JPH072407B2 - 艶消真空成形品を製造するための真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート - Google Patents
艶消真空成形品を製造するための真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シートInfo
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- JPH072407B2 JPH072407B2 JP2021202A JP2120290A JPH072407B2 JP H072407 B2 JPH072407 B2 JP H072407B2 JP 2021202 A JP2021202 A JP 2021202A JP 2120290 A JP2120290 A JP 2120290A JP H072407 B2 JPH072407 B2 JP H072407B2
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Description
〔産業上の利用分野〕 本発明は真空成形用の塩化ビニル系樹脂シートに関し、
特に真空成形後のシートの艶変化のない真空成形用塩化
ビニル系樹脂シートに係るものである。 〔従来技術および発明が解決しようとする問題点〕 従来、真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂シートとして、
成形品のソフト化から塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを
使用したシートが使用されてきた。 塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを使用して絞模様を有す
るシートを形成するには、凹凸模様を有する離型紙に塩
化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物を塗布しこれをゲル
化して離型紙から剥離するので、得られる塩化ビニル系
樹脂シートには離型紙の凹凸模様が明確に転写され、絞
の凹凸が微細なものまで含めて充分に表現でき、自動車
等の車輛内装材用としては好適なものである。 しかしながら、この様な真空成形用ポリ塩化ビニル系樹
脂シートは、艶消表面を形成するには、 離型紙表面を艶消調にし、離型紙の艶状態をそのまま
塩化ビニル系樹脂シート表面に転写したり、 マット剤を含有する表面処理剤をスプレー塗装するか
グラビア塗装する方法が採用されていた。 の様にして得られた真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂
シートは、真空成形前は艶消表面を有するものであった
が、真空成形時伸長部分に艶戻り現象が起き、表面に艶
が出てしまい、艶消表面を有する真空成形品は得られな
いものであった。またの様にして得られた真空成形用
ポリ塩化ビニル系樹脂シートは、真空成形前は艶消表面
を有するものであったが、真空成形すると部分的に艶消
部分と艶がある部分とができ、艶ムラができ、均一な艶
消表面を有する真空成形品は得られないものであった。 本発明は、このような従来技術を背景になされたもの
で、真空成形後の艶戻りや艶ムラが極めて少ない真空成
形用塩化ビニル系樹脂シートを提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、 (1)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重量部に対
しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部及び/又は架橋塩化
ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル系樹
脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層が形
成されてなる真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート。 (2)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シート表面にポリウレタン樹脂100重量部に対
しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有するポリウレ
タン樹脂溶液組成物からなるポリウレタン樹脂層が形成
されてなる真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート。 (3)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シートが非発泡層である前記(1)または前記
(2)のいづれかに記載の真空成形用塩化ビニル系樹脂
シート。 (4)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シートが発泡層である前記(1)または前記
(2)のいづれかに記載の真空成形用塩化ビニル系樹脂
シート。 を要旨とするものである。 本発明で使用する塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニ
ル単独、または塩化ビニルと他のビニルモノマー、例え
ば酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、マレイン酸エス
テル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エステル、ア
クリル酸エステル、高級ビニルエーテルなどとをエマル
ジョン重合またはマイクロサスペンジョン重合で得られ
る重合体または共重合体が挙げられるが、これらは単独
で使用してもよいし、複数を併用して使用してもよい。 塩化ビニル系樹脂からプラスチゾルを形成するのに使用
できる液状可塑剤としては、例えばフタル酸ジ−2−エ
チルヘキシルエステル(DOP)、フタル酸ジイソノニル
エステル(DINP)、フタル酸ブチルベンジルエステル
(BBP)、フタル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フ
タル酸ジウンデシルエステル(DUP)などに代表される
一般のフタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジオクチ
ルエステル(DOA)、セバシン酸ジオクチルエステル(D
OS)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)に代表
される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリット酸
トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるトリメリッ
ト酸エステル系可塑剤、トリクレジルフォスフェート
(TCP)、トリキシリルフォスフェート(TXP)などに代
表されるトリアリールフォスフェート系可塑剤のほか、
エポキシ化大豆油などに代表されるエポキシ系可塑剤、
ポリプロピレンアジペート等に代表されるポリエステル
系可塑剤などの高分子系可塑剤、塩素化パラフィンなど
の一般の可塑剤が使用できるが、これらの可塑剤は単独
で使用しても良いし、2種以上を併用して使用してもよ
い。 これらの可塑剤は、目的とする種々の用途に合わせて、
塩化ビニル系樹脂に適宜量添加される。 一般に添加される量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して30〜100重量部程度であるが、本発明においては
これに限定されるものではない。 本発明において使用される無機艶消剤としては、シリカ
系が使用できる。また本発明において使用される架橋塩
化ビニル系樹脂とは、塩化ビニルモノマーと多官能性モ
ノマーもしくは多官能性オリゴマーとを重合させて得ら
れた架橋した塩化ビニル系重合体をいう。 塩化ビニルモノマーと重合させる多官能性モノマーもし
くは多官能性オリゴマーの具体例を示せば、ジアリルフ
タレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタ
レート等のフタル酸のジアリルエステル類;ジアリルマ
レエート、ジアリルフマレート、ジアリルサクシネー
ト、ジアリルイタコネート等のエチレン性不飽和二塩基
酸のジアリルエステル類;ジアリルアジペート、ジアリ
ルアゼレート、ジアリルセバケート等の飽和二塩基酸の
ジアリルエステル類;ジアリルカルビノール、ジアリル
エーテルなどのジアリル化合物、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェ
ート、トリアリルトリメリテートなどのトリアリル化合
物、エチレングリコールジビニルエーテル、n−ブタン
ジオールジビニルエーテル、オクタデカンジビニルエー
テル等のジビニルエーテル類;ジビニルベンゼン、ジビ
ニルスルフォンなどのジビニル化合物、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタアクリ
レート、プロピレングリコールジアクリレート、プロピ
レングリコールジメタアクリレート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタアク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジメタアクリレート、ジメチレン
グリコールジアクリレート、ジメチレングリコールジメ
タアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタアクリレート、ポリ
プロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレン
グリコールジメタアクリレート、1,3-ブチレングリコー
ルジアクリレート、1,3-ブチレングリコールジメタアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタアクリレート等の多価アル
コールのジアクリルエステルあるいはジメタアクリルエ
ステル化合物、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、ト
リメチロールエタントリアクリレート、トリメチロール
エタントリメタアクリレート、テトラメチロールメタン
トリアクリレート、テトラメチロールメタントリメタア
クリレート等の多価アルコールのトリアクリルエステル
あるいはトリメタアクリルエステル化合物の他ポリプロ
ピレングリコールジアリルエーテル、ビスメタクリロイ
ルオキシエチレンフタレート、1,3,5-トリアクリロイル
ヘキサハイドロトリアジン、2,2-ビス(4-アクリロキシ
ジエトキシフェニル)プロパンなど多官能性モノマー、
1,2-ポリブタジエン、エポキシ化1,2-ポリブタジエン、
アクリレート変性ポリブタジエン、エポキシアクリレー
ト系プレポリマー、オリゴエステルアクリレート系プレ
ポリマー、ウレタンアクリレート系プレポリマー、スピ
ロアセタールアクリレート系プレポリマー、ビスフェノ
ールA変性アクリレートプレポリマーなど多官能性オリ
ゴマーが挙げられる。 また、本発明の塩化ビニル系樹脂には、安定剤として、
例えばステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の金属石鹸、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫マレート、有機錫メルカプチド、有機錫スルホン
アミド等の錫系安定剤、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜燐
酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛などが用いられ、これらの
安定剤は単独でまたは2種以上を併用して使用でき、特
に安定剤を制限するものではない。 この安定剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して0.5から10重量部、好ましくは1〜5重量部程度
である。 また、この塩化ビニル系樹脂シートは、発泡剤を添加し
て発泡シートとすることもできる。発泡シートとする場
合、発泡剤として例えば塩化ビニル系樹脂の発泡剤であ
るアゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタテトラミ
ン、オキシビスベンゼンヒドラジドなどを用いることに
より発泡させることができ、また必要に応じて発泡促進
剤または発泡抑制剤を添加してもよい。 上記以外に、必要に応じて三酸化アンチモン、トリアル
コキシアルキルフォスフェートなどの難燃剤、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム等の充
填剤等の他に、加工助剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、老化防止剤なども添加することができる。 もちろん、ここに例示した以外の化合物の添加もできる
ものである。 本発明においては、塩化ビニル系樹脂プラスチゾルより
なる塩化ビニル系樹脂シートの表面に、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し無機艶消剤1〜20重量部もしくは架
橋塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニ
ル系樹脂組成物からなる塩化ビニル系樹脂層あるいはポ
リウレタン樹脂100重量部に対しシリカ系無機艶消剤1
〜20重量部を含有するポリウレタン樹脂層が形成されて
いればよく、塩化ビニル系樹脂シートは単層であっても
複層であってもよい。複層の場合、非発泡層同志もしく
は発泡層同志または非発泡層と発泡層の組合せのいづれ
であってもよい。 本発明で使用するポリウレタン樹脂としては、一般に合
成皮革を製造するのに使用されるポリウレタン樹脂であ
れば、いづれのものでも使用できる。具体例としては、
ポリテトラメチレングリコールまたはポリプロピレング
リコールをポリオール成分とするポリエーテル系ポリウ
レタン、炭素数4以上のヒドロキシル化合物と2塩基酸
とを反応させて得られるポリエステルをポリオール成分
とするポリエステル系ポリウレタン、ε−カプロラクト
ン系ポリエステルをポリオール成分とするポリエステル
系ポリウレタン、ポリカーボネートをポリオール成分と
するポリカーボネート系ポリウレタンなどが挙げられる
が、耐加水分解性などの点からポリカーボネート系ポリ
ウレタンを50%以上含有するポリウレタン樹脂が好まし
い。 ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂としては、一般式 (ただし、R=−(CH2)p−であり、P≧2である。
またn=5〜200) で示されるポリアルキレンポリカーボネート系ポリオー
ル、例えば1,6-ヘキサンポリカーボネートポリオールな
ど、または前記ポリアルキレンポリカーボネート系ポリ
オールの一部をポリオキシアルキレン変性ポリカーボネ
ートで置換した混合ポリオールとイソシアネートおよび
鎖伸長剤との重合物が使用できる。 イソシアネートとしては、テトラメチレンジイソシアネ
ート、1,6-ヘキサンジイソシアネート、2,2,4-トリメチ
ル‐1,6-ヘキサンジイソシアネート、1-メチルシクロヘ
キサン‐2,4-ジイソシアネート、3,3′‐ジメチル‐4,
4′‐ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン、4,4′
‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどの脂肪
族もしくは脂環族ジイソシアネートやトリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添
加ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート等が使用で
きるが、脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートや水素
添加ジフェニルメタンジイソシアネートを使用したポリ
カーボネート系ポリウレタンは無黄変型のものであり、
特に好ましい。 本発明の真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シートは、離
型紙などの離型性担体表面に塩化ビニル系樹脂100重量
部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部または架橋塩
化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル系
樹脂プラスチゾル組成物あるいはポリウレタン樹脂100
重量部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有す
るポリウレタン樹脂溶液組成物をドクターナイフコート
法、ロールコート法、スクリーン印刷法などの一般に使
用される塗布方法にて塗布し、これを加熱した後、一般
の塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物を重ねて塗布し
て加熱し、次いで離型性担体を剥離することにより製造
できるものである。この真空成形用塩化ビニル系樹脂積
層シートの表面には絞を形成することができ、絞の形成
は、離型性担体の表面に絞が形成されたものを使用し、
この絞をシート成形時にシート表面に転写させることに
より、シートの成形と同時に絞を形成してもよいし、シ
ートを形成した後にエンボスロールによって絞を形成す
る後エンボス法によって形成してもよい。 また、本発明の真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート
は、ウーリーナイロン、ウーリーテトロン等の伸縮性生
布を、その裏面に貼り合わせても良い。さらには、表面
感触の調整や艶調整のために塩化ビニル樹脂系、アクリ
ル樹脂系、ポリウレタン系等の表面処理剤を塩化ビニル
系樹脂層表面に塗布することもできる。 〔作用〕 本発明においては、真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シ
ートが塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩
化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重量
部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部または架橋塩
化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル系
樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層あ
るいはポリウレタン樹脂100重量部に対しシリカ系無機
艶消剤1〜20重量部を含有するポリウレタン樹脂溶液組
成物からなるポリウレタン樹脂層が形成されているもの
であるので、従来の真空成形用塩化ビニル系樹脂シート
のように真空成形により艶戻りや艶ムラが発生すること
なく、自動車等の車輛や、船舶等の乗物の内装に使用さ
れるインナーパネル、セイフティパッド、リッド、コン
ソールボックス、アシストグリップ等に好適である。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。 実施例1 第1表に示す配合例4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
ライカイ機で20分混練後、革絞状の凹凸模様を有する離
型紙に厚み0.1mmになるように塗布し、これを200℃で2
分間加熱後、配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
0.4mmの厚みになるように塗布し200℃で2分間加熱して
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られた
塩化ビニル樹脂積層シートは離型紙に形成された凹凸模
様が明確に転写されており、表面が艶消しされた皮革調
の良好な外観を有するものであった。この真空成形用塩
化ビニル樹脂積層シートを遠赤外線ヒーターで加熱し、
表面温度160℃にて真空成形したところ良好な真空成形
品が得られた。 得られた真空成形品について、真空成形前の塩化ビニル
樹脂積層シートと対比して艶変化を目視にて観察し下記
の基準で評価した。その結果を第2表に示す。
特に真空成形後のシートの艶変化のない真空成形用塩化
ビニル系樹脂シートに係るものである。 〔従来技術および発明が解決しようとする問題点〕 従来、真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂シートとして、
成形品のソフト化から塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを
使用したシートが使用されてきた。 塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを使用して絞模様を有す
るシートを形成するには、凹凸模様を有する離型紙に塩
化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物を塗布しこれをゲル
化して離型紙から剥離するので、得られる塩化ビニル系
樹脂シートには離型紙の凹凸模様が明確に転写され、絞
の凹凸が微細なものまで含めて充分に表現でき、自動車
等の車輛内装材用としては好適なものである。 しかしながら、この様な真空成形用ポリ塩化ビニル系樹
脂シートは、艶消表面を形成するには、 離型紙表面を艶消調にし、離型紙の艶状態をそのまま
塩化ビニル系樹脂シート表面に転写したり、 マット剤を含有する表面処理剤をスプレー塗装するか
グラビア塗装する方法が採用されていた。 の様にして得られた真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂
シートは、真空成形前は艶消表面を有するものであった
が、真空成形時伸長部分に艶戻り現象が起き、表面に艶
が出てしまい、艶消表面を有する真空成形品は得られな
いものであった。またの様にして得られた真空成形用
ポリ塩化ビニル系樹脂シートは、真空成形前は艶消表面
を有するものであったが、真空成形すると部分的に艶消
部分と艶がある部分とができ、艶ムラができ、均一な艶
消表面を有する真空成形品は得られないものであった。 本発明は、このような従来技術を背景になされたもの
で、真空成形後の艶戻りや艶ムラが極めて少ない真空成
形用塩化ビニル系樹脂シートを提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、 (1)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重量部に対
しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部及び/又は架橋塩化
ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル系樹
脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層が形
成されてなる真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート。 (2)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シート表面にポリウレタン樹脂100重量部に対
しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有するポリウレ
タン樹脂溶液組成物からなるポリウレタン樹脂層が形成
されてなる真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート。 (3)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シートが非発泡層である前記(1)または前記
(2)のいづれかに記載の真空成形用塩化ビニル系樹脂
シート。 (4)塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩化ビニ
ル系樹脂シートが発泡層である前記(1)または前記
(2)のいづれかに記載の真空成形用塩化ビニル系樹脂
シート。 を要旨とするものである。 本発明で使用する塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニ
ル単独、または塩化ビニルと他のビニルモノマー、例え
ば酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、マレイン酸エス
テル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エステル、ア
クリル酸エステル、高級ビニルエーテルなどとをエマル
ジョン重合またはマイクロサスペンジョン重合で得られ
る重合体または共重合体が挙げられるが、これらは単独
で使用してもよいし、複数を併用して使用してもよい。 塩化ビニル系樹脂からプラスチゾルを形成するのに使用
できる液状可塑剤としては、例えばフタル酸ジ−2−エ
チルヘキシルエステル(DOP)、フタル酸ジイソノニル
エステル(DINP)、フタル酸ブチルベンジルエステル
(BBP)、フタル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フ
タル酸ジウンデシルエステル(DUP)などに代表される
一般のフタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジオクチ
ルエステル(DOA)、セバシン酸ジオクチルエステル(D
OS)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)に代表
される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリット酸
トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるトリメリッ
ト酸エステル系可塑剤、トリクレジルフォスフェート
(TCP)、トリキシリルフォスフェート(TXP)などに代
表されるトリアリールフォスフェート系可塑剤のほか、
エポキシ化大豆油などに代表されるエポキシ系可塑剤、
ポリプロピレンアジペート等に代表されるポリエステル
系可塑剤などの高分子系可塑剤、塩素化パラフィンなど
の一般の可塑剤が使用できるが、これらの可塑剤は単独
で使用しても良いし、2種以上を併用して使用してもよ
い。 これらの可塑剤は、目的とする種々の用途に合わせて、
塩化ビニル系樹脂に適宜量添加される。 一般に添加される量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して30〜100重量部程度であるが、本発明においては
これに限定されるものではない。 本発明において使用される無機艶消剤としては、シリカ
系が使用できる。また本発明において使用される架橋塩
化ビニル系樹脂とは、塩化ビニルモノマーと多官能性モ
ノマーもしくは多官能性オリゴマーとを重合させて得ら
れた架橋した塩化ビニル系重合体をいう。 塩化ビニルモノマーと重合させる多官能性モノマーもし
くは多官能性オリゴマーの具体例を示せば、ジアリルフ
タレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタ
レート等のフタル酸のジアリルエステル類;ジアリルマ
レエート、ジアリルフマレート、ジアリルサクシネー
ト、ジアリルイタコネート等のエチレン性不飽和二塩基
酸のジアリルエステル類;ジアリルアジペート、ジアリ
ルアゼレート、ジアリルセバケート等の飽和二塩基酸の
ジアリルエステル類;ジアリルカルビノール、ジアリル
エーテルなどのジアリル化合物、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェ
ート、トリアリルトリメリテートなどのトリアリル化合
物、エチレングリコールジビニルエーテル、n−ブタン
ジオールジビニルエーテル、オクタデカンジビニルエー
テル等のジビニルエーテル類;ジビニルベンゼン、ジビ
ニルスルフォンなどのジビニル化合物、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタアクリ
レート、プロピレングリコールジアクリレート、プロピ
レングリコールジメタアクリレート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタアク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジメタアクリレート、ジメチレン
グリコールジアクリレート、ジメチレングリコールジメ
タアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタアクリレート、ポリ
プロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレン
グリコールジメタアクリレート、1,3-ブチレングリコー
ルジアクリレート、1,3-ブチレングリコールジメタアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタアクリレート等の多価アル
コールのジアクリルエステルあるいはジメタアクリルエ
ステル化合物、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、ト
リメチロールエタントリアクリレート、トリメチロール
エタントリメタアクリレート、テトラメチロールメタン
トリアクリレート、テトラメチロールメタントリメタア
クリレート等の多価アルコールのトリアクリルエステル
あるいはトリメタアクリルエステル化合物の他ポリプロ
ピレングリコールジアリルエーテル、ビスメタクリロイ
ルオキシエチレンフタレート、1,3,5-トリアクリロイル
ヘキサハイドロトリアジン、2,2-ビス(4-アクリロキシ
ジエトキシフェニル)プロパンなど多官能性モノマー、
1,2-ポリブタジエン、エポキシ化1,2-ポリブタジエン、
アクリレート変性ポリブタジエン、エポキシアクリレー
ト系プレポリマー、オリゴエステルアクリレート系プレ
ポリマー、ウレタンアクリレート系プレポリマー、スピ
ロアセタールアクリレート系プレポリマー、ビスフェノ
ールA変性アクリレートプレポリマーなど多官能性オリ
ゴマーが挙げられる。 また、本発明の塩化ビニル系樹脂には、安定剤として、
例えばステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の金属石鹸、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫マレート、有機錫メルカプチド、有機錫スルホン
アミド等の錫系安定剤、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜燐
酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛などが用いられ、これらの
安定剤は単独でまたは2種以上を併用して使用でき、特
に安定剤を制限するものではない。 この安定剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して0.5から10重量部、好ましくは1〜5重量部程度
である。 また、この塩化ビニル系樹脂シートは、発泡剤を添加し
て発泡シートとすることもできる。発泡シートとする場
合、発泡剤として例えば塩化ビニル系樹脂の発泡剤であ
るアゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタテトラミ
ン、オキシビスベンゼンヒドラジドなどを用いることに
より発泡させることができ、また必要に応じて発泡促進
剤または発泡抑制剤を添加してもよい。 上記以外に、必要に応じて三酸化アンチモン、トリアル
コキシアルキルフォスフェートなどの難燃剤、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム等の充
填剤等の他に、加工助剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、老化防止剤なども添加することができる。 もちろん、ここに例示した以外の化合物の添加もできる
ものである。 本発明においては、塩化ビニル系樹脂プラスチゾルより
なる塩化ビニル系樹脂シートの表面に、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し無機艶消剤1〜20重量部もしくは架
橋塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニ
ル系樹脂組成物からなる塩化ビニル系樹脂層あるいはポ
リウレタン樹脂100重量部に対しシリカ系無機艶消剤1
〜20重量部を含有するポリウレタン樹脂層が形成されて
いればよく、塩化ビニル系樹脂シートは単層であっても
複層であってもよい。複層の場合、非発泡層同志もしく
は発泡層同志または非発泡層と発泡層の組合せのいづれ
であってもよい。 本発明で使用するポリウレタン樹脂としては、一般に合
成皮革を製造するのに使用されるポリウレタン樹脂であ
れば、いづれのものでも使用できる。具体例としては、
ポリテトラメチレングリコールまたはポリプロピレング
リコールをポリオール成分とするポリエーテル系ポリウ
レタン、炭素数4以上のヒドロキシル化合物と2塩基酸
とを反応させて得られるポリエステルをポリオール成分
とするポリエステル系ポリウレタン、ε−カプロラクト
ン系ポリエステルをポリオール成分とするポリエステル
系ポリウレタン、ポリカーボネートをポリオール成分と
するポリカーボネート系ポリウレタンなどが挙げられる
が、耐加水分解性などの点からポリカーボネート系ポリ
ウレタンを50%以上含有するポリウレタン樹脂が好まし
い。 ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂としては、一般式 (ただし、R=−(CH2)p−であり、P≧2である。
またn=5〜200) で示されるポリアルキレンポリカーボネート系ポリオー
ル、例えば1,6-ヘキサンポリカーボネートポリオールな
ど、または前記ポリアルキレンポリカーボネート系ポリ
オールの一部をポリオキシアルキレン変性ポリカーボネ
ートで置換した混合ポリオールとイソシアネートおよび
鎖伸長剤との重合物が使用できる。 イソシアネートとしては、テトラメチレンジイソシアネ
ート、1,6-ヘキサンジイソシアネート、2,2,4-トリメチ
ル‐1,6-ヘキサンジイソシアネート、1-メチルシクロヘ
キサン‐2,4-ジイソシアネート、3,3′‐ジメチル‐4,
4′‐ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン、4,4′
‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどの脂肪
族もしくは脂環族ジイソシアネートやトリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添
加ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート等が使用で
きるが、脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートや水素
添加ジフェニルメタンジイソシアネートを使用したポリ
カーボネート系ポリウレタンは無黄変型のものであり、
特に好ましい。 本発明の真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シートは、離
型紙などの離型性担体表面に塩化ビニル系樹脂100重量
部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部または架橋塩
化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル系
樹脂プラスチゾル組成物あるいはポリウレタン樹脂100
重量部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有す
るポリウレタン樹脂溶液組成物をドクターナイフコート
法、ロールコート法、スクリーン印刷法などの一般に使
用される塗布方法にて塗布し、これを加熱した後、一般
の塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物を重ねて塗布し
て加熱し、次いで離型性担体を剥離することにより製造
できるものである。この真空成形用塩化ビニル系樹脂積
層シートの表面には絞を形成することができ、絞の形成
は、離型性担体の表面に絞が形成されたものを使用し、
この絞をシート成形時にシート表面に転写させることに
より、シートの成形と同時に絞を形成してもよいし、シ
ートを形成した後にエンボスロールによって絞を形成す
る後エンボス法によって形成してもよい。 また、本発明の真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート
は、ウーリーナイロン、ウーリーテトロン等の伸縮性生
布を、その裏面に貼り合わせても良い。さらには、表面
感触の調整や艶調整のために塩化ビニル樹脂系、アクリ
ル樹脂系、ポリウレタン系等の表面処理剤を塩化ビニル
系樹脂層表面に塗布することもできる。 〔作用〕 本発明においては、真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シ
ートが塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩
化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重量
部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部または架橋塩
化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル系
樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層あ
るいはポリウレタン樹脂100重量部に対しシリカ系無機
艶消剤1〜20重量部を含有するポリウレタン樹脂溶液組
成物からなるポリウレタン樹脂層が形成されているもの
であるので、従来の真空成形用塩化ビニル系樹脂シート
のように真空成形により艶戻りや艶ムラが発生すること
なく、自動車等の車輛や、船舶等の乗物の内装に使用さ
れるインナーパネル、セイフティパッド、リッド、コン
ソールボックス、アシストグリップ等に好適である。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。 実施例1 第1表に示す配合例4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
ライカイ機で20分混練後、革絞状の凹凸模様を有する離
型紙に厚み0.1mmになるように塗布し、これを200℃で2
分間加熱後、配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
0.4mmの厚みになるように塗布し200℃で2分間加熱して
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られた
塩化ビニル樹脂積層シートは離型紙に形成された凹凸模
様が明確に転写されており、表面が艶消しされた皮革調
の良好な外観を有するものであった。この真空成形用塩
化ビニル樹脂積層シートを遠赤外線ヒーターで加熱し、
表面温度160℃にて真空成形したところ良好な真空成形
品が得られた。 得られた真空成形品について、真空成形前の塩化ビニル
樹脂積層シートと対比して艶変化を目視にて観察し下記
の基準で評価した。その結果を第2表に示す。
◎…真空成形前のシートと比較して艶変化がほとんどな
く、艶ムラも全くない。 ○…真空成形前のシートと比較して艶変化がやや見られ
るが艶消調の外観を有し、しかも艶ムラきわめて少な
い。 ×…真空成形前のシートと比較して艶変化が明確に見ら
れるか、艶ムラが明確に認められる。 実施例2〜4 配合例4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルにかえて配合例
5〜7の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを使用する以外は
実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂積層シートを得
た。得られたそれぞれの真空成形用塩化ビニル樹脂積層
シートについて実施例1と同様の試験を行なった。その
結果を第2表に示す。 実施例5 革絞状の凹凸模様を有する離型紙に配合例8のポリウレ
タン樹脂溶液組成物(ポリウレタン樹脂としては1,6-ヘ
キサンポリカーボネート系ポリウレタンを使用)を乾燥
厚み20μmになるように塗布し、これを加熱乾燥した
後、配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを0.4mmの
厚みになるように塗布し200℃で2分間加熱して真空成
形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られた真空成
形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例1と同様
の試験を行なった。その結果を第2表に示す。 実施例6〜7 配合例1、2、3、4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
使用し、配合例1と配合例2と配合例4、配合例2と配
合例3と配合例4との組合せで離型紙上に表面層が0.1m
mの厚みになるように塗布し、これを200℃で2分間加熱
した後、表面層上に皮膜層の上層が0.2mmの厚みになる
ように塗布し、これを200℃で2分間加熱した後、皮膜
層の下層が0.2mm厚みになるように塗布し200℃で2分間
加熱後に発泡させて真空成形用塩化ビニル樹脂積層シー
トを得た。得られた真空成形用塩化ビニル樹脂積層シー
トについて実施例1と同様の試験を行なった。その結果
を第2表に示す。 実施例8 配合例2と配合例4との組合せで離型紙上に表面層が0.
1mmの厚みになるように塗布し、これを200℃で2分間加
熱した後、表面層上に皮膜層が0.4mmの厚みになるよう
に塗布し、これを200℃で2分間加熱した後に発泡させ
て真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られ
た真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例
1と同様の試験を行なった。その結果を第2表に示す。 比較例1 第1表に示す配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
ライカイ機で20分混練後、革絞状の凹凸模様を有する離
型紙に厚み0.5mmになるように塗布し、これを200℃で2
分間加熱し、次いで離型紙を剥離し、剥離面にタルクを
5重量部含有するアクリル樹脂溶剤溶液よりなる表面処
理剤をグラビア印刷法により、15μmの厚みで塗布して
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られた
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例1
と同様の試験を行なった。その結果を第2表に示す。 比較例2 配合例2と配合例1との組合せで艶消調で革絞状の凹凸
模様を有する離型紙に表面層が0.1mmの厚みになるよう
に塗布し、これを200℃で2分間加熱した後、表面層上
に皮膜層が0.4mmの厚みになるように塗布し、これを200
℃で2分間加熱した後に発泡させて真空成形用塩化ビニ
ル樹脂積層シートを得た。得られた真空成形用塩化ビニ
ル樹脂積層シートについて実施例1と同様の試験を行な
った。その結果を第2表に示す。 第2表から明らかなように 本発明の真空成形用塩化ビ
ニル系樹脂積層シートは塩化ビニル系樹脂プラスチゾル
組成物からなる塩化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重
量部または架橋塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有
する塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化
ビニル系樹脂層あるいはポリウレタン樹脂100重量部に
対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有するポリウ
レタン樹脂溶液組成物からなるポリウレタン樹脂層が形
成されているものであるので、従来の真空成形用塩化ビ
ニル系樹脂シートのように真空成形により艶戻りや艶ム
ラが発生することが極めて少ないことがわかる(実施例
1〜実施例8)。 これに対し、塩化ビニル系樹脂シート表面に、マット
剤を含有する表面処理剤をスプレー塗装するかグラビア
塗装する方法で製造された真空成形用塩化ビニル系樹脂
シート(比較例1)や、離型紙表面を艶消調にし、離
型紙の艶状態をそのまま塩化ビニル系樹脂シート表面に
転写した真空成形用塩化ビニル系樹脂シート(比較例
2)は、真空成形するとシート表面に明確な艶ムラを生
じたり、艶戻りが起きて真空成形前の艶消状態を維持で
きないことがわかる。 〔発明の効果〕 本発明は、このように真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂
シートが塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からなる
塩化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重
量部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部または架橋
塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル
系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層
あるいはポリウレタン樹脂100重量部に対しシリカ系無
機艶消剤1〜20重量部を含有するポリウレタン樹脂溶液
組成物からなるポリウレタン樹脂層が形成されているも
のであるので、従来の真空成形用塩化ビニル系樹脂シー
トのように真空成形により艶戻りや艶ムラが発生するこ
となく、自動車等の車輛や、船舶等の乗物の内装に使用
されるインナーパネル、セイフティパッド、リッド、コ
ンソールボックス、アシストグリップ等に好適である。
く、艶ムラも全くない。 ○…真空成形前のシートと比較して艶変化がやや見られ
るが艶消調の外観を有し、しかも艶ムラきわめて少な
い。 ×…真空成形前のシートと比較して艶変化が明確に見ら
れるか、艶ムラが明確に認められる。 実施例2〜4 配合例4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルにかえて配合例
5〜7の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを使用する以外は
実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂積層シートを得
た。得られたそれぞれの真空成形用塩化ビニル樹脂積層
シートについて実施例1と同様の試験を行なった。その
結果を第2表に示す。 実施例5 革絞状の凹凸模様を有する離型紙に配合例8のポリウレ
タン樹脂溶液組成物(ポリウレタン樹脂としては1,6-ヘ
キサンポリカーボネート系ポリウレタンを使用)を乾燥
厚み20μmになるように塗布し、これを加熱乾燥した
後、配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを0.4mmの
厚みになるように塗布し200℃で2分間加熱して真空成
形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られた真空成
形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例1と同様
の試験を行なった。その結果を第2表に示す。 実施例6〜7 配合例1、2、3、4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
使用し、配合例1と配合例2と配合例4、配合例2と配
合例3と配合例4との組合せで離型紙上に表面層が0.1m
mの厚みになるように塗布し、これを200℃で2分間加熱
した後、表面層上に皮膜層の上層が0.2mmの厚みになる
ように塗布し、これを200℃で2分間加熱した後、皮膜
層の下層が0.2mm厚みになるように塗布し200℃で2分間
加熱後に発泡させて真空成形用塩化ビニル樹脂積層シー
トを得た。得られた真空成形用塩化ビニル樹脂積層シー
トについて実施例1と同様の試験を行なった。その結果
を第2表に示す。 実施例8 配合例2と配合例4との組合せで離型紙上に表面層が0.
1mmの厚みになるように塗布し、これを200℃で2分間加
熱した後、表面層上に皮膜層が0.4mmの厚みになるよう
に塗布し、これを200℃で2分間加熱した後に発泡させ
て真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られ
た真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例
1と同様の試験を行なった。その結果を第2表に示す。 比較例1 第1表に示す配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
ライカイ機で20分混練後、革絞状の凹凸模様を有する離
型紙に厚み0.5mmになるように塗布し、これを200℃で2
分間加熱し、次いで離型紙を剥離し、剥離面にタルクを
5重量部含有するアクリル樹脂溶剤溶液よりなる表面処
理剤をグラビア印刷法により、15μmの厚みで塗布して
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。得られた
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例1
と同様の試験を行なった。その結果を第2表に示す。 比較例2 配合例2と配合例1との組合せで艶消調で革絞状の凹凸
模様を有する離型紙に表面層が0.1mmの厚みになるよう
に塗布し、これを200℃で2分間加熱した後、表面層上
に皮膜層が0.4mmの厚みになるように塗布し、これを200
℃で2分間加熱した後に発泡させて真空成形用塩化ビニ
ル樹脂積層シートを得た。得られた真空成形用塩化ビニ
ル樹脂積層シートについて実施例1と同様の試験を行な
った。その結果を第2表に示す。 第2表から明らかなように 本発明の真空成形用塩化ビ
ニル系樹脂積層シートは塩化ビニル系樹脂プラスチゾル
組成物からなる塩化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重
量部または架橋塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有
する塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化
ビニル系樹脂層あるいはポリウレタン樹脂100重量部に
対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有するポリウ
レタン樹脂溶液組成物からなるポリウレタン樹脂層が形
成されているものであるので、従来の真空成形用塩化ビ
ニル系樹脂シートのように真空成形により艶戻りや艶ム
ラが発生することが極めて少ないことがわかる(実施例
1〜実施例8)。 これに対し、塩化ビニル系樹脂シート表面に、マット
剤を含有する表面処理剤をスプレー塗装するかグラビア
塗装する方法で製造された真空成形用塩化ビニル系樹脂
シート(比較例1)や、離型紙表面を艶消調にし、離
型紙の艶状態をそのまま塩化ビニル系樹脂シート表面に
転写した真空成形用塩化ビニル系樹脂シート(比較例
2)は、真空成形するとシート表面に明確な艶ムラを生
じたり、艶戻りが起きて真空成形前の艶消状態を維持で
きないことがわかる。 〔発明の効果〕 本発明は、このように真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂
シートが塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からなる
塩化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重
量部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部または架橋
塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニル
系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層
あるいはポリウレタン樹脂100重量部に対しシリカ系無
機艶消剤1〜20重量部を含有するポリウレタン樹脂溶液
組成物からなるポリウレタン樹脂層が形成されているも
のであるので、従来の真空成形用塩化ビニル系樹脂シー
トのように真空成形により艶戻りや艶ムラが発生するこ
となく、自動車等の車輛や、船舶等の乗物の内装に使用
されるインナーパネル、セイフティパッド、リッド、コ
ンソールボックス、アシストグリップ等に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 27:06 75:00 105:04 B29L 9:00
Claims (4)
- 【請求項1】塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩
化ビニル系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂100重量
部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部及び/又は架
橋塩化ビニル系樹脂5〜100重量部を含有する塩化ビニ
ル系樹脂プラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂
層が形成されてなる真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シ
ート。 - 【請求項2】塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩
化ビニル系樹脂シート表面にポリウレタン樹脂100重量
部に対しシリカ系無機艶消剤1〜20重量部を含有するポ
リウレタン樹脂溶液組成物からなるポリウレタン樹脂層
が形成されてなる真空成形用塩化ビニル系樹脂シート。 - 【請求項3】塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩
化ビニル系樹脂シートが非発泡層である請求項1または
2のいづれか1項記載の真空成形用塩化ビニル樹脂シー
ト。 - 【請求項4】塩化ビニル系樹脂プラスチゾルよりなる塩
化ビニル系樹脂シートが発泡層である請求項1または2
のいづれか1項記載の真空成形用塩化ビニル系樹脂シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021202A JPH072407B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 艶消真空成形品を製造するための真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021202A JPH072407B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 艶消真空成形品を製造するための真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03224733A JPH03224733A (ja) | 1991-10-03 |
| JPH072407B2 true JPH072407B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=12048394
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021202A Expired - Lifetime JPH072407B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 艶消真空成形品を製造するための真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072407B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0755991A3 (en) * | 1995-07-27 | 1997-08-13 | Taisei Corp | Dry or wet sealing material and process for its manufacture |
| JP4662588B2 (ja) * | 1998-11-30 | 2011-03-30 | オカモト株式会社 | ポリ塩化ビニルフイルムを積層してなる壁装材 |
| JP2020029630A (ja) * | 2018-08-21 | 2020-02-27 | アキレス株式会社 | Tom成型用皮革調シート |
| US20230039705A1 (en) * | 2020-03-31 | 2023-02-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorative sheet for vacuum forming, method for producing decorative material, and decorative material |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59123623A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-07-17 | Kyowa Leather Kk | 賦形性容易な着色ポリ塩化ビニルシ−ト |
| JPS6147252A (ja) * | 1984-08-14 | 1986-03-07 | 三菱化成ポリテック株式会社 | 複合シ−ト及び真空成形方法 |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2021202A patent/JPH072407B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03224733A (ja) | 1991-10-03 |
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