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JPH0694239B2 - ホットスタンピングホイル - Google Patents
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JPH0694239B2 - ホットスタンピングホイル - Google Patents

ホットスタンピングホイル

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JPH0694239B2
JPH0694239B2 JP3070261A JP7026191A JPH0694239B2 JP H0694239 B2 JPH0694239 B2 JP H0694239B2 JP 3070261 A JP3070261 A JP 3070261A JP 7026191 A JP7026191 A JP 7026191A JP H0694239 B2 JPH0694239 B2 JP H0694239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸着アンカー層と該層
に接する蒸着金属膜層とを含むホットスタンピングホイ
ルに関し、熱圧着による転写時の耐熱性及び耐圧性に優
れ、且つ転写時の箔切れ性が良く、その製造も容易なホ
ットスタンピングホイルを提供する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ホットスタンピングホイル
は、ベースフィルムの片面に、透明樹脂剥離層、蒸着ア
ンカー層、蒸着金属膜層及びホットメルト型接着剤層を
順次積層してなる構成を基本的構成とし、その使用に当
っては、被転写体に、120〜200℃の温度で1〜1
0kg/cmの圧力によって熱圧着して、ホットメル
ト型接着剤層を接着させた後、ベースフィルムを剥離す
ることによって、該接着剤層とともに蒸着金属膜層、蒸
着アンカー層及び透明樹脂剥離層が当該被転写体に転写
される。前記ホットスタンピングホイルには、蒸着金属
膜層が全面に設けられているタイプと所要の文字・図柄
に蒸着金属膜層が部分的に設けられているタイプとがあ
り、また、これ等両タイプにおいて所要の文字・図柄に
グラビア印刷着色インク層が部分的に設けられているも
のもあり、これ等のホットスタンピングホイルは、通
常、輪転グラビア印刷機と真空蒸着機とを用いて製造さ
れている。尚、前記した種々のタイプのホットスタンピ
ングホイルの構造、製造法等の詳細は、実開昭54−9
4405号公報、特公昭56−38611号公報、特公
昭60−40396号公報及び実開昭60−16209
8号公報に開示されている。
【0003】従来、前記ホットスタンピングホイルの蒸
着アンカー層には、アクリル系樹脂や塩ビー酢ビ系樹脂
等の熱可塑性樹脂か、或いは、アミノ系硬化樹脂や二液
硬化タイプのポリイソシアネート系樹脂等の熱硬化性樹
脂が用いられており、被転写体に熱圧着するに当って、
比較的低温(例えば約120℃)でよい場合には前者又
は後者が、比較的高温(例えば約160℃)を必要とす
る場合には後者のみが採用されている。これは、熱圧着
するに当って比較的高温を必要とする場合に熱可塑性樹
脂を用いていると、蒸着アンカー層が変形を起こし、当
該アンカー層に接する蒸着金属膜層も変形してしまっ
て、当該金属膜層表面に「やけ」と呼ばれている白化や
にじみ模様等の曇りが現れ、商品価値が著るしく低下す
るからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した種々のタイプ
のホットスタンピングホイルの蒸着アンカー層に熱硬化
性樹脂が採用されている場合には、被転写体に熱圧着す
るに当って比較的高温を必要とする場合(例えば、被転
写物が硬質プラスチック成形品である場合)にも「や
け」が現れず蒸着金属膜層特有の美麗な金属光沢を維持
した状態で転写が行えるが、この場合には、次の三つの
問題点がある。
【0005】第一の問題点は、熱可塑性樹脂を採用した
場合と比較して、「箔切れ」が悪くなったり、良くなっ
たりしてバラツキが大きくなり、品質安定性に欠けると
いう点である。「箔切れ」とは、被転写体に転写された
部分のエッヂに余分のもの(この余分のものは「箔ば
り」と呼ばれている)がついているか、いないかを表わ
す業界用語であって、「箔切れ」が悪いといえば、箔ば
りがついている状態を、「箔切れ」が良いといえば、箔
ばりがついていないか或いは殆んどついていない状態を
指称する。第二の問題点は、熱可塑性樹脂を採用した場
合と比較して、製造設備が複雑になるという点である。
詳言すれば、熱可塑性樹脂をコーティングする場合に
は、その溶剤を輪転グラビア印刷機に既設の溶剤乾燥炉
(通常、炉内温度:50〜120℃)によって揮散させ
ることによって蒸着アンカー層を形成することができる
が、熱硬化性樹脂をコーティングする場合には、架橋に
よって硬化させるためにキュアリング乾燥炉(通常、炉
内温度:160〜200℃)の付設が必須となる点であ
る。第三の問題点は、ベースフィルムとして常用されて
いるポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリアミドフィルム、アセテートフィル
ム、セロファンフィルム等に熱硬化性樹脂をコーティン
グし、これを硬化させるためにキュアリング乾燥炉を通
過させると、程度の差こそあっても、不可避的に当該フ
ィルムが熱収縮してしまい、寸法安定性に欠け、蒸着金
属膜層が所要図柄に部分的に設けられる場合やグラビア
印刷着色インク層が所要図柄に部分的に設けられる場合
には、前出特公昭60−40396号公報にも記載され
ているように見当合せが極めて困難になるという点であ
る。もっとも、前出特公昭60−40396号公報に開
示されている発明においては、2液型硬化樹脂であるポ
リイソシアネート系硬化樹脂を採用することによって前
記第二、第三の問題点の解決がはかられているが、当該
公報に記載されている通り、乾燥温度は160℃を必要
としている。また、2液型硬化樹脂を採用する場合に
は、塗料調製後に架橋が始まり増粘するのでポットライ
フが短かいという難点がある。
【0006】本発明者は、上記諸問題を解決することを
技術的課題として、数多くの樹脂を対象に試行錯誤的な
試作・実験を繰返した結果、160〜200℃の温度で
4〜7kg/cmの圧力によって熱圧着しても、A.
熱硬化性樹脂を用いている場合と同様に「やけ」が現わ
れず、しかも、B.熱可塑性樹脂を用いている場合と同
様に「箔切れ」がなく常に「箔切れ」が良く、且つC.
輪転グラビア印刷機に既設の溶剤乾燥炉によって溶剤を
揮散させることができる蒸着アンカー層材料を見出した
ものである。
【0007】即ち、本発明者は、数多くの試作・実験を
遂行中に、熱硬化性樹脂を用いている限り、上記B、C
の要件を満たすことが不可能であることを知り、熱可塑
性樹脂の内から上記A、Cの要件を満たすものを求めて
試作・実験を続行したが、例えば、ポリアミド樹脂、ウ
レタンエラストマー樹脂、ケイ素樹脂等の200〜30
0℃の耐熱性(耐軟化性)を備えている熱可塑性樹脂で
あっても、熱圧着時に「やけ」が現われ上記Aの要件を
満さないことを知った。これは、熱圧着時には、耐熱性
のみならず耐圧性も必要となるからである。そして、本
発明者は、更に試作・実験を重ねた結果、上記A〜Cの
全ての要件を満たす熱可塑性樹脂を見出し、本発明を完
成したのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって達成できる。
【0009】即ち、本発明は、ベースフィルムの片面
に、少なくとも、蒸着アンカー層と該層に接する蒸着金
属膜層とホットメルト型接着剤層とが積層されているホ
ットスタンピングホイルにおいて、前記蒸着アンカー層
がメルトインデックス(条件:温度260℃、圧力5k
g/cm)が8〜70g/10min(ASTM D
1238−65T)である結晶性ポリ4−メチルペンテ
ン−1を塩素化度50〜70重量%の範囲で塩素化した
塩素化ポリ4−メチルペンテン−1(以下「CMP」と
略称する)を主成分としていることを特徴とするホット
スタンピングホイルである。
【0010】本発明は、ベースフィルム面と蒸着アンカ
ー層との間に透明樹脂剥離層が設けられているという態
様を採ることができる。本発明は、蒸着金属膜層が部分
的に設けられているという態様を採ることができる。
【0011】本発明の構成をより詳しく説明すれば、次
の通りである。先ず、本発明において最も重要なCMP
は、耐熱性に優れた熱可塑性樹脂としてよく知られてお
り、その製造法を始めとする詳細は特公昭57−435
83号公報に開示されており、山陽国策パルプ株式会社
から市販もされている。
【0012】本発明に係るホットスタンピングホイル
は、蒸着アンカー層としてCMPを主成分としている。
こゝに云う「主成分」とは蒸着アンカー層にCMPが、
少なくとも60重量%以上、好ましくは70重量%以上
含まれていることを意味する。本発明に係るホットスタ
ンピングホイルは、蒸着アンカー層がCMPを主成分と
している点と必要に応じて剥離性を調整するための透明
樹脂剥離層が省略できる点とを除けば、蒸着アンカー層
にアクリル系樹脂や塩ビー酢ビ系樹脂等の熱可塑性樹脂
が用いられている周知のスタンピングホイルと同様の構
成であり、その製造法も同様である。
【0013】今、図1に示した本発明に係るホットスタ
ンピングホイルの構成を、その製造法とともに説明すれ
ば、次の通りである。即ち、ポリエチレンテレフタール
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィル
ム、アセテートフィルム、セロファンフィルム等の透明
ベースフィルム1の片面に、輪転グラビア印刷機を用い
て、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂等の透明樹脂剥
離層2が全面に設けられ(尚、上記の通りこの層を省略
することもできる)、引き続き連続工程において、CM
Pを主成分とする蒸着アンカー層3が全面に設けられ
る。この場合、CMP単独であってもよいが、エポキシ
化脂肪酸エステル系可塑剤、モンタン酸部分けん化エス
テルワックス、シリコンオイル等の添加剤を配合するこ
とができ、また、塩化ゴム、塩素化ポリプロピレン樹
脂、熱可塑性アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ロジン
変性マレイン酸樹脂等の熱可塑性樹脂を配合することも
でき、更に小量(0.5〜1.0部)であればn−ブチ
ル化尿素−メラミン硬化性樹脂やポリイソシアネート硬
化性樹脂等の熱硬化性樹脂を配合してもよい。
【0014】溶剤としては、グラビア印刷に常用されて
いるトルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、MEK等を使
用すればよく、使用した溶剤は、既設の溶剤乾燥炉によ
って揮散させられる。
【0015】尚、上記透明樹脂剥離層2または/および
上記蒸着アンカー層3を染料を用いて透明着色すること
も、勿論、可能であり、また、蒸着アンカー層3を全面
に設ける前又は後に、所要の文字・図柄にグラビア印刷
着色インク層を部分的に設けることも可能である。
【0016】次いで、透明樹脂剥離層2または/および
蒸着アンカー層3が設けられたベースフィルム1は、真
空蒸着機に移され、その蒸着アンカー層面に、Al等の
蒸着金属膜層4が常法に従って全面に蒸着される。そし
て、蒸着金属膜層4が設けられたベースフィルムは、輪
転グラビア印刷機に移され、その蒸着金属膜層面にアク
リル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂
等のホットメルト型接着剤層5が全面にコーティングさ
れ、こゝにホットスタンピングホイルが完成する。
【0017】また、図2に示した本発明に係るホットス
タンピングホイルは、蒸着金属膜層4及びグラビア印刷
着色インク層6が、それぞれ部分的に設けられており、
その他の構成は図1に示したものと同じである。尚、蒸
着金属膜層4を部分的に設ける手段としては、後出実施
例に示した蒸着金属膜層が不要の部分に水溶性インク層
を形成して置いて水洗する手段や実公昭38−2868
9号公報に示されている酸又はアルカリを用いてエッチ
ングする手段等の周知手段を採ればよい。
【0018】上述の通りの構成の本発明に係るホットス
タンピングホイルの使用法は、周知のホットスタンピン
グホイルの場合と全く同様であり、被転写体にホットメ
ルト型接着剤層5面をあてがい、120〜200℃の温
度で1〜10kg/cmの圧力によって熱圧着した
後、ベースフィルム1を剥離することによって転写す
る。
【0019】
【作用】本発明に係るホットスタンピングホイルは、蒸
着アンカー層がCMPを主成分としていることに起因し
て、熱圧着による転写時の耐熱性のみならず耐圧性にも
優れており、蒸着アンカー層に接している蒸着金属膜層
に「やけ」が現れることを可及的に防止できるととも
に、「箔切れ」のバラツキがなく常に「箔切れ」が良
い。CMPが耐熱性に優れていることは、前記の通り周
知であるが、熱圧着による転写時の耐圧性にも優れてい
るとともに、「箔切れ」のバラツキがなく常に「箔切
れ」が良いという事実は本発明者が始めて見出したもの
であり、本発明者は、この事実について、CMPが熱可
塑性樹脂であるにもかゝわらず熱圧着による転写時には
熱硬化性樹脂に近い挙動を示しているのではないかと考
えており、少なくとも120〜200℃の転写時におけ
る熱分折によるTMA曲線からこれがうかがえる。ま
た、CMPは、グラビア印刷に常用されている前記の各
種溶剤を使用し、既設の溶剤乾燥炉によって50〜12
0℃で容易に溶剤を揮散させて目的とする蒸着アンカー
層を形成することができる。
【0020】更に、刮目すべきは、CMPを主成分とす
る蒸着アンカー層は、前記の各種フィルムからなるベー
スフィルムとの剥離性に富んでおり、従来、実用上必須
とされていた剥離性を調整するための透明樹脂剥離層を
省略することができるという本発明者が始めて見出した
新事実である。本発明者は、この事実についての理論的
解明を、いまだ行っていない。しかし、後出実施例に見
られる通り、透明樹脂剥離層を省略しても、実用できる
ホットスタンピングホイルが提供できることを確認して
いる。
【0021】上記の通りの蒸着アンカー層がCMPを主
成分としていることに起因する諸作用は、蒸着アンカー
層にCMPが少なくとも60重量%以上含まれていなけ
れば得られない。好ましくは70重量%以上、特に好ま
しくは80重量%以上含ませるべきである。CMPが6
0重量%以下である場合には、CMP本来の特性である
耐熱性が低下してしまう。尚、前記の通り小量の熱硬化
性樹脂を配合することもできるが、配合した熱硬化性樹
脂は未硬化の状態で蒸着アンカー層に極性基を付与して
蒸着金属膜層との密着力を向上させたり、蒸着アンカー
層に柔軟性を付与したりする作用を奏するものである。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によってよ
り詳しく説明する。尚、以下における「部」は重量部を
意味する。
【0023】実施例1 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムか
らなる透明ベースフィルムの片面に、次の処方からなる
蒸着アンカー層形成用塗料を輪転グラビア印刷機を用い
て全面コーティングし、当該印刷機に既設の溶剤乾燥炉
によって90℃、3秒間の熱風乾燥を行って、厚さ1.
3μmの蒸着アンカー層を設けた。 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方1) CMP:山陽国策パルプ株式会社製を使用した(以下、
同じ):10部 塩化ゴム:3部 シリコンオイル:0.02部 メチルエチルケトン:40部 酢酸ブチル:10部 次いで、上記蒸着アンカー層の全面に、金属アルミニウ
ムを真空蒸着法によって蒸着し、厚さ400オングスト
ロームの蒸着金属膜層を設けた。最後に、上記蒸着金属
膜層の全面に、次の処方からなるホットメルト型接着剤
層形成用塗料をリバースロールコート法によってコーテ
ィングし、120℃、50m/minで熱風乾燥を行っ
て、厚さ1.0μのホットメルト型接着剤層を設けてホ
ットスタンピングホイルを得た。 (ホットメルト型接着剤層形成用塗料) 熱可塑性アクリル樹脂:10部 塩化ビニル樹脂:2部 シリカ粉末:0.3部 酢酸エチル:60部 酢酸ブチル:10部 こゝに得られたホットスタンピングホイルを用いて、A
BS樹脂製成形板に、表面温度約200℃のシリコンラ
バーによって約5kg/cmの圧力にて約1秒間熱圧
着し、その後ベースフィルムを剥がしたところ、その剥
離性は軽く良好であり、肉眼観察で「箔ばり」は認めら
れず、「やけ」が全く現れておらず曇りのない美麗な金
属光沢を有した転写面が得られた。
【0024】比較例1 蒸着アンカー層形成用塗料を次の処方に替えた他は、実
施例1と全く同様にしてホットスタンピングホイルを
得、実施例1と同条件で転写したところ転写面には「や
け」が顕著に現れていた。 (蒸着アンカー層形成用塗料:比較処方) アクリルポリオール樹脂:10部 ニトロセルロース:5部 HMDI系ポリイソシアネート:3部 Hメチルハイドロオキサイド:0.07部 メチルエチルケトン:40部 酢酸ブチル:60部 また、上記蒸着アンカー層形成用塗料をコーティングし
た後、160℃、30秒間の熱風乾燥を行った他は、実
施例1と全く同様にしてホットスタンピングホイルを
得、実施例1と同条件で転写しようとしたが、熱圧着
後、ベースフィルムが剥れず転写不能であった。
【0025】実施例2 厚さ12μmのポリエチレンテレフタールフィルムから
なる透明ベースフィルムの片面に、次の処方からなる蒸
着アンカー層形成用塗料を輪転グラビア印刷機を用いて
全面コーティングし、当該印刷機に既設の溶剤乾燥炉に
よって110℃、80m/minの熱風乾燥を行って、
厚さ1.0μmの蒸着アンカー層を設けた。 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方2) CMP:10部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部 次いで、上記蒸着アンカー層の全面に、金属アルミニウ
ムを真空蒸着法によって蒸着し、厚さ350オングスト
ロームの蒸着金属膜層を設けた。最後に、上記蒸着金属
膜層の全面に、次の処方からなるホットメルト型接着剤
層形成用塗料をリバースロールコート法によってコーテ
ィングし、140℃、45m/minで熱風乾燥を行っ
て、厚さ1.0μのホットメルト型接着剤層を設けてホ
ットスタンピングホイルを得た。 (ホットメルト型接着剤層形成用塗料) 塩素化ポリプロピレン樹脂:10部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂:2部 塩素化ビニル樹脂:3部 シリカ粉末:0.3部 トルエン:30部 酢酸ブチル:10部 IPA:15部 こゝこに得られたホットスタンピングホイルを用いて、
プレスコート紙に、アップ・ダウン転写機によって約1
50℃、約4kg/cmの圧力にて約0.2秒間熱圧
着し、その後ベースフィルムを剥がしたところ、その剥
離性は軽く良好であり、肉眼観察で「箔ばり」は認めら
れず、「やけ」が全く現れていない曇りのない美麗な金
属光沢を有した転写面が得られた。
【0026】実施例3、4 蒸着アンカー層形成用塗料の処方を次の各処方に替えた
他は、実施例2と全く同様にして2種類のホットスタン
ピングホイルを得、各ホットスタンピングホイルを用い
て、プレスコート紙に、アップ・ダウン転写機によっ
て、約150℃、約4kg/cmの圧力にて約0.2
秒間熱圧着し、その後、ベースフィルムを剥がしたとこ
ろ、いずれのホットスタンピングホイルの場合にも、そ
の剥離性は良好であり、肉眼観察で「箔ばり」は認めら
れず、「やけ」が全く現れていない曇りのない美麗な金
属光沢を有した転写面が得られた。また、熱圧着時の温
度を190℃並びに210℃に昇温した場合にも結果は
上記と同様であった。 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方3) CMP:9.7部 エポキシ化脂肪酸エステル系可塑剤:0.2部 モンタン酸部分けん化エステルワックス:0.1部 黄色染料:0.4部 赤色染料:0.15部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方4) CMP:10部 エポキシ化脂肪酸エステル系可塑剤:1部 モンタン酸部分けん化エステルワックス:0.8部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部
【0027】実施例5〜9 蒸着アンカー層形成用塗料の処方を次の各処方に替えた
他は、実施例2と全く同様にして5種類のホットスタン
ピングホイルを得、各ホットスタンピングホイルを用い
て、ABS樹脂製成形板に、表面温度約190℃のシリ
コンラバーによって約6kg/cmの圧力にて約1秒
間熱圧着し、その後、ベースフィルムを剥がしたとこ
ろ、その剥離性は良好であり、肉眼観察で「箔ばり」は
認められず、「やけ」が全く現れていない曇りのない美
麗な金属光沢を有した転写面が得られた。尚、シリコン
ラバーの表面温度を約210℃に昇温した場合、処方
7、8及び9を用いたものは若干の「やけ」(白化)が
認められたが、実用上支障をきたすものではなかった。 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方5) CMP:10部 塩化ゴム:3部 シリコンオイル:0.02部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方6) CMP:10部 エポキシ化脂肪酸エステル系可塑剤:1部 塩素化ポリプロピレン樹脂:3部 モンタン酸部分けん化エステルワックス:0.8部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:10部 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方7) CMP:10部 熱可塑性アクリル樹脂:1部 ロジン変性マレイン酸樹脂:1部 モンタン酸部分けん化エステルワックス:0.8部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方8) CMP:10部 塩化ゴム:3部 Nブチル化尿素−メラミン熱硬化性樹脂:0.5部 モンタン酸部分けん化エステルワックス:0.8部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部 (蒸着アンカー層形成用塗料:処方9) CMP:10部 塩素化ポラフィン系可塑剤:0.5部 ポリエステル樹脂:1.5部 シリコンオイル:0.02部 トルエン:10部 酢酸エチル:10部 酢酸ブチル:5部
【0028】実施例10 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムか
らなる透明ベースフィルムの片面に、常法に従って、ア
クリル樹脂からなる透明樹脂剥離層を多色輪転グラビア
印刷機を用いて全面に設け、引き続き連続工程におい
て、その上に、所要図柄のグラビア印刷着色インク層を
部分的に設け、引き続き連続工程において、その上から
実施例1で用いた蒸着アンカー層形成用塗料(処方1)
を全面コーティングして蒸着アンカー層を設け、引き続
き連続工程において、その上に、所要図柄の水溶性イン
ク(ポリビニルピロリドン及びサイロイド配合)層を部
分的に設ける。尚、この連続工程における乾燥は、いず
れも当該印刷機に既設の溶剤乾燥炉によって80℃、8
0m/minの熱風乾燥を行なった。次いで、上記水溶
性インク層の上から、金属アルミニウムを真空蒸着法に
よって蒸着し、厚さ400オングストロームの蒸着金属
膜層を全面に設けた後、水洗によって水溶性インク層及
び該層上の蒸着金属膜層を取り除いて、所要図柄の蒸着
金属膜層を部分的に設けた。最後に、実施例1と全く同
様にしてホットメルト型接着剤層を全面に設けてホット
スタンピングホイルを得た。こゝに得たホットスタンピ
ングホイルは、見当ずれなく、所要図柄に着色インク層
が部分的に設けられているとともに所要図柄に蒸着金属
膜層が部分的に設けられていた。上記ホットスタンピン
グホイルを用いて、実施例1と同条件で転写したとこ
ろ、その剥離性は軽く良好であり、肉眼観察で「箔ば
り」は認められず、「やけ」が全く現れておらず曇りの
ない美麗な金属光沢を呈する所要図柄を有した転写面が
得られた。
【0029】比較例2 蒸着アンカー層形成用塗料を比較例1で用いた比較処方
のものに替え、その乾燥を160℃、30秒間の熱風乾
燥を行った他は、実施例10と全く同様にしてホットス
タンピングホイルを得た。こゝに得たホットスタンピン
グホイルは、見当ずれなく、所要図柄に着色インク層が
部分的に設けられているとともに所要図柄に蒸着金属膜
層が部分的に設けられているものではあったが、ベース
フィルムが図柄等を含んだまま幅方向に約0.5%収縮
してしまっていた。
【0030】尚、上記各実施例における処方1〜9の蒸
着アンカー層形成用塗料は、いずれも調製後、容器内で
7日間を経過しても増粘せず再使用できることを確認し
ている。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通りの本発明に係るホット
スタンピングホイルは、前記実施例に見られる通り、1
60〜200℃の温度で1〜10kg/cmの圧力に
よって熱圧着しても、「やけ」が現れず、且つ「箔切
れ」のバラツキがなく常に「箔切れ」が良く、しかも、
その製造に当っては輪転グラビア印刷機に既設の溶剤乾
燥炉(炉内温度:50〜120℃)が使用でき、キュア
リング乾燥炉(炉内温度:160〜200℃)を必要と
しないという顕著な効果を奏するものである。更に、本
発明に係るホットスタンピングホイルは、透明樹脂剥離
層を省略することも可能である。従って、本発明の産業
利用性は極めて大きいものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るホットスタンピングホイルの一
態様を模型的に示した拡大断面説明図である。
【図2】 本発明に係るホットスタンピングホイルの他
の態様を模型的に示した拡大断面説明図である。
【符号の説明】
図1及び図2において、1はベースフィルム、2は透明
樹脂剥離層、3はCMPを主成分とする蒸着アンカー
層、4は蒸着金属膜層、5はホットメルト型接着剤層、
6はグラビア印刷着色インク層である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの片面に、少なくとも、
    蒸着アンカー層と該層に接する蒸着金属膜層とホットメ
    ルト型接着剤層とが積層されているホットスタンピング
    ホイルにおいて、前記蒸着アンカー層がメルトインデッ
    クス(条件:温度260℃、圧力5kg/cm)が8
    〜70g/10min(ASTM D1238−65
    T)である結晶性ポリ4−メチルペンテン−1を塩素化
    度50〜70重量%の範囲で塩素化した塩素化ポリ4−
    メチルペンテン−1を主成分としていることを特徴とす
    るホットスタンピングホイル。
  2. 【請求項2】 ベースフィルム面と蒸着アンカー層との
    間に透明樹脂剥離層が設けられている請求項1記載のホ
    ットスタンピングホイル。
  3. 【請求項3】 蒸着金属膜層が部分的に設けられている
    請求項1又は2に記載のホットスタンピングホイル。
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