JPH072179B2 - 口腔内包帯およびその製造法 - Google Patents
口腔内包帯およびその製造法Info
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- JPH072179B2 JPH072179B2 JP61151917A JP15191786A JPH072179B2 JP H072179 B2 JPH072179 B2 JP H072179B2 JP 61151917 A JP61151917 A JP 61151917A JP 15191786 A JP15191786 A JP 15191786A JP H072179 B2 JPH072179 B2 JP H072179B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、口腔内の湿潤粘膜に貼付され、口腔内粘膜に
投与された薬剤の流出防止や口腔内粘膜の損傷部の被覆
保護等を行う口腔内包帯およびその製造法に関するもの
である。
投与された薬剤の流出防止や口腔内粘膜の損傷部の被覆
保護等を行う口腔内包帯およびその製造法に関するもの
である。
従来より、歯槽膿漏や炎症などの口腔内の疾患に対し
て、種々の薬剤が軟膏剤や液剤として投与されている。
またこれら局所性の治療薬のみならず、粘膜面が外皮な
どに比べて薬剤を比較的よく吸収することに着目して、
経口投与では吸収されにくいホルモン剤などの全身性の
薬剤も口腔内粘膜からの投与が試みられている。このよ
うな、口腔内粘膜を通しての薬剤の投与に際して最大の
障害となるのは、唾液の分泌や飲食により、短時間のう
ちに薬剤が流去されてしまい充分な薬効の発現が困難な
ことである。
て、種々の薬剤が軟膏剤や液剤として投与されている。
またこれら局所性の治療薬のみならず、粘膜面が外皮な
どに比べて薬剤を比較的よく吸収することに着目して、
経口投与では吸収されにくいホルモン剤などの全身性の
薬剤も口腔内粘膜からの投与が試みられている。このよ
うな、口腔内粘膜を通しての薬剤の投与に際して最大の
障害となるのは、唾液の分泌や飲食により、短時間のう
ちに薬剤が流去されてしまい充分な薬効の発現が困難な
ことである。
また、口腔内の損傷部を被覆保護することは有効な口腔
内包帯が存在していないことから殆ど行われていない
が、口腔内には上記のように常時唾液が分泌されまた飲
食物も入るため、その被覆保護の実現には大きな障害が
ある。
内包帯が存在していないことから殆ど行われていない
が、口腔内には上記のように常時唾液が分泌されまた飲
食物も入るため、その被覆保護の実現には大きな障害が
ある。
最近、これらの障害を克服し口腔内の疾患に対して薬剤
を効果的に投与しようとして各種の提案がなされてい
る。それらのなかでも、本発明の口腔内包帯に比較的近
い思想のものとしては、水溶性高分子物質を付着性成分
として含んだ口腔内粘膜付着性の製剤がある。水溶性高
分子物質はその種類により程度の差はあるが、少量の水
分を吸収すると粘稠な水溶液あるいはゲルとなつて付着
性を示すようになる。この性質を利用して、ペースト状
(特公昭56−27491号公報)、スポンジ状(特公昭56−2
5211号公報)、タブレツト状(特公昭58−7605号公
報)、シート状(特公昭44−16676号公報、特開昭59−1
86913号公報)など様々な口腔内粘膜付着性の製剤が考
案された。
を効果的に投与しようとして各種の提案がなされてい
る。それらのなかでも、本発明の口腔内包帯に比較的近
い思想のものとしては、水溶性高分子物質を付着性成分
として含んだ口腔内粘膜付着性の製剤がある。水溶性高
分子物質はその種類により程度の差はあるが、少量の水
分を吸収すると粘稠な水溶液あるいはゲルとなつて付着
性を示すようになる。この性質を利用して、ペースト状
(特公昭56−27491号公報)、スポンジ状(特公昭56−2
5211号公報)、タブレツト状(特公昭58−7605号公
報)、シート状(特公昭44−16676号公報、特開昭59−1
86913号公報)など様々な口腔内粘膜付着性の製剤が考
案された。
しかしながら、上記各製剤は、口腔内粘膜に付着して内
蔵薬剤を投与するだけのものであつて、単に内蔵薬剤が
投与できるだけの付着力があれば足りるものであり、ま
たその薬剤の投与に足るだけの時間粘膜に付着していれ
ば充分であるため、口腔内包帯に要求されるような強力
な付着力と長時間の付着持続力とを備えていない。すな
わち、口腔内包帯は、口腔内疾患部や損傷部上に貼付さ
れ、そこに投与される薬剤の流失防止やそれらの部位に
対する被覆保護を図るものであり、投与薬剤や損傷部か
らの出血等で付着しにくい状態になつている口腔内粘膜
に対しても強力に付着しうる付着力と長時間に亘つて付
着する付着持続力とが要求される。上記口腔内粘膜付着
性の製剤は、その性質上、上記のように付着力および付
着持続力の双方が口腔内包帯に要求される程ではなく、
したがつて、その製剤の基剤を口腔内包帯に転用しても
口腔内包帯に要求される上記特性を到底発現しえないも
のである。むろん、外皮に使用されるばん創膏などの粘
着テープは口腔内粘膜の如き湿潤面に対する付着性を備
えていないため、口腔内包帯に転用することはできな
い。
蔵薬剤を投与するだけのものであつて、単に内蔵薬剤が
投与できるだけの付着力があれば足りるものであり、ま
たその薬剤の投与に足るだけの時間粘膜に付着していれ
ば充分であるため、口腔内包帯に要求されるような強力
な付着力と長時間の付着持続力とを備えていない。すな
わち、口腔内包帯は、口腔内疾患部や損傷部上に貼付さ
れ、そこに投与される薬剤の流失防止やそれらの部位に
対する被覆保護を図るものであり、投与薬剤や損傷部か
らの出血等で付着しにくい状態になつている口腔内粘膜
に対しても強力に付着しうる付着力と長時間に亘つて付
着する付着持続力とが要求される。上記口腔内粘膜付着
性の製剤は、その性質上、上記のように付着力および付
着持続力の双方が口腔内包帯に要求される程ではなく、
したがつて、その製剤の基剤を口腔内包帯に転用しても
口腔内包帯に要求される上記特性を到底発現しえないも
のである。むろん、外皮に使用されるばん創膏などの粘
着テープは口腔内粘膜の如き湿潤面に対する付着性を備
えていないため、口腔内包帯に転用することはできな
い。
口腔内包帯は、口腔内疾患部等に貼付され、投与薬剤の
流失防止,被覆保護作用を発揮するものであるから、上
記のように強力な付着力と長時間に亘る付着持続とを要
求されるものであり、そのうえ、形状の複雑な口腔内粘
膜の任意の部位に貼付可能な柔軟性と、保管,運搬等に
おける苛酷な条件下にあつても変質等しない保存安定性
とを備えていることが要求される。しかしながら、この
ような特性を備えたものは存在していないのが実情であ
る。
流失防止,被覆保護作用を発揮するものであるから、上
記のように強力な付着力と長時間に亘る付着持続とを要
求されるものであり、そのうえ、形状の複雑な口腔内粘
膜の任意の部位に貼付可能な柔軟性と、保管,運搬等に
おける苛酷な条件下にあつても変質等しない保存安定性
とを備えていることが要求される。しかしながら、この
ような特性を備えたものは存在していないのが実情であ
る。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、強
力な付着力,長時間に亘る付着持続力およびに口腔内粘
膜の任意の部位に貼付可能な柔軟性ならびに苛酷な条件
下にあつても変質等しない保存安定性とを備えた口腔内
包帯およびその製造法の提供を目的とするものである。
力な付着力,長時間に亘る付着持続力およびに口腔内粘
膜の任意の部位に貼付可能な柔軟性ならびに苛酷な条件
下にあつても変質等しない保存安定性とを備えた口腔内
包帯およびその製造法の提供を目的とするものである。
上記の目的を達成するため、本発明は、フイルム状付着
体単独もしくはフイルム状付着体と柔軟なフイルム状支
持体との一体化物からなる口腔内包帯であつて、上記フ
イルム状付着体が、ポリカルボン酸およびポリ無水カル
ボン酸の少なくとも一方と酢酸ビニル重合体とが相溶状
態になつており、かつ界面活性剤が含有されている柔軟
なフイルム状体によつて構成されている口腔内包帯を第
1の要旨とし、ポリカルボン酸およびポリ無水カルボン
酸の少なくとも一方と酢酸ビニル重合体とを共通の溶媒
に溶解し、界面活性剤を添加する工程と、上記溶液をフ
イルム状に形成する工程を備えた口腔内包帯の製造法を
第2の要旨とするものである。
体単独もしくはフイルム状付着体と柔軟なフイルム状支
持体との一体化物からなる口腔内包帯であつて、上記フ
イルム状付着体が、ポリカルボン酸およびポリ無水カル
ボン酸の少なくとも一方と酢酸ビニル重合体とが相溶状
態になつており、かつ界面活性剤が含有されている柔軟
なフイルム状体によつて構成されている口腔内包帯を第
1の要旨とし、ポリカルボン酸およびポリ無水カルボン
酸の少なくとも一方と酢酸ビニル重合体とを共通の溶媒
に溶解し、界面活性剤を添加する工程と、上記溶液をフ
イルム状に形成する工程を備えた口腔内包帯の製造法を
第2の要旨とするものである。
ポリカルボン酸およびポリ無水カルボン酸のような水溶
性高分子物質は、それ自体保形性を有しており、少量の
水分を吸収した状態では強力な付着性を発現するが、す
ぐ過剰吸水状態となり粘度低下、崩壊を起し実質的に水
に溶解した状態となつて付着性を失う。
性高分子物質は、それ自体保形性を有しており、少量の
水分を吸収した状態では強力な付着性を発現するが、す
ぐ過剰吸水状態となり粘度低下、崩壊を起し実質的に水
に溶解した状態となつて付着性を失う。
本発明者らは、ポリカルボン酸,ポリ無水カルボン酸等
の水溶性高分子物質のこのような吸水時における強力な
付着力を生かし、これを口腔内包帯に有効に利用するた
め、その欠陥である過剰吸水時の付着性喪失の改善を目
的として一連の研究を重ねた。その結果、ポリカルボン
酸,ポリ無水カルボン酸と、酢酸ビニル重合体とは相溶
性を有しており、両者を相溶状態にすると、ポリカルボ
ン酸,ポリ無水カルボン酸の実質的な水不溶化が、吸水
時の強力な付着性を損なうことなくむしろ増強した状態
で実現され、両者の相溶物を薄い柔軟なフイルム状に形
成しても湿潤状態で吸水崩壊せず長時間強力な付着力を
発現するようになり、さらに上記相溶物に界面活性剤を
含有させると、苛酷な条件下においても上記強力な付着
力が低下せず、優れた保存安定性を示すようになること
を見いだし本発明に到達した。
の水溶性高分子物質のこのような吸水時における強力な
付着力を生かし、これを口腔内包帯に有効に利用するた
め、その欠陥である過剰吸水時の付着性喪失の改善を目
的として一連の研究を重ねた。その結果、ポリカルボン
酸,ポリ無水カルボン酸と、酢酸ビニル重合体とは相溶
性を有しており、両者を相溶状態にすると、ポリカルボ
ン酸,ポリ無水カルボン酸の実質的な水不溶化が、吸水
時の強力な付着性を損なうことなくむしろ増強した状態
で実現され、両者の相溶物を薄い柔軟なフイルム状に形
成しても湿潤状態で吸水崩壊せず長時間強力な付着力を
発現するようになり、さらに上記相溶物に界面活性剤を
含有させると、苛酷な条件下においても上記強力な付着
力が低下せず、優れた保存安定性を示すようになること
を見いだし本発明に到達した。
ここで相溶状態とは、ポリカルボン酸およびポリ無水カ
ルボン酸の少なくとも一方(以下これらを「ポリカルボ
ン酸類」と総称する)と酢酸ビニル重合体とが相分離し
て独立した小領域を形成することなく、均一に溶解しあ
つた状態をいう。
ルボン酸の少なくとも一方(以下これらを「ポリカルボ
ン酸類」と総称する)と酢酸ビニル重合体とが相分離し
て独立した小領域を形成することなく、均一に溶解しあ
つた状態をいう。
すでに述べたように、本発明者らは、ポリカルボン酸類
と酢酸ビニル重合体とが相溶状態にある時には、水溶性
であるはずのポリカルボン酸類の水溶性が著しく制限さ
れ、例え水中にかなり長時間に亘つて浸漬しても均質に
膨潤し、崩壊を起こさないものであることを見いだして
おり、この性質を利用して、ポリカルボン酸類と酢酸ビ
ニル重合体との相溶状態を調べることができる。すなわ
ち、本発明では、ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体
の相溶状態をポリカルボン酸類を溶出量から調べるもの
であり、本発明における相溶状態とは、具体的には、下
記の溶出率測定法によつて求められた溶出率が50重量%
(以下「%」と略す)以下である混合状態のことをい
う。
と酢酸ビニル重合体とが相溶状態にある時には、水溶性
であるはずのポリカルボン酸類の水溶性が著しく制限さ
れ、例え水中にかなり長時間に亘つて浸漬しても均質に
膨潤し、崩壊を起こさないものであることを見いだして
おり、この性質を利用して、ポリカルボン酸類と酢酸ビ
ニル重合体との相溶状態を調べることができる。すなわ
ち、本発明では、ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体
の相溶状態をポリカルボン酸類を溶出量から調べるもの
であり、本発明における相溶状態とは、具体的には、下
記の溶出率測定法によつて求められた溶出率が50重量%
(以下「%」と略す)以下である混合状態のことをい
う。
〈溶出率測定法〉 ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体と界面活性剤とか
らなるフイルム(フイルム状付着体)を0℃以下にて粉
砕し、秤量する。これをメツシユの袋に入れ、該付着体
の重量の300倍以上の20℃の精製水内に静置状態で1時
間浸漬したのち、袋ごと付着体を取り出す。この操作に
より精製水中に溶出したポリカルボン酸類と界面活性剤
の量を、浸漬による付着体の重量減少などより求める。
これをフイルム中のポリカルボン酸類と界面活性剤の配
合量の和で除算して溶出率を算出する。
らなるフイルム(フイルム状付着体)を0℃以下にて粉
砕し、秤量する。これをメツシユの袋に入れ、該付着体
の重量の300倍以上の20℃の精製水内に静置状態で1時
間浸漬したのち、袋ごと付着体を取り出す。この操作に
より精製水中に溶出したポリカルボン酸類と界面活性剤
の量を、浸漬による付着体の重量減少などより求める。
これをフイルム中のポリカルボン酸類と界面活性剤の配
合量の和で除算して溶出率を算出する。
本発明の口腔内包帯は、ポリカルボン酸類と酢酸ビニル
重合体とを相溶状態にしてフイルム化したときの付着力
強化を図るのみならず、さらに界面活性剤を含んでいる
ため、苛酷な条件下における保存安定性についても大幅
な改善がなされており、保管,運搬等によつて性能劣化
を生じない。これが、本発明の最大の特徴である。すな
わち、ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体の相溶物か
らなるフイルム状付着体は、通常の保存条件では安定な
ものであり、例えば40℃,75%RHにおいて6カ月間保存
しても付着特性の低下は全く認められない。ところが、
50℃以上の高温条件下では急速に付着力が低下し、例え
ば70℃下では数日で全く付着性が認められなくなる。そ
して、一度失われた付着性は回復することがない。この
ように、高温下で急速に付着特性が低下することは、夏
期の車中,倉庫内等を考慮すると、実際的な障害となる
ことが予想される。
重合体とを相溶状態にしてフイルム化したときの付着力
強化を図るのみならず、さらに界面活性剤を含んでいる
ため、苛酷な条件下における保存安定性についても大幅
な改善がなされており、保管,運搬等によつて性能劣化
を生じない。これが、本発明の最大の特徴である。すな
わち、ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体の相溶物か
らなるフイルム状付着体は、通常の保存条件では安定な
ものであり、例えば40℃,75%RHにおいて6カ月間保存
しても付着特性の低下は全く認められない。ところが、
50℃以上の高温条件下では急速に付着力が低下し、例え
ば70℃下では数日で全く付着性が認められなくなる。そ
して、一度失われた付着性は回復することがない。この
ように、高温下で急速に付着特性が低下することは、夏
期の車中,倉庫内等を考慮すると、実際的な障害となる
ことが予想される。
そこで、本発明者らは、この点を改善するため一連の研
究を行つた結果、界面活性剤を含有させると、フイルム
状付着体自身の付着特性を低下させることなく高温での
安定性を付与することができることを見いだし本発明に
到達した。一般に、界面活性剤は配合後短期間で配合物
表面に高濃度で存在するようになり、配合物表面が本来
備える接着性,粘着性を阻害するため、本発明の対象で
あるフイルム状付着物のような緻密な組成物への配合
は、付着特性の低下を招くと考えられていた。しかしな
がら、本発明において、界面活性剤に基づく付着特性の
低下は全く見られない。これは、界面活性剤が表面に偏
在せず、フイルム状付着体内に分散し、ポリカルボン酢
酸と酢酸ビニル重合体との相溶状態を安定化させるため
と考えられる。
究を行つた結果、界面活性剤を含有させると、フイルム
状付着体自身の付着特性を低下させることなく高温での
安定性を付与することができることを見いだし本発明に
到達した。一般に、界面活性剤は配合後短期間で配合物
表面に高濃度で存在するようになり、配合物表面が本来
備える接着性,粘着性を阻害するため、本発明の対象で
あるフイルム状付着物のような緻密な組成物への配合
は、付着特性の低下を招くと考えられていた。しかしな
がら、本発明において、界面活性剤に基づく付着特性の
低下は全く見られない。これは、界面活性剤が表面に偏
在せず、フイルム状付着体内に分散し、ポリカルボン酢
酸と酢酸ビニル重合体との相溶状態を安定化させるため
と考えられる。
このように、本発明の口腔内包帯は、ポリカルボン酢酸
と酢酸ビニル重合体とが相溶状態になつている実質的に
水不溶性の柔軟なフイルムからなるため非常に薄い状態
で長時間に亘る付着持続力を発現するとともに、上記相
溶状態が界面活性剤によつて安定化されているため、高
温にさらされる等の苛酷な保存条件下においても付着特
性が低下することがない。
と酢酸ビニル重合体とが相溶状態になつている実質的に
水不溶性の柔軟なフイルムからなるため非常に薄い状態
で長時間に亘る付着持続力を発現するとともに、上記相
溶状態が界面活性剤によつて安定化されているため、高
温にさらされる等の苛酷な保存条件下においても付着特
性が低下することがない。
本発明の口腔内包帯は、例えば、ポリカルボン酸類と酢
酸ビニル重合体とを共通の溶媒に溶解し、さらに界面活
性剤を添加溶解してこれを迅速に流延し乾燥してフイル
ム状付着体化することにより製造することができる。こ
の製造法によれば非常に薄いフイルム状体を容易に形成
しうるという利点がある。
酸ビニル重合体とを共通の溶媒に溶解し、さらに界面活
性剤を添加溶解してこれを迅速に流延し乾燥してフイル
ム状付着体化することにより製造することができる。こ
の製造法によれば非常に薄いフイルム状体を容易に形成
しうるという利点がある。
上記ポリカルボン酸類の代表的なものを例示すると、ア
クリル酸重合体,メタクリル酸重合体,無水マレイン酸
重合体があげられ、単独でもしくは併せて使用すること
ができる。上記アクリル酸重合体の具体例として、アク
リル酸単独重合体の他に、アクリル酸ブチル,アクリル
酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類や、メ
タクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル類ならびに
酢酸ビニルなどのビニルモノマーとの共重合体や、カル
ボキシビニルポリマーのような共重合体があげられる。
また、メタクリル酸重合体の具体例としては、メタクリ
ル算単独重合体の他に、アクリル酸重合体の場合と同様
な共重合体があげられ、無水マレイン酸重合体の具体例
としては、メチルビニルエーテルなどとの共重合体があ
げられる。なお、上記各具体例に例示した化合物は単独
使用だけでなく混合使用できることはいうまでもない。
これらのポリカルボン酸類において、ポリカルボン酸中
には、−COOH基が20%以上、ポリ無水カルボン酸中に
は、−CO−O−CO−基が16%以上含まれていることが効
果の上で好ましい。
クリル酸重合体,メタクリル酸重合体,無水マレイン酸
重合体があげられ、単独でもしくは併せて使用すること
ができる。上記アクリル酸重合体の具体例として、アク
リル酸単独重合体の他に、アクリル酸ブチル,アクリル
酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類や、メ
タクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル類ならびに
酢酸ビニルなどのビニルモノマーとの共重合体や、カル
ボキシビニルポリマーのような共重合体があげられる。
また、メタクリル酸重合体の具体例としては、メタクリ
ル算単独重合体の他に、アクリル酸重合体の場合と同様
な共重合体があげられ、無水マレイン酸重合体の具体例
としては、メチルビニルエーテルなどとの共重合体があ
げられる。なお、上記各具体例に例示した化合物は単独
使用だけでなく混合使用できることはいうまでもない。
これらのポリカルボン酸類において、ポリカルボン酸中
には、−COOH基が20%以上、ポリ無水カルボン酸中に
は、−CO−O−CO−基が16%以上含まれていることが効
果の上で好ましい。
上記酢酸ビニル重合体の代表的なものを例示すると、酢
酸ビニル単独重合体があげられ、それ以外にアクリル酸
エステル等のビニルモノマーと酢酸ビニルとの共重合体
および酢酸ビニル単独重合体を部分ケン化した部分ケン
化物もあげられる。これらは単独でもしくは併せて使用
することができる。これらは平均分子量(粘度平均分子
量)が60000以上であることが好ましい。平均分子量が6
0000未満のものを用いると、上記フイルム状付着体の耐
水性が低下し所期の効果が得られにくくなる。
酸ビニル単独重合体があげられ、それ以外にアクリル酸
エステル等のビニルモノマーと酢酸ビニルとの共重合体
および酢酸ビニル単独重合体を部分ケン化した部分ケン
化物もあげられる。これらは単独でもしくは併せて使用
することができる。これらは平均分子量(粘度平均分子
量)が60000以上であることが好ましい。平均分子量が6
0000未満のものを用いると、上記フイルム状付着体の耐
水性が低下し所期の効果が得られにくくなる。
上記界面活性剤の代表的なものを例示すると、ソルビタ
ン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油,ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン
性界面活性剤があげられ、単独あるいは混合して用いら
れる。これらはHLBが10以上であることが好ましい。HLB
が10未満ではフイルム状付着体を安定化する効果が得ら
れにくくなるからである。
ン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油,ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン
性界面活性剤があげられ、単独あるいは混合して用いら
れる。これらはHLBが10以上であることが好ましい。HLB
が10未満ではフイルム状付着体を安定化する効果が得ら
れにくくなるからである。
上記ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体の共通溶媒と
しては、メタノール,エタノール等の低級アルコー
ル,およびこれと可溶なアセトン,酢酸エチル等の有
機溶媒との混合物であつて低級アルコールを主成分とす
るもの、ならびに上記混合物または低級アルコールに
さらに水を添加混合したものがあげられる。これらの溶
媒は界面活性剤をも溶解するものである。上記の溶媒
に関しては、アセトン,酢酸エチル等の有機溶媒の含有
量を30%以下に制限することが好ましい。30%を越える
とポリカルボン酸類の溶解が困難になるからである。上
記の溶媒に関しては、水の含有量を30%以下に制限す
ることが好ましい。水の含有量が30%を超えると酢酸ビ
ニル重合体の溶解が困難になる傾向がみられるからであ
る。
しては、メタノール,エタノール等の低級アルコー
ル,およびこれと可溶なアセトン,酢酸エチル等の有
機溶媒との混合物であつて低級アルコールを主成分とす
るもの、ならびに上記混合物または低級アルコールに
さらに水を添加混合したものがあげられる。これらの溶
媒は界面活性剤をも溶解するものである。上記の溶媒
に関しては、アセトン,酢酸エチル等の有機溶媒の含有
量を30%以下に制限することが好ましい。30%を越える
とポリカルボン酸類の溶解が困難になるからである。上
記の溶媒に関しては、水の含有量を30%以下に制限す
ることが好ましい。水の含有量が30%を超えると酢酸ビ
ニル重合体の溶解が困難になる傾向がみられるからであ
る。
前記のようにして口腔内包帯を製造する場合において、
ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体との混合比率は、
下記の式で求られるA値が15〜55の範囲内になるように
規制することが好ましい。
ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体との混合比率は、
下記の式で求られるA値が15〜55の範囲内になるように
規制することが好ましい。
A値が大きくなる程、フイルム状付着体の、粘膜に対す
る付着力は大きくなるが、付着持続性は低下する傾向を
示し、逆にA値が小さくなる程付着力は小さくなるが、
付着持続性は増加する傾向を示す。そして、上記A値が
15を下回ると、充分な付着力が得られにくくなり、ま
た、55を上回ると、充分な付着持続性が得られにくくな
る。したがつて、A値が15〜55の範囲内になるようポリ
カルボン酸類と酢酸ビニル重合体の混合比率を規制する
ことが好ましいのである。ポリカルボン酸類としてポリ
アクリル酸を使用した場合を例にとつて説明すると、フ
イルム状付着体中に占めるポリアクリル酸の割合が24〜
88%の範囲にあれば、A値が上記範囲内に入るのであ
り、好ましい結果が得られるようになる。
る付着力は大きくなるが、付着持続性は低下する傾向を
示し、逆にA値が小さくなる程付着力は小さくなるが、
付着持続性は増加する傾向を示す。そして、上記A値が
15を下回ると、充分な付着力が得られにくくなり、ま
た、55を上回ると、充分な付着持続性が得られにくくな
る。したがつて、A値が15〜55の範囲内になるようポリ
カルボン酸類と酢酸ビニル重合体の混合比率を規制する
ことが好ましいのである。ポリカルボン酸類としてポリ
アクリル酸を使用した場合を例にとつて説明すると、フ
イルム状付着体中に占めるポリアクリル酸の割合が24〜
88%の範囲にあれば、A値が上記範囲内に入るのであ
り、好ましい結果が得られるようになる。
また、界面活性剤の混合比率は、フイルム状付着体に対
して、0.5〜10%の範囲で混合することが好ましい。0.5
%未満では安定化する効果が得られにくく、10%を超え
ると過剰の界面活性剤がブルーミング(表面に浮き出し
てくる)し、付着性を損なうおそれがあるからである。
して、0.5〜10%の範囲で混合することが好ましい。0.5
%未満では安定化する効果が得られにくく、10%を超え
ると過剰の界面活性剤がブルーミング(表面に浮き出し
てくる)し、付着性を損なうおそれがあるからである。
さらに、上記ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体と界
面活性剤とを共通溶媒に溶解する際、この三者が充分溶
解するように配慮することが必要である。この場合、ポ
リカルボン酸類,酢酸ビニル重合体等の高分子物質の濃
度は特に制限を受けるものではないが、高分子物質の濃
度が高くなりすぎると、溶液粘度が大きくなり、これを
流延フイルム状化することが困難になる傾向がみられる
ため高分子物質の濃度が40%を超えないように配慮する
ことが好ましいのである。
面活性剤とを共通溶媒に溶解する際、この三者が充分溶
解するように配慮することが必要である。この場合、ポ
リカルボン酸類,酢酸ビニル重合体等の高分子物質の濃
度は特に制限を受けるものではないが、高分子物質の濃
度が高くなりすぎると、溶液粘度が大きくなり、これを
流延フイルム状化することが困難になる傾向がみられる
ため高分子物質の濃度が40%を超えないように配慮する
ことが好ましいのである。
ポリカルボン酸類と酢酸ビニル重合体と界面活性剤の流
延乾燥フイルム状付着体化は、剥離処理を行つたポリエ
チレンラミネート紙などの適当なフイルム上に上記溶液
を流延したのち、乾燥器あるいは乾燥塔などの高温空気
浴を使用することによつて迅速に乾燥しフイルム状化す
ることにより行うことができる。適正な乾燥時間あるい
は乾燥温度は、共通溶媒の組成,溶液中の固形分濃度,
流延厚さ等によつて異なるが、常圧下では一般に60℃か
ら120℃の温度で、1分から20分程度乾燥すること好ま
しい。
延乾燥フイルム状付着体化は、剥離処理を行つたポリエ
チレンラミネート紙などの適当なフイルム上に上記溶液
を流延したのち、乾燥器あるいは乾燥塔などの高温空気
浴を使用することによつて迅速に乾燥しフイルム状化す
ることにより行うことができる。適正な乾燥時間あるい
は乾燥温度は、共通溶媒の組成,溶液中の固形分濃度,
流延厚さ等によつて異なるが、常圧下では一般に60℃か
ら120℃の温度で、1分から20分程度乾燥すること好ま
しい。
このように非常に薄いフイルム状付着体が得られる。こ
のフイルム状付着体は、そのまま本発明の口腔内包帯と
なりうるものである。この場合、上記フイルム状付着体
の厚みは流延量等の制御により調整しうるものであり、
10〜100μmの範囲内に規制することが好ましい。厚み
が10μm未満になると充分な付着特性の発現が困難とな
り、100μmを超えると使用に際して口中異物感を与
え、またフイルム状付着体の柔軟性が損なわれる傾向が
みられるからである。
のフイルム状付着体は、そのまま本発明の口腔内包帯と
なりうるものである。この場合、上記フイルム状付着体
の厚みは流延量等の制御により調整しうるものであり、
10〜100μmの範囲内に規制することが好ましい。厚み
が10μm未満になると充分な付着特性の発現が困難とな
り、100μmを超えると使用に際して口中異物感を与
え、またフイルム状付着体の柔軟性が損なわれる傾向が
みられるからである。
本発明の口腔内包帯は、上記フイルム状付着体だけでも
構成されうるものであるが、これと柔軟なフイルム状支
持体とを組み合わせても構成することができる。
構成されうるものであるが、これと柔軟なフイルム状支
持体とを組み合わせても構成することができる。
この組合せ物の製造法について説明すると、この組合せ
物は、前記のようにしてフイルム状付着体を製造し、こ
れを、熱圧着,接着剤使用等の通常の方法で、柔軟なフ
イルム状支持体に貼り合わせることにより製造でき、ま
たシート状付着体の製造に使用する配合物を柔軟なフイ
ルム状支持体の上に流延し、フイルム状付着体の製造と
柔軟なフイルム状支持体との貼り合わせを同時に行うこ
とによつても製造することができる。後者のようにする
ときには熱圧着,接着作業が不要になり製造の簡易化を
実現しうるという利点がある。
物は、前記のようにしてフイルム状付着体を製造し、こ
れを、熱圧着,接着剤使用等の通常の方法で、柔軟なフ
イルム状支持体に貼り合わせることにより製造でき、ま
たシート状付着体の製造に使用する配合物を柔軟なフイ
ルム状支持体の上に流延し、フイルム状付着体の製造と
柔軟なフイルム状支持体との貼り合わせを同時に行うこ
とによつても製造することができる。後者のようにする
ときには熱圧着,接着作業が不要になり製造の簡易化を
実現しうるという利点がある。
上記柔軟なフイルム状支持体としては、水不透過性のも
のを用いることが好ましい。その代表的なものを例示す
ると、ポリエチレン,酢酸ビニル樹脂,エチレン−酢酸
ビニル共重合体,ポリ塩化ビニル,ポリウレタンなどの
プラスチツクフイルム、アルミ箔,すず箔などの金属
箔、布や紙とプラスチツクフイルムとのラミネートフイ
ルムなどがあげられる。なかでも、安全性,使用感の点
で、ポリエチレン,酢酸ビニル樹脂,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体などのプラスチツクフイルムを用いること
が好ましい。このようなフイルム状支持体は、厚みが10
〜100μmのものを用いることが、取扱い性や使用時に
異物感を与えないという点で好ましく、上記柔軟なフイ
ルム状支持体とフイルム状付着体との一体化物は、厚み
を30〜150μmの範囲内に規制することが好ましいので
ある。すなわち、厚みが30μm未満では取扱い性や操作
性が悪くなり、150μmを超えると使用時に異物感を与
える傾向がみられるからである。
のを用いることが好ましい。その代表的なものを例示す
ると、ポリエチレン,酢酸ビニル樹脂,エチレン−酢酸
ビニル共重合体,ポリ塩化ビニル,ポリウレタンなどの
プラスチツクフイルム、アルミ箔,すず箔などの金属
箔、布や紙とプラスチツクフイルムとのラミネートフイ
ルムなどがあげられる。なかでも、安全性,使用感の点
で、ポリエチレン,酢酸ビニル樹脂,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体などのプラスチツクフイルムを用いること
が好ましい。このようなフイルム状支持体は、厚みが10
〜100μmのものを用いることが、取扱い性や使用時に
異物感を与えないという点で好ましく、上記柔軟なフイ
ルム状支持体とフイルム状付着体との一体化物は、厚み
を30〜150μmの範囲内に規制することが好ましいので
ある。すなわち、厚みが30μm未満では取扱い性や操作
性が悪くなり、150μmを超えると使用時に異物感を与
える傾向がみられるからである。
上記のようにフイルム状付着体と柔軟なフイルム状支持
体とを一体化して得られる口腔内包帯は、フイルム状付
着体の作用により、口腔内粘膜に対して強力に付着し、
長時間の付着持続力を発現するのであるが、上記柔軟な
フイルム状支持体を一体化していることにより、口腔内
包帯の強度が増し使用しやすくなる,フイルム状支持体
の作用により背面に食物等の異物が付着することが防止
される等の効果がさらに得られる。そして、柔軟なフイ
ルム状体として水不透過性のものを用いることにより、
背面からの水分の浸入を防ぎ付着持続時間の延長を実現
できる等の効果がさらに得られるようになるのである。
体とを一体化して得られる口腔内包帯は、フイルム状付
着体の作用により、口腔内粘膜に対して強力に付着し、
長時間の付着持続力を発現するのであるが、上記柔軟な
フイルム状支持体を一体化していることにより、口腔内
包帯の強度が増し使用しやすくなる,フイルム状支持体
の作用により背面に食物等の異物が付着することが防止
される等の効果がさらに得られる。そして、柔軟なフイ
ルム状体として水不透過性のものを用いることにより、
背面からの水分の浸入を防ぎ付着持続時間の延長を実現
できる等の効果がさらに得られるようになるのである。
なお、本発明の口腔内包帯の、フイルム状付着体または
フイルム状支持体に、その付着性をさまたげない範囲で
着色料,香味料,軟化剤,中和剤等を配合することは自
由である。例えば、上記付着体,支持体ともに無色であ
る場合には、その一方に着色料を配合すると、包帯の表
裏が明確になり使いやすいという利点が得られるように
なる。
フイルム状支持体に、その付着性をさまたげない範囲で
着色料,香味料,軟化剤,中和剤等を配合することは自
由である。例えば、上記付着体,支持体ともに無色であ
る場合には、その一方に着色料を配合すると、包帯の表
裏が明確になり使いやすいという利点が得られるように
なる。
本発明の口腔内包帯は、ポリカルボン酸類と酢酸ビニル
重合体との相溶物であつて実質的に水不溶状態になつて
いて、かつ界面活性剤を含む薄い柔軟なフイルムを用い
て構成されており、このフイルムの作用により強力な付
着力を発現して口腔内粘膜に強力に付着しその状態を長
時間持続する。そして、上記口腔包帯は柔軟であつて使
用に際して軽く押し付けるだけで口腔内粘膜の膜面に沿
つて変形し付着するものであり、口腔内粘膜のあらゆる
個所に貼付可能なものである。しかも、上記付着特性
は、口腔内包帯のフイルムに含有されている界面活性剤
の安定化作用により、高温下等の苛酷な保存条件下にお
いても低下することがない。
重合体との相溶物であつて実質的に水不溶状態になつて
いて、かつ界面活性剤を含む薄い柔軟なフイルムを用い
て構成されており、このフイルムの作用により強力な付
着力を発現して口腔内粘膜に強力に付着しその状態を長
時間持続する。そして、上記口腔包帯は柔軟であつて使
用に際して軽く押し付けるだけで口腔内粘膜の膜面に沿
つて変形し付着するものであり、口腔内粘膜のあらゆる
個所に貼付可能なものである。しかも、上記付着特性
は、口腔内包帯のフイルムに含有されている界面活性剤
の安定化作用により、高温下等の苛酷な保存条件下にお
いても低下することがない。
このような卓越した効果を有する口腔内包帯は、ポリカ
ルボン酸類と酢酸ビニル重合体とを共通な溶媒に溶解
し、さらに界面活性剤を添加混合したのちこの溶液をシ
ート状に形成することにより容易に製造しうるのであ
る。
ルボン酸類と酢酸ビニル重合体とを共通な溶媒に溶解
し、さらに界面活性剤を添加混合したのちこの溶液をシ
ート状に形成することにより容易に製造しうるのであ
る。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〜6〕 ポリカルボン酸類としてカルボキシビニルポリマーを用
い、これの4.7重量部(以下「部」と略す)と酢酸ビニ
ル樹脂(1500)4.7部とクエン酸三ナトリウム0.3と
下記の第1表に示す界面活性剤とを、メタノール80部と
水10部の混合溶液に溶解して均一な溶液をつくつた。つ
ぎに、この溶液をポリエチレンラミネート紙の上に流延
し、100℃の乾燥器中で5分感乾燥して厚み30μmのフ
イルム状付着体をつくつた。ついでこのフイルム状付着
体を厚み3μmの酢酸ビニル樹脂(1200)のフイル
ムと120℃で熱圧着して、目的とする口腔内包帯を得
た。
い、これの4.7重量部(以下「部」と略す)と酢酸ビニ
ル樹脂(1500)4.7部とクエン酸三ナトリウム0.3と
下記の第1表に示す界面活性剤とを、メタノール80部と
水10部の混合溶液に溶解して均一な溶液をつくつた。つ
ぎに、この溶液をポリエチレンラミネート紙の上に流延
し、100℃の乾燥器中で5分感乾燥して厚み30μmのフ
イルム状付着体をつくつた。ついでこのフイルム状付着
体を厚み3μmの酢酸ビニル樹脂(1200)のフイル
ムと120℃で熱圧着して、目的とする口腔内包帯を得
た。
〔比較例1〕 界面活性剤を配合しなかつた。それ以外は上記実施例1
〜6と同様にして目的とする口腔内包帯を得た。
〜6と同様にして目的とする口腔内包帯を得た。
このようにして得られた実施例品と比較例品について、
口腔内包帯を得てすぐの時点(初期)と、70℃下で3日
間保存した時点で、下記の手順に従つて水中浸漬試験と
実用試験を行つた。
口腔内包帯を得てすぐの時点(初期)と、70℃下で3日
間保存した時点で、下記の手順に従つて水中浸漬試験と
実用試験を行つた。
<水中浸漬試験> サンプルを直径10mmの円形に切り取り、ベークライト板
に固定した水膨潤コラーゲンフイルム上に貼付し、37℃
の水中に浸漬し、上記コラーゲンフイルムからサンプル
が剥離して自然脱落するまでの時間を測定した。
に固定した水膨潤コラーゲンフイルム上に貼付し、37℃
の水中に浸漬し、上記コラーゲンフイルムからサンプル
が剥離して自然脱落するまでの時間を測定した。
<実用試験> サンプルを直径10mmの円形に切り取り、5名の健常男子
のパネラーの口蓋部に貼付し、剥離するまでの時間を測
定し平均した。貼付は昼食後に行い、通常どおりの喫
茶,会話を行わせた。
のパネラーの口蓋部に貼付し、剥離するまでの時間を測
定し平均した。貼付は昼食後に行い、通常どおりの喫
茶,会話を行わせた。
上記水中浸漬試験と実用試験の結果を第2表に示す。
上記の結果から、実施例品は、いずれも70℃という苛酷
な保存条件下においても初期と同様の強力な付着力を維
持しており、優れた保存安定性を有することがわかる。
これに対し、比較例品は、70℃保存下では全く付着力が
消滅してしまい、日の当たる車中での携帯や、高温とな
りやすい工場,倉庫等での備品とすることは不適である
ことがわかる。
な保存条件下においても初期と同様の強力な付着力を維
持しており、優れた保存安定性を有することがわかる。
これに対し、比較例品は、70℃保存下では全く付着力が
消滅してしまい、日の当たる車中での携帯や、高温とな
りやすい工場,倉庫等での備品とすることは不適である
ことがわかる。
〔実施例7〕 下記の原料を、下記の配合に従つて混合溶解し、この混
合溶液を厚み15μmのアルミ箔上に流延し80℃の乾燥器
中で15分間乾燥して厚み35μmのフイルム状体をつく
り、目的とする口腔内包帯を得た。
合溶液を厚み15μmのアルミ箔上に流延し80℃の乾燥器
中で15分間乾燥して厚み35μmのフイルム状体をつく
り、目的とする口腔内包帯を得た。
カルボキシビニルポリマー 6.0部 酢酸ビニル樹脂1500) 4.0部 ポリオキシエチレン(40)モノステアレート 0.5部 メタノール 90.0部 〔比較例2〕 ポリオキシエチレン(40)モノステアレートを配合して
なかつた。それ以外は上記実施例7と同様にして目的と
する口腔内包帯を得た。
なかつた。それ以外は上記実施例7と同様にして目的と
する口腔内包帯を得た。
このようにして得られた実施例品と比較例品について、
下記の第3表に示す保存条件下で保存した時点で、前記
と同様にして水中浸漬試験と実用試験を行つた。この結
果を第3表に示す。
下記の第3表に示す保存条件下で保存した時点で、前記
と同様にして水中浸漬試験と実用試験を行つた。この結
果を第3表に示す。
上記の結果から、実施例品は比較例品に比べて顕著な保
存安定性を有することがわかる。
存安定性を有することがわかる。
〔実施例8〕 下記の原料を、下記の配合に従って混合溶解し、この混
合溶液をポリエステルフイルム上に流延し、100℃の乾
燥器中で10分間乾燥して厚み20μmのフイルム状付着体
をつくつた。ついで、このフイルム状付着体を厚み25μ
mの酢酸ビニル樹脂(1200)のフイルムと100℃で
熱圧着して目的とする口腔内包帯を得た。
合溶液をポリエステルフイルム上に流延し、100℃の乾
燥器中で10分間乾燥して厚み20μmのフイルム状付着体
をつくつた。ついで、このフイルム状付着体を厚み25μ
mの酢酸ビニル樹脂(1200)のフイルムと100℃で
熱圧着して目的とする口腔内包帯を得た。
メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体 4.0部 酢酸ビニル樹脂(2000) 5.5部 ジイソプロパノールアミン 0.5部 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2部 メタノール 90.0部 〔比較例3〕 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油を配合しなかつ
た。。それ以外は上記実施例8と同様にして目的とする
口腔内包帯を得た。
た。。それ以外は上記実施例8と同様にして目的とする
口腔内包帯を得た。
このようにして得られ実施例品と比較例品について、下
記の第4表に示す保存条件下で保存した時点で、前記と
同様にして水中浸漬試験と実用試験を行つた。この結果
を第4表に示す。
記の第4表に示す保存条件下で保存した時点で、前記と
同様にして水中浸漬試験と実用試験を行つた。この結果
を第4表に示す。
上記の結果から、実施例品は比較例品に比べて顕著な保
存安定性を有することがわかる。
存安定性を有することがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 健二 大阪府高槻市朝日町3番1号 サンスター 株式会社内 (72)発明者 中島 光一 大阪府高槻市朝日町3番1号 サンスター 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】フイルム状付着体単独もしくはフイルム状
付着体と柔軟なフイルム状支持体との一体化物からなる
口腔内包帯であつて、上記フイルム状付着体が、ポリカ
ルボン酸およびポリ無水カルボン酸の少なくとも一方と
酢酸ビニル重合体とが相溶状態になつており、かつ界面
活性剤が含有されている柔軟なフイルム状体によつて構
成されていることを特徴とする口腔内包帯。 - 【請求項2】ポリカルボン酸およびポリ無水カルボン酸
の少なくとも一方と酢酸ビニル重合体とを共通の溶媒に
溶解し、界面活性剤を添加する工程と、上記溶液をフイ
ルム状に形成する工程を備えていることを特徴とする口
腔内包帯の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61151917A JPH072179B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 口腔内包帯およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61151917A JPH072179B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 口腔内包帯およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS635757A JPS635757A (ja) | 1988-01-11 |
| JPH072179B2 true JPH072179B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=15529020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61151917A Expired - Fee Related JPH072179B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 口腔内包帯およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072179B2 (ja) |
-
1986
- 1986-06-25 JP JP61151917A patent/JPH072179B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS635757A (ja) | 1988-01-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |