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JPH0730259B2 - カーサミンの精製方法 - Google Patents
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JPH0730259B2 - カーサミンの精製方法 - Google Patents

カーサミンの精製方法

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JPH0730259B2
JPH0730259B2 JP29992788A JP29992788A JPH0730259B2 JP H0730259 B2 JPH0730259 B2 JP H0730259B2 JP 29992788 A JP29992788 A JP 29992788A JP 29992788 A JP29992788 A JP 29992788A JP H0730259 B2 JPH0730259 B2 JP H0730259B2
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JP
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cursamine
water
carsamine
safflower
extract
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治 稲波
至 田村
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T Hasegawa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紅花等のカーサミン含有原料から高純度のカ
ーサミンを得るカーサミンの精製方法に関する。さらに
詳しくは、カーサミン含有原料の色素成分からカーサミ
ンを単離精製する方法に関する。
(従来の技術) 紅花の赤色色素(カーサミン)は、伝統工芸の一つとし
て、古くから繊維等の染色に利用されている。その手法
は、アルカリ性の水でカーサミンを溶出して、これに酢
を加え、酸性にした液で繊維を染めるものである。
この伝統的手法を改善した方法としては、例えば、含水
有機溶剤を用いてカーサミンを紅花から分離する方法
(特公昭30−8943号公報)、含水有機溶剤でカーサミン
を紅花から抽出し、溶剤除去後、−10℃でカーサミンを
析出させ、テトラヒドロフランとベンゼン及び水の混合
溶剤でカーサミンを分離する方法(特公昭47−50762号
公報)が提案されている。これらの方法は、不純物も一
緒に抽出されること、及びこれら不純物の分離が困難で
あるという欠点を有していた。
また紅花からカーサミンを抽出したアルカリ溶液を酸を
用いて不溶化した後、キトサンおよび/またはセルロー
スに吸着させ、アルカリ及び有機溶剤で抽出したカーサ
ミンを得る方法(特開昭63−117069号公報)及び紅花か
らカーサミンを抽出したアルカリ溶液にシリカゲルを加
えてカーサミンを吸着させ、酸で不溶化後含水アセトン
で抽出して精製カーサミンを得る方法(特開昭62−5337
5号公報)等が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のごときキトサン及び/又はセルロ
ース、シリカゲル等の吸着剤はカーサミンに対する吸着
選択性が小さく、サフラワーイエローその他の不純物を
除去するために、pHを2〜3まで下げてカーサミンを不
溶化し、さらにカーサミンを吸着した吸着剤を乾燥した
後水溶性有機溶剤で抽出する必要があるなど、工程が極
めて煩雑であった。しかも、これらの方法によってもカ
ーサミンを純度よく得るには尚不十分であった。
本発明の目的は、上記のごとき従来の欠点を解決し、容
易な手順で工業的に有利に色調の鮮明な高純度のカーサ
ミンを得る新規な方法を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、カーサミン含有原料をアルカリ性水溶
液で処理し、得られた抽出液をpH8〜9に調整した後、
多孔性重合樹脂と接触させて色素を吸着させ、該樹脂を
水および/または含水率70%以上の含水アルコール類で
洗浄し、ついで含水率50%以下の含水有機溶媒で処理し
てカーサミンを溶出することを特徴とするカーサミンの
精製方法が提供される。
水溶性のアントシアン系色素であるグレープ果皮色素及
びハイビスカス色素等を多孔性樹脂吸着剤で処理して採
取することは既に知られている(特開昭48−66128号公
報,特公昭59−50262号公報)。しかしながら紅花の紅
色色素である水に不溶性のカーサミンを微アルカリ性条
件下に多孔性重合樹脂と接触させてカーサミンを吸着さ
せ、水溶性色素を水洗除去した後に含水有機溶媒で溶出
しカーサミンを採取することは知られていない。
本発明で利用するカーサミン含有原料としては、例え
ば、紅花、乾燥紅花及び紅餅等を例示することができ
る。これらの原料は、所望により適宜の大きさに細断し
てもよい。カーサミン含有原料を常法により水洗し、予
め黄色色素の一部を除去した後アルカリ性水溶液で処理
してカーサミンを抽出する。
アリカリ性水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアリカリ金属の水酸化物又は炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアリカリ金属の炭酸塩
等の約0.1〜10重量%、好ましくは約0.5〜5.0重量%程
度の水溶液を用いる。
アリカリ性水溶液の使用量は、例えば、乾燥紅花花弁1
重量部に対して約10〜20重量部の如き量を例示すること
ができる。
カーサミンの抽出処理方法は、アルカリ性水溶液にカー
サミン含有原料を投入し、約0〜30℃で、約10分〜2時
間程度攪拌する。抽出処理後、濾過、遠心分離などによ
って固液分離を行い抽出液を採取する。
カーサミン抽出液は酸を用いてpH8〜9に調整する。pH
調整に利用する酸類としては、例えば、塩酸、燐酸、炭
酸などの無機酸類;酢酸、クエン酸、りんご酸、酒石酸
等の有機酸類を例示できる。
pH調整した抽出液は、次いで多孔性重合樹脂で処理した
カーサミンを吸着せしめる。多孔性重合樹脂としては、
例えば、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体又はメタ
クリル酸エステルの重合体、架橋ポリスチレン、アクリ
ロニトリル−ジビニルベンゼン共重合体等を例示するこ
とができる。これらの多孔性重合樹脂はいずれも市販さ
れており、例えば、ダイヤイオン(HP10,20,30,40,50;S
P−207,SP−206:三菱化成工業製);アンバーライト(X
AD−2,XAD−4:ロームアンドハース社製);クロモソル
ブ・センチュリーChromosorb cetury 101〜108(Johns
Manyville社)等を挙げることができる。
多孔性重合樹脂への吸着処理方法は、抽出液を多孔性重
合樹脂と接触せしめることにより行われるが、好ましく
は、例えば、多孔性重合樹脂を充填したカラムに抽出液
を通すことによって、カーサミンを該多孔性重合樹脂に
吸着せしめる。
抽出液に対する多孔性重合樹脂の使用量は、抽出液中の
カーサミンの濃度によって異なるが、例えば、抽出液1
重量部に対して、該樹脂約0.01〜1容量部を使用する。
カラムに充填した多孔性重合樹脂は予め水を流して湿潤
させておき、カーサミン抽出液を例えば、SV約0.5〜5
の流速で通液すことによっておこなわれる。吸着処理
後、カラムを水および/または含水率約70〜95重量%、
好ましくは含水率約70〜80重量%の含水メタノール又は
含水メタノールで洗浄し、サフラワーイエローその他の
不純物を除去する。
次いで、これらの樹脂に吸着したカーサミンを含水有機
溶媒を用いて溶出せしめる。かかる含水有機溶媒として
は、例えば、含水率約50重量%以下のメタノール、エタ
ノール、アセトン等の水混和性有機溶媒を例示できる。
溶出処理は、これらの有機溶媒を例えば、SV約0.5〜5
の流速でカラムに通して行う。
得られた溶出液から溶媒を除去することにより、極めて
高純度のカーサミンを高収率で得ることができる。
つぎに、実施例により本発明の実施態様をさらに具体的
に説明する。
(実施例) 実施例1 乾燥紅花花弁100gを200mlの水で洗浄し黄色色素を除去
した。次いで、この洗浄済紅花花弁に4%炭酸ナトリウ
ム溶液1,200gを加えてカーサミンを抽出した。得られた
カーサミン抽出液に6N塩酸を加えてpH8.5に調整後、多
孔性重合樹脂SP−20(三菱化成)150mlを充填したカラ
ムにSV約1で通液してカーサミンを吸着させた。次い
で、水300ml及び20%メタノール300mlを用いて順次洗浄
し、残存する塩類、黄色色素を除去した。次に、80%メ
タノール600mlを流してカーサミンを脱着し、得られた
溶液からメタノールを減圧蒸留で除去して高純度のカー
サミン150mgを得た。
実施例2 紅花花弁500gを粉砕後10の水で洗浄し、黄色色素を除
去した。水洗した紅花花弁に4%炭酸カリウム水溶液1,
500gを加え、攪拌してカーサミンを抽出した。得られた
抽出液のpHを実施例1と同様に8.5に調整後、多孔性重
合樹脂HP−20(三菱化成)200mlを充填したカラムにSV1
で通液し、カーサミンを吸着させた。カーサミンを吸着
した樹脂を水400ml及び25%エタノール400mlでそれぞれ
洗浄し、残存する塩類、黄色色素などの不純物を除去し
た。次いで、95%エタノール800mlを用いてカーサミン
を脱着し、エタノールを減圧蒸留にて除去し、高純度の
カーサミン230mgを得た。
(発明の効果) 本発明方法によれば、カーサミンに対する吸着選択性の
優れた多孔性重合樹脂を使用することによって、該樹脂
に吸着させた紅花のアルカリ性抽出液中のカーサミン
を、pH2〜3まで下げて不溶化処理することなく、pH8〜
9の微アルカリ性条件下で水洗することが可能となっ
た。
その結果、従来、カーサミンを不溶化する際に一緒に包
含されていたカーサミン以外の不純物を排除することが
でき、上記微アルカリ性条件下における水洗によってサ
フラワーイエロー等の不純物の除去が容易に行え、飛躍
的に高純度、高品質のカーサミンが工業的に極めて有利
に得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーサミン含有原料をアルカリ性水溶液で
    処理し、得られた抽出液をpH8〜9に調整した後、多孔
    性重合樹脂と接触させて色素を吸着させ、該樹脂を水お
    よび/または含水率70%以上の含水アルコール類で洗浄
    し、ついで含水率50%以下の含水有機溶媒で処理してカ
    ーサミンを溶出することを特徴とするカーサミンの精製
    方法。
JP29992788A 1988-11-28 1988-11-28 カーサミンの精製方法 Expired - Lifetime JPH0730259B2 (ja)

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