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JPH0696466B2 - β”アルミナ焼結体の製造方法 - Google Patents
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JPH0696466B2 - β”アルミナ焼結体の製造方法 - Google Patents

β”アルミナ焼結体の製造方法

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JPH0696466B2
JPH0696466B2 JP1180593A JP18059389A JPH0696466B2 JP H0696466 B2 JPH0696466 B2 JP H0696466B2 JP 1180593 A JP1180593 A JP 1180593A JP 18059389 A JP18059389 A JP 18059389A JP H0696466 B2 JPH0696466 B2 JP H0696466B2
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はβ″アルミナ焼結体の製造方法に関するもので
ある。更に詳しくはナトリウム−硫黄電池等に好適なナ
トリウムイオン電導に対して低いイオン伝導抵抗率を有
し、緻密で高強度のβ″アルミナ焼結体を安価に製造し
得る製造方法に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) ナトリウム−硫黄電池は、300〜350℃で作動する高温型
の二次電池である。溶融ナトリウムを負極活物質、溶融
硫黄または多硫化ナトリウムを正極活物質として使用
し、電解質として、ナトリウムイオン伝導性を有するβ
−アルミナ(Na2O・11Al2O3)、β″−アルミナ(Na2O・5
Al2O3)等の固体電解質からなる焼結体が用いられる。
ナトリウム−硫黄電池では、特に良好な性能と長い使用
寿命が要求されるため、ナトリウム−硫黄電池用固体電
解質焼結体には以下の特性が必要である。
(1)高密度で通気性がないこと (2)機械的強度が高いこと (3)イオン伝導度が良好なこと (4)ベータアルミナ結晶の粒径が均一で100μm以上
の粗大粒子がないこと このような特性を有するβ″アルミナ焼結体を製造する
ため種々の製造法が提案されている。
例えば、Li2O安定化β″アルミナ焼結体の製造法として
は、予めNa2CO3とα−Al2O3の混合物を仮焼してβおよ
びβ″アルミナが混じった仮焼物を形成しておき、また
別途Li2O・5Al2O3(ゼータリチウムアルミネート)を混
合・仮焼して作成し、これら二種類の仮焼物をさらにも
う一度有機溶媒中で粉砕・混合し噴霧して原料とするゼ
ータプロセスが特公昭57-15063号で知られている。ゼー
タプロセスでは、安定化剤であるLi2Oの分散性が向上す
るため、粗大粒子の形成が抑制される。
しかし、原料調製時に2種類の仮焼物を作成するため、
仮焼の工程が2回必要なこと、および二種類の仮焼物の
粉砕・混合時にβおよびβ″アルミナ仮焼物の水による
分解を抑制するために、有機溶媒を使用する必要がある
ため、工程が複雑で、コスト高になる欠点がある。また
焼成スケジュールも、例えば200℃/min以上急昇温し、1
600℃前後の温度で5〜10分間保持後1500℃以下の温度
で数時間焼鈍するという複雑なもので極めて高度な焼成
技術を要する。
一方、ゼータプロセスに対して現在注目されているのが
水溶液噴霧乾燥法である。水溶液噴霧乾燥法は、水溶性
のアルカリ原料種を直接水溶媒中に溶解混合し、スラリ
ー調製したものを噴霧乾燥して成形用顆粒原料を得る製
法で、SSSDプロセス(Slurry Solution Spray Drying)
と呼ばれ、将来のβ″アルミナ袋管量産のため、原料処
理工程の簡略化と低コスト化に有効と考えられる。しか
し、SSSDプロセスによるβ″アルミナ焼結体は、従来は
β″化率がまだ不十分で、イオン伝導抵抗率が高く、こ
れらの特性改良が課題となっていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の課題は、β″化率が高く、イオン伝導抵抗率を
低くでき、強度も充分なβ″アルミナ焼結体及びその製
造方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、水溶性アルカリ原料種とアルミナ原料とを水
を用いて混合粉砕した後、噴霧乾燥して造粒し、次いで
成形、焼成を行うβ″アルミナ焼結体の製造方法におい
て、前記混合粉砕後に結晶相の主成分がβ″アルミナ相
からなりかつ平均粒径が1μm以上、9μm以下のβ″
アルミナ種結晶を2重量%以上、45重量%以下添加混合
することを特徴とするβ″アルミナ焼結体の製造方法に
係るものである。
(作用) 本発明に係わるβ″アルミナ焼結体の製造方法では、水
溶性のアルカリ原料種とアルミナ原料を水を用いて混合
粉砕した後に、β″アルミナ粉砕物を種結晶として添加
することが、結晶体のβ″化率を向上させ、イオン伝導
抵抗率を低下させるために重要である。
この際、種結晶の平均粒径を1〜9μmにして、添加量
を2〜45重量%にすると、焼結体中の結晶子が均一に成
長するため、強度が劣化することがない。平均粒径を1
μm未満にすると、マトリックスに吸収されて消失する
種結晶が増えて種結晶が粒成長の核としての働きを発現
しないため、添加効果が不充分となり、部分的な異常粒
成長が起って強度が劣化する。平均粒径が9μmを越え
ると、種結晶の数が不足して異常粒成長が生じ、強度劣
化が起こる。また種結晶の最大径は44μm以下が好まし
く、仮に44μmを越える場合には、粗大な種結晶を中心
にして異常粒成長が起きたり、種結晶の焼結性が不足し
て強度劣化が起こる。種結晶の添加量が2重量%未満で
は、β″化率が不充分で、イオン伝導抵抗率が大きく、
また異常粒成長も起って強度も低下する。さらに種結晶
の添加量が45重量%を越えると成形体の焼結性が低下し
て焼結体強度が低下する。
以上述べたように本発明では、製造コストが安価なβ″
アルミナ焼結体の水溶液噴霧乾燥法製造プロセスにおい
て、高イオン伝導性と高強度性を両立させるためにβ″
アルミナ焼結体粉砕物を適量添加し、β″化率の向上
を、微構造の均一性を実現したものである。
上記種結晶の平均粒径は2〜5μmが更に好ましく、種
結晶の添加量は5〜30重量%が更に好ましい。
(実施例) 第1図はβ″アルミナ焼結体の水噴霧乾燥法製造プロセ
スにβ″アルミナ焼結体粉砕物を種結晶として添加する
本発明のフローチャートである。
本例では、Al2O3源としてα−Al2O3、Na2O源として水溶
性のNaOH、安定化剤のMgO、Li2O源としてはMg(NO3)2・6H
2O,MgCO3およびLiOHを用いた、また比較のために、ゼー
タプロセス用の原料として、Al2O3源としてα−Al2O3、N
a2O源として、Na2CO3、NaOH安定化剤のMgO、Li2O源とし
てはMgCO3,Li2CO3およびLiOHを用いた。
β″アルミナ種結晶としては、予め種結晶を添加しない
条件で作った粉末から結晶体を作成し、粗砕後、アセト
ン中でアルミナボールミルにより5〜100時間粉砕し
て、平均粒径の異なる種結晶B,C,D,Eを得た。平均粒径
0.8μmの種結晶Aは、同じ粗砕物をアセトン中で振動
ミルにて24時間粉砕して作成した。種結晶のβ″化率は
80%であった。β″化率の決定は、β相の(110)ピー
ク強度Iβとβ″相の(01,11)ピーク強度Iβ″より の式を用いて算出した。
の式を用いて算出した。
以下、更に具体的な実験例について述べる。
まず、MgOを安定化剤として含む系についてはNa2O8.9重
量%、MgO2.1重量%、Al2O389.0重量%となるように、
またLi2Oを安定化剤として含む系についてはNa2O9.0重
量%、Li2O0.8重量%、Al2O390.2重量%となるように、
α−アルミナ、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、硝
酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化リチウム、
炭酸リチウム等の原料を表1に示す調合割合で調合し
た。
次いで、この混合粉末200g〜100gと玉石(φ15Al2O3)1
kgに混合粉末に対して水分60%となるよう蒸留水を加え
3lポット中で20.5時間混合粉砕し、その後各種粒径の
β″アルミナ種結晶を所定量添加し、更に0.5時間混合
した。種結晶は水と反応し分解するため混合時間は2時
間以下にすることが好ましい。次いで、44μm以上の粗
大粒子を除くために350メッシュの篩でふるい分けし、
スプレードライヤーで乾燥、造粒し、100メッシュ篩で
ふるい分けした。次いで、50×50×6の形状に金型プレ
ス(200kg/cm2)成形後、ラバープレス(1000kg/cm2
し、表1に示す所定の焼成条件で焼成した。焼成時のNa
2O成分の蒸発を防ぐために、アルミナるつぼ中に各成形
体と同じ調合粉末を充填して埋焼とした。
また、焼成スケジュールとしては、1時間400℃で1500
〜1600℃まで昇温し、最高温度で10〜60分間保持し、1
時間500℃の速さで1400℃まで降温し、1400℃で5時間
保持し、次いで1時間に300℃の速さで降温した。
比較例としてのゼータプロセスでの焼成体の作成は次の
手順で行なった。すなわち、「Am.Ceram.Soc.Bull.,5
6,(2).206,(1977)」の“Sintering Processes an
d Heat Treatment Schedules for Conductive Lithia S
tabilized β″−Al2O3”に記載してあるように、2種
類の混合物を作成し、別々に仮焼して2つの化合物を作
成後、それぞれ解砕し、両者を調合してアセトン溶媒に
てポットミル中で21時間粉砕し、できたスラリーにPVB
をバインダーとして添加後、スプレードライヤーで造粒
した。第1の混合物の組成は、Li2O・5.5Al2O3とし、原
料には炭酸リチウムとアルミナを用いた。第2の混合物
の組成は、Al2O3・5Al2O3として原料には炭酸ナトリウム
とアルミナを用いた。それぞれの混合物の仮焼温度は、
1260℃で仮焼時間は2時間とした。
以後の成形・焼成の条件は先に述べた水溶液噴霧乾燥法
と同じ条件とした。第2図にゼータプロセスでの製造の
フローチャートを示す。
上記各例について、β″化率、焼成収縮率、密度(焼結
体見掛密度)、四点曲げ強度、イオン伝導抵抗率を測定
した。結果を表1に示す。
第3図は種結晶の添加量と四点曲強度の関係を示す。種
結晶を2%(重量%、以下同じ)以上、45%以下添加す
るこにより、250MPa以上の強度の焼結体が得られ、ゼー
タプロセスの焼結体と同等の強度となる。2%未満の添
加量では種結晶の量が不足して、異常粒成長が起こり、
強度劣化が生じているものと考えられる。種結晶の添加
量が2%以上、45%以下では種結晶の量が適切なため、
全体に均一な粒成長が起こり、均質な微構造となって高
強度の焼結体となる。種結晶の添加量が45%を越える
と、焼結性が低下して、低密度の焼結体となり強度が低
値を示すようになる。
第4図に種結晶添加量とβ″化率の関係を示す。β″ア
ルミナ焼結体を製造する時に重要な点は、Naイオン伝導
抵抗率の低いβ″相を充分に生成することである。第4
図から分かるように、結晶相の主成分がβ″相からなる
種結晶を添加することは、β″化率を向上させるために
有効であり、2%以上添加することで、94%以上のβ″
化率のβ″アルミナ結晶体を製造することができる。
第5図に種結晶添加量と300℃でのNaイオン伝導抵抗率
の関係を示す。この図より種結晶を2%以上添加するこ
とにより、300℃でのNaイオン伝導抵抗率が5Ω・cm以
下となり、ナトリウム−硫黄電池用に好適のβ″アルミ
ナ焼結体が得られることが分る。
第6図にβ″化率と300℃でのNaイオン伝導抵抗率の関
係を示す。この図よりβ″化率の向上がNaイオン伝導抵
抗率の低減に極めて有効であることが分る。また実施例
1〜8と比較例6,7の比較により、ナトリウム源に水溶
性の水酸化ナトリウムを用いた時に本発明の製造方法が
β″化率を向上させるために有効であることが分る。ま
た水溶性の原料を用いない場合、焼結性も低下して低強
度の焼結体しか得られない。
さらに第7図に焼成温度と焼結体密度の関係を示す。ゼ
ータプロセスに対して本発明の製造法では、1540℃から
1600℃の広い範囲にわたって特性の安定した焼結体を得
ることができる。またキープ時間についても実施例1〜
8から分るようにゼータプロセスのように10分以下の短
時間でなくとも、キープ時間を伸ばしても粒成長による
特性の劣化が認められない。このため、ゼータプロセス
のように焼結条件を非常に厳密に制御する必要がないた
め、製造上大いなる利点がある。
また第8図に種結晶添加量10重量%の場合の、四点曲げ
強度の種結晶平均粒径依存性を示す。種結晶の平均粒径
が1μm未満では、種結晶の大きさが小さ過ぎるため種
結晶が周囲の組織に吸収されてしまい、有効に働かず、
粗大粒の成長が起って強度が劣化し、250MPa以下ととな
る。また種結晶の平均粒径が9μmを超えると、種結晶
の焼結性が低下するため、得られる焼結体の強度が劣化
し、250MPa以下となる。
また種結晶中に44μm以上の粗大な種結晶が含まれてい
ても、焼結体の強度劣化の原因となるため、種結晶の添
加後、325メッシュ以上の篩で篩分けしてこのような粗
大種結晶を除去しておくことが望ましい。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明によれば次の効果が奏せられ
る。
β″アルミナ焼結体の製造法として公知のゼータプロセ
スでは原料調製時に、2種類の混合物に対して仮焼、粉
砕が余分に必要であり、また最終調合物の粉砕時に有機
溶媒を用いる必要がある。これに対して水溶液噴霧乾燥
法では混合粉砕時に水が使用でき、混合粉砕工程も1回
で澄む低コストの製造法であるが、β″化率が低いため
イオン伝導抵抗率が高く、低強度であるという問題があ
った。
この水溶液噴霧乾燥法に本発明の製造法により、定めら
れた平均粒径の結晶相の主成分がβ″相からなる種結晶
を所定量添加することにより、β″化率が向上してイオ
ン伝導抵抗率が低下し、しかも均一な粒成長が生じるた
め、結晶体強度も向上してナトリウム−硫黄電池等に好
適なβ″アルミナ焼結体が得られる。さらに焼成温度幅
も、ゼータプロセスに比べて広いため、ゼータプロセス
の急速昇温、高温短時間保持が不要となり、製造上大な
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法を示すフローチャート、 第2図は従来のゼータプロセス示すフローチャート、 第3図は四点曲げ強度とβ″アルミナ種結晶の添加量と
の関係を示すグラフ、 第4図はβ″化率とβ″アルミナ種結晶の添加量との関
係を示すグラフ、 第5図は300℃でのナトリウムイオン伝導抵抗率とβ″
種結晶の添加量との関係を示すグラフ、 第6図は300℃でのNaイオン伝導抵抗率とβ″化率との
関係を示すグラフ、 第7図は本発明の実施例とゼータプロセスとにおける焼
結体密度と焼結温度との関係を示すグラフ、 第8図は四点曲げ強度と種結晶平均粒径との関係を示す
グラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性アルカリ原料種とアルミナ原料とを
    水を用いて混合粉砕した後、噴霧乾燥して造粒し、次い
    で成形、焼成を行うβ″アルミナ焼結体の製造方法にお
    いて、前記混合粉砕後に結晶相の主成分がβ″アルミナ
    相からなりかつ平均粒径が1μm以上、9μm以下の
    β″アルミナ種結晶を2重量%以上、45重量%以下添加
    混合することを特徴とするβ″アルミナ焼結体の製造方
    法。
JP1180593A 1989-07-14 1989-07-14 β”アルミナ焼結体の製造方法 Expired - Fee Related JPH0696466B2 (ja)

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JP2856344B2 (ja) * 1994-03-29 1999-02-10 日本碍子株式会社 ベータアルミナ固体電解質及びその製造方法
KR101337407B1 (ko) * 2012-03-15 2013-12-06 건국대학교 산학협력단 분무 건조 공정에서 베타알루미나 시드 첨가를 통한 베타알루미나 고체 전해질 제조 방법 및 그 조성물로 이루어진 이차전지

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