Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JPH0735313B2 - 炭素/炭素複合材の表面処理方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JPH0735313B2 - 炭素/炭素複合材の表面処理方法 - Google Patents

炭素/炭素複合材の表面処理方法

Info

Publication number
JPH0735313B2
JPH0735313B2 JP14230987A JP14230987A JPH0735313B2 JP H0735313 B2 JPH0735313 B2 JP H0735313B2 JP 14230987 A JP14230987 A JP 14230987A JP 14230987 A JP14230987 A JP 14230987A JP H0735313 B2 JPH0735313 B2 JP H0735313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sic
treatment
carbon
mass loss
corrosion resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14230987A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63307181A (ja
Inventor
久夫 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP14230987A priority Critical patent/JPH0735313B2/ja
Publication of JPS63307181A publication Critical patent/JPS63307181A/ja
Publication of JPH0735313B2 publication Critical patent/JPH0735313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、耐熱性,耐食性、耐酸化性等が要求される
部分,部品および製品の素材として用いられる炭素/炭
素複合材(C/C材)の表面特性をより一層改善するのに
利用される炭素/炭素複合材の表面処理方法に関するも
のである。
(従来の技術) 近年の材料開発技術の進展にともない、従来の金属系の
材料から進んで、セラミックス系(酸化物系,窒化物
系,炭化物系,窒化物−酸素物系など)の材料が開発さ
れ、さらに繊維強化金属(FRM)や繊維強化セラミック
ス(FRC)、さらには炭素/炭素複合材(C/C材)が開発
されるに至っている。
そして、後者のC/C材は、軽量で且つ耐食・耐酸化性が
比較的良好であって熱による損耗や強度低下が従来の金
属系材料に比べてかなり少ないため、例えばロケットノ
ズルなどのような苛酷な熱環境にさらされる用途に適し
ている。
このC/C材の製造方法としては、カーボン/フェノール
やグラファイト/フェノールなどといったFRP状態にあ
る素材を一次焼成により炭化あるいは黒鉛化し、さらに
高密度化するためにピッチ含浸と焼成とを繰返すレジン
・チャー法や、カーボンもしくはグラファイト繊維で編
んだ骨材に炭化水素を熱分解して生成する炭素を蒸着す
る蒸着法(CVD法)などがあり、二次元(2D)タイプのC
/C材のほか、三次元(3D),四次元(4D)タイプのよう
に多次元に繊維が配向したC/C材の開発もなされている
(例えば、C/C材に関して、「鉄と鋼」第70年(1984)
第14号第30頁〜第31頁に記載がある。)。
このようなすぐれた特性のC/C材であっても、その表面
特性をさらに改善し、例えば、再使用型の有翼宇宙往還
機(いわゆる「スペースシャトル」)のノーズキャップ
やリーディングエッジなどのごとく、大気圏再突入時の
最高温度が金属構造材の耐熱限界を大きく超えるような
熱的に厳しく且つ強度・剛性が要求される部分にも適用
することができるように、C/C材の表面にSiC(炭化珪
素)を拡散形成させる耐酸化表面処理法が開発されてい
る。
この耐酸化表面処理法の一例としては、 CERAMIC BULLETIN VOL.60,No.11(1981)に記載されて
いるものがある。この方法は、10%アルミナ(Al2O3),
30%珪素(Si),60%炭化珪素(SiC)からなる粉末をグ
ラファイト製のレトルト内でC/C材のまわりに詰め、ア
ルゴン雰囲気中において約1650℃で加熱し、C/C材の表
面をSiCに転化させるものであり、この後の冷却過程
で、C/C材とSiCとの間における熱膨張差によって生ずる
微少なクラックをオルト珪酸塩四エチル(TEOS)で処理
し、上記クラックをSiO2で含浸する耐酸化表面処理法で
ある。
(発明が解決しようとする問題点) このような従来のC/C材の耐酸化表面処理方法では、C/C
材の表面にSiCが拡散形成され、表面に形成された微少
なクラックにはSiO2が含浸されているため、耐酸化表面
処理を施さないC/C材に比べて、とくに大気圏再突入時
の熱空気に対する耐食性に著しく優れたものである。し
かしながら上記のいわゆるレトルト法により表面処理し
た場合では、表面の平滑度が比較的低いものとなり、C/
C材の表面にはきわめて硬いSiC拡散層が形成されてお
り、SiC拡散層の厚さコントロールが困難であることか
ら、C/C材構造体としての十分な寸法精度を確保するこ
とがむつかしく、宇宙往還機のノーズやリーディングエ
ッジ等のような曲面形状のC/C材に適用する場合にはこ
れと接合するインターフェース上の問題を生じることが
あり、より一層の改善が必要であるという問題点があっ
た。
(発明の目的) この発明は、上述した従来の問題点に着目してなされた
もので、耐酸化表面処理後に平滑度の高い表面を得るこ
とが可能であり、表面処理層の厚さコントーロルが容易
であって、例えば宇宙往還機のリーディングエッジなど
のような曲面形状を有する部位に適用した場合にも高い
寸法精度を確保することが可能であり、耐熱性,耐食・
耐酸化性(特に熱空気に対する耐食・耐酸化性)および
強度剛性が要求される部分の素材として好適であって、
再使用が十分に可能であるC/C材(炭素/炭素複合材)
を提供することを目的としているものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明に係る炭素/炭素複合材(C/C材)の表面処理
方法は、当該C/C材の表面に蒸着法によってSiC(炭化珪
素)蒸着膜を被覆形成し、次いで前記SiC蒸着膜に生じ
た微細クラックにSiO2を含浸させることを特徴としてい
るものである。
この発明が適用されるC/C材は、その製造方法において
特に限定されず、例えば、カーボン/フェノール,グラ
ファイト/フェノールといったFRP状態にある素材を一
次焼成によって炭化あるいは黒鉛化し、さらに高密度化
するためにピッチ含浸と焼成を繰り返すレジン・チャー
法や、カーボンまたはグラファイト繊維で編んだ骨材に
炭化水素を熱分解して生成する炭素を蒸着する蒸着法
や、それらの組み合わせ法などによって製造されたもの
が適用され、繊維配向を2次元(2D)にしたものだけで
なく、3次元(3D),4次元(4D)と多次元にしたものに
対しても適用することができる。
また、上記C/C材の表面にSiC蒸着膜を被覆形成させるた
めの蒸着法においても特に限定されず、例えば気相蒸着
法などが採用される。
さらに、蒸着法によってC/C材表面に被覆形成されたSiC
蒸着膜は、その後の冷却過程において、C/C材(熱膨張
係数は約1.2〜2×10-6/℃)とSiC蒸着膜(熱膨張係数
は約3.5〜4×10-6/℃)との熱膨張差に起因して当該S
iC蒸着膜表面に微細クラックが発生し、これによって熱
空気に対する耐食性が損なわれることになるので、この
微細クラックにSiO2を含浸させる。
この場合、上記微細クラックにSiO2を含浸させるに際し
ては、当該微細クラックにオルト珪酸塩四エチル(TEO
S)を含浸して熱処理することにより、微細クラック内
にSiO2として残す方法や、前記微細クラックにシリコン
改質剤であるケイ酸コーティング剤を含浸して熱処理す
ることによりSiO2として残す方法などがある。
(実施例1) レジン・チャー法によって製造したC/C材を用意し、こ
のC/C材をあらかじめ約1500℃で高純度処理したあと高
温低圧炉に装着し、H2/CH3SiCl3の混合ガス雰囲気下
で、C/C材表面に蒸着法(CVD法)によって分子状のSiC
を蒸着させることにより、SiC蒸着膜を被覆形成させ
た。
この蒸着法によって表面の耐酸化処理を行ったC/C材
は、光沢のある表面状態を示し、従来のレトルト法で得
たものとは異なり、C/C材の原形通りに処理することが
できることから、曲面形状への耐酸化処理も容易であ
り、複雑な形状の処理も可能なものであると共に、SiC
蒸着膜の厚さは容易にコントロールできるものであっ
た。
このようにして、SiC蒸着膜を形成したあと冷却する過
程においては、C/C材の熱膨張係数(約1.2〜2×10-6
℃)とSiCの熱膨張係数(約3.5〜4×10-6/℃)の差に
よって、SiC蒸着膜に例えば5μm程度の微細クラック
を発生するので、このクラックに対し次のうよにしてSi
O2を含浸させる処理を行った。
すなわち、SiC蒸着膜を形成したのちのC/C材をオルト珪
酸塩四エチル(TEOS)中に180℃で4時間浸漬し、引き
上げて含浸状態を調べ、含浸不十分の場合は再含浸した
のち、サンドペーパーによる表面処理および洗浄を行っ
た。次いで、315℃で6時間加熱して硬化処理を行っ
て、SiC蒸着膜に生じた微細クラックにSiO2を含浸させ
た。
次に、上記実施例1によってSiCによる耐酸化処理後TEO
Sによる完全クラック処理を施したC/C材と、参考のため
にSiC耐酸化処理を施していないC/C材と、比較のために
SiC耐酸化処理後TEOSによるクラック処理を施していな
いC/C材と、SiCによる耐酸化処理後TEOSによるクラック
処理を約50%程度施した不完全クラック処理C/C材と、
を供試材として、各C/C材の熱空気に対する耐食性を評
価した。
このとき、供試材は25mmφのものとし、供試材裏面温
度:650℃,プロパンガスを用いたバーナー火炎温度:140
0℃でバーナー火炎照射を行い、各供試材の質量損失(g
/m2)を求めて耐食性を評価した。
この結果を第1図に示す。
第1図に示すように、SiC蒸着膜に形成された微細クラ
ックをTEOSにより完全クラック処理することによって、
バーナー火炎照射による質量損失を著しく少なくするこ
とが可能であり、熱空気に対する耐食性をかなり向上で
きることが確認された。そして、クラック処理を完全に
行わない場合には、TEOSによるクラック処理を全く行わ
ない場合よりも耐食性はかなり向上するものの、完全に
行った場合に比べて耐食性が低下することが確かめられ
た。このことは、微細クラックと熱空気に対する耐食性
との間に相関があることを示しているものであり、C/C
材の表面に蒸着されたSiC蒸着膜の微細クラックでC/C材
が露出した場合には、熱空気に対する耐食性を低下させ
ることを示している。
また、TEOS処理と質量損失速度との関係を調べたとこ
ろ、第1表に示すとおりであった。
第1表に示すように、冷却家庭でSiC蒸着膜に形成され
た微細クラックをTEOSで完全処理することによって、ク
ラック処理なしのC/C材に比べて約1/8の質量損失速度と
なり、耐酸化処理なしのC/C材に比べて約1/15の質量損
失速度となり、耐酸化性を著しく向上できることが確認
された。
(実施例2) レジン・チャー法によって製造したC/C材を用意し、実
施例1と同様にして、このC/C材をあらかじめ約1500℃
で高純度処理したあと高温低圧炉に装着し、H2/CH3SiC
l3の混合ガス雰囲気下で、C/C材表面に蒸着法(CVD法)
によって実施例1と同様に分子状のSiCを蒸着させてSiC
蒸着膜を被覆形成させた。
このようにしてSiC蒸着膜を被覆形成したあと冷却する
過程においては、前記したようにC/C材とSiCとの熱膨張
差によってSiC蒸着膜に微細クラックを発生するので、
このクラックに次のようにしてSiO2を含浸させる処理を
行った。
すなわち、シリコン改質剤として、(ケイ酸,メチルシ
リコン)+有機溶剤の2液タイプのものを用い、C/C材
を前記シリコン改質剤中に浸漬して真空引きすることに
より含浸させたのち、常温にて乾燥し、次いで80℃で2
時間加熱して硬化させた。この加熱によって、メチル基
とSiO2が90%残留するので、SiC蒸着膜に生じている微
細クラックにSiO2を含浸させることができた。
次に、上記実施例2によってSiCによる耐酸化処理後シ
リコン改質剤による完全クラック処理を施したC/C材
と、参考のためにSiC耐酸化処理を施していないC/C材
と、比較のためにSiC耐酸化処理後シリコン改質剤によ
るクラック処理を施していないC/C材と、SiCによる耐酸
化処理後シリコン改質剤によるクラック処理を約50%程
度施した不完全クラック処理C/C材と、を供試材とし
て、各C/C材の熱空気に対する耐食性を評価した。
このとき、供試材は25mmφのものとし、供試材裏面温
度:650℃,プロパンガス火炎温度:1400℃でバーナー火
炎照射を行い、質量損失(g/m2)を求めて耐食性を評価
した。
この結果を第2図に示す。
第2図に示すように、SiC蒸着膜に形成された微細クラ
ックをシリコン改質剤により完全クラック処理すること
によって、バーナー火炎照射による質量損失を著しく少
なくすることが可能であり、熱空気に対する耐食性をか
なり向上できることが確認された。そして、クラック処
理を不完全に行った場合には、実施例1の場合と同様に
耐食性が低下することが確かめられた。
また、シリコン改質剤処理と質量損失速度との関係を調
べたところ、第2表に示すとおりであった。
第2表に示すように、冷却過程でSiC蒸着膜に形成され
た微細クラックをシリコン改質剤で完全処理することに
よって、クラック処理なしのC/C材に比べて約1/6の質量
損失速度となり、耐酸化処理なしのC/C材に比べて約1/1
1の質量損失速度となり、耐酸化性を著しく向上できる
ことが確認された。
(実施例3) 繊維強化型の第3表に示すR・C/C材を用意して実施し
た。
そして、第3表に示した各R・C/C−1〜4材の熱空気
に対する耐食性を評価した。
このとき、供試材は25mmφのものとし、供試材裏面温
度:1000℃,プロパンガスを用いたバナー火炎温度:1650
℃でバーナー火炎照射を行い、質量損失(g/m2)を求め
ることにより評価した。この結果を第3図に示す。
第3図に示すように、C/C材の繊維・マトリックスの違
いによる質量損失に実質的な差異は認められず、各供試
材の質量損失速度はいずれもおおよそ13質量損失/minで
あった。
次に、第3表に示した各R・C/C−1〜4材を実施例1
と同様にして耐酸化処理に供し、各R・C/C−1〜4材
の表面に蒸着法(CVD法)によってSiC蒸着膜を被膜形成
させた。このとき、R・C/C−1〜3材におけるSiC蒸着
膜の厚さは約175μm,R・C/C−4材におけるSiC蒸着膜の
厚さは約130μmであった。
次いで、前記SiC蒸着膜被膜形成後の各R・C/C−1〜4
材の熱空気に対する耐食性を評価した。
このとき、供試材は25mmφのものとし、供試材裏面温
度:1000℃,プロパンガスを用いたバーナー火炎温度:16
50℃でバナー火炎照射を行い、質量損失(g/m2)を求め
ることにより評価した。この結果を第4図に示す。
第4図に示すように、第3図で評価したR・C/C−1〜
4材の表面にSiCによる耐酸化処理を施すことによっ
て、熱空気に対する質量損失を著しく少なくすることが
可能であった。そして、この場合にR・C/C−1〜4材
の繊維・マトリックスの違いによって熱空気に対する耐
食性に差がみられ、R・C/C材とSiC蒸着膜との熱膨張差
が大きいものほどSiC表面の微細クラックが大きくなる
ことから、耐食性が低くなる傾向にあることが確かめら
れた。この場合、母材構成が2DであるR・C/C−1〜2
材に比べて、母材構成が3DであるR・C/C−3〜4材の
方が高密度化されるので、熱膨張係数が小さくなり、Si
C蒸着膜との熱膨張係数差が拡大するため、微細クラッ
クの大きさは2D材に比べて3D材の方が大きくなり、熱空
気に対する耐食性が低下するものと考えられる。
次に、前記SiC表面の微細クラック発生による耐食性の
低下を防止するために、このクラックに対して実施例1
と同様にしてTEOSを用いるクラック処理を施し、前記微
細クラックにSiO2を含浸させた。
次いで、TEOSによる完全クラック処理を施した各R・C/
C−1〜4材の熱空気に対する耐食性を評価した。
このとき、供試材は25mmφのものとし、供試材裏面温
度:1000℃,プロパンガスを用いたバーナー火炎温度:16
50℃でバナー火炎照射を行い、質量損失(g/m2)を求め
て耐食性を評価した。この結果を第5図に示す。
第5図に示すように、SiC蒸着膜に形成された微細クラ
ックをTEOSにより完全クラック処置することによって、
バーナー火炎照射による質量損失を著しく少なくするこ
とが可能であり、熱空気に対する耐食性をかなり向上で
きることが確認された。そしてこの場合、バーナー火炎
照射による耐食性は、2D材(R・C/C−1〜2材)の方
が3D材(R・C/C−3〜4材)に比べて優れており、熱
空気に対する耐食性はR・C/C材の構成によらず、熱膨
張差で発生する微細クラックに依存することが確かめら
れた。
(比較例1) レジン・チャー法によって製造したC/C材を用意し、ア
ルミナ(Al2O3)/10%,珪素(Si):30%,炭化珪素(S
iC):60%からなる混合物粉末を上記C/C材とともに、レ
トルト内に入れ、アルゴン雰囲気中で約1600℃に加熱処
理することによって、C/C材の表面をSiで拡散反応させ
て表面のC/CをSiC化することにより、C/C材の表面にSiC
拡散層を形成させた。
このレトルト法によって表面の耐酸化処理を行ったC/C
材は、表面が極めて硬いSiC拡散層で覆われており、こ
のSiC拡散層の厚さ(深さ)は制御しにくいものであ
り、曲面形状のC/C材表面を耐酸化処理するためには改
良が必要なものであり、複雑な形状のものにはあまり適
していないものであった。
このようにしてSiC拡散層を形成したあと冷却する過程
においては、C/C材とSiC拡散層と熱膨張差によって、表
面に微小なクラックを発生するので、このクラックに次
のようにしてSiO2を含浸させる処理を行った。
すなわち、微少なクラックにオルト珪酸塩四エチル(TE
OS)を含浸させるために、数回の含浸工程と硬化工程と
を繰り返し、この硬化工程においてオルト珪酸塩四エチ
ルをSiO2に変性させて、クラック中にSiO2を含浸させ
た。
次に、実施例1においてCVD法により耐酸化処理したC/C
材と、比較例1においてレトルト法により耐酸化処理し
たC/C材と、参考のために耐酸化処理を施していないC/C
材とを供試材として、各C/C材の熱空気に対する耐食性
を評価した。
このとき、供試材は50mmφのものとし、供試材裏面温度
1000℃,プロパンガスを用いたバーナー火炎温度:1650
℃でバーナー火炎照射を行い、質量損失(g/m2)を求め
ることにより耐食性を評価した。この結果を第6図に示
す。
第6図に示すように、C/C材の表面にSiCによる耐酸化処
理を施すことによって、熱空気に対する質量損失を著し
く少なくすることが可能であり、比較例1のレトルト処
理C/C材よりも実施例1のCVD処理C/C材の方がより耐酸
化性に優れていることが確かめられた。
また、バーナー火炎照射時間と質量損失との関係を一次
に近似して、質量損失速度(質量損失/min)で表わした
ところ、第4表のとおりであった。
第4表に示すようにC/C材の表面にSiC耐酸化処理を行う
ことによって、処理しない場合に比べて質量損失速度は
約1/12〜1/15となり、CVD処理C/C材の方がレトルト処理
C/C材よりも質量損失速度が小さいことが認められた。
これは、CVD処理C/C材では、表面にSiCの蒸着膜が均一
に形成されているのに対して、レトルト処理C/C材で
は、SiCの拡散層が形成されかつその深さが均一でない
部分があるためと推察された。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明に係る炭素・炭素複
合材(C/C材)の表面処理方法は、当該C/C材の表面に蒸
着法によってSiC蒸着膜を被覆形成し、次いで、前記SiC
蒸着膜に生じた微細クラックにSiO2を含浸させるように
したから、このように表面処理されたC/C材は、耐熱
性,耐食・耐酸化性(特に熱空気に対する耐食・耐酸化
性)および強度剛性に優れていることが要求される部
分,部品,製品の素材として著しく好適なものであり、
再使用が十分に可能である軽量型の材料であるという非
常に優れた効果がもたらされる。そして、例えば、再使
用型の有翼宇宙往還機において熱的に最も厳しいノーズ
キャップおよびリーディングエッジ等に使用した場合
に、当該部分の寸法精度を高いものにするもとが可能で
あってこれと接合するインターフェース上の問題も著し
く少なくするとともに、熱空気に対する耐食性を著しく
向上させることが可能であり、大気圏の再突入時におけ
る酸化抵抗の大きなC/C材とすることができるという著
大なる効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例1においてTEOSによる微細ク
ラック処理の有無とバーナー火炎照射による質量損失と
の関連を調べた結果を示すグラフ、第2図は実施例2に
おいてシリコン改質剤による微細クラック処理の有無と
バーナー火炎照射による質量損失との関連を調べた結果
を示すグラフ、第3図は実施例3においてR・C/C材単
体の繊維・マトリックス構造とバーナー火炎照射による
質量損失との関連を調べた結果を示すグラフ、第4図は
同じく実施例3においてSiCによる耐酸化処理後のR・C
/C材の繊維・マトリックス構造とバーナー火炎照射によ
る質量損失との関連を調べた結果を示すグラフ、第5図
は同じく実施例3においてSiCによる耐酸化処理およびT
EOSによる繊維クラック処理後のR・C/C材の繊維・マト
リックス構造とバーナー火炎照射による質量損失との関
連を調べた結果を示すグラフ、第6図は比較例において
SiCによる耐酸化処理方法とバーナー火炎照射による質
量損失との関連を調べた結果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素/炭素複合材の表面に蒸着法によって
    SiC蒸着膜を被覆形成し、次いで前記SiC蒸着膜に生じた
    微細クラックにSiO2を含浸させることを特徴とする炭素
    /炭素複合材の表面処理方法。
JP14230987A 1987-06-09 1987-06-09 炭素/炭素複合材の表面処理方法 Expired - Lifetime JPH0735313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14230987A JPH0735313B2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09 炭素/炭素複合材の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14230987A JPH0735313B2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09 炭素/炭素複合材の表面処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63307181A JPS63307181A (ja) 1988-12-14
JPH0735313B2 true JPH0735313B2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=15312364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14230987A Expired - Lifetime JPH0735313B2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09 炭素/炭素複合材の表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0735313B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD720539S1 (en) 2012-09-07 2015-01-06 William Mitchell Scott Box
USD721495S1 (en) 2012-09-07 2015-01-27 William Mitchell Scott Box
US9352888B2 (en) 2012-09-07 2016-05-31 William Mitchell Scott Shipping container with grips and locking ports

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2624416B2 (ja) * 1991-12-24 1997-06-25 セントラル硝子株式会社 耐熱構造材料およびその製造法
JP2588340B2 (ja) * 1992-07-15 1997-03-05 川崎製鉄株式会社 耐熱・耐酸化性炭素材料の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD720539S1 (en) 2012-09-07 2015-01-06 William Mitchell Scott Box
USD721495S1 (en) 2012-09-07 2015-01-27 William Mitchell Scott Box
US9352888B2 (en) 2012-09-07 2016-05-31 William Mitchell Scott Shipping container with grips and locking ports

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63307181A (ja) 1988-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7374709B2 (en) Method of making carbon/ceramic matrix composites
JP5541659B2 (ja) 熱構造複合材部品の製造方法およびそれによって得られる部品
US20150004324A1 (en) Process for smoothing the surface of a part made of cmc material
CN109053207A (zh) 一种硅酸钇改性碳化硅纤维增强碳化硅复合材料及其制备方法
JP4539014B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材及びその製造方法
KR20000009035A (ko) 세라믹 함유 탄소/탄소 복합재료 및 그의 제조 방법
JPH0735313B2 (ja) 炭素/炭素複合材の表面処理方法
Zhang et al. High performance SiC/SiOC composites with in situ carbon interface
JP3853035B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材及びその製造方法
JP3844273B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材及びその製造方法
JP2812019B2 (ja) 炭素繊維/炭素複合材
JP3422515B2 (ja) 炭素質基材の耐酸化性被膜形成法
JP3548605B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材の耐酸化処理法
JP3853058B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材及びその製造方法
JP3494533B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材の製造方法
JPH0952777A (ja) 耐酸化性c/c複合材の製造方法
JP2607409B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材の耐酸化処理法
JPH0292886A (ja) 耐酸化性を有する炭素繊維強化複合材料の製造法
JPH04224182A (ja) 強化繊維及びマトリックスとの間に炭素中間相を有する耐熱複合材料の製造方法
JP3461424B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材の製造方法
JPH06345571A (ja) 高温耐酸化性c/c複合材の製造方法
JP2579563B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材の耐酸化処理法
JP2000219584A (ja) 炭化ケイ素被覆した炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法
JP3519748B2 (ja) 防熱材
JP3599791B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材の耐酸化処理法