置に開放用カム
面74aが形成され、この開放用カム面74aに連続して時計
方向側に絞り込み用カム面74bが形成されている。絞り
環に固定した絞り値伝達部材75は腕部75aの反時計方向
側の面が傾斜したカム面75bとされており、後端にはリ
ンク保持部75cが形成されている。
上記絞りカム板74および絞り値伝達部材75を有したズー
ムレンズ鏡筒においては、先ず、絞り環を「F4.5」に
合わせたのち、望遠状態にすると、第9図および第10図
(A)に示すように、絞り値伝達部材75のカム面75bの先端
が絞りカム板74の突出部74cに接すると共に、絞りカム
板74の係止爪74dも係止ピン71に接している。従って、
絞りカム板74はこのとき時計方向に最も回動しきった状
態にあって回動停止しており、ベルクランクレバー53の
ピン53bは上記開放用カム面74a上に位置している。従っ
て、ピン53aはベルクランクレバー53の支軸53cを中心に
反時計方向に回動して最も右寄りの位置にあり、絞り羽
根50(第7図参照)を全開させている。このあと、広角
側の方向にズーミングを行なうと、絞りカム板74は絞り
値伝達部材75のカム面75bに規制されているので、ばね7
2の回動力に抗して反時計方向へ回動しながら後方へ移
動する。このため、上記絞り込み用カム面74bの位置も
反時計方向に移動するので、ベルクランクレバー53のピ
ン53bは上記開放用カム面74a上から絞り込み用カム面75
b上を移動して次第に下降する。従って、望遠側から広
角側へのズーミングによって、クランクレバー53のピン
53aは左方へ移動し、これにより、絞り羽根50が次第に
絞られ、「F4.5」の開放F値が保たれる。
また、絞り環を上記「F4.5」の位置から時計方向に回
動させて「F3.5」の位置に合わせると、第10図(B)に示
すように、絞り値伝達部材75は絞り環と共に移動して絞
りカム板74の突出部74cから離間し、広角側へのズーミ
ングによって絞りカム板74が後方に移動してもカム面75
bと突出部74cとが接しないような位置に至る。従って、
ベルクランクレバー53のピン53bは絞りカム板74の開放
用カム面74a上に位置したままとなり、このため、ズー
ミングを行なっても、絞り口径は最大のまま変化せず、
開放F値は望遠状態での「F4.5」から広角状態での
「F3.5」まで変化する。
(効果) 以上述べたように、本発明によれば、絞り環を望遠時の
開放F値以上の絞り値にセットしたときはズーミングに
関係なく開放F値を一定にする機能を有していると共
に、望遠時の開放F値より小さい絞り値に絞り環をセッ
トしたときは上記の開放F値を一定にする機能を解除し
て、上記一定開放F値以上に明るい開放F値とすること
ができるので、AEロック機能を有するカメラと組合せ
て有効であると共に、暗い被写体のピント合わせなどに
も都合がよくなる。また、絞り環を望遠時の開放F値に
相当する絞り値にセットしたときと、広角側の開放F値
に相当する絞り値にセットしたときとでカメラ本体側へ
絞り値を伝えるための伝達部材は同一の開放状態になる
ため、この間で共に開放測光が可能になる等の優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すズームレンズ鏡筒の
断面図、 第2図は、上記第1図に示すズームレンズ鏡筒の要部を
分解して示した拡大斜視図、 第3図は、ズーミングによって変化する、絞り値設定部
材と絞りカム板との位置関係を説明する図、 第4図は、ズーミングによって変化する、絞り込み伝達
部材と絞り板との位置関係を説明する図、 第5図は、ズーミングによる各レンズ群の位置変化と補
正が行なわれない場合の開放F値の変化を示した図、 第6図(A)〜(C)は、絞り環の各絞り値設定に対する連動
板の位置およびズーミング時の絞り動作と絞り口径をそ
れぞれ示した説明図、 第7図は、本発明の他の実施例を示すズームレンズ鏡筒
における絞り制御機構の斜視図、 第8図(A)〜(C)は、絞り環の各絞り値設定に対する、カ
メラ本体側へ絞り値を伝達するための連動部材の位置状
態をそれぞれ示した要部正面図、 第9図は、上記第7図に示した絞り制御機構の一部変形
例を示す斜視図、 第10図(A),(B)は、上記第9図に示した絞り制御機構に
おいて、異なる開放F値に設定したときの動作を説明す
る正面図である。 4……絞り環 9a……連結部(切離し手段) 12,58……絞り込み伝達部材(自動絞り込み部材) 14,61……連動板(絞り値伝達部材) 14a……切欠溝(切離し手段) 20,50……絞り羽根 21,51……矢車(絞り羽根作動部材) 22,54,74……絞りカム板(絞り口径決定部材) 23……絞り板(絞り補正機構) 24……アーム( 〃 ) 31……連動ばね(切離し手段) 36,72……ばね(開放状態保持手段) 51a……係合爪( 〃 ) 53……ベルクランクレバー(絞り補正機構) 60……リンク(開放状態保持手段) 61a……傾斜溝(開放状態保持手段) 63a,63b……カム面(開放状態保持手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影時の絞り値を決定するための絞り環
    と、 この絞り環で設定した絞り値をカメラ側の測光回路に伝
    達するために上記絞り環と連動して移動する絞り値伝達
    部材と、 上記絞り環と連動して移動し、絞り環の設定絞り値に絞
    り羽根による絞り口径を制御するための絞りカム部を有
    する絞り口径決定部材と、 レリーズ釦の押下に伴う一連の撮影動作の初期にカメラ
    側から駆動される自動絞り込み部材と連動し、絞り羽根
    の絞り込み動作を行なう絞り羽根作動部材と、 ズーミング操作と連動して上記絞り環と上記絞り口径決
    定部材および上記自動絞り込み部材と上記絞り羽根作動
    部材との相対位置を変化させ、全ズーム範囲に亘って上
    記絞り環の設定絞り値による絞り口径を得る絞り補正機
    構と、 上記絞り環と絞り値伝達部材との間に設けられ、該絞り
    環の設定絞り値が最大絞り口径による望遠側絞り値と広
    角側絞り値との間に設定された際に、上記絞り環と上記
    絞り値伝達部材との連動を断つ切離し手段と、 上記絞り口径決定部材に設けられた、絞り羽根を開放状
    態に保持する手段と、 を具備してなるズームレンズ鏡筒。
JP59115172A 1984-06-05 1984-06-05 ズ−ムレンズ鏡筒 Expired - Lifetime JPH0668596B2 (ja)

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JP59115172A JPH0668596B2 (ja) 1984-06-05 1984-06-05 ズ−ムレンズ鏡筒
US06/722,527 US4634250A (en) 1984-06-05 1985-04-12 Zoom lens barrel
GB08514023A GB2160332B (en) 1984-06-05 1985-06-04 Zoom lens barrel

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