JPH071319B2 - 放射性廃棄物焼却炉における放射能の蓄積低減化方法 - Google Patents
放射性廃棄物焼却炉における放射能の蓄積低減化方法Info
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- JPH071319B2 JPH071319B2 JP62019940A JP1994087A JPH071319B2 JP H071319 B2 JPH071319 B2 JP H071319B2 JP 62019940 A JP62019940 A JP 62019940A JP 1994087 A JP1994087 A JP 1994087A JP H071319 B2 JPH071319 B2 JP H071319B2
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Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、放射性廃棄物を焼却・減容化処理する焼却炉
中に蓄積される放射性核種、特にCsの蓄積量を低減化す
る方法に関する。
中に蓄積される放射性核種、特にCsの蓄積量を低減化す
る方法に関する。
従来技術 原子力施設で生じる放射性廃棄物は、焼却炉で焼却処理
されている。このような廃棄物としては、原子力施設内
で使用される水を浄化処理するために使用するイオン交
換樹脂、タービン廃油、有機溶剤や、作業服等の雑固体
などがある。
されている。このような廃棄物としては、原子力施設内
で使用される水を浄化処理するために使用するイオン交
換樹脂、タービン廃油、有機溶剤や、作業服等の雑固体
などがある。
これら廃棄物、特にイオン交換樹脂、タービン廃油、有
機溶剤を、炉材中のSiO2含有率36%の従来型の焼却炉で
焼却処理していくと、焼却炉中に放射能が蓄積し、運
転、保守時の作業員の被曝問題の原因となる。
機溶剤を、炉材中のSiO2含有率36%の従来型の焼却炉で
焼却処理していくと、焼却炉中に放射能が蓄積し、運
転、保守時の作業員の被曝問題の原因となる。
焼却炉中への放射性核種60Co、54Mn、59Fe、137Csの蓄
積の程度は、以下のように定義される焼却炉の残存係数
で表される。
積の程度は、以下のように定義される焼却炉の残存係数
で表される。
従来型の焼却炉における残存係数としては、下記の表−
1のデータが知られている。
1のデータが知られている。
このように、放射能を吸着させたイオン交換樹脂を焼却
した場合、特に137Csの蓄積割合が、他の核種に比べて
大きいことが問題である。
した場合、特に137Csの蓄積割合が、他の核種に比べて
大きいことが問題である。
発明の目的 本発明は、例えばイオン交換樹脂、タービン廃油、有機
溶剤等の、灰分中のSiO2が雑固体(布、紙、木材類等)
に比べて少ない放射性廃棄物の焼却減容設備において、
特にイオン交換樹脂を焼却した場合に焼却炉中に蓄積さ
れる放射能を低減化することを目的とする。
溶剤等の、灰分中のSiO2が雑固体(布、紙、木材類等)
に比べて少ない放射性廃棄物の焼却減容設備において、
特にイオン交換樹脂を焼却した場合に焼却炉中に蓄積さ
れる放射能を低減化することを目的とする。
発明の構成 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、137Csがキャスタブル耐火物や耐火レンガに含ま
れるSiO2(シリカ)と反応することにより炉内蓄積の原
因となることを見出し、この知見に基いて本発明を完成
するに至った。
結果、137Csがキャスタブル耐火物や耐火レンガに含ま
れるSiO2(シリカ)と反応することにより炉内蓄積の原
因となることを見出し、この知見に基いて本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明の放射性廃棄物焼却炉における放射能
の蓄積低減化方法は、放射性廃棄物を焼却炉で焼却処理
するに際し、該焼却炉の炉材であるキャスタブル耐火物
または耐火レンガ中のSiO2含有率を5%以下に減少さ
せ、該焼却炉内への放射能の蓄積を低減することを特徴
とする。
の蓄積低減化方法は、放射性廃棄物を焼却炉で焼却処理
するに際し、該焼却炉の炉材であるキャスタブル耐火物
または耐火レンガ中のSiO2含有率を5%以下に減少さ
せ、該焼却炉内への放射能の蓄積を低減することを特徴
とする。
以下、添付図面に沿って本発明をさらに詳細に説明す
る。
る。
第1図は、本発明で用いられる焼却炉を示す概念図であ
る。SiO2含有率が5%以下のキャスタブル耐火物からな
る炉材14で構成された焼却炉内には、ガスバーナ口12か
ら予熱した空気と共に火炎が噴出されている。イオン交
換樹脂などの焼却対象物は、放射性廃棄物投入口11から
炉内に投入され、ここで焼却されて排ガスが排気口13か
ら排出され、適当な浄化処理を経たのち放出される。15
は、炉底に落ちた灰を除去するための排出口である。ま
た、16は保温材を示す。
る。SiO2含有率が5%以下のキャスタブル耐火物からな
る炉材14で構成された焼却炉内には、ガスバーナ口12か
ら予熱した空気と共に火炎が噴出されている。イオン交
換樹脂などの焼却対象物は、放射性廃棄物投入口11から
炉内に投入され、ここで焼却されて排ガスが排気口13か
ら排出され、適当な浄化処理を経たのち放出される。15
は、炉底に落ちた灰を除去するための排出口である。ま
た、16は保温材を示す。
このような焼却炉で、60Co、54Mn、59Fe、137Cs等の放
射能を吸着させたイオン交換樹脂を焼却した場合、これ
ら核種が炉内に蓄積され、炉底に落ちる灰を除いたとし
ても、60Co、54Mn、59Feで15〜52%、137Csで69〜77%
が炉内に残留する。
射能を吸着させたイオン交換樹脂を焼却した場合、これ
ら核種が炉内に蓄積され、炉底に落ちる灰を除いたとし
ても、60Co、54Mn、59Feで15〜52%、137Csで69〜77%
が炉内に残留する。
特に蓄積割合の大きい137Csに関しては、焼却中にSiO2
粉末と反応することが確かめられている。そこで、本発
明では、137Csが炉内に多く蓄積する原因が、Csと炉材
として用いられるキャスタブル耐火物の成分の1つであ
るSiO2と反応にあると考え、焼却炉を構成する耐火物の
材質としてSiO2の少ないものを選定する。
粉末と反応することが確かめられている。そこで、本発
明では、137Csが炉内に多く蓄積する原因が、Csと炉材
として用いられるキャスタブル耐火物の成分の1つであ
るSiO2と反応にあると考え、焼却炉を構成する耐火物の
材質としてSiO2の少ないものを選定する。
従来のキャスタブル耐火物や耐火レンガではSiO2含有率
の多いものが用いられており、既に述べたように炉底に
落ちた灰を除いたとしても、69〜77%の137Csが炉内に
蓄積する。これに対して本発明では炉材中のSiO2含有率
を少なくとも5%以下と低くすることにより、Cs蓄積割
合を、60Co、54Mn、59Feと同様に、15〜52%に減少させ
ることができる。
の多いものが用いられており、既に述べたように炉底に
落ちた灰を除いたとしても、69〜77%の137Csが炉内に
蓄積する。これに対して本発明では炉材中のSiO2含有率
を少なくとも5%以下と低くすることにより、Cs蓄積割
合を、60Co、54Mn、59Feと同様に、15〜52%に減少させ
ることができる。
本発明に従って、SiO2含有率を5%以下にした耐火物を
炉材として用いて焼却炉を構成し、60Co、54Mn、59Fe、
137Csの放射能を吸着させたイオン交換樹脂を焼却する
と、炉の残存係数として、60Co、54Mn、59Fe、で1.3〜
2.5、同様に137Csで1.3〜2.5の値が得られる。
炉材として用いて焼却炉を構成し、60Co、54Mn、59Fe、
137Csの放射能を吸着させたイオン交換樹脂を焼却する
と、炉の残存係数として、60Co、54Mn、59Fe、で1.3〜
2.5、同様に137Csで1.3〜2.5の値が得られる。
一般に、照射線量率D(mR/h)は、以下の式(I)で表
される。
される。
D=I0×3.7×1010×E×f×A …(I) I0:線源の強さ(Ci) E:γ線のエネルギー(MeV) f:換算係数 A:比例係数(形状、再生係数を含む) Aは焼却炉の形状等に依るものである。例えば内径76c
m、外径212cmの円筒状の耐火レンガを厚さ9mmの鉄で外
装した円筒状の焼却炉を用意し、線源として0.75μCi/c
m2の60Coをこの焼却炉に入れ、焼却炉側面中央部で外面
から1m離れた地点での照射線量率Dを算出すると1.08mR
/hである。また、このときの焼却炉内全放射量I0は炉内
表面積より次の通りとした。
m、外径212cmの円筒状の耐火レンガを厚さ9mmの鉄で外
装した円筒状の焼却炉を用意し、線源として0.75μCi/c
m2の60Coをこの焼却炉に入れ、焼却炉側面中央部で外面
から1m離れた地点での照射線量率Dを算出すると1.08mR
/hである。また、このときの焼却炉内全放射量I0は炉内
表面積より次の通りとした。
I0(Ci)=0.75μCi/cm2×3.47×105cm2=0.26Ci これらの値から上記(I)式の比例係数Aを算出すると
次のようになる。
次のようになる。
1.08=0.26×3.7×1010×(1.17+1.33)×1.764×10-3
×A ∴A=2.55×10-8 これと同じ形状の焼却炉を用い、PWR(加圧水型原子
炉)から発生する廃イオン交換樹脂を焼却した場合の1
日当りの照射線量率増加を求めた。焼却炉としては、次
の2つのものを用いた。
×A ∴A=2.55×10-8 これと同じ形状の焼却炉を用い、PWR(加圧水型原子
炉)から発生する廃イオン交換樹脂を焼却した場合の1
日当りの照射線量率増加を求めた。焼却炉としては、次
の2つのものを用いた。
従来型:SiO236%、Al2O355%のキャスタブル耐火物を
用いた。
用いた。
改良型:SiO2を5%以下としたキャスタブル耐火物を用
いた。
いた。
年間の焼却日数を200日とし、1年間に発生した廃樹脂
に含まれる放射能を1000Ciとする。前記と同じ位置(焼
却炉側面中央部で外面から1m離れた位置)における1日
当りの照射線量率増加ΔD(mR/h/日)は、次のように
表される。
に含まれる放射能を1000Ciとする。前記と同じ位置(焼
却炉側面中央部で外面から1m離れた位置)における1日
当りの照射線量率増加ΔD(mR/h/日)は、次のように
表される。
r:廃棄物中の比率 R:焼却炉の残存係数 B:炉底灰として排出される割合 ΔDを下記表−2に示す。本発明の改良型の焼却炉を用
いることにより、137Csおよび134Csの照射線量率増加が
著しく改善されていることが判る。したがって、従来型
では一日当り合計4.91mR/hの上昇があるのに対し、改良
型では1日当り合計3.52mR/hの上昇となり、線量率増加
を28%抑えることができる。
いることにより、137Csおよび134Csの照射線量率増加が
著しく改善されていることが判る。したがって、従来型
では一日当り合計4.91mR/hの上昇があるのに対し、改良
型では1日当り合計3.52mR/hの上昇となり、線量率増加
を28%抑えることができる。
発明の効果 本発明によれば、放射性廃棄物、特にイオン交換樹脂、
タービン廃油、有機溶剤等灰分中のSiO2が少ない廃棄物
を焼却炉で処理するに際し、焼却炉の炉材であるキャス
タブル耐火物または耐火レンガ中のSiO2含有率を5%以
下に低下させることにより、焼却炉内への放射能、特に
137Csの蓄積を低減化することができる。この結果、137
Csから発する放射線が減少し、焼却炉表面線量率が減少
して、運転、保守時の作業員の被曝量の低減化を図るこ
とができる。また本発明によれば、焼却炉を構成する耐
火物の材質そのものを変更して放射性核種Csの蓄積を低
減するものであるから、特別な構造物等を付加する必要
はなく、焼却炉が複雑な構造となるおそれもない。
タービン廃油、有機溶剤等灰分中のSiO2が少ない廃棄物
を焼却炉で処理するに際し、焼却炉の炉材であるキャス
タブル耐火物または耐火レンガ中のSiO2含有率を5%以
下に低下させることにより、焼却炉内への放射能、特に
137Csの蓄積を低減化することができる。この結果、137
Csから発する放射線が減少し、焼却炉表面線量率が減少
して、運転、保守時の作業員の被曝量の低減化を図るこ
とができる。また本発明によれば、焼却炉を構成する耐
火物の材質そのものを変更して放射性核種Csの蓄積を低
減するものであるから、特別な構造物等を付加する必要
はなく、焼却炉が複雑な構造となるおそれもない。
第1図は、本発明で用いられる焼却炉の一例を示す概念
図である。 11……放射性廃棄物投入口 12……ガスバーナ口、13……排気口 14……炉材、15……排出口 16……保温材
図である。 11……放射性廃棄物投入口 12……ガスバーナ口、13……排気口 14……炉材、15……排出口 16……保温材
フロントページの続き (72)発明者 高奥 芳伸 東京都田無市谷戸町2丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 永栄 圓 東京都田無市谷戸町2丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内 (56)参考文献 特開 昭59−35199(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】放射性廃棄物を焼却炉で焼却減溶化処理す
るに際し、該焼却炉の炉材であるキャスタブル耐火物ま
たは耐火レンガ中のSiO2含有率を5%以下に減少させ、
該焼却炉内への放射性核種、特にCsの蓄積を低減するこ
とを特徴とする放射性廃棄物焼却炉における放射能の蓄
積低減化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62019940A JPH071319B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 放射性廃棄物焼却炉における放射能の蓄積低減化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62019940A JPH071319B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 放射性廃棄物焼却炉における放射能の蓄積低減化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63187199A JPS63187199A (ja) | 1988-08-02 |
| JPH071319B2 true JPH071319B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=12013204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62019940A Expired - Lifetime JPH071319B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 放射性廃棄物焼却炉における放射能の蓄積低減化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH071319B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014068643A1 (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-08 | 太平洋セメント株式会社 | 放射性セシウムの除去方法、及び、焼成物の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5935199A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-25 | 株式会社日立製作所 | 放射性廃棄物燃焼装置 |
-
1987
- 1987-01-30 JP JP62019940A patent/JPH071319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63187199A (ja) | 1988-08-02 |
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