JPH068351B2 - 芳香族ポリチアゾールの前駆物質の製造方法 - Google Patents
芳香族ポリチアゾールの前駆物質の製造方法Info
- Publication number
- JPH068351B2 JPH068351B2 JP63136733A JP13673388A JPH068351B2 JP H068351 B2 JPH068351 B2 JP H068351B2 JP 63136733 A JP63136733 A JP 63136733A JP 13673388 A JP13673388 A JP 13673388A JP H068351 B2 JPH068351 B2 JP H068351B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aromatic
- precursor
- polythiazole
- dicarboxylic acid
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G75/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G75/32—Polythiazoles; Polythiadiazoles
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Polyamides (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加熱により耐熱性、機械的性質、耐薬品性及
び電気的性質等の優れた剛直芳香族ポリマーとなる芳香
族ポリチアゾールの前駆物質を安定的に製造する方法に
関する。
び電気的性質等の優れた剛直芳香族ポリマーとなる芳香
族ポリチアゾールの前駆物質を安定的に製造する方法に
関する。
従来より、芳香族ジメルカプトジアミン化合物とジカル
ボン酸誘導体、特に塩化物とから、芳香族ポリチアゾー
ルが製造されている。これらの芳香族ポリチアゾールは
その優れた機械的強度により、単独で又は他のエンジニ
アリングプラスチックと複合して、金属材料に代替する
プラスチック材料としての使用が期待されている。
ボン酸誘導体、特に塩化物とから、芳香族ポリチアゾー
ルが製造されている。これらの芳香族ポリチアゾールは
その優れた機械的強度により、単独で又は他のエンジニ
アリングプラスチックと複合して、金属材料に代替する
プラスチック材料としての使用が期待されている。
このような状況下で最近芳香族ポリチアゾール等のいわ
ゆる剛直芳香族ポリマーを、柔軟性を有するマトリック
スポリマー中に分子レベルにまで微細に分散させること
により、いわゆる相互侵入型構造を有するポリマーブレ
ンド系複合材(分子複合材)を製造しようという試みが
提案された。このような分子複合材は剛直高分子の分子
鎖を一方向に配向させることにより強度を出す方式をと
っていないので、異方性が少なく、機械的強度、耐熱性
及び耐溶媒性等の物性に優れている。
ゆる剛直芳香族ポリマーを、柔軟性を有するマトリック
スポリマー中に分子レベルにまで微細に分散させること
により、いわゆる相互侵入型構造を有するポリマーブレ
ンド系複合材(分子複合材)を製造しようという試みが
提案された。このような分子複合材は剛直高分子の分子
鎖を一方向に配向させることにより強度を出す方式をと
っていないので、異方性が少なく、機械的強度、耐熱性
及び耐溶媒性等の物性に優れている。
ところが芳香族ポリチアゾール等の剛直芳香族ポリマー
は他のポリマーのマトリックスへの分散性が極めて低い
ために、上記分子複合材を得ることには事実上困難であ
った。そこで本発明者等は種々研究の結果、芳香族ポリ
チアゾール等の剛直芳香族ポリマーの前駆物質がナイロ
ン等のマトリックスポリマー又はその前駆物質とともに
有機溶媒に可溶であることに着目し、まず剛直芳香族ポ
リマーの前駆物質とマトリックスポリマー又はその前駆
物質とを有機溶媒中でブレンドし、次いでブレンドを加
熱することにより剛直芳香族ポリマーの前駆物質を閉環
させて、剛直芳香族ポリマーが均一に分散した分子複合
材を得ることができることを発見し、かかる分子複合材
の製造方法について先に出願した(特願昭62-158631
号、62-158632号及び62-17256号)。
は他のポリマーのマトリックスへの分散性が極めて低い
ために、上記分子複合材を得ることには事実上困難であ
った。そこで本発明者等は種々研究の結果、芳香族ポリ
チアゾール等の剛直芳香族ポリマーの前駆物質がナイロ
ン等のマトリックスポリマー又はその前駆物質とともに
有機溶媒に可溶であることに着目し、まず剛直芳香族ポ
リマーの前駆物質とマトリックスポリマー又はその前駆
物質とを有機溶媒中でブレンドし、次いでブレンドを加
熱することにより剛直芳香族ポリマーの前駆物質を閉環
させて、剛直芳香族ポリマーが均一に分散した分子複合
材を得ることができることを発見し、かかる分子複合材
の製造方法について先に出願した(特願昭62-158631
号、62-158632号及び62-17256号)。
ところで芳香族ポリチアゾールの前駆物質は一般にポリ
リン酸等の存在下で、芳香族ジアミノジチオール化合物
又はその塩とジカルボン酸又はその誘導体との混合物を
加熱することにより製造されているが、ポリリン酸の存
在下での加熱によっては重合反応をコントロールするの
が難しく、従って多くの場合ポリチアゾールにまで反応
が進んでしまうという問題があった。このため芳香族ポ
リチアゾールの前駆物質を得るために種々の試みがなさ
れた。
リン酸等の存在下で、芳香族ジアミノジチオール化合物
又はその塩とジカルボン酸又はその誘導体との混合物を
加熱することにより製造されているが、ポリリン酸の存
在下での加熱によっては重合反応をコントロールするの
が難しく、従って多くの場合ポリチアゾールにまで反応
が進んでしまうという問題があった。このため芳香族ポ
リチアゾールの前駆物質を得るために種々の試みがなさ
れた。
特開昭60-223824号は、芳香族及び/又は複素環式ジア
ミノジチオール化合物を、カルボジイミドの存在下でジ
カルボン酸と反応させることによりポリチアゾール前駆
物質を製造する方法を開示している。
ミノジチオール化合物を、カルボジイミドの存在下でジ
カルボン酸と反応させることによりポリチアゾール前駆
物質を製造する方法を開示している。
しかし、上記方法の反応はカルボジイミドの存在下で行
うもので、前駆物質が不活性の閉環生成物に変化しない
温度で進行すると記載されているが、実際に得られるポ
リチアゾール前駆物質はフォトレジストとして使用する
ような低分子量のもので、本発明の目的とする分子複合
材に使用するような高強度ポリマーの前駆物質としては
適さないものであった。
うもので、前駆物質が不活性の閉環生成物に変化しない
温度で進行すると記載されているが、実際に得られるポ
リチアゾール前駆物質はフォトレジストとして使用する
ような低分子量のもので、本発明の目的とする分子複合
材に使用するような高強度ポリマーの前駆物質としては
適さないものであった。
従って本発明の目的は、加熱により、分子内閉環が生
じ、高熱安定性、機械的強度及び耐薬品性の優れた剛直
芳香族ポリマーとなる芳香族ポリチアゾールの前駆物質
を安定的に効率よく製造する方法を提供することであ
る。
じ、高熱安定性、機械的強度及び耐薬品性の優れた剛直
芳香族ポリマーとなる芳香族ポリチアゾールの前駆物質
を安定的に効率よく製造する方法を提供することであ
る。
本発明者は、上記課題を解決すべく種々研究の結果、芳
香族ジアミノジチオール化合物又はその塩とジカルボン
酸の誘導体とを界面重合により重合させることにより、
芳香族ポリチアゾールの前駆物質を安定的に生成するこ
とができることを発見し、本発明に想到した。
香族ジアミノジチオール化合物又はその塩とジカルボン
酸の誘導体とを界面重合により重合させることにより、
芳香族ポリチアゾールの前駆物質を安定的に生成するこ
とができることを発見し、本発明に想到した。
すなわち、本発明の芳香族ポリチアゾールの前駆物質の
製造方法は、芳香族ジアミノジチオール化合物又はその
塩とジカルボン酸の誘導体とを界面重合法を用いて重合
することにより、下記一般式により表される繰り返し単
位を有する芳香族ポリチアゾールの前駆物質を安定的に
製造することを特徴とする。
製造方法は、芳香族ジアミノジチオール化合物又はその
塩とジカルボン酸の誘導体とを界面重合法を用いて重合
することにより、下記一般式により表される繰り返し単
位を有する芳香族ポリチアゾールの前駆物質を安定的に
製造することを特徴とする。
(ただし、式中R1は少なくとも1個のベンゼン核を有す
る芳香族基であり、R2は前記ジカルボン酸誘導体の残基
である。) 本発明を以下詳細に説明する。
る芳香族基であり、R2は前記ジカルボン酸誘導体の残基
である。) 本発明を以下詳細に説明する。
本発明において使用する芳香族ジアミノジチオール化合
物は芳香族残基の両側にそれぞれアミノ基及びチオール
基を有する化合物であり、芳香族残基はベンゼン環に限
らず2つ以上のベンゼン環が縮融合した芳香族環でもよ
く、またビフェニル等のように2つ以上のベンゼン環が
結合したものでもよい。また両側のアミノ基及びチオー
ル基の位置関係は芳香族残基R1を中心として左右対称で
も点対称でもよい。さらにアミノ基は反応性を向上する
ために塩酸塩等の塩としたものでもよい。このような芳
香族ジアミノジチオール化合物又はその塩の例として
は、 又はこれらの塩酸塩等の塩が挙げられる。
物は芳香族残基の両側にそれぞれアミノ基及びチオール
基を有する化合物であり、芳香族残基はベンゼン環に限
らず2つ以上のベンゼン環が縮融合した芳香族環でもよ
く、またビフェニル等のように2つ以上のベンゼン環が
結合したものでもよい。また両側のアミノ基及びチオー
ル基の位置関係は芳香族残基R1を中心として左右対称で
も点対称でもよい。さらにアミノ基は反応性を向上する
ために塩酸塩等の塩としたものでもよい。このような芳
香族ジアミノジチオール化合物又はその塩の例として
は、 又はこれらの塩酸塩等の塩が挙げられる。
また、本発明において使用するジカルボン酸の誘導体と
しては、各カルボキシル基を以下のように置換したもの
が挙げられる。
しては、各カルボキシル基を以下のように置換したもの
が挙げられる。
また上記ジカルボン酸誘導体の残基は芳香族基であるの
が好ましい。このようなジカルボン酸の例としては、テ
レフタル酸が好ましい。
が好ましい。このようなジカルボン酸の例としては、テ
レフタル酸が好ましい。
上記芳香族ジアミノジチオール化合物又はその塩とジカ
ルボン酸誘導体とを界面重合させるために、それぞれを
溶媒に溶解し、非相溶性の溶液とする。芳香族ジアミノ
ジチオール化合物又はその塩の溶媒としては水が好まし
く、一方上記ジカルボン酸誘導体を溶かす溶媒として、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化溶媒、又はシ
クロヘキサノン又はメチルエチルケトン等、種々の有機
溶媒を使用することができる。
ルボン酸誘導体とを界面重合させるために、それぞれを
溶媒に溶解し、非相溶性の溶液とする。芳香族ジアミノ
ジチオール化合物又はその塩の溶媒としては水が好まし
く、一方上記ジカルボン酸誘導体を溶かす溶媒として、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化溶媒、又はシ
クロヘキサノン又はメチルエチルケトン等、種々の有機
溶媒を使用することができる。
芳香族ジアミノジチオール化合物の塩の場合、アルカリ
水溶液に溶解することにより、塩の対イオンを脱離さ
せ、反応性を高めることができる。アルカリとしては炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウ
ム等種々のものを使用することができる。またアルカリ
は界面重合反応により生成するHC等の副生物を中和
し、反応速度を増大するという効果も有する。
水溶液に溶解することにより、塩の対イオンを脱離さ
せ、反応性を高めることができる。アルカリとしては炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウ
ム等種々のものを使用することができる。またアルカリ
は界面重合反応により生成するHC等の副生物を中和
し、反応速度を増大するという効果も有する。
界面重合反応を起こさせるために、芳香族ジアミノジチ
オール化合物又はその塩の水溶液とジカルボン酸誘導体
の有機溶媒溶液とを一緒にする。両溶媒は相溶性がない
ので、均一に溶解することなく二層に分かれる。こられ
の二層が接する面(界面)において、芳香族ジアミノジ
チオール化合物又はその塩とジカルボン酸誘導体とが接
触し、反応する。
オール化合物又はその塩の水溶液とジカルボン酸誘導体
の有機溶媒溶液とを一緒にする。両溶媒は相溶性がない
ので、均一に溶解することなく二層に分かれる。こられ
の二層が接する面(界面)において、芳香族ジアミノジ
チオール化合物又はその塩とジカルボン酸誘導体とが接
触し、反応する。
界面重合法においては、両液の界面において芳香族ジア
ミノジチオール化合物の分子とジカルボン酸誘導体の分
子とがほぼ等モルの割合で存在するので、等モルの重合
反応が進行し、大きな重合度が得られる。これに対して
均一溶液中で重合を行うと、両分子が反応に関与する。
(接触する)確率が局所的には等しくならないので、等
モルずつの重合反応が十分に進行することが難しく、途
中で停止する恐れが大きい。このため大きな重合度の芳
香族ポリチアゾール前駆物質を得ることは困難である。
ミノジチオール化合物の分子とジカルボン酸誘導体の分
子とがほぼ等モルの割合で存在するので、等モルの重合
反応が進行し、大きな重合度が得られる。これに対して
均一溶液中で重合を行うと、両分子が反応に関与する。
(接触する)確率が局所的には等しくならないので、等
モルずつの重合反応が十分に進行することが難しく、途
中で停止する恐れが大きい。このため大きな重合度の芳
香族ポリチアゾール前駆物質を得ることは困難である。
本発明においては、界面重合の反応速度を高めるため
に、上記両液の混合中攪拌を続けることが好ましい。し
かし余り攪拌を激しくして分散粒子を微細にすると、界
面における等モルの条件が満たされなくなるので、生成
する芳香族ポリチアゾール前駆物質の重合度が低下し、
好ましくない。攪拌の程度は他の反応条件によっても異
なるが、安定して高重合度の芳香族ポリチアゾール前駆
物質を得るためには一般的に反応混合物中の分散粒子の
粒径がほぼ0.01〜1mm程度以上となるようにするのが好
ましい。
に、上記両液の混合中攪拌を続けることが好ましい。し
かし余り攪拌を激しくして分散粒子を微細にすると、界
面における等モルの条件が満たされなくなるので、生成
する芳香族ポリチアゾール前駆物質の重合度が低下し、
好ましくない。攪拌の程度は他の反応条件によっても異
なるが、安定して高重合度の芳香族ポリチアゾール前駆
物質を得るためには一般的に反応混合物中の分散粒子の
粒径がほぼ0.01〜1mm程度以上となるようにするのが好
ましい。
界面重合反応は、前駆物質からポリチアゾールへの閉環
反応を防止するために、比較的低温で行う。具体的には
−40℃〜40℃の範囲で行うのが好ましい。このような比
較的低温の集合条件は、ジカルボン酸そのものを使用す
るのではなくてその誘導体を使用し、かつ界面重合を行
うことにより達成することができる。この反応により芳
香族ジアミノジチオール化合物又はその塩とジカルボン
酸誘導体とは下記一般式により表される繰り返し単位を
有する芳香族ポリチアゾール前駆物質を生成する。
反応を防止するために、比較的低温で行う。具体的には
−40℃〜40℃の範囲で行うのが好ましい。このような比
較的低温の集合条件は、ジカルボン酸そのものを使用す
るのではなくてその誘導体を使用し、かつ界面重合を行
うことにより達成することができる。この反応により芳
香族ジアミノジチオール化合物又はその塩とジカルボン
酸誘導体とは下記一般式により表される繰り返し単位を
有する芳香族ポリチアゾール前駆物質を生成する。
(ただし、式中R1は芳香族基であり、R2はジカルボン酸
残基である。) 上記式において、置換基の位置関係は図示のものに限ら
れず、上下反転したものでもよい。
残基である。) 上記式において、置換基の位置関係は図示のものに限ら
れず、上下反転したものでもよい。
以上の条件で重合反応を行うことにより、閉環反応を起
こすことなく大きな重合度を有する芳香族ポリチアゾー
ル前駆物質が得られる。重合度は一般に約5〜20程度で
ある。
こすことなく大きな重合度を有する芳香族ポリチアゾー
ル前駆物質が得られる。重合度は一般に約5〜20程度で
ある。
得られた芳香族ポリチアゾール前駆物質は、公知の方法
により洗浄及び乾燥することができる。
により洗浄及び乾燥することができる。
本発明の方法によって製造されたポリチアゾール前駆物
質は、以下に例示するように熱処理により閉環して剛直
芳香族ポリマーであるポリチアゾールを生ずる。
質は、以下に例示するように熱処理により閉環して剛直
芳香族ポリマーであるポリチアゾールを生ずる。
〔作用〕 本発明によれば、芳香族ジアミノジチオール化合物又は
その塩とジカルボン酸誘導体とを比較的低温で界面重合
反応させるため、ほぼ等モルの条件を保持でき、閉環反
応を起こすことなく大きな重合度の芳香族ポリチアゾー
ル前駆物質を得ることができる。
その塩とジカルボン酸誘導体とを比較的低温で界面重合
反応させるため、ほぼ等モルの条件を保持でき、閉環反
応を起こすことなく大きな重合度の芳香族ポリチアゾー
ル前駆物質を得ることができる。
〔実施例〕 本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 水酸化ナトリウム0.163gを蒸留水50ccに溶解させた水
酸化ナトリウム水溶液に、粉砕した2,5-ジアミノ-1,4-
ベンゼンジチオール二塩酸塩0.5gを溶解させ、さらに、
クロロホルム30ccを加えた。一方テレフタル酸ジクロラ
イド0.414gを滴下ロート中でクロロホルム70ccに溶解さ
せた。室温において上記2,5-ジアミノ-1,4-ベンゼンジ
オール二塩酸塩のアルカリ水溶液を激しく攪拌しなが
ら、それに上記テレフタル酸ジクロライド溶液を一気に
滴下し、1時間攪拌を続けて界面重合を行った。得られ
た生成物を500ccの蒸留水中に入れ、攪拌洗浄後吸引濾
過し、その後希塩酸及び蒸留水で洗浄し、最後に60℃の
真空中で乾燥させた。
酸化ナトリウム水溶液に、粉砕した2,5-ジアミノ-1,4-
ベンゼンジチオール二塩酸塩0.5gを溶解させ、さらに、
クロロホルム30ccを加えた。一方テレフタル酸ジクロラ
イド0.414gを滴下ロート中でクロロホルム70ccに溶解さ
せた。室温において上記2,5-ジアミノ-1,4-ベンゼンジ
オール二塩酸塩のアルカリ水溶液を激しく攪拌しなが
ら、それに上記テレフタル酸ジクロライド溶液を一気に
滴下し、1時間攪拌を続けて界面重合を行った。得られ
た生成物を500ccの蒸留水中に入れ、攪拌洗浄後吸引濾
過し、その後希塩酸及び蒸留水で洗浄し、最後に60℃の
真空中で乾燥させた。
得られた生成物を赤外線スペクトルにより分析した結
果、第1図に示すチャートが得られた。これにより生成
物が下記構造の繰り返し単位を有するポリベンゾチアゾ
ール前駆物質であることが確認された。なお赤外線スペ
クトル分析は、KBr法を用い20DXB(ニコレ(株)
製)によって測定した。
果、第1図に示すチャートが得られた。これにより生成
物が下記構造の繰り返し単位を有するポリベンゾチアゾ
ール前駆物質であることが確認された。なお赤外線スペ
クトル分析は、KBr法を用い20DXB(ニコレ(株)
製)によって測定した。
また重合度を確認するために、濃硫酸(0.1g/d濃度、
30℃)中の対数粘度ηinhを測定したところ、ηinh=0.
27であった。
30℃)中の対数粘度ηinhを測定したところ、ηinh=0.
27であった。
実施例2 実施例1の水酸化ナトリウム0.163gのかわりに炭酸水
素ナトリウム0.4gを用い、クロロホルムのかわりにシク
ロヘキサノンを用いた以外は、実施例1と全く同様にし
て界面重合反応を行った。
素ナトリウム0.4gを用い、クロロホルムのかわりにシク
ロヘキサノンを用いた以外は、実施例1と全く同様にし
て界面重合反応を行った。
得られた生成物の赤外線スペクトル分析の結果より、合
成された物質は実施例1に示す繰り返し単位を有するポ
リベンゾチアゾール前駆物質であることがわかった。ま
たηinh=0.30であった。
成された物質は実施例1に示す繰り返し単位を有するポ
リベンゾチアゾール前駆物質であることがわかった。ま
たηinh=0.30であった。
実施例3 実施例2のシクロヘキサノンのかわりにメチルエチルケ
トンを用いた他は、実施例2と全く同様に界面重合反応
を行った。
トンを用いた他は、実施例2と全く同様に界面重合反応
を行った。
得られた赤外線スペクトル分析の結果より、合成された
物質の構造は実施例1と同様であることがわかった。ま
たηinh=0.35であった。
物質の構造は実施例1と同様であることがわかった。ま
たηinh=0.35であった。
本発明を以上の実施例により説明したが、本発明はそれ
らに限定されることなく、ビフェニル基のような多環系
の芳香族ジアミノジチオール化合物等を用いても同様に
ポリチアゾール前駆物質を得ることができる。
らに限定されることなく、ビフェニル基のような多環系
の芳香族ジアミノジチオール化合物等を用いても同様に
ポリチアゾール前駆物質を得ることができる。
以上詳述した通り、本発明の芳香族ポリチアゾール前駆
物質の製造方法により、不溶性の閉環ポリマーに変化し
ないプレポリマーの段階で安定的に反応生成物を得るこ
とができる。また、非相溶性の二液の界面で両成分がほ
ぼ等モルで重合してゆくため、大きな重合度の前駆物質
(プレポリマー)を安定して得ることができる。さらに
界面重合を比較的低温で行うために、前駆物質の閉環反
応を確実に防止することができる。
物質の製造方法により、不溶性の閉環ポリマーに変化し
ないプレポリマーの段階で安定的に反応生成物を得るこ
とができる。また、非相溶性の二液の界面で両成分がほ
ぼ等モルで重合してゆくため、大きな重合度の前駆物質
(プレポリマー)を安定して得ることができる。さらに
界面重合を比較的低温で行うために、前駆物質の閉環反
応を確実に防止することができる。
本発明の方法により得られた剛直芳香族ポリマーである
芳香族ポリチアゾールの前駆物質をマトリックスポリマ
ー又はその前駆物質に、有機溶媒中で均一に混合し、加
熱により閉環反応を起こさせることにより、分子複合材
を得ることができ、得られた分子複合材は、良好な機械
的強度、耐熱性及び耐溶媒性等の諸特性のために、高強
度高耐熱性エンジニアリングプラスチック材料として自
動車部品、航空機部品等に利用することができる。
芳香族ポリチアゾールの前駆物質をマトリックスポリマ
ー又はその前駆物質に、有機溶媒中で均一に混合し、加
熱により閉環反応を起こさせることにより、分子複合材
を得ることができ、得られた分子複合材は、良好な機械
的強度、耐熱性及び耐溶媒性等の諸特性のために、高強
度高耐熱性エンジニアリングプラスチック材料として自
動車部品、航空機部品等に利用することができる。
第1図は実施例1による生成物の赤外線スペクトル分析
の結果を示すチャートである。
の結果を示すチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】芳香族ジアミノジチオール化合物又はその
塩とジカルボン酸誘導体とから下記一般式により表され
る繰り返し単位を有する芳香族ポリチアゾールの前駆物
質を製造する方法において、前記芳香族ジアミノジチオ
ール化合物又はその塩と前記ジカルボン酸の誘導体とを
界面重合法を用いて重合することを特徴とする方法。 (ただし、式中R1は少なくとも1個のベンゼン核を有す
る芳香族基であり、R2は上記ジカルボン酸誘導体の残基
である。) - 【請求項2】請求項1に記載の方法において、−40〜40
℃の温度条件下で界面重合を行うことを特徴とする方
法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63136733A JPH068351B2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | 芳香族ポリチアゾールの前駆物質の製造方法 |
| EP89305576A EP0346017A1 (en) | 1988-06-03 | 1989-06-02 | Prepolymer of aromatic polythiazole |
| US07/361,370 US4948867A (en) | 1988-06-03 | 1989-06-02 | Interfacial method of producing prepolymer of aromatic polythiazole |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63136733A JPH068351B2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | 芳香族ポリチアゾールの前駆物質の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02103230A JPH02103230A (ja) | 1990-04-16 |
| JPH068351B2 true JPH068351B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=15182235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63136733A Expired - Lifetime JPH068351B2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | 芳香族ポリチアゾールの前駆物質の製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4948867A (ja) |
| EP (1) | EP0346017A1 (ja) |
| JP (1) | JPH068351B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5218081A (en) * | 1990-05-15 | 1993-06-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of producing aromatic polythiazole |
| JP2989235B2 (ja) * | 1990-09-03 | 1999-12-13 | 本田技研工業株式会社 | 芳香族ポリチアゾールの分子複合材の製造方法 |
| US5219981A (en) * | 1991-03-01 | 1993-06-15 | The Dow Chemical Company | Semi-continuous process for synthesis of polybenzazole polymers |
| US5089591A (en) * | 1990-10-19 | 1992-02-18 | The Dow Chemical Company | Rapid advancement of molecular weight in polybenzazole oligomer dopes |
| US5233014A (en) * | 1990-10-19 | 1993-08-03 | The Dow Chemical Company | Rapid advancement of molecular weight in polybenzazole oligomer dopes |
| US5248759A (en) * | 1991-05-13 | 1993-09-28 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of producing aromatic heterocyclic copolymer and molecular composite material containing same |
| US5276128A (en) * | 1991-10-22 | 1994-01-04 | The Dow Chemical Company | Salts of polybenzazole monomers and their use |
| JPH07150037A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-13 | Honda Motor Co Ltd | 剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4631318A (en) * | 1983-03-08 | 1986-12-23 | Research Corporation | Polymeric molecular composites |
| US4606875A (en) * | 1983-04-11 | 1986-08-19 | Celanese Corporation | Process for preparing shaped articles of rigid rod heterocyclic liquid crystalline polymers |
| DE3411659A1 (de) * | 1984-03-29 | 1985-10-03 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Verfahren zur herstellung von polyoxazol- und polythiazol-vorstufen |
| JPS6416866A (en) * | 1987-07-10 | 1989-01-20 | Honda Motor Co Ltd | Production of molecular composite material of rigid aromatic polymer |
-
1988
- 1988-06-03 JP JP63136733A patent/JPH068351B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-06-02 EP EP89305576A patent/EP0346017A1/en not_active Withdrawn
- 1989-06-02 US US07/361,370 patent/US4948867A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02103230A (ja) | 1990-04-16 |
| US4948867A (en) | 1990-08-14 |
| EP0346017A1 (en) | 1989-12-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Wolfe et al. | Rigid-rod polymers. 1. Synthesis and thermal properties of para-aromatic polymers with 2, 6-benzobisoxazole units in the main chain | |
| JPH02282263A (ja) | ホール輸送材料 | |
| JPH068351B2 (ja) | 芳香族ポリチアゾールの前駆物質の製造方法 | |
| JPH02208322A (ja) | スルホン化樹脂の製造方法 | |
| JPH03182544A (ja) | 置換したホモ―ポリ―p―フエニレンと熱可塑性プラスチックの混合物 | |
| JP3198365B2 (ja) | 線状ポリ(フェニレン−エチニレン−ビフェニレン−エチニレン)重合体 | |
| US4945153A (en) | Method of producing prepolymer of aromatic polythiazole in the presence of a phosphoric acid compound | |
| JP2000095870A (ja) | メソ位直結型ポルフィリンポリマーとその製造方法 | |
| JPH02282264A (ja) | ホール輸送材料 | |
| JPS6151006A (ja) | ポリビニルアミン類の架橋造球方法 | |
| EP0474462B1 (en) | Method of producing a molecular composite material | |
| JPH075729B2 (ja) | ブロック共重合体およびその製造方法 | |
| JPH0369366B2 (ja) | ||
| US3669928A (en) | Process for the production of high molecular weight polybenzoxazinones | |
| US5561201A (en) | Molecular composite material including aromatic polythiazole and method of producing same | |
| JP4220990B2 (ja) | 可溶性・低誘電率・非対称ポリイミド及びその製造方法 | |
| JP3953639B2 (ja) | ポリアルキレンスルホキシドの製造方法、および、ポリエチレンスルホキシド | |
| JPS61266460A (ja) | 導電性ポリアミド組成物 | |
| JPS61205232A (ja) | 3,4−ジカルボキシジフエニルエ−テル及びその製造方法 | |
| JPS58187429A (ja) | 樹脂粒子の製造法 | |
| JP3707183B2 (ja) | シクロブタンポリイミドの製造法 | |
| JP3036857B2 (ja) | 新規ポリアミドおよびその製造方法 | |
| JPH07150037A (ja) | 剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法 | |
| JPH03258832A (ja) | 不飽和ポリアミド | |
| JPS61179230A (ja) | 変性された全芳香族ポリアミドおよびその製造法 |