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JPH0681800B2 - 耐衝撃性に優れるポリアセタールの製法 - Google Patents
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JPH0681800B2 - 耐衝撃性に優れるポリアセタールの製法 - Google Patents

耐衝撃性に優れるポリアセタールの製法

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JPH0681800B2
JPH0681800B2 JP15464789A JP15464789A JPH0681800B2 JP H0681800 B2 JPH0681800 B2 JP H0681800B2 JP 15464789 A JP15464789 A JP 15464789A JP 15464789 A JP15464789 A JP 15464789A JP H0681800 B2 JPH0681800 B2 JP H0681800B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐衝撃性に優れるポリアセタールの製法に関
するものである。
更に詳しく言えば、本発明は、最外相にエポキシ基を有
する多相インターポリマーの存在下に、ホルムアルデヒ
ドもしくはトリオキサンを単独重合させるか、或いはホ
ルムアルデヒドもしくはトリオキサンを共重合させるか
によって、耐衝撃性に優れるポリアセタールを製造する
方法に関するものである。
(従来の技術) ポリアセタールは、機械的特性、疲労特性、摩擦磨耗特
性に優れているために、近年エンジニアリングプラスチ
ックとしての需要は益々増大する傾向にある。
然しながら、ポリアセタールは、耐衝撃性、例えば、ノ
ッチ付きアイゾット値が低く、成形時の残留応力や小さ
な傷などが存在すると、破壊しやすいという欠点を有し
ている。
特開昭59−136343号公報には、ポリオキシメチレンに2
層構造からなる粒径が10〜100μmのアクリル系多相イ
ンターポリマーを添加して得られる組成物が耐衝撃性に
優れることを開示している。然しながら、本公報の方法
によって得られる組成物は、加工条件により一定方向の
耐衝撃性が著しく低下するという欠点を有している。ま
た、耐衝撃性の向上巾も大きくない。
具体的には、射出成形、押出成形、ブロー成形などの加
工の際に、分散している多相インターポリマーに配向の
かかるような加工条件、例えば、溶融樹脂同志が射出成
形品金型内で合流してできるウェルド部では、成形品の
一定方向の耐衝撃性が著しく低下、即ち、ウェルド強度
が低下してしまう。これらの現象は、ポリオキシメチレ
ン中に分散している多相インターポリマーが成形品の全
ての場所で均一の分散状態を示しておらず、凝集あるい
は配向といった成形品内での分散不均一化が生じるため
に発生するものである。
従って、本公報の方法によっては、優れた耐衝撃性を有
する組成物を得ることができない。
また、特開昭62−36451号公報には、ポリオキシメチレ
ンに10〜100μmの粒径を有しかつ2相構造からなるア
クリル系多相インターポリマーと熱可塑性ポリウレタン
とを添加することにより、組成物の耐衝撃性が改善され
ることを開示している。しかし、該発明でも優れた耐衝
撃性を有する組成物は得られない。
一方、特公昭57−10128号公報には、ホルムアルデヒド
の存在のもとで、オキシメチレン共重合体とポリウレタ
ン等の活性水素を有する有機重合体とを多官能性カップ
リング剤で結合させることによって、衝撃性能を向上さ
せることが開示されている。本公報の方法は、重合体末
端の活性水素とカップリング剤との反応性を利用する方
法であるが、重合体末端の活性水素は極めて僅かであ
り、カップリング剤との反応は著しく困難である。その
結果、本法ではオキシメチレン共重合体とポリウレタン
等の活性水素を有する有機重合体との混合物しか得られ
ないことが多い。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、このような従来技術における課題を克
服し、ポリアセタールの優れた特性を保持したままで、
優れた耐衝撃性を有するポリアセタールの製法を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは鋭意検討の結果、本発明によって得られた
ポリアセタールが、ポリアセタールの本来有している特
性を損なうことなく、極めて高い耐衝撃性を有している
ことを見い出した。
即ち、本発明は; 軟質相と硬質相との繰り返しよりなる2相以上の多相構
造を有し、かつその最外相にエポキシ基を有する多相イ
ンターポリマーの存在下に、ホルムアルデヒドもしくは
トリオキサンを単独重合するか、或いはホルムアルデヒ
ドもしくはトリオキサンと、環状エーテルもしくは環状
ホルマールとを共重合することによる、耐衝撃性に優れ
るポリアセタールの製法に関するものである。
本発明で使用することのできる多相インターポリマー
は、軟質相と硬質相の繰り返しよりなる2相以上の多相
構造からなり、かつ、その最外相にエポキシ基を有する
多相インターポリマーである。
例えば、2相構造からなり、第1相に軟質相であるエラ
ストマー相を有し、第2相に硬質相を有し、且つ硬質相
である最外相にエポキシ基を有する多相インターポリマ
ーを本発明に用いることができる。
軟質相を構成する重合体のガラス転移温度(以下、Tgと
略す)は、25℃未満が好ましく、0℃未満が更に好まし
い。硬質相を構造する重合体のTgは、25℃以上が好まし
く、50℃以上が更に好ましい。
多相インターポリマーの軟質相、硬質相は、次に挙げる
モノマーからなる単独重合体、あるいは、2種類以上の
モノマーからなる共重合体から構成される。
使用可能なモノマーとしては、例えば、スチレン、p−
メチルスチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニ
ルモノマー;塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲ
ン化ビニルモノマー;アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどのニトリル系モノマー;メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヒドロキシエチ
ルなどのメタクリル酸エステル;アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチルなどの
アクリル酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
などのビニルエステル;アクリルアミド、メタクリルア
ミドなどの不飽和アミド;ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニルブチルエーテルなどのビニル
アルキルエーテルなどを挙げることができる。
また、これらビニル重合性モノマーに、例えば、ブタジ
エン、イソプレンなどの共役ジエンを加えて共重合させ
てもよいし、これら共役ジエンを単独重合させたもので
もよい。
多相インターポリマーの軟質相は、アクリル酸エステ
ル、又は、共役ジエンからなる重合体が好ましく、さら
には、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、又は、スチレン−ブタジエンからなる重合体が
より好ましい。
該多相インターポリマーの硬質相は、メタクリル酸エス
テル、又は芳香族ビニル、又はハロゲン化ビニルからな
る重合体が好ましく、さらには、メタクリル酸メチル、
又は、スチレン、又は塩化ビニルからなる重合体がより
好ましい。
多相インターポリマー中の硬質相、軟質相を構成する重
合体の好ましい組合せとしては、例えば、硬質相がメタ
クリル酸メチルを主成分とする重合体で、かつ軟質相が
アクリル酸n−ブチルを主成分とする重合体; 硬質相がメタクリル酸メチルを主成分とする重合体で、
かつ軟質相がアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分と
する重合体; 硬質相がメタクリル酸メチルを主成分とする重合体で、
かつ軟質相がスチレン−ブタジエンを主成分とする共重
合体; 硬質相がスチレンを主成分とする重合体で、かつ軟質相
がスチレン−ブタジエンを主成分とする共重合体; 硬質相が塩化ビニルを主成分とする重合体で、かつ軟質
相がスチレン−ブタジエンを主成分とする共重合体; 硬質相がアクリロニトリルを主成分とする重合体で、軟
質相がスチレン−ブタジエンを主成分とする共重合体な
どがある。
最も好ましい多相インターポリマーの組合せとしては、
多相インターポリマーの硬質相が、メタクリル酸メチル
の単独重合体、又は、メタクリル酸メチル80重量%以上
と他の共重合可能なモノマー20重量%以下からなる共重
合体から構成され、かつ、軟質相が、アクリル酸n−ブ
チルの単独重合体、又はアクリル酸n−ブチル80重量%
以上と、他の共重合可能なモノマー20重量%以下の共重
合体から構成される多相インターポリマーがある。
また、これらの多相インターポリマーの最外相は、エポ
キシ基を有していることが必要である。軟質相と硬質相
との繰り返しよりなり、最外相にエポキシ基を有さない
多相インターポリマーを用いると、耐衝撃性の大幅な向
上は達成出来ない。一方、軟質相と硬質相との繰り返し
よりなり、且つ最外相にエポキシ基を有する多相インタ
ーポリマーを用いると、耐衝撃性は飛躍的に向上する。
本発明における多相インターポリマーは、下記に示す重
合技術を用いて製造することができる。具体的な例とし
て、2層構造からなり、第1相に軟質相を有し、第2相
に硬質相を有し、且つ最外相にエポキシ基を有する多相
インターポリマーの製法を示す。
乳化剤などの乳化重合に必要な添加剤を含む水の中へ、
軟質相の形成に必要なモノマーと重合開始剤を入れて撹
拌しながら重合を行う。
乳化剤としては、ジオクチルスルホコハク酸ソーダ等の
アルキルスルホコハク酸塩、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ等のアルキル芳香族スルホン酸塩などを使用す
ることができる。
重合開始剤としては、ジイソプロピルベンゼンヒドロパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化
物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物などを
使用することができる。
軟質相に適度な弾性を与えるために、軟質相を構成する
モノマーと多官能性架橋剤を共重合させるのが好まし
い。
多官能性架橋剤としては、ジビニル化合物、ジアリル化
合物、ジアクリル化合物、ジアクリル酸ジエチレングリ
コール、ジメタクリル化合物などの一般に使われる架橋
剤を用いることができ、ジアクリル酸エチル、ジアクリ
ル酸n−ブチルが好ましい。多官能性架橋剤の添加量
は、エラストマー相を構成する重合体の全重量に基づい
て0.1〜5.0重量%が好ましく、更には0.1〜2.5重量%が
より好ましい。
更に、硬質相と軟質相の間の化学結合を行わせるため
に、多官能性グラフト剤を使用することが好ましい。多
官能性グラフト剤としては、異なる官能性を有する多官
能単量体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸などのアリルエステルなどがあり、アクリ
ル酸アリル、メタクリル酸アリルが好ましい。多官能性
グラフト剤の添加量は、軟質相、即ち、グラフトベース
となる相を構成する重合体の全重量に基づいて、0.1〜
5.0重量%が好ましく、更には0.1〜2.5重量%がより好
ましい。
軟質相を構成する重合反応が終了した時点で、次に、硬
質相を構成するモノマーとエポキシ基を有するビニルモ
ノマーとを追添する。この際、必要であれば、重合開始
剤を追添することもできる。
乳化重合は、通常50〜90℃の温度で行われる。
上記乳化重合によって得られた多相ポリマーは、慣用の
手段、例えば、塩析、凍結融解、あるいはスプレードラ
イなどの方法を用いて粒子の形態を保ったまま水と分離
することができる。塩析は、塩化アルミニウム、塩化ナ
トリウムなどの電解質溶液を用い、沈澱をろ別する。更
に、洗浄、乾燥工程を経て、本発明で言う多相ポリマー
を得ることができる。
また、多相ポリマーを構成する各相の間、即ち、硬質相
と軟質相の間に、モノマー組成の異なる新規な中間相を
導入してもかまわない。
例えば、アクリル酸n−ブチルを主成分とする軟質相と
メタクリル酸メチルを主成分とする硬質相の間に、新規
な中間相としてスチレンを主成分とする硬質相を導入す
ることができる。
本発明で用いることの出来る多相インターポリマー最外
相は、エポキシ基を有していることが必要である。最外
相へのエポキシ基の導入は、通常、最外相を構成するモ
ノマーと、エポキシ基を有するビニルモノマーとを共重
合することによって行われる。エポキシ基を有するビニ
ルモノマーとしては、p−グリシジルα−メチルスチレ
ン、グリシジルメタアクリレート、グリシジルエチルア
クリレート、グリシジルエチルメチルメタアクリレー
ト、グリシジルビニルエーテル、グリシジルアクリルレ
ート、P−グリシジルスチレン等の化合物がある。ま
た、最外相へのエポキシ基の導入は、最外相中に含まれ
る官能基と、エポキシ基と官能基を併せ持つ化合物の官
能基とを反応させることによっても行われる。
本発明の単独重合においては、ホルムアルデヒドもしく
はトリオキサンが用いられる。また共重合においては、
ホルムアルデヒドもしくはトリオキサンと、環状エーテ
ルもしくは環状ホルマールが用いられる。
共重合に用いられる環状エーテルには、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロ
ルヒドリン、スチレンオキシド、オキセタン、3,3−ビ
ス(クロルメチル)オキセタン、テトラヒドロフラン、
オキセパン等がある。これらの環状エーテルの中でも特
にエチレンオキシドが好ましい。
また、環状ホルマールには、エチレングリコールホルマ
ール、プロピレングリコールホルマール、ジエチレング
リコールホルマール、トリエチレングリコールホルマー
ル、1,4−ブタンジオールホルマール、1,5−ペンタンジ
オールホルマール、1,6−ヘキサンジオールホルマール
がある。これらの環状ホルマールの中でも特にエチレン
グリコールホルマール、ジエチレングリコールホルマー
ル及び1,4−ブタンジオールホルマールが好ましい。
環状エーテル、環状ホルマールは、ホルムアルデヒド、
トリオキサン100重量部に対して0.03〜100重量部、より
好ましくは、0.1〜50重量部が用いられる。
本発明の単独重合、共重合にはカチオン重合触媒が用い
られる。
カチオン重合触媒としては、四塩化錫、四臭化錫、四塩
化チタン、三塩化アルミニウム、塩化亜鉛、三塩化バナ
ジウム、五弗化アンチモン、三弗化ホウ素、三弗化ホウ
素ジエチルエーテレート、三弗化ホウ素アセチックアン
ハイドレート、三弗化ホウ素トリエチルアミン錯化合物
等の三弗化ホウ素配位化合物等のいわゆるフリーデル・
クラフト型化合物、過塩素酸、アセチルパークロレー
ト、ヒドロキシ酢酸、トリクロル酢酸、p−トルエンス
ルホン酸等の無機酸及び有機酸、トリエチルオキソニウ
ムテトラフロロボレート、トリフェニルメチルヘキサフ
ロロアンチモネート、アリルジアゾニウムヘキサフロロ
ホスフェート、アリルジアゾニウムテトラフロロボレー
ト等の複合塩化合物、ジエチル亜鉛、トリエチルアルミ
ニウム、ジエチルアルミニウムクロライド等のアルキル
金属等が挙げられる。
これらのカチオン重合触媒は、ホルムアルデヒドもしく
はトリオキサン100重量部に対し、0.0005〜5重量部の
範囲で用いられる。単独重合又は共重合は、無溶媒もし
くは有機媒体中で行われる。
本発明において用いる事のできる有機媒体としては、n
−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、シクロヘキサン、シクロペンタン等の脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、塩化エ
チレン、トリクロルエチレン等のハロゲン化脂肪族炭化
水素;クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン等のハロ
ゲン化芳香族炭化水素がある。これらの有機媒体は単独
で用いても良く、或いは2種以上混合して用いても差し
支えない。
多相インターポリマーは通常反応系中に分散されて用い
られる。多相インターポリマーは、ホルムアルデヒドも
しくはリオキサ100重量部に対して、通常0.5〜150部の
範囲で用いられる。
重合温度は通常−20〜230℃の間で設定されるが、無溶
媒の場合には20〜210℃の間がより好ましく、有機媒体
を使用する場合には−10〜120℃の間がより好ましい。
重合時間については特に制限はないが、5秒〜300分の
間で設定される。
所定時間の経過後、反応系中に停止剤が添加されて重合
は終了する。得られた重合体は、不安定末端を加水分解
にて除去するか或いは不安定末端をエステル化等の方法
で封鎖するかによって安定化される。安定化されたポリ
アセタールは、安定剤等が添加され実用に供される。
以下、実施例、及び比較例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの例によって限定されるもの
ではない。
尚実施例中の測定項目は次の通りである。
アイゾット衝撃値(ノッチ付き):ASTMD−256に準じ
て測定。
MI:ASTMD−1238・57T E条件に準じて190℃、2.16kg
荷重で測定。
実施例1 (1)最外相にエポキシ基を有する多相インターポリマ
ーの製法。
かきまぜ機、コンデンサーを備えた10ビーカーに蒸留
水5.7、乳化剤としてジオクチルスルホコハク酸ソー
ダ20g、還元剤としてロンガリット1.2gを加え均一に溶
解する。
第1相の軟質相として、アクリル酸−n−ブチル(以下
BAと略す)1,270g、スチレン(以下Stと略す)320g、ジ
アクリル酸ジエチレングリコール(以下DEGAと略す)20
g、メタクリル酸アリル(ALMAと略す)13g、ジイソプロ
ピルベンゼンヒドロパーオキサイド(以下PBPと略す)
1.6gの均一溶液を加え、80℃で重合した、約40分で反応
は完了した。このものを単独で重合して得られた重合体
のTgは−38℃であった。
次に、第2相の硬質相(最外相)として、MMA 680g、B
A4.0g、グリシジルメタアクリレート12g、PBP0.6g、n
−オクチルメルカプタン(以下OMと略す)0.2gの均一溶
液を加えた。
このものを単独で重合させて得た重合体の分子量は、1,
220,000、Tgは109℃であった。この段階の反応は約15分
で完了した。
次いで、温度を95℃に上げ、1時間保持した。得られた
重合体を0.5%塩化アルミニウム水溶液中に投入して重
合体を凝集させ、温水で5回洗浄後、乾燥して白色フロ
ック状の多相インターポリマーを得た。
(2)ポリアセタールの製法。
シクロヘキサン10中に(1)で得た多相インターポリ
マー1060grを懸濁させた後、無水のホルムアルデヒドを
2000gr/時で、また重合触媒である三弗化ホウ素ジブチ
ルエーテレートを0.12gr/時で2時間連続的にシクロヘ
キサン中に導入した。この間、重合温度は0℃に維持し
た。次いで、シクロヘキサン中にトリブチルアミン10gr
を添加し、重合を停止せしめた。重合体をシクロヘキサ
ンより分離後、30mmφ単軸押出機中で、重合体に対して
40%の無水酢酸を加えて安定化せしめた。この重合体に
安定剤を加えた後、30mmφ二軸押出機を用いて混練・溶
融し、ペレット状のポリアセタールを得た。
このポリアセタールのMIは2.5gr/10分、アイゾット衝撃
値は、65kg・cm/cmであり、衝撃性に優れたポリアセタ
ールを得た。
実施例2 (3)最外相にエポキシ基を有する多相インターポリマ
ーの製法。
実施例1で硬質相の形成に用いたグリシジルメタアクリ
レートに代えて、グリシジルエチルメタアクリレート: 13.5grを用いた他は、全て実施例1で用いた試薬を用
い、実施例1と同様に操作し、多相インターポリマーを
得た。
(4)ポリアセタールの製法。
重合リアクターの内液であるシクロヘキサン中に(3)
で得た多相インターポリマーを350gr/時、無水のホルム
アルデヒドを2500gr/時、エチレングリコールホルマー
ルを120gr/時、四塩化チタンを0.15gr/時、メチラール
を13gr/時、シクロヘキサンを10kg/時で10時間連続して
供給した。重合温度はこの間15℃に維持した。
重合リアクターより、重合体を含む内液を液面が一定と
なるように抜き出し、トリブチルアミンを含む容器に移
し重合を停止せしめた。重合体をシクロヘキサンより分
離し、50mmφ単軸押出機中で3%のトリエチルアミンを
加えて安定化せしめた。この重合体に安定剤を加えた
後、45mmφ二軸押出機を用いてペレタイズした。
このポリアセタールのMIは9.0gr/10分、アイゾット衝撃
値は55kg.cm/cmであり、耐衝撃性に優れたポリアセター
ルが得られた。
実施例3 (5)最外相にエポキシ基を有する多相インターポリマ
ーの製法。
実施例1で軟質相の形成に用いたスチレンに代えてα−
メチルスチレン350grを、また硬質相の形成に用いたグ
リシジルメタアクリレートに代えてグリシジルアクリレ
ート15grを用いた他は、全て実施例1で用いた試薬を用
い、実施例1と同様に操作し、多相インターポリマーを
得た。
(6)ポリアセタールの製法。
2枚のΣ羽根を有するニーダーに、(5)で得た多相イ
ンターポリマー2500gr、トリオキサン15kg、エチレンオ
キシド750gr、三弗化ホウ素0.50gr、メチラール50grを
加え、80℃で45分間重合した。次いで、このニーダーに
トリエチルアミン1200gr、水5kgを加え、150℃で30分間
撹拌することによって、重合体を安定化せしめた。この
重合体に安定剤を加え30mmφ単軸押出機でペレタイズし
た。
このポリアセタールのMIは27.5gr/10分、アイゾット衝
撃値は52kg・cm/cmであり、耐衝撃性に優れていた。
実施例5〜12 (7)最外相にエポキシ基を有する多相インターポリマ
ーの製法。
第1表に示すビニル重合性モノマーより各々軟質相とエ
ポキシ基を有する硬質相を形成した。
(8)ポリアセタールの製法。
実施例4で用いた多相インターポリマーに代えて、
(7)で得られた多相インターポリマーを用いた他は、
全て実施例4で用いた試薬を用い、実施例4と同様に操
作し、ポリアセタールを合成した。
このポリアセタールのMIとアイゾット衝撃値を第1表に
併せて示した。いずれの実施例においても耐衝撃性に優
れたポリアセタールが得られている。
比較例1 実施例1で硬質相(最外相)の形成に用いたグリシジル
メタアクリレートの使用を止めた他は、全て実施例1で
用いた試薬を用い、実施例1と同様に操作し、重合体を
得た。
この重合体のMIは2.4gr/10分、アイゾット衝撃値は18kg
・cm/cmであった。最外相にエポキシ基を有さない多相
インターポリマーを用いると、耐衝撃性に優れたポリア
セタールは得られない。
比較例2 実施例2で硬質相の形成に用いたグリシジルエチルメタ
アクリレートの使用を止めた他は全て実施例2で用いた
試薬を用い、実施例2と同様に操作し、重合体を得た。
この重合体のMIは9.1gr/10分、アイゾット衝撃値は16kg
・cm/cmであった。本比較例の重合体の耐衝撃性は、実
施例2に較べて劣っている。
比較例3 実施例3で用いたグリシジルアクリレートの使用を止め
た他は、全て実施例3で用いた試薬を用い、実施例3と
同様に操作し、重合体を得た。
この重合体のMIは27.0gr/10分、アイゾット衝撃値は14k
g・cm/cmであり、実施例3に較べて、アイゾット衝撃値
は劣っていた。
(発明の効果) 本発明においては、最外相を構成する多相インターポリ
マーとしてエポキシ基を含有するものを用いたから、得
られたポリアセタールがポリアセタール自体の特性を損
なうことなく、極めて高い耐衝撃性を有するものとな
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質相と硬質相の繰り返しよりなる2相以
    上の多相構造を有し、かつその最外相にエポキシ基を有
    する多相インターポリマーの存在下に、ホルムアルデヒ
    ドもしくはトリオキサンを単独重合することを特徴とす
    る、耐衝撃性に優れるポリアセタールの製法。
  2. 【請求項2】軟質相と硬質相の繰り返しよりなる2相以
    上の多相構造を有し、かつその最外相にエポキシ基を有
    する多相インターポリマーの存在下に、ホルムアルデヒ
    ドもしくはトリオキサンと、環状エーテルもしくは環状
    ホルマールとを共重合することを特徴とする、耐衝撃性
    に優れるポリアセタールの製法。
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