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JPH07121177B2 - 茸栽培における加水方法と加水装置 - Google Patents
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JPH07121177B2 - 茸栽培における加水方法と加水装置 - Google Patents

茸栽培における加水方法と加水装置

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JPH07121177B2
JPH07121177B2 JP4305961A JP30596192A JPH07121177B2 JP H07121177 B2 JPH07121177 B2 JP H07121177B2 JP 4305961 A JP4305961 A JP 4305961A JP 30596192 A JP30596192 A JP 30596192A JP H07121177 B2 JPH07121177 B2 JP H07121177B2
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Inventor
典相 平森
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協全商事株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茸栽培における加水方
法と加水装置に関し、特に茸栽培中に茸培基の発芽菌床
面に水分を補給する栽培方法及びその加水装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術と問題点】茸の人工栽培は、一般に種菌を
接種して培養室で菌糸が培基全体に伸長するまで培養を
行った後、培養室から培養瓶を取り出し、瓶口内を覆う
死滅菌を掻き出し、子実体の発生する菌床面を整備し、
然る後発芽室で芽出しを行い更に低温度の抑制工程を経
て茎長をそろえ育成室で育成させるものである。培基は
当初60〜65%に水分調整してあるが、培養工程が完
了した時点ではかなりの水分が消費されており、菌床面
を乾燥させたままでは、発芽が悪いので、発芽工程に入
る前に菌床面に水分を補給するのが普通である。この水
分補給は、従来加水器を用いて培養瓶の上方から霧状の
水を散水量に注意しながら散布することが行われてい
た。しかし往々にして余分な水分が付与され、それが底
に溜って根腐れを起こすことが多く、これを避けるた
め、余分な水分が入ったらその都度瓶を逆転して余分水
を排除していた。
【0003】また、加水量が根腐れを起こすほど多量で
はなくても、種菌接種用の穴から入って底に赴く傾向が
あり、菌床面全体が一様に水分を吸収するわけではな
く、菌床面の場所により水分含有状態が異なる結果同一
瓶の菌床面でも子実体の成長に差が生じ必ずしも茎径、
茎長が一定しないことが多かった。更に、菌床面は菌掻
き後などかなりの培基残渣やごみが残存しており、それ
らが茸の笠部や茎部に付着して、商品価値を低下させて
いるという問題がある。従来ではこれらの菌床の培基残
渣やごみをへらで除去したり空気噴射で吹き飛ばす等面
倒な作業を行わねばならないという問題があった。
【0004】
【目的】本発明は、以上の点に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、発芽前の菌床面に簡単且
つ迅速に所望量の水分が補給でき、且つ菌床面全体から
平均した成長が行われ得るような加水が行われ、また、
笠部や茎部に瓶口内に残った培基残渣やごみがこびりつ
いていない商品価値の高い茸を歩留まりよく育成するこ
とのできる方法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明の要旨とすると
ころは、菌糸培養工程を終えた培養瓶を反転し、下方か
ら瓶口内に向けて水を散布し、余分の水を自然放出させ
ることを特徴とする茸栽培における加水方法である。本
発明にかかる加水方法は、種菌を接種して菌糸伸長後子
実体が育てられる茸ならばいかなるものでもよい。もっ
とも一般的には、エノキ茸に適用されるが、しめじ、本
しめじ、ひらたけ、まいたけ、なめこ等いずれでもよ
い。
【0006】以下では、主としてエノキ茸を例にとって
説明するが、その培養瓶には、通常プラスチック製の広
口培養瓶のものが用いられるが、袋、箱、鉢等その形態
を問わず、培基を入れられるものであればいかなるもの
でもよい。培基は、通常おがくずと米糠を水で混捏して
含水率60〜65%としたものであり、これを培養瓶に
詰める。培基はかかる素材のほか、コーンコブその他い
かなるものでもよい。一般には、実公平3−31155
号公報に示されるように、培基瓶詰めの際に、菌回りを
促進させるため培基中央に穴をあけ、また、子実体の発
芽する菌床面を平らにならすことが機械的に行われる。
【0007】次いで、雑菌を排除するため、殺菌釜で高
温殺菌する。殺菌が行われたのち、培養瓶には、種菌を
接種する。種菌は、寒天あるいは培養瓶内の培地と同じ
培基で培養されたものであり、菌糸を除き外見上種菌そ
のものが見えるわけではない。かかる種菌は培基中央の
穴に程よく入れると共に瓶口の菌床面に多少残すのが望
ましい。このようにして、培養室に運び培養室内で例え
ば、16〜18℃で湿度を70〜75%にして、エノキ
茸の場合には20〜25日間、本しめじの場合には24
〜28日間培養する。培養工程の終了は、菌糸が培基全
体に伸長したのが確認されたときである。培養が終わっ
たならば、菌掻き作業が行われる。菌掻き作業とは、エ
ノキ茸の場合瓶口の菌床面及び中央の穴の表面に覆って
いる膜状の死滅菌層の除去することである。本しめじの
場合は、中央を残して周囲の菌糸が除去される。ただ栽
培法によっては菌掻きは必須ではない。この作業は、培
養瓶を単数あるいは複数収納したコンテナ毎反転し、下
から掻き出し具を差し込んで回転することにより行われ
る。
【0008】本発明では、この工程に続いてあるいは培
養工程が終了した後直ちに、培養瓶を反転しその開口の
菌床面及び穴に向かって散水ノズル等の手段で水を散水
する。その装置として、培養瓶を収納したコンテナを反
転する反転装置と、反転された培養瓶の口内に散水ノズ
ルを介して水を散布する散布装置を有する茸栽培の加水
装置が用いられる。反転装置は、いかなるものでもよ
く、作業の反転装置を兼用させてもよい。また、散水ノ
ズルを有する散水装置は反転装置のある架台下方に昇降
自在に取り付けておくのが望ましいが、散水装置と反転
装置の離接は相対的に構成すればよい。水は、通常の培
養瓶の場合2〜20秒間ほど吹き付ければよく、その散
水量は散水後瓶口からある程度の水が下方に流下する範
囲で適宜選ばれる。その吹き付け方法は、適宜の散水ノ
ズルを使用して主として培基表面及び穴内にホースなど
から直接水を飛ばしてもよいが、シャワー状か霧状でも
よい。水散布後、散布された水が瓶の口から自重で流下
して大部分が瓶口内から放出され、いわゆる水切りある
いは余分の水の自然放出が行われた後、培養瓶を正転さ
せて、子実体の芽出し室に運搬して爾後常法で人工栽培
する。以上の方法を実施するために、培養瓶を収納した
コンテナを反転する反転装置と、反転された培養瓶の口
内に散水ノズルを介して水を散布する散布装置を有する
茸栽培における加水装置が使用される。
【0009】
【作用】散水が行なわれた後の培養瓶の瓶口内は、それ
により菌床面及び穴表面にある程度の深さまで水が浸透
し、子実体の生育に必要な水分補給が行なわれるととも
に、菌床面表面が全体的に一様の柔らかさとなる。ま
た、散布された水は、菌床面に吹き付けられたのち、自
重で下から自然放出されるが、そのとき、作業の後残っ
ている培基の残渣やごみを伴って一緒に放出される。
【0010】
【実施例】800cc入りの培養瓶を320本に培基を
詰め、16本入りのコンテナ20ケースに収納し、殺菌
後エノキ茸の種菌を接種し、20日菌糸培養した。コン
テナと共に培養瓶を反転して死滅菌を掻き取ったのち、
図1に示す装置本体1の反転装置2で培養瓶3の入った
コンテナ4を反転し下から散水装置5を架台に沿って上
昇させ、散水ノズル6を瓶口7に近付けてから瓶口7内
に水を1瓶当たり2cc散水した。反転装置2は、回転
枠とその上に位置する弾圧手段を備えた押え部材からな
り、反転時に両手段の間で挟持するものである。水はポ
ンプ8からホース9を介して散水ノズル6に送られ、爾
後水切りが行われたことを確認して、抑制、育成の各工
程を行い、エノキ茸を収穫した。
【0011】比較のため、本発明法を実施しない従来法
により同数テストした。収穫した各製品の品質検査を行
った結果、本発明の場合、全体収穫重量は、155gで
あったのに対し、従来法の場合は130gであった。ま
た、本発明においては、成長した茸に、培基残渣やごみ
がこびりついて不整形となって出荷不適となったものは
5本だけであったが、従来法では20本の培養瓶のもの
が不整形となっており、出荷不適と評価された。更に、
本発明では茎径及び茎長さが全体的に一定しており、こ
の点の5段階評価では評価点5が培養瓶総数の98%で
あったが、従来法では、85%であった。
【0012】
【効果】本発明は、以上のように反転した培養瓶の瓶口
下から水を散水した後その自然放出を待つだけである
から、霧状の水を注意しながら徐々に供給するのと異な
り、迅速に加水作業を行うことができるだけでなく、製
品の品質向上に顕著に寄与するものであり、その効果は
著大である。すなわち、本発明では、培養瓶を逆にして
開口を下にし、その状態で下から、瓶口内に向けて散水
され、菌床が吸収出来なかった余分の水は自重で外部に
自然放出される。瓶口内では水が複雑にぶつかりあい、
菌床表面が一様に且つ適当な深さまで水分補給されるの
で、子実体が全体に平均して成長し且つ余分な水が滞留
して根腐れ等を生じさせることがない。また、水の散水
と放出により、菌床面に付着していた培基残渣やごみが
同時的に排除されるので、菌床面の洗浄の手間を必要と
せずに菌床面がクリーンとなり、ここから発芽する茸
が、その笠部や茎部に培基残渣やごみがこびりついて生
育し、変形したあるいは不整形になることはないので、
良品を高い確率で得ることができるものである。一方、
この発明を実施する機械装置も、培養瓶をコンテナ毎反
転させて口内に散水するものであるから、余分な水分は
自動的に下方に排除され、迅速な且つ適量の水分の付与
を行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る機械装置の側面図
【符合の説明】
1−装置本体、2−反転装置、3−培養瓶、4−コンテ
ナ、5−散水装置、6−散水ノズル、7−瓶口、8−ポ
ンプ、9−ホース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】菌糸培養工程を終えた培養瓶を反転し、下
    方から瓶口内に向けて水を散布しそのまま水を自然放出
    させることを特徴とする茸栽培における加水方法
  2. 【請求項2】培養瓶を収納したコンテナを反転する反転
    装置と、反転された培養瓶の口内に散水ノズルを介して
    水を散布する散布装置を有する茸栽培における加水装置
JP4305961A 1992-10-19 1992-10-19 茸栽培における加水方法と加水装置 Expired - Fee Related JPH07121177B2 (ja)

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