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JPH0739711B2 - 二重折版屋根用固定具 - Google Patents
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JPH0739711B2 - 二重折版屋根用固定具 - Google Patents

二重折版屋根用固定具

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JPH0739711B2
JPH0739711B2 JP35829391A JP35829391A JPH0739711B2 JP H0739711 B2 JPH0739711 B2 JP H0739711B2 JP 35829391 A JP35829391 A JP 35829391A JP 35829391 A JP35829391 A JP 35829391A JP H0739711 B2 JPH0739711 B2 JP H0739711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側の第1折版屋根部
と外側の第2折版屋根部の間に介在させて特に第2折版
屋根部を支持する二重折版屋根用固定具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】内側の折版屋根部と外側の折版屋根部と
を有する二重の折版屋根としては、例えば実公昭61−
29862号公報に記載のものがある。そして、上記し
た従来の二重折版屋根における上側の折版屋根板の固定
具としては、タイトフレームに設けた下連結具で室内側
の左右の下側折版屋根板の側面部を支持し、両折版屋根
板の側面部を対向するクリップ片で挾着するとともに、
対向するクリップ片を合成樹脂製のスぺーサに止着し、
上記スぺーサのコ字片材の上面にサドルを設けて上連結
具とともにボルトとナットとでスぺーサに一体的に固定
し、室外側の左右の上側折版屋根板の側面部を上記上連
結具で支持しているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、二重の折版屋
根においては内側の折版屋根部と外側の折版屋根部との
間にヒートブリッジが発生するのを防止して断熱効果を
高めるとともに、両折版屋根部を強固に連結しなければ
ならない。しかし、上記した構成の従来の二重の折版屋
根用の固定具では、外側の折版屋根部の荷重や、風雨時
に外側の折版屋根部に加わる正荷重、負荷重が全てスぺ
ーサのコ字型材及びコ字型材に貫通しているボルトに作
用する。したがって、上記スぺーサのコ字型材やボルト
には各種の荷重が剪断力として繰り返して作用するの
で、長期間の経過によりコ字型材が破断したり損傷し、
外側の折版屋根部が暴風で屋根から飛散したり落下する
危険がある。また、上記した従来の二重の折版屋根で
は、クリップ片やサドルをコ字型材の弾性を利用して取
付けなければならないので、コ字型材に充分な復元力が
必要である。しかし、コ字型材の下向きの開放空間部に
は何らの規制手段がないので極めて弾性に富み、ボルト
とナットの締め付けによる変形が生じるために施工時に
高精度の位置調整が必要で、極めて施工性が低下する。
したがって、内側の折版屋根部と外側の折版屋根部との
連結強度が著しく強固で、しかも熱遮断や施工が極めて
良好な二重折版屋根用の固定具が要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
欠点を解消し、また従来からの要望に対処するために提
案されたもので、梁や母屋等の屋根躯体に固定する第1
固定具に葺く内側の第1折版屋根部と、上記第1折版屋
根部の室外側に葺く第2折版屋根部との間に設ける二重
折版屋根用固定具であって、前記固定具は第1折版屋根
部に嵌合固定する脚枠部と、上記脚枠部の上面に設ける
受部と、上記脚枠部と受部との間及び受部と外側の第2
折版屋根部との間に介在させる複数の絶縁材と、上記脚
枠部、受部及び複数の絶縁材に一連に挿通して一体的に
固定するボルト杆とナットとを有し、上記脚枠部は前記
受部を受け止める載置片に、第1折版屋根板部に嵌合固
定する下向きの脚片を対向状に設けた構成で、上記受部
は第2折版屋根部の折版屋根板の折曲部を嵌装する受溝
部と、第2折版屋根部の折版屋根板の嵌入部を嵌着する
嵌合部を設けた構成で、上記複数の絶縁材は脚枠部と受
部との直接接触、及び受部と第2折版屋根板部との直接
接触を防止するとともに、いずれかの絶縁材には受部と
ボルト杆とが接触するのを防止する筒部を設けた構成で
あることを特徴とする。
【0005】
【作用】内側の第1折版屋根部の上面には脚枠部が嵌合
固定され、上記脚枠部の上面に設けた受部と脚枠部、及
び上記受部と外側の第2折版屋根部との間に絶縁材を介
在させ、脚枠部、受部及び複数の絶縁材に一連にボルト
杆を挿通してナットで一体的に締着するのである。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本発明の固定具を利用する二重折版屋根1
は、例えば鉄骨からなる梁や母屋等の屋根躯体2に固定
する第1固定具3と、上記した第1固定具3に保持する
内側の第1折版屋根部4と、上記した第1折版屋根部4
の室外面に固定する本発明の固定具5と、上記した固定
具5に保持する外側の第2折版屋根部6とからなるもの
である。
【0007】前記した第1固定具3は、上面部11の左
右に下方に向かって幅広となる様に脚部12,12を設
け、各脚部12の下端に水平な固定片13を形成した門
型状のフレームであって、上記した上面部11に第1受
部21を一体的に設けた構成である。そして、上記した
第1受部21は、横方向の取り付け片22の前後に直立
する第1受片23を設け、上記した第1受片23の上端
中央に上方に向かって開口する第1受溝部24を設ける
とともに、上記した第1受溝部24の上端から左右方向
に第1受部分25を延在させた構成で、図面の実施例で
は第1受部分25が面状であるが、面状ではなくて第1
受片23の上端縁部により直線状に構成してもよい。上
記した第1受部21をフレームの上面部11に一体的に
固定するには、ボルト杆とナットを使用したり、溶接に
より固定すればよい。また、上記した第1受部21の左
右の側縁の下方には、切り込みにより第1嵌合部26を
形成する。
【0008】前記した内側の第1折版屋根部4及び外側
の第2折版屋根部6はほゞ同一な構成の折版屋根板31
により施工するもので、上記した折版屋根板31は金属
板を屈曲成形した長尺材で、屋根板部32の左右側縁に
上方に向かって幅広となる様に傾斜する側部33を左右
に設けた逆梯形状で、各側部33の上端に略水平な載置
部分34を形成し、上記した載置部分34の先端縁には
U字状に屈曲する折曲部35を形成し、また側部33の
上方には、前記した第1受部21の第1嵌合部26に嵌
着する嵌入部36を屈曲形成してある。
【0009】本発明にかかわる折版屋根用の固定具5
は、第1折版屋根部4に嵌合固定する脚枠部41と、上
記脚枠部41の上面に配置する受部51と、上記脚枠部
41と受部51との間に介在させる第1絶縁材61と、
上記受部51の上面に配置する第2絶縁材71と、上記
第2絶縁材71の上面に配置する座金材81とを有し、
上記脚枠部41、受部51、第1絶縁材61、第2絶縁
材71及び座金材81に例えばボルト杆からなるロッド
91を一連に挿通してナット92で締着することによ
り、一体的に固着した構成である。
【0010】前記した固定具5の脚枠部41は、平坦な
載置片42の前後の端縁に上向きのストッパー部43を
設けるとともに、上記載置片42の左右の端縁に左右一
対の脚片44を下側に延在する様にして対向状に設け、
上記脚片44の下端には対向する様に鉤部45を設けた
構成である。そして、必要であれば対向する脚片44間
に締結用ボルト杆46を掛け渡してナット47で締着す
ることにより、左右の鉤部45を幅が狭くなる様に圧着
してもよい。
【0011】前記した固定具5の受部51は第1受部2
1とほゞ同様の構成で、平坦な基板片52の前後の端縁
に第2受片53を直立状に設け、上記した第2受片53
の上端中央に上方に向かって開口する受溝部54を設け
るとともに、上記した受溝部54の上端から左右方向に
受部分55を延在させてなる構成で、第1受部分25と
同様に受部分55を面状ではなくて第2受片53の上端
縁部により直線状に構成してもよい。また、上記した受
部51の左右の側縁の下方には切り込みにより嵌合部5
6を形成する。
【0012】前記した第1絶縁材61及び第2絶縁材7
1は合成樹脂や硬質ゴム等の様に熱伝導率が小さい材質
で成形した浅い皿枠状で、第1絶縁材61は受部51の
基板片52を上面に収納できる寸法である。また、第1
絶縁材61の中央部には基板片52に開設した通孔に嵌
入することができる熱遮断用の低い筒部62を直立状に
設けてある。他方、第2絶縁材71は受部51の基板片
52の上面に配置するもので、上面に座金材81を受け
止めることができる。
【0013】前記した座金材81は、例えば金属で成形
した強度あるもので、前記した脚枠部41、受部51、
第1絶縁材61、第2絶縁材71及び座金材81等をロ
ッド91とナット92とにより一体的に固着して第2固
定具5を組み立てた場合に、第2絶縁材71の上面に圧
着する。
【0014】したがって、前記脚枠部41の載置片42
の上面に第1絶縁材61を配置し、第1絶縁材61の上
面に受部51の基板片52をあてがうとともに筒部62
を基板片52の通孔に下から嵌入し、基板片52の上面
に第2絶縁材71を、第2絶縁材71の上面に座金材8
1を夫々配置して座金材81の上からロッド91を挿通
し、載置片42の下面においてナット92でロッド91
の下端を止着すると、脚枠部41、受部51、第1絶縁
材61、第2絶縁材71及び座金材81が上下に一体と
なって本発明の固定具5を構成することができる。ま
た、脚枠部41の対向する脚片44に締結用ボルト杆4
6を挿通してナット47を締着すると、対向する鉤部4
5の間隔を調整することができる。この状態ではロッド
91の上部が座金材81に、下部が脚枠部41に接触し
ているが、ロッド91の長さの途中は第2絶縁材71と
第1絶縁材61の筒部62により受部51に接触してい
ない。したがって、脚枠部41と受部51とは第1絶縁
材61及び第2絶縁材71により熱の伝導が防止され
る。尚、筒部62は第2絶縁材71の下面に設け、第1
絶縁材61の上面に設けなくてもよいし、また第1絶縁
材61の上面と第2絶縁材71の下面とに短尺な筒部を
設けて、両筒部によりロッド91の途中部分を被覆して
もよい。
【0015】本発明の固定具を使用して折版屋根を葺く
場合には、基本的には前記した第1固定具3、第1折版
屋根部4、本発明の固定具5及び第2折版屋根部6を使
用するもので、施工に際しては梁2の上面に第1固定具
3を、第1折版屋根部4の折版屋根板31の横幅の間隔
で固定するとともに、前後方向に並列する梁2に第1固
定具3を列状に固定する。第1固定具3を梁2に固定す
る場合、例えば固定片13から梁2にビス等を打ち込め
ばよい。そして、左右に隣り合う第1固定具3、3間に
折版屋根板31を落とし込む様に配置し、左右の側部3
3を左右の第1固定具3の脚部12に沿わせ、第1受部
分25で折版屋根板31の載置部分34を受け止めると
ともに、第1受溝部24に側部33の上端の折曲部35
を上から嵌装し、また第1嵌合部26に折版屋根板31
の嵌入部36を横から嵌着する。
【0016】上記の様にして折版屋根板31の左右の側
部33を各第1固定具3の脚部12に沿わせながら各部
分を第1受部21に前記した様にして嵌め付けると、折
版屋根板31は左右の第1固定具3間に弾性的に保持さ
れることになり、特に折版屋根板31の左右の折曲部3
5が第1受部21の第1受溝部24に嵌装して嵌入部3
6が第1嵌合部26に嵌着するので、折版屋根板31は
強固に保持され、また左右の載置部分34は第1受部分
第1受部分25によって受け止められることになる。こ
の様にして多数の折版屋根板31を並列状に敷設すると
屋根躯体2の上面に第1折版屋根部4を構成することが
できる。そして、必要であれば左右に隣り合う折版屋根
板31の接続部分に第1キャップ部材101を被着して
雨仕舞いを確実にしたり、気密性、遮音機能を高めるこ
とができる。
【0017】上記した第1キャップ部材101は折版屋
根板31と同様に金属板を屈曲成形した長尺材で、平面
状の被着部102の左右側縁に、下方に向かって幅広と
なる様に側片103を下向き屈曲成形した構成で、必要
であれば各側片103の下端には、側片103の内側に
折返し状になる様に係止片104を屈曲形成してもよ
い。上記した第1キャップ部材101を第1折版屋根部
4における左右の折版屋根板31の接続部分に被着する
には、第1キャップ部材101を左右に隣り合う折版屋
根板31の側部33の上方に臨ませ、左右の側片103
を拡張しながら上方から落し込むのである。そして、第
1キャップ部材101に係止片104を設けてある場合
には、各係止片104を各折版屋根板31の側部33の
嵌入部36に外側から係合することにより、側片103
の弾性により係止片104が嵌入部36に強固に係合し
て第1キャップ部材101が上方に外れ難くなり、しか
も側片103により嵌入部36が第1嵌合部26に強固
に嵌着して折版屋根板31の保持が安定する。しかも、
第1キャップ部材101の被着部102は左右の折版屋
根板31の接触する折曲部35の上面を被覆するので、
仮に雨水や結露水が落下してきたとしても天井裏にまで
浸透させないし、気密性や遮音性を向上することができ
る。
【0018】前記の様にして構成した第1折版屋根部4
の室外側の上面に、前記した構成の本発明の固定具5を
固定する。上記した固定具5は、前記した脚枠部41、
受部51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及び座金材
81を予めロッド91とナット92とで組み立ててお
き、左右に隣り合う折版屋根板31の隣接する側部33
の上方に臨ませる。そして、前記脚枠部41の左右の鉤
部45を拡張しながら側部33の傾斜にしたがい滑り落
し、各鉤部45の下端を嵌入部36に挾着し、また必要
であれば対向する脚片44間に締結用ボルト杆46を挿
通してナット47で止着し、左右の鉤部45を左右の折
版屋根板31の嵌入部36に強く挾着して嵌合固定する
のである。
【0019】前記の様にして隣り合う折版屋根板31の
隣接する側部33の上部に本発明の固定具5を並列状に
して強固に取り付けたら、各固定具5に第2折版屋根部
6を葺く。第2折版屋根部6を固定具5に葺くには、第
1固定具3に第1折版屋根部4を設けるのと同様に、左
右に隣り合う固定具5、5間に折版屋根板31を落し込
む様に配置し、左右の側部33を第1折版屋根部4の折
版屋根板31の側部33に沿わせ、受部51の受部分5
5で折版屋根板31の載置部分34を受け止めるととも
に、受溝部54に側部33の上端の折曲部35を上から
嵌装し、また嵌合部56に折版屋根板31の嵌入部36
を横から嵌着する。
【0020】上記の様にして第2折版屋根部6の折版屋
根板31を第1折版屋根部4の折版屋根板31の上方に
臨ませて各部分を受部51に嵌め付けると、第2折版屋
根部6の折版屋根板31は左右の固定具5間に弾性的に
保持されることになり、特に折版屋根板31の左右の折
曲部35が受部51の受溝部54に上から嵌装して嵌入
部36が嵌合部56に嵌着することにより、左右の折版
屋根板31は強固に保持され、また左右の載置部分34
は受部分55によって受け止められることになる。この
様にして多数の折版屋根板31を本発明の固定具5によ
り第1折版屋根部4の上方に並列状に敷設すると、第1
折版屋根部4と第2折版屋根部6とにより二重の折版屋
根を構成することができるが、第2折版屋根部6におい
て左右に隣り合う折版屋根板31の接続部分に第2キャ
ップ部材111を被着して雨仕舞いするのである。
【0021】この第2キャップ部材111は前記した第
1キャップ部材101と略同様の構成で、被着部102
の左右側縁に傾斜する側片103を設け、各側片103
の下端に折返し状の係止片104を設けた構成である。
そして、上記第2キャップ部材111を第2折版屋根部
6の左右の折版屋根板31間に被着するのも前記した第
1折版屋根部4の場合と同様であり、第2折版屋根部6
において左右に隣り合う折版屋根板31の並列する左右
の側部33の上方に第2キャップ部材111を臨ませ、
左右の側片103を拡張しながら各係止片104を各側
部33の嵌入部36に係合すると、側片103の弾性に
より係止片104が嵌入部36に強固に係合して第2キ
ャップ部材111が上方に外れ難くなり、しかも側片1
03により嵌入部36が嵌合部56に強固に嵌着するた
めに折版屋根板31の保持が安定する。そして、第2キ
ャップ部材111の被着部102は左右の折版屋根板3
1の接続部分を閉塞するので、確実に雨仕舞いをするこ
とができる。
【0022】本発明の左右の固定具5間に折版屋根板3
1を上記した様に弾性的に保持し、また隣り合う折版屋
根板31の上端部に第2キャップ部材111を上記した
様に弾性的に被着すると第2折版屋根部6を施工するこ
とができ、下側に位置する内側の第1折版屋根部4と上
側に位置する外側の第2折版屋根部6とにより二重の折
版屋根を施工でき、特に上記折版屋根の施工に際しては
ボルト、ナット及びビス等を使用する必要がないので、
各折版屋根板31や第1キャップ部材101、第2キャ
ップ部材111を上から押圧するだけでよいから作業が
極めて簡単である。また、第1折版屋根部4と第2折版
屋根部6との間隔内にグラスウール等の断熱材を充填状
に介在すると、室外側と室内側とを断熱することができ
る。
【0023】図6から図8は折版屋根の他の実施例を示
すもので、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6の折版
屋根板31において、左右の側部33の上端に長さ方向
の屈曲空部37を屈曲形成し、また第1固定具3の第1
受部21の左右の上端に第1切込部27を形成するとと
もに、固定具5の受部51の左右の上端に第2切込部5
7を形成した構成で、折版屋根板31の屈曲空部37は
第1固定具3の第1切込部27や受部51の第2切込部
57に嵌着することができる。したがって、第1固定具
3に第1折版屋根部4を施工して本発明の固定具5に第
2折版屋根部6を施工すると、第1折版屋根部4の折版
屋根板31の屈曲空部37が第1受部21の第1切込部
27に嵌着し、第2折版屋根部6の折版屋根板31の屈
曲空部37が受部51の第2切込部57に嵌着するの
で、仮に雨水が折版屋根板31の側部33を風により上
昇したり毛細管現象により上昇しても、折版屋根板31
の屈曲空部37が上昇防止空間としての機能を有し、雨
水が折版屋根板31の内側にまで浸透することがない。
【0024】また、上記した実施例の折版屋根によれ
ば、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6において左右
に隣り合う折版屋根板31の接続部分にクリップ121
を装着してある。上記したクリップ121は、縦片12
2の上端縁に左右の横方向に延在する横片123を設
け、上記横片123の先端に下向きのストッパー片12
4を設けた構成である。上記したクリップ121の縦片
122を、第1折版屋根部4又は第2折版屋根部6にお
いて左右の折版屋根板31の特に隣接する折曲部35の
間隙に装着し、横片123を載置部分34に押圧保持す
るとともに、ストッパー片124を屈曲空部37に係止
すると、簡単な作業で左右の折版屋根板31の連結強度
を高めることができ、二重折版屋根1全体の構造強度を
高めることができる。尚、クリップ121においてスト
ッパー片124を設けなくて、横片123により折版屋
根板31の載置部分34を押圧保持する様にしてもよ
い。また、クリップ121の縦片122は折版屋根板3
1の室内側に臨むので、第1折版屋根部4においてはロ
ッドを下向きに取付けて吊り天井を構成する場合の支持
材にしたり、室内配線や配管の支持材として利用するこ
ともできる。
【0025】さらに、上記した実施例の折版屋根によれ
ば、本発明の固定具5の受部51において、基板片52
の左右の側縁を横方向に延長して受支持部58を外向き
に形成した構成である。上記した受部51の各受支持部
58は、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6における
折版屋根板31の施工において、側部33の特に嵌入部
36の内側を下から支持することができるので、折版屋
根板31の施工作業時の嵌入部36のガイドとして利用
することができ、また葺き上げた二重折版屋根1におい
ては、第1折版屋根部4や第2折版屋根部6の上面に作
用する荷重を補助的に受け止めることもでき、強度を高
めることができるのである。
【0026】また、前記した実施例の折版屋根によれ
ば、第1固定具3の第1受部21の対向する両第1受片
23、及び固定具5の受部51の対向する両第2受片5
3に、縦方向の第1係止孔28及び第2係止孔59を開
設した構成である。上記した第1受部21の第1係止孔
28、及び受部51の第2係止孔59は、第1折版屋根
部4、第2折版屋根部6の施工において、左右に隣り合
う折版屋根板31の接続部分に係止具131を装着する
場合に利用する。上記係止具131は前記クリップ12
1に略等しい構成で、縦部分132の上端縁に横方向に
延在する横部分133を左右に設け、上記横部分133
の先端に下向きのストッパー片134を設けるととも
に、縦部分132の前後の端部に受部51の第2係止孔
59に嵌着する嵌入部分135を形成した構成である。
したがって、第1折版屋根部4又は第2折版屋根部6に
おいて、左右に隣接する折版屋根板31の内、特に第1
固定具3又は固定具5を設けた位置における折曲部35
の間隙に係止具131の縦部分132を上から装着し
て、左右の横部分133で折版屋根板31の載置部分3
4を押圧保持するとともに、ストッパー片134を屈曲
空部37に上から係止し、さらに、前後の嵌入部分13
5を第1受部21の第1係止孔28、又は受部51の第
2係止孔59に係止すると、係止具131により左右の
折版屋根板31を強固に連結することができ、二重折版
屋根1の全体の強度を高めることができる。尚、図6か
ら図8の本発明の第2実施例において、説明していない
符号は前記実施例の同一符号と同一の構成であるから説
明を省略する。
【0027】図9は折版屋根板31の他の実施例を示す
もので、屋根板部32の一方の側部331の上方に横向
きの溝状の嵌入部36を形成するとともに、上端に載置
部分34を屈曲形成し、上記載置部分34の先端縁に下
向きに屈曲させた折曲片35を形成した構成である。ま
た、屋根板部32の他方の側部332の上方に横向きの
溝状の嵌入部36を形成し、上端に載置部分34を設け
て先端に溝部333を形成し、上記した溝部333の先
端から横向きの補助載置部分334を横方向に延在させ
て先端に下向きの補助折曲片335を屈曲形成し、上記
補助折曲片335の下方に補助嵌入部336を形成した
構成である。上記した折版屋根板31は、第1折版屋根
部4でも、又は第2折版屋根部6にでも使用できるもの
で、図9で示す様に左右に並列させて葺き上げた状態で
は折版屋根板31の側部331の載置部分34に隣りの
折版屋根板31の側部332の補助載置部分334が被
着し、また側部331の上端部分の外側に補助折曲片3
35が覆って補助嵌入部が側部331の嵌入部36に外
側から嵌入する。したがって、側部331の嵌入部36
が二重になるし、両折版屋根板31の接続部分が載置部
分34や補助載置部分334により強度が高くなり、内
部を第1受部21や受部51で保持することにより、強
度の高い二重の折版屋根を構成することができるし、雨
仕舞いが極めて良好になる。また、上記折版屋根板31
を第1折版屋根部4として葺いて上面に脚枠部41を嵌
合固定すると、特に側部331の嵌入部36が二重であ
るから、脚枠部41を安定して保持することができる。
【0028】図10は第1固定具3の他の実施例を示す
もので、上記固定具311は横方向に並列する2つの山
部312を一体に有し、両山部312の上端に受部32
1を設けた構成である。上記受部321は、金属板を折
曲形成した左右対称の構成で、外側に膨出する突出部3
22の上方に内側に鉤状に屈曲する受部分323を対向
状に設けた構成である。したがって、第1折版屋根部4
の施工において、折版屋根板31を両山部312間に落
し込む様に配置すると、折版屋根板31の側部33の嵌
入部36を突出部322の下面で支持することができ、
また載置部分34を受部分323の上面で受け止めるこ
とができ、折曲部35は対向する受部分323間に嵌入
するので、左右の折版屋根板31を確実に嵌合固定する
ことができる。尚、上記した受部321は本発明の固定
具5の受部51としても使用することができる。
【0029】図11、12は受部21又は51の他の実
施例の受部511を示すもので、図11では基板片52
の上端の受部分55を直線状とした構成で、その他の部
分は前記受部51と略同一の構成であるから同一符号を
付して説明を省略する。また、図12の受部521は基
板片52略周縁に補強用リブ522を設けた構成で、そ
の他の部分は前記受部51と略同一の構成であるから同
一符号を付して説明を省略する。上記した受部511、
521は第1固定具3の受部として、若しくは本発明の
固定具5の受部51としての両方に使用することができ
る。
【0030】図13に示す受部531は金属板を屈曲成
形した構成で、基部532に対して左右に対向する縦部
533を屈曲させ、両縦部533の上端に外側に延在す
る横部534を屈曲させて、各横部534の先端に下向
きの折曲部535を形成した構成で、本発明の固定具5
の受部51に対応させると対向する縦部533の対向間
隔が受溝部54で、左右の横部534が受部分55で、
折曲部535の下端が嵌合部56に相当する。したがっ
て、上記した構成の受部531であっても、第1固定具
3の第1受部21として第1折版屋根部4の折版屋根板
を保持するために使用することができるし、また本発明
の固定具5の一部として第2折版屋根部6の折版屋根板
31を強固に嵌合保持するためにも使用することができ
る。
【0031】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
様にでも実施することができる。例えば、第1実施例の
折版屋根板31の構成を二重折版屋根1の内側の第1折
版屋根部4として、第2実施例の折版屋根板31の構成
を外側の第2折版屋根部6として、若しくはその逆とし
て使用することもできるし、どのような態様に基づいて
使用してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、梁や母
屋等の屋根躯体に固定する第1固定具に葺く内側の第1
折版屋根部と、上記第1折版屋根部の室外側に葺く第2
折版屋根部との間に設ける二重折版屋根用固定具であっ
て、前記固定具は第1折版屋根部に嵌合固定する脚枠部
と、上記脚枠部の上面に設ける受部と、上記脚枠部と受
部との間及び受部と外側の第2折版屋根部との間に介在
させる複数の絶縁材と、上記脚枠部、受部及び複数の絶
縁材に一連に挿通して一体的に固定するボルト杆とナッ
トとを有し、上記脚枠部は前記受部を受け止める載置片
に、第1折版屋根板部に嵌合固定する下向きの脚片を対
向状に設けた構成で、上記受部は第2折版屋根部の折版
屋根板の折曲部を嵌装する受溝部と、第2折版屋根部の
折版屋根板の嵌入部を嵌着する嵌合部を設けた構成で、
上記複数の絶縁材は脚枠部と受部との直接接触、及び受
部と第2折版屋根板部との直接接触を防止するととも
に、いずれかの絶縁材には受部とボルト杆とが接触する
のを防止する筒部を設けた構成である。したがって、第
1折版屋根部と第2折版屋根部とは上記固定具により強
固に連結し、しかも施工作業する場合に第2折版屋根部
の折版屋根板や固定具を回動する必要がなくて単なる嵌
合方式でよいから、極めて施工性が向上するばかりでな
く、各種の部材や部品を無理に曲げないので損傷したり
破損することがない。また、第1折版屋根部と第2折版
屋根部の断熱手段として固定具における第1絶縁材、第
2絶縁材を利用しているので両折版屋根部において熱の
伝導が確実に防止されてヒートブリッジが発生すること
がなく、また脚枠部と受部とをロッドで一体状にしてい
るので、固定具に作用する正荷重や負荷重を確実に受け
止めることができ、長期の使用に充分に耐えられること
ができる。しかも、仮に第1絶縁材や第2絶縁材が損傷
したとしても断熱機能がほとんど阻害されないし、第1
折版屋根部や第2折版屋根部が飛散したり落下すること
がない。
【0033】また、隣接する折版屋根板の隙間にクリッ
プや係止具を装着して隣接する両側部を強固に保持する
ことにより、左右の折版屋根板だけでなく上下の折版屋
根板の連結強度を著しく高めることができ、断熱性と強
度に富む二重折版屋根を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解した一部の斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例の分解した縦断正面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例において固定具を組立てた
状態の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の施工状態の縦断正面図で
ある。
【図5】本発明の第1実施例の一部の側面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す分解した一部の斜視
図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す分解した一部の縦断
正面図である。
【図8】本発明の第2実施例の施工状態の縦断正面図で
ある。
【図9】折版屋根板の他の実施例を示す正面図である。
【図10】第1固定具の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図11】受部の他の実施例を示す斜視図である。
【図12】受部の他の実施例を示す斜視図である。
【図13】受部の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 二重折版屋根 2 屋根躯体 3 第1固定具 4 第1折版屋根部 5 本発明の固定具 6 第2折版屋根部 11 上面部 12 脚部 13 固定片 21 第1受部 22 取り付け片 23 第1受片 24 第1受溝部 25 第1受部分 26 第1嵌合部 27 第1切込部 28 第1係止孔 31 折版屋根板 32 屋根板部 33 側部 34 載置部分 35 折曲部 36 嵌入部 37 屈曲空部 41 脚枠部 42 載置片 43 ストッパー部 44 脚片 45 鉤部 46 締結用ボルト杆 47 ナット 51 受部 52 基板片 53 受片 54 受溝部 55 受部分 56 嵌合部 57 第2切込部 58 受支持部 59 第2係止孔 61 第1絶縁材 62 筒部 71 第2絶縁材 81 座金材 91 ロッド 92 ナット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁や母屋等の屋根躯体に固定する第1固
    定具に葺く内側の第1折版屋根部と、上記第1折版屋根
    部の室外側に葺く第2折版屋根部との間に設ける二重折
    版屋根用固定具であって、 前記固定具は第1折版屋根部に嵌合固定する脚枠部と、
    上記脚枠部の上面に設ける受部と、上記脚枠部と受部と
    の間及び受部と外側の第2折版屋根部との間に介在させ
    る複数の絶縁材と、上記脚枠部、受部及び複数の絶縁材
    に一連に挿通して一体的に固定するボルト杆とナットと
    を有し、 上記脚枠部は前記受部を受け止める載置片に、第1折版
    屋根板部に嵌合固定する下向きの脚片を対向状に設けた
    構成で、 上記受部は第2折版屋根部の折版屋根板の折曲部を嵌装
    する受溝部と、第2折版屋根部の折版屋根板の嵌入部を
    嵌着する嵌合部を設けた構成で、 上記複数の絶縁材は脚枠部と受部との直接接触、及び受
    部と第2折版屋根板部との直接接触を防止するととも
    に、いずれかの絶縁材には受部とボルト杆とが接触する
    のを防止する筒部を設けた構成で、 あることを特徴とする二重折版屋根用固定具。
  2. 【請求項2】 複数の絶縁材は、脚枠部と受部との間に
    介在させる第1絶縁材と、上記受部の上面に配置する第
    2絶縁材とからなり、両絶縁材により脚枠部と受部、及
    び脚枠部と受部とを連結するボルト杆を断熱させてなる
    請求項1に記載の二重折版屋根用固定具。
  3. 【請求項3】 固定具の受部の下面部には、第2折版屋
    根部の折版屋根板の側部を受け止める受支持部を横方向
    に延在させてなることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の二重折版屋根用固定具。
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