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JPH0669465B2 - 医療用人工三尖弁およびその製造方法 - Google Patents
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JPH0669465B2 - 医療用人工三尖弁およびその製造方法 - Google Patents

医療用人工三尖弁およびその製造方法

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JPH0669465B2
JPH0669465B2 JP8468186A JP8468186A JPH0669465B2 JP H0669465 B2 JPH0669465 B2 JP H0669465B2 JP 8468186 A JP8468186 A JP 8468186A JP 8468186 A JP8468186 A JP 8468186A JP H0669465 B2 JPH0669465 B2 JP H0669465B2
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medical
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、心臓外科に使用される医療用人工三尖弁に
関するものである。
「従来の技術」 周知のように、心臓の心室弛緩中に右心房から右心室に
流れこんだ血液が、次の瞬間心室が収縮する際に心房へ
逆流するのを防ぐ弁装置(三尖弁)が右心房と右心室と
の間に存在している。この三尖弁は、右の房室口(心房
と心室とを連絡する穴)の周囲から起こる3枚の薄い弁
膜から構成されている。そして、この三尖弁には、先天
的、後天的に障害が存在することがあり、このような場
合、外科手術を施す必要があり、場合によっては、人工
的に作製した三尖弁をその部位に移植しなければならな
い状況も生じる。
従来、このような心臓外科手術用に人工三尖弁が提供さ
れており、豚大動脈弁や牛心のう膜を成形加工したもの
が知られている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記従来の医療用三尖弁は、豚大動脈弁や牛
心のう膜などのような生体物質を構成材料としているの
で、連続、大量生産できず、高価であり、また、細菌汚
染、腐敗等を特に考慮し、その製造工程および保存にお
いて、環境、処理時間に細心の注意を払わなければなら
ず、その随意な供給および在庫管理等が行ない難いとい
う問題点がある。
これに対し、最近、ポリウレタンを材料として本体を形
成し、この表面に血液の凝固を防止するコーティング材
を塗布した構造の三尖弁が試作されている。しかし、こ
の人工三尖弁においては、そのコーティング材が変形柔
軟性に乏しく、そのため弁体の屈曲部分のコーティング
層に比較的短時間内にクラックが発生し、引き続いて、
本体ポリウレタン層にまでクラックが進行してしまうと
いう問題がある。この現象は水分の存在下でさらに促進
されるため、この三尖弁は、医療材料としては不適で、
実用に供するに至っていない。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、耐久性に優れ、保存が容易で、安価、容易に製造で
きる医療用人工三尖弁およびその製造方法を提供するこ
とにある。
「問題点を解決するための手段」 この発明に係る医療用人工三尖弁は、 ほぼ有底円筒状に形成されその底部が薄肉な3つの弁部
から構成されている柔軟な弁体と、該弁体の内部に挿入
されることにより該弁体と一体的に嵌着される環状支持
体とからなり、該環状支持体が、リング状の本体と、そ
の側部に周方向に等間隔に設けられ前記弁体の底部内面
にその先端を当接させられる3本の支持脚とを具備し、
前記弁体が、合成樹脂繊維製の織物または不織布からな
る中間層と、抗血栓性ポリマーからなる内外層とから3
層構造に構成されていることを特徴とするものである。
また、この発明に係る医療用人工三尖弁の製造方法は、 ほぼ有底円筒状をなし、内表面または外表面が鏡面加工
された三尖弁金型の内表面または外表面に離型剤を塗布
し、この内表面または外表面上に抗血栓性ポリマーを塗
布、乾燥し、この抗血栓性ポリマー層上にこの抗血栓性
ポリマーに浸漬した合成樹脂繊維製の織物または不織布
を敷設、乾燥し、この上にさらに前記抗血栓性ポリマー
を塗布、乾燥し、得られた有底円筒状柔軟体を、リング
状の本体の側部に3本の支持脚が等間隔に設けられてな
る環状支持体に嵌着一体化し、その後前記有底円筒状柔
軟体の底部を中心から外周部に向かって3等分に切断し
て3つの弁部を形成し、これにより医療用の人工三尖弁
を得る方法である。
前記抗血栓性ポリマーとしては、フッ素化ポリウレタ
ン、シリコンウレタンコポリマー、ヘパリン含浸ポリウ
レタンなどがあり、前記合成樹脂繊維としては、ポリイ
ミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維などが使用
できる。
「作用」 上記構成の人工三尖弁によれば、その弁体は、抗血栓性
を有し、しかも柔軟性に富む材料から構成されるととも
に、内部中間層には屈曲性、変形性に富む合成樹脂製の
織物または不織布が一体的に介装されているので、連続
的に長期間使用してもクラック等の劣化現象が生じるこ
とがなく、優れた耐久性を発揮し、実用に充分耐えるこ
とができる。しかも、全構成材料が腐敗の心配のない合
成物質なので、製造、保存を随意に行なうことができ、
安全で、経済的な供給が可能となる。また、このように
生体材料を使用せずに弁体を構成するので、有底円筒状
のような形状が容易に形成される。そして、弁体を環状
支持体に嵌着させるだけで、弁体が環状支持体のリング
状の本体によってその開口端を開口状態に維持されると
ともに、支持脚の先端を弁体の底部内面に当接させるこ
とによって、弁体がふくらまされた状態の人工三尖弁を
容易に構成することが可能となる。
以下、この発明を実施例によりさらに詳しく、説明す
る。
「実施例」 第1図に示すように、この発明の人工三尖弁は、環状支
持体1と、この環状支持体1に嵌着一体化されている弁
体2とから構成されている。
前記環状支持体1は、合成樹脂製の一体成形品で、第2
図に示すように、リング状の本体1aと、この本体1aの側
部に等間隔に突設されている支持脚1b・・から構成されて
いる。
一方、前記弁体2は、第3図(a)(b)に示すよう
に、ほぼ有底円筒状の一体成形柔軟体であり、その底部
3はその中心点を中心として3つに等分割されており、
各部は互いに密接、分離可能な弁部3a・・となっている。
そして、この弁体2は、第4図に示すように、3層構造
となっており、中間層2aが3デニール程度のポリイミド
繊維製の織物から構成されるとともに、内外層2b、2cが
フッ素化ポリウレタンから構成されている。
このように弁体2は、抗血栓性を有し、しかも柔軟性に
富むフッ素化ポリウレタンから構成されるとともに、内
部中間層2aには屈曲性、変形性に富み、強靭なポリイミ
ド繊維製の織物が一体的に介装されているので、連続的
に長期間使用してもクラック等の劣化現象が生じること
がない。
従って、この人工三尖弁は、優れた耐久性を発揮し、実
用に充分耐えることができる。しかも、全構成材料が腐
敗の心配のない合成物質なので、製造、保存を随意に行
なうことができる。
また、この人工三尖弁は、次のような手順により容易に
製造することができる。
(i)三尖弁の形状に成形され、表面が鏡面に加工され
た金型の表面上にフッ素系離型剤を塗布する。
(ii)ポリマー量60%のフッ素化ポリウレタン溶液中
に、前記金型を浸漬、クリーンベンチ内で乾燥する。こ
れを2回繰り返す(内層2b形成)。
(iii)3デニール程度のポリイミド繊維製の織物を前
記フッ素化ポリウレタン溶液中に浸漬し、これを引き上
げ、ただちに前記乾燥したフッ素化ポリウレタン層上に
敷設、密着して、これを乾燥する(中間層2a形成)。
(iv)金型ごと前記乾燥品を前記フッ素化ポリウレタン
溶液中に浸漬し、乾燥する。これを3回繰り返す(外層
2c形成)。
(v)前記のようにして形成した有底円筒状柔軟体を温
水を用いて剥離する。
(vi)この有底円筒状柔軟体をシリコーンゴム製の環状
支持体1にその底部が支持体1の支持脚1a・・先端に位置
するようにして嵌着し、その底部をその中心点を中心と
して3つに等分割することにより、弁体2の形成と同時
に環状支持体1への嵌着を終了する。
(vii)この嵌着一体品(人工三尖弁)を蒸気滅菌にか
けて、動作試験後、良品をさらに蒸気滅菌して製品完成
とする。
なお、前記蒸気滅菌により内外層2b、2cを構成するフッ
素化ポリウレタンは、一層架橋化が進み、強度の向上が
得られる。
このように、この発明方法によれば、金型を合成樹脂溶
液の中に浸漬し、乾燥することを繰り返すだけの簡単な
操作により、耐久性、信頼性の高い人工三尖弁を容易に
得ることができる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明の人工三尖弁によれば、
その弁体は、抗血栓性を有し、しかも柔軟性に富む材料
から構成されるとともに、内部中間層には屈曲性、変形
性に富む合成樹脂製の織物または不織布が一体的に介装
されているので、連続的に長期間使用してもクラック等
の劣化現象が生じることがなく、優れた耐久性を発揮
し、実用に充分耐えることができる。しかも、全構成材
料が腐敗の心配のない合成物質なので、製造、保存を随
意に行なうことができ、安全で、経済的な供給が可能と
なる。また、このように生体材料を使用せずに弁体を構
成するので、有底円筒状のような形状を容易に形成する
ことができる。そして、弁体を環状支持体に嵌着させる
だけで、弁体が環状支持体のリング状の本体によってそ
の開口端を開口状態に維持され、かつ、支持脚によって
弁体がふくらまされた状態の人工三尖弁を容易に達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの発明の一実施例を示すもの
で、第1図はこの発明に係る医療用人工三尖弁の斜視
図、第2図は環状支持体の斜視図、第3図(a)は弁体
の一部断面視した側面図、(b)は同弁体の底面図、第
4図は第3図(a)IV−IV線に沿う断面構成図である。 1……環状支持体、 1b……環状支持体の支持脚、 2……弁体、 2a……弁体の中間層、 2b……弁体の内層、 2c……弁体の外層、 3……弁体の底部、 3a……弁部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ有底円筒状に形成されその底部が薄肉
    な3つの弁部から構成されている柔軟な弁体と、 該弁体の内部に挿入されることにより該弁体と一体的に
    嵌着される環状支持体とからなり、 該環状支持体が、リング状の本体と、その側部に周方向
    に等間隔に設けられ前記弁体の底部内面にその先端を当
    接させられる3本の支持脚とを具備し、 前記弁体が、合成樹脂繊維製の織物または不織布からな
    る中間層と、抗血栓性ポリマーからなる内外層とから3
    層構造に構成されていることを特徴とする医療用人工三
    尖弁。
  2. 【請求項2】ほぼ有底円筒状をなし、内表面または外表
    面が鏡面加工された三尖弁金型の内表面または外表面に
    離型剤を塗布し、この内表面または外表面上に抗血栓性
    ポリマーを塗布、乾燥し、この抗血栓性ポリマー層上に
    この抗血栓性ポリマーに浸漬した合成樹脂繊維製の織物
    または不織布を敷設、乾燥し、この上にさらに前記抗血
    栓性ポリマーを塗布、乾燥し、得られた有底円筒状柔軟
    体を、リング状の本体の側部に3本の支持脚が等間隔に
    設けられてなる環状支持体に嵌着一体化し、その後前記
    有底円筒状柔軟体の底部を中心から外周部に向かって3
    等分に切断して3つの弁部を形成し、これにより医療用
    の人工三尖弁を得る医療用人工三尖弁の製造方法。
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