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JPH0719318B2 - 高温環境でのテレメータの方法及び断熱容器 - Google Patents
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JPH0719318B2 - 高温環境でのテレメータの方法及び断熱容器 - Google Patents

高温環境でのテレメータの方法及び断熱容器

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JPH0719318B2
JPH0719318B2 JP62264275A JP26427587A JPH0719318B2 JP H0719318 B2 JPH0719318 B2 JP H0719318B2 JP 62264275 A JP62264275 A JP 62264275A JP 26427587 A JP26427587 A JP 26427587A JP H0719318 B2 JPH0719318 B2 JP H0719318B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレメータに関し、特に例えば炉内の測度測
定のように、高温環境でのテレメータの方法と、この方
法によるテレメータで必要な断熱容器の構造に関する。
〔従来技術〕
例えば、熱処理工程に於ける処理炉内の温度管理は非常
に重要であり、一般に上記処理炉内は高温であることか
ら上記温度管理のための測定はテレメータシステムを用
いて遠隔に行なわれる。
テレメータシステムによる遠隔測定を行う場合、テレメ
ータ送信機は被測定点の近傍に設置されるが、上記テレ
メータ送信機は一般には長時間の間高温環境に置くこと
ができないことから、上記被測定点が上記処理炉内のよ
うに高温環境にある場合には、極めて短時間のうちに測
定が行なわれ、又、短時間のうちの測定が不可能なとき
には、センサのみを高温環境内の被測定点に設置し、テ
レメータ送信機は外部に設置して測定が行なわれる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記処理炉内にテレメータ送信機を設置する方法による
場合、処理炉内にテレメータ送信機を入れ、即座に測定
を行って後、直ちにテレメータ送信機を処理炉内から取
り出すことは至難の技であり、また、この方法では熱処
理温度の管理に於いて必要な温度の連続測定は不可能で
ある。
また、センサを処理炉内に入れ、テレメータ送信機を処
理炉外に設置して行う方法による場合、テレメータ送信
機とセンサとの間の結線が処理炉の内外にわたるためテ
レメータシステムの設置が面倒であり、また、テレメー
タシステムの設置を予定していない既設の処理炉には炉
の内外を連通する結線路が一般には設けられていないた
め、後から当該処理炉に上記テレメータシステムを設置
することは不可能である。
また、例えば被処理物品を処理炉内で移動させながら処
理するような場合に於いて、処理炉内の被処理物品の移
動路の温度測定を連続して行なう場合には、センサを上
記移動路に沿って移動させる必要があり、上記処理炉の
内外にわたる結線を必要とするテレメータシステムで
は、このような連続測定は不可能である。
また、テレメータ送信機を断熱容器に入れて処理炉内に
設置することも考えられ、本発明も基本的にはこの考え
に基づくものであるが、例えば焼付工程に於けるように
極めて高い温度の処理炉内での使用で所期の断熱効果を
得るためには断熱層を厚くした非常に大きな断熱容器を
必要とし、このような測定方法が可能な場合は、処理炉
が大型である場合に限られ、かつ特に物品への熱処理と
測定とを同時に行なうような場合(多くの場合、同時に
行うことが要求される。)には、被処理物品が占める空
間以外に上記大型断熱容器の載置空間が取れる極めて大
きな処理炉に限られる。
本発明は以上に述べた従来の問題点を解決すべく提案す
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の問題点を解決するため、本発明は、熱伝導が良好
で熱容量が大きな第1の部材でテレメータ送信機を隙間
が可及的にない様に包み込み、更にこれを熱抵抗が高い
第2の部材で隙間なく包み込み、これを被測定個所又は
その近傍の高温環境中に置いて測定を行うようにしたも
のであり、また、測定時間がより長くなる場合には、上
記第1の部材と上記第2の部材で2層構造に構成した断
熱容器にテレメータ送信機を収納してから開蓋状態で当
該断熱容器を冷却し、もしくは開蓋状態で当該断熱容器
を冷却してからその内部にテレメータ送信機を収納し、
閉蓋ののち当該断熱容器(テレメータ送信機)を上記高
温環境中に置くようにしたものである。
また、このテレメータの方法で使用する断熱容器は、容
器本体に接離自在の蓋体を有する有蓋構造となし、該有
蓋構造体内部に、テレメータ送信機の外形形状と略同一
に形成された当該テレメータ送信機の収納空間を有する
熱伝導が良好な熱容量体と、この熱容量体を隙間なく包
み込む熱抵抗体を収納した構造としたものである。
〔作用〕
テレメータ送信機を収納する断熱容器は熱抵抗が高く、
かつ熱容量が大きいため、この断熱容器を高温環境中に
置いた場合の内部(テレメータ送信機の収納空間)の温
度上昇は断熱材(熱抵抗の高い部材)だけの場合に比べ
て非常に遅い速度で進行する。従って断熱容器の内部が
テレメータ送信機の危険温度に達するまでには長時間を
要し、これにより高温環境での連続測定可能時間が長く
なる。また、テレメータ送信機に直接接触している熱容
量体は熱伝導が良好なため熱抵抗体を介して外部から徐
々に伝わる熱は当該熱容量体に均一に分散するので、上
記テレメータ装置に熱的不均衡が生じにくく、テレメー
タ送信機に不要な熱ストレスが加わらず、また測定デー
タの誤差要因が少なくなる。更に、断熱容器を常温より
低い温度まで冷却してから高温環境に置くようにする
と、断熱容器内部の温度上昇のスタート時点での温度は
常温より低くなるため、断熱容器内部が上記危険温度に
達するまでの間が更に長くなり、高温環境での連続測定
可能時間が更に長くなる。
また、上記断熱容器は熱抵抗が高い部材と熱容量が大き
な部材の二重構造であるため、高温環境に置かれた場合
のその内部の温度上昇が非常に緩慢であり、従って断熱
層が薄くても所期の断熱効果が得られることにより当該
断熱容器を小形にすることができる。更に当該断熱容器
は開閉可能な有蓋構造でり、かつ開蓋時には熱容量体が
外気に直接触れる構造であることにより、開蓋状態で当
該断熱容器を放置又は冷却することにより、常温に戻る
までの時間又は所定の温度まで冷却するに必要な時間が
短くなり、従って測定準備が短時間で行なえ、繰返し測
定を行う場合にも迅速に対処できる。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例に係る断熱容器を開蓋状態でテ
レメータ送信機とともに示した斜視図、第2図はテレメ
ータ送信機を収納して閉蓋した状態で示した上記断熱容
器の中央縦断面図、第3図は本発明によるテレメータの
方法の実施手順例を示すフローチャート、第4図は上記
断熱容器の作用を電気回路の作用に置き換えて説明する
図、第5図は本発明の実施例に於ける時間対温度上昇傾
向を従来との比較で説明した図である。尚、第1図に於
いて、蓋体3は一部分切欠いて(2点鎖線内側部分)示
してある。
まず、第1図及び第2図によって本発明の実施例に係る
断熱容器の構造を説明する。
断熱容器Aの本体1は、耐熱性材料、例えばステンレス
製の外装ケース101の内面及び底面の全面にわたって熱
抵抗の高い部材で形成された第1の熱抵抗体102が貼付
されており、更に当該第1の熱抵抗体102の内側には、
熱伝導が良好で、かつ熱容量大きな部材で形成された第
1の熱容量体103が隙間なく嵌め込まれ、この第1の熱
容量体103には、テレメータ送信機等(以下送信機とい
う。)Bを収納するたえに片面側(第1図に示す上面
側)を開口させた送信機収納空間104が形成されてお
り、該送信機収納空間104は送信機Bの外形形状に合わ
せて形成された空間であることにより、当該収納空間10
4に送信機Bを収納したときは、当該収納空間104の内壁
と上記送信機の外面との間に生ずる空間は極めて少な
い。
上記第1の熱抵抗体102は一般には断熱材であり、ま
た、上記第1の熱容量体103は例えばアルミニウム、黄
銅等の金属材料で形成する。
また、本体1の開口側で第1の熱容量体103の上側部分
には周囲が第1の熱抵抗体102に囲まれた熱容量体嵌合
空間105が形成されており、この空間105には後で述べる
第2の熱容量体2が密に(周囲になるべく間隙が生じな
いように)嵌め込まれる。
本体1内の送信機収納空間104の底部には送信機Bのソ
ケット106が取付けられ、外装ケース101の外側、例えば
第2図に於ける下面には基台が例えば磁器(ステアタイ
ト)のような耐熱材で形成された端子台107が取付けら
れ、上記ソケット106の接続ピンと上記端子台107の各端
子との間は電気的な接続が施されている。尚、上記端子
台107にはセンサ(図示せず)及び送信機Bのアンテナ
(図示せず)等が接続される。
また、本体1の両側面で、第1図に於ける上端から張り
出して後述する蓋体3の締結部108が形成されており、
この締結部108には蓋体3の締結ねじ303を係合させる切
欠109が設けられている。
第2の熱容量体2は、本体1内の前記第1の熱容量体10
3と同様の金属材料で構成され、その形状は本体1に形
成された熱容量体嵌合空間105の形状と同一形状に形成
されていて、当該空間105に嵌め込んだとき上面が本体
1の開口面から突出せず、かつ本体1内の前記第1の熱
抵抗体102と第1の熱容量体103との間に空隙が生じない
ようになっている。
蓋体3は、耐熱性材料、例えばステンレス製の外装ケー
ス301の内部全体に前記本体1内の第1の熱抵抗体102と
同じ材質の第2の熱抵抗体302が詰め込まれて構成さ
れ、その両側面には当該蓋体3を本体1に被せて締結す
るための締結ねじ303が設けられており、この締結ねじ3
03は軸体304にその軸方向に対して直交する方向からね
じ込まれ、更に上記軸体304は外装ケース301の両側面に
固設された軸支体305に軸支されていて当該締結ねじ303
は軸体304を中心として転動できるようになっている。
また、蓋体3の第2の熱抵抗体302に前記第2の熱容量
体2を貼付してもよい。
また、送信機Bには、これを断熱容器Aから取出す際の
把持体4が設けられており、この把持体4は、収納時に
は第1図に示すように倒された状態とし、取出しの際に
は上方矢印方向に起してしよう立させるようにする。
尚、送信機Bの取出しのためには、上記のように送信機
Bに把持体4を設けるようにする他に、断熱容器Aに送
信機Bを押し出すための手段を設けるようにしてもよ
い。
また、実施例では蓋体3は本体1から外れるように構成
してあるが、蓋体3の片側を本体1にヒンジで転動可能
に軸支し、他の片側に締結手段を設けた片開き構造とし
てもよい。
送信機Bを断熱容器A内に収納する手順を説明すると、
まず本体1の送信機収納空間104内に送信機Bを入れ軽
く押圧する。これによって送信機Bの接続ピン5は本体
1内のソケット106に挿入されて当該送信機Bの収納と
電気的な接続とが同時に完了する。次に第2の熱容量体
2を本体1の熱容量体嵌合空間105に嵌め込み、蓋体3
をその上に被せ、蓋体3の締結ネジ303を転動させて本
体1の締結部108に設けられた切欠109に係合し、当該締
結ネジ303を締める。これにより蓋体3は本体1に固定
され、送信機Bは外部と完全に遮断される。尚、外装ケ
ース101と一体部分で、本体1の開口面から張り出して
いる部分110は蓋体3を被せるときの案内部であり、蓋
体3は当該案内部110の内側に係合し、本体1と蓋体3
との間には隙間は生じない。
断熱容器A内に送信機Bを収納した状態は第2図によっ
てよく理解できる。すなわち、送信機Bはその全体がま
ず第1の熱容量体103と第2の熱容量体2とによって包
まれ、更にその上から第1の熱抵抗体102と第2の熱抵
抗体302とによって包まれた状態におかれる。尚、送信
機Bと第1及び第2の熱容量体103,2との間に形成され
る空間は、空気の対流による温度上昇を防ぐためには少
ない方がよく、広い空間が形成されるときには、当該空
間に断熱材を充填すると効果的である。
また、測定に際しては、断熱容器Aは蓋体3側を下にし
て被測定点近傍に置かれる。
次に本発明によるテレメータの方法を説明すると、以上
に説明した断熱容器Aに送信機Bを収納し、熱処理炉内
等、高温環境の被測定点近傍に断熱容器Aを置く。後で
説明するように、断熱容器Aに収納することによって送
信機Bは第1及び第2の熱容量体103及び2と第1及び
第2の熱抵抗体102及び302の二重断熱層に包まれるので
当該送信機Bの周囲の温度上昇は非常に遅い速度で進行
し、従って処理炉内での長時間の測定が可能となる。
また、断熱容器Aを常温より低い温度まで冷却すると、
後で説明するように、断熱容器Aを処理炉内等に置いた
ときの送信機収納空間104内の温度上昇が上記冷却した
ことによる低い温度を始点として進行するので、より長
時間の測定が可能となる。以下、このように断熱容器A
を冷却して行うテレメータ測定の実施手順を第3図によ
り説明する。
尚、以下の説明は、熱処理される物品(被処理物品)が
連続搬送手段、例えば、ベルトコンベアによって次々と
処理炉内に搬入されるようにした熱処理装置の当該処理
炉内の温度を、被処理物品の搬送路に沿って測定する場
合を想定して行なう。
断熱容器Aが閉蓋状態で保管されていれば、測定に際し
て、まず締結ネジ303を緩めて蓋体3を本体1から離
し、第2の熱容量体2を取り出して当該断熱容器Aを開
蓋状態とする。
次に、本体1の送信機収納空間104に送信機Bを収納し
(このとき、送信機Bの接続ピン5はソケット106に接
続される。)開蓋状態のまま当該本体1を冷却する。こ
のとき第2の熱容量体2及び蓋体3、特に第2の熱容量
体2も一緒に冷却するとより効果的である。このように
開蓋状態で冷却することにより、本体1の内部、特に第
1の熱容量体103は外気に直接晒され、しかも当該第1
の熱容量体103は熱伝導が良好であることにより、短時
間で冷却される。
次に本体1の熱容量体嵌合空間105に第2の熱容量体2
を嵌め込み、蓋体3を被せて締結ネジ303により固定す
る。この閉蓋作業手順は前記断熱容器Aの構造を述べた
際に説明した通りである。また、以上までの手順に於い
て、第2の熱容量体2を本体1とともに冷却する場合に
は、本体1に送信機Bを収納したのち、熱容量体嵌合空
間105に当該第2の熱容量体2を嵌め込んでから冷却を
行ってもよく(第2の熱容量体2は、実施例の場合、そ
れ自体熱伝導の良好な金属を使用するため、冷却時間に
大差はない。)、更に、本体1を冷却してから送信機B
を本体1内に収納してもよい。
閉蓋作業が終了すると、次に断熱容器Aを処理炉内に蓋
体3を下にして載置する。実施例の場合には被処理物品
の搬送用ベルトコンベア上に送信機Bを収納した上記断
熱容器Aを置く。尚、特に詳述しないが、当該断熱容器
Aの端子台107に温度センサ及びアンテナ等が接続さ
れ、当該断熱容器Aとともにベルトコンベアで処理炉内
に搬入されることは勿論である。
以上のようにして断熱容器Aがベルトコンベア上に載置
されると、ベルトコンベアの運転に従って当該断熱容器
Aが処理炉の搬入口から入り、当該処理炉内を搬送され
る。その間に炉内温度の測定が行なわれて当該断熱容器
A内の送信機Bによって測定データが遠隔に無線伝送さ
れる。
断熱容器Aに収納された送信機Bが処理炉の搬出口まで
ベルトコンベアで運ばれると測定が終了となり、ここで
断熱容器Aをベルトコンベアから取り上げ、締結ネジ30
3を緩めて蓋体3を本体1から取り外し(開蓋)、ここ
で更に測定を繰り返す場合には前記冷却以下の手順を繰
り返す。測定を繰返さない場合には送信機Bを断熱容器
A内から取出して測定が終了となる。
以上のように、断熱容器Aが熱処理炉内等、高温環境に
置かれたときの当該断熱容器A内の送信機収納空間104
の温度上昇について次に説明する。
すなわち、当該断熱容器Aは、第1及び第2の熱抵抗体
102及び302と第1及び第2の熱容量体103及び2とによ
る二重断熱層構造となっており、第1及び第2の熱抵抗
体102,302を通して外部から徐々に伝つた熱は第1及び
第2の熱容量体103及び2で一旦蓄熱され、その後送信
機収納空間104の温度を上昇させるので当該送信機収納
空間104の温度上昇は極めて緩慢となる。
以上の作用は、断熱容器Aを電気回路に置き換えて考え
ると理解し易い。すなわち、第4図に示すように、第1
及び第2の熱抵抗体102,302は抵抗(R)に、第1及び
第2の熱容量体103,2はコンデンサ(C)に、断熱容器
Aの外部から内部に伝わる熱は電流(I)に、送信機収
納空間104は容量性負荷(L)に、当該送信機収納空間1
04の温度上昇は上記容量性負荷(L)の両端電圧(V)
にそれぞれ相当する。尚、送信機収納空間104内の空気
又は当該送信機収納空間104に収納される送信機Bの熱
容量は第1及び第2の熱容量体103及び2に比べて極め
て小さいので、第4図の等価回路に於いて、負荷(L)
の容量はコンデンサ(C)の容量に比べて極めて小さ
い。
断熱容器Aが常温p0から高温環境に置かれた場合の内部
温度は、第1及び第2の熱抵抗体102,302と第1及び第
2の熱容量体103,2とで決まる時定数に従って第5図
(イ)に示すように徐々に上昇する。この上昇傾向は、
前記第4図に於いて、電流(I)が流れたとき負荷
(L)の両端電圧(V)の上昇が抵抗(R)とコンデン
サ(C)の容量で決まる時定数(但し、(C)の容量≫
(L)の容量とする。)によって徐々に上昇することか
ら容易に理解できる処である。
また、断熱容器A内に第1及び第2の熱容量体103及び
2がない場合を想定して、上記と同じ条件で当該断熱容
器A内部の温度上昇を検討すると、第5図(ロ)に示す
ように略直線状に上昇する。すなわち、このことは第4
図に於いてコンデンサ(C)を除いて考えると、負荷
(L)の容量はコンデンサ(C)の容量に比べて極めて
小さく、従って電圧(V)の上昇は略直線的に上昇する
ことから容易に理解できる。
第5図に示す温度上昇特性(イ),(ロ)に於いて、断
熱容器Aの内部が常温p0から送信機Bに対する危険温度
p1に達するまでの時間は、(イ)の場合、すなわち第1
及び第2の熱抵抗体102,302と第1及び第2の熱容量体1
03,2の双方が設けられている場合には“t3”であるのに
対し、(ロ)の場合、すなわち、第1及び第2の熱抵抗
体102,302のみが設けられている場合には上記“t3”よ
り短い“t1”である。このことから明らかなように、本
発明による断熱容器を使用したテレメータによる測定方
法によると、計測可能時間が長くなる。
また、断熱容器Aを、温度がp2になるまで冷却してから
高温環境に置いた場合には、前記特性を温度軸に沿って
冷却温度p2まで移動させた特性で内部温度が上昇する。
すなわち、第5図に示す特性(ハ),(ニ)は、それぞ
れ前記特性(イ),(ロ)に対応する特性を示してい
る。
この場合の危険温度p1に達するまでの時間は、特性
(ハ)に於いては“t4”、特性(ニ)に於いては“t2
であり、時間“t4”は時間“t2”に比べて非常に長く、
第1及び第2の熱容量体103,2が設けられている場合で
断熱容器Aの冷却を行った場合には、計測可能時間が飛
躍的に長くなることが理解できる。
また、第1及び第2の熱抵抗体102,302のみ、すなわち
断熱材のみで本発明と同等の効果を得ようとした場合に
ついて、断熱容器Aを常温p0から高温環境に置いた場合
を例に論ずると、第5図(ホ)に示すように熱伝導特性
が前記(ロ)の特性より勾配の緩やかな特性とする必要
があり、このためには断熱材の層を厚く構成する必要が
あり、断熱容器Aを大型にする必要がある。更に断熱材
のみの断熱容器Aを冷却して使用する場合で本発明と同
等の効果を得ようとする場合には、熱伝導特性を第5図
(ヘ)に示すようにしなければならず、当該特性(ヘ)
の勾配は上記特性(ホ)に比べて更に緩やかであり、従
って更に厚い層の断熱材を必要とする。
また、送信機Bの収納空間104は送信機Bの外形形状と
略同一に形成されていることにより、当該収納空間104
に送信機Bを収納したとき、送信機Bの周囲にできる空
隙は僅かであり、空気の対流による温度上昇も最小限と
することができる。
以上のことから明らかなように、本発明に係る断熱容器
Aは小型であるにもかかわらず極めて良好な断熱効果を
有していることとなる。
ところで、送信機Bの周囲は、前記したように第5図の
(イ)または(ハ)の特性に従って緩慢に上昇するが、
送信機Bを囲んでいる熱容量体105,2は、それ自体に良
好な熱伝導性を有するので、熱抵抗体102,302を介して
伝わった熱は、当該熱容量体105,2に短時間で均一に分
散し、従って上記送信機Bの周囲温度の上昇は、周囲全
体にわたり均一となる(仮に熱抵抗体のみ、又は熱抵抗
体と熱容量体との二重構造であっても、当該熱容量体の
熱伝導が良好でなければ、周囲温度は熱の加わる方向側
が早く高温になり、熱的不均衡が生ずる。)。
従って、急激に高温環境中に投入されるような測定時に
おいても、送信機Bにアンバランスな熱ストレスが加わ
ることがないため、送信機Bの電気的及び機械的安定性
が保てるので故障の原因が少なくなり、かつ測定の誤差
要因も少なくなる。
以上の実施例では、温度測定を例としたものであるが、
被測定事象が温度に限られるものでないことは言うに及
ばない。
また、断熱容器内に収納する装置は、送信機の他、被測
定事象が複数である場合の切換装置、測定データ符号を
組立てる処理装置、送信機等、被収納装置の電源(電
池)等があるが、これらの装置は送信機に付随するもの
であるから送信機と一体のものとみなされるべきであ
る。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明したように、本発明は熱抵抗体と熱容
量体との二重の断熱層を有する断熱容器と、これを使用
したテレメータの方法を提供するものであり、高温環境
中でのテレメータによる計測時間を飛躍的に向上させ、
しかも断熱容器中の送信機に加わる熱的不均衡を軽減し
て送信機の故障要因及び測定誤差要因を少なくするもの
であり、また断熱容器が非常に小形化できる等、本発明
は極めて顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る断熱容器を開蓋状態でテ
レメータ送信機とともに示した斜視図、第2図はテレメ
ータ送信機を収納して閉蓋した状態で示した上記断熱容
器の中央縦断面図、第3図は本発明によるテレメータの
方法の実施手順例を示すフローチャート、第4図は上記
断熱容器の作用を電気回路に置き換えて説明する図、第
5図は本発明の実施例に於ける時間対温度上昇傾向を従
来との比較で説明した図である。 (主な記号) A…断熱容器、B…テレメータ送信機等 1…本体 102…第1の熱抵抗体 103…第1の熱容量体 104…送信機収納空間 105…熱容量体嵌合空間 2…第2の熱容量体 3…蓋体 302…第2の熱抵抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和明 茨城県北相馬郡守谷町大字守谷甲249―1 明星電気株式会社守谷工場内 (72)発明者 若杉 進 茨城県北相馬郡守谷町大字守谷甲249―1 明星電気株式会社守谷工場内 (56)参考文献 特開 昭55−128772(JP,A) 実開 昭58−19974(JP,U) 実開 昭58−144291(JP,U) 実開 昭61−53377(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレメータ送信機の外面全体を熱伝導が良
    好で熱容量が大きな第1の部材で隙間が可及的にない様
    に包み込み、更に該第1の部材の外面全体を熱抵抗が高
    い第2の部材で隙間なく包み込み、これを高温環境中に
    置くようにした高温環境でのテレメータの方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のテレメータ
    の方法において、テレメータ送信機を高温環境中に置く
    前に、少くとも第1の部材及び第2の部材を冷却するよ
    うにした高温環境でのテレメータの方法。
  3. 【請求項3】熱伝導が良好で熱容量が大きな部材により
    構成され、片側が開口し、テレメータ送信機の外形形状
    と略同一に形成された当該テレメータ送信機の収納空間
    を内部に有する第1の熱容量体、熱抵抗が高い部材で構
    成され、上記第1の熱容量体の上記収納空間の開口面以
    外の面を隙間なく包み込んだ第1の熱抵抗体、熱伝導が
    良好で熱容量の大きな部材で構成され、上記第1の熱容
    量体の上記収納空間の開口面に接離自在にされた第2の
    熱容量体、熱抵抗の高い部材で構成され、上記第2の熱
    容量体を上記第1の熱容量体の上記収納空間の開口面と
    の間に隙間なく挟む状態で接離自在にされた第2の熱抵
    抗体を有する断熱容器。
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