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JPH0736705B2 - 中性点クランプ式電力変換器の制御装置 - Google Patents
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JPH0736705B2 - 中性点クランプ式電力変換器の制御装置 - Google Patents

中性点クランプ式電力変換器の制御装置

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JPH0736705B2
JPH0736705B2 JP3058493A JP5849391A JPH0736705B2 JP H0736705 B2 JPH0736705 B2 JP H0736705B2 JP 3058493 A JP3058493 A JP 3058493A JP 5849391 A JP5849391 A JP 5849391A JP H0736705 B2 JPH0736705 B2 JP H0736705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電力を直流電力に
変換するパルス幅変調制御(PWM制御)コンバ―タ
や、直流電力を交流電力に変換するPWM制御インバ―
タ等に適用される3レベルの出力電圧を発生する中性点
クランプ式電力変換器の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の中性点クランプ式インバ
―タの主回路及び制御回路構成図を示す。図は1相分
(U相分)を示し、3相出力インバ―タの場合、V,
W,相も同様に構成される。
【0003】図中、Vd1,Vd2は直流電源、S1 〜S4
は自己消弧素子、D1 〜D4 はフリ―ホイリングダイオ
―ド、D5 ,D6 はクランプ用ダイオ―ド、LOADば
負荷、CTU は電流検出器である。又、制御回路とし
て、比較器CU ,C1 ,C2 、電流制御補償回路G
U (s) 、三角波発生器TRG、シュミット回路SH1
SH2 が設けられている。
【0004】このインバ―タの出力電圧VU は、4つの
素子S1〜S4 をオン、オフさせることによって、次の
ように変化する。ただし、全体の直流電圧をVd とし、
d1=Vd2=Vd /2とする。即ち、 S1 とS2 がオンのとき、VU =+Vd /2 S2 とS3 がオンのとき、VU =0 S3 とS4 がオンのとき、VU =−Vd /2 となる。この時、素子は2個ずつオンさせなければなら
ない。3個同時にオンになると、直流電源を短絡し、過
電流によって素子を破壊してしまう。
【0005】例えば、素子S1 〜S3 にオン信号が入る
と、直流電圧Vd1を素子S1 ―S2―S3 ―ダイオ―ド
6 で短絡し、過大な短絡電流が素子に流れ、素子を壊
してしまう。
【0006】このような直流短絡を防止するため、素子
1 とS3 を逆動作させ、素子S2S4 を逆動作させてい
る。即ち、素子S1 がオンのときは素子S3 をオフさ
せ、素子S3 がオンのときは素子S1 をオフさせてい
る。同様に、素子S2 がオンのときは素子S4 をオフさ
せ、素子S4 がオンのときは、素子S2 をオフさせてい
る。図8は、中性点クランプ式インバ―タの従来のパル
ス幅変調制御法を説明するためのタイムチャ―ト図であ
る。
【0007】図中、X,YはPWM制御の搬送波信号
で、Xは+EMAX 〜0の間を変化する三角波、Yは−E
MAX 〜0の間を変化する三角波である。また、ei はP
WM制御入力信号である。入力信号ei と三角波X、Y
とを比較し、素子S1 〜S4 のゲ―ト信号g1 ,g2
作る。即ち、 ei >Xのとき、g1 =1で、S1 をオン、S3 をオフ
させる。 ei ≦Xのとき、g1 =0で、S1 をオフ、S3 をオン
させる。 ei ≧Yのとき、g2 =0で、S4 をオフ、S2 をオン
させる。 ei <Yのとき、g2 =1で、S4 をオン、S2 をオフ
させる。
【0008】この結果、出力電圧VU は、図の最下段の
ようになり、その平均値(破線で示す)は前記入力信号
i に比例した値となる。このように、中性点クランプ
式インバ―タでは、出力電圧VU として、3レベル(+
d /2,0,−Vd /2)の電圧が得られ、高調波成
分の少ない電圧波形となる。電動機負荷の場合は、電流
の脈動は小さくなり、トルクリップルも低減できる利点
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の中性点
クランプ式インバ―タの制御装置には、次のような問題
点がある。
【0010】即ち、インバ―タを構成する素子S1 〜S
4 が理想的なスイッチング素子である場合は問題ない
が、実際には素子にオフ信号を与えてもすぐにオフせ
ず、一定の時間を経てタ―ンオフする。オフからオンに
移るときも同様であるが、一般には、タ―ンオフ時間の
方がタ―ンオン時間より長い。
【0011】従って、例えば、素子S1 にオフ信号を与
えると同時に素子S3 にオン信号を与えると、素子S1
がまだオフしないうちに素子S3 がオンし、3つの素子
1〜S3 がオンになる期間が発生し、直流電源を短絡
し、過大な電流が流れて素子を壊すことになる。
【0012】図9及び図10はその問題点を解決するた
めの従来のPWM制御方法を説明するためのタイムチャ
―ト図である。図中、g1 ,g2図8のPWM制御法に
よって求めた信号である。
【0013】信号g1 から素子S1 のゲ―ト信号gs1
作り、信号g1 の反転信号から素子S3 のゲ―ト信号g
s3を作る。ゲ―ト信号gs1は信号g1 が「0」から
「1」に変わったあとΔtD (むだ時間)だけ「0」状
態を保ち、その後gs1=g1 とする。また、ゲ―ト信号
s3は信号g1 の反転信号が「0」から「1」に変わっ
たあとΔtD (むだ時間)だけ「0」状態を保ち、その
後gs3=g1 の反転信号とする。前記むだ時間ΔtD
素子のタ―ンオフ時間等を考慮して決められる。このよ
うに、素子S1 とS3 のゲ―ト信号gs1,gs3のオン期
間をむだ時間ΔtD だけ各々短くすることにより、素子
1 とS3 が同時にオンになることを防止している。素
子S2 とS4 のゲ―ト信号gs2,gs4も同様である。こ
の従来の、むだ時間を用いて直流短絡を防止する方法は
次のような欠点がある。即ち、前記むだ時間ΔtD の期
間、出力電流の方向によりインバ―タの出力電圧VU
値が変わってしまうことである。
【0014】図9は素子S2 がオンのとき(S4 はオ
フ)素子S1 とS3 をむだ時間ΔtDを保ちながら交互
にオン,オフさせたときのインバ―タの出力電圧を示
す。
【0015】VU(+)は出力電電流IU が図5の矢印の方
向(正方向)に流れているときの出力電圧を、VU(-)
出力電流IU 図7の矢印と反対方向(負方向)に流れて
いるときの出力電圧を示す。むだ時間ΔtD の間、素子
1 とS3 はともにオフ状態にあり、IU が正のときは
素子S2 を介して電流が流れ、VU(+)=0となり、IU
が負のときはダイオ―ドD1 ,D2 を介して電流が流れ
てVU(-)=Vd /2となる。すなわち、最初のゲ―ト信
号g1 の通り素子S1 ,S3 をオン,オフさせた場合の
出力電圧をVU とすると、 IU >0のとき、VU(+)=VU −ΔVD U <0のとき、VU(-)=VU +ΔVD となる。ただし、ΔVD はむだ時間ΔtD に基づくバイ
アス電圧である。
【0016】また、図10は素子S3 がオン(S1 はオ
フ)のとき、素子S2 とS4 をむだ時間ΔtD を保ちな
がら交互にオン,オフさせた時のインバ―タ出力電圧を
示す。 VU(+)は出力電流IU が図7の矢印の方向(正
方向)に流れているときの出力電圧を、VU(-)は出力電
流IU が図7の矢印と反対方向(負方向)に流れている
ときの出力電圧を示す。むだ時間ΔtD の間、素子S2
とS4 はともにオフ状態にあり、IU が正のときはダイ
オ―ドD3 ,D4 を介して電流が流れてVU(+)=−Vd
/2となり、IU が負のときは素子S3 を介して電流が
流れて、VU(-)=0となる。すなわち、最初のゲ―ト信
号g2 の通り素子S2,S4 をオン,オフさせた場合の
出力電圧をVU とすると、図10で説明したときと同様
に、 IU >0のとき、VU(+)=VU −ΔVD U <0のとき、VU(-)=VU +ΔV となる。このむだ時間Δt に基づくバイアス電圧Δ
D は、出力電流IU の向きによって決定され、PWM
制御の搬送波(三角波)周波数をfc とした場合、次の
ように表される。 ΔVD =(Vd /2)・fc ・ΔtD 例えば、fc =1KHZ ,ΔtD =100μsec とした
場合、 ΔVD =0.1・(Vd /2) となる。このバイアス電圧ΔVD は、出力電流IU を制
御するとき外乱源として作用し、当該電流波形を歪ませ
る問題が残る。従来は、この外乱源を打ち消すため、P
WM制御の入力信号ei に出力電流の方向に応じてΔV
D に比例した補償電圧±ΔeD を加えている。しかし、
完全には打ち消すことが難しく、出力電流に波形歪みが
残ってしまうのが実状である。また、この補償電圧±Δ
D を加えた分だけ、PWM制御の制御範囲が狭くな
り、結果的に、中性点クランプ式インバ―タの利用率を
低下させることになる。
【0017】このように従来の中性点クランプ式インバ
―タのPWM制御には、直流短絡を防止するため、素子
1 とS3 及び素子S2 とS4 のそれぞれの切換え時に
むだ時間を設けているが、このむだ時間により出力電流
が歪み、インバ―タの利用率が低下するという問題点が
ある。
【0018】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、むだ時間をなくし、かつ直流短絡も防止できる
中性点クランプ式電力変換器の制御装置を提供すること
を目的とする。 [発明の構成]
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、直列接続された4個の自己消弧素子S1
2 ,S3 ,S4 と、これらの各素子に逆並列接続され
るフリ―ホイリングダイオ―ドD1 ,D2 ,D3 ,D4
と、クランプ用ダイオ―ドD5 ,D6 とで構成される中
性点クランプ式電力変換器において、パルス幅変調制御
用搬送波として、1つは零とプラス側で変化する三角波
X、もう1つは零とマイナス側で変化する三角波Yを発
生する三角波発生手段と、前記電力変換器の出力電流或
いは出力電流に対応した信号IU の方向を判別する手段
と、前記IU が、IU ≧0の条件で前記下側の2つの自
己消弧素子S3 ,S4 をオフとし、PWM制御入力信号
i と前記三角波X,Yとを比較し、 ei >Xのとき、前記上側の2つの自己消弧素子S1
2 をオン Y≦ei ≦Xのとき、前記上側の自己消弧素子S2 をオ
ン(S1 をオフ) ei <Yのとき、前記上側の2つの自己消弧素子S1
2 をオフ させるゲ―ト信号と、前記IU が、IU <0の条件で前
記上側の2つの自己消弧素子S1 ,S2 をオフとし、 ei >Xのとき、前記下側の2つの自己消弧素子S3
4 をオフ Y≦ei ≦Xのとき、前記下側の自己消弧素子S3 をオ
ン(S4 をオフ) ei <Yのとき、前記下側の2つの自己消弧素子S3
4 をオン させるゲ―ト信号とを作る手段を具備したことを特徴と
するものである。
【0020】
【作用】本発明は、中性点クランプ式電力変換器を構成
する4つの素子S1〜S4 のゲ―ト信号を出力電流IU
の方向によって制限することにより直流短絡を防止し、
かつ従来必要とされいてた無駄時間をなくしたものであ
る。
【0021】即ち、IU ≧0のとき、当該出力電流IU
は素子S3 とS4 を介して流れることはないので、素子
3 とS4 をオフ状態にしておく。逆に、IU <0のと
き、当該出力電流IU は素子S1 とS2 を介して流れる
ことはないので、素子S1 とS2 をオフ状態にしてお
く。このように、上側2つの素子が下側2つの素子のど
ちらか一対はオフ状態にあり、変換器が直流短絡するこ
とはなくなる。
【0022】従来の制御装置では、素子S1 とS3 を同
時にオンさせないようにむだ時間を設けていたが、本発
明によれば、IU ≧0のとき、素子S3 は常にオン状態
にあり、素子S1 のゲ―ト信号にむだ時間を設ける必要
がなくなる。また、IU <0のとき、素子S1 は常にオ
フとなっており、やはり、素子S3 のゲ―ト信号にむだ
時間を設ける必要もない。同様に素子S2 とS4 の間で
むだ時間を設ける必要もなくなる。
【0023】即ち、本発明によれば、PWM制御の入力
信号ei と三角波XまたはYと比較して得られた信号
を、素子S1 〜S4 のゲ―ト信号として直接用いること
ができるようになり、出力電圧は前記入力信号ei に比
例した値が得られ、歪みのない出力電流に制御出来るよ
うになる。また、むだ時間に伴う変換器の利用率低下も
なくなり、従来の問題点を解決することができる。
【0024】
【実施例】図1は、本発明の中性点クランプ式インバ―
タの制御装置を説明するための主回路構成図および制御
装置のブロック図の一実施例を示す。
【0025】図中、Vd1,Vd2は直流電源、S1
2 ,S3 ,S4 は自己消弧素子、D12 ,D3 ,D
4 はフリ―ホイリングダイオ―ド、D5 ,D6 はクラン
プ用ダイオ―ド、LOADは負荷、CTU は電流検出器
である。又、制御回路として、比較器CU ,C1
2 、電流制御補償回路GU (s) 、三角波発生器TR
G、シュミット回路SH1 ,SH2 、ヒステリシス回路
HS、反転器IV〜IV3 、論理積回路AND1 〜AN
4 が設けられている。この図は1相分(U相分)のみ
を示しているが、3相負荷の場合、他の2相(V相,W
相)も同様に構成される。
【0026】U相の負荷電流IU を電流検出器CTU
より検出し、電流制御回路の比較器CU に入力する。比
較器CU は電流指令値IU * と電流検出値IU とを比較
し、偏差εU =IU * −IU を求める。当該偏差εU
次の制御補償回路GU (s) で増幅し、PWM制御の入力
信号ei とする。
【0027】三角波発生器TRGは2つの三角波X,Y
を発生し、比較器C1 ,C2 に入力する。比較器C1
三角波Xと前記入力信号ei を比較しシュミット回路S
1を介して素子素子S1 とS3 のためのゲ―ト信号g
1 を作る。又、比較器C2 は三角波Yと前記入力信号e
i を比較し、シュミット回路SH2 を介して素子S2
4 のためのゲ―ト信号g2 を作る。ヒステリシス回路
HSはインバ―タの出力電流IU の方向を検出するもの
で、その出力sigは次のようになる。 IU ≧0のとき、sig=1 IU <0のとき、sig=0
【0028】反転器IV1 〜IV3 及び論理積回路AN
1 〜AND4 を介して、次の論理演算を行ない、素子
1 〜S4 のゲ―ト信号gs1〜gs4を求める。即ち、 となる。図2は、本発明の動作を説明するためのタイム
チャ―ト図である。
【0029】PWM制御の搬送波Xは0〜+EMAX の間
で変化する一定周波数の三角波である。又、搬送波Yは
0〜−EMAX の間で変化する一定周波数の三角波で、搬
送波Xと同相になっている。PWM制御入力信号ei
前記三角波X,Yとを比較し、信号g1 ,g2 を作る。
即ち、 ei >Xのとき、g1 =1 ei ≦Xのとき、g1 =0 ei <Yのとき、g2 =1 ei ≧Yのとき、g2 =0 となる。
【0030】また、インバ―タの出力電流IU が破線の
ように変化した場合、ヒステリシス回路HSの出力si
gは、a点で「0」から「1」に、また、b点で「1」
から「0」になる。素子S1 のケ―ト信号gs1は、si
g=1(IU ≧0)のとき、gs1=g1 となり素子S1
をオン,オフし、sig=0(IU <0)のとき、gs1
=0となり素子S1 をオフする。素子S2 のケ―ト信号
s2は、 sig=0(IU <0)のとき、gs2=0となり素子S
2 をオフする。素子S3 のケ―ト信号gs3は、 sig=1(IU ≧0)のとき、gs3=0となり素子S
3 をオフする。素子S4 のゲ―ト信号gs4は、sig=
0(IU <0)のとき、gs4=g2 となり素子S4 をオ
ン,オフし、sig=1(IU ≧0)のとき、gs4=0
となり素子S4 をオフする。
【0031】即ち、IU ≧0のときは、下側の素子S3
とS4 はオフ状態となり、上側の素子S1 とS2 が元の
信号g1 ,g2 に従ってオン,オフ動作することにより
PWM制御を行っている。
【0032】また、IU <0のときは、上側の素子S1
とS2 はオフ状態となり、下側の素子S3 とS4 が元の
信号g1 ,g2 に従ってオン,オフ動作することにより
PWM制御を行っている。
【0033】従って、従来のむだ時間ΔtD は必要なく
なり、インバ―タの出力電圧VU はPWM制御の三角波
X,Yと入力信号eiを比較して求めた元の信号g1
2に従った波形となり、その平均値は当該入力信号e
i に比例した値となる。
【0034】図3は本発明の別の実施例を示す制御回路
の構成図で、図中、MM1 ,MM2はモノマルチ回路、
AND1 〜AND9 は論理積回路、MT1 〜MT4 は最
小オン時間設定回路、OR1 ,OR2 は論理和回路であ
る。他の記号は図1に示した記号に準ずる。また、図4
は図3の最小オン時間設定回路の具体的な回路例を示す
もので、MM11はモノマルチ回路、OR11は論理和回路
である。図5及び図6は、図3の制御回路の動作説明を
行なうためのタイムチャ―ト図である。以下この図5及
び図6を参照しながら、図3,図4の説明を行なう。
【0035】図5は図2のタイムチャ―トのb点を拡大
したもので、出力電流IU の方向がb点で正から負に切
り替る。信号sigが「1」から「0」に移るタイミン
グで図3のモノマルチ回路MM1 をトリガしその出力m
1 を時間Δt1 の間「0」にする。b点付近では、g1
=0となっており、g2 はb点より時間ψだけ前に
「0」から「1」に切り替っている。sig=1(IU
≧0)のとき、信号g1 ,g2 に関係なくgs3,gs4
0となり、素子S3 とS4 はオフとなる。 ψだけ前にオンからオフに切り替る。b点でsigが
「1」から「0」にに切り替ると、信号g1 ,g2 に関
係なくgs1,gs2は「0」となり、素子S1 ,S2 はオ
フとなる。 即ち、この場合、素子S2 にオフ信号が与えられてから
時間ψ後に素子S3 とS4 にオン信号が与えられること
になる。
【0036】一般に、インバ―タを構成するスイッチン
グ素子S1 〜S4 はオフ信号が与えられてもすぐにタ―
ンオフすることはできず、一定の遅れ時間がある。素子
がタ―オンするときも同様に遅れ時間があるが、一般に
はタ―ンオフ時間の方がタ―ンオン時間より長い。この
ため、時間ψが素子S2 のタ―オフ時間より短い場合、
b点付近で、素子S2 がオフする前に素子S3 ,S4
オンし、図1の直流電源Vd2をダイオ―ドD5 ―素子S
2 ―素子S3 ―素子S4 の経路で短絡してしまう。これ
により、過大な電流が流れ、素子を壊してしまう。
【0037】そこで、図3に示すように、信号sigの
立ち上りで動作するモノマルチ回路MM1 と信号sig
の立ち下りで動作するモノマルチ回路MM2 を用意し、
それらの出力信号m1 ,m2 を論理積回路AND5 によ
り論理積を取り、m3 =m1 ・m2 として、次の論理積
回路AND6 〜AND9 に入力する。
【0038】図5に示すようにモノマルチ回路MM1
MM2 の出力信号m1 ,m2 はΔt1 の時間だけ「0」
となる。論理積回路AND6 〜AND9 は論理積回路A
ND1 〜AND4 の出力信号gs1〜gs4と前記信号m3
の論理積をとるもので、図5のの場合、b点でモノマル
チ回路MM1 が動作し、全ての素子S1 〜S4をΔt1
の期間だけオフさせる。この結果、素子S3 ,S4 のゲ
―ト信号 gs3,gs4はそれぞれ破線のようにgs31
s41 となる。モノマルチ回路MM1 ,MM2 の設定時
間Δt1 を素子のタ―ンオフ時間より長くすれば、前述
の直流短絡を防止することができる。図6は図2のb´
点で電流の方向が変化した場合を想定して、その付近を
拡大したものである。
【0039】b´点でモノマルチ回路MM1 が動作し、
Δt1 だけ全ての素子をオフさせるようにゲ―ト信号g
s11 ,gs21 ,gs31 ,gs41 が与えられる。この結
果、素子S1 のゲ―ト信号gs11 のオン期間が幅が狭く
なり素子の最小オン時間ΔtONを満足できなくなる。
【0040】一般に、大容量のインバ―タでは、自己消
弧素子としてGTO(ゲ―トタ―ンオフサイリスタ)な
どが使われ、タ―ンオフ時の過電圧を抑制するためスナ
バ回路が設置される。このスナバ回路コンデンサの電圧
を初期化する(放電させる)ため、GTOをオンさせた
時、一定時間(最小オン時間:例えば100マイクロ秒
程度)オン状態を維持しなければならない。このスナバ
コンデンサの電圧が十分低くならない内に再び素子をオ
フすると当該コンデンサ電圧が異常に高くなり、素子に
過電圧が印加され、素子を壊してしまう。
【0041】図6の場合、素子S1 のオン期間が短いた
め、スナバコンデンサの放電が十分お行われず、素子S
1 が過電圧で壊れる危険がある。そこで、図3ではゲ―
ト信号gs11 ,gs21 ,gs31 ,gs41 を最小オン時間
設定回路MT1 〜MT4 を介して、信号gs12
s22 ,gs32 ,gs42 としている。
【0042】最小オン時間設定回路MT1 の具体的回路
例を図4に示す。モノマルチ回路MM11は信号gs11
立ち上りで動作し、時間Δt11だけ「1」となる。論理
和回路OR11により、モノマルチ回路MM11の出力信号
11と論理積回路AND6 の出力信号gs11 との論理和
をとり、図6の破線で示した信号gs12 が得られる。設
定時間Δt11を前述の最小オン時間ΔtONより少し長く
することにより、スナバコンデンサの電圧を十分に放電
させことができ、過電圧が発生することる。
【0043】しかし、ここで問題点がもう1つ残る。即
ち、素子S1 のオン時間を前述のように長くした場合、
図6のδの期間で、素子S1 がオンで素子S2 がオフに
なる。このδの期間、図1のインバ―タの出力電流Iu
の向が図の矢印方向に流れていた場合、素子S2 がオフ
しているため電流IU ばダイオ―ドD3 ,D4 を介して
ながれ、素子S2 のカソ―ド側端子は直流電源Vd2の負
側に接続され、かつ素子S1 がオンしているため、素子
2 のアノ―ド側端子は直流電源Vd1の正側に接続され
る。故に、素子S2 に直流全電圧Vd =Vd1+Vd2が印
加され、過電圧により素子S2 を壊すことになる。
【0044】この問題を解決するため、本発明では、図
3に示すように論理和回路 OR1,OR2 を設けてい
る。即ち、素子S1 のゲ―ト信号gs11 が「1」のと
き、論理和回路OR1 により、素子S2 も「1」になる
ようにし、直流全電圧が素子S2 に印加されるのを防止
している。これを図6で説明すると、素子S1 のゲ―ト
信号gs11 がgs12 のようにオン期間が広げられた場
合、素子S2 ゲ―ト信号gs21 もgs22 (破線で示す)
のようにオン期間を広げることにより前述の直流全電圧
が素子S2 に印加されるモ―ドをなくしている。上側2
つの素子S1 ,S2がオンのとき、下側2つの素子
3 ,S4 は必ずオフとなっているため、直流電源を短
絡することはない。
【0045】このことは、素子S3 とS4 にも当てはま
り、論理和回路OR2 によって素子S4 がオンの時は必
ず素子S3 もオンになるようにして素子S3 に直流全電
圧Vd が印加されるのを防いでいる。この時、上側2つ
の素子S1 ,S2 はオフとなっているので、直流電源を
短絡することはない。
【0046】以上のように、本発明の中性点クランプ式
インバ―タの制御装置によれば、インバ―タの出力電流
の方向により上側2つの素子或いは下側2つの素子のど
ちらかをオフ状態にして直流電源を短絡するモ―ドをな
くしており、従来不可欠とされていたむだ時間をなくし
いる。これにより、変換器の利用率が向上し、装置の小
形軽量化あるいはコスト低減を図ることができるように
なる。また、むだ時間に伴なう電流制御系への外乱がな
くなり、歪みのない正弦波電流を負荷に供給できる。
【0047】図1の装置では、出力電流の方向を判断す
るのに、実際の電流IU を検出し、それを用いて方向の
判定を行なっている。この場合、出力電流にリプルがあ
る時は零点付近で、頻繁に正負が切り換えられ、その判
定が難しくなる。
【0048】インバ―タの出力電流を制御する場合、そ
の電流基準信号IU * を用いて出力電流の方向を判定す
るのがよい。即ち、電流基準IU * にはリプルがなく、
零点の判定が楽に行なえ、特に、電流制御によりIU
U * になっていると考えれば、方向の判定誤差はわず
かとなる。多少位相がずれたとしても、電流制御波形が
若干歪む程度で、素子を壊す恐れはない。 以上の説明
はU相分のインバ―タについて述べたが、V相,W相も
同様に制御され、従来の問題点は解決される。また、3
相3線式の負荷にも同様に適用されることは言うまでも
ない。更に、搬送波X,Yの周波数は一定として説明し
たが、両者の位相が一致していれば、周波数を変えても
同様に適用できることは言うまでもない。
【0049】又、以上の実施例は説明を分り易くするた
め、ハ―ドウェアの制御ブロック図として表したが、マ
イクロコンピュ―タ等を用いて本発明をソフトウェアに
よる演算で行なうことができることは言うまでもない。
【0050】以上は直流電力を交流電力に変換するイン
バ―タについて説明したが、交流電力を直流電力に変換
するコンバ―タについても同様に適用することができる
ことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明のように、本発明の中性点クラ
ンプ式電力変換器の制御装置によれば、従来必要とされ
ていた、むだ時間を設けることなく直流電源短絡を防止
することが可能となる。そのため、変換器の利用率が向
上し、装置の小形軽量化あるいはコスト低減が図られ
る、又、むだ時間に伴なう電流制御系への外乱がなくな
り、歪みのない正弦波電流を負荷に供給できる中性点ク
ランプ式電力変換器の制御装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中性点クランプ式電力変換器の制御装
置の一実施例を示す主回路の構成図と制御装置のブロッ
ク図。
【図2】本発明の動作を説明するためのタイムチャ―ト
図。
【図3】本発明の他の実施例を示す制御ブロック図。
【図4】[図3]の一部詳細回路図。
【図5】[図3]に示す変発明の他の実施例の動作を説
明するためのタイムチャ―ト図。
【図6】[図3]に示す変発明の他の実施例の動作を説
明するためのタイムチャ―ト図。
【図7】中性点クランプ式電力変換器の主回路の構成図
と従来の制御装置のロック図。
【図8】従来の制御装置による動作を説明するためのタ
イムチャ―ト図。
【図9】従来の制御装置による動作を説明するためのタ
イムチャ―ト図。
【図10】従来の制御装置による動作を説明するための
タイムチャ―ト図。
【符号の説明】
d1,Vd2…直流電源、S1 〜S4 …自己消弧素子、D
1 〜D4 …フリ―ホイリングダイオ―ド、D5 ,D6
クランプ用ダイオ―ド、LOAD…負荷、CTU…電流
検出器、CU ,C1 ,C2 ,C3 …比較器、GU (s) …
電流制御補償回路、TRG…三角波発生器、SH1 ,S
2 ,SH3 …シュミット回路、HS…ヒステリシス回
路、IV1 〜IV3…反転回路、AND1 〜AND9
論理積回路、MM1 ,MM2 ,MM11…モノマルチ回
路、MT1 〜MT4 …最小オン時間設定回路、OR1
OR2 ,OR11…論理和回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された4個の自己消弧素子S
    1 ,S2,S3 ,S4と、これらの各素子に逆並列接続さ
    れるフリ―ホイリングダイオ―ドD1 ,D2,D3 ,D4
    と、クランプ用ダイオ―ドD5 ,D6 とで構成される
    中性点クランプ式電力変換器において、パルス幅変調制
    御用搬送波として、1つは零とプラス側で変化する三角
    波X、もう1つは零とマイナス側で変化する三角波Yを
    発生する三角波発生手段と、前記電力変換器の出力電流
    或いは出力電流に対応した信号IU の方向を判別する手
    段と、前記IU が、IU ≧0の条件で前記下側の2つの
    自己消弧素子S3 ,S4 をオフとし、PWM制御入力信
    号ei と前記三角波X,Yとを比較し、 ei >Xのとき、前記上側の2つの自己消弧素子S1
    2 をオン Y≦ei ≦Xのとき、前記上側の自己消弧素子S2 をオ
    ン(S1 をオフ) ei <Yのとき、前記上側の2つの自己消弧素子S1
    2 をオフ させるゲ―ト信号と、前記IU が、IU <0の条件で前
    記上側の2つの自己消弧素子S1 ,S2 をオフとし、 ei >Xのとき、前記下側の2つの自己消弧素子S3
    4 をオフ Y≦ei ≦Xのとき、前記下側の自己消弧素子S3 をオ
    ン(S4 をオフ) ei <Yのとき、前記下側の2つの自己消弧素子S3
    4 をオン させるゲ―ト信号とを作る手段を具備して成る中性点ク
    ランプ式電力変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記上側2つの自己消弧素子S1 ,S
    2 のうち自己消弧素子S1 にオンゲ―ト信号を与える場
    合、自己消弧素子S2 にも必ずオンゲ―ト信号を与え、
    前記下側の2つの自己消弧素子S3 ,S4 のうち自己消
    弧素子S4 にオンゲ―ト信号を与える場合、自己消弧素
    子S3 にも必ずオンゲ―ト信号を与える手段を具備した
    ことを特徴とする請求項第1項記載の中性点クランプ式
    電力変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】 直列接続された4個の自己消弧素子S
    1 ,S2,S3 ,S4と、これらの各素子に逆並列接続さ
    れるフリ―ホイリングダイオ―ドD1 ,D2,D3 ,D4
    と、クランプ用ダイオ―ドD5 ,D6 とで構成される
    中性点クランプ式電力変換器において、パルス幅変調制
    御用搬送波として、1つは零とプラス側で変化する三角
    波X、もう1つは零とマイナス側で変化する三角波Yを
    発生する三角波発生手段と、前記電力変換器の出力電流
    或いは出力電流に対応した信号IU の方向を判別する手
    段と、前記IU が、IU ≧0の条件で前記下側の2つの
    自己消弧素子S3 ,S4 をオフとし、PWM制御入力信
    号ei と前記三角波X,Yとを比較し、 ei >Xのとき、前記上側の2つの自己消弧素子S1
    2 をオン Y≦ei ≦Xのとき、前記上側の自己消弧素子S2 をオ
    ン(S1 をオフ) ei <Yのとき、前記上側の2つの自己消弧素子S1
    2 をオフ させるゲ―ト信号と、前記IU が、IU <0の条件で前
    記上側の2つの自己消弧素子S1 ,S2 をオフとし、 ei >Xのとき、前記下側の2つの自己消弧素子S3
    4 をオフ Y≦ei ≦Xのとき、前記下側の自己消弧素子S3 をオ
    ン(S4 をオフ) ei <Yのとき、前記下側の2つの自己消弧素子S3
    4 をオン させるゲ―ト信号とを作る手段と、前記電力変換器の出
    力電流或いは出力電流に対応した信号IU の方向が切替
    わった際に所定時間Δt1 前記ゲ―ト信号を鎖錠する手
    段を具備して成る中性点クランプ式電力変換器の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記所定時間Δt1 前記ゲ―ト信号を
    鎖錠する場合、それまでオン状態にあった自己消弧素子
    の最小オン時間を確保する手段を備えたことを特徴とす
    る請求項第3項記載の中性点クランプ式電力変換器の制
    御装置。
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DE19725825C2 (de) * 1996-06-18 2003-12-18 Toshiba Kawasaki Kk Neutralpunktgeklemmter Leistungsumrichter
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