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JPH0674488B2 - ▲高▼温用フェライト鋼 - Google Patents
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JPH0674488B2 - ▲高▼温用フェライト鋼 - Google Patents

▲高▼温用フェライト鋼

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JPH0674488B2
JPH0674488B2 JP59262646A JP26264684A JPH0674488B2 JP H0674488 B2 JPH0674488 B2 JP H0674488B2 JP 59262646 A JP59262646 A JP 59262646A JP 26264684 A JP26264684 A JP 26264684A JP H0674488 B2 JPH0674488 B2 JP H0674488B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温における改良された周期的酸化抵抗とク
リープ強さとを有するフェライト鋼に関するものであ
る。さらに詳しく述べれば、フェライトミクロ組織を有
する本発明の好ましい鋼は、1850゜〜2050゜F(1010゜
〜1120℃)の最終焼鈍を受けた冷間圧述ストリップ、薄
板、棒材、ロッドおよびワイヤの形で、ケイ素、炭化物
および窒化物の形成剤、およびニオブを臨界範囲内で故
意に添加することにより前記の特性を示す。アルミニウ
ムを一定の低含有量に制御することは、他の特性をそこ
なうことなく溶接性と成形性を与える。高温におけるク
リープ強さと周期的酸化抵抗が相乗的に改良されるの
は、0.8%〜2.25%の広い範囲内でのケイ素添加、実質
全部の炭素と窒素を結合するに十分量の炭化物と窒化物
形成剤の添加と、前記の炭化物および窒化物形成剤の添
加の結果として実質全量が結合されることのない少量の
ニオブの添加と、最終高温焼鈍との結合から生じるもの
である。広い範囲のクロムレベルにおいて、すなわち約
1%〜約25%のクロム含有量において前記特性の組合わ
せが得られるが、約8%以下のクロム プラス モリプ
デンレベルでは完全にフェライト構造のミクロ組織は得
られない。
自動車工業は、エンジン排気装置部品に大量に平坦なフ
ェライト系ステンレス鋼を使用する。この用途のための
標準型ステンレス鋼は、最大約0.03%の炭素と、約0.25
%のマンガンと、残留量のリンおよび硫黄と、約0.5%
のケイ素と、約12%のクロムと、約0.2%のニッケル
と、約0.4%のチタンと、最大約0.1%のアルミニウム
と、最大約0.02%の窒素と、残分の本質的鉄とから成る
公称組成とから成る。
本発明は、自動車排気装置の部品用のみならず、粉末冶
金製品ならびに溶接製品についてもすぐれた特性を有す
る。前記ステンレス鋼の代替物を提供するにある。
〔従来技術と問題点〕
前記の標準鋼に比べて高温強さと酸化抵抗の実質的に改
良された鋼が米国特許第4,261,739号に開示されてい
る。広い成分範囲で、この発明の鋼は、本質的に重量%
で約0.01%〜0.06%の炭素と、最大約1%マンガンと、
最大約2%のケイ素と、約1%〜約20%のクロムと、最
大約0.5%のニッケルと、約0.5%〜約2%のアルミニウ
ムと、約0.01〜0.05%の窒素と、最大1.0%のチタンと
(最小チタン含有量は炭素%の4倍プラス窒素%の3.5
倍)、約0.1%〜1.0%のニオブ(チタンプラス ニオブ
の合計量は約1.2%を超えない)と、残分の本質的に鉄
とから成る。この発明による好ましい鋼は、約0.02%の
炭素と、約0.25%のマンガンと、約0.02%のリンと、約
0.005%の硫黄と、約0.5%のケイ素と、約12.0%のクロ
ムと、約0.20%のニッケルと、約0.02%の窒素と、約0.
3%のチタンと、約0.6%のニオブと、約1.2%のアルミ
ニウムと、残分の本質的に鉄とから成る公称組成を有す
る。このような好ましい鋼は、1850゜〜2050゜Fの最終
焼鈍を受けた際に、冷間圧延形状において最適な高温強
さと酸化抵抗とを示す。
この特許は約1%以上のアルミニウムが溶接性に悪い影
響を与えることを認めるものであるが、しかしこの鋼の
すぐれた高温酸化抵抗をうるためには、最小限約0.75%
の比較的高いアルミニウムレベルが存在しなければなら
ない。従ってこの発明の鋼においてはある種の溶接操作
に際して溶接性に劣る場合がありうる。
本発明はアルミニウムの少なくとも一部の代用として、
またクロムの一部の代用としてケイ素を使用することが
でき、その結果、高温におけるすぐれた酸化抵抗とクリ
ープ強さを保持しながら溶接性を改良できるという発見
にある。
1981年2月、SAE テクニカルペーパーシリーズ、81003
5におけるJ.N.ジョンソンの論文“18%クロムフェライ
トステンレス鋼の870℃クリープ特性に対するニオブの
影響”は、モリブデン、チタン、ニオブを含有する18%
クロム鋼に関するテストを報告している。テスト試料に
おいて、ケイ素は0.08%〜0.74%の範囲、また不結合ニ
オブは0.11%〜0.58%であった。報告されたテストにも
とづいて、約0.5%の遊離(不結合)ニオブと925゜〜11
50℃(約1700゜〜約2100゜F)の高温最終焼鈍との組合
わせによって、18%クロム鋼の870℃クリープ強さの顕
著な改良の見られることが結論された。これらのテスト
試料において、1.89%のアルミニウムと、0.71%のケイ
素と、0.35%のチタンとを含有し、ニオブを含有しない
1つの試料を除いてアルミニウムは存在しなかった。主
として鉄−モリブデンまたは鉄−ニオブの金属間化合物
ではあるがクロム、マンガンおよびケイ素などの置換元
素を含有するラーベス相(Laves phase)に関して以
外、この論文にはケイ素またはアルミニウムの作用に関
する議論は含まれていない。
ジャーナル オブ メタルス、1981年、2月19日、p19
〜25においてJ.D.レドモンドほかの論文、“触媒変換器
用フェライト系18Cr−Nb−Ti鋼のクリープ特性に対する
モリブデンの作用”は、18%クロム鋼のクリープ破断特
性に対するモリブデンとニオブの作用について報告して
いる。モリブデン含有量の増大と共にニオブを減少させ
るラーベス相の組成変化から、モリブデン含有鋼におい
て強化メカニズムが生じると結論されている。置換えら
れたニオブは、炭化物の析出による一層の分散強化に使
用される。
アルミニウム、チタン、ニオブ、ケイ素またはジルコニ
ウムのいずれか1種または複数を含有するフェライト系
クロム含有鋼は米国特許第3,909,250号、第3,782,925号
および第3,759,705号、および英国特許第1,262,588号に
記載されている。これらの鋼は、高温における酸化抵抗
が改良されるが、高温におけるクリープ強さが低く、ま
た溶接性の問題がある。
1975年に出版されたNASA TN−D7966は15%および18%
クロムフェライト鋼の変態について開示し、18%クロ
ム、2%アルミニウム、1%ケイ素および0.5%チタン
の公称組成鋼に対して0.45%〜1.25%のタンタルの添加
が、ファビリカビリティ、引張り強さおよび1800゜Fに
おける応力−破断強さの改良と、高温における酸化抵抗
と腐食抵抗の最大限の改良を生じると結論されている。
これらのテスト合金の処理に際しては、最終厚さまで冷
延したのち、1000℃での最終焼鈍が実施された。
1983年、第19巻、No.1/2、p.1〜18のH.E.エバンス他の
論文、金属の酸化は公称2%クロム−25%ニッケル組成
の窒化オーステナイト不銹鋼の酸化抵抗に対するケイ素
の影響を記載している。この種の一連の鋼は、0.005%
〜0.050%の炭素と、0.42%〜0.74%のマンガンと、1.4
4%〜1.56%のチタンと、0.05%〜0.21%のニオブをも
含有し、これに0.05%〜2.35%の範囲のケイ素レベルを
含有させた。冷延されたストリップを1423゜K(2102゜
F)で窒化処理し、1123゜K(1562゜F)で酸化抵抗テ
ストした。すべての場合にクロム富化酸化物表面膜が形
成され、この膜の厚さは時間と共に放物線的に増大した
ことが発見された。この放物線速度定数は0.92%ケイ素
において最小であった。より高いケイ素レベル(約1.5
〜2.35%)が酸化抵抗の改良に失敗した理由は、おそら
く析出によって固溶体からケイ素が除去されることによ
るものであろうと述べられている。
本発明は、フェライト鋼の溶接性の改良が、約1000゜F
(538℃)以上、特に1500゜F(816℃)以上の高温にお
けるすぐれた周期的酸化抵抗およびクリープ強さと結合
されうるという発見にある。これは、高酸化抵抗を有す
る従来鋼において必要とされたアルミニウムの少なくと
も一部の代わりにケイ素を置換し、炭素および窒素と化
合するチタン、ジルコニウム、タンタルおよび/または
ニオブに対して比較的少含有量の不結合ニオブを含有さ
せ、またフェライト鋼に対して1850゜〜2050゜F(1010
℃〜1120℃)の最終焼なましを実施することによって達
成される。本発明の鋼の高温における周期的酸化抵抗は
先に述べた米国特許第4,261,739号のものより少し低い
が、本発明の鋼のクリープ強さは前記の特許のものより
少し高く、また周期的酸化抵抗とクリープ強さは、一般
に409型と呼ばれるエンジン排気装置部品用の前記の標
準型ステンレス鋼のものより相当に高い。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、高温におけるすぐれた酸化抵抗および
強さと、すぐれた溶接性と兼備し、同時に最小限度の高
価な合金成分を含有する広いクロム含有量範囲の全温度
用実質フェライト系鋼を提供するにある。
〔発明の概要〕
本発明の最も広いアスベクトによれば、本質的に重量%
で、最大0.05%の炭素と、最大約2%のマンガンと、1.
0%〜2.0%のケイ素と、6%〜25%のクロムと、約5%
までのモリブデンと(クロムとモリブデンの合計量は少
なくとも8%とする)、最大0.05%の窒素と、少なくと
もチタン、ジルコニウム、タンタルおよびニオブのいず
れか1種(前記チタン、ジルコニウム、タンタルおよび
ニオブは、炭素と窒素の総量を炭化物と窒化物に転化す
るのに必要な化学量論的量に少なくとも等しい量存在
し、少なくとも0.1%の不結合ニオブを含む0.3%以下の
全ニオブを含有する)、0.5%以下のアルミニウムと残
分の本質的に鉄とから成り、1850゜〜2050゜F(1010゜
〜1120℃)の最終焼鈍ののちにすぐれた成形性と、約10
00゜F(538℃)以上の高温におけるすぐれた周期的酸
化抵抗およびクリープ強さとを示す合金鋼が提供され
る。
溶接性と成形性の好ましい特性を兼備した前記の広い含
有量範囲の好ましいフェライト鋼は本質的に重量%で、
最大約0.03%の炭素と、最大約1%のマンガンと、1.0
〜2.0%のケイ素と、8%〜20%のクロムと、最大0.5%
のモリブデンと、最大約0.03%の窒素と、最大約0.5%
のチタン(最小チタン)含有量は炭素%の4倍プラス窒
素%の3.5倍とする)、最大約0.3%のニオブと(少なく
とも0.10%の不結合ニオブを含有)、0.5%以下のアル
ミニウムと、残分の主として鉄とから成る。
〔実施例〕
以下本発明を図面に示す実施例について詳細に説明す
る。
米国特許第4,261,739号に記載のようにフェライト鋼の
通常の最終焼鈍温度は約1400゜〜1700゜F(760゜〜925
℃)の範囲である。この特許の場合のように、1850゜〜
2050゜F(1010゜〜1120℃)範囲の前記より高い焼鈍温
度は、本発明の鋼の高温クリープ強さの改良にきわめて
役立つことが発見された。高温クリープ強さの改良は、
最終結晶粒度の増大、フェライトマトリックスの固溶体
強化、およびチタン、ジルコニウム、タンタルおよび/
またはニオブの炭化物および窒化物の析出物が粒界を挿
通してクリープメカニズムを遅らせることによる。米国
特許第4,261,739号におけるよりも低いニオブレベルに
おいて、ケイ素との相乗作用により、クリープ強さを改
良するニオブ−ケイ素富化ラーベス相が発達したことは
明らかである。
驚くべきことに、より高い最終焼鈍温度を使用するしな
いにかかわらず、またニオブを添加するしないにかかわ
らず、ケイ素レベルを高くすることによって、周期的酸
化抵抗が急激に改良されることも発見された。
完全にフェライト系の構造をうるため、また鋼を安定さ
せるために必要な炭化物および窒化物形成元素の量を最
小限に成すため、0.05%炭素および0.05%窒素の広い最
大限度を守らなければならない。好ましくは炭素と窒素
はそれぞれ約0.03%の最大限度に制限される。
マンガンはその強化効果のために存在することができる
が、約2%の広い最大限度、好ましくは1%の最大限度
を守らなければならない。なぜかならばマンガンはフェ
ライトを形成せず、またフェライト鋼の酸化抵抗に悪い
作用を及ぼすからである。
リンと硫黄は通常の残留量存在しても悪い作用はない。
クロムは、特定の用途について最小コストで所望の腐食
抵抗レベルと酸化抵抗レベルをうるために、約1%〜25
%の範囲含有されることができる。約8%〜約20%の好
ましい範囲のクロムはフェライトステンレス鋼について
一般に見られる特性を与える。約2%までのクロムの代
わりに故意にケイ素を添加しても、酸化抵抗、特に周期
的酸化抵抗を失なわないことが本発明の特色である。
すべての温度構造においてフェライト構造を促進するた
め、約5%までのモリブデン添加が許される。またモリ
ブデンは腐食抵抗と高温クリープ強さとを改良する。
ケイ素は約0.8%〜約2.25%の広範囲内において必要で
あり、好ましい範囲は約1.0%〜約2.0%である。このケ
イ素添加は少なくとも部分的に、先行技術のフェライト
鋼において使用されていたアルミニウムまたはこれより
高いクロムレベルを置換えて、高温(1500゜F以上)酸
化抵抗を生じ、またケイ素によるアルミニウムの置換え
は、アルミニウムの溶接性に対する悪い作用を最小限に
成す。もちろんケイ素はフェライト形成剤である。
アルミニウムは約2%の広い最大限度内に制限され、溶
接性の改良のためには、好ましくは0.5%以下に制限さ
れる。チタンが存在する場合、鋼中の窒素がアルミニウ
ムよりも優先的にチタンと結合することにより、溶接区
域における脆性を生じる窒化アルミニウムの悪い作用を
防止する。
炭化物および窒化物形成元素は、少なくとも炭素含有量
プラス窒素含有量の化学量論的量に等しい量を添加され
る。チタンが好ましく、これを使用する場合には、炭素
%の4倍プラス窒素%の3.5倍の最小限量存在する。炭
素および窒素のそれぞれの好ましい最大限量0.03%に対
して、チタンの広い最大限度1.0%、好ましい最大限度
0.5%を守らなければならない。チタン、アルミニウム
およびニオブが存在する場合、チタンが優先的に窒素と
結合し、またおそらくは炭素と結合する。炭素の一部が
ニオブと結合することもありうる。本発明の目的とする
ところは、できるだけ多量の炭素および窒素をチタンま
たはその他の炭化物/窒化物形成剤と結合し、ニオブを
不結合状態に残すことにある。
クロムプラスモリブデンが少なくとも8%の場合に、不
結合ニオブを使用することが好ましく、これは広い最大
限度0.5%、好ましくは最大限度0.3%に制限される。少
なくとも0.1%の遊離または不結合ニオブが最小有効量
である。前記に説明した理由から、チタンの添加はニオ
ブの全添加量を最小限に成すことができ、これはコスト
の観点から有利である。高温におけるクリープ強さの増
大のために必要とされる不結合ニオブの量は比較的低い
ことが発見され、この目的からは、ケイ素添加との相乗
作用の故に、0.10%程度の少量の、好ましくは約0.20%
の不結合ニオブで有効であることが発見された。
フェライト形成剤のレベルが過度のオーステナイト形成
を防止するのに十分であれば、すなわち10%以内、好ま
しくは5%以内のオーステナイトを形成するレベルであ
れば、追加的じん性が必要な場合、ニッケルを約5%の
量まで添加することができる。
前述の残余の元素の広い範囲のいずれかと共に前述の好
ましい範囲のいずれかを使用することができる。
本発明の鋼の一連の実験ヒートを作成し、ケイ素または
ニオブが本発明の範囲外にある対照鋼と共にテストし
た。この比較テストは、409型鋼ならびに米国特許第4,2
61,739号の鋼についても実施された。これらの鋼の組成
を表Iに示した。
0.06インチ薄板と0.045インチ薄板につき、それぞれ160
0゜Fと1500゜Fで実施されたたるみ抵抗(sag resista
nce)テストによって測定されたクリープ強さを表IIと
表IIIに示す。数種の相異なる最終焼鈍温度を使用し、
その結果は1850゜〜2050゜Fの高温最終焼鈍が冷延鋼の
たるみ抵抗、従ってそのクリープ強さを著しく改良する
ことを示している。表IIのヒート6と7は、1850゜Fで
の焼鈍の場合に比べて、それぞれ1950゜Fと2050゜Fで
の焼鈍ののちに改良されたクリープ強さを示した。これ
に対して、0.44%のケイ素を含有するがその他の点では
本発明の鋼の組成範囲内にあるヒート8は、1850゜Fで
の焼鈍に比べて、1950゜Fでの焼鈍ののちに低いたるみ
抵抗を示した。米国特許第4,261,739号の代表的鋼は195
0゜Fでの最終焼鈍ののちにヒート7よりも劣ってい
た。
表IIIについて述べれば、それぞれ1.94%と、2.42%の
ケイ素を含有するがニオブを含有しないヒート9と10は
ヒート4、5(ニオブ含有)よりも、1950゜Fでの焼鈍
後にたるみ抵抗が劣っている。
付図について述べれば、一連のニオブを含有しない軸受
鋼は、1950゜Fでの最終焼なましを受けたときに、ケイ
素含有量の増大に伴なってたるみ抵抗が実質的に増大す
ることを示している(第1図)。これに対して、同一の
鋼に1650゜Fでの最終焼鈍を実施した場合、ケイ素含有
量の増大に伴なってたるみ抵抗が減少した(第2図)。
いずれの場合においてもその効果は実質直線的である。
表IVは、相異なる焼鈍条件を受けたヒート4と5の機械
特性をまとめたものである。1950゜Fの焼鈍を受けたサ
ンプルの降伏強さと引張り強さは、1650゜Fで焼鈍され
たものよりも少し低いが、伸び率は少し高い。
表Vは、本発明の鋼ならびに3種の対照鋼のガスタング
ステンアーク自生溶接物のオルゼンカップ値をまとめた
ものである。本発明の鋼の溶接区域の成形性と延性の比
較的高いことが見られる。2.40%のケイ素を含有するヒ
ート10は低い値を示し、従ってケイ素最大含有量2.25%
の臨界性を証明している。米国特許第4,261,739号の鋼
から成るヒートは、その0.91%のアルミニウム含有量の
故に、溶接性において本発明に劣っていた。
表VIは1700゜Fにおいて実施された酸化抵抗テストの結
果を示し、表VIIは1750゜Fで実施された類似のテスト
結果を示す。周期的酸化抵抗テストは、静的テストより
も、エンジン排気装置部品に対する本発明の鋼の応用に
一層近いものと思われる。従って、改良された周期的酸
化抵抗は静的酸化抵抗よりも有意義である。これらの表
VIとVIIから明らかなように、本発明の鋼であるヒート
4および5は、エンジン排気装置に一般に使用されてい
る通常の409型合金であるヒート12よりも実質的に高い
周期的酸化抵抗を有する。これに対して、米国特許第4,
261,739号の鋼であるヒート11はテストされたすべての
鋼のうちで決定的に優秀である。
前記の説明から明らかなように、前記の組成を有し、18
50゜〜2050゜Fで焼鈍された本発明の主旨の範囲内の合
金鋼ストリップ、薄板、厚板、棒鋼、ロッドは1000゜F
以上においてすぐれた周期的酸化抵抗とクリープ強さと
を有する。高クロム合金、すなわちクロムが約6%〜25
%含有され、クロムプラスモリブデン合計が少なくとも
8%、また少なくとも0.1%の不結合ニオブの含有され
る鋼は少なくとも1500゜Fから約1600゜Fまたはこれ以
上の温度でよい結果が得られた。
本発明の鋼の1実施態様においては、クロムは約1%〜
約8%であり、不結合ニオブが存在しない。他の実施態
様においては、全温度においてフェライト系であって、
クロムは約6%〜約25%の範囲とし、クロムプラスモリ
ブデンの合計は少なくとも8%、また少なくとも0.1%
の不結合ニオブを含有する。最適特性組合せを示す実施
態様は実質的に最大0.03%の炭素と、最大約1%マンガ
ンと、約1.4%のケイ素と、約11%のクロムと、最大0.0
3%の窒素と、最大約0.5%のチタンと(最少限チタン含
有量は炭素%の4倍プラス窒素%の3.5倍)と、約0.2%
の不結合ニオブと、0.5%以下のアルミニウムと、残分
の主として鉄とから成る。
さらに本発明は、1850゜〜2050゜Fの最終焼鈍を受け、
すぐれた成形性と、1000゜F以上の温度での周期的酸化
抵抗およびクリープ強さとを有し、前記の広い組成範囲
を有する合金鋼ストリップ、薄板、厚板、棒材、ロッド
およびワイヤから作られた高温使用の溶接製品を提供す
るにある。クロム含有量範囲が約6%〜約25%、クロム
プラスモリブデン合計量が少なくとも8%、また少なく
とも0.1%の不結合ニオブを含有するフェライト鋼合金
において、少なくとも1500゜Fの温度におけるすぐれた
周期的酸化抵抗とクリープ強さが得られる。
本発明によれば前記の広い組成範囲を有し、1000゜F以
上の温度ですぐれた周期的酸化抵抗とクリープ強さとを
示す本発明の合金鋼から高温使用の自動車排気部品が製
造される。クロム含有量が約6%〜25%、クロムプラス
モリブデン合計含有量が少なくとも8%、また少なくと
も0.1%の不結合ニオブを含有する本発明のフェライト
鋼の自動車排気装置部品においては、少なくとも1500゜
Fでのすぐれた周期的酸化抵抗とクリープ強さが得られ
る。
また本発明は前記の広い組成範囲を有する鍛造品、鋳造
品および粉末金属製品を提供するものである。クロムが
約6%〜25%の範囲、クロムプラスモリブデン合計量が
少なくとも8%、また少なくとも0.1%の不結合ニオブ
を含有する前記の型のフェライト製品においては、少な
くとも1500゜Fの温度でのすぐれた周期的酸化抵抗とク
リープ強さとが得られる。
本発明の鋼は、通常の409型の鋼に比べて高温における
周期的酸化抵抗とクリープ強さが改良され、同時に米国
特許第4,261,739号の鋼に比べて溶接性とクリープ強さ
が改良され、またケイ素の導入による独特な相乗効果の
発見によって高価なニオブを減少させる目的が達成され
る。
表 V オルゼン値−溶接物 ヒートNo. 方 向 カップ高(インチ) 3 基 部 .368 表 面 .358 5 基 部 .335 表 面 .353 10 基 部 .215 表 面 .318 11 基 部 .203 表 面 .181 *本発明の鋼
【図面の簡単な説明】
図面第1図は本発明に従ってニオブを含有しない軸受鋼
が1950゜Fでの最終焼鈍を受けたときのケイ素含有量と
たるみ垂下度(たるみ抵抗)との関係を示す図表、第2
図は第1図で用いたのと同一の鋼が1650゜Fでの最終焼
鈍を受けたときのケイ素含有量とたるみ垂下度(たるみ
抵抗)との関係を示す図表である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、炭素0.05%以下、マンガン2%
    以下、ケイ素1.0〜2.0%、クロム6〜25%、モリブデン
    5%以下、ただし、クロム量とモリブデン量の合計が8
    %以上、窒素0.05%以下、チタンが炭素量の4倍と窒素
    量の3.5倍を加算した量以上、0.5%以下、ニオブ0.3%
    以下、ただし、不結合ニオブ0.1%以上、アルミニウム
    0.5%以下および残部が本質的に鉄とから成り、 1010℃〜1120℃の最終焼鈍によりニオブとケイ素に富む
    ラーベス相を形成し、 周期的酸化抵抗とクリープ強さを有する高温用フェライ
    ト鋼。
  2. 【請求項2】前記不結合ニオブが0.2%以上である特許
    請求の範囲第1項に記載の高温用フェライト鋼。
  3. 【請求項3】重量%で、炭素0.05%以下、マンガン2%
    以下、ケイ素1.0〜2.0%、クロム6〜25%、モリブデン
    5%以下、ただし、クロム量とモリブデン量の合計が8
    %以上、ニッケル5%以下、窒素0.05%以下、チタンが
    炭素量の4倍と窒素量の3.5倍を加算した量以上、 0.5%以下、ニオブ0.3%以下、ただし、不結合ニオブ0.
    1%以上、アルミニウム0.5%以下および残部が本質的に
    鉄とから成り、 1010℃〜1120℃の最終焼鈍によりニオブとケイ素に富む
    ラーベス相を形成し、 周期的酸化抵抗とクリープ強さを有する高温用フェライ
    ト鋼。
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