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JPH0723430B2 - 表面処理されたプラスチツク成形品 - Google Patents
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JPH0723430B2 - 表面処理されたプラスチツク成形品 - Google Patents

表面処理されたプラスチツク成形品

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JPH0723430B2
JPH0723430B2 JP61190248A JP19024886A JPH0723430B2 JP H0723430 B2 JPH0723430 B2 JP H0723430B2 JP 61190248 A JP61190248 A JP 61190248A JP 19024886 A JP19024886 A JP 19024886A JP H0723430 B2 JPH0723430 B2 JP H0723430B2
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treated
amino
plastic molded
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film
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和浩 篠原
俊三 安倍
英男 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐薬品性、光透過性、耐熱性、可撓性、耐擦傷
性、および密着性、さらには耐湿性、表面平滑性に優れ
た表面処理されたプラスチック成形品に関する。
(従来技術) 液晶表示セルは、低消費電力、薄型、受光型表示であり
見易く目の疲労が少ないなどの理由から時計、卓上電子
計算機、計器、ワープロ、小型テレビなどに汎用されて
いる。従来、液晶表示セルは透明ガラス基板に酸化イソ
ジウムや酸化スズを主体とした透明導電膜を蒸着、スパ
ッタリングやコーティングなどによりパターン形成し、
有機シラン、ポリイミド、線状ポリアミドなどの配向膜
を形成、あるいはSiO2などを斜め蒸着、またはラビング
により形成し、配向処理を施したパネル基板間をシール
剤により接着させ、アゾキシ系液晶、ビフェニル系液
晶、シクロヘキサン−フェニル系液晶または、シクロヘ
キサン−ビフェニル系液晶などで例示される液晶化合物
を封入し、作製されている。しかし、ガラス板を基板と
する場合は、ガラスの機械的強度に大きな制約がある
為、現在業界から強く要望されている様な液晶表示セル
の薄膜化には対応することができない。また、生産性向
上にとって不可欠の連続生産(膜の長尺化)には不向き
であるという欠陥もある。さらに、衝撃に対する脆さが
改めて指摘されており、加工性が容易で、軽量であり、
薄型化が可能な上に、可撓性に優れているプラスチック
フィルムを基板とする液晶表示セルに注目が集まってい
る。ところでこの様なプラスチックフィルムを基板とし
て用いた場合、プラスチックは表面硬度が低く摩擦に対
す抵抗性が小さいため、製造工程中他の物体との接触、
引っかき、衝突などによって表面が損傷を受け、光学特
性が失われ、商品価値を著しく低下させる。さらに、透
明電極のパターン形成時に接触する有機薬品や、封入さ
れる液晶によって劣化し易く、熱によっても変形し易い
などの欠点がある。かかる欠点を改善する目的で、プラ
スチックフィルムの耐薬品性、耐熱性、耐擦傷性などを
付与する表面処理方法が検討されてきた。
また、ポリメチルメタアクリレート、ポリカーボネート
など透明プラスチックから成形されたプラスチック製品
は、従来ガラス製品が用いられてきた分野において、そ
の透明性、耐衝撃性、成形加工性の良さ、安価であるな
どの種々の利点を有しているため光および光磁気ディス
ク、レンズ、板、成形品などの分野でガラスの代替とし
て多量に用いられるようになってきた。一般にディジタ
ル・オーディオ・ディスクに代表される光学式ディスク
は、射出成形やフォトポリマー(2P法)によって信号が
書き込まれたポリメチルメタアクリレート樹脂製基板や
ポリカーボネート樹脂製基板に、銀、アルミニウムなど
の金属をスパッタリングや蒸着などの工法で薄膜を形成
させることにより製造されている。しかし、ポリメチル
メタアクリレートやポリカーボネートなどのプラスチッ
クは、表面硬度が低く、摩耗に対する抵抗性が小さいた
め、他の物体との接触、引掻き、衝突などによって表面
が損傷を受け、美観が損われると共に光学特性が失なわ
れるという致命的欠点があった。かかる欠点を改善する
目的でこのプラスチック製品の表面硬度を高め、耐摩耗
性を付与する熱硬化型や紫外線硬化型の表面処理方法が
種々提案されてきた。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、熱硬化型表面処理では硬化に高温と長時
間を要するためプラスチックフィルムをはじめとする各
種形状のプラスチック成形品が変形を生じ、硬化温度を
下げると生産性が低下するなどの欠点がある。また、紫
外線硬化型表面処理については密着性、可撓性が低く
く、耐薬品性についても満足するものはなく、一般には
ほとんど採用されておらず、本格的な実用に至っていな
いのが現状である。
本発明者等は既に上記欠点を改善したプラスチックの表
面処理剤を見い出し、先に提案した(特願昭60−173912
((特開昭62−34926号))。本発明者らが先に提案した紫
外線硬化型表面処理剤を用いて表面処理されたプラスチ
ック成形品は耐擦傷性、表面平滑性、密着性および光透
過性において非常に優れたものであったが、耐湿性が必
ずししも十分ではないということがその後の研究で判明
した。即ち、高温高湿下におけるクロスカットセロテー
プ剥離試験において65℃、95%RHの条件下200時間では
セロテープ剥離試験には合格するが、プレッサー・クッ
カー試験(120℃で6時間)後のセロテープ剥離試験を
実施した場合、合格率が十分でないことが判明した。こ
のような状況から耐薬品性と光透過性と同時に密着性、
可撓性、耐熱性、耐擦傷性、表面平滑性さらには耐湿性
の優れた表面処理方法の開発が業界から強く要請されて
いた。本発明の目的はこのような前記問題点を解決する
プラスチック成形品を提供することにある。
(問題点を解決する手段) 本発明者らは、プラスチック成形品の表面処理の欠点を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、プラスチック成形品
を(a)分子内に2個以上のアクリロイル基または/お
よびメタクリロイル基を有するエポキシアクリレート樹
脂、(b)分子内に3個以上のアクリロイル基または/
およびメタクリロイル基を有する光重合性化合物、
(c)光開始剤および(d)アミノ基を含有するシラン
化合物を含む紫外線硬化型表面処理剤を用いて表面処理
すれば、前記したプラスチッチ成形品の欠点が解決され
ることを見い出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、プラスチック成形品を、(a)分
子内に2個以上のアクリロイル基または/およびメタク
リロイル基を有するエポキシアクリレート樹脂、(b)
分子内に3個以上のアクリロイル基または/およびメタ
クリロイル基を有する光重合性化合物、(c)光開始
剤、および(d)アミノ基を含有するシラン化合物、さ
らに必要により、(e)ふっ素系界面活性剤を含む紫外
線硬化型表面処理剤を用いて表面処理してなることを特
徴とする表面処理されたプラスチック成形品である。
本発明の表面処理されたプラスチック成形品は耐薬品性
と光透過性、光沢に優れているばかりではなく、密着
性、耐熱性、耐擦傷性、表面平滑性および耐湿性に優
れ、成形品がフィルムの場合は可撓性にも優れたプラス
チックフィルムとなる。
本発明に使用されるプラスチック成形品としては、二酢
酸セルロース、三酢酸セルロース、酪酸セルロース、酢
酸・酪酸セルロース等のセルロース類、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ
塩化ビニル、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、エ
ポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド
等の公知のプラスチック成形品が挙げられる。特に本発
明の特徴は透明プラスチック成形品に適用した場合に発
揮される。プラスチック成形品の形態としてはシート、
フィルム、ディスク、レンズ、パネル、立体状成形品な
どがある。成形品の製法は押出し成形、射出成形、注型
成形、加圧成形など種々あるが特に問わない。
本発明に用いられる(a)分子内に2個以上のアクリロ
イル基または/およびメタクリロイル基を有するエポキ
シアクリレート樹脂とは1分子中にエポキシ基を2個以
上有するエポキシ化合物の(メタ)アクリレート化化合
物(メタアクリレート化合物とアクリレート化合物を表
わす。以下同様に略記する。)であり、その出発原料で
あるエポキシ化合物のエポキシ当量は100〜4,000、好ま
しくは100〜1,000である。
代表的な光重合性エポキシ(メタ)アクリレート樹脂と
しては、(i)2価以上の多価フェノール類のポリグリ
シジルエーテルの(メタ)アクリレート化合物類、例え
ばビスフェノールA、ビスフェノールF、ハロゲン化ビ
スフェノールAなどのジグリシジルエーテルであるビス
フェノール型エポキシ樹脂やフェノールノボラック、ク
レゾールノボラックなどのポリグリシジルエーテルであ
るノボラック型エポキシ樹脂の(メタ)アクリレート化
合物類など、(ii)2価以上の多価アルコール類のポリ
グリシジルエーテルの(メタ)アクリレート化合物類、
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、トリメチロールプロパンなどの2価以
上の脂肪族アルコール類のポリグリシジルエーテルの
(メタ)アクリレート化合物類など、(iii)フタル
酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、アジピン酸などの2価以上の多価カルボン
酸類のポリグリシジルエステルの(メタ)アクリレート
化合物類、(iv)アニリン、イソシアヌール酸などの窒
素原子に結合した活性水素をグリシジル基で置換したポ
リグリシジルエーテルの(メタ)アクリレート化合物
類、(v)分子内のオレフィン結合をエポキシ化して得
られるビニルシクロヘキサンジエポキシド、3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキ
サンカルボキシレート、2−(3,4−エポキシ)シクロ
ヘキシル−5,5−スピロ(3,4−エポキシ)シクロヘキサ
ン−m−ジオキサンなどの脂環族ポリエポキシ化合物の
(メタ)アクリレート化合物類、(vi)N,N,N′,N′−
テトラグリシジルメタキシレンジアミン、N,N,N′,N′
−テトラグリシジル−1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサンなどのアミノポリエポキシ化合物の(メタ)
アクリレート化合物類などがある。これらのエポキシア
クリレート樹脂は単独にまたは2種以上併用して使用す
る。
これらの中で好ましいエポキシアクリレート樹脂として
は、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル、フェノ
ールノボラック型ポリエポキシ化合物、クレゾールノボ
ラック型ポリエポキシ化合物、多価アルコールのポリエ
ポキシ化合物の(メタ)アクリレート化合物などがあげ
られる。
また、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジル
エーテルなどの分子内にエポキシ基を1個有するエポキ
シ化合物の(メタ)アクリレート化合物を併用して使用
することもできる。
本発明に用いられる(b)分子内に3個以上のアクリロ
イル基または/およびメタクリロイル基を有する光重合
性化合物としては、例えば、(i)トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートなどの3価以上の脂肪族多価アル
コールのポリ(メタ)アクリレート類、3価以上のハロ
ゲン置換脂肪族多価アルコールのポリ(メタ)アクリレ
ート類、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルイソ
シアヌレート、トリス(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルイソシアヌレート、トリス(メタ)アクリロイルオ
キシブチルイソシアヌレートなどのトリス(メタ)アク
リロイルアルキルイソシアヌレート類などがある。
これらの3官能以上の(メタ)アクリレート系化合物は
1種単独で用いるほか、2種以上を混合して使用しても
よい。また必要に応じて他の各種オリゴマーやポリマー
および2官能以下の(メタ)アクリレートモノマーを併
用して使用することもできる。
本発明のエポキシアクリレート(a)および分子内に3
個以上のアクリロイル基または/およびメタクリロイル
基を有する光重合性化合物(b)は(a)/(b)=60
/40〜5/95(重量比)の配合割合が好ましい。(a)が6
0重量部を越える場合は密着性が低下し、5重量部未満
の場合は光透過率や耐候性が低下する。
本発明の紫外線硬化型樹脂の光重合反応を促進する
(c)光開始剤としては、例えば、ベンジルジメチルケ
タールなどのケタール類、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−1−プロピル
エーテル、ベンゾイン、α−メチルベンゾインなどのベ
ンゾイン類、9,10−アントラキノン、1−クロルアント
ラキノン、2−クロルアントラキノン、2−エチルアン
トラキノンなどのアントラキノン類、ベンゾフェノン、
p−クロルベンゾフェノン、p−ジメチルアミノベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン類、2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフェノン、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ンなどのプロピオフェノン類、ジベンゾスベロンなどの
スベロン類、ジフェニルジスルフィド、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、チオキサントンなどの含イオウ化
合物、メチレンブルー、エオシン、フルオレセインなど
の色素類などがあげられ、これらの光開始剤は単独にま
たは2種以上併用して使用される。
光開始剤の添加量は、紫外線硬化型樹脂の樹脂成分に対
して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。
本発明に用いられる(d)アミノ基を含有するシラン化
合物としてはアミノメチルトリメトキシシラン、アミノ
メチルトリエトキシシラン、アミノメチルトリ−n−プ
ロポキシシラン、アミノメチルトリ−n−ブトキシシラ
ン、アミノエチルトリメトキシシラン、アミノエチルト
リエトキシシラン、アミノエチルトリ−n−プロポキシ
シラン、アミノエチルトリ−n−ブトキシシラン、アミ
ノ−n−プロピルトリメトキシシラン、アミノ−n−プ
ロピルトリエトキシシラン、アミノ−n−プロピルトリ
−n−プロポキシシラン、アミノ−n−プロピルトリ−
n−ブトキシシラン、N−アミノメチル−アミノメチル
トリメトキシシラン、N−アミノメチル−アミノメチル
トリエトキシシラン、N−アミノメチル−アミノメチル
トリ−n−プロポキシシラン、N−アミノメチル−アミ
ノメチルトリ−n−ブトキシシラン、N−β−アミノエ
チル−β−アミノエチルトリメトキシシラン、N−β−
アミノエチル−β−アミノエチルトリエトキシシラン、
N−β−アミノエチル−β−アミノエチル−n−プロポ
キシシラン、N−β−アミノエチル−β−アミノエチル
トリ−n−ブトキシシラン、N−γ−アミノ−n−プロ
ピル−γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラン、
N−γ−アミノ−n−プロピル−γ−アミノ−n−プロ
ピルトリエトキシシラン、N−γ−アミノ−n−プロピ
ル−γ−アミノ−n−プロピルトリ−n−プロポキシシ
ラン、N−γ−アミノ−n−プロピル−γ−アミノ−n
−プロピルトリブトキシシラン、N−アミノメチル−β
−アミノエチルトリメトキシシラン、N−アミノメチル
−β−アミノエチルトリ−n−ブトキシシラン、N−ア
ミノエチル−γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシ
ラン、N−アミノメチル−γ−アミノ−n−プロピルト
リ−n−ブトキシシラン、N−β−アミノエチル−アミ
ノメチルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−
アミノメチルトリ−n−ブトキシシラン、N−アミノメ
チル−γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラン、
N−アミノチメル−γ−アミノ−n−プロピルトリ−n
−ブトキシシラン、N−γ−アミノ−n−プロピル−ア
ミノメチルトリメトキシシラン、N−γ−アミノ−n−
プロピル−アミノメチルトリ−n−ブトキシシラン、N
−γ−アミノ−n−プロピル−β−アミノエチルトリメ
トキシシラン、N−γ−アミノ−n−プロピル−β−ア
ミノエチルトリ−n−ブトキシシラン、N−β−アミノ
エチル−γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラ
ン、N−β−アミノエチル−γ−アミノ−n−プロピル
トリ−n−ブトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等があげられ
る。中でも特に好ましいものはN−β−アミノエチル−
γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラン、N−β
−アミノエチル−γ−アミノプロピル−メチルジメトキ
シシラン、アミノ−n−プロピルトリエトキシシラン等
である。
本発明でのアミノ基を含有するシラン化合物の添加量
は、本発明の紫外線硬化型樹脂の樹脂成分に対して0.05
〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。アミノ
基を有するシラン化合物の添加量が20重量%を越えると
コート剤の貯蔵安定性が低下するとともに、耐擦傷性お
よび表面硬度が低下し、一方、0.05重量%未満の場合に
は加湿後の密着性が十分でなく好ましくない。
本発明に必要により用いられる(e)ふっ素系界面活性
剤としては、電解ふっ素化によって得られるパーフルオ
ロカルボニルフルオライド(C7F15COF)およびパーフル
オロスルホニルフルフルオライド(C8F17SO2F)などを
出発原料とした誘導体、メタノールとテトラフルオロエ
チレンのテロメリ化によって得られるw−H−パーフル
オロアルコール(H(CH2CF2)nCH2OH)やパーフルオロ
アイオダイドなど出発原料とする誘導体、パーフルオロ
アルケンモノマーから誘導されるふっ素系界面活性剤な
どがあげられる。特に (nは整数、Rfはフルオロアルカンを示す) と (mは整数)との共重合体であるふっ素系界面活性剤が
好ましい。ふっ素系界面活性剤の添加量は、0.001〜20
重量%、好ましくは0.01〜10重量%である。
本発明の表面処理剤はそれぞれ相溶性のある有機溶材に
て希釈して使用することも可能であり、このような希釈
剤としては、アルコール系、エーテル系、エステル系、
ケトン系、芳香族炭化水素系、塩素系炭化水素系、多価
アルコール誘導体系などの溶剤がある。希釈剤は1種単
独で用いても良く、また2種以上を混合使用することも
できる。さらに必要に応じて本発明の表面処理剤に帯電
防止剤、消泡剤などの各種添加剤を加えても良い。
本発明においてプラスチック成形品を処理する前に、ク
リーンブローによる吹きつけ、溶剤洗浄、界面活性剤水
溶液やイオン交換水による超音波洗浄、溶剤蒸気洗浄な
どの前処理を施すのが一般的である。
プラスチック成形品への紫外線硬化型表面処理剤の塗布
方法は通常の方法、すなわち浸漬法、スプレー、スピン
コート法、ロールコート法、リバースコート法、バーコ
ート法、グラビアコート法など任意の方法で塗布でき
る。また、塗布面はプラスチック成形品の片面、または
両面に塗布することもできる。場合によっては2層以上
の多層に塗布することもできる。液晶表示用プラスチッ
クフィルムの場合はプラスチックフィルムの両面に塗布
することが一般的である。特に光学式ディスクの場合は
スピンコート法と浸漬法が好ましい。
塗布層の厚みは0.1〜50μm、好ましくは0.5〜30μmの
厚さに塗布することが望ましい。0.1μm未満の場合は
耐薬品性が不充分となり、また50μmを越える場合は可
撓性が低下し、さらには塗膜にクラックが発生し易くな
り好ましくない。
本発明の塗布した紫外線硬化型表面処理剤を硬化させる
には、200〜400nmの波長域の紫外線を照射する方法が用
いられる。紫外線照射による塗膜の硬化を行なう場合
は、空気中でも照射できるが、窒素ガス、炭酸ガスなど
の不活性ガス雰囲気下で照射硬化させるのが好ましい。
(発明の効果) 本発明の表面処理によって、光透過性および耐薬品性が
優れていることは勿論のこと、耐熱性、密着性、可撓
性、耐擦傷性、表面平滑性および耐湿性に優れたプラス
チック成形品を得ることができる。
一方、紫外線硬化によるため、低温で硬化できるので熱
によるプラスチック成形品の変形や歪を起こさず、さら
にその硬化時間も大巾に短縮され、生産性の大巾な向上
が可能となる。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれら実施例に何ら限定されるものではない。実施例
中の測定方法は次の方法に従った。
密着性試験(JIS D0202):表面処理したプラスチック
成形品をプレッシャー・クッカー試験機を用いて120℃
で6時間試験後、表面処理面に1mm間隔で縦横11本ずつ
の傷を入れ(クロスカットL)、この上にセロハン・テ
ープを密着したのち45゜方向に強く引きはがし、剥離し
ないます目の数を測定した。
光透過性:表面処理したプラスチック成形品をダブルビ
ーム分光光度計(「日立製作所」)を用いて波長500〜8
00nm領域の光透過率を測定した。
耐薬品性:表面処理したプラスチック成形品を90℃のシ
クロヘキサノンに浸漬し、成形品の外観変化を測定し
た。
可撓性:表面処理したプラスチックフィルムを金属丸棒
に巻いた時に塗布膜にクラックが発生しない金属丸棒の
最少直径を測定した。
耐熱性:幅40mm×長さ40mmの表面処理したプラスチック
フィルムを図1のようにフィルムの長さ方向の端から10
mmの所までを2枚のガラス板ではさみ、それを水平にし
て支持台に乗せ、幅10mm×長さ30mmの該フイルムを160
℃で2時間の雰囲気中に放置した後、該フィルムのたれ
距離Aを測定した。
表面平滑性(Ra):表面粗さ計(「東京精密」)を用い
て中心線平均粗さを測定した。
耐湿性:表面処理したプラスチック成形品をプレッシャ
ー・クッカー試験機を用いて120℃で6時間試験後、密
着性試験を実施し、剥離しない目の数を測定した。実施
例および比較例中、部とあるのは重量部をあらわす。
実施例1 厚さ0.1mmの透明ポリカーボネート・フィルムの片面に
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂であるリ
ポキシSP−1509(「昭和高分子」製)10部、ペンタエリ
スリトールテトラアクリレート40部、N−β−アミノエ
チル−γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラン0.
5部、α−ヒドロキシシクロフェニルケトン1.5部、メチ
ルセロソルブ30部、トルエン10部およびイソプロピルア
ルコール10部からなる紫外線硬化型処理剤を塗膜厚さ2
μmになるように、バーコートを用いて塗布し、40℃で
5分間の乾燥後、不活性ガス雰囲気下で80w/cmの水冷式
高圧水銀灯下15cmの距離で40秒間照射し硬化させた。次
に裏面にも同様にて表面処理した。この両面を表面処理
したポリカーボネート・フィルムの測定結果は次の通り
であった。
密着性:100/100 光透過率:90% 可撓性:3mmφ 耐熱性:3mm 耐薬品性:1時間無変化 実施例2 実施例1においてビスフェノールA型エポキシアクリレ
ート樹脂であるリポキシSP−1509(前出)の代わりにフ
ェノールノボラック型エポキシアクリレートであるリポ
キシSP−4010(「昭和高分子」製)を使用する以外は実
施例1と同様にして厚さ0.1mmの透明ポリカーボネート
・フィルムの両面を表面処理した。表面処理したポリカ
ーボネート・フィルムの測定結果は次の通りであった。
密着性:100/100 光透過率:89% 可撓性:4mmφ 耐熱性:3mm 耐薬品性:1時間無変化 実施例3 実施例1においてN−β−アミノエチル−γ−アミノ−
n−プロピルトリメトキシシランの代わりにN−β−ア
ミノエチル−γ−アミノプロピル−メチルジメトキシシ
ランを使用する以外は実施例1と同様にして厚さ0.1mm
の透明ポリカーボネート・フィルムの両面を表面処理し
た。この表面処理したポリカーボネート・フィルムの測
定結果は次の通りであった。
密着性:100/100 光透過率:90% 可撓性:3mmφ 耐熱性:3mm 耐薬品性:1時間無変化 実施例4 実施例1においてN−β−アミノエチル−γ−アミノ−
n−プロピルトリメトキシシランの代わりにアミノ−n
−プロピルトリエトキシシランを使用する以外は実施例
1と同様にして厚さ0.1mmの透明ポリカーボネート・フ
ィルムの両面を表面処理した。この表面処理したポリカ
ーボネート・フィルムの測定結果は次の通りであった。
密着性:100/100 光透過率:90% 可撓性:3mmφ 耐熱性:3mm 耐薬品性:1時間無変化 実施例5 塗膜の厚さを5μmにする以外は実施例1と同様にして
厚さ0.1mmの透明ポリカーボネート・フィルムの両面を
表面処理した。この表面処理したポリカーボネート・フ
ィルムの測定結果は次の通りであった。
密着性:100/100 光透過率:90% 可撓性:6mmφ 耐熱性:3mm 耐薬品性:2時間無変化 比較例1 厚さ0.1mmの透明ポリカーボネート・フィルムの片面に
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂であるリ
ポキシSP−1509(前出)50部、α−ヒドロキシシクロフ
ェニルケトン1.5部、N−β−アミノエチル−γ−アミ
ノ−n−プロピルトリメトキシシラン0.5部、メチルセ
ロソルブ30部、トルエン10部およびイソプロピルアルコ
ール10部からなる紫外線硬化型表面処理剤を塗膜5μm
になるようにバーコートを用いて塗布し、40℃で5分間
の乾燥後、不活性ガス雰囲気下で80w/cm2の水冷式高圧
水銀灯下15cmの距離で40秒間照射し硬化させた。次に裏
面にも同様の表面処理をした。この両面を表面処理した
ポリカーボネート・フィルムの測定結果は次の通りであ
った。
密着性:0/100 光透過率:90% 可撓性:2mm 耐熱性:10mm 耐薬品性:0.5時間無変化 比較例2 比較例1においてビスフェノールA型エポキシアクリレ
ート樹脂であるリポキシSP−1509(前出)の代わりにペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートを使用する以外
は比較例1と同様にして厚さ0.1mmの透明ポリカーボネ
ート・フィルムの両面を表面処理した。この表面処理し
たポリカーボネート・フィルムの測定結果は次の通りで
あった。
密着性:100/100 光透過率:90% 可撓性:10mmφ 耐熱性:3mm 耐薬品性:15分で溶解 比較例3 実施例1においてN−β−アミノエチル−γ−アミノ−
n−プロピルトリメトキシシランを使用しない以外は実
施例1と同様にして厚さ0.1mmの透明ポカーボネート・
フィルムの両面を表面処理した。この表面処理したポリ
カーボネート・フィルムの測定結果は次の通りであっ
た。
密着性:0/100. 光透過率:90% 可撓性:3mm 耐熱性:3mm 耐薬品性:2時間無変化 実施例6 厚さ1.5mmの透明ポリカーボネート板にビスフェノール
A型エポキシアクリレート樹脂であるリポキシSP1509
(「昭和高分子」製)10部、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート40部、メチルセロソルブ30部、トルエン
10部、イソプロピルアルコール10部、α−ヒドロキシシ
クロフェニルケトン1.5部、ふっ素系界面活性剤サーフ
ロンS−381(「旭硝子」製)0.2部およびN−β−アミ
ノエチル−γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラ
ン0.5部からなる紫外線硬化型表面処理剤をスピナーで
塗布し、40℃で5分間の乾燥後、不活性ガス雰囲気下で
80w/cmの水冷式高圧水銀灯を15cmの距離で40秒間照射し
硬化させた。表面処理されたポリカーボネート板の測定
結果は表1の通りであった。
実施例7 実施例6において透明ポリカーボネート板の代わりに透
明ポリメチルメタアクリレート板を使用する以外は実施
例6と同様にして透明ポリメチルメタアクリレート板を
表面処理した。表面処理したポリメチルメタアクリレー
ト板の測定結果は表1の通りであった。
実施例8 実施例6においてビスフェノールA型エポキシアクリレ
ート樹脂であるリポキシSP1509(前出)の代わりにフェ
ノールノボラック型エポキシアクリレート樹脂であるリ
ポキシSP4010(「昭和高分子」製)を使用する以外は実
施例6と同様にしてポリカーボネート板を表面処理し
た。表面処理したポリカーボネート板の測定結果は表1
の通りであった。
実施例9 実施例6においてN−β−アミノエチル−γ−アミノ−
n−プロピルトリメトキシシランの代わりにN−β−ア
ミノエチル−γ−アミノプロピル−メチルジメトキシシ
ランを使用する以外は実施例6と同様にしてポリカーボ
ネート板を表面処理した。表面処理したポリカーボネー
ト板の測定結果は表1の通りであった。
実施例10 実施例6においてN−β−アミノエチル−γ−アミノ−
n−プロピルトリメトキシシランの代わにりアミノ−n
−プロピルトリエトキシシランを使用する以外は実施例
6と同様にしてポリカーボネート板を表面処理した。表
面処理したポリカーボネート板の測定結果は表1の通り
であった。
比較例4 厚さ1.5mmの透明ポリカーボネート板にビスフェトルA
型エポキシアクリレート樹脂であるリポキシSP1509
(「前出」)50部、メチルセロソルブ30部、トルエン10
部、イソプロピルアルコール10部、α−ヒドロキシシク
ロフェニルケトン1.5部およびN−β−アミノエチル−
γ−アミノ−n−プロピルトリメトキシシラン0.2部か
らなる紫外線硬化型表面処理剤をスピナーで塗布し、40
℃で5分間の乾燥後、不活性ガス雰囲気下で80w/cmの水
冷式高圧水銀灯を15cmの距離で40秒間照射し硬化させ
た。表面処理したポリカーボネート板の測定結果は表1
の通りであった。
比較例5 比較例4においてビスフェノールA型エポキシアクリレ
ート樹脂であるリポキシSP1509(前出)の代わりにペン
タエリスリトールテトラアクリレートを使用する以外は
比較例4と同様にポリカーボネート板を表面処理した。
表面処理したポリカーボネート板の測定結果は表1の通
りであった。
比較例6 実施例6においてふっ素系界面活性剤サーフロンS−38
1(前出)を添加しない以外は実施例1と同様にしてポ
リカーボネート板を表面処理した。表面処理したポリカ
ーボネート板の測定結果は表1の通りであった。
比較例7 実施例6においてN−β−アミノエチル−γ−アミノ−
n−プロピルトリメトキシシランを添加しない以外は実
施例6と同様にしてポリカーボネート板を表面処理し
た。表面処理したポリカーボネート板の測定結果は表1
の通りであった。
【図面の簡単な説明】 図1は耐熱性の測定方法を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック成形品を(a)分子内に2個
    以上のアクリロイル基または/およびメタクリロイル基
    を有するエポキシアクリレート樹脂、(b)分子内に3
    個以上のアクリロイル基または/およびメタクリロイル
    基を有する光重合性化合物、(c)光開始剤および、
    (d)アミノ基を有するシラン化合物を含む紫外線硬化
    型表面処理剤を用いて表面処理してなることを特徴とす
    る表面処理されたプラスチック成形品。
  2. 【請求項2】紫外線硬化型表面処理剤がさらに、(e)
    ふっ素系界面活性剤を含有する特許請求の範囲第1項記
    載の表面処理されたプラスチック成形品。
JP61190248A 1986-08-13 1986-08-13 表面処理されたプラスチツク成形品 Expired - Lifetime JPH0723430B2 (ja)

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