Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JPH0695093B2 - 血痕採取方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JPH0695093B2 - 血痕採取方法 - Google Patents

血痕採取方法

Info

Publication number
JPH0695093B2
JPH0695093B2 JP4235293A JP23529392A JPH0695093B2 JP H0695093 B2 JPH0695093 B2 JP H0695093B2 JP 4235293 A JP4235293 A JP 4235293A JP 23529392 A JP23529392 A JP 23529392A JP H0695093 B2 JPH0695093 B2 JP H0695093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
blood
agent
weight
bloodstain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4235293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0658927A (ja
Inventor
博 青木
俊一 武藤
忠茂 亀水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4235293A priority Critical patent/JPH0695093B2/ja
Publication of JPH0658927A publication Critical patent/JPH0658927A/ja
Publication of JPH0695093B2 publication Critical patent/JPH0695093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鑑識現場において、物
体に付着した指紋,足跡等の血痕を接着して採取する血
痕採取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の日本の犯罪捜査においては、証拠
第一主義がとられており、たとえ被疑者の自白あるいは
状況証拠の確保があっても、何らかの物的証拠が無けれ
ば起訴し得ないのが現状である。さらに、日本の司法制
度においては、裁判の長期化は避けられず、従って確保
した物的証拠は、長期間その状態を保持したまま保管さ
れなければならない。
【0003】物的証拠の中で犯行現場に残された指紋
は、犯人を同定し犯行を立証するための有力な証拠とな
り得るが、一般に現場付近には不特定多数の指紋が付着
している場合が多く、それらの中から特定の容疑者の指
紋を選択的に見つけ出すことは極めて困難なことであ
り、膨大な時間と多大な労力を必要とする。また、容疑
者の指紋が発見できた場合でも、犯行時にその場にいた
あるいは犯行に関わったことの立証は困難な場合もあり
得る。
【0004】一方、犯行現場から被害者の血液により形
成された指紋による血痕が発見された場合は、その指紋
の人物が犯行現場に居たことを立証するための絶対的な
証拠となり、さらに、凶器から同様の指紋が発見された
場合には、犯行に関わったことの動かぬ証拠となる。ま
た同様なことが足跡による血痕に対してもいえる。
【0005】このような指紋,足跡の血痕が発見された
場合、写真撮影して証拠とするが、その血痕が例えば色
調が血痕と類似している場合あるいは濃色の物体に付着
している場合には、写真により血痕を識別することは極
めて困難となる。また空間が狭い等の理由で写真撮影が
事実上不可能な場合も起り得る。この様な場合には、そ
の血痕を識別が容易となる白色系の材料に一旦転写さ
せ、それを写真に撮るという方法が採られている。この
場合写真のネガを逆にしてプリントすることにより実際
と同一の像が得られる。従来、この様な付着した血痕の
転写による採取には、石膏あるいは紙粘土等が使用され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の石膏あるいは紙
粘土を用いる方法には、様々な問題点が指摘されてお
り、鑑識現場からはそれらに代わる新たな方法の開発が
強く望まれている。従来の石膏を用いる方法は、血痕が
付着した物体上に石膏と水を練和した泥状物を載せ、硬
化後石膏を物体からはく離するというものであり、、こ
の際に物体に付着していた血痕が石膏側に転写される。
この方法は、石膏泥中に含まれる水分により凝固した血
液を軟化し、物体よりはく離させるというものである
が、石膏泥中の水分が多すぎる場合は水分により凝固し
た血液が溶解し、指紋等の模様が滲んでしまい、識別不
能となる恐れがある。又、石膏泥中の水分が少なすぎる
場合には、凝固した血液の軟化が不充分となり、血痕の
はく離ができなくなる。
【0007】このように石膏を使用する方法では、石膏
と水との割合を厳密にコントロールしなければならず、
操作に高度な熟練を必要とする。また石膏を用いる方法
は、水平面での適用は容易であるが、垂直面あるいは天
井への適用は極めて困難となる。さらに石膏を使用した
場合、保存中にかびが生えるという問題点があり、長期
間の証拠保持に問題がある。さらに、石膏特有の脆さか
ら必要以上の厚みが要求され、結果的にかさばったり、
重量物に耐える保管場所の配慮が必要となってくる。ま
た血痕の採取においては、血液による模様をより鮮明に
するため、血痕検出液(テトラメチルベンジジン+過酸
化水素水)を塗布する場合があるが、石膏を使用した場
合、模様が滲んでしまい、鮮明な模様は得られない。
【0008】一方、紙粘土を使用する方法は、物体に付
着した血痕上に直接紙粘土を圧接し、血痕を紙粘土側に
転写するというものである。この場合も紙粘土中に含ま
れる微量の水分により凝固した血痕を軟化して採取す
る。しかし、この方法では、紙粘土中の残存水分量によ
り血痕の軟化程度が異なるため、操作にかなりの熟練を
要し、かつ確実な採取は期待できない。又紙粘土は軟質
であるため、血痕採取時あるいは採取後においても取り
扱いに注意しなければ、模様を変形させてしまうことに
なり、長期の保管にも問題がある。
【0009】本発明は、前記の点に鑑み、血痕をじん速
かつ確実に採取でき、またテトラメチルベンジジン等の
血痕検出液が使用でき、強度があるため変形せず、軽量
で長期保管が可能な血痕採取方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の血痕採取方法は、形態の異なる2種類の組
成物即ち第一組成物及び第二組成物を使用し、物体に付
着した血痕部分に、まず第一組成物を薄く塗布し、その
後、第一組成物の上から第二組成物を被覆,重合硬化さ
せた後、物体よりはく離し、物体に付着した血痕を第一
組成物と第二組成物の一体重合硬化物側に接着,移行さ
せるものである。
【0011】また、第一組成物は、ラジカル重合可能な
アクリル基又はメタクリル基を分子内に2個以上有する
モノマーを主成分とする一液性組成物であることが好ま
しい。そして、第一組成物は、凝固した血液に対する溶
解性が無いかあるいは極めて小さく、かつ、離型剤に対
する相溶性が無いかあるいは極めて小さい方が望まし
い。
【0012】さらに、第一組成物は、薄く塗布した第一
組成物の上に第二組成物を被覆した場合に、第二組成物
の重合硬化とほぼ同時あるいはそれ以前にラジカル重合
硬化し、被膜を形成する方がよい。
【0013】また、本発明に使用する第二組成物は、ラ
ジカル重合可能なメタクリル酸エステル,離型剤,第三
級アミンから成る液剤と、メタクリル酸エステル重合体
又は共重合体,有機過酸化物から成る粉剤とで構成され
るものであり、使用時に粉剤と液剤を混合することによ
り、常温下でラジカル重合が起り、硬化するのが望まし
い。さらに、粉液混合物は、粉剤1重量部に対し、液剤
0.4〜0.8重量部の範囲で混合した場合に、混合当
初のスラリー状からもち状へと状態変化した後重合硬化
するのが好ましい。
【0014】
【作用】本発明に用いる第二組成物中には離型剤が含ま
れるが、これは物体と第二組成物の接着性を阻害,すな
わち物体に対するはく離性を付与するためである。本
来、メタクリル酸エステルは接着剤として使用されるも
のであり、多くの物体に対し強い接着作用を有する。こ
のような接着性の強いものを本発明に用いた場合、血痕
に対する接着性は良好となり、血痕採取という視点から
は好ましいが、重合硬化したものが物体からはく離しな
くなり、結果的に血痕採取という目的は達せられない。
【0015】このような問題点を改善するため、本発明
では、第二組成物中に物体に対する外部離型作用の大き
い離型剤を添加している。これにより物体に対する接着
性は著しく低下し、硬化物が物体よりはく離しないとい
う現象は回避できる。しかし、血痕採取という観点から
は材料の離型作用が大きな障害となる。すなわち血痕採
取を第二組成物のみで行なった場合、組成物中の離型剤
が血痕表面を濡らし、血痕と第二組成物との接着性を著
しく阻害する。そのため第二組成物のみでは、血痕を採
取することが難しくなる。
【0016】そこで本発明では第二組成物による被覆に
先だって、第一組成物を血痕上に薄く塗布しておくとい
う方法をとっている。この第一組成物は凝固した血液に
対する溶解性がないか,きわめて小さいため、筆等で塗
布しても血痕模様が滲むことはない。この第一組成物は
離型剤に対する相溶性が無いか、あるいは極めて小さい
ため、血痕表面に予め塗布することで血痕表面が離型剤
でぬれることを阻止し得る。そのため第一組成物と血痕
とは強く接着し、物体に付着した血痕を確実に第一組成
物側に接着移行させることが可能となる。
【0017】この第一組成物は、自己硬化性は無いが、
薄く塗布した膜を第二組成物で被覆することにより、第
二組成物中に含まれる第三級アミン(重合促進剤)と有
機過酸化物(重合開始剤)の触媒作用によって急速(第
二組成物の硬化とほぼ同程度あるいはそれよりも速い)
に硬化する。従って被覆した第二組成物が硬化した時点
で物体よりはく離すると、第一組成物と第二組成物は共
に硬化して一体化しており、第一組成物と物体との接着
強度よりも、第一組成物と第二組成物との化学反応によ
る接着強度が上まわり、血痕ごと第一組成物が物体より
はく離して採取が可能となる。
【0018】また第二組成物は、粉液混合型であり、混
合後スラリー状からもち状へと状態が変化するため、状
況に応じて適宜使用方法を変えることができる。例えば
水平面上にある血痕を採取する場合には、スラリー状の
ものを流すようにして使用すればよく、又垂直面あるい
は天井等にある血痕を採取する場合は、もち状化したも
のを圧接すれば良い。
【0019】
【実施例】本発明の血痕採取方法には、第一組成物と第
二組成物の2種類が使用される。その第一組成物を構成
するラジカル重合可能なアクリル基又はメタクリル基を
分子内に2個以上有するモノマーとしては、種々のもの
があるが、それらの中で凝固した血液を溶解するものお
よび流動パラフィンと相溶するものは除外される。本発
明に使用できる前記モノマーとして具体的例をあげる
と、下記のような化1の一般式で表わされるポリエチレ
ングリコールジメタクリレートが含まれる。
【0020】
【化1】
【0021】ここでn=1〜10,R1 ,R2 は水素又
はメチル基 又下記の化2,化3,化4,化5に示すようなモノマー
も使用できる。
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】ここでm,n=0〜3,R1 ,R2
3 ,R4 は水素又はメチル基 上記のモノマーは、低粘度のものから高粘度のものまで
種々のものが含まれ、モノマーによってはそれ単独では
粘度が高すぎて実用に供し得ないものもある。その場合
には、低粘度のモノマーで適宜希釈すればよい。前述し
たポリエチレングリコールジメタクリレートの中でn=
1〜3のものは粘度がかなり低いため、希釈剤としては
有効である。また前記したポリエチレングリコールジメ
タクリレート以外にもラジカル重合性のモノメタクリレ
ートも応用できるが、一般にこれらは離型剤との相溶性
が良いため、多量の使用は避けなければならない。一
方、モノメタクリレートの中でもメタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル,メタクリル酸2・ヒドロキシプロピル等
のアルコール系水酸基を分子内に有するものは、離型剤
との相溶性が極めて悪いため、本目的の希釈剤としては
適している。
【0027】第一組成物を構成するラジカル重合可能な
アクリル基又はメタクリル基を分子内に2個以上有する
モノマーは、第二組成物と接触した際に、その中に含ま
れる第三級アミン,有機過酸化物の作用によって重合硬
化をなし得るため、第一組成物中には第三級アミン,有
機過酸化物の触媒を添加する必要はない。ただし、使用
するモノマーによっては、硬化速度が非常に遅い場合が
あり、そのようなときには、モノマー中に前述した触媒
を添加してもよい。この場合、有機過酸化物の添加は、
組成物の保存安定性に問題が生じるため、第三級アミン
を添加する方が好ましい。本目的に使用できる第三級ア
ミンとしては、N.N’−ジメチルアニリン,N,N’
−ジエチルアニリン,N,N’−ジメチルパラトルイジ
ン,N,N’−ジエチルパラトルイジン等が含まれる。
【0028】本発明に使用する第二組成物は、液剤と粉
剤の2成分から構成され、使用時に両成分を混合する。
第二組成物の構成成分である液剤は、ラジカル重合可能
なメタクリル酸エステル,離型剤,第三級アミンを主成
分とする。ラジカル重合可能なメタクリル酸エステルと
しては、エステル残基中の炭素数が4以下であるものが
好ましく、これらの例としてはメタクリル酸メチル,メ
タクリル酸エチル,メタクリル酸プロピル,メタクリル
酸n・ブチル,メタクリル酸イソブチル,メタクリル酸
2・ヒドロキシエチル等が含まれ、特にメタクリル酸メ
チルの使用が好ましい。これらのメタクリル酸エステル
は、単独で使用しても又2種以上をブレンドして用いて
もよい。ここでエステル残基中の炭素数を4以下とした
のは、それより炭素数が多くなると反応性が著しく低下
するためである。
【0029】次に、第二組成物の液剤に使用できる離型
剤としては、上記メタクリル酸エステルとの相溶性がす
ぐれ、かつメタクリル酸エステルの重合反応を阻害する
ものでなければいかなるものでも使用できるが、流動パ
ラフィン,シリコーンオイル,脂肪酸エステル等が好ま
しく、特に流動パラフィンが最も本目的に適している。
これらの離型剤は、使用するメタクリル酸エステル10
0重量部に対し1〜20重量部の範囲で加えることが好
ましい。ここで離型剤の添加量を1〜20重量部と設定
したのは、1重量部より少ないと充分な離型効果が得ら
れず、又20重量部より多いと、粉液混合後のラジカル
重合反応が抑制され、又過剰の離型剤が多量に分離する
からである。
【0030】また、第二組成物の液剤に使用できる第三
級アミンとしては、N,N’−ジメチルアニリン,N,
N’−ジエチルアニリン,N,N’−ジメチルパラトル
イジン,N,N’−ジエチルパラトルイジン,N,N’
−ジエチル−メタトルイジン,N,N’−ジ(β−ヒド
ロキシエチル)パラトルイジン等があげられる。これら
の添加量は、使用するメタクリル酸エステルの種類,及
び後述する粉剤中の有機過酸化物の種類及び添加量によ
って異なるが、メタクリル酸エステル100重量部に対
し0.1〜5重量部に設定することが好ましい。ここで
設定範囲を0.1〜5重量部としたのは0.1重量部よ
り少ないと、第三級アミンの触媒効果が充分に得られ
ず、又5重量部より多いと、添加量を増やすことによる
効果が著しく減少するからである。
【0031】一方、本発明に使用する第二組成物のもう
一つの構成成分である粉剤は、メタクリル酸エステル重
合体あるいは共重合体,有機過酸化物を主成分とする
が、前記のメタクリル酸エステル重合体あるいは共重合
体としては、エステル残基中の炭素数が4以下であるも
のが好ましく、これらの例としてはポリメタクリル酸メ
チル,ポリメタクリル酸エチル,ポリメタクリル酸プロ
ピル,ポリメタクリル酸ブチル等のホモポリマー及びメ
タクリル酸メチル/メタクリル酸エチル共重合体,メタ
クリル酸メチル/メタクリル酸プロピル共重合体,メタ
クリル酸メチル/メタクリル酸ブチル共重合体等のコポ
リマーが含まれる。これらの重合体あるいは共重合体
は、単独で使用しても又2種類以上をブレンドしてもよ
い。これらは種々の分子量及び粒子径のものが使用でき
るが、分子量10万〜100万,粒子径10μ〜100
μの範囲のものが好ましい。
【0032】また、本発明に使用する第二組成物の粉剤
には、重合開始剤として有機過酸化物が含まれるが、そ
の有機過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド等の
ジアシルパーオキサイドがあげられる。ベンゾイルパー
オキサイドを用いた場合、その添加量はメタクリル酸エ
ステル重合体あるいは共重合体100重量部に対し0.
1〜5.0重量部であることが好ましい。ここで添加量
が0.1重量部より少ないと、実用的な硬化速度が得ら
れず、又5.0重量部より多いと、添加量を増やす効果
が充分に得られない。また上記粉剤中には、アルミナ,
シリカ,炭酸カルシウム,タルク等の無機フィラー及び
二酸化チタン等の顔料を添加してもよい。
【0033】本発明に使用する第二組成物は、粉剤1重
量部に対し、液剤を0.3〜1.0重量部の範囲で混合
して用いる。ここで液剤の添加量が0.3重量部よりも
少ない場合は、粉液の混合性が極めて悪くなり、均質な
混合物が得られなくなる。一方液剤の添加量が1.0重
量部よりも多くなれば、粉液混合物の粘度が低くなり過
ぎ、又重合硬化時間も大幅に遅くなる。
【0034】(実験例1) 第一組成物の調製 2.2−ビス〔4−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシフェニル〕プロパン50.0重量部,ト
リエチレングリコールジメタクリレート40.0重量
部,メタクリル酸2・ヒドロキシエチル10.0重量
部,N,N’−ジメチルパラトルイジン0.2重量部を
ビーカにいれ、1時間撹拌して均一な液状物を得た。
【0035】第二組成物の液剤の調製 メタクリル酸メチル75.0重量部,流動パラフィン1
5.0重量部,メタクリル酸イソブチル10.0重量
部,N,N’−ジメチルパラトルイジン1.0重量部を
ビーカに入れ、10分間撹拌混合して液剤を調製した。
【0036】第二組成物の粉剤の調製 平均分子量30万,平均粒子径60μのポリメタクリル
酸メチル40.0重量部,平均分子量50万,平均粒子
径50μのメタクリル酸メチル/メタクリル酸エチル共
重合体(メタクリル酸メチル/メタクリル酸エチル モ
ル比=3/2)30.0重量部,平均分子量20万,平
均粒子量50μのポリメタクリル酸エチル10.0部,
炭酸カルシウム20.0部,ベンゾイルパーオキサイド
1.0部をボールミルに入れ、1時間混合し粉剤を調製
した。
【0037】(実験結果) 1 第一組成物の硬化時間(室温23℃) ポリ塩化ビニリデンのフィルムに第一組成物を筆で薄く
塗布し、数分間放置した後、第二組成物の粉剤2gと液
剤1.2gの混合物で被覆した。一定時間ごとにフィル
ムを徐々にはがしていき、第一組成物が硬化する時間を
求めた結果、被覆後3分で硬化した。
【0038】2 第二組成物の状態変化(室温23℃) 前記粉剤の2gと液剤の1.2gを混合した場合、混合
開始から約1分間は良好な流動性を示し、その後1分程
度でもち状となり、その状態は約5分間保持された。
【0039】3 第二組成物の硬化時間(室温23℃) 前記粉剤2gと液剤1.2gを混合した試料に熱電対を
挿入し、その発熱ピークから硬化時間を求めた結果、9
分15秒であった。
【0040】4 はく離性及び血痕採取性 P−タイル,ダンボール紙,ガラス,ステンレス板,コ
ンクリート面に人間の血液を薄く塗布し、24時間放置
した。凝固した血痕上に前記第一組成物を筆で薄く塗布
した。次に前記粉剤の10gと液剤の6gを混合し、2
分間放置しもち状化したものを、前述の血痕上に血痕部
よりかなり広く覆うようにして圧接した。10分後硬化
物を各物体よりはく離したが、いずれの場合も硬化物の
端部に軽い衝撃を加えるだけで容易にはく離した。ま
た、いずれの場合も物体に塗布した血痕が完全に硬化物
側に転移していた。
【0041】5 血痕検出液に対する反応 前記した各硬化物の血痕採取面にテトラメチルベンジジ
ンを薄く塗布し乾燥させた。次に過酸化水素水を浸した
和紙をテトラメチルベンジジン塗布面に圧接した。その
結果いずれの場合も血痕が鮮明となり識別が容易となっ
た。
【0042】6 保存性 前記硬化物を高温多湿の環境下に6カ月間放置した結
果、材料の劣化はみられず、かびの発生も全く認められ
なかった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。物体に付着
した血痕部分に、第一組成物を薄く塗布し、その上から
第二組成物を被覆,重合硬化させた後、物体よりはく離
することにより、物体に付着した血痕を第一組成物と第
二組成物の一体重合硬化物側に接着,移行させることが
でき、血痕をじん速かつ確実に採取でき、またテトラメ
チルベンジジン等の血痕検出液が使用でき、強度がある
ため変形せず、軽量で長期保管を可能にすることができ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体に付着した血痕部分に、まず第一組
    成物を薄く塗布し、、その後、第一組成物の上から第二
    組成物を被覆,重合硬化させた後、物体よりはく離し、
    物体に付着した血痕を第一組成物と第二組成物の一体重
    合硬化物側に接着,移行させることを特徴とする血痕採
    取方法。
  2. 【請求項2】 第一組成物が、ラジカル重合可能なアク
    リル基又はメタクリル基を分子内に2個以上有するモノ
    マーを主成分とする一液性組成物であることを特徴とす
    る請求項1記載の血痕採取方法。
  3. 【請求項3】 第一組成物が、凝固した血液に対する溶
    解性が無いかあるいは極めて小さく、かつ、離型剤に対
    する相溶性が無いかあるいは極めて小さいことを特徴と
    する請求項1記載の血痕採取方法。
  4. 【請求項4】 第一組成物が、薄く塗布した第一組成物
    に第二組成物を被覆した場合に、第二組成物の重合硬化
    とほぼ同時あるいはそれ以前にラジカル重合硬化し、被
    膜を形成することを特徴とする請求項1記載の血痕採取
    方法。
  5. 【請求項5】 第二組成物が、ラジカル重合可能なメタ
    クリル酸エステル,離型剤,第三級アミンから成る液剤
    と、メタクリル酸エステル重合体又は共重合体,有機過
    酸化物から成る粉剤とで構成され、使用時に前記液剤と
    粉剤を混合することにより、常温下でラジカル重合が起
    り硬化することを特徴とする請求項1記載の血痕採取方
    法。
  6. 【請求項6】 第二組成物が、粉剤1重量部に対し、液
    剤を0.3〜1.0重量部の範囲で混合した場合に混合
    当初のスラリー状からもち状を経て重合硬化することを
    特徴する請求項1記載の血痕採取方法。
JP4235293A 1992-08-10 1992-08-10 血痕採取方法 Expired - Lifetime JPH0695093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4235293A JPH0695093B2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 血痕採取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4235293A JPH0695093B2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 血痕採取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0658927A JPH0658927A (ja) 1994-03-04
JPH0695093B2 true JPH0695093B2 (ja) 1994-11-24

Family

ID=16983971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4235293A Expired - Lifetime JPH0695093B2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 血痕採取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0695093B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004187859A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Teikoku Seiyaku Co Ltd 血液指紋採取シート

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7343167B2 (ja) * 2019-11-14 2023-09-12 株式会社コスモ計器 血液指紋採取用シート及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004187859A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Teikoku Seiyaku Co Ltd 血液指紋採取シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0658927A (ja) 1994-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0696294B1 (en) Waterborne core-shell latex polymers
KR100430958B1 (ko) 열경화성의 감압성 접착제
EP0282280B1 (en) Curable adhesive compositions
JP2516018B2 (ja) 感圧接着剤
JPS5822062B2 (ja) 剥離性処理剤
US8741985B2 (en) Resin emulsion for sealer
JPH06509827A (ja) 再剥離性グルーステック
WO2002045660A1 (en) Adhesive compositions for back-coating dental plate and hardening compositions for dental use
US7906565B2 (en) Tissue conditioner for dental use
JPH0695093B2 (ja) 血痕採取方法
JPS6147178B2 (ja)
US6458454B1 (en) Holding device
JP3292528B2 (ja) アルカリ可溶性粘着剤組成物
ES2400230T3 (es) Composición polimérica acrílica
JP2516019B2 (ja) 再剥離型粘着剤
JP2884093B2 (ja) 高分子水性分散体組成物
US6852774B1 (en) Adhesive system for silicones
JPS6020982A (ja) 接着剤用リムバ−組成物
EP0929618A1 (en) Holding device
JPH05148319A (ja) 鑑識用組成物及び痕跡採取方法
JPS608214A (ja) 歯科用材料
JP2006312664A (ja) 樹脂組成物及びこれを用いた粘着剤
WO2025204023A1 (ja) 歯科用プライマー組成物
JPH0625411A (ja) 硬化可能な樹脂組成物
CN109111772A (zh) 一种用于双(多)组分反应型甲基丙烯酸树脂类涂料的自引发体系及引发方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees