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JPH0737671B2 - 片面が無電解めっきされるとともに、非めっき面が梨地状に加工される樹脂成形品の製造方法。 - Google Patents
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JPH0737671B2 - 片面が無電解めっきされるとともに、非めっき面が梨地状に加工される樹脂成形品の製造方法。 - Google Patents

片面が無電解めっきされるとともに、非めっき面が梨地状に加工される樹脂成形品の製造方法。

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JPH0737671B2
JPH0737671B2 JP35971292A JP35971292A JPH0737671B2 JP H0737671 B2 JPH0737671 B2 JP H0737671B2 JP 35971292 A JP35971292 A JP 35971292A JP 35971292 A JP35971292 A JP 35971292A JP H0737671 B2 JPH0737671 B2 JP H0737671B2
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憲一 塚田
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吉野電化工業株式会社
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  • Chemically Coating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(めっきの意味について)本明細書におい
て、「めっき」とは、対象物に極めて薄い金属の皮膜を
付着させることを言うものとし、電気分解によるめっき
に限らず、銀鏡反応や蒸着、メタリコンなどを含み、ま
た化学的に金属イオンを還元して物品の表面に金属皮膜
を析出させる方法等を含むものとし、これらのうちで、
電気分解によらないめっきを無電解めっきと言い、物品
の表または裏面の一方のみにめっきしたもの若しくはめ
っき面を残したものを片面めっきと言う。そして、無電
解めっきと片面めっきを組み合わせためっきを、片面無
電解めっきと言う。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形品に片面無電
解めっき処理するとともに、非めっき面が梨地状に加工
される樹脂成形品の製造方法。
【0003】
【従来の技術】めっきは、物品表面の硬化、保護、美粧
化、鏡面化、耐摩耗性及び潤滑性の向上、導電化、電気
回路の形成、電子機器内部からの干渉電磁波の漏洩の防
止もしくは外部からの電磁波による電子機器の誤作動の
防御などの機能的な特徴があるので、従来より広く用い
られてきた。とくに最近では、電子部品の発達に伴なっ
て、めっきされる物品の素材と組み合わされることによ
り、その高機能化が相俟って応用されてきた。
【0004】電子機器の発達に伴い、電子機器から発生
する電磁波の漏洩防止や干渉電磁波による誤作動の防御
のために電子機器の樹脂成形部品等に施す無電解めっき
が米国で開発され、「電磁波シールドめっき」として脚
光を浴び、わが国でも電子機器の樹脂製筐体等の部品に
多く採用されるに至っている。無電解めっきの中でも、
Cu、Ag、Zn、Niなどの金属皮膜は、電磁波をシ
ールド(遮蔽)する効果があり、僅か数μmのCuめっ
き皮膜は、電磁波の通過を抑えるという特徴を持ってい
る。この特徴を活かし、無電解Cu皮膜の防錆目的を併
せ持つ無電解Niめっきと組み合わされためっきが、
「電磁波シールドめっき」として、最も一般的に多く用
いられている。
【0005】「電磁波シールドめっき」には、無電解め
っきが一般的に多く用いられ、樹脂成形品である筐体の
両面にめっきする方法と片面のみにめっきする方法があ
る。両面にめっきする方法は、シールド効果が高く、シ
ールド目的のために最も一般的に用いられている。しか
し、片面で十分有効なシールド効果が得られるにも拘ら
ず、両面めっきの上の塗装は密着性が悪いことなどから
片面めっきの需要も急に興ってきた。
【0006】ところで、片面にめっきする方法には、一
般的に大きくふたつの方法に分類される。一方は、樹脂
成形部品の片面にめっきが付かない塗料をマスキングと
して塗布することによって片面のみにめっきする方法で
あり、レジスト法と呼ばれる。他方は、めっきを付かせ
るために塗料を塗った面のみにめっきを付けるプライマ
ー法と呼ばれる方法である。(例えば、米国特許5,0
76,841号、5,120,578号及び4,66
3,240号参照)。
【0007】(従来の方法による工程)樹脂成形部品、
例えば最も代表的に「電磁波シールドめっき」技術が利
用されているパソコンの筐体に片面めっきを施すふたつ
の方法について、説明する。レジスト法は、予め塗装工
場で、めっきを付かなくする部分に、マスキングとして
レジスト用塗料を塗布し、乾燥させる。次に、めっきラ
インに投入し、無電解銅や無電解ニッケルめっき処理を
する。そして、水洗、乾燥を行い、レジスト用塗料を塗
布されなかった部分にのみ、めっき皮膜が析出される結
果、片面めっきが完了する。
【0008】プライマー法は、最初にめっきを析出させ
るために必要な触媒が含まれている塗料を塗装工場で塗
布し、乾燥させる。その後、めっきラインに投入し、無
電解銅、無電解ニッケルめっき処理をする。そして、水
洗、乾燥を行い、プライマーが塗布された部分のみに、
めっき皮膜が析出され、片面めっきが完了する。レジス
ト法もプライマー法もめっき工程に物品を投入する前
に、予め複雑なマスキング治具の製作を行い、治具を設
置し、レジスト若しくはプライマー塗料を塗布し、十分
に乾燥しなければならない。この塗装工程が前処理の段
階として組み込まれていることが必要となる従来の方法
の共通の特徴である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】塗装工程が前処理の段
階として組み込まれている従来の片面めっきの方法で
は、特殊な塗料を塗布するためにコストが嵩み、塗装の
ためのマスキング治具を特別に製作し、製造工程に組み
込まねばならないため、片面にしかめっきが付いていな
いにも拘らず、製造コストがめっき面積に比例して安く
実現できないというコスト上の問題点があった。また、
塗料を塗布するために、製造工程が増えるだけでなく、
塗料を完全に乾燥させるまでの時間が余分に長くかか
り、生産効率及び量産性が低いという生産性上の問題点
があった。
【0010】レジスト法の場合には、めっき後に成形直
後の樹脂面が露出した状態であるために、表面処理とし
て塗装を行わずには商業的な品質を得ることは困難であ
った。すなわち、めっきされなかった樹脂面には、樹脂
成形の段階で生じるウエルド・ラインやフロー・マーク
が露出したままであるため、より良好な仕上げの外観を
得るためには、すべての工程の後で、めっきの付いてい
ない外装部表面に美粧塗装をする必要があった。
【0011】他方、プライマー法では、塗料の中にめっ
きを析出させる触媒が含まれているため、めっき工程の
中で触媒が十分に反応しない時もあるなどの問題があ
り、その結果、めっき皮膜の膜厚が一定せず、稀にばら
つくこともある。これは若干シールド効果への不安定な
影響をもたらすという品質上の問題点を持っていた。ま
た、例えば奥深く入り組んでいたり、スナップ・ジョイ
ントのように突起しているなどの複雑な形状の場合に
は、塗料が隅々まで塗布されないためにめっきを付ける
ことが困難であるという問題もあった。
【0012】これらコスト、生産性、品質の問題に加
え、このような塗装工程には熟練技術者が必要にも拘ら
ず、そのような者は近年減少するばかりで、将来的にも
熟練工を充実させることは困難であろうという人的問題
も存在する。また、めっき液から出した後、水洗、乾燥
工程を経ても、乾燥した物品のめっき析出面と非めっき
面との境界近くに酸性やアルカリ性の薬品が残っている
ことも稀にあり、それによって予想より早くめっき皮膜
が錆び若しくは腐食するというケースも存在した。
【0013】そして、非めっき面の外装部に美粧塗装す
る必要がある場合には、稀に残留薬品が原因となって塗
料が完全に付かず、塗装皮膜の膜厚が均一化されなかっ
たり、皮膜の剥離が容易に起こるという問題や樹脂にク
ラックが発生する場合もあった。また、レジスト法とプ
ライマー法の両方法とも、片面無電解めっきのできる樹
脂の素材が限定されており、両面無電解めっきができる
からといって片面めっきができる訳ではないという限界
があった。
【0014】本発明は、めっき前の塗料塗布という工程
を除くことが可能なため、高価な特殊塗料を用いること
なく、従来の工程のために用いる塗料を塗布するのより
も比較的簡単なブラスト工程をめっき直後の工程に組み
込むことによって、両面無電解めっきが安定的に析出で
きる樹脂すべてに対して、片面無電解めっきを可能と
し、コスト及び工程数の削減、生産効率の向上、生産技
術的問題の解決、人的要因の解決を満たすこと及び研掃
材を使い分けることによって、非めっき面は梨地加工さ
れ、めっき面は片面無電解めっきされた樹脂成形品を製
造することを目的としている。
【0015】
【問題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明の製造工程では、まず従来通り物品
をめっき液の中に完全に浸し、両面に及ぶめっき処理を
施し、乾燥器を通す。次に片面めっきとして有効にめっ
き面を残す側にマスキングするための治具を被せて覆
い、その反対の面に顆粒または粉末状の金鋼砂等を混入
した圧搾空気を吹き付ける。このブラスト加工によっ
て、一方のめっき面が剥がされ、樹脂面を露出させる。
先のブラスト加工に用いた研掃材とは異なる研掃材をシ
ョット・ブラストにより、さらに樹脂面に吹き付けるこ
とによって梨地状のめっきされなかった樹脂面が形成さ
れ、片面無電解めっきを施した樹脂成形品ができる。
【0016】(本発明による製造工程の例)まず、樹脂
成形品を通常の両面めっきのラインに投入する。一般的
な両面にわたる無電解銅、無電解ニッケルめっきを行
い、水洗の後、乾燥させる。次に、片面めっきとして、
有効なめっき面を残す側にマスキングするための治具を
被せて覆う。その反対の面に、ショット・ブラストによ
って、顆粒または粉末状の酸化アルミニウムやガラスビ
−ズなどの金鋼砂等の研掃材を圧搾空気とともに吹き付
ける。このブラスト加工によって、一方のめっき面が剥
がされ、残留薬品を取り去り、樹脂面を露出させる。こ
の後、さらに研掃材を変えてブラスト処理を連続して行
い、露出された樹脂面の質感や色調を変える。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次のような効果を奏する。本発明によれ
ば、従来の片面めっきでは工程の特質や生産技術上の問
題のために、めっきできる樹脂の数が少なく限定されて
いたが、最初の工程が両面無電解めっきと同じ工程を流
用できるため、従来の方法に比べてめっきできる樹脂の
数が圧倒的に多くなる。そして、最初に必ず必要であっ
ためっきの前処理の塗装工程でレジスト若しくはプライ
マー用の高価な塗料を利用しないため、はるかに低いコ
ストで片面めっきを実現することができる。この塗料を
塗布するために必ず必要であったマスキング治具に関し
ても、高度な塗装技術とマスキング治具の製作技術を両
方兼ね備えている設備と人員を省くことができるため、
コスト及び工程数の削減、所要時間の短縮など量産性の
向上に貢献することができる。
【0018】本来、最も一般的に多用されていた両面め
っきから片面めっきの需要が興ってきた大きな理由のひ
とつである外装面への塗装が剥離しやすかったのが、片
面めっきによってめっきされない面に塗装が必要な場
合、簡単に塗装できるようになったことに加え、塗装皮
膜が剥離し難くなり、様々な種類の塗料が利用できるよ
うになる。ところで、プライマー法では、奥深く入り組
んでいたり、接合個所として設計されるスナップ・ジョ
イントのように突起しているなどの複雑な形状の場合に
は、塗料が隅々まで塗布されないためにめっきを付ける
ことが困難であるという問題もあったが、両面無電解め
っきを最初の工程で用いるために、複雑な形状の成形品
に対しても、片面無電解めっき皮膜を形成した樹脂成形
部品を作ることが可能になる。
【0019】これによって、めっき皮膜の樹脂に対する
良好な密着性やめっき皮膜上の高い導電性が実現でき、
導電性やシールド効果をより厳密に管理できる物品を製
造することができるばかりでなく、部品の接合部分に用
いられるスナップ・ジョイント等も有効に活用すること
ができ、ねじ止め接合などを省くことができる分の軽量
化やコスト削減、部品の組立て時の生産性の向上等を実
現することができる。
【0020】本発明の最大の特徴であるショット・ブラ
ストを工程に組み込むことによって、片面めっき面を実
現できるばかりでなく、稀にめっき工程の洗浄段階で完
全に取りきることができずに、めっき面に残った酸性や
アルカリ性の薬剤を、めっき皮膜が剥離されて露出した
樹脂の表面から完全に除去することができ、より品質が
高く、完成度の高い片面めっき部品を製造することが可
能になる。加えて、ショット・ブラストによって、フロ
ー・マークやウエルド・ラインを消すことができるた
め、余分な化粧塗装が不必要になり、樹脂そのものの色
彩や色調を活かすことができる。また、ショット・ブラ
ストによって、めっき皮膜が剥離されて露出した樹脂の
表面を渋い感触を与える梨地にすることができるばかり
でなく、ブラスト研掃材を変えることによって、梨地の
色調や光沢を変更することができる。
【0021】ブラスト処理により露出した樹脂面に美粧
塗装する場合にも、めっき工程における残留薬剤を塗装
前に完全に除去できるため、塗装皮膜が薬剤による影響
を受けることもなく、品質を安定させることが容易にな
る。以上のようなことが実現されるために、これまでよ
り品質の高い片面無電解めっきが施された物品を、より
短かい時間内に、低コストで、製造することができる。
また、さらに片面無電解めっきを施した非めっき面が梨
地状の樹脂成形品を同様に製造することができるのであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形品の表裏全面にめっきを付けた
    後で、めっきを除去しない面をマスキングで覆い、マス
    キングをしていない面に、ショット・ブラストによっ
    て、顆粒または粉末状の酸化アルミニウムやガラスビー
    ズなどの金鋼砂等の研掃材を圧搾空気とともに吹き付け
    る方法を用いて、片面のめっき皮膜及び残留めっき薬剤
    を剥離し、片面が無電解めっきされるとともに、非めっ
    き面が梨地状に加工される樹脂成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1で製造された樹脂成形品を、異
    なる研掃材を用いて連続的にブラスト処理することによ
    って、めっきされない面の梨地状表面の質感や色調を変
    更した、片面が無電解めっきされるとともに、非めっき
    面が梨地状に加工される樹脂成形品の製造方法。
JP35971292A 1992-12-11 1992-12-11 片面が無電解めっきされるとともに、非めっき面が梨地状に加工される樹脂成形品の製造方法。 Expired - Lifetime JPH0737671B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6150158B2 (ja) 2013-01-15 2017-06-21 株式会社リコー 原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6150158B2 (ja) 2013-01-15 2017-06-21 株式会社リコー 原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置

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