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JPH067458B2 - 陰極線管とカラー表示装置 - Google Patents
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JPH067458B2 - 陰極線管とカラー表示装置 - Google Patents

陰極線管とカラー表示装置

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JPH067458B2
JPH067458B2 JP62242383A JP24238387A JPH067458B2 JP H067458 B2 JPH067458 B2 JP H067458B2 JP 62242383 A JP62242383 A JP 62242383A JP 24238387 A JP24238387 A JP 24238387A JP H067458 B2 JPH067458 B2 JP H067458B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は3ビーム電子銃を有する陰極線管を含むカラ
ー表示装置、特に、この装置の陰極線管と共に用いられ
る自己集中型(セルフコンバージング)偏向ヨークの非
点収差を補償するための手段を備えた3ビーム電子銃に
関するものである。
〔発明の背景〕
最近の偏向ヨークは陰極線管中で3本のビームを自己集
中させるが、このような自己集中が行える代りに、個々
の電子ビームスポット形状を劣化させてしまう。ヨーク
の磁界は非点収差型で、垂直平面内の電子ビーム線を過
集束(オーバ・フオーカス)し、偏向されたビームのス
ポツトを垂直方向にかなり拡大し、一方、水平面のビー
ム線の集束は不足(アンダ・フオーカス)して、その結
果、スポツトの幅が僅かに拡大されてしまう。これを補
償するために、電子銃のビーム形成領域に非点収差を導
入することにより、垂直ビーム線をデフオーカスし、水
平ビーム線の集束は強めるということが行われてきた。
このような非点収差ビーム形成領域は、スロツト状開孔
を有するG1制御グリツド又はG2遮蔽グリツドによつ
て形成される。このスロツト状開孔は、垂直及び水平平
面においてビーム線に対して異る作用を及ぼすような四
重極(クアドラポール)成分を有する、軸に関して非対
称な場(フイールド)を形成する。この型のスロツト状
開孔は1980年11月18日付でチエン(Chen)氏外に付与さ
れた米国特許第4,234,814号に示されている。これらの
構造は静的なもので、四重極場は、ビームが偏向されず
ヨークの非点収差の影響を受けないような場合でも、補
償非点収差を発生する。
より良好な動的(ダイナミツク)集中を行うために、19
82年3月9日付でチエン(Chen)氏に付与された米国特
許第4,319,163号では、水平方向に延びるスロツト状開
孔を有し、変化する、即ち、変調された電圧が加えられ
る遮蔽グリツドG2aが上流(電子源寄り)に付加され
る。下流(スクリーン寄り)遮蔽グリツドG2bには円
形の開孔が設けられており、固定電圧が加えられてい
る。G2aに加えられる可変電圧は四重極場の強さを変
化させて、生成される非点収差が走査される離軸(off
−axis)位置に比例するようにする。
非点収差形ビーム形成領域の利用は有効ではあるが、い
くつかの欠点を持つている。第1は、ビーム形成領域
は、小寸法形状が関係しているために、構造誤差に大き
く左右されてしまうことである。第2は、G2グリツド
の実効長、即ち、厚さを、スロツト開孔がない場合の最
適値と異るものにしなければならない。第3は、ビーム
形成領域のグリツドに可変電圧を加えると、ビーム電流
も変化する可能性があることであり、第4は四重極場の
効果がビームのクロスオーバ(交差点)の位置、従つ
て、ビーム電流によつて変化することである。従つて、
このような欠点のない電子銃非点収差修正を行うことが
要請されている。
〔発明の概要〕
この発明によれば、カラー表示装置は陰極線管とヨーク
とを含んでいる。このヨークは自己集中型で、管内に非
点収差偏向磁界を発生するようなものである。陰極線管
は3本の電子ビームを発生して、これらのビームをビー
ム経路に沿つて管のスクリーンに指向させる電子銃を備
えている。この電子銃は、ビーム形成領域を形成する電
極と、主集束レンズを形成する電極と、各電子ビーム径
路中でビーム形成領域と主集束レンズとの間の多重極
(マルチポール)レンズを形成する電極とを含んでい
る。各多重極レンズは、それが関係している電子ビーム
に対する非点収差偏向磁界の影響を少くとも部分的に補
正するようにその電子ビームに対して修正を加えるよう
に配置されている。2個の多重極レンズ電極が設けら
れ、その第1の多重極レンズ電極はビーム形成領域電極
と主集束レンズ電極との間に配置されている。また、第
2の多重極レンズ電極は主集束レンズ電極に接続され、
第1の多重極レンズ電極と主集束レンズとの間で第1の
多重極レンズ電極に隣接して配置されている。さらに、
第2の多重極レンズ電極に一定の集束電圧を加える手段
と、第1の多重極レンズ電極に動的(ダイナミツク)電
圧信号を供給するための手段とが設けられている。動的
電圧信号は電子ビームの偏向に関係づけられている。各
多重極レンズ電極は、主集束レンズの強度が動的電圧信
号の電圧変化の関数として変化できるように、主集束レ
ンズに充分近く配置されている。
〔実施例の説明〕
第1図には、矩形のフエースプレートパネル12と矩形の
フアンネル15に接続された管状ネツク部14とを有するガ
ラス製外囲器11を有する矩形カラー映像管10を含むカラ
ー表示装置9が示されている。フアンネル15は陽極ボタ
ン16からネツク部14まで延びる内部導電性被覆(図示せ
ず)を持つている。パネル12は観察フエースプレート18
とガラスフリツト17によつてフアンネル15に封着された
周縁フランジ部、即ち、側壁20とを含む。フエースプレ
ート18の内面には3色螢光体スクリーン22が担持されて
いる。好ましくは、スクリーン22は螢光体の線が三つ組
を形成し、各三つ組に3つの色の各々のものの螢光体の
線が含まれるように配置された線状スクリーンである。
スクリーンはドツト型スクリーンでもよい。多孔色選択
電極、即ち、シヤドウマスク24がスクリーン22から所定
の間隔を置いて、通常の手段によつて取外し可能に取付
けられている。第1図では点線によつて略示した改良型
電子銃26はネツク部14内でその中心に配置されており、
3本の電子ビーム28を発生して収斂性の径路に沿つてマ
スク24を通してスクリーン22に投射する。
第1図の管は外部磁気偏向ヨーク、例えば、フアンネル
とネツク部14の連結部近傍に示されているヨーク30と共
に使用するように設計されている。付勢されると、ヨー
ク30は3本の電子ビーム28をスクリーン22上で矩形ラス
タを描くように水平及び垂直方向に走査させる働きをす
る磁界の影響下にビームを置く。偏向の開始面(ゼロ偏
向面)はヨーク30の中央部あたりにある。フリンジ磁界
のために、管の偏向領域はヨーク30から軸方向に電子銃
26の領域中に伸延する。簡略化のために、偏向領域にお
ける偏向されたビームの通路の実際の湾曲は第1図には
示されていない。推奨実施例においては、ヨーク30は3
本の電子ビームの質量中心を管のマスクに自動的に集中
させる。このようなヨークは、ビームの垂直面内ビーム
線を過集束(オーバ・フオーカス)し、一方、ビームの
水平面のビーム線を不足集束(アンダ・フオーカス)す
る非点収差磁界を発生する。改良型電子銃26では、この
非点収差が補償されるようにされている。
第1図には、管10とヨーク30とを付勢するために用いら
れる電子装置の一部も示されている。これらの電子装置
については、電子銃26の説明の後で説明する。
電子銃26の詳細が第2図と第3図に示されている。電子
銃26は、間隔を置いて配置された3個の陰極34(各ビー
ムにつき1個で、図には1個だけ示されている)、制御
グリツド電極(G1)36、遮蔽グリツド電極(G2)3
8、加速電極(G3)40、第1の四重極電極(G4)4
2、第2の四重極電極と第1の主集束レンズ電極の組合
わせ体(G5)44及び第2の主集束レンズ電極(G6)
46とが記載の順序で互いにある間隔をおいて配置されて
なる。G1〜G6電極の各々には3本の電子ビームが通
過できる3個のインライン開孔が設けられている。電子
銃26の静電主集束レンズはG5電極44とG6電極46の互
いに対向する部分によつて形成される。G3電極40は3
個のカツプ状素子48、50及び52で形成されている。これ
らのカップ状素子の中の2個、即ち、48と50の開口端は
互いに接合されており、第3の素子52の開孔が設けられ
た閉止端が第2の素子50の開孔が設けられた閉止端に接
合されている。G3電極40は3個の素子からなる構造を
持つものとして示しているが、同じ長さ又は他の任意の
長さを得られるように、任意の個数素子で形成できる。
第1の四重極電極42は、3個のインライン開孔56を有す
るプレート54とこのプレート54から開孔56に整合して伸
延するキヤスル状(西洋城郭形状)の突状部とを備えて
いる。各突状部は2つの扇形部分62を含んでいる。第4
図に示すように、2つの扇形部分62互いに対向するよう
に配置されており、各扇形部分62は円柱周囲のほぼ85°
をしめている。
G5電極44とG6電極46は、それぞれ、周縁リム86と88
を含む互いに対向する端部と、このリムから大きな凹部
78と80を形成するように後退した開孔が設けられている
部分とを有する点において同様の構造である。リム86と
88が2つの電極44と46の相互に最も接近している部分で
あつて、主集束レンズ形成に支配的な影響を与える部分
である。
G5電極44は3個のインラン開孔82を有し、各開孔はG
4電極42の方向に延びる突状部を備えている。各開孔82
の突状部は2個の扇形部分72として形成されている。第
5図に示すように、2つの扇形部分72は互いに対向する
ように配置され、各扇形部分72は円柱周円縁のほぼ85°
を占めている。扇形部分72は位置はG4電極の扇形部分
62の位置から90°回転しており、4個の扇形部分は互い
に接触することなく他方の2個の扇形部分相互間に位置
するように(インターデイジテイテツド構成に)組立て
られている。図には、扇形部分62と72の角の部分は角張
つているが、丸めを持たせてもよい。
電子銃26のすべての電極は直接または間接2本の絶縁性
支持ロツド90に接続されている。ロツド90はG1電極36
とG2電極38まで延びてこれらの電極を支持するように
してもよい。あるいは、これら2つの電極を何か別の絶
縁手段によつてG3電極40に取付けてもよい。推奨実施
例では、支持ロツドはガラス製で、これを加熱して各電
極から延びている爪状部材に押し着けて、爪状部材をロ
ツド中に埋込んである。
第6図と第7図には、同じ半径aで湾曲し、互いに重な
りあう部分の長さがtの、同一寸法の扇形部分62と72が
示されている。扇形部分62には電圧V4=Vo4+Vm4
加えられ、扇形部分72には電圧V5=Vo5が加えられ
る。ここで、添字「o」は直流電圧を意味し、「m」は
変調された電圧を意味している。この構成によつて、位
置x、yにおいて、四重極電位 φ=(V4+V5)/2+(V4−V5)(x2−y2)/2
2+… と、横方向(トランスバース)電界 EX=−(△V/a2)x=(−x/y)Ey (但し、△V=V4−V5)とを発生させる。この電界は
入来するビーム線を角度 θLE/2V 偏向させる。ここで、干渉領域の実効長Lは、 L0.4a+t であり、平均電位Voは Vo=(V4+V5)/2 である。従つて、この四重極レンズの近軸焦点距離は、 fx=x/θ{2a2/(0.4a+t)}(Vo/△V)
=−fy となる。中央ビームを中心とする四重極に対するレンズ
半径a及び/又は重畳部分のさtに対して、2本の外側
ビームを中心とする四重極に対するレンズ半径aと重畳
部分の長さtを変えることにより、さらに制御を行うこ
とが可能である。
第8図に、同じ扇形部分62と72によつて形成される静電
電位線を1象限について示す。扇形部分62と72には、そ
れぞれ、各目上の電圧1.0と、−1.0とが印加され
ているものとして示されている。静電界が四重極レンズ
を形成するが、この四重極レンズは電子ビームを一方向
では圧縮し、それに直角な方向では拡げるという正味効
果を持つている。
電子銃26は、従来の電子銃において用いられていた動的
四重極レンズとは異る構造で異る位置に配置された動的
四重極レンズを備えている。この新しい四重極レンズ
は、電子ビーム通路に平行に配置されかつこのビーム通
路に直角な電界線を形成する表面を持つた湾曲プレート
を備えている。四重極レンズはビーム形成領域と主集束
レンズとの間で主集束レンズの方に接近して位置するよ
うにされる。この位置を採用したことにより、(1)製造
公差による影響(製造公差に対する感度)が小さい、
(2)G2の実効長を最適値から変更する必要がない、(3)
主集束レンズに対して四重極が接近していることによ
り、主レンズ中で円形に近く、主集束レンズによつて中
継される可能性が少いビーム束が生成される。(4)ビー
ム電流が可変四重極電圧によつて変調されない、(5)四
重極レンズの実効強度が、四重極レンズを主レンズに近
づければ近づけるだけ大きくなる、及び(6)主集束レン
ズと切離されているために、四重極レンズが主レンズに
悪影響を与えることがない、という利点がある。また、
新しい構造の利点は、(1)四重極の横断電界が直接形成
され、かつ、その強さが、例えば、前述の米国特許第4,
319,163号の従来の管におけるG2b電極電圧のG2a
電極中のスロツトへの異る侵入に伴うようなものよりも
強いこと、(2)スロツト状開孔を設けた型のグリツドレ
ンズによつて付加的に生成される高次の多重極による球
面収差がないこと、及び(3)自己完結構造で、その構造
を隣接するレンズに左右されないようにできること、で
ある。
第1図にかえると、第1図にはテレビジヨン受像機ある
いはコンピユータモニタのよう装置を駆動する電子回路
装置100の一部が示されている。電気回路装置100はアン
テナ102を通して受信された放送信号及び入力端子104を
通して供給される赤、緑及び顔(R、G、B)信号に応
動する。放送信号はチユーナ及び中間周波(IF)回路
106に供給される。回路106の出力はビデオ検波器108に
供給される。ビデオ検波器108の出力は複合ビデオ信号
で、同期信号分離器110とクロミナンス及びルミナンス
信号処理装置112に供給される。同期分離器110は水平偏
向回路114と垂直偏向回路116のそれぞれに供給される水
平同期パルスと垂直同期パルスを発生する。水平偏向回
路114はヨーク30の水平偏向巻線に水平偏向電流を発生
させ、垂直偏向回路116はヨーク30の垂直偏向巻線に垂
直偏向電流を発生させる。
クロミナンス及びルミナンス信号処理装置112は、ビデ
オ検波器108からの複合ビデオ信号のほかに、端子104を
通してコンピユータから個々の赤、緑、青のビデオ信号
を受けとる。この場合、同期パルスは別の導体を介し
て、あるいは、第1図に示すように、緑ビデオ信号入力
からの導体によつて同期分離器110に供給される。クロ
ミナンス及びルミナンス信号処理装置112の出力は赤、
緑、青の各駆動信号からなり、これらの信号は導体R
D、GD及びBDを通して陰極線管10の電子銃26に供給
される。
装置への電力供給は、交流電圧源に接続された電源118
によつて行われる。電源118は調整された直流電圧レベ
ル+V1を発生するう。この電圧+V1は、例えば、水平
偏向回路114を付勢するような電圧である。また、電源1
18は、電子回路装置の種々の回路、例えば、垂直偏向回
路116を付勢するために用いられるような直流電圧V2
供給する。この電源はさらにアルタ端子即ち陽極ボタン
16に供給される高電圧Vuを発生する。
チユーナ106、ビデオ検波器108、同期分離器110、処理
装置112、水平偏向回路114、垂直偏向回路116及び電源1
18の回路構成及び素子は周知であるから、ここではその
詳細は説明しない。
上述した素子のほかに、電子回路装置100は動的波形発
生器120を含んでいる。この波形発生器120は動的に変化
させられる電圧Vm4を電子銃26の扇形部分62に供給す
る。
波形発生器120は水平偏向回路114と垂直偏向回路116か
ら水平及び垂直走査信号を受ける。波形発生器120の回
路構成は、例えば、1980年7月22日付でバツフアロウ
(Bafaro)氏外に発行された米国特許第4,214,188号、1
981年3月24日付でヒルバーン(Hiburn)氏外に発行さ
れた米国特許第4,258,298号、1982年2月16日に白土氏
に発行された米国特許第4,316,128号等から知ることの
できるものを用いることが出来る。
所要の動的電圧信号は、電子ビームがスクリーンの角部
分へ偏向される時に最大で、ビームがスクリーンの中央
にある時は0となる。ビームが各ラスタ線に沿つて走査
する時、動的電圧信号は、例えば、放物線の形で高−低
−高と変化させられる。この線周波数の放物線信号はフ
レーム周波数の別の放物線信号で変調してもよい。どの
ような信号を用いるかは、使用するヨークの設計によつ
て左右される。
〔発明の原理〕
スポツトの高さをYとし、幅をXとして、スクリーン上
の与えられたある点において、V5と四重極電圧V4との
間のバイアス△V=V4−V5を一定に維持して、これら
の高さ(Y)と幅(X)とを集束電圧V5の関数として測定す
ると、第9図に示すように、Y−V5及びX−V5集束曲
線の各々は極小値を示す。Xの極小値に対するV5の値
とYの極小値に対するV5の値との差がその時のバイア
ス値における非点収差電圧である。あるいは、非点収差
は、例えば、第9図に示すような「クロス・プロツト
(cross plot)」から測定することもできる。このよう
なプロツトは、集束電圧V5をある値に設定し、バイア
ス△Vを四重極電圧V4を変えることによつて変化させ
ることにより得られる。ある任意の値のV5においてス
ポツトの高さと幅が各々極小値となるV4の2つの値が
あることがわかる。この測定手順をV5の値の範囲につ
いて繰りかえす。
スクリーンの中央と角部の両方におけるスポツトについ
てクロス・プロツトを測定すると、その結果は、概略、
第10図に示すようになる。ここでXを表わす線(点線)
は両方とも、Yを表わす線(実線)の双方と同様、互い
に同じ大きさの勾配を持つと見なすことができる。ゼロ
非点収差は必ずしも丸いスポツトを意味しないが、Xの
線とYの線がそれぞれ交差する点PとP′とにおいて得
られる。ゼロバイアスにおいては、スクリーンの中央に
おけるスポツトの高さは、一般に、スポツト幅の場合よ
りも低いG5電圧で集束する。V5値の差が無修正正電
子銃における電子銃非点収差Aである。ゼロバイアスに
おいては、スクリーンの角部におけるスポツト高はかな
り高いV5で集束する。これは、自己集中ヨークの水平
偏向ピンクツシヨン磁界による垂直ビーム線の集束作用
を補正するために、主集束レンズの集束作用を弱くする
必要があるためである。補正は、G5電圧を少し、通常
は50〜100V、低下させることにより、ピンクツシヨン
磁界によつて生じる小さな水平方向のデフオーカス作用
について与えられる。以下に述べる論議においては、上
述した僅かな電圧の低下を無視し、スクリーンの中央と
角部に関する2本の点線で表わしたXの線は互いに一致
しているものとしている。角部におけるスポツトの水平
及び垂直方向寸法に対する集束電圧の差A′がヨークの
非点収差であつて、△Vctrにおけるクロス・プロツト
から読取られ、ここで、バイアスによつて電子銃非点収
差が補正される。
バイアス電圧を△V≡V4−V5と定義し、スクリーンの
角部と中央とにおけるG4及びG5電圧の変化をそれぞ
れ、δ(V4)≡V4cnr−V4ctr及びδ(V5)≡V5cnr
−V5ctrと定義すると、Xの線、例えは第10図に示すも
の、の勾配SXは次のように表わすことができる。
さらに、Y線の勾配をSYとすると、第10図からヨーク非
点収差についての次の式が得られる。
A′=(SX−SY){δ(V4)−δ(V5)} 従つて、式(1)から インターデイジテイテツド構成の四重極はX線に関して
は正の勾配で(従つて、Y線に対しては負の勾配で)動
作するように設計できる。正のSXを得るためには、南
北(即ち、垂直方向)の指状部(デイジツト)をG4側
とし、東西(即ち、水平方向)の指上部をG5側にす
る。△V≡V4−V5を大きくして行くと、南北指状部が
東西の指状部よりもより正となり、水平面内におけるビ
ーム線を過集束させる。水平集束を回復するためには、
主レンズを弱くする、従つて、G5電圧を上昇させる必
要がある。
四重極の指状部の配向によつて勾配SXとSYの符号を制
御できるほかに、構造上の寸法の選択によつて勾配の大
きさをも制御することが可能である。今、仮に、G4電
極と主レンズとの間の静電気的結合を無視したとする
と、クロス・プロツトにおけるSXとSYの大きさは互い
に等しく、次の式によつて与えられる。
ここで、t/a>0.30である。t/a<0.30の場合に
は、式(3)の最後の項は、フリンジ電界が変わるため
に、 で置換される。ここで、σ=V6/V5はアルタ電圧と集
束電圧の比で、fは主レンズの焦点距離、gは四重極レ
ンズと主レンズの中心点間距離、tは四重極指状部の重
畳部の長さ、aは四重極開孔の半径である。
しかし、実際には2つのレンズ間には常にある程度の静
電結合がある。従つて、例えば、南北のG4の電圧を上
げると、主レンズの実効的なG5電圧も上昇する。これ
によつて、主レンズの集束作用が弱められ、四重極レン
ズの垂直デフオーカス作用が強くなると同時に、水平方
向の集束作用は抑制される。その結果、クロス・プロツ
トにおいて、Y線の勾配が静電結合のない場合に比して
ある量だけ急峻になり、一方、X線は同じ量だけ勾配が
低下する。この作用は、実験的な結合係数αを用いて次
のように表わすことが出来る。
5(実効値)=V5+α(V4−V5)=V5+α△V
(4) 但し、0<α<1である。従つて、式(2)の勾配は次の
ように書換えることができる。
但しSX(0)は静電結合がない場合のX線の勾配で、式
(3)で表わされる。式(2)、(3)及び(5)が、次に述べる単
一波形動作用の電子銃の設計に使用される。
X=SX(0)−α=0であれば、式(2)に示すように、静
的集束電圧δ(V5)=0が得られる。これに伴う四重
極電圧のスイングは、δ(V4)=A′/2αで、静電
結合係数が大きくなると小さくなる。レンズ間の分離を
小さくすれば、結合係数は大きくなる、南北指状部がG
4電極にある場合はX線の勾配は正となり、その大き
さ、SX(0)は寸法形状を適切に選択することによりαに
等しくなるようにされる。
第2図に示すような電子銃を持つた26V110°の管にイ
ンターデイジテイテツド構成の四重極を組込んだ。四重
極レンズと主レンズの各中間平面間の距離gは4.09mm
(0.161インチ)とした。G4とG5の扇形部分62と72
の長さは、互いに重畳する部分の長さtが0.178mm(0.0
07インチ)となるように選定した。
スクリーンの中央と角で測定して得たクロス・プロツト
が第11図に示されている。この図中の表は、中央及び角
部のゲロ非点収差動作点におけるG5電圧がその値の
1.5%以下の範囲で一定であることを示している。こ
れに伴うG4電圧の変化はδ(V4)1880Vである。
結合係数と結合がゼロの時のX線の勾配は、第11図に示
すスクリーン中央において測定したX線とY線の勾配か
ら算出できる。従つて、SX0.18とSY−0.97とを式
(5)に代入すると、α0.40及びSX(0)0.58が得られ
る。αの値は次のようにしても算出できる。即ち、G4
電圧の測定されたスイングδ(V4)VはA′/2α
に等しい筈である。従つて、A′の測定値、A′8230
−6580=1650(主レンズの非点収差を取除くバイアス△
V=−600におけるもの)を第1図から読取れば、α1
650/(2×1880)0.44となる。これは先に述べた算
定に一致する。
第11図から読取れる静電結合がゼロの時のX線勾配の値
X(0)は0.58である。SX(0)の値は次のようにしても算
出できる。式(3)に、f=19.05mm(0.750インチ)、g
=4.09mm(.161インチ)、σ=25000/6600=3.79、a
=2.03mm(.080インチ)及びt=0.178mm(0.0007イン
チ)を代入して計算すると、SX(0)の値、SX(0)0.52
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施したカラー表示装置の平面図
で、一部を管軸に沿う断面で示す図、 第2図は第1図に点線で示した電子銃の一部を破断して
示す側面図、 第3図は第2図の線3−3に沿う断面図、 第4図は第3図の線4−4に沿つて見た平面図、 第5図は第3図の線5−5に沿つて見た平面図、 第6図と第7図は第2図の電子銃の一組の四重極レンズ
扇形部分の正面図と側面図、 第8図は第6図と第7図の四重極レンズ扇形部分の右上
象限と静電位線を示す図、 第9図は集束電圧対バイアス電圧のクロス・プロツトに
関係付けて示した3つの異なる集束曲線を示す3次元的
図表、 第10図はスクリーン中央と角部におけるゲロ非点収差の
点を示す集束電圧対バイアス電圧のクロス・プロツトを
示す図表、 第11図は実際の電子銃を動作させて得たデータを示す、
第10図と同様のクロス・スポツト図表である。 10…陰極線管、22…螢光体スクリーン、26…電子銃、3
4、36、38、40…ビーム形成領域形成電極、44、46…主
集束レンズ形成電極、30…自己集中型偏向ヨーク、42、
44…多重極レンズ形成電極、120…動的電圧信号供給手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−193045(JP,A) 特開 昭62−237643(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビーム形成領域を形成する電極と主集束レ
    ンズを形成する電極とを含み、3本の電子ビームを発生
    してこれを電子ビーム通路に沿つてスクリーンに向けて
    指向させる電子銃を有し、更に、 上記電子銃に設けられ、上記電子ビーム通路の各々にお
    いて上記ビーム形成領域と上記主集束レンズとの間に多
    重極レンズを形成する電極であつて、第1の多重極レン
    ズ電極と第2の多重極レンズ電極を含む上記多重極レン
    ズ形成電極を備え、 上記第2の多重極レンズ電極は上記主集束レンズを形成
    する電極の1つの一部であり、上記第1の多重極レンズ
    電極は上記第2の多重極レンズ電極と上記ビーム形成領
    域との間に上記第2の多重極レンズ電極に隣接して配置
    されており、 上記多重極レンズの各々は、上記主集束レンズの強度が
    上記多重極レンズの強度との関連において変化するよう
    に、上記主集束レンズに充分接近して配置されている陰
    極線管。
  2. 【請求項2】ビーム形成領域を形成する電極と主集束レ
    ンズを形成する電極を含み、3本の電子ビームを発生し
    てこれを電子ビーム通路に沿つてスクリーンに向けて指
    向させる電子銃を有する陰極線管と; 非点収差偏向磁界を生成する自己集中型ヨークと; 上記電子銃に設けられており、電子ビーム通路の各々に
    おいて上記ビーム形成領域と主集束レンズとの間に、関
    係する電子ビームに対する上記非点収差偏向磁界の影響
    を少くとも部分的に補償する補正を上記関係する電子ビ
    ームに与えるように配向された多重極レンズを形成する
    電極であつて、この多重極レンズ形成電極は第1の多重
    極レンズ電極と第2の多重極レンズ電極とを含み、上記
    第2の多重極レンズ電極が上記主集束レンズ形成電極の
    1つの一部であり、上記第1の多重極レンズ電極が上記
    第2の多重極レンズ電極と上記ビーム形成領域との間に
    上記第2の多重極レンズ電極に隣接して配置されてい
    る、上記多重極レンズ形成電極と; 上記第2の多重極レンズ電極に一定の集束電圧を供給す
    る手段と; 上記第1の多重極レンズ電極に電子ビームの偏向に関係
    づけた動的電圧信号を供給する手段とを備え、 上記多重極レンズの各々は上記主集束レンズの強度が上
    記動的電圧信号の電圧変化の関数として変化するように
    上記主集束レンズに充分接近して配置されていることを
    特徴とするカラー表示装置。
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