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JPH06974B2 - 連結ブロック構造物の目地構造 - Google Patents
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JPH06974B2 - 連結ブロック構造物の目地構造 - Google Patents

連結ブロック構造物の目地構造

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JPH06974B2
JPH06974B2 JP63014974A JP1497488A JPH06974B2 JP H06974 B2 JPH06974 B2 JP H06974B2 JP 63014974 A JP63014974 A JP 63014974A JP 1497488 A JP1497488 A JP 1497488A JP H06974 B2 JPH06974 B2 JP H06974B2
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勲 辰巳
義人 畑山
芳広 中谷
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、たとえば防波堤等の海洋構造物として構築さ
れる杭打連結ブロック構造物などに好適な目地構造に関
するものである。
「従来の技術」 従来、この種の海洋構造物として構築される杭打連結ブ
ロック構造物は、たとえば第4図および第5図に示すよ
うな構造である。すなわち、この杭打連結ブロック構造
物は、第4図に示すように、海底1に打ち込んだ複数本
の杭2が基礎とされ、両端に孔3を有しかつ上面および
下面が平坦のプレキャストコンクリートブロック(以下
ブロックと称す)4が、その孔3に杭2を緩挿させた状
態で杭2の間を架け渡されて格子状に複数段積み重ねら
れている。
そして、前記杭2とブロック4とは、杭2の上端部付近
からPC鋼材7によりつり下げられて杭2を把持すると
ともにブロック4を下方から保持する装置5と、コンク
リートブロック4の孔3と杭2の間に充填された中詰め
モルタル(グラウト材)6とによって一体に結合されて
いる。また、前記装置5は、第5図に示すように、杭2
に沿って吊り下げられたPC鋼材7と、杭2を緩挿した
状態で前記PC鋼材7の先端に固定された環状部材8
と、頭部が切断された円錐を軸方向に複数分割(たとえ
ば3割)した形状とされるとともに杭2を把持するため
に前記環状部材8の上にそれぞれPC鋼材7を挿通した
状態で載置された杭把持部材9と、この杭把持部材9を
上方からテーパ嵌合して杭2を把持させるとともに前記
ブロック4を下方から保持する環状の保持部材10とか
ら構成されている。
ところで、このような連結ブロック構造物における各ブ
ロック間の目地として、先行技術の一つに、水中硬化型
樹脂系接着材などからなる目地部を設ける方法がある。
ところが、このような方法では、コスト高になりやす
く、また、その硬化が比較的短時間で始まるため、可使
時間が短く、特に風や波の影響を受ける海上工事などで
は使用しにくいといった問題点があった。しかも、前記
目地材料が一旦接合前に硬化していまうと、その引き剥
がしが困難で、接合のやり直しができないといった問題
点もあった。
そこで、コンクリート系の目地材料でコストダウン図
り、しかも目地構造としての機能が発揮できるものが要
望されている。
しかしながら、単純にブロックの接合面間にコンクリー
トやモルタルを塗布する手段では、硬練りものでは接合
面全体を充填しにくく、逆に軟らかいものでは接合時
に、目地部からコンクリートやモルタルが漏れ出してし
まう難点がある。特に水中にブロックの接合部がある場
合では、モルタルやコンクリートが波や潮流で洗い流さ
れてしまう等の問題点があった。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、前記した従来技術における次のような課題を
解決しようとするものである。
第1に、水中硬化型樹脂系接着材などの目地材料では、
コスト高になる上、可使時間が短く、また、ブロックを
一旦セットすると、接合のやりなおしができない点であ
る。
第2に、従来の目地構造では、コンクリート系の目地材
料の施工がしずらく、その作業性が悪い点である。
本発明は前記事情に鑑みて提案されたもので、その目的
とするところは、施工性が良好であり、またブロック間
の目地としての機能を確実に発揮できるとともにコスト
を低下し得る連結ブロック構造物の目地構造を提供する
ことにある。
「課題を解決するための手段」 そこで第1発明は、地盤に打ち込まれた杭と、この杭を
孔に緩挿した状態で積み重ねられるプレキャストコンク
リートブロックと、これらプレキャストコンクリートブ
ロックを下方から保持する装置とを備え、前記ブロック
がその孔内に充填されたグラウト材によって杭と一体に
結合されてなる連結ブロック構造物において、前記ブロ
ックの接合面のうち上方に位置するブロックの下面側の
接合面に、内径が接合面の外周端部に向けて一定角度で
漸次拡大するテーパ状の接合目地空隙をブロックの孔に
連続して形成し、かつ前記接合目地空隙には前記グラウ
ト材を充填したことを特徴とするものである。
また第2発明は、前記ブロックを、ブロックどうしの接
続方向に沿ってあるいはブロックを貫通して配したPC
鋼材の緊張によって一体化してなるものである。
「作用」 このような構成をなすブロック構造物の目地構造にあっ
ては、杭の外周と積み重ねられたブロックの孔との間に
充填されたグラウト材が、ブロックの接合面に形成され
た、内径が接合面の外周端部に向けて一定角度で漸次拡
大するテーパ状の接合目地空隙内に入り込んで接合面を
一体化して目地部をなすため、きわめて強固な構造とな
る。
またブロックの孔にグラウト材を充填すると同時に、前
記目地構造を形成できるので、施工が簡単かつ安価とな
る。
「実施例」 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。なお、以下の説明において、第4図および第5図に
示す従来例と共通する部分には同一の符号を付してその
説明を簡略化する。
第1図には構築された状態の杭打連結ブロック構造物の
半断面図が示されており、この杭打連結ブロック構造物
は、海底1に打ち込まれた複数本の杭2の間に、両端に
孔3を有しかつ上面および下面が平坦な棒状のブロック
4を、その孔3に杭2を緩挿させた状態で架け渡して格
子状に複数段積み重ねて構築されたもので、前記ブロッ
ク4は、杭2の下部に配設された受けブロック14の上
に積載され、また、杭2とブロック4とは、ブロック4
の孔3に充填されたグラウト材6とによって一体に結合
されている。
前記ブロック4の接合面のうち下面に位置するブロック
4の接合面4aには、内径が接合面4aの外周端部に向
けて一定角度、例えば水平面に対し10°〜45゜の緩
勾配、で漸次拡大するテーパ状の空所(接合目地空隙)
15がブロック4の孔3に連続して形成されている。そ
して、この空所15には前記グラウト材6が充填されて
いる。なお、前記テーパー状の空所15の傾斜角を、例
えば水平面に対し10゜〜45゜としたが、これを例え
ば45°以上の急勾配とすると、重ねたブロック4の自
重の累積荷重によるクサビ効果によって、この空所15
に充填したグラウト材6が破損する恐れがある。一方、
前記傾斜角を例えば10°以下とすると、空所15にグ
ラウト材6が確実に充填されにくくなるという問題があ
る。これに対し、上記したようにテーパ状の空所15の
傾斜角を、例えば水平面に対して10°〜45゜とする
ことにより、前記した問題を回避することができる。こ
の空所15は、図示例の場合、ブロック4の孔3と同心
円状に接合面4aのほぼ全域に亘って形成され、また、
空所15の周縁における接合面には、グラウト材6の漏
洩を防止するための止水用パッキン16が配置されてい
る(第3図参照)。
なお、ブロック4の孔3内に充填されるグラウト材6と
しては、硬化強度がコンクリートブロックと同等以上で
ブリージング現象が生じずに付着が十分得られる高強度
・ノーブリージングタイプのプレパクトモルタルまたは
水中コンクリートなどが挙げられるが、これに限定され
るものではない。
次ぎに、前記のように構成された連結ブロック構造物の
目地構造を実際に現場に設ける場合について説明する
と、まず、海底1に杭2を打ち込み、この杭2の下部に
受けブロック14をセットした上で、この受けブロック
14の上面にパッキン16を介在させつつブロック4を
積載して、所定の形状、寸法にブロックを設置する。次
いで、ブロック4の孔3にたとえばノーブリージングの
プレパクトモルタル等のグラウト材6を充填すると、第
1図に示すような構築された状態となる。
この連結ブロック構造物の構築は、杭2を海底1に打ち
込み、受けブロック14をセットしてブロック4を積み
重ね、グラウト材6を充填する単純作業であり、特に、
ブロック4間の目地部は、グラウト材6の孔3内への注
入時に、該グラウト材6がテーパ状の空所15内に入り
込むことによって形成されるので、空所15内の空気の
抜けが良く、その施工性を向上し得てコスト低下を図る
ことができる。しかも、これにより、従来のように、ブ
ロックの積み重ね時に目地の施工をする必要がないの
で、水中でのブロック11の据え付け時に、波や潮流そ
の他風などによって目地材料が流されたりすることがな
く、現場での気象条件に影響を受けずに施工することが
できる。さらに、グラウト材6の充填前であれば、ブロ
ック4のセットをしなおすことができるといった利点も
ある。なお、グラウト材6の充填時、接合面間にはパッ
キン16が設けられているので、グラウト材6が目地部
から漏洩するおそれがない。
さて、連結ブロック構造物における目地構造をこのよう
な構成とした場合、ブロック4の孔3内に充填されるグ
ラウト材6が空所15に充填されて接合面を一体化して
目地部をなすため、きわめて強固な構造となる。しか
も、ブロック4どうしは、空所15を介して積み重ねら
れるので、ブロック表面の不陸を吸収し、したがって、
軸方向力および曲げモーメントが加わった場合の応力伝
達が均等になされる等の利点もある。
なお、前記実施例では、また、杭2およびブロック4と
グラウト材6との付着力を向上させるために、杭2の外
周およびブロック4の内周にそれぞれジベルなどを穿設
するようにしても良い。さらに、図示例では、連結ブロ
ック構造物の例としてブロック4を積載し、グラウト材
6によってブロック4と杭2とを一体化する例を示した
が、第4図などに示す従来例のように、ブロック4をさ
らにPC鋼材7によって一体化する構造物にも適用でき
ることは言うまでもない。
「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、次のような優れた
効果を奏するものである。
(a)ブロックの接合面のうち上方に位置するブロックの
下面側の接合面に、内径が接合面の外周端部に向けて一
定角度で漸次拡大するテーパ状の接合目地空隙をブロッ
クの孔に連続して形成したから、ブロックの孔内へのグ
ラウト材の充填によって、目地部の施工を同時に実施す
ることができ、また、ブロックの積み重ねも容易にやり
直すことができるので、その施工性を向上することがで
きる。
(b)また、ブロックの孔内へ充填されるグラウト材によ
って接合目地空隙が充填され、ブロックどうしを一体化
させることができるので、水中硬化型樹脂系接着材等の
高価な目地材料を使用する必要がなく、コストの低下に
寄与することができる。
(c)接合面に形成した接合目地空隙が形成され、該接合
目地空隙にグラウト材が充填されることによって、接合
面の不陸を吸収することができるので、軸方向力および
曲げモーメントが加わった場合の応力伝達が均等になさ
れるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は一部を切り欠きした杭打連結ブロック構造物の
断面図、第2図は要部の断面図、第3図はプレキャスト
コンクリートブロックの接合面を示す平面図、第4図お
よび第5図はそれぞれ防波堤の場合の杭打連結ブロック
構造物の従来例を示すもので、第4図は一部を切り欠き
した斜視図、第5図はその断面図である。 1……海底、2……杭、3……孔、 4……プレキャストコンクリートブロック、 5……装置、6……グラウト材、 7……PC鋼材、8……環状部材、 9……杭把持部材、10……保持部材、 14……受けブロック、 15……空所、16……パッキン。
フロントページの続き (72)発明者 畑山 義人 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 中谷 芳広 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 別所 友宏 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−83331(JP,A) 特開 昭61−17616(JP,A) 特公 昭46−30661(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に打ち込まれた杭と、この杭を孔に緩
    挿した状態で積み重ねられるプレキャストコンクリート
    ブロックと、これらプレキャストコンクリートブロック
    を下方から保持する装置とを備え、前記ブロックがその
    孔内に充填されたグラウト材によって杭と一体に結合さ
    れてなる連結ブロック構造物において、前記ブロックの
    接合面のうち上方に位置するブロックの下面側の接合面
    には内径が接合面の外周端部に向けて一定角度で漸次拡
    大するテーパ状の接合目地空隙がブロックの孔に連続し
    て形成され、かつ前記接合目地空隙には前記グラウト材
    が充填されていることを特徴とする連結ブロック構造物
    の目地構造。
  2. 【請求項2】前記ブロックは、ブロックどうしの接続方
    法に沿ってあるいはブロックを貫通して配したPC鋼材
    の緊張によって一体化されていることを特徴とする請求
    項1記載の連結ブロック構造物の目地構造。
JP63014974A 1988-01-26 1988-01-26 連結ブロック構造物の目地構造 Expired - Fee Related JPH06974B2 (ja)

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