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JPH0717560B2 - 光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の製造法 - Google Patents
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JPH0717560B2 - 光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の製造法 - Google Patents

光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の製造法

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JPH0717560B2
JPH0717560B2 JP31163287A JP31163287A JPH0717560B2 JP H0717560 B2 JPH0717560 B2 JP H0717560B2 JP 31163287 A JP31163287 A JP 31163287A JP 31163287 A JP31163287 A JP 31163287A JP H0717560 B2 JPH0717560 B2 JP H0717560B2
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隆春 池田
洋 山近
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、一般式(I) (式中、※は不斉炭素であることを示す) で示される光学活性なα−イソプロピル−P−クロロフ
ェニル酢酸の製造法に関する。
上記一般式(I)で示される光学活性なα−イソプロピ
ル−p−クロロフェニル酢酸(以下、ICPAという)とり
わけその(+)−体はたとえばフェンバレレートなどの
ピレスロイド系殺虫剤のカルボン酸成分として有用であ
ることはよく知られており(特開昭55−136245号公
報)、これを工業的有利に製造することは極めて重要で
ある。
〈従来の技術〉 かかる光学活性なICPAを製造する方法としては、セラミ
体のICPAを光学分割する方法たとえば、 (A)光学活性なアミン〔たとえばα−フェニル−β−
(p−トリル)エチルアミン、α−フェネチルアミン〕
とのジアステレオマー塩を形成させることによる光学分
割法(特開昭50−25544号公報、同59−80627号公報) (B)アキラルなアミン(たとえばジエチルアミン)と
の塩を優先晶析法により光学分割する方法〔Agric.Bio
l.Chem.,461421(1982)〕 などが知られている。
しかし、このような光学分割を行う場合、光学分割によ
り得られた塩を分解して目的とする光学活性ICPAを得る
ことは比較的容易に行われたとしても、目的とする光学
活性ICPAとアミンとの塩を分離取得したのちに回収され
るこれとは対掌体の光学活性ICPAとアミンとの塩は、特
定目的のためには通常不要となるため、これをラセミ化
し、再び光学分割して目的とする光学活性体として再利
用することが、工業的有利に光学活性ICPAを製造するう
えで非常に重要である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記した公知方法による場合には、塩の状態で
のICPA側のラセミ化が非常に遅いため、目的とする光学
活性ICPAとアミンとの塩を分離したのちに回収されるこ
れとは対掌体の光学活性ICPAとアミンとの塩をそのまま
ラセミ化することができず、該塩から目的とする光学活
性ICPAを再び得るためには、該塩を一旦分解して遊離の
光学活性ICPA(目的とする光学活性ICPAとは対掌体)を
得、これについてラセミ化したのち再びアミンと塩を形
成させ、そののち光学分割しなければならないという繁
雑な操作を必要とするという問題があり、更に加えて、
(A)の方法では高価な分割剤を使用し、しかも光学純
度の高いICPAを得るには光学純度の高い分割剤を調製し
なければならないという問題があって、光学活性ICPAの
工業的有利な製造法としては問題があった。
かかる問題を解決するためには、光学分割されたのちに
回収される光学活性な塩またはそれに相当する光学活性
化合物を容易にラセミ化することができ、かつこれを分
解して容易に光学活性なICPAとすることのできる光学活
性な塩またはそれに相当する光学活性化合物を経由する
方法が必要とされるが、従来このような方法は全くしら
れていなかった。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記問題を解決するものであって、一般式(I
I) (式中、X1、X2およびX3はその全てがハロゲン原子であ
るか、これらの内の2個がハロゲン原子であって他の1
個が水素原子または低級アルキル基である。※印は前記
と同じである) で示される光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフ
ェニル酢酸エステル類(以下、ICPAエステルという)を
立体保持的に加水分解することからなる前記一般式
(I)で示される光学活性なICPAの製造法を提供するも
のである。
光学活性なICPAエステルの立体保持的な加水分解は、通
常酸性条件下、特に硫酸、塩酸、臭化水素酸、硝酸など
の無機酸の存在下に行われ、かかる酸は通常10〜50重量
%濃度の水溶液として使用される。
この反応は水の存在下に行われる。水としては上記酸の
水溶液の形で使用されるが、反応に特に影響を与えない
限り、有機溶媒の存在は何ら差し支えない。
水の使用量は光学活性なICPAエステルに対して1当量倍
以上であり、上限については特に制限されない。
反応温度は20℃〜溶液の沸点の範囲である。
かくして、光学活性なICPAエステルから目的とする光学
活性ICPAを容易に得ることができる この反応の原料である光学活性なICPAエステル(II)は
従来全く知られておらず、本発明者らによって初めて見
出された新規化合物であって、これはたとえば一般式
(III) (式中、X1、X2およびX3は前記と同じである) で示されるICPAエステルのラセミ体もしくはこれの一方
の光学活性体がこれとは対掌体の光学活性体より過剰に
存在する光学活性混合物を、晶析処理における過飽和度
が150%以下である条件下で晶析処理を行うことによ
り、容易に製造することができる。
本発明において、過飽和とは晶析温度における有機溶媒
中に溶質であるICPAエステルが飽和量以上に存在する状
態を意味するものであって、存在するICPAエステルの全
量が溶媒中に溶解しているか否かは問わず、過飽和溶液
とは上記過飽和状態にある有機溶媒溶液を意味する。
また、過飽和度とは晶析温度における飽和溶液中の溶質
量に対する溶液中に存在する溶質の総量の比を示したも
のであって、たとえば過飽和度150%とは、飽和溶液を
形成するに必要な溶質量に対して1.5倍重量の溶質が溶
解の有無にかかわらず存在している状態を意味する。
本発明に使用される過飽和溶液はICPAエステルのラセミ
体もしくはこれの一方の光学活性体がこれとは対掌体の
光学活性体より過剰に存在する光学活性混合物を、晶析
処理温度での飽和量以上すなわち過飽和となるように有
機溶媒に添加混合することにより得られる。
この目的に使用される有機溶媒としてはICPAエステルに
対して適当に溶解性を有するものであれば特に制限され
ず、例えばベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素
類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
石油エーテルなどの脂肪族炭化水素類、塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼンなどのハロ
ゲン化炭化水素類、エチルエーテル、イソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性
極性溶媒、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール類、酢酸エチル
などのエテル類およびこれらの混合溶媒をあげることが
できる。
溶液の濃度は晶析時において過飽和であることが必要で
あるが、過飽和度が高すぎると目的とする光学活性体と
は対掌体の光学活性体も同時に晶出し、得られる目的結
晶の光学純度が低下することになるので、適当な過飽和
度、通常は晶析時において150%以下、好ましくし145%
以下となるように調製することが特に好ましい。また、
過飽和度の下限については特に制限されないが、通常は
過飽和度110%であり、それ以下の場合には晶析効率が
悪くなる傾向にある。
晶析処理自体は、たとえば晶析時において前記過飽和状
態となるように調製したICPAエステルと有機溶媒の混合
物を加熱してこれを溶液とし、ついで所定の晶析温度に
おいて過飽和度が150%以下となるように冷却するか、
あるいは溶液を濃縮するか、場合によってはこれらの方
法を組み合わせることにより行われる。
この際、必要に応じて種晶が接種されるが、通常、原料
としてラセミ体のICPAエステルを使用した場合には、所
定の晶析温度においても結晶が析出することなく通常の
意味における過飽和溶液となっているため、所望する光
学活性体と同じ光学活性なICPAエステルの結晶を種晶と
して接種することにより、析出させるべき光学活性体を
誘導することが行われる。
しかし、原料ICPAエステルとして一方の光学活性体が他
方の光学活性体より過剰に存在する光学活性混合物を使
用した場合には、そのまま放置するかまたは冷却した
り、溶液を濃縮することにより、過剰に存在する方の光
学活性体が自然晶析して光学分割が進行するため、通常
は種晶を添加しなくともよい。
種晶を添加する場合、その添加量および粒度などについ
て特に制限されないが、通常溶液中のICPAエステルに対
して1〜10重量%相当の粉砕した結晶を用いるのが好ま
しい。
晶析温度は特に制限されず、それぞれの条件に従って任
意に選択される。
かくして、光学活性なICPAエステルが得られるが、必要
あればこれを再結晶等の方法で精製することもできる。
尚、上記晶析処理した後の濾液側には結晶として取得し
た光学活性なICPAエステルとは対掌体の光学活性なICPA
エステルが存在するが、該光学活性なICPAエステルはラ
セミ化剤、たとえばジアザビシクロウンデセン(DB
U)、ジアザビシクロノネンン(DBN)またはジアザビシ
クロオクタン(DBO)等の有機強塩基を用いて容易にラ
セミ化することができる。
このラセミ化反応は、一般的には前記濾液がそのまま処
理対象とされるが、場合によっては濾液中の光学活性な
ICPAエステルを分離した後これを適当な有機溶媒に溶解
してラセミ化処理を行ってもよい。
このラセミ化において、処理液中のラセミ化剤の濃度は
ラセミ化剤の種類によっても異なるが、一般に濃度が高
い程ラセミ化速度は速くなるが、あまり高すぎると副反
応が起こり易くなる傾向にあるところから、たとえばDB
Uを使用する場合には1〜5重量%濃度の範囲が選ばれ
る。
同様に、ラセミ化温度は高い程ラセミ化速度は速くなる
が、あまり高すぎると副反応が起こり易くなる。
このラセミ化においては、ラセミ化速度は速い程好まし
いが、副反応を抑制するという点から、ラセミ化剤の濃
度を低くし、処理液の沸点までの温度でラセミ化を行う
ことが好ましい。
かくしてラセミ化されたICPAエステルは、前述の晶析処
理により光学分割して光学活性なICPAエステルとなし、
これを立体保持的に加水分解して、本目的とする光学活
性ICPAとすることができる。
前記晶析処理に用いられるICPAエステルもまた、本発明
者らによって初めて見出された新規化合物であって、該
ICPAエステルは一般式(IV) (式中、Rは水酸基またはハロゲン原子を示す) で示されるα−イソプロピル−P−クロロフェニル酢酸
類と一般式(V) (式中、X1、X2およびX3は前記と同じ意味を有する) で示されるハロゲン化フェノール類を反応させることに
より容易に製造することができる。
ここで、原料となるα−イソプロピル−p−クロロフェ
ニル酢酸類としてはICPAまたはその酸ハライド(たとえ
ば酸クロライド、酸ブロマイド)が使用されるが、反応
性の点から酸ハライドを用いるのがより好ましい。
光学活性なICPAからその酸ハライドを調製するには従来
より公知の一般的な方法が適用され、たとえばベンゼ
ン、トルエン、n−ヘキサン等の適当な溶媒中、γ−ピ
コリン等の触媒の存在下にICPAを塩化チオニル等のハロ
ゲン化剤と反応させることにより行われる。
もう一方の原料であるハロゲン化フェノール類として
は、たとえば2,4,6−トリクロロフェノール、2,4,6−ト
リブロモフェノール、2,6−ジクロロ−p−クレゾール
等が例示される。
α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸類とハロゲ
ン化フェノール類とのエステル化反応は通常溶媒中、中
和剤の存在または不存在下に反応させることにより行わ
れる。
溶媒としては反応に不活性であって、反応原料を溶解す
る性質を有するたとえばクロロホルム、塩化メチレン、
ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、石油エーテル、エ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、テラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、アセトン、メチルエチルケト
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等が例示され、その使用量については特に制限されな
いが、一般的にはα−イソプロピル−p−クロロフェニ
ル酢酸類に対して1〜10重量倍である。
原料としてICPAの酸ハライドを用いた場合には通常中和
剤(たとえばトリエチルアミン、ピリジン、トリプロピ
ルアミン、トリブチルアミン、コリジン、ピコリン等の
有機塩基、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸リチウ
ム等の無機塩基)が使用され、その使用量は通常ICPAの
酸ハライドに対して1〜5当量倍である。
反応温度は通常−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃
である。
反応終了後、一般的後処理たとえば溶媒を除去し、必要
に応じて再結晶を行う等の方法で精製することにより、
目的とするα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸
エステル類を好収率で得ることができる。
〈発明の効果〉 以上述べたように光学活性なα−イソプロピル−p−ク
ロロフェニル酢酸エステル類を立体保持的に加水分解す
ることにより容易に光学活性なICPAを得ることができ、
また光学分割後の所望の光学活性ICPAエステルとは対掌
体の光学活性ICPAエステルは、該エステルのままで容易
にラセミ化することができるため、光学活性なICPAを製
造するための原料として有利に再利用することがてき、
本発明の光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフェ
ニル酢酸エステル類を使用する光学活性なα−イソプロ
ピル−p−クロロフェニル酢酸の製造法は工業的に非常
に有利な方法となるのである。
また、本発明に特定する光学活性なα−イソプロピル−
p−クロロフェニル酢酸エステル類を製造するため晶析
処理法(光学分割法)更にはその原料となるα−イソプ
ロピル−p−クロロフェニル酢酸エステル類の製造法を
組み合わせることにより、工業的により有利に目的とす
る光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢
酸を製造することができる。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明がこれ
らに限定されるものでないことはいうまでもない。
実施例1 α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸91.9gをト
ルエン160mlに溶解し、これにγ−ピコリン48μlを加
えた。この溶液に40℃で塩化チオニル38mlを5分間で滴
下し、その後同温度で3時間撹拌した。
反応終了後、反応液を冷却し、水、10%炭酸ナトリウ
ム、水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥したのち溶媒を減圧留去して、淡黄色油状のα−
イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の酸塩化物を得
た。
このα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の酸塩
化物をクロロホルム300mlに溶解させる。別途、2,4,6−
トリブロモフェノール143gとトリエチルアミン43.8gを1
200mlのクロロホルムに溶解させ、この溶液に先のクロ
ロホルム溶液を室温で30分を要して滴下し、その後1時
間撹拌を行う。
反応終了後、反応液を水、飽和炭酸水素ナトリウム、水
で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
したのち溶媒を減圧留去する。
得られた油状物をヘキサン処理により結晶化させた後、
粗結晶をヘキサンから再結晶してα−イソプロピル−p
−クロロフェニル酢酸の2,4,6−トリブロモフェニルエ
ステルの無色結晶195g(収率85.5%)を得た。
融点:106〜107℃1 H-NMR:(CDC13) δ:0.75(d,3H,J=6Hz)、1.15(d,3H,J=6Hz)、1.9〜
2.8(m,1H)、3.45(d,1H,J=10Hz)、7.4(S,4H)、7.
6(s,2H) IR(CHC13):1760cm-1 α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の2,4,6−
トリブロモフェニルエステル1.88gをヘキサン40mlに加
熱溶解したのち25℃に冷却した。
この溶液に(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェ
ニル酢酸の2,4,6−トリブロモフェニル エステル〔▲〔α〕25 D▼+85.8°(c=1.00,ヘキサ
ン),100%ee〕の結晶188mgを接種し、25℃のまま1時
間放置した。
その後、析出結晶を濾取し、減圧乾燥して(+)−α−
イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の2,4,6−トリ
ブロモフェニルエステル251mgを得た。
〔▲〔α〕25 D▼+76.2°(c=1.16,ヘキサン)88.8%
ee〕 この(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢
酸の2,4,6−トリブロモフェニルエステル200mgを6N塩酸
4ml中で1時間還流させた。反応混合物を冷却後トルエ
ンで抽出を行い、水で洗浄した。有機層を0.1N水酸化ナ
トリウム4mlで抽出し、このアルカリ水層を6N塩酸でpH2
に調整後トルエンで抽出を行った。トルエン層を水洗
後、減圧濃縮して(+)−α−イソプロピル−p−クロ
ロフェニル酢酸72.9mg(収率90.1%)を得た。
〔▲〔α〕25 D▼+40.9°(c=1.01,CHC13),86.2%e
e〕 この(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢
酸をヘキサンで2回再結晶処理した。
〔▲〔α〕25 D▼+45.5°(c=1.01,CHC13),96.0%e
e〕 実施例2 実施例1で得た晶析処理後の濾液にジアザビシクロウデ
セン0.82gを加えた混合物を50℃に加熱し、3時間保温
した。冷却後2N塩酸続いて水で洗浄し、有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥した。
乾燥剤を濾過後、溶媒を減圧留去して(±)−α−イソ
プロピル−p−クロロフェニル酢酸の2,4,6−トリブロ
モフェニルエステル1.70gを得た。
融点:106〜107℃ 〔▲〔α〕25 D▼0.0°(c=1.03,ヘキサン) この(±)−α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢
酸の2,4,6−トリブロモムフェニルエステル1.6gを実施
例1に準じて光学分割して、(+)−α−イソプロピル
−p−クロロフェニル酢酸の2,4,6−トリブロモムフェ
ニルエステル303mgを得た。
〔▲〔α〕25 D▼+78.1°(c=1.02,ヘキサン),91.0
%ee〕 次に、(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェニル
酢酸の2,4,6−トリブロモムフェニルエステル250mgを実
施例1に準じて加水分解して(+)−α−イソプロピル
−p−クロロフェニル酢酸92mg(収率91.1%)を得た。
〔▲〔α〕25 D▼+44.0°(c=1.01,CHC13) 実施例3 2,4,6−トリブロモフェノールに代えて2,4,6−トリクロ
ロフェノールを用いる以外は実施例1に準じて反応、後
処理を行い、α−イソプロピル−p−クロロフェニル酢
酸の2,4,6−トリクロロフェニルエステルを得た。
収率:71.8% 融点:79〜80℃1 H-NMR:(CDC13) δ:0.75(d,3H,J=6Hz)、1.15(d,3H,J=6Hz)、2.1〜
2.8(m,1H)、3.45(d,1H,J=10Hz)、7.3(S,6H) IR(CHC13):1760cm-1 このα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の2,4,
6−トリクロロフェニルエステル9.64gをヘキサン50mlに
加熱溶解したのち25℃に冷却した。
この溶液に(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェ
ニル酢酸の2,4,6−トリクロロフェニルエステル〔▲
〔α〕25 D▼+99.0°(c=1.01,ヘキサン)、100%e
e〕の結晶964mgを接種し、25℃で保持した後、結晶を濾
取し、減圧乾燥して、(+)−α−イソプロピル−p−
クロロフェニル酢酸2,4,6−トリクロロフェニルエステ
ル1.97gを得た。
〔▲〔α〕25 D▼+90.9°(c=1.10,ヘキサン)、91.8
%ee〕 この(+)体のエステル1.8gを、実施例1に準じて加水
分解して、(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェ
ニル酢酸0.88g(収率90%)を得た。
〔▲〔α〕25 D▼+43.5°(c=1.01,CHC13)〕 実施例4 2,4,6−トリブロモフェノールに代えて2,6−ジクロロ−
P−クレゾールを用いる以外は実施例1に準じて反応、
後処理を行い、α−イソプロピル−p−クロロフェニル
酢酸の2,6−ジクロロ−p−トリルエステルを得た。
収率:58.7% 融点:66℃1 H-NMR:(CDC13) δ:0.75(d,3H,J=6Hz)、1.15(d,3H,J=6Hz)、2.0〜
2.7(m,1H)、2.25(s,3H)、3.5(d,1H,J=10Hz)、7.
1(S,2H)、7.3(s,4H) IR(CHC13):1750cm-1 このα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の2,6
−ジクロロ−p−トリルエステル11.2gをヘキサン50ml
に加熱溶解した後、25℃に冷却した。
この溶液に(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェ
ニル酢酸の2,6−ジクロロ−p−トリルエステル〔▲
〔α〕25 D▼+91.5°(c=1.04、ヘキサン)〕の結晶
1.0gを接種し、25℃で放置した。
その後、析出結晶を濾取し、減圧乾燥して(+)−α−
イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸の2,6−ジクロ
ロ−p−トリルエステル2.0gを得た。
〔▲〔α〕25 D▼+90.0°(c=1.04,ヘキサン)〕 この(+)体のエステル1.8gを実施例1に準じて加水分
解して、(+)−α−イソプロピル−p−クロロフェニ
ル酢酸0.93g(収率90.0%)を得た。
〔▲〔α〕25 D▼+44.0°(c=1.01,CHC13)〕

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、X1、X2およびX3はその全てがハロゲン原子であ
    るか、これらの内の2個がハロゲン原子であって他の1
    個が水素原子または低級アルキル基であり、※印は不斉
    炭素であることを示す) で示される光学活性α−イソプロピル−p−クロロフェ
    ニル酢酸エステル類を無機酸水溶液により立体保持的に
    加水分解することを特徴とする一般式 (式中、※印は前記と同じ意味である) で示される光学活性なα−イソプロピル−p−クロロフ
    ェニル酢酸の製造法。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、X1、X2およびX3はその全てがハロゲン原子であ
    るか、これらの内の2個がハロゲン原子であって他の1
    個が水素原子または低級アルキル基である) で示されるα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸
    エステル類のラセミ体または一方の光学活性体がこれと
    は対掌体の光学活性体より過剰に含まれている光学活性
    混合物を過飽和度150%以下で晶析処理して一般式 (式中、X1、X2、X3は前記と同じ意味を有し、※印は不
    斉炭素であることを示す) で示される光学活性α−イソプロピル−p−クロロフェ
    ニル酢酸エステル類を得、ついで無機酸水溶液により立
    体保持的に加水分解することを特徴とする一般式 (式中、※は前記と同じ意味である) で示される光学活性なα−イソプロピル−P−クロロフ
    ェニル酢酸の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、Rは水酸基またはハロゲン原子を示す) で示されるα−イソプロピル−P−クロロフェニル酢酸
    類と一般式 (式中、X1、X2およびX3はその全てがハロゲン原子であ
    るか、これらの内の2個がハロゲン原子であって他の1
    個が水素原子または低級アルキル基である) で示されるハロゲン化フェノール類を反応させて一般式 (式中、X1、X2、X3は前記と同じ意味を有する) で示されるα−イソプロピル−p−クロロフェニル酢酸
    エステル類のラセミ体または一方の光学活性体がこれと
    は対掌体の光学活性体より過剰に含まれている光学活性
    混合物を過飽和度150%以下で晶析処理して一般式 (式中、X1、X2、X3は前記と同じ意味を有し、※印は不
    斉炭素であることを示す) で示される光学活性α−イソプロピル−p−クロロフェ
    ニル酢酸エステル類を得、ついで無機酸水溶液により立
    体保持的に加水分解することを特徴とする一般式 (式中、※は前記と同じ意味である) で示される光学活性なα−イソプロピル−P−クロロフ
    ェニル酢酸の製造法。
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