JPH07106952B2 - 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法 - Google Patents
炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法Info
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- JPH07106952B2 JPH07106952B2 JP2304018A JP30401890A JPH07106952B2 JP H07106952 B2 JPH07106952 B2 JP H07106952B2 JP 2304018 A JP2304018 A JP 2304018A JP 30401890 A JP30401890 A JP 30401890A JP H07106952 B2 JPH07106952 B2 JP H07106952B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、炭素繊維強化炭素複合材料ならびにその製造
方法に関し、更に詳しくは、強化繊維原料に炭素質繊維
を使用し、マトリックス原料として、ピッチ、熱硬化性
樹脂モノマーあるいはそれと必要に応じて加えられたそ
の硬化剤および/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹
脂モノマー系材料及び芳香族ニトロ化合物の混合物を主
成分とするマトリックス原料を使用して製造された高強
度の炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法に関す
るものである。
方法に関し、更に詳しくは、強化繊維原料に炭素質繊維
を使用し、マトリックス原料として、ピッチ、熱硬化性
樹脂モノマーあるいはそれと必要に応じて加えられたそ
の硬化剤および/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹
脂モノマー系材料及び芳香族ニトロ化合物の混合物を主
成分とするマトリックス原料を使用して製造された高強
度の炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 炭素繊維強化炭素複合材料(以下「C/Cコンポジット」
と略称)は、機械的特性、耐熱性、耐酸化性以外の耐蝕
性、摺動特性等に優れた特性を有し、宇宙航空機、自動
車、各種産業機械等のブレーキ部材、摺動部材、構造材
等種々の用途があり有用な複合材料である。そして、利
用分野の拡大あるいは利用分野の技術の高度化などによ
り、一層優れた特性のC/Cコンポジットを一層経済的に
製造する事が望まれている。
と略称)は、機械的特性、耐熱性、耐酸化性以外の耐蝕
性、摺動特性等に優れた特性を有し、宇宙航空機、自動
車、各種産業機械等のブレーキ部材、摺動部材、構造材
等種々の用途があり有用な複合材料である。そして、利
用分野の拡大あるいは利用分野の技術の高度化などによ
り、一層優れた特性のC/Cコンポジットを一層経済的に
製造する事が望まれている。
従来から、強化繊維原料として炭素質繊維を使用し、マ
トリックス原料としてピッチ、あるいはフェノール樹
脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリイミド樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用してC/Cコ
ンポジットを製造する事が知られている(例えば特開昭
62−252371号、特開昭63−112463号、特開昭62−72566
号、特開平1−160866号等)。しかしながら、マトリッ
クス原料としてピッチを使用する従来法では、ピッチの
炭化収率が熱硬化性樹脂に比べて良いとはいうものの、
ピッチの焼成されたときの構造に起因して得られるC/C
コンポジットの機械的強度が劣るという問題があり、ま
たそのピッチの炭化収率もまだ十分ではなく、緻密なC/
Cコンポジットを得るにはマトリックス原料の含浸処理
を何回も繰り返す必要があってコストがかかり、経済的
でないという問題もある。一方、マトリックス樹脂とし
て熱硬化性樹脂を使用する従来法では、熱硬化性樹脂の
焼成された時の構造に起因して得られるC/Cコンポジッ
トの機械的強度がマトリックス原料としてピッチを用い
た場合に比べて良いとはいうものの、熱硬化性樹脂の炭
化収率が低く、緻密なC/Cコンポジットを得るにはマト
リックス原料の含浸処理を一層多くの回数を繰り返す必
要があって経済的でないという問題があり、またその得
られるC/Cコンポジットの機械的強度もまだ十分でない
という問題もある。また、従来から、これらのマトリッ
クス原料としてピッチあるいは熱硬化性樹脂を用いる方
法の改善法として、ピッチと熱硬化性樹脂の混合物をマ
トリックス原料として使用するC/Cコンポジットの製造
方法も知られている(例えば、特開昭62−72566号、特
開平1−188468号等)。しかしながら、このピッチと熱
硬化性樹脂の混合物をマトリックス原料として使用する
C/Cコンポジットの製造方法でも、ピッチと熱硬化性樹
脂のそれぞれの特性が補完し合って、マトリックス原料
の炭化収率が熱硬化性樹脂を単独で使用した場合よりは
向上し、また得られるC/Cコンポジットの機械的強度が
ピッチを単独で用いた場合よりは向上して相応の改善は
なされるとは言うものの、そのマトリックス原料の炭化
収率はピッチを単独で用いた場合を超えるものではな
く、また得られるC/Cコンポジットの機械的強度も熱硬
化性樹脂を単独で用いた場合を超えるものではなく、結
局満足できるマトリックス原料の炭化収率で経済的に満
足できる優れた機械的強度等の特性を有するC/Cコンポ
ジットは得られない。さらには、上記のいずれの従来法
でも、炭素質繊維とマトリックス原料の配合物の成形性
が悪く、また該配合物を成形した成形物の炭素化あるい
は黒鉛化のための焼成時に変形が起こり、好適に成形さ
れたC/Cコンポジットを得難いという問題もある。
トリックス原料としてピッチ、あるいはフェノール樹
脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリイミド樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用してC/Cコ
ンポジットを製造する事が知られている(例えば特開昭
62−252371号、特開昭63−112463号、特開昭62−72566
号、特開平1−160866号等)。しかしながら、マトリッ
クス原料としてピッチを使用する従来法では、ピッチの
炭化収率が熱硬化性樹脂に比べて良いとはいうものの、
ピッチの焼成されたときの構造に起因して得られるC/C
コンポジットの機械的強度が劣るという問題があり、ま
たそのピッチの炭化収率もまだ十分ではなく、緻密なC/
Cコンポジットを得るにはマトリックス原料の含浸処理
を何回も繰り返す必要があってコストがかかり、経済的
でないという問題もある。一方、マトリックス樹脂とし
て熱硬化性樹脂を使用する従来法では、熱硬化性樹脂の
焼成された時の構造に起因して得られるC/Cコンポジッ
トの機械的強度がマトリックス原料としてピッチを用い
た場合に比べて良いとはいうものの、熱硬化性樹脂の炭
化収率が低く、緻密なC/Cコンポジットを得るにはマト
リックス原料の含浸処理を一層多くの回数を繰り返す必
要があって経済的でないという問題があり、またその得
られるC/Cコンポジットの機械的強度もまだ十分でない
という問題もある。また、従来から、これらのマトリッ
クス原料としてピッチあるいは熱硬化性樹脂を用いる方
法の改善法として、ピッチと熱硬化性樹脂の混合物をマ
トリックス原料として使用するC/Cコンポジットの製造
方法も知られている(例えば、特開昭62−72566号、特
開平1−188468号等)。しかしながら、このピッチと熱
硬化性樹脂の混合物をマトリックス原料として使用する
C/Cコンポジットの製造方法でも、ピッチと熱硬化性樹
脂のそれぞれの特性が補完し合って、マトリックス原料
の炭化収率が熱硬化性樹脂を単独で使用した場合よりは
向上し、また得られるC/Cコンポジットの機械的強度が
ピッチを単独で用いた場合よりは向上して相応の改善は
なされるとは言うものの、そのマトリックス原料の炭化
収率はピッチを単独で用いた場合を超えるものではな
く、また得られるC/Cコンポジットの機械的強度も熱硬
化性樹脂を単独で用いた場合を超えるものではなく、結
局満足できるマトリックス原料の炭化収率で経済的に満
足できる優れた機械的強度等の特性を有するC/Cコンポ
ジットは得られない。さらには、上記のいずれの従来法
でも、炭素質繊維とマトリックス原料の配合物の成形性
が悪く、また該配合物を成形した成形物の炭素化あるい
は黒鉛化のための焼成時に変形が起こり、好適に成形さ
れたC/Cコンポジットを得難いという問題もある。
(解決しようとする課題) 本発明の目的は、上記のような従来法の問題点を改善
し、一層優れた機械的強度等の特性を有するC/Cコンポ
ジットを一層高いマトリックス原料の炭化収率で経済的
に提供する事、さらにはより好適に成形された状態で提
供する事にある。
し、一層優れた機械的強度等の特性を有するC/Cコンポ
ジットを一層高いマトリックス原料の炭化収率で経済的
に提供する事、さらにはより好適に成形された状態で提
供する事にある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成すべく種々検討した結
果、先に、上記目的の達成にはマトリックス原料の改良
が極めて有効である事に想到し、マトリックス原料をピ
ッチ、熱硬化性樹脂あるいはそれと必要に応じて加えら
れたその硬化剤および/または硬化促進剤からなる熱硬
化性樹脂系材料および芳香族ニトロ化合物の三成分系に
するとマトリックス原料の炭化収率が顕著に向上し、少
ない含浸処理回数で緻密なC/Cコンポジットが得られる
と共に、該C/Cコンポジットの機械的強度が顕著に向上
し、従来法では達成できなかった優れた特性を有するC/
Cコンポジットが経済的に得られる事、さらにはかかる
三成分系のマトリックス原料を用いると炭素繊維とマト
リックス原料の配合物の成形性が改善され、また該配合
物を成形した成形物の焼成時の変形が抑制されて好適に
成形されたC/Cコンポジットが得られる事を見い出し、
これらの知見に基づき、強化繊維原料として炭素質繊維
を用い、マトリックス原料としてピッチ、熱硬化性樹脂
またはそれとその硬化剤および/または硬化促進剤から
なる熱硬化性樹脂系材料および芳香族ニトロ化合物の混
合物を主成分とするマトリックス原料を用いるC/Cコン
ポジットおよびその製法に関わる発明について、平成2
年10月11日付けにて特許出願した(以下、この特許出願
した発明を「ピッチ/熱硬化性樹脂系材料/芳香族ニト
ロ化合物の混合マトリックス法」と称する)。しかし
て、本発明者らがさらに研究を進めたところ、今般、先
に発明したピッチ/熱硬化性樹脂系材料/芳香族ニトロ
化合物の混合マトリックス法における熱硬化性樹脂系材
料を、熱硬化性樹脂のモノマーあるいはそれと必要に応
じて加えられたその硬化剤および/またはその硬化促進
剤からなる熱硬化性樹脂モノマー系材料に換えても、す
なわちマトリックス原料をピッチ、上記熱硬化性樹脂モ
ノマー系材料および芳香族ニトロ化合物の三成分系にし
ても、従来法に対して先に発明したピッチ/熱硬化性樹
脂系材料/芳香族ニトロ化合物の混合マトリックス法と
同等ないし一層優れた効果がある事を見い出し、かつ熱
硬化性樹脂のモノマーを用いれば、先に発明した熱硬化
性樹脂系材料を用いる混合マトリックス法に比べて、モ
ノマーを樹脂化する必要がないだけ原料が安価となり、
したがって一層経済的にC/Cコンポジットが得られる事
を認めて本発明を完成した。
果、先に、上記目的の達成にはマトリックス原料の改良
が極めて有効である事に想到し、マトリックス原料をピ
ッチ、熱硬化性樹脂あるいはそれと必要に応じて加えら
れたその硬化剤および/または硬化促進剤からなる熱硬
化性樹脂系材料および芳香族ニトロ化合物の三成分系に
するとマトリックス原料の炭化収率が顕著に向上し、少
ない含浸処理回数で緻密なC/Cコンポジットが得られる
と共に、該C/Cコンポジットの機械的強度が顕著に向上
し、従来法では達成できなかった優れた特性を有するC/
Cコンポジットが経済的に得られる事、さらにはかかる
三成分系のマトリックス原料を用いると炭素繊維とマト
リックス原料の配合物の成形性が改善され、また該配合
物を成形した成形物の焼成時の変形が抑制されて好適に
成形されたC/Cコンポジットが得られる事を見い出し、
これらの知見に基づき、強化繊維原料として炭素質繊維
を用い、マトリックス原料としてピッチ、熱硬化性樹脂
またはそれとその硬化剤および/または硬化促進剤から
なる熱硬化性樹脂系材料および芳香族ニトロ化合物の混
合物を主成分とするマトリックス原料を用いるC/Cコン
ポジットおよびその製法に関わる発明について、平成2
年10月11日付けにて特許出願した(以下、この特許出願
した発明を「ピッチ/熱硬化性樹脂系材料/芳香族ニト
ロ化合物の混合マトリックス法」と称する)。しかし
て、本発明者らがさらに研究を進めたところ、今般、先
に発明したピッチ/熱硬化性樹脂系材料/芳香族ニトロ
化合物の混合マトリックス法における熱硬化性樹脂系材
料を、熱硬化性樹脂のモノマーあるいはそれと必要に応
じて加えられたその硬化剤および/またはその硬化促進
剤からなる熱硬化性樹脂モノマー系材料に換えても、す
なわちマトリックス原料をピッチ、上記熱硬化性樹脂モ
ノマー系材料および芳香族ニトロ化合物の三成分系にし
ても、従来法に対して先に発明したピッチ/熱硬化性樹
脂系材料/芳香族ニトロ化合物の混合マトリックス法と
同等ないし一層優れた効果がある事を見い出し、かつ熱
硬化性樹脂のモノマーを用いれば、先に発明した熱硬化
性樹脂系材料を用いる混合マトリックス法に比べて、モ
ノマーを樹脂化する必要がないだけ原料が安価となり、
したがって一層経済的にC/Cコンポジットが得られる事
を認めて本発明を完成した。
したがって、本発明の要旨は、第一に、強化繊維原料と
して炭素質繊維を使用し、マトリックス原料としてピッ
チ、熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤お
よび/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマー
系材料および芳香族ニトロ化合物の混合物を主成分とす
るマトリックス原料を使用する事を特徴とする炭素繊維
強化炭素複合材料に存し、第二に、炭素質繊維に、ピッ
チ、熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤お
よび/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマー
系材料および芳香族ニトロ化合物の混合物を主成分とす
るマトリックス原料を配合してなる配合物を、常温〜60
0℃の温度、0.1〜400kg/cm2の圧力で成形し、得られた
成形物を600〜1500℃の温度で炭素化し、必要に応じて
得られた炭素化物を黒鉛化する事を特徴とする炭素繊維
強化炭素複合材料の製造方法に存する。
して炭素質繊維を使用し、マトリックス原料としてピッ
チ、熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤お
よび/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマー
系材料および芳香族ニトロ化合物の混合物を主成分とす
るマトリックス原料を使用する事を特徴とする炭素繊維
強化炭素複合材料に存し、第二に、炭素質繊維に、ピッ
チ、熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤お
よび/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマー
系材料および芳香族ニトロ化合物の混合物を主成分とす
るマトリックス原料を配合してなる配合物を、常温〜60
0℃の温度、0.1〜400kg/cm2の圧力で成形し、得られた
成形物を600〜1500℃の温度で炭素化し、必要に応じて
得られた炭素化物を黒鉛化する事を特徴とする炭素繊維
強化炭素複合材料の製造方法に存する。
本発明で強化繊維原料として用いる炭素質繊維は、その
製造来歴を問う事無く用い得て、炭素質繊維であれば、
例えばピッチ系、PAN系あるいはレーヨン系のいずれで
あっても良く、また炭化品、黒鉛化品のいずれであって
も良い。また、その形状も問う事なく用い得て、例えば
短繊維、長繊維、織布あるいは不織布等のいずれであっ
ても良く、またそれが一次元、二次元あるいは三次元構
造のいずれであっても良い。また、それらの炭素質繊維
は、その表面を空気、オゾン、過酸化水素、サイジング
剤等で表面処理したものでも、表面処理していないもの
でも差し支えない。さらにまた、上記炭素質繊維の形状
の中でも、短繊維に本発明を適用すれば、従来法の問題
点が一層顕著に改善される。すなわち、従来法では短繊
維を用いた場合、緻密で、繊維体積含有率が高く、機械
的強度の高いC/Cコンポジットが特に得難かったが、本
発明に従えば、短繊維を強化材として緻密で、繊維体積
含有率が高く、機械的強度の高いC/Cコンポジットが容
易に得られる。
製造来歴を問う事無く用い得て、炭素質繊維であれば、
例えばピッチ系、PAN系あるいはレーヨン系のいずれで
あっても良く、また炭化品、黒鉛化品のいずれであって
も良い。また、その形状も問う事なく用い得て、例えば
短繊維、長繊維、織布あるいは不織布等のいずれであっ
ても良く、またそれが一次元、二次元あるいは三次元構
造のいずれであっても良い。また、それらの炭素質繊維
は、その表面を空気、オゾン、過酸化水素、サイジング
剤等で表面処理したものでも、表面処理していないもの
でも差し支えない。さらにまた、上記炭素質繊維の形状
の中でも、短繊維に本発明を適用すれば、従来法の問題
点が一層顕著に改善される。すなわち、従来法では短繊
維を用いた場合、緻密で、繊維体積含有率が高く、機械
的強度の高いC/Cコンポジットが特に得難かったが、本
発明に従えば、短繊維を強化材として緻密で、繊維体積
含有率が高く、機械的強度の高いC/Cコンポジットが容
易に得られる。
本発明で用いるマトリックス原料の一つの主構成成分で
あるピッチとしては、通常、軟化点が100〜400℃、好ま
しくは200〜350℃で、1000℃までの揮発分が50%以下、
好ましくは35%以下である石炭系あるいは石油系ピッチ
が用いられる。また、このピッチは、光学的に異方性で
あっても等方性であっても良い。
あるピッチとしては、通常、軟化点が100〜400℃、好ま
しくは200〜350℃で、1000℃までの揮発分が50%以下、
好ましくは35%以下である石炭系あるいは石油系ピッチ
が用いられる。また、このピッチは、光学的に異方性で
あっても等方性であっても良い。
マトリックス原料の他の一つの主構成成分である熱硬化
性樹脂モノマー系材料としては、工業的に使用し得るフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フラン
樹脂等の熱硬化性樹脂のモノマーを用いる事ができる。
これらの熱硬化性樹脂のモノマーには、必要に応じてそ
の硬化剤および/または硬化促進剤が併用される。フェ
ノール樹脂のモノマーとしては、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール、レゾルシノール、ビスフェノール
F、ビスフェノールA等のフェノール類を使用し得る
が、レゾルシノール、ビスフェノールF、ビスフェノー
ルA等の二価フェノール性化合物のような無触媒下で樹
脂化するものが使用効果が高い事、取扱いが容易な事、
安価である事などの理由から好ましく用いられる。上記
フェノール樹脂のモノマーには、必要に応じてホルムア
ルデヒド、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテト
ラミン等の一般にフェノール樹脂の硬化剤として用いら
れるものを併用する事ができる。エポキシ樹脂のモノマ
ーとしては、結局上記フェノール樹脂のモノマーの内の
二価フェノール性化合物と同様なものであって、ビスフ
ェノールF、ビスフェノールA等のビスフェノール類を
使用し得る。ポリイミド樹脂のモノマーとしては、芳香
族ジアミンと無水マレイン酸から合成した、例えば4,
4′−ビスマレイミドジフェニルメタン、4,4′−ビスマ
レイミドジフェニルエーテル等のビスマレイミド類、お
よび芳香族ジアミンとアリルナジック酸無水物から合成
したビスアリルナジックイミド等のイミド類を使用し得
る。この場合、硬化剤は必要に応じて芳香族ジアミンを
使用し得る。フラン樹脂のモノマーとしては、フルフリ
ルアルコールが使用し得る。この場合、必要に応じてホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレ
ンテトラミン等の硬化剤および/または硬化促進剤とし
て酸触媒を併用する事ができる。また、硬化剤および/
または硬化促進剤を併用する場合、その使用量は一般に
上記各種の熱硬化性樹脂のモノマーの重縮合硬化に用い
られる程度の量を目安に必要に応じて任意に決定すれば
良い。通常、熱硬化性樹脂のモノマー100重量部に対し
て5〜40重量部、好ましくは10〜30重量部程度が適当で
ある。
性樹脂モノマー系材料としては、工業的に使用し得るフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フラン
樹脂等の熱硬化性樹脂のモノマーを用いる事ができる。
これらの熱硬化性樹脂のモノマーには、必要に応じてそ
の硬化剤および/または硬化促進剤が併用される。フェ
ノール樹脂のモノマーとしては、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール、レゾルシノール、ビスフェノール
F、ビスフェノールA等のフェノール類を使用し得る
が、レゾルシノール、ビスフェノールF、ビスフェノー
ルA等の二価フェノール性化合物のような無触媒下で樹
脂化するものが使用効果が高い事、取扱いが容易な事、
安価である事などの理由から好ましく用いられる。上記
フェノール樹脂のモノマーには、必要に応じてホルムア
ルデヒド、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテト
ラミン等の一般にフェノール樹脂の硬化剤として用いら
れるものを併用する事ができる。エポキシ樹脂のモノマ
ーとしては、結局上記フェノール樹脂のモノマーの内の
二価フェノール性化合物と同様なものであって、ビスフ
ェノールF、ビスフェノールA等のビスフェノール類を
使用し得る。ポリイミド樹脂のモノマーとしては、芳香
族ジアミンと無水マレイン酸から合成した、例えば4,
4′−ビスマレイミドジフェニルメタン、4,4′−ビスマ
レイミドジフェニルエーテル等のビスマレイミド類、お
よび芳香族ジアミンとアリルナジック酸無水物から合成
したビスアリルナジックイミド等のイミド類を使用し得
る。この場合、硬化剤は必要に応じて芳香族ジアミンを
使用し得る。フラン樹脂のモノマーとしては、フルフリ
ルアルコールが使用し得る。この場合、必要に応じてホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレ
ンテトラミン等の硬化剤および/または硬化促進剤とし
て酸触媒を併用する事ができる。また、硬化剤および/
または硬化促進剤を併用する場合、その使用量は一般に
上記各種の熱硬化性樹脂のモノマーの重縮合硬化に用い
られる程度の量を目安に必要に応じて任意に決定すれば
良い。通常、熱硬化性樹脂のモノマー100重量部に対し
て5〜40重量部、好ましくは10〜30重量部程度が適当で
ある。
マトリックス原料のさらに他の一つの主構成成分である
芳香族ニトロ化合物としては、ニトロベンゼン、ニトロ
アニリン、ジニトロベンゼン、ニトロナフタレン、ジニ
トロナフタレン、ジニトロアントラセン、トリニトロベ
ンゼン、トリニトロフェノール等の一つあるいは複数の
ニトロ基を有する単環あるいは縮合環の芳香族ニトロ化
合物が用いられる。これらの中でも、ジニトロベンゼン
あるいはジニトロナフタレンが使用効果が高い事、取扱
い易い事、安価である事などからして好ましく用いられ
る。
芳香族ニトロ化合物としては、ニトロベンゼン、ニトロ
アニリン、ジニトロベンゼン、ニトロナフタレン、ジニ
トロナフタレン、ジニトロアントラセン、トリニトロベ
ンゼン、トリニトロフェノール等の一つあるいは複数の
ニトロ基を有する単環あるいは縮合環の芳香族ニトロ化
合物が用いられる。これらの中でも、ジニトロベンゼン
あるいはジニトロナフタレンが使用効果が高い事、取扱
い易い事、安価である事などからして好ましく用いられ
る。
本発明では、マトリックス原料として上記のような、ピ
ッチおよび熱硬化性樹脂モノマー系材料を併用する事
と、それにさらに上記のような芳香族ニトロ化合物を加
える事の相乗効果として、従来法によるよりも優れた機
械的強度のC/Cコンポジットが得られ、しかもそれがマ
トリックス原料の炭化収率良く経済的に、また好適に成
形された状態で容易に得られる。また本発明で用いられ
た熱硬化性樹脂モノマー系材料は、先に発明したピッチ
/熱硬化性樹脂系材料/芳香族ニトロ化合物の混合マト
リックス法で用いる熱硬化性樹脂系材料より安価であ
る。
ッチおよび熱硬化性樹脂モノマー系材料を併用する事
と、それにさらに上記のような芳香族ニトロ化合物を加
える事の相乗効果として、従来法によるよりも優れた機
械的強度のC/Cコンポジットが得られ、しかもそれがマ
トリックス原料の炭化収率良く経済的に、また好適に成
形された状態で容易に得られる。また本発明で用いられ
た熱硬化性樹脂モノマー系材料は、先に発明したピッチ
/熱硬化性樹脂系材料/芳香族ニトロ化合物の混合マト
リックス法で用いる熱硬化性樹脂系材料より安価であ
る。
本発明で用いられるマトリックス原料には、上記のよう
なピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材料および芳香族ニ
トロ化合物が、通常次のような割合で用いられる。すな
わち、ピッチが10〜90重量部、好ましくは30〜65重量部
の範囲、熱硬化性樹脂モノマー系材料が10〜90重量部、
好ましくは15〜45重量部の範囲、芳香族ニトロ化合物が
1〜45重量部、好ましくは15〜35重量部の範囲で、これ
らの合計が100重量部となる割合で用いられる。ピッチ
の使用割合が10重量部未満の場合あるいは熱硬化性樹脂
モノマー系材料の使用割合が90重量部を越える場合はマ
トリックス相の緻密性が悪くなり、一方、ピッチの使用
割合が90重量部を越える場合あるいは熱硬化性樹脂モノ
マー系材料の使用割合が10重量部未満の場合はマトリッ
クス相の炭素質繊維への接着力が低下し、いずれの場合
においても得られるC/Cコンポジットの機械的強度が低
下する。また、芳香族ニトロ化合物の使用割合が1重量
部未満の場合はその添加効果が期待できず、一方45重量
部を越える場合はマトリックス相の緻密性が悪くなり、
いずれの場合も高強度なC/Cコンポジットは得られな
い。
なピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材料および芳香族ニ
トロ化合物が、通常次のような割合で用いられる。すな
わち、ピッチが10〜90重量部、好ましくは30〜65重量部
の範囲、熱硬化性樹脂モノマー系材料が10〜90重量部、
好ましくは15〜45重量部の範囲、芳香族ニトロ化合物が
1〜45重量部、好ましくは15〜35重量部の範囲で、これ
らの合計が100重量部となる割合で用いられる。ピッチ
の使用割合が10重量部未満の場合あるいは熱硬化性樹脂
モノマー系材料の使用割合が90重量部を越える場合はマ
トリックス相の緻密性が悪くなり、一方、ピッチの使用
割合が90重量部を越える場合あるいは熱硬化性樹脂モノ
マー系材料の使用割合が10重量部未満の場合はマトリッ
クス相の炭素質繊維への接着力が低下し、いずれの場合
においても得られるC/Cコンポジットの機械的強度が低
下する。また、芳香族ニトロ化合物の使用割合が1重量
部未満の場合はその添加効果が期待できず、一方45重量
部を越える場合はマトリックス相の緻密性が悪くなり、
いずれの場合も高強度なC/Cコンポジットは得られな
い。
また、本発明のC/Cコンポジットには、上記のような炭
素質繊維とマトリックス原料とが、通常炭素質繊維が5
〜90重量部、好ましくは20〜60重量部の範囲、マトリッ
クス原料が10〜95重量部、好ましくは40〜80重量部の範
囲で、その合計が100重量部となる割合で使用される。
炭素質繊維の使用割合が5重量部未満で、マトリックス
原料の使用割合が95重量部を越える場合は、炭素質繊維
の補強効果が不十分となり、高強度なC/Cコンポジット
が得られず、また、炭素質繊維の使用割合が90重量部を
越え、マトリックス原料の使用割合が10重量部未満の場
合は、マトリックス相の量が少なすぎて、その十分な機
能が期待できず、やはり高強度なC/Cコンポジットを得
る事はできない。
素質繊維とマトリックス原料とが、通常炭素質繊維が5
〜90重量部、好ましくは20〜60重量部の範囲、マトリッ
クス原料が10〜95重量部、好ましくは40〜80重量部の範
囲で、その合計が100重量部となる割合で使用される。
炭素質繊維の使用割合が5重量部未満で、マトリックス
原料の使用割合が95重量部を越える場合は、炭素質繊維
の補強効果が不十分となり、高強度なC/Cコンポジット
が得られず、また、炭素質繊維の使用割合が90重量部を
越え、マトリックス原料の使用割合が10重量部未満の場
合は、マトリックス相の量が少なすぎて、その十分な機
能が期待できず、やはり高強度なC/Cコンポジットを得
る事はできない。
また、本発明の実施例にあたっては、必要に応じてカー
ボンブラック、コークス粉、グラファイト粉等の炭素質
粉末をマトリックス原料中に添加する事もできる。この
場合、炭素質粉末の添加量は、マトリックス原料の主構
成成分であるピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材料およ
び芳香族ニトロ化合物の合計量の40重量%までとするの
が適当である。
ボンブラック、コークス粉、グラファイト粉等の炭素質
粉末をマトリックス原料中に添加する事もできる。この
場合、炭素質粉末の添加量は、マトリックス原料の主構
成成分であるピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材料およ
び芳香族ニトロ化合物の合計量の40重量%までとするの
が適当である。
以下本発明のC/Cコンポジットの製造方法について説明
する。本発明のC/Cコンポジットを製造するにあたって
は、炭素質繊維と、ピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材
料および芳香族ニトロ化合物を主構成成分とするマトリ
ックス原料とは、通常上記のような配合割合で配合さ
れ、配合物とされる。これらの配合方法は、任意であっ
て、湿式法あるいは乾式法等従来から知られた配合方法
を広く採用し得るが、炭素質繊維が長繊維、織布あるい
は不織布等の構造物である場合は、マトリックス原料を
加熱溶融または溶媒で希釈して該構造物に含浸させる湿
式法が好ましい。この場合のマトリックス原料の希釈溶
媒としては、アルコール、アセトンあるいはテトラヒド
ロフラン等の揮発性溶媒が適当である。また、炭素質繊
維が長繊維のフィラメントである場合には、該フィラメ
ントを加熱溶融したマトリックス原料に通過せしめてプ
リプレグヤーンとなしても良い。また、炭素質繊維が短
繊維の場合には、マトリックス原料を加熱溶融または溶
媒で希釈して該短繊維と混練する湿式法と共に、マトリ
ックス原料をボールミル、ヘンシェルミキサー等の粉砕
混合機で微粉末として該短繊維と混合する、あるいはマ
トリックス原料を一旦溶融混合して一体物とし、それを
冷却後粉砕混合機で微粉末として該短繊維と混合する乾
式法も好ましく採用できる。
する。本発明のC/Cコンポジットを製造するにあたって
は、炭素質繊維と、ピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材
料および芳香族ニトロ化合物を主構成成分とするマトリ
ックス原料とは、通常上記のような配合割合で配合さ
れ、配合物とされる。これらの配合方法は、任意であっ
て、湿式法あるいは乾式法等従来から知られた配合方法
を広く採用し得るが、炭素質繊維が長繊維、織布あるい
は不織布等の構造物である場合は、マトリックス原料を
加熱溶融または溶媒で希釈して該構造物に含浸させる湿
式法が好ましい。この場合のマトリックス原料の希釈溶
媒としては、アルコール、アセトンあるいはテトラヒド
ロフラン等の揮発性溶媒が適当である。また、炭素質繊
維が長繊維のフィラメントである場合には、該フィラメ
ントを加熱溶融したマトリックス原料に通過せしめてプ
リプレグヤーンとなしても良い。また、炭素質繊維が短
繊維の場合には、マトリックス原料を加熱溶融または溶
媒で希釈して該短繊維と混練する湿式法と共に、マトリ
ックス原料をボールミル、ヘンシェルミキサー等の粉砕
混合機で微粉末として該短繊維と混合する、あるいはマ
トリックス原料を一旦溶融混合して一体物とし、それを
冷却後粉砕混合機で微粉末として該短繊維と混合する乾
式法も好ましく採用できる。
この炭素質繊維とマトリックス原料の配合物をまず成形
する。成形方法は任意であって、従来から知られた成形
方法等を広く採用し得る。例えば、モールド成型法を採
用する場合は、該配合物を金型に入れ、通常、窒素、ア
ルゴン等の非酸化性ガス雰囲気下、常温〜600℃の温
度、0.1〜400kg/cm2の圧力で成形する。低い成形温度、
例えば300℃以下の温度で成形を行う場合は空気雰囲気
下で成形する事も可能である。本発明では、当該配合物
の成形性が良く、損傷や凹凸のない円滑な表面の成形物
が得られる。
する。成形方法は任意であって、従来から知られた成形
方法等を広く採用し得る。例えば、モールド成型法を採
用する場合は、該配合物を金型に入れ、通常、窒素、ア
ルゴン等の非酸化性ガス雰囲気下、常温〜600℃の温
度、0.1〜400kg/cm2の圧力で成形する。低い成形温度、
例えば300℃以下の温度で成形を行う場合は空気雰囲気
下で成形する事も可能である。本発明では、当該配合物
の成形性が良く、損傷や凹凸のない円滑な表面の成形物
が得られる。
次いで、得られた成形物を炭素化する。この炭素化は、
通常、窒素、アルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で、常
圧あるいは加圧下に、5℃/min以下、好ましくは2℃/m
in以下の昇温速度で昇温し、600〜1500℃、好ましくは6
00〜1000℃の温度で行われる。この炭素化を加圧下で行
えば、常圧下で行うよりもより緻密な炭素化物を得られ
る。
通常、窒素、アルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で、常
圧あるいは加圧下に、5℃/min以下、好ましくは2℃/m
in以下の昇温速度で昇温し、600〜1500℃、好ましくは6
00〜1000℃の温度で行われる。この炭素化を加圧下で行
えば、常圧下で行うよりもより緻密な炭素化物を得られ
る。
本発明では、先に発明したピッチ/熱硬化性樹脂系材料
/芳香族ニトロ化合物の混合マトリックス法と同様に芳
香族ニトロ化合物の添加効果によって、従来法によるよ
りも、比較的低温で炭素質繊維とマトリックス原料の配
合物の成形を行う事ができ、また成形物の炭素化に際し
昇温速度を早くする事ができ、したがってC/Cコンポジ
ットの製造のエネルギーコストを低減する事ができ、ま
たその製造に要する時間を短縮する事ができる。すなわ
ち、例えば短繊維を高繊維体積含有率で強化繊維として
含有するC/Cコンポジットを製造する場合、配合物の成
形に当たり、従来は300〜500℃程度の成形温度を要した
が、本発明に従えば、常温〜300℃の成形温度で成形す
る事もできる。また、成形物の炭素化に当たり、従来は
昇温速度が早いと炭素化物が膨張してポーラスなものと
なるため昇温速度を10℃/hr(0.167℃/min)程度にする
必要があったが、本発明に従えば1〜5℃/minの昇温速
度でも炭素化物の膨張は抑制されて緻密な炭素化物を得
る事ができる。また、本発明ではこの成形物の炭素化に
当たり炭素化物の変形が抑制される。
/芳香族ニトロ化合物の混合マトリックス法と同様に芳
香族ニトロ化合物の添加効果によって、従来法によるよ
りも、比較的低温で炭素質繊維とマトリックス原料の配
合物の成形を行う事ができ、また成形物の炭素化に際し
昇温速度を早くする事ができ、したがってC/Cコンポジ
ットの製造のエネルギーコストを低減する事ができ、ま
たその製造に要する時間を短縮する事ができる。すなわ
ち、例えば短繊維を高繊維体積含有率で強化繊維として
含有するC/Cコンポジットを製造する場合、配合物の成
形に当たり、従来は300〜500℃程度の成形温度を要した
が、本発明に従えば、常温〜300℃の成形温度で成形す
る事もできる。また、成形物の炭素化に当たり、従来は
昇温速度が早いと炭素化物が膨張してポーラスなものと
なるため昇温速度を10℃/hr(0.167℃/min)程度にする
必要があったが、本発明に従えば1〜5℃/minの昇温速
度でも炭素化物の膨張は抑制されて緻密な炭素化物を得
る事ができる。また、本発明ではこの成形物の炭素化に
当たり炭素化物の変形が抑制される。
上記のように成形物を炭素化して得られる炭素化物は、
従来法により成形物を炭素化して得られる炭素化物に比
べて、かなり緻密で機械的強度のあるものであるが、そ
の緻密性を一層増して機械的強度を一層高めるために、
必要に応じて、該炭素化物に、ピッチ、あるいはピッチ
および熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれと必要に応じ
て加えられたその硬化剤および/または硬化促進剤から
なる熱硬化性樹脂モノマー系材料の混合物、あるいはピ
ッチ、熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤
および/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマ
ー系材料および芳香族ニトロ化合物の混合物から選択さ
れた含浸材を含浸させ、得られた含浸処理物を600〜150
0℃の温度、好ましくは600〜1000℃の温度で炭素化す
る。この含浸と炭素化の一連の操作は、必要に応じて、
複数回繰り返して行っても良い。また、上記含浸材のピ
ッチ、ピッチおよび熱硬化性樹脂モノマー系材料の混合
物、あるいはピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材料およ
び芳香族ニトロ化合物の混合物の各構成成分としては、
上記マトリックス原料の構成成分と同様のものが好まし
く用いられ、また混合物における各構成成分の割合も上
記マトリックス原料における割合と同程度の割合が適当
である。本発明では、炭素化物がポーラスとなり易い強
化繊維として短繊維を用いた場合であっても、この含浸
の炭素化の一連の操作を1〜2回行うだけで十分緻密な
炭素化物が得られ、同等の緻密度の炭素化物を得るに従
来法によるよりこの含浸と炭素化の一連の操作を行う回
数を低減できる。
従来法により成形物を炭素化して得られる炭素化物に比
べて、かなり緻密で機械的強度のあるものであるが、そ
の緻密性を一層増して機械的強度を一層高めるために、
必要に応じて、該炭素化物に、ピッチ、あるいはピッチ
および熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれと必要に応じ
て加えられたその硬化剤および/または硬化促進剤から
なる熱硬化性樹脂モノマー系材料の混合物、あるいはピ
ッチ、熱硬化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤
および/または硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマ
ー系材料および芳香族ニトロ化合物の混合物から選択さ
れた含浸材を含浸させ、得られた含浸処理物を600〜150
0℃の温度、好ましくは600〜1000℃の温度で炭素化す
る。この含浸と炭素化の一連の操作は、必要に応じて、
複数回繰り返して行っても良い。また、上記含浸材のピ
ッチ、ピッチおよび熱硬化性樹脂モノマー系材料の混合
物、あるいはピッチ、熱硬化性樹脂モノマー系材料およ
び芳香族ニトロ化合物の混合物の各構成成分としては、
上記マトリックス原料の構成成分と同様のものが好まし
く用いられ、また混合物における各構成成分の割合も上
記マトリックス原料における割合と同程度の割合が適当
である。本発明では、炭素化物がポーラスとなり易い強
化繊維として短繊維を用いた場合であっても、この含浸
の炭素化の一連の操作を1〜2回行うだけで十分緻密な
炭素化物が得られ、同等の緻密度の炭素化物を得るに従
来法によるよりこの含浸と炭素化の一連の操作を行う回
数を低減できる。
本発明の実施に当たって、上記成形物を炭素化して得ら
れる炭素化物あるいはそれに含浸と炭素化の一連の操作
を少なくとも一回行って得られる炭素化物を目的のC/C
コンポジットとする事もできるが、必要に応じてこれら
の炭素化物をさらに1800〜3000℃、好ましくは2000〜27
00℃の温度範囲で焼成して黒鉛化し、一層機械的特性を
高めた黒鉛化C/Cコンポジットとする。
れる炭素化物あるいはそれに含浸と炭素化の一連の操作
を少なくとも一回行って得られる炭素化物を目的のC/C
コンポジットとする事もできるが、必要に応じてこれら
の炭素化物をさらに1800〜3000℃、好ましくは2000〜27
00℃の温度範囲で焼成して黒鉛化し、一層機械的特性を
高めた黒鉛化C/Cコンポジットとする。
(発明の効果) 本発明によれば、従来のマトリックス原料としてピッ
チ、熱硬化性樹脂あるいはこれらの混合物を用いるC/C
コンポジットの製造方法による場合と比較して、従来法
によるよりも緻密で機械的強度の優れたC/Cコンポジッ
トが提供され、しかもそれが従来法によるよりも成形物
の炭素化に要する時間を短縮し、かつ含浸処理回数を減
少して、短時間で、経済的に、かつ好適に成形された状
態で容易に提供される。さらには、たとえ従来法により
含浸処理を多数回行って緻密度が本発明によるものと同
程度のC/Cコンポジットを得たとしても、この緻密度が
同程度の従来法によるC/Cコンポジットより本発明によ
るC/Cコンポジットの方が機械的強度が優れている。ま
た、本発明によれば、先に発明したピッチ/熱硬化性樹
脂系材料/芳香族ニトロ化合物の混合マトリックス法に
よる場合と比較して、熱硬化性樹脂のモノマーはそれを
樹脂化して得られる熱硬化性樹脂より安価であるから、
より一層経済的にC/Cコンポジットが得られ、また用い
る熱硬化性樹脂のモノマー種類如何によってはより一層
機械的強度が優れたC/Cコンポジットが得られる場合が
ある。
チ、熱硬化性樹脂あるいはこれらの混合物を用いるC/C
コンポジットの製造方法による場合と比較して、従来法
によるよりも緻密で機械的強度の優れたC/Cコンポジッ
トが提供され、しかもそれが従来法によるよりも成形物
の炭素化に要する時間を短縮し、かつ含浸処理回数を減
少して、短時間で、経済的に、かつ好適に成形された状
態で容易に提供される。さらには、たとえ従来法により
含浸処理を多数回行って緻密度が本発明によるものと同
程度のC/Cコンポジットを得たとしても、この緻密度が
同程度の従来法によるC/Cコンポジットより本発明によ
るC/Cコンポジットの方が機械的強度が優れている。ま
た、本発明によれば、先に発明したピッチ/熱硬化性樹
脂系材料/芳香族ニトロ化合物の混合マトリックス法に
よる場合と比較して、熱硬化性樹脂のモノマーはそれを
樹脂化して得られる熱硬化性樹脂より安価であるから、
より一層経済的にC/Cコンポジットが得られ、また用い
る熱硬化性樹脂のモノマー種類如何によってはより一層
機械的強度が優れたC/Cコンポジットが得られる場合が
ある。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を説明する。
実施例1、2、3 PAN系炭素繊維(繊維長6mm、繊維径7μ、引張強度360k
gf/mm2、引張弾性率24tonf/mm2)と石炭系等方性ピッチ
粉末(軟化点260℃、1000℃までの揮発分28%)とビス
フェノールA粉末とヘキサメチレンテトラミン粉末及
び、ジニトロナフタレン粉末を第1表に示す割合でヘン
シェルミキサーにて混合しC/Cコンポジット成形原料と
した。
gf/mm2、引張弾性率24tonf/mm2)と石炭系等方性ピッチ
粉末(軟化点260℃、1000℃までの揮発分28%)とビス
フェノールA粉末とヘキサメチレンテトラミン粉末及
び、ジニトロナフタレン粉末を第1表に示す割合でヘン
シェルミキサーにて混合しC/Cコンポジット成形原料と
した。
上記成形原料を金型に入れホットプレス成形を行った。
ホットプレス成形条件は、窒素ガス流通雰囲気下、3℃
/minの昇温速度で昇温し、130℃で圧力300kgf/cm2をか
け、そのままの圧力で500℃まで昇温し、3時間保持し
た。金型を放冷後、金型から成形体を脱型し80×10×4m
mの成形体を得た。得られた成形体表面は、樹脂の様相
を示し成形性はきわめて良好であった。この成形体を常
圧、窒素ガス流通雰囲気下、コークス粉中、1℃/minの
昇温速度で1000℃まで昇温し炭素化してC/Cコンポジッ
ト中間品を得た。この中間品には膨れ及び層間クラック
のいずれも観察されなかった。得られたC/Cコンポジッ
ト中間品の物性値を第2表に示す。
ホットプレス成形条件は、窒素ガス流通雰囲気下、3℃
/minの昇温速度で昇温し、130℃で圧力300kgf/cm2をか
け、そのままの圧力で500℃まで昇温し、3時間保持し
た。金型を放冷後、金型から成形体を脱型し80×10×4m
mの成形体を得た。得られた成形体表面は、樹脂の様相
を示し成形性はきわめて良好であった。この成形体を常
圧、窒素ガス流通雰囲気下、コークス粉中、1℃/minの
昇温速度で1000℃まで昇温し炭素化してC/Cコンポジッ
ト中間品を得た。この中間品には膨れ及び層間クラック
のいずれも観察されなかった。得られたC/Cコンポジッ
ト中間品の物性値を第2表に示す。
次にC/Cコンポジット中間品に石炭系等方性ピッチ(成
形時に使用したものと同一物)を含浸し前記炭素化と同
条件で炭素化する工程を2回繰り返し行った後、窒素ガ
ス流通雰囲気下、1000℃まで40℃/min、2000℃まで10℃
/min、2400℃まで50℃/minの昇温速度で昇温し2400℃で
0.5時間保持してC/Cコンポジットを黒鉛化処理した。黒
鉛化処理後のC/Cコンポジットに変形は全く観察されな
かった。得られたC/Cコンポジット完成品の物性値を第
3表に示す。
形時に使用したものと同一物)を含浸し前記炭素化と同
条件で炭素化する工程を2回繰り返し行った後、窒素ガ
ス流通雰囲気下、1000℃まで40℃/min、2000℃まで10℃
/min、2400℃まで50℃/minの昇温速度で昇温し2400℃で
0.5時間保持してC/Cコンポジットを黒鉛化処理した。黒
鉛化処理後のC/Cコンポジットに変形は全く観察されな
かった。得られたC/Cコンポジット完成品の物性値を第
3表に示す。
比較例1、2 マトリックス原料中にジニトロナフタレンを含まず、第
1表に示した配合割合でマトリックス原料を調製し、実
施例1と同方法でC/Cコンポジットを作製した。中間
品、完成品の物性値をそれぞれ第2表及び第3表に示
す。尚、比較例1ではピッチ含浸による緻密化工程を3
回、比較例2では同処理を2回繰り返した。また、この
場合、成形後の脱型時に成形体表面の剥がれ、及び炭素
化時に膨れ、黒鉛化処理後に変形が観察された。
1表に示した配合割合でマトリックス原料を調製し、実
施例1と同方法でC/Cコンポジットを作製した。中間
品、完成品の物性値をそれぞれ第2表及び第3表に示
す。尚、比較例1ではピッチ含浸による緻密化工程を3
回、比較例2では同処理を2回繰り返した。また、この
場合、成形後の脱型時に成形体表面の剥がれ、及び炭素
化時に膨れ、黒鉛化処理後に変形が観察された。
比較例3、4 成形時のマトリックス原料に、ビスフェノールAと硬化
剤のヘキサメチレンテトラミンを用い、第1表に示した
配合割合で成形原料を調製し最終成形温度を200℃とし
た以外は実施例1と同方法でC/Cコンポジットを作製し
た。中間品、完成品の物性値を第2表及び第3表に示
す。尚、この場合炭素化時に成形体の膨れが観察され
た。比較例3ではピッチ含浸による緻密化工程を4回、
比較例4では同処理を2回繰り返した。
剤のヘキサメチレンテトラミンを用い、第1表に示した
配合割合で成形原料を調製し最終成形温度を200℃とし
た以外は実施例1と同方法でC/Cコンポジットを作製し
た。中間品、完成品の物性値を第2表及び第3表に示
す。尚、この場合炭素化時に成形体の膨れが観察され
た。比較例3ではピッチ含浸による緻密化工程を4回、
比較例4では同処理を2回繰り返した。
実施例4 実施例2と同じ成形原料を使用し、最終成形温度のみを
260℃とした以外は、実施例1と同方法でC/Cコンポジッ
トを作製した。中間品、完成品の物性値を第2表及び第
3表に示す。この成形態も実施例1と同様に成形性がき
わめて良く、焼成時のピッチ漏れ、成形体の膨れも全く
観察されなかった。
260℃とした以外は、実施例1と同方法でC/Cコンポジッ
トを作製した。中間品、完成品の物性値を第2表及び第
3表に示す。この成形態も実施例1と同様に成形性がき
わめて良く、焼成時のピッチ漏れ、成形体の膨れも全く
観察されなかった。
比較例5 ジニトロナフタレンを含まず、第1表に示した配合割合
で成形原料を調製し、最終成形温度を260℃とした以外
は、実施例1と同方法でC/Cコンポジットを作製した。
中間品、完成品の物性値を第2表及び第3表に示す。こ
の場合、炭素化時に成形体よりピッチの漏れが顕著に観
察され、中間品のかさ密度が低くピッチ含浸による緻密
化工程を3回繰り返した。また、炭素繊維配合量を25重
量%にした理由は、炭素繊維配合量を30重量%以上にす
ると炭素化後の成形体の膨れが顕著となり均一なC/Cコ
ンポジットの作製が困難であったためである。
で成形原料を調製し、最終成形温度を260℃とした以外
は、実施例1と同方法でC/Cコンポジットを作製した。
中間品、完成品の物性値を第2表及び第3表に示す。こ
の場合、炭素化時に成形体よりピッチの漏れが顕著に観
察され、中間品のかさ密度が低くピッチ含浸による緻密
化工程を3回繰り返した。また、炭素繊維配合量を25重
量%にした理由は、炭素繊維配合量を30重量%以上にす
ると炭素化後の成形体の膨れが顕著となり均一なC/Cコ
ンポジットの作製が困難であったためである。
実施例5 ビスフェノールAの変わりにポリイミド樹脂のモノマー
である4,4′−ビスマレイミドジフェニルメタンを用い
第1表に示した割合で成形原料を調製した事以外は実施
例1と同方法でC/Cコンポジットを作製した。中間品、
完成品の物性値を第2表及び第3表に示す。この成形体
も実施例1と同様に成形性がきわめて良く、焼成時のピ
ッチ漏れ、変形も全く観察されなかった。
である4,4′−ビスマレイミドジフェニルメタンを用い
第1表に示した割合で成形原料を調製した事以外は実施
例1と同方法でC/Cコンポジットを作製した。中間品、
完成品の物性値を第2表及び第3表に示す。この成形体
も実施例1と同様に成形性がきわめて良く、焼成時のピ
ッチ漏れ、変形も全く観察されなかった。
比較例6 実施例5と同様、ビスフェノールAの変わりに4,4′−
ビスマレイミドジフェニルメタンを用い、マトリックス
原料中にジニトロナフタレンを含まず、第1表に示した
配合割合でマトリックス原料を調製し、実施例1と同方
法でC/Cコンポジットを作製した。中間品、完成品の物
性値をそれぞれ第2表及び第3表に示す。尚、ピッチ含
浸による緻密化工程を3回繰り返した。また、この場
合、成形後の脱型時に成形体表面の剥がれ、及び炭素化
時に体積膨張、黒鉛化処理後に変形が観察された。
ビスマレイミドジフェニルメタンを用い、マトリックス
原料中にジニトロナフタレンを含まず、第1表に示した
配合割合でマトリックス原料を調製し、実施例1と同方
法でC/Cコンポジットを作製した。中間品、完成品の物
性値をそれぞれ第2表及び第3表に示す。尚、ピッチ含
浸による緻密化工程を3回繰り返した。また、この場
合、成形後の脱型時に成形体表面の剥がれ、及び炭素化
時に体積膨張、黒鉛化処理後に変形が観察された。
Claims (5)
- 【請求項1】強化繊維原料として炭素質繊維を使用し、
マトリックス原料としてピッチ、熱硬化性樹脂のモノマ
ーまたはそれとその硬化剤および/または硬化促進剤か
らなる熱硬化性樹脂モノマー系材料および芳香族ニトロ
化合物の混合物を主成分とするマトリックス原料を使用
する事を特徴とする炭素繊維強化炭素複合材料。 - 【請求項2】マトリックス原料におけるピッチと熱硬化
性樹脂モノマー系材料と芳香族ニトロ化合物の使用割合
が、ピッチが10〜90重量部の範囲、熱硬化性樹脂モノマ
ー系材料が10〜90重量部の範囲、芳香族ニトロ化合物が
1〜45重量部の範囲で、その合計が100重量部となる割
合であり、強化繊維原料の炭素質繊維とマトリックス原
料の使用割合が、炭素質繊維が5〜90重量部の範囲、マ
トリックス原料が10〜95重量部の範囲でその合計が100
重量部となる割合である請求項1に記載の炭素繊維強化
炭素複合材料。 - 【請求項3】炭素質繊維に、ピッチ、熱硬化性樹脂のモ
ノマーまたはそれとその硬化剤および/または硬化促進
剤からなる熱硬化性樹脂モノマー系材料および芳香族ニ
トロ化合物の混合物を主成分とするマトリックス原料を
配合してなる配合物を常温〜600℃の温度、0.1〜400kg/
cm2の圧力で成形し、得られた成形物を600〜1500℃の温
度で炭素化し、必要に応じて得られた炭素化物を黒鉛化
する事を特徴とする炭素繊維強化炭素複合材料の製造方
法。 - 【請求項4】成形物を炭素化して得られた炭素化物に、
ピッチ、ピッチおよび熱硬化性樹脂のモノマーまたはそ
れとその硬化剤および/または硬化促進剤からなる熱硬
化性樹脂モノマー系材料の混合物、およびピッチ、熱硬
化性樹脂のモノマーまたはそれとその硬化剤および/ま
たは硬化促進剤からなる熱硬化性樹脂モノマー系材料お
よび芳香族ニトロ化合物の混合物から選択された含浸材
を含浸させ、得られた含浸処理物を600〜1500℃の温度
で炭素化する一連の操作を少なくとも一回行い、しかる
後に必要に応じて炭素化物を黒鉛化する事を特徴とする
請求項3記載の炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。 - 【請求項5】炭素質繊維にマトリックス原料を配合して
なる配合物において、マトリックス原料におけるピッチ
と熱硬化性樹脂モノマー系材料と芳香族ニトロ化合物の
使用割合が、ピッチが10〜90重量部の範囲、熱硬化性樹
脂モノマー系材料が10〜90重量部の範囲、芳香族ニトロ
化合物が1〜45重量部の範囲で、その合計が100重量部
となる割合であり、強化繊維原料の炭素質繊維とマトリ
ックス原料の使用割合が、炭素質繊維が5〜90重量部の
範囲、マトリックス原料が10〜95重量部の範囲でその合
計が100重量部となる割合である請求項3または4に記
載の炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2304018A JPH07106952B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2304018A JPH07106952B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04182355A JPH04182355A (ja) | 1992-06-29 |
| JPH07106952B2 true JPH07106952B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=17928082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2304018A Expired - Lifetime JPH07106952B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07106952B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6559473B2 (ja) * | 2015-06-10 | 2019-08-14 | 株式会社Ihiエアロスペース | 炭化珪素系複合体の製造方法 |
-
1990
- 1990-11-13 JP JP2304018A patent/JPH07106952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04182355A (ja) | 1992-06-29 |
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