JPH07103439B2 - 非晶質金属細線 - Google Patents
非晶質金属細線Info
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- JPH07103439B2 JPH07103439B2 JP13087087A JP13087087A JPH07103439B2 JP H07103439 B2 JPH07103439 B2 JP H07103439B2 JP 13087087 A JP13087087 A JP 13087087A JP 13087087 A JP13087087 A JP 13087087A JP H07103439 B2 JPH07103439 B2 JP H07103439B2
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,Fe−Cr−Si−Bからなる非晶質合金が有する
疲労特性又は耐蝕性に優れた性質を維持しながら,Coを
添加することによって靭性が改良された断面が円形な非
晶質金属細線に関するものである。
疲労特性又は耐蝕性に優れた性質を維持しながら,Coを
添加することによって靭性が改良された断面が円形な非
晶質金属細線に関するものである。
(従来の技術) 非晶質金属材料は,その材質の優れた電磁気特性,機械
的特性から種々の実用化研究が進められている。その中
でも,断面が円形なFe系非晶質金属細線については特開
昭56−165016号公報に記載されており,また,疲労特性
に優れたものは特開昭58−213857号公報に,さらに,疲
労特性と靭性に優れたものは特開昭60−106949号公報に
それぞれ記載されている。そして,特に特開昭60−1069
49号公報記載のものは,冷間加工性が改良され,撚り線
への加工が可能であるまでに改良されてきている。
的特性から種々の実用化研究が進められている。その中
でも,断面が円形なFe系非晶質金属細線については特開
昭56−165016号公報に記載されており,また,疲労特性
に優れたものは特開昭58−213857号公報に,さらに,疲
労特性と靭性に優れたものは特開昭60−106949号公報に
それぞれ記載されている。そして,特に特開昭60−1069
49号公報記載のものは,冷間加工性が改良され,撚り線
への加工が可能であるまでに改良されてきている。
一方,耐蝕性に優れたFe系非晶質合金については,特開
昭59−193248号公報,特開昭59−13056号公報に記載さ
れているが,耐蝕性と靭性に優れた非晶質金属細線につ
いての提案はない。
昭59−193248号公報,特開昭59−13056号公報に記載さ
れているが,耐蝕性と靭性に優れた非晶質金属細線につ
いての提案はない。
(発明が解決しようとする問題点) 前記の金属細線は,適当な径の線に伸線加工されたり,
あるいは伸線される以前の素線の状態や伸線された状態
で撚り加工されたり又は織ったり,編んだりして用いら
れることが非常に多い。これらの加工を行うためには,
疲労特性又は耐蝕性が優れていることは勿論のこと,靭
性にも優れていることが必要であり,靭性に優れていな
いと,上記の加工の途中で金属細線が切断することにな
る。従来の金属細線を,例えばダイヤモンドダイスを用
いて線引すると,原線2000m当り数回から数十回切断す
ることがある。そのため,金属細線の長さは短くなって
商品価値を減ずるとともに,上記の作業効率を低下させ
ることになる。また,撚ったり,織ったり,編んだりす
るような応力のかかる加工を行うと,これも原線2000m
当り数回から数十回切断することがある。
あるいは伸線される以前の素線の状態や伸線された状態
で撚り加工されたり又は織ったり,編んだりして用いら
れることが非常に多い。これらの加工を行うためには,
疲労特性又は耐蝕性が優れていることは勿論のこと,靭
性にも優れていることが必要であり,靭性に優れていな
いと,上記の加工の途中で金属細線が切断することにな
る。従来の金属細線を,例えばダイヤモンドダイスを用
いて線引すると,原線2000m当り数回から数十回切断す
ることがある。そのため,金属細線の長さは短くなって
商品価値を減ずるとともに,上記の作業効率を低下させ
ることになる。また,撚ったり,織ったり,編んだりす
るような応力のかかる加工を行うと,これも原線2000m
当り数回から数十回切断することがある。
(問題点を解決するための手段) そこで,本発明者らは,これらの現状に鑑み,Fe−Cr−S
i−Bからなる非晶質合金が有する疲労特性又は耐蝕性
に優れた性質を維持しながら,靭性に優れた非晶質合金
材料を提供することを目的として鋭意研究した結果,特
定のFe−Cr−Si−Bの合金組成に特定量のCoを添加する
ことにより上記の目的が達成され,断面が円形な非晶質
金属細線が得られるという事実及び得られた細線が加工
の途中で切断をほとんど生じないという事実を見い出
し,本発明に到達したものである。
i−Bからなる非晶質合金が有する疲労特性又は耐蝕性
に優れた性質を維持しながら,靭性に優れた非晶質合金
材料を提供することを目的として鋭意研究した結果,特
定のFe−Cr−Si−Bの合金組成に特定量のCoを添加する
ことにより上記の目的が達成され,断面が円形な非晶質
金属細線が得られるという事実及び得られた細線が加工
の途中で切断をほとんど生じないという事実を見い出
し,本発明に到達したものである。
すなわち,本発明は,組成式 FeaCobCrcSixBy (53原子%≦a+b≦80原子%で,3原子%≦c≦20原子
%で,かつ0.025c+0.25≦b/(a+b)≦0.012c+0.73
を満足し,5原子%≦x≦15原子%で,5原子%≦y≦15原
子%で,17原子%≦x+y≦27原子%である。)で示さ
れる組成よりなり,靭性に優れた,断面が円形な非晶質
金属細線を要旨とするものである。
%で,かつ0.025c+0.25≦b/(a+b)≦0.012c+0.73
を満足し,5原子%≦x≦15原子%で,5原子%≦y≦15原
子%で,17原子%≦x+y≦27原子%である。)で示さ
れる組成よりなり,靭性に優れた,断面が円形な非晶質
金属細線を要旨とするものである。
本発明の非晶質金属細線は,疲労特性又は耐蝕性に優
れ,靭性の改良された材料であり,その合金組成は,上
記の特性を満足するために以下のように限定することが
必要である。
れ,靭性の改良された材料であり,その合金組成は,上
記の特性を満足するために以下のように限定することが
必要である。
すなわち,靭性を向上させるためには,FeとCoの和は53
原子%以上,80原子%以下で,Cr量は3原子%以上,20原
子%以下で,かつFe,Co,Cr量は0.025c+0.25≦b/(a+
b)≦0.012c+0.73(a:Feの添加原子%,b:Coの添加原
子%,c:Crの添加原子%)なる関係式を満足することが
必要で,FeとCoの和は57原子%以上,76原子%以下で,Cr
量は5原子%以上,18原子%以下で,かつFe,Co,Cr量は
0.025c+0.27≦b/(a+b)≦0.012c+0.68なる関係式
を満足することがより好ましい。
原子%以上,80原子%以下で,Cr量は3原子%以上,20原
子%以下で,かつFe,Co,Cr量は0.025c+0.25≦b/(a+
b)≦0.012c+0.73(a:Feの添加原子%,b:Coの添加原
子%,c:Crの添加原子%)なる関係式を満足することが
必要で,FeとCoの和は57原子%以上,76原子%以下で,Cr
量は5原子%以上,18原子%以下で,かつFe,Co,Cr量は
0.025c+0.27≦b/(a+b)≦0.012c+0.68なる関係式
を満足することがより好ましい。
疲労特性は,Crの添加量の増大とともに向上し,約10原
子%以上ではほぼ平衡に達し,また,耐蝕性は,Cr添加
量とともに向上するが,10原子%より少ない添加量で
は,例えば1N濃度の塩酸,硫酸,硝酸中又は海水中では
まだ不十分で,10原子%以上添加することにより,ほぼS
US304並又はそれ以上の耐蝕性を示すが,20原子%より多
く添加すると,Coを最適量添加しても非晶質形成能が大
幅に低下し,靭性の優れた非晶質金属細線は得られな
い。
子%以上ではほぼ平衡に達し,また,耐蝕性は,Cr添加
量とともに向上するが,10原子%より少ない添加量で
は,例えば1N濃度の塩酸,硫酸,硝酸中又は海水中では
まだ不十分で,10原子%以上添加することにより,ほぼS
US304並又はそれ以上の耐蝕性を示すが,20原子%より多
く添加すると,Coを最適量添加しても非晶質形成能が大
幅に低下し,靭性の優れた非晶質金属細線は得られな
い。
すなわち,疲労特性又は耐蝕性を向上させるためにCrを
添加するのであるが,優れた靭性を維持するためには,C
rの添加量に対応したFeとCoとの添加比率が重要で,Crの
添加量が少ないときは,Feに対するCoの添加量は少なく,
Crの添加量が増大するに従ってCoの添加量を増大させる
ことが必要である。特に,疲労特性に優れた性質を維持
しながら靭性を向上させるには,Crは3原子%以上,12原
子%以下であって,5原子%以上,10原子%以下が好まし
く,そのときのFeは20原子%以上,40原子%以下であっ
て,25原子%以上,35原子%以下であることが好ましく,C
oは30原子%以上,60原子%以下であって,35原子%以上,
55原子%以下であることが好ましい。
添加するのであるが,優れた靭性を維持するためには,C
rの添加量に対応したFeとCoとの添加比率が重要で,Crの
添加量が少ないときは,Feに対するCoの添加量は少なく,
Crの添加量が増大するに従ってCoの添加量を増大させる
ことが必要である。特に,疲労特性に優れた性質を維持
しながら靭性を向上させるには,Crは3原子%以上,12原
子%以下であって,5原子%以上,10原子%以下が好まし
く,そのときのFeは20原子%以上,40原子%以下であっ
て,25原子%以上,35原子%以下であることが好ましく,C
oは30原子%以上,60原子%以下であって,35原子%以上,
55原子%以下であることが好ましい。
また,Si及びBは5原子%以上,15原子%以下であること
が必要で,7原子%以上,15原子%以下であることが好ま
しい。さらに,SiとBの総和は17原子%以上,27原子%以
下であることが必要で,19原子%以上,25原子%以下であ
ることが好ましい。
が必要で,7原子%以上,15原子%以下であることが好ま
しい。さらに,SiとBの総和は17原子%以上,27原子%以
下であることが必要で,19原子%以上,25原子%以下であ
ることが好ましい。
本発明において,前記のFe−Co−Cr−Si−B系の組成に
より耐蝕性を向上させる目的で,Niを30原子%以下,好
ましくは0.1原子%以上,30原子%以下,Ti,Al及びCuのう
ち少なくとも1種を10原子%以下,好ましくは0.1原子
%以上,10原子%以下,耐熱性,耐蝕性及び機械的特性
を向上させる目的で,Ta,Nb,Mo及びWのうち少なくとも
1種を10原子%以下,好ましくは0.1原子%以上,10原子
%以下,耐熱性及び機械的特性を向上させる目的で,V,M
n及びZrのうち少なくとも1種を10原子%以下,好まし
くは0.1原子%以上,10原子%以下,それぞれ添加するこ
とができる。また,非晶質形成能,強度及び疲労特性を
向上させる目的で,Cを2原子%以下,好ましくは0.1原
子%以上,2原子%以下添加することができる。特にこれ
らの添加元素の中で耐蝕性を向上させるには,Niを1〜2
0原子%,Moを0.5〜5原子%添加することが好ましい。
より耐蝕性を向上させる目的で,Niを30原子%以下,好
ましくは0.1原子%以上,30原子%以下,Ti,Al及びCuのう
ち少なくとも1種を10原子%以下,好ましくは0.1原子
%以上,10原子%以下,耐熱性,耐蝕性及び機械的特性
を向上させる目的で,Ta,Nb,Mo及びWのうち少なくとも
1種を10原子%以下,好ましくは0.1原子%以上,10原子
%以下,耐熱性及び機械的特性を向上させる目的で,V,M
n及びZrのうち少なくとも1種を10原子%以下,好まし
くは0.1原子%以上,10原子%以下,それぞれ添加するこ
とができる。また,非晶質形成能,強度及び疲労特性を
向上させる目的で,Cを2原子%以下,好ましくは0.1原
子%以上,2原子%以下添加することができる。特にこれ
らの添加元素の中で耐蝕性を向上させるには,Niを1〜2
0原子%,Moを0.5〜5原子%添加することが好ましい。
本発明の細線を製造するのには,前記合金組成を用い,
製造法として特に好ましい回転液中紡糸法により急冷固
化させればよい。回転液中紡糸法としては,特開昭56−
165016号公報に記載されているように,回転ドラムの中
に水を入れ,遠心力でドラム内壁に水膜を形成させ,こ
の水膜中に溶融した合金を約80〜200μm径の紡糸ノズ
ルより噴出し,円形断面を有する細線を得る方法があげ
られる。特に,均一な連続細線を得るには,回転ドラム
の周速度を紡糸ノズルより噴出される溶融金属流の速度
と同速度にするか又はそれ以上にすることが望まれ,特
に,回転ドラムの周速度を紡糸ノズルより噴出される溶
融金属流の速度よりも5〜30%速くすることが好まし
い。また,紡糸ノズルより噴出される溶融金属流とドラ
ム内壁に形成された水膜との角度は,20゜以上が好まし
い。
製造法として特に好ましい回転液中紡糸法により急冷固
化させればよい。回転液中紡糸法としては,特開昭56−
165016号公報に記載されているように,回転ドラムの中
に水を入れ,遠心力でドラム内壁に水膜を形成させ,こ
の水膜中に溶融した合金を約80〜200μm径の紡糸ノズ
ルより噴出し,円形断面を有する細線を得る方法があげ
られる。特に,均一な連続細線を得るには,回転ドラム
の周速度を紡糸ノズルより噴出される溶融金属流の速度
と同速度にするか又はそれ以上にすることが望まれ,特
に,回転ドラムの周速度を紡糸ノズルより噴出される溶
融金属流の速度よりも5〜30%速くすることが好まし
い。また,紡糸ノズルより噴出される溶融金属流とドラ
ム内壁に形成された水膜との角度は,20゜以上が好まし
い。
また,本発明の細線を製造するに好ましい他の方法とし
て,特開昭58−173059号公報に記載されているように,
走行している溝付コンベアベルト上に形成された冷却液
体層に,前記合金組成からなる溶融した合金を約80〜20
0μm径の紡糸ノズルより噴出し,円形断面を有する細
線を得る方法もある。
て,特開昭58−173059号公報に記載されているように,
走行している溝付コンベアベルト上に形成された冷却液
体層に,前記合金組成からなる溶融した合金を約80〜20
0μm径の紡糸ノズルより噴出し,円形断面を有する細
線を得る方法もある。
本発明の細線は,線径が約50〜250μmであり,しかも,
60%以上,好ましくは80%以上,特に好ましくは90%以
上の真円度を有し,好ましくは線径斑が4%以下の均一
な形状を有する細線である。
60%以上,好ましくは80%以上,特に好ましくは90%以
上の真円度を有し,好ましくは線径斑が4%以下の均一
な形状を有する細線である。
(実施例) 以下,本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
なお,実施例中における引張破断強度,疲労特性,耐蝕
性,靭性及び形状は次のようにして評価した。
性,靭性及び形状は次のようにして評価した。
(1) 疲労限(λe) 第1図に示すごとく,水平移動スライダー4及び回転円
板5を有するモデル屈曲疲労試験機(一方向の繰り返し
曲げ試験機)を用い,一定荷重W(単位断面積当り一定
荷重:4kg/mm2)1,一定サイクル数100回/分のもとで,
プーリー2の径を変更して試料3の表面歪(λ)を調整
し,第2図に示すごとく,S−N曲線(試料表面歪(λ)
を縦軸,繰り返し数Nを横軸とする。)を求め,S−N曲
線が水平になるところの試料表面歪をこの試料の疲労限
(λe)とした。
板5を有するモデル屈曲疲労試験機(一方向の繰り返し
曲げ試験機)を用い,一定荷重W(単位断面積当り一定
荷重:4kg/mm2)1,一定サイクル数100回/分のもとで,
プーリー2の径を変更して試料3の表面歪(λ)を調整
し,第2図に示すごとく,S−N曲線(試料表面歪(λ)
を縦軸,繰り返し数Nを横軸とする。)を求め,S−N曲
線が水平になるところの試料表面歪をこの試料の疲労限
(λe)とした。
また,試料表面歪(λ)は,次式より求めた。
(ただし,tは試料の直径,rはプーリーのの半径を表
す。) (2) 耐蝕性 重量減量法により測定した。
す。) (2) 耐蝕性 重量減量法により測定した。
すなわち,20℃で1Nの塩酸,硫酸,硝酸中に8時間浸漬
し,次式より試料の重量残存量(%)を求めた。
し,次式より試料の重量残存量(%)を求めた。
(ただし,ω0は処理前の試料重量,ωは処理後の試料
重量を表す。) (3) 試料の引張破断強度 インストロン型引張試験機を用いて,試料長12cm,歪速
度4.17×10-4/sで測定したS−S曲線より求めた。
重量を表す。) (3) 試料の引張破断強度 インストロン型引張試験機を用いて,試料長12cm,歪速
度4.17×10-4/sで測定したS−S曲線より求めた。
(4) 靭性(切/2000m) 金属細線(測定試料3)を,第3図に示すプーリー2
(このときの細線にかかる表面歪を2.2%となるよう
に,細線の直径に応じてプーリーの径を変更する。)に
1回巻きつけ,細線に背応力(40kg/mm2)をかけなが
ら,連続的に送り出しローラ6から試料3を走行させて
巻取ローラ7で巻取ったとき,原線2000m当たりに破断
した数を測定し,評価した。細線にかかる表面歪は,疲
労試験の場合と同様の式で算出した。
(このときの細線にかかる表面歪を2.2%となるよう
に,細線の直径に応じてプーリーの径を変更する。)に
1回巻きつけ,細線に背応力(40kg/mm2)をかけなが
ら,連続的に送り出しローラ6から試料3を走行させて
巻取ローラ7で巻取ったとき,原線2000m当たりに破断
した数を測定し,評価した。細線にかかる表面歪は,疲
労試験の場合と同様の式で算出した。
ここでの評価は,撚ったり,織ったり,編んだりするよ
うな応力のかかる加工を行うときの目安になるものであ
る。
うな応力のかかる加工を行うときの目安になるものであ
る。
(5) 靭性(切/2000m) 0.130mmφの直径を有する非晶質金属細線を,0.150mmφ
〜0.10mmφまで0.005mmピツチでダイヤモンドダイスを
複数個並べ,金属細線を直列に通すタイプの極細線伸線
機にて,100m/分の速度で0.10mmφまで伸線加工を行っ
た。このときの原線2000m当りの切断数を求め,評価し
た。
〜0.10mmφまで0.005mmピツチでダイヤモンドダイスを
複数個並べ,金属細線を直列に通すタイプの極細線伸線
機にて,100m/分の速度で0.10mmφまで伸線加工を行っ
た。このときの原線2000m当りの切断数を求め,評価し
た。
ここでの評価は,伸線加工を行うときの目安になるもの
である。
である。
(6) 形 状 真円度は,同一断面の最長軸直径Rmaxと最短軸直径Rmin
の比とした。また,長さ方向の太さ斑の測定は,10m試料
長中ランダム10点直径を測定し,直径の最大と最小との
差を平均直径で割り,それを100倍して求めた。
の比とした。また,長さ方向の太さ斑の測定は,10m試料
長中ランダム10点直径を測定し,直径の最大と最小との
差を平均直径で割り,それを100倍して求めた。
実施例1〜14,比較例1〜13 表−1に示す種々の組成からなる合金をアルゴン雰囲気
中で溶融した後,アルゴンガス噴出圧4.5kg/cm2で,孔
径0.135mmφのルビー製紡糸ノズルより320r.p.mで回転
している内径600mmφの円筒ドラム内に形成された,温
度4℃,深さ3.0cmの冷却液体中に噴出して急冷固化さ
せ,平均直径1.13mmφの円形断面を有する均一な非晶質
金属細線を得た。
中で溶融した後,アルゴンガス噴出圧4.5kg/cm2で,孔
径0.135mmφのルビー製紡糸ノズルより320r.p.mで回転
している内径600mmφの円筒ドラム内に形成された,温
度4℃,深さ3.0cmの冷却液体中に噴出して急冷固化さ
せ,平均直径1.13mmφの円形断面を有する均一な非晶質
金属細線を得た。
このときの紡糸ノズル先端と回転冷却液体表面との距離
を1mmに保持し,紡糸ノズルより噴出された溶融金属流
とその回転冷却液表面とのなす角は70゜とした。
を1mmに保持し,紡糸ノズルより噴出された溶融金属流
とその回転冷却液表面とのなす角は70゜とした。
なお,溶融金属流の紡糸ノズルからの噴出速度は,大気
中に一定の時間噴出して集められた金属重量から測定
し,約570m/分になるように噴出アルゴンガス圧を調整
した。
中に一定の時間噴出して集められた金属重量から測定
し,約570m/分になるように噴出アルゴンガス圧を調整
した。
得られた非晶質金属細線の引張破断強度,疲労特性及び
靭性を,温度20℃,相対湿度65%大気中で測定した。
靭性を,温度20℃,相対湿度65%大気中で測定した。
その結果を表−1にまとめて示す。
また,得られた代表的な非晶質金属細線の耐蝕性を,20
℃で1N濃度の塩酸,硫酸又は硝酸液中に8時間浸漬させ
る重量減量法で測定した。
℃で1N濃度の塩酸,硫酸又は硝酸液中に8時間浸漬させ
る重量減量法で測定した。
その結果を表−2にまとめて示す。
なお,比較のため,一般に現在使用されている耐蝕線材
SUS304(130μmφ)について同一方法で測定した結果
も示す。
SUS304(130μmφ)について同一方法で測定した結果
も示す。
表−1及び表−2より,比較例1はCrの添加量が0であ
るため,疲労性能及び耐蝕性が低く,靭性も十分でな
く,比較例2,3はCoを含有しないため,靭性が十分でな
いことが明らかである。
るため,疲労性能及び耐蝕性が低く,靭性も十分でな
く,比較例2,3はCoを含有しないため,靭性が十分でな
いことが明らかである。
また,比較例4はCrの添加量の割にはCoの添加量が多
く,従って,Feの添加量が少ないため,0.025c+0.25≦b/
(a+b)≦0.012c+0.73を満足していないため(a=
6,b=65,c=7より,b/(a+b)=0.92,0.012c+0.73
=0.81となり,上式を満足しない。),靭性は十分でな
い。これに対して比較例5及び比較例7は,逆にCrの添
加量の割にはFeの添加量が多すぎ,従って,Co含量が少
ないため,0.025c+0.25≦b/(a+b)≦0.012c+0.73
を満足していないため(比較例5においては,a=60,b=
11,c=7より,0.025c+0.25=0.43,b/(a+b)=0.15
となり,上式を満足しない。また,比較例7において
は,a=30,b=34,c=14より,0.025c+0.25=0.60,b/(a
+b)=0.53となり,上式を満足しない。),靭性は十
分でない。比較例6はCrの添加量が少ないため,疲労特
性及び靭性が十分でなく,比較例8はCrの添加量が多す
ぎるため,靭性が十分でない。
く,従って,Feの添加量が少ないため,0.025c+0.25≦b/
(a+b)≦0.012c+0.73を満足していないため(a=
6,b=65,c=7より,b/(a+b)=0.92,0.012c+0.73
=0.81となり,上式を満足しない。),靭性は十分でな
い。これに対して比較例5及び比較例7は,逆にCrの添
加量の割にはFeの添加量が多すぎ,従って,Co含量が少
ないため,0.025c+0.25≦b/(a+b)≦0.012c+0.73
を満足していないため(比較例5においては,a=60,b=
11,c=7より,0.025c+0.25=0.43,b/(a+b)=0.15
となり,上式を満足しない。また,比較例7において
は,a=30,b=34,c=14より,0.025c+0.25=0.60,b/(a
+b)=0.53となり,上式を満足しない。),靭性は十
分でない。比較例6はCrの添加量が少ないため,疲労特
性及び靭性が十分でなく,比較例8はCrの添加量が多す
ぎるため,靭性が十分でない。
さらに,比較例9はSiの添加量が少なすぎ,比較例10は
逆にSiの添加量が多すぎ,比較例11はSiとBの和が多す
ぎ,比較例12はBの添加量が少なすぎるので,いずれも
連続した(約2000m)金属細線が得られなかった。比較
例13はBの添加量が多いため,靭性が十分ではない。
逆にSiの添加量が多すぎ,比較例11はSiとBの和が多す
ぎ,比較例12はBの添加量が少なすぎるので,いずれも
連続した(約2000m)金属細線が得られなかった。比較
例13はBの添加量が多いため,靭性が十分ではない。
これに対して実施例1〜14は,靭性が優れていることが
明らかである。そして,表−1及び表−2より明らかな
ごとく,疲労限及び耐蝕性はCrの添加量とともに向上傾
向を示している。しかし,疲労限はCr量が約9原子%程
度(実施例3で疲労限1.20)でほぼ平衡となり,それ以
上添加しても(実施例8で疲労限は1.30),それほど疲
労限の向上は期待できない。
明らかである。そして,表−1及び表−2より明らかな
ごとく,疲労限及び耐蝕性はCrの添加量とともに向上傾
向を示している。しかし,疲労限はCr量が約9原子%程
度(実施例3で疲労限1.20)でほぼ平衡となり,それ以
上添加しても(実施例8で疲労限は1.30),それほど疲
労限の向上は期待できない。
一方,耐蝕性はCr7原子%程度(実施例2)の添加量で
は十分でなく,Cr9原子%にMo2原子%(実施例12)併用
添加又はCr12.5原子%(実施例6)以上添加することに
より,SUS304位上の優れた耐蝕性を示し,Cr12.5原子%に
Mo2原子%併用添加した実施例13で,非常に耐蝕性の優
れた非晶質金属細線が得られた。
は十分でなく,Cr9原子%にMo2原子%(実施例12)併用
添加又はCr12.5原子%(実施例6)以上添加することに
より,SUS304位上の優れた耐蝕性を示し,Cr12.5原子%に
Mo2原子%併用添加した実施例13で,非常に耐蝕性の優
れた非晶質金属細線が得られた。
すなわち,疲労特性と耐蝕性を同時に満足させるために
は,Crを10原子%以上添加することがわかった。
は,Crを10原子%以上添加することがわかった。
次に,実施例4で得られた非晶質金属細線をプラネタリ
ー型撚線機を用い,7本撚の撚線を50cm/分の速度で1000m
作製したところ,加工中の切断は0であった。このとき
の撚数は195ターン/mであった。
ー型撚線機を用い,7本撚の撚線を50cm/分の速度で1000m
作製したところ,加工中の切断は0であった。このとき
の撚数は195ターン/mであった。
また,比較のため,比較例1及び3で得られた非晶質金
属細線で上記と同様に撚加工を試みたが,切断が多発し
てできなかった。
属細線で上記と同様に撚加工を試みたが,切断が多発し
てできなかった。
(発明の効果) 本発明の非晶質金属細線は,疲労特性又は耐蝕性に優れ
ているとともに,靭性が改良されているので,加工の途
中で切断がほとんど生じず,伸線加工などあらゆる加工
が工業的な規模で効率よく行うことができる。
ているとともに,靭性が改良されているので,加工の途
中で切断がほとんど生じず,伸線加工などあらゆる加工
が工業的な規模で効率よく行うことができる。
第1図は疲労特性を測定するためのモデル屈曲疲労試験
機の概略図,第2図は第1図の装置を用いて測定したS
−N曲線を示す図,第3図は靭性を測定するモデル試験
機の概略図である。 1:単位断面積(mm2)当り一定荷重(4kg/mm2)をかける
ための荷重 2:試料の表面歪を調整するためのプーリー 3:測定試料 4:水平移動スライダー 5:回転円板 6:送り出しローラ 7:巻取りローラ
機の概略図,第2図は第1図の装置を用いて測定したS
−N曲線を示す図,第3図は靭性を測定するモデル試験
機の概略図である。 1:単位断面積(mm2)当り一定荷重(4kg/mm2)をかける
ための荷重 2:試料の表面歪を調整するためのプーリー 3:測定試料 4:水平移動スライダー 5:回転円板 6:送り出しローラ 7:巻取りローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 良尚 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 佐々木 みゆり 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 審査官 前田 仁志
Claims (1)
- 【請求項1】組成式 FeaCobCrcSixBy (53原子%≦a+b≦80原子%で,3原子%≦c≦20原子
%で,かつ0.025c+0.25≦b/(a+b)≦0.012c+0.73
を満足し,5原子%≦x≦15原子%で,5原子%≦y≦15原
子%で,17原子%≦x+y≦27原子%である。)で示さ
れる組成よりなり,靭性に優れた,断面が円形な非晶質
金属細線。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| EP87306093A EP0253580B1 (en) | 1986-07-11 | 1987-07-10 | Fine amorphous metal wire |
| US07/071,823 US4806179A (en) | 1986-07-11 | 1987-07-10 | Fine amorphous metal wire |
| DE8787306093T DE3777478D1 (de) | 1986-07-11 | 1987-07-10 | Feine amorphe metalldraehte. |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61-164310 | 1986-07-11 | ||
| JP16431086 | 1986-07-11 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63145742A JPS63145742A (ja) | 1988-06-17 |
| JPH07103439B2 true JPH07103439B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=15790702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13087087A Expired - Lifetime JPH07103439B2 (ja) | 1986-07-11 | 1987-05-27 | 非晶質金属細線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103439B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3364299B2 (ja) * | 1993-11-02 | 2003-01-08 | ユニチカ株式会社 | 非晶質金属細線 |
| CN104087877A (zh) * | 2014-07-29 | 2014-10-08 | 上海理工大学 | 一种Co-Fe-Si-B-Cr非晶合金及其制备方法 |
| CN115786823B (zh) * | 2022-12-02 | 2025-05-06 | 新疆大学 | 一种具有明显塑性和优异耐蚀性的高熵块体非晶合金及制备方法 |
-
1987
- 1987-05-27 JP JP13087087A patent/JPH07103439B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63145742A (ja) | 1988-06-17 |
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