JPH0730313B2 - エレクトロクロミツク表示材料 - Google Patents
エレクトロクロミツク表示材料Info
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- JPH0730313B2 JPH0730313B2 JP60292430A JP29243085A JPH0730313B2 JP H0730313 B2 JPH0730313 B2 JP H0730313B2 JP 60292430 A JP60292430 A JP 60292430A JP 29243085 A JP29243085 A JP 29243085A JP H0730313 B2 JPH0730313 B2 JP H0730313B2
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- Japan
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- dye
- film
- electrode
- potential
- anionic
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明はEC表示素子において表示電極表面上のEC膜中に
固定された発色物質がアニオン性染料であり、EC膜がア
ニオン性染料とポリカチオンポリマーとのポリイオンコ
ンプレックスからなることを特徴とするEC表示材料に関
する。
固定された発色物質がアニオン性染料であり、EC膜がア
ニオン性染料とポリカチオンポリマーとのポリイオンコ
ンプレックスからなることを特徴とするEC表示材料に関
する。
従来の代表的EC材料にはアモルファス酸化タングステ
ン,ビオロゲン誘導体,ビオロゲンポリマー,金属フタ
ロシアニンおよびポリチオフェンなどを挙げることがで
き、これを透明電極表面に薄膜として固定したEC表示素
子が開発されてきた。しかしながら、上記のEC材料単独
では無色/有色あるいは2〜4色の色の変化があるだけ
であり、いくつかのEC材料を組み合せなければEC表示素
子の多色化は困難である。
ン,ビオロゲン誘導体,ビオロゲンポリマー,金属フタ
ロシアニンおよびポリチオフェンなどを挙げることがで
き、これを透明電極表面に薄膜として固定したEC表示素
子が開発されてきた。しかしながら、上記のEC材料単独
では無色/有色あるいは2〜4色の色の変化があるだけ
であり、いくつかのEC材料を組み合せなければEC表示素
子の多色化は困難である。
アントラキノン染料などの染料は色の種類が豊富である
が、色が鮮明である、耐光性や耐候性に優れているなど
の特色を有する。もし、これらの染料が酸化還元反応に
よって容易に色を変えるならば、EC材料として用いるこ
とができる。これらの染料は通常酸化型の発色団をもっ
ている。例えば、アントラキノン染料はアントラキノン
基が発色団であり、これを還元すればハイドロアントラ
キノン基になるので、これらの染料の色が退色して無色
となることが期待される。さらに、これらの多くの染料
は分子内にスルホン酸基あるいはカルボキシル基等の置
換基をもっているので、水溶性であると共に、ポリカチ
オンポリマーと静電的相互作用によってポリイオンコン
プレックスを形成できる。従って、透明電極表面に被着
させたポリカチオンポリマー膜中にアニオン性染料を固
定することによって、この膜をEC膜として用いることが
できる。このようにして作製したEC膜を用いればアニオ
ン性染料を任意に選択することによって所望の色を表わ
すEC表示素子を作製することができ、染料の色の種類が
豊富であるために、従来のEC表示素子に比べて多様な色
を表わす表示素子を作製することができる。さらに、い
くつかの染料を混合して膜中に挿入することによって、
単一色ばかりでなく混合色を表わすEC表示素子も作製可
能である。この場合、いくつかの染料が各々互いに異な
る酸化還元電位を有するならば、表示電極に印加する電
圧を制御することによって、この表示素子は少なくとも
3種以上の色を示すであろう。また、アニオン性染料の
支持体に耐熱性や耐光性に優れたペルフルオロカーボン
重合体を主鎖とするポリカチオンポリマーを用いれば、
作製されたEC膜にはハイドロカーボン系ポリマーを支持
体とするEC膜に比べてより優れた耐熱性,耐光性が期待
できる。
が、色が鮮明である、耐光性や耐候性に優れているなど
の特色を有する。もし、これらの染料が酸化還元反応に
よって容易に色を変えるならば、EC材料として用いるこ
とができる。これらの染料は通常酸化型の発色団をもっ
ている。例えば、アントラキノン染料はアントラキノン
基が発色団であり、これを還元すればハイドロアントラ
キノン基になるので、これらの染料の色が退色して無色
となることが期待される。さらに、これらの多くの染料
は分子内にスルホン酸基あるいはカルボキシル基等の置
換基をもっているので、水溶性であると共に、ポリカチ
オンポリマーと静電的相互作用によってポリイオンコン
プレックスを形成できる。従って、透明電極表面に被着
させたポリカチオンポリマー膜中にアニオン性染料を固
定することによって、この膜をEC膜として用いることが
できる。このようにして作製したEC膜を用いればアニオ
ン性染料を任意に選択することによって所望の色を表わ
すEC表示素子を作製することができ、染料の色の種類が
豊富であるために、従来のEC表示素子に比べて多様な色
を表わす表示素子を作製することができる。さらに、い
くつかの染料を混合して膜中に挿入することによって、
単一色ばかりでなく混合色を表わすEC表示素子も作製可
能である。この場合、いくつかの染料が各々互いに異な
る酸化還元電位を有するならば、表示電極に印加する電
圧を制御することによって、この表示素子は少なくとも
3種以上の色を示すであろう。また、アニオン性染料の
支持体に耐熱性や耐光性に優れたペルフルオロカーボン
重合体を主鎖とするポリカチオンポリマーを用いれば、
作製されたEC膜にはハイドロカーボン系ポリマーを支持
体とするEC膜に比べてより優れた耐熱性,耐光性が期待
できる。
本発明者らは、透明電極表面に被覆した第四級アンモニ
ウム塩を含むペルフルオロカーボンポリマーを主鎖とす
るポリマー膜にアニオン性染料を固定した電極を作製
し、この電極のEC特性を研究した結果、適当な支持電解
質溶液中でこの電極が優れたEC特性を発揮することを見
い出し、本発明を完成した。
ウム塩を含むペルフルオロカーボンポリマーを主鎖とす
るポリマー膜にアニオン性染料を固定した電極を作製
し、この電極のEC特性を研究した結果、適当な支持電解
質溶液中でこの電極が優れたEC特性を発揮することを見
い出し、本発明を完成した。
本発明の目的は第四級アンモニウム塩を含むペルフルオ
ロカーボンポリマーを主鎖とするポリカチオンポリマー
膜を染料の支持体として用い、EC特性を有する耐熱性,
強度,耐光性,耐候性等の安定性に優れ、かつ多色表示
を可能とする新規レドックスポリマー膜を提供すること
にある。
ロカーボンポリマーを主鎖とするポリカチオンポリマー
膜を染料の支持体として用い、EC特性を有する耐熱性,
強度,耐光性,耐候性等の安定性に優れ、かつ多色表示
を可能とする新規レドックスポリマー膜を提供すること
にある。
本発明は第四級アンモニウム塩を有するペルフルオロカ
ーボンポリマーを主鎖とするポリカチオンポリマー膜中
にアニオン性染料を濃縮・固定して調製したレドックス
ポリマー膜のEC特性およびこの膜の調製法に関するもの
である。
ーボンポリマーを主鎖とするポリカチオンポリマー膜中
にアニオン性染料を濃縮・固定して調製したレドックス
ポリマー膜のEC特性およびこの膜の調製法に関するもの
である。
交換基として第四級アンモニウム塩を有するペルフルオ
ロカーボンポリマーは以下の式1〜3で表わされる。
ロカーボンポリマーは以下の式1〜3で表わされる。
ただし、X=FまたはCF3,l=0または1〜5の整数,m
=0または1,n=1または2〜5の整数,p/q=2〜16,
R1,R2,R3,=低級アルキル基,Z =ハロゲン陰イオン,
▲BF 4▼,▲Sbcl 6▼ R4=低級アルキル基,置換または無置換フェルニ基また
は低級ペルフルオロアルキル基 ただし、x,l,m,n,p,qおよびz は上記と同一、R5は水
素原子または低級アルキル基、R6,R7は低級アルキル
基、あるいはR5,R6が一体となってポリメチレン鎖(C
H2)bを形成してもよい。aは2〜4の整数、bは2
〜3の整数 ただし、R5は上記同一、R9は低級アルキル基、R10,R11
は低級アルキル基あるいはR5,10が一体となってポリメ
チレン鎖(CH2)bを形成してもよい。aは2〜4
の整数、bは2〜3の整数、Z は上記と同一。
=0または1,n=1または2〜5の整数,p/q=2〜16,
R1,R2,R3,=低級アルキル基,Z =ハロゲン陰イオン,
▲BF 4▼,▲Sbcl 6▼ R4=低級アルキル基,置換または無置換フェルニ基また
は低級ペルフルオロアルキル基 ただし、x,l,m,n,p,qおよびz は上記と同一、R5は水
素原子または低級アルキル基、R6,R7は低級アルキル
基、あるいはR5,R6が一体となってポリメチレン鎖(C
H2)bを形成してもよい。aは2〜4の整数、bは2
〜3の整数 ただし、R5は上記同一、R9は低級アルキル基、R10,R11
は低級アルキル基あるいはR5,10が一体となってポリメ
チレン鎖(CH2)bを形成してもよい。aは2〜4
の整数、bは2〜3の整数、Z は上記と同一。
また、アニオン性染料にはアントラキノン染料,インド
フェノール染料およびインジゴイド染料を用いた。これ
らの染料を例示すれば以下のとおりである。
フェノール染料およびインジゴイド染料を用いた。これ
らの染料を例示すれば以下のとおりである。
上記の染料はいずれもアニオン性官能基としてスルホン
酸基(▲−SO 3▼)をその分子内にもっており、ポリ
カチオンポリマー膜中のカチオン性官能基との静電的な
相互作用によって染料はこのような膜中に濃縮,固定さ
れる。そこで、上記ポリカチオンポリマーの溶液を透明
電極に塗布した後、溶媒を風乾してポリカチオンポリマ
ー膜被覆透明電極を調整する。これを染料を含む電解質
溶液に浸漬し、電極の電位を走査して染料を膜中に濃
縮,固定する。次いで、電極を取り出して十分水洗し、
EC膜被覆透明電極を得る。
酸基(▲−SO 3▼)をその分子内にもっており、ポリ
カチオンポリマー膜中のカチオン性官能基との静電的な
相互作用によって染料はこのような膜中に濃縮,固定さ
れる。そこで、上記ポリカチオンポリマーの溶液を透明
電極に塗布した後、溶媒を風乾してポリカチオンポリマ
ー膜被覆透明電極を調整する。これを染料を含む電解質
溶液に浸漬し、電極の電位を走査して染料を膜中に濃
縮,固定する。次いで、電極を取り出して十分水洗し、
EC膜被覆透明電極を得る。
このようにして、適当な支持電解質溶液中で電圧を印加
することによってエレクトロクロミック特性を示すEC表
示電極を作製することができる。
することによってエレクトロクロミック特性を示すEC表
示電極を作製することができる。
本発明によれば上記の染料を用いることによって、青,
赤,緑あるいは黄などの色の種類が豊富であり、しかも
これらの色の混合色を発色するEC膜を調製できる。さら
に、2種類以上の染料を膜中に固定すれば、印加電圧を
制御することによって背景の白色も合わせて、少なくと
も3種以上の色を発色するEC表示素子を作製できる。
赤,緑あるいは黄などの色の種類が豊富であり、しかも
これらの色の混合色を発色するEC膜を調製できる。さら
に、2種類以上の染料を膜中に固定すれば、印加電圧を
制御することによって背景の白色も合わせて、少なくと
も3種以上の色を発色するEC表示素子を作製できる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例1 式4で表わされるポリマーの溶液(溶媒には体積比でエ
タノール:イソプロパノール:水=1:1:1と組成からな
る三元溶媒を用いた)を面積1cm2の透明電極上に乗せて
スピンコーティングした後、溶媒のみを風乾し、ポリカ
チオンポリマー膜被覆電極(ポリマーの被覆量は8×10
-6g/cm2である)を調製した。これを動作電極とし、対
極として白金巻線,基準電極として飽和塩化ナトリウム
カロメル電極(以下SSCEと略記する)を用いた通常の3
電極式H型セルを使用し、電位走査法によってインジゴ
カルミンを膜中に濃縮した。インジゴカルミンは式5に
よって示されるアニオン性染料である。
タノール:イソプロパノール:水=1:1:1と組成からな
る三元溶媒を用いた)を面積1cm2の透明電極上に乗せて
スピンコーティングした後、溶媒のみを風乾し、ポリカ
チオンポリマー膜被覆電極(ポリマーの被覆量は8×10
-6g/cm2である)を調製した。これを動作電極とし、対
極として白金巻線,基準電極として飽和塩化ナトリウム
カロメル電極(以下SSCEと略記する)を用いた通常の3
電極式H型セルを使用し、電位走査法によってインジゴ
カルミンを膜中に濃縮した。インジゴカルミンは式5に
よって示されるアニオン性染料である。
電解前、電解質溶液中に窒素を十分通気して液中の酸素
を除いた。この溶液中に上記のようにして調製したポリ
カチオンポリマー膜被覆電極を浸漬し、0.8〜0.6V
(対SSCE)の電位範囲を繰り返し電位走査した。その結
果を第1図(A)に示した。電極には式4で表わされる
ポリカチオンポリマー膜を被覆した透明電極(In2O3−S
nO2)を用いた。電解液には5mMのインジゴカルミン,支
持電解質として0.1Mの硫酸および0.2Mの硫酸ナトリウム
を含む水とアセトニトリルの混合溶液(混合比は体積比
で水:アセトニトリル=4:1である)を用いた。電位の
走査速度は100mV/Sである。インジゴカルミンの酸化還
元反応に基づく電流−電位曲線において、アノード方向
およびカソード方向ピーク電位は各々0.20Vおよび
0.44V(対SSCE)にあり、これらのピーク電流は電位走
査を繰り返すことによって次第に増加した。未被覆電極
を同じ電解液に浸漬し、電位を走査して得た電流−電位
曲線が第1図(B)である。第1図(A)と(B)の電
流−電位曲線を比較すると、第1図(A)における電位
走査開始から10分後のピーク電流値は第1図(B)のそ
れに比べて5倍以上の値を示した。このことから溶液中
のインジゴカルミンはポリカチオンポリマー膜中に濃縮
されていることがわかる。この操作を10分間行った後、
電位走査を止め電極を電解質溶液から取り出し、水洗後
支持塩として0.1Mの過塩素酸および0.2Mの過塩素酸ナト
リウムを含む酸性水溶液(pH=1.0)に移して電位を走
査すると、第1図(C)に示す電流−電位曲線が得られ
た。100mV/Sの走査速度で電位を走査した。この波のピ
ーク電流は電位走査を繰り返し行っても減少せず、ポリ
カチオンポリマー膜中に濃縮されたインジゴカルミンは
膜中に安定に固定されていることがわかる。この膜の色
はインジゴカルミンの酸化あるいは還元反応に伴ない、
淡黄色から青色あるいは青色から淡黄色へ変わることを
確認した。
を除いた。この溶液中に上記のようにして調製したポリ
カチオンポリマー膜被覆電極を浸漬し、0.8〜0.6V
(対SSCE)の電位範囲を繰り返し電位走査した。その結
果を第1図(A)に示した。電極には式4で表わされる
ポリカチオンポリマー膜を被覆した透明電極(In2O3−S
nO2)を用いた。電解液には5mMのインジゴカルミン,支
持電解質として0.1Mの硫酸および0.2Mの硫酸ナトリウム
を含む水とアセトニトリルの混合溶液(混合比は体積比
で水:アセトニトリル=4:1である)を用いた。電位の
走査速度は100mV/Sである。インジゴカルミンの酸化還
元反応に基づく電流−電位曲線において、アノード方向
およびカソード方向ピーク電位は各々0.20Vおよび
0.44V(対SSCE)にあり、これらのピーク電流は電位走
査を繰り返すことによって次第に増加した。未被覆電極
を同じ電解液に浸漬し、電位を走査して得た電流−電位
曲線が第1図(B)である。第1図(A)と(B)の電
流−電位曲線を比較すると、第1図(A)における電位
走査開始から10分後のピーク電流値は第1図(B)のそ
れに比べて5倍以上の値を示した。このことから溶液中
のインジゴカルミンはポリカチオンポリマー膜中に濃縮
されていることがわかる。この操作を10分間行った後、
電位走査を止め電極を電解質溶液から取り出し、水洗後
支持塩として0.1Mの過塩素酸および0.2Mの過塩素酸ナト
リウムを含む酸性水溶液(pH=1.0)に移して電位を走
査すると、第1図(C)に示す電流−電位曲線が得られ
た。100mV/Sの走査速度で電位を走査した。この波のピ
ーク電流は電位走査を繰り返し行っても減少せず、ポリ
カチオンポリマー膜中に濃縮されたインジゴカルミンは
膜中に安定に固定されていることがわかる。この膜の色
はインジゴカルミンの酸化あるいは還元反応に伴ない、
淡黄色から青色あるいは青色から淡黄色へ変わることを
確認した。
上記の結果に対してインジゴカルミンを含む溶媒が水で
ある場合には、インジゴカルミンはポリカチオンポリマ
ー膜中に容易に濃縮されない。ポリカチオンポリマー未
被覆とこれを被覆した透明電極をインジゴカルミンの水
溶液に浸漬し、電位を走査してそれぞれ第2図(A)と
(B)に示す電流−電位曲線を得た。電解液には5mMの
インジゴカルミン、支持電解質として0.1Mの硫酸および
0.2Mの硫酸ナトリウムを含む水溶液を用いた。電位は10
0mV/Sの速度で走査した。第2図(A)と(B)を比較
するとポリカチオンポリマー膜を被覆した電極ではイン
ジゴカルミンの酸化還元反応に基づくピーク電流が未被
覆電極のそれに比べて1/2程度である。電位走査開始か
ら10分後の膜被覆電極による電流−電位曲線を第2図
(C)に示した。ピーク電流は第2図(A)に示した曲
線のピーク電流と同程度まで増加したが、第1図(A)
に示した曲線における電位走査開始から10分後のピーク
電流に比べてその大きさは1/5以下であった。
ある場合には、インジゴカルミンはポリカチオンポリマ
ー膜中に容易に濃縮されない。ポリカチオンポリマー未
被覆とこれを被覆した透明電極をインジゴカルミンの水
溶液に浸漬し、電位を走査してそれぞれ第2図(A)と
(B)に示す電流−電位曲線を得た。電解液には5mMの
インジゴカルミン、支持電解質として0.1Mの硫酸および
0.2Mの硫酸ナトリウムを含む水溶液を用いた。電位は10
0mV/Sの速度で走査した。第2図(A)と(B)を比較
するとポリカチオンポリマー膜を被覆した電極ではイン
ジゴカルミンの酸化還元反応に基づくピーク電流が未被
覆電極のそれに比べて1/2程度である。電位走査開始か
ら10分後の膜被覆電極による電流−電位曲線を第2図
(C)に示した。ピーク電流は第2図(A)に示した曲
線のピーク電流と同程度まで増加したが、第1図(A)
に示した曲線における電位走査開始から10分後のピーク
電流に比べてその大きさは1/5以下であった。
インジゴカルミンが比較的大きなイオンであり、またこ
の膜が水溶液中では十分膨潤しないので、インジゴカル
ミンは膜中へ円滑に濃縮され難い。これに対して、イン
ジゴカルミンを溶解した電解質溶液の溶媒が水とアセト
ニトリルなどの混合溶媒である場合、膜はこの溶液中で
十分膨潤し、インジゴカルミンのように比較的大きなイ
オンであっても容易に膜中へ濃縮することができると思
われる。このようにEC物質を効率よく膜中へ濃縮するた
めには、電解質溶液の溶媒としてEC物質の溶解度か高
く、膜が十分膨潤できるような溶媒を選択する必要があ
り、本発明の目的の1つはこれを提供することである。
それによって色中心となるEC物質を膜中へ高密度に固定
できるので、色度の高いEC膜が得られる。
の膜が水溶液中では十分膨潤しないので、インジゴカル
ミンは膜中へ円滑に濃縮され難い。これに対して、イン
ジゴカルミンを溶解した電解質溶液の溶媒が水とアセト
ニトリルなどの混合溶媒である場合、膜はこの溶液中で
十分膨潤し、インジゴカルミンのように比較的大きなイ
オンであっても容易に膜中へ濃縮することができると思
われる。このようにEC物質を効率よく膜中へ濃縮するた
めには、電解質溶液の溶媒としてEC物質の溶解度か高
く、膜が十分膨潤できるような溶媒を選択する必要があ
り、本発明の目的の1つはこれを提供することである。
それによって色中心となるEC物質を膜中へ高密度に固定
できるので、色度の高いEC膜が得られる。
実施例2,3 アニオン性染料としてインドフェノール染料である2,6
−ジクロロインドフェノールナトリウム塩およびアント
ラキノン染料であるアリザリンバイオレット3Rを用い
た。これらの染料の構造を各々式6および式7に示し
た。
−ジクロロインドフェノールナトリウム塩およびアント
ラキノン染料であるアリザリンバイオレット3Rを用い
た。これらの染料の構造を各々式6および式7に示し
た。
これらの染料を固定するために式8および9によって表
わされるポリカチオンポリマーを用いた。実施例1に示
した方法に従い、ポリカチオンポリマー膜(被覆量は8
×10-6g/cm2)を被覆した透明電極(電極面積は1cm2)
を上記の染料を含む混合溶液に浸漬し、電位走査法によ
って染料を膜中に固定してEC膜被覆電極を調製した。実
験条件を実施例1も合わせて表1に示す。
わされるポリカチオンポリマーを用いた。実施例1に示
した方法に従い、ポリカチオンポリマー膜(被覆量は8
×10-6g/cm2)を被覆した透明電極(電極面積は1cm2)
を上記の染料を含む混合溶液に浸漬し、電位走査法によ
って染料を膜中に固定してEC膜被覆電極を調製した。実
験条件を実施例1も合わせて表1に示す。
調製した電極を支持塩として0.1M過塩素酸と0.2M過塩素
酸ナトリウムを含む酸性水溶液(pH=1.0)中に浸漬
し、電位を走査して各々の染料の酸化還元反応に基づく
電流−電位曲線を得た。これを第3図(A)および
(B)に示した。これらの酸化還元波は電位走査を繰り
返し行っても変化することなく、EC膜の色変化が再現性
よく起こることが確認された。各々の染料の色の変化を
表2に示す。
酸ナトリウムを含む酸性水溶液(pH=1.0)中に浸漬
し、電位を走査して各々の染料の酸化還元反応に基づく
電流−電位曲線を得た。これを第3図(A)および
(B)に示した。これらの酸化還元波は電位走査を繰り
返し行っても変化することなく、EC膜の色変化が再現性
よく起こることが確認された。各々の染料の色の変化を
表2に示す。
第1図AとBはそれぞれ膜被覆透明電極と未被覆透明電
極とを、電解質溶液に浸漬した後、電位走査して得た電
流−電位曲線を示し、第1図Cは第1図Aにおける電位
走査開始から10分後に別の電解質溶液に移して得た電流
−電位曲線を示す。 第2図AとBはポリカチオンポリマー未被覆透明電極と
該ポリマー被覆透明電極とを、インジゴカルミンの水溶
液に浸漬し、電位走査して得た電流−電位曲線を示し、
第2図Cは第2図Bにおける電位走査開始から10分後の
該ポリマー被覆電極による電流−電位曲線を示す。 第3図AとBはそれぞれ2,6−ジクロロインドフェノー
ルとアリザリンバイオレットを固定したポリカチオンポ
リマーを被覆した電極による電流−電位曲線を示す。
極とを、電解質溶液に浸漬した後、電位走査して得た電
流−電位曲線を示し、第1図Cは第1図Aにおける電位
走査開始から10分後に別の電解質溶液に移して得た電流
−電位曲線を示す。 第2図AとBはポリカチオンポリマー未被覆透明電極と
該ポリマー被覆透明電極とを、インジゴカルミンの水溶
液に浸漬し、電位走査して得た電流−電位曲線を示し、
第2図Cは第2図Bにおける電位走査開始から10分後の
該ポリマー被覆電極による電流−電位曲線を示す。 第3図AとBはそれぞれ2,6−ジクロロインドフェノー
ルとアリザリンバイオレットを固定したポリカチオンポ
リマーを被覆した電極による電流−電位曲線を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】エレクトロクロミック(以後ECと略記す
る)表示素子の透明電極上に被着したEC膜中に固定され
た発色物質がスルホン酸基,ヒドロキシル基若しくはカ
ルボキシル基のようなアニオン性官能基を有するアニオ
ン性染料であり、EC膜がアニオン性染料とポリカチオン
ポリマーとのポリイオンコンプレックスからなることを
特徴とするEC表示材料。 - 【請求項2】アニオン性染料がアントラキノン染料,イ
ンジゴイド染料若しくはインドフェノール染料である特
許請求の範囲第(1)項に記載のEC表示材料。 - 【請求項3】カチオン性官能基を有するポリマー膜中に
アニオン性染料を固定するために用いる染料溶液の溶媒
がアセトニトリル,ジメチルスルホキシド(DMSO),ジ
メチルホルムアミド(DMF),メタノール,エタノール
若しくはエチレングリコールと水との混合溶媒である特
許請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載のEC表示
材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60292430A JPH0730313B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | エレクトロクロミツク表示材料 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP60292430A JPH0730313B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | エレクトロクロミツク表示材料 |
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| JPH0730313B2 true JPH0730313B2 (ja) | 1995-04-05 |
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| JP60292430A Expired - Fee Related JPH0730313B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | エレクトロクロミツク表示材料 |
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1985
- 1985-12-27 JP JP60292430A patent/JPH0730313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPS62153383A (ja) | 1987-07-08 |
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