JPH0742151B2 - 繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を骨材として含むセメント系硬化体 - Google Patents
繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を骨材として含むセメント系硬化体Info
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- JPH0742151B2 JPH0742151B2 JP6108090A JP6108090A JPH0742151B2 JP H0742151 B2 JPH0742151 B2 JP H0742151B2 JP 6108090 A JP6108090 A JP 6108090A JP 6108090 A JP6108090 A JP 6108090A JP H0742151 B2 JPH0742151 B2 JP H0742151B2
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、骨材の一部又は全部に、繊維強化熱硬化性プ
ラスチック(FRP)の廃材を粉砕して得られる粉末状の
繊維強化熱硬化性プラスチックを利用し、その骨材を各
種セメント又は石こうからなるセメント系無機質素材に
混合した材料に少なくとも水を加えて硬化させたセメン
ト系硬化体に関するものである。
ラスチック(FRP)の廃材を粉砕して得られる粉末状の
繊維強化熱硬化性プラスチックを利用し、その骨材を各
種セメント又は石こうからなるセメント系無機質素材に
混合した材料に少なくとも水を加えて硬化させたセメン
ト系硬化体に関するものである。
なお、本出願人において、プラスチックとは既に成形・
固化された成形品を指し、又セメント系硬化体とは、
板,ブロック等のセメント製品だけでなく、建築・土木
・構造物などセメントを硬化させて製造したあらゆる物
品を指すものである。
固化された成形品を指し、又セメント系硬化体とは、
板,ブロック等のセメント製品だけでなく、建築・土木
・構造物などセメントを硬化させて製造したあらゆる物
品を指すものである。
従来の技術 モルタル製品およびコンクリート製品等のセメント系硬
化体は、現在社会では建築・土木分野で幅広くかつ大量
に使用されている。そしてその使用形態としては、板,
管,ブロック及びU字溝など種々の形態がある。これら
は型込め法,遠心法及び流し込み法等によって作られて
いる。これらの原材料は、細骨材,粗骨材及びセメント
等である。しかし、資源の枯渇問題がこの分野でも深刻
な問題となっている。例えば、細骨材である砂資源とし
ては川砂が望ましいが、入手しにくくなったために海砂
も使用されるようになった。海砂を洗浄するために大量
の真水が必要になるが、河口付近では実施しにくいのが
実状である。そのために、海水のついたままの砂でも使
用しなければならないため、建築物等に使用した場合に
は補強用の鉄筋が腐食する等の問題が起っており、これ
に代わる細骨材としての原材料が望まれていた。
化体は、現在社会では建築・土木分野で幅広くかつ大量
に使用されている。そしてその使用形態としては、板,
管,ブロック及びU字溝など種々の形態がある。これら
は型込め法,遠心法及び流し込み法等によって作られて
いる。これらの原材料は、細骨材,粗骨材及びセメント
等である。しかし、資源の枯渇問題がこの分野でも深刻
な問題となっている。例えば、細骨材である砂資源とし
ては川砂が望ましいが、入手しにくくなったために海砂
も使用されるようになった。海砂を洗浄するために大量
の真水が必要になるが、河口付近では実施しにくいのが
実状である。そのために、海水のついたままの砂でも使
用しなければならないため、建築物等に使用した場合に
は補強用の鉄筋が腐食する等の問題が起っており、これ
に代わる細骨材としての原材料が望まれていた。
又、住宅用のへいやフエンス等に使用される軽量ブロッ
クは、軽石と砂が骨材として利用されている。軽石は火
山噴出物が多量のガスを含みながら冷却したもので、内
部に空げきが多数あり、軽いものが多い。しかしこの軽
石も入手しにくくなり地理的に不便で経済的に採算のあ
いにくい地点からも採取しなければならなくなってい
る。従ってこの分野でも新しい骨材としての原材料を見
付けだすことが熱望されている。
クは、軽石と砂が骨材として利用されている。軽石は火
山噴出物が多量のガスを含みながら冷却したもので、内
部に空げきが多数あり、軽いものが多い。しかしこの軽
石も入手しにくくなり地理的に不便で経済的に採算のあ
いにくい地点からも採取しなければならなくなってい
る。従ってこの分野でも新しい骨材としての原材料を見
付けだすことが熱望されている。
従来、一般の都市ゴミから分別収集されたプラスチック
廃材に対しては、高温処理による熱分解,魚礁の開発,
農業用フイルムの再利用等の有効利用に就いて研究開発
がなされてきたが、産業廃棄物中最も処理が困難で公害
の元凶となる繊維強化熱硬化性プラスチックの廃材に対
しては、適切な処理方法がなく不法投棄等大きな社会問
題となっており、安価な埋立ても適当な場所が少なくな
り限界にきている。
廃材に対しては、高温処理による熱分解,魚礁の開発,
農業用フイルムの再利用等の有効利用に就いて研究開発
がなされてきたが、産業廃棄物中最も処理が困難で公害
の元凶となる繊維強化熱硬化性プラスチックの廃材に対
しては、適切な処理方法がなく不法投棄等大きな社会問
題となっており、安価な埋立ても適当な場所が少なくな
り限界にきている。
発明が解決しようとする課題 繊維強化熱硬化性プラスチック(FRP)とは主材には熱
硬化性樹脂を用い、補強材としてガラス繊維を入れたプ
ラスチック(GFRP),有機繊維を入れたプラスチックや
カーボン繊維を入れたプラスチック(CFRP)等で、これ
らの廃棄物は破砕しにくく、特に繊維の切断が非常に困
難な熱硬化性プラスチックである。
硬化性樹脂を用い、補強材としてガラス繊維を入れたプ
ラスチック(GFRP),有機繊維を入れたプラスチックや
カーボン繊維を入れたプラスチック(CFRP)等で、これ
らの廃棄物は破砕しにくく、特に繊維の切断が非常に困
難な熱硬化性プラスチックである。
使用される熱硬化性樹脂の種類は目的に応じて多様にあ
り、イソ系の中耐食性樹脂の不飽和ポリエステル樹脂、
高耐食性樹脂のビスフエノール系不飽和ポリエステル樹
脂、耐酸化性樹脂のヘット酸系不飽和ポリエステル樹
脂、および高耐食性樹脂のエポキシ樹脂などがある。
り、イソ系の中耐食性樹脂の不飽和ポリエステル樹脂、
高耐食性樹脂のビスフエノール系不飽和ポリエステル樹
脂、耐酸化性樹脂のヘット酸系不飽和ポリエステル樹
脂、および高耐食性樹脂のエポキシ樹脂などがある。
成形品の種類はGFRPだけを例にしても、浴室ユニット,
輸送機器(自動車・車両),舟艇,浄化槽,建設資材
(平・波板・便器・雑貨・ヘルメット),クーリングタ
ワ,FRP型など多岐である。
輸送機器(自動車・車両),舟艇,浄化槽,建設資材
(平・波板・便器・雑貨・ヘルメット),クーリングタ
ワ,FRP型など多岐である。
これらの産業廃棄物は樹脂製造業者にとっても、自社発
生のトリミングカス,ポリマー残渣,成形不良品等を外
部の産業廃棄物処理業者に委託する埋立ての依存比率が
極めて高く、費用負担増から特に中小企業の経営を圧迫
している。
生のトリミングカス,ポリマー残渣,成形不良品等を外
部の産業廃棄物処理業者に委託する埋立ての依存比率が
極めて高く、費用負担増から特に中小企業の経営を圧迫
している。
利用者側から見ても、住宅リフオームによる廃棄物量が
確実に増大し、ユニットバスルームだけでも毎年10〜15
万個,平・波板も毎年1万トン以上が埋立て処分とな
り、沿岸漁船では22万隻,レジャー・ヨット10万隻が順
次廃棄となり、一部は不法投棄となる。
確実に増大し、ユニットバスルームだけでも毎年10〜15
万個,平・波板も毎年1万トン以上が埋立て処分とな
り、沿岸漁船では22万隻,レジャー・ヨット10万隻が順
次廃棄となり、一部は不法投棄となる。
このように産業用として幅広く利用されながら、これら
の廃棄物調査は未だ充分になされておらず処理技術や方
法が確立されていない。
の廃棄物調査は未だ充分になされておらず処理技術や方
法が確立されていない。
本発明はこのような現状に鑑み、公害防止の点からも、
資源の有効利用の点からも極めて有効なる手段であっ
て、繊維強化熱硬化性プラスチックの廃棄物を資源とし
て再利用し、セメント系の無機質素材と複合化すること
によって、軽量で強度、耐酸性および凍結融解に対して
優れたセメント系硬化体として、新たな活用をはかるこ
とを目的とする。
資源の有効利用の点からも極めて有効なる手段であっ
て、繊維強化熱硬化性プラスチックの廃棄物を資源とし
て再利用し、セメント系の無機質素材と複合化すること
によって、軽量で強度、耐酸性および凍結融解に対して
優れたセメント系硬化体として、新たな活用をはかるこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 繊維強化熱硬化性プラスチックの廃棄物の資源として有
効に利用するためには、切断及び微粉砕等によって10mm
位から数μmまでの大きさを持つ粉末状または粒状等の
形態にすることが必要である。そのことは一般プラスチ
ックならば、従来技術で充分可能であったが、ガラス繊
維等で補強してある繊維強化熱硬化性プラスチックで
は、微粉砕することが極めて困難であった。しかし鋭意
研究の結果、本出願の発明者が開発した粉砕装置によっ
て繊維強化熱硬化性プラスチックを約40μmの大きさに
まで熱硬化性プラスチックは勿論、補強用の繊維も共に
微粉砕することが可能になった。例えばガラス繊維入り
GFRPには、柔らかい樹脂と堅いガラス繊維とが含まれ一
体化しているが、この粉砕に関しては問題点が多くあ
り、これまでは不可能といわれていた。高速度で切断す
れば発生した熱によって樹脂は融解し切断できない。又
低速度で切断すれば作業性がおちる。これらのことか
ら、特殊な切断用の刃物の開発が必要であった。しか
し、切削条件の検討,刃物形状等を工夫することによ
り、この点は解決することができたのである。このよう
なことから、繊維強化熱硬化性プラスチック廃材の粉末
をセメントやモルタルあるいはコンクリート中に分散さ
せる技術を研究した結果、モルタル製品あるいはコンク
リート製品等のセメント系硬化体を製造出来るようにな
った。
効に利用するためには、切断及び微粉砕等によって10mm
位から数μmまでの大きさを持つ粉末状または粒状等の
形態にすることが必要である。そのことは一般プラスチ
ックならば、従来技術で充分可能であったが、ガラス繊
維等で補強してある繊維強化熱硬化性プラスチックで
は、微粉砕することが極めて困難であった。しかし鋭意
研究の結果、本出願の発明者が開発した粉砕装置によっ
て繊維強化熱硬化性プラスチックを約40μmの大きさに
まで熱硬化性プラスチックは勿論、補強用の繊維も共に
微粉砕することが可能になった。例えばガラス繊維入り
GFRPには、柔らかい樹脂と堅いガラス繊維とが含まれ一
体化しているが、この粉砕に関しては問題点が多くあ
り、これまでは不可能といわれていた。高速度で切断す
れば発生した熱によって樹脂は融解し切断できない。又
低速度で切断すれば作業性がおちる。これらのことか
ら、特殊な切断用の刃物の開発が必要であった。しか
し、切削条件の検討,刃物形状等を工夫することによ
り、この点は解決することができたのである。このよう
なことから、繊維強化熱硬化性プラスチック廃材の粉末
をセメントやモルタルあるいはコンクリート中に分散さ
せる技術を研究した結果、モルタル製品あるいはコンク
リート製品等のセメント系硬化体を製造出来るようにな
った。
次に前記課題を解決するための本発明の構成を説明す
る。
る。
先ず請求項(1)に記載のセメント系硬化体は、粒度分
布で粒度100μm以下の粉末が90%以上を占める繊維強
化熱硬化性プラスチックを含有する骨材と、各種セメン
ト又は石こうからなるセメント系無機質素材とを混合し
た材料に、少なくとも水を加え、成形,硬化せしめてな
るものである。
布で粒度100μm以下の粉末が90%以上を占める繊維強
化熱硬化性プラスチックを含有する骨材と、各種セメン
ト又は石こうからなるセメント系無機質素材とを混合し
た材料に、少なくとも水を加え、成形,硬化せしめてな
るものである。
また請求項(2)に記載のセメント系硬化体は、粒度分
布で粒度100μm以下の粉末が90%以上を占める繊維強
化熱硬化性プラスチックを含有する骨材と、各種セメン
ト又は石こうからなるセメント系無機質素材とを混合し
た材料に、少なくとも水を加え、成形,硬化せしめてな
るセメント系硬化体において、該セメント系硬化体中に
炭素繊維シートを積層介在させたものである。
布で粒度100μm以下の粉末が90%以上を占める繊維強
化熱硬化性プラスチックを含有する骨材と、各種セメン
ト又は石こうからなるセメント系無機質素材とを混合し
た材料に、少なくとも水を加え、成形,硬化せしめてな
るセメント系硬化体において、該セメント系硬化体中に
炭素繊維シートを積層介在させたものである。
このセメント系硬化体は、硬化体に導電性,軽量化を付
与する目的で炭素繊維を介在させたものであり、強度の
強化のみが目的の場合にはガラス繊維シートを用いても
かまわない。
与する目的で炭素繊維を介在させたものであり、強度の
強化のみが目的の場合にはガラス繊維シートを用いても
かまわない。
セメント系混合材料に水以外に加えられる混和剤として
は、一般にセメントと混和することで強固な安定性を有
する状態に変性するものが知られており、例えば高性能
減水剤とか、炭酸カリウムに数種類の無機化合物を化学
反応によって合体させた無機質系特殊セメント混和剤な
どがある。
は、一般にセメントと混和することで強固な安定性を有
する状態に変性するものが知られており、例えば高性能
減水剤とか、炭酸カリウムに数種類の無機化合物を化学
反応によって合体させた無機質系特殊セメント混和剤な
どがある。
作用 本出願の各発明は、夫々以上のように、粉末状の繊維強
化熱硬化性プラスチック(以下FRP粉末という)を骨材
の一部あるいは全部として、その骨材と各種セメント又
は石こうからなるセメント系無機質素材とを混合した材
料に少なくとも水を加え、成形,硬化させたセメント系
硬化体であり、更にそのセメント系硬化体中に炭素繊維
シートを積層介在させたものであるので、本発明に基づ
いて作成されるブロック等のセメント系硬化体中には、
FRP粉末が均一に分散されることとなり、しかもFRP粉末
は水に対して撥水性を示すことから、硬化体全体の吸水
率を低下させ、凍結融解現象に対しても強い特性を有す
ることになる。ここで、凍結融解現象とは一日の気温差
が大きい寒冷地でセメント系製品中に吸収されている水
分の凍結融解の繰り返しによって、凍結時の水分の膨張
に起因してセメント系製品が破壊され、使用不能になる
現象を指すものである。
化熱硬化性プラスチック(以下FRP粉末という)を骨材
の一部あるいは全部として、その骨材と各種セメント又
は石こうからなるセメント系無機質素材とを混合した材
料に少なくとも水を加え、成形,硬化させたセメント系
硬化体であり、更にそのセメント系硬化体中に炭素繊維
シートを積層介在させたものであるので、本発明に基づ
いて作成されるブロック等のセメント系硬化体中には、
FRP粉末が均一に分散されることとなり、しかもFRP粉末
は水に対して撥水性を示すことから、硬化体全体の吸水
率を低下させ、凍結融解現象に対しても強い特性を有す
ることになる。ここで、凍結融解現象とは一日の気温差
が大きい寒冷地でセメント系製品中に吸収されている水
分の凍結融解の繰り返しによって、凍結時の水分の膨張
に起因してセメント系製品が破壊され、使用不能になる
現象を指すものである。
また、セメント系硬化体中には硫酸,塩酸,硝酸,酢酸
あるいは各種有機酸などの酸類に対して高い耐薬品性を
示すFRP粉末が均一に配置されていることから耐酸性を
示すことになる。このことは現在極めて大きな社会的問
題になっている酸性雨の被害によるセメント系構造物に
対して、福音をもたらすものである。即ち、本発明によ
って作られたセメント系硬化体は、高い耐酸性を示すこ
とから、風雨に直接さらされる場所に置いて使用して
も、その性能が低下することがないので、その社会的波
及効果は大である。
あるいは各種有機酸などの酸類に対して高い耐薬品性を
示すFRP粉末が均一に配置されていることから耐酸性を
示すことになる。このことは現在極めて大きな社会的問
題になっている酸性雨の被害によるセメント系構造物に
対して、福音をもたらすものである。即ち、本発明によ
って作られたセメント系硬化体は、高い耐酸性を示すこ
とから、風雨に直接さらされる場所に置いて使用して
も、その性能が低下することがないので、その社会的波
及効果は大である。
また、本出願の各発明によれば、GFRP等の繊維強化熱硬
化性プラスチックの産業廃棄物の再利用と、セメント関
連骨材の資源枯渇を共に解決し軽量でかつ強度も高い高
機能性を有する種々のセメント製品等のセメント系硬化
体を供給することができる。
化性プラスチックの産業廃棄物の再利用と、セメント関
連骨材の資源枯渇を共に解決し軽量でかつ強度も高い高
機能性を有する種々のセメント製品等のセメント系硬化
体を供給することができる。
実施例 以下本出願の各発明を、その実施例に基づいて具体的に
説明する。
説明する。
モルタル及びコンクリート等のセメント製品は、現在社
会ではあらゆる分野で大量に使用されている。その一つ
にへいやフエンスに利用されている中空ブロックがあ
る。これは軽石とセメント及び砂等から作った物である
が、この圧縮強度は40kgf/cm2以上であることが規定さ
れている。又化粧ブロックでは、80〜130kgf/cm2以上の
圧縮強度が要求されている。本発明の場合には、FRP粉
末を含むモルタルであってもその圧縮強度は200kgf/cm2
以上にでき、この分野へも充分に利用可能である。又セ
メントと砂とを凝結させたセメント瓦が一部に利用され
ている。この瓦は作業時に人が歩いても割れないことが
必要であることから、瓦の強度試験方法では実際の瓦を
使用して行ない、支点間距離を20cmとし、中央部に加重
を加えた場合に、100kg以上の強さであることが要求さ
れている。この強さを曲げ強度に換算すると45kgf/cm2
以上になる。本発明によれば、FRP粉末を砂の代りに20
%程度まで含有しても、この強度を保持してることが確
認できた。
会ではあらゆる分野で大量に使用されている。その一つ
にへいやフエンスに利用されている中空ブロックがあ
る。これは軽石とセメント及び砂等から作った物である
が、この圧縮強度は40kgf/cm2以上であることが規定さ
れている。又化粧ブロックでは、80〜130kgf/cm2以上の
圧縮強度が要求されている。本発明の場合には、FRP粉
末を含むモルタルであってもその圧縮強度は200kgf/cm2
以上にでき、この分野へも充分に利用可能である。又セ
メントと砂とを凝結させたセメント瓦が一部に利用され
ている。この瓦は作業時に人が歩いても割れないことが
必要であることから、瓦の強度試験方法では実際の瓦を
使用して行ない、支点間距離を20cmとし、中央部に加重
を加えた場合に、100kg以上の強さであることが要求さ
れている。この強さを曲げ強度に換算すると45kgf/cm2
以上になる。本発明によれば、FRP粉末を砂の代りに20
%程度まで含有しても、この強度を保持してることが確
認できた。
又コンクリート製品の一つに、道路用に使用されている
平板コンクリートがある。これの曲げ強度は40kgf/cm2
程度である。これに関しても、FRP粉末を砂の代りに20
%程度まで混和しても充分な強度を保持することができ
た。
平板コンクリートがある。これの曲げ強度は40kgf/cm2
程度である。これに関しても、FRP粉末を砂の代りに20
%程度まで混和しても充分な強度を保持することができ
た。
更に最近普及したセメント製品の一つに、インターロッ
キングブロックがある。これは任意の形状に仕上げたブ
ロックをはめ合わせることによって道路の敷石,石畳等
に使用するものである。これには表面を色付けしたり、
タイルを張付けたり、あるいは凹凸をもたせたりして幅
広く使用されている。これに要求される強度は曲げで50
kgf/cm2,圧縮で640kgf/cm2である。特に圧縮強度を高め
るために、型枠中にセメント等の原料を充てんする際
に、プレスで加圧しながら成形している。本発明の場合
にも加圧操作を加えれば、充分に曲げ強度及び圧縮強度
を満足することができる。
キングブロックがある。これは任意の形状に仕上げたブ
ロックをはめ合わせることによって道路の敷石,石畳等
に使用するものである。これには表面を色付けしたり、
タイルを張付けたり、あるいは凹凸をもたせたりして幅
広く使用されている。これに要求される強度は曲げで50
kgf/cm2,圧縮で640kgf/cm2である。特に圧縮強度を高め
るために、型枠中にセメント等の原料を充てんする際
に、プレスで加圧しながら成形している。本発明の場合
にも加圧操作を加えれば、充分に曲げ強度及び圧縮強度
を満足することができる。
このように、本発明によって作られるFRP粉末含有のセ
メント系硬化体は、砂の代りにFRP粉末を20%〜50%程
度、場合によっては70%程度混和させたとしても、充分
実用に耐えるだけの強度を保持しており、種々のモルタ
ル製品およびコンクリート製品を製造することが可能に
なった。
メント系硬化体は、砂の代りにFRP粉末を20%〜50%程
度、場合によっては70%程度混和させたとしても、充分
実用に耐えるだけの強度を保持しており、種々のモルタ
ル製品およびコンクリート製品を製造することが可能に
なった。
特にここで重要なことは、廃棄されたGFRP等の繊維強化
熱硬化性プラスチックの微細粉の見掛け比重が0.5程度
であり、比重が2.5程度の砂に比べて極めて小さいこと
である。そのために従来の製品に比べてはるかに軽量な
セメント製品等のセメント系硬化体を提供することがで
きる。又このFRP粉末を含む供試体は、熱的な面が問題
になる。これを検討するためにFRP粉末を砂の代りに40
%含むモルタルの供試体を200℃の乾燥器中に入れ3時
間熱処理した。この実験に使用したFRPは、エポキシ樹
脂から製作した物である。エポキシ樹脂の変形温度は70
〜150℃であるので、それよりも高い200℃で処理した
が、特に大きく変形したり、強度の低下することはなか
った。従ってこの程度の温度ならば、モルタル及びコン
クリート製品の耐熱性は保持できたといえる。本発明に
使用されるセメント系無機質素材としては、普通ポルト
ランドセメント、アルミナセメント、白色セメント等の
いずれでもかまわない。又石こう及び水ガラス等であっ
ても使用可能である。
熱硬化性プラスチックの微細粉の見掛け比重が0.5程度
であり、比重が2.5程度の砂に比べて極めて小さいこと
である。そのために従来の製品に比べてはるかに軽量な
セメント製品等のセメント系硬化体を提供することがで
きる。又このFRP粉末を含む供試体は、熱的な面が問題
になる。これを検討するためにFRP粉末を砂の代りに40
%含むモルタルの供試体を200℃の乾燥器中に入れ3時
間熱処理した。この実験に使用したFRPは、エポキシ樹
脂から製作した物である。エポキシ樹脂の変形温度は70
〜150℃であるので、それよりも高い200℃で処理した
が、特に大きく変形したり、強度の低下することはなか
った。従ってこの程度の温度ならば、モルタル及びコン
クリート製品の耐熱性は保持できたといえる。本発明に
使用されるセメント系無機質素材としては、普通ポルト
ランドセメント、アルミナセメント、白色セメント等の
いずれでもかまわない。又石こう及び水ガラス等であっ
ても使用可能である。
FRP粉末を混和したセメント系硬化体の機械的強度を更
に増すために、繊維による補強を試みた。繊維として
は、セメント中に入れた場合に強度劣化のない炭素繊維
を、形態としてはシート状のものを使用した。シート状
の炭素繊維を積層しその含有量が3〜5%の供試体を製
作した。FRP粉末を含まない炭素繊維補強セメント系硬
化体の曲げ強度は、400kgf/cm2であった。FRP粉末を10
%添加した場合の曲げ強度は420kgf/cm2であり、FRP粉
末を含まない場合の曲げ強度よりも20kgf/cm2高くなっ
ており、強度の向上に役立った。FRP粉末の添加量を20
%と増すにつれて、曲げ強度はやや低下した。しかしFR
P粉末をセメント重量の30%混入しても、370kgf/cm2の
曲げ強度を示した。
に増すために、繊維による補強を試みた。繊維として
は、セメント中に入れた場合に強度劣化のない炭素繊維
を、形態としてはシート状のものを使用した。シート状
の炭素繊維を積層しその含有量が3〜5%の供試体を製
作した。FRP粉末を含まない炭素繊維補強セメント系硬
化体の曲げ強度は、400kgf/cm2であった。FRP粉末を10
%添加した場合の曲げ強度は420kgf/cm2であり、FRP粉
末を含まない場合の曲げ強度よりも20kgf/cm2高くなっ
ており、強度の向上に役立った。FRP粉末の添加量を20
%と増すにつれて、曲げ強度はやや低下した。しかしFR
P粉末をセメント重量の30%混入しても、370kgf/cm2の
曲げ強度を示した。
この供試体中の炭素繊維含有率は、高層ビルデイングの
カーテンウオールとして使用されている場々とほぼ同程
度であるが、曲げ強度はそれよりもはるかに高いので、
その方面でも使用可能である。
カーテンウオールとして使用されている場々とほぼ同程
度であるが、曲げ強度はそれよりもはるかに高いので、
その方面でも使用可能である。
更に炭素繊維シートを積層介圧させたセメント系硬化体
は、強度以外の特性として10-1Ωcm程度の導電性を有し
ているので、静電気除去作用や電磁波遮蔽性に優れてい
る。したがって、ロボットの誤作動,医療機器や電子機
器等のトラブル等に対する電磁波遮蔽に関して、金属に
匹敵する電界シールド性を示し、高機能性建築材料とし
ても有用である。又炭素繊維シートの配列を工夫し、電
気抵抗を調節することによって、面状発熱体としても利
用可能である。
は、強度以外の特性として10-1Ωcm程度の導電性を有し
ているので、静電気除去作用や電磁波遮蔽性に優れてい
る。したがって、ロボットの誤作動,医療機器や電子機
器等のトラブル等に対する電磁波遮蔽に関して、金属に
匹敵する電界シールド性を示し、高機能性建築材料とし
ても有用である。又炭素繊維シートの配列を工夫し、電
気抵抗を調節することによって、面状発熱体としても利
用可能である。
本発明の実施例においては、主としてガラス繊維を含む
エポキシ樹脂を微粉砕したFRP粉末を使用した。この微
粉末を走査電子顕微鏡で観察したところ、ガラス繊維も
切断されていると共に、エポキシ樹脂の方も完全に微粉
砕されていた。この微粉末の粒度分布を求めたところ、
表1に示すように44〜74μmのものが最も多く分布して
おり、中にはそれ以下(数μm程度)の微粉末もあっ
て、粒度100μm(0.1mm)以下の粉末が90%以上を占め
ていた。
エポキシ樹脂を微粉砕したFRP粉末を使用した。この微
粉末を走査電子顕微鏡で観察したところ、ガラス繊維も
切断されていると共に、エポキシ樹脂の方も完全に微粉
砕されていた。この微粉末の粒度分布を求めたところ、
表1に示すように44〜74μmのものが最も多く分布して
おり、中にはそれ以下(数μm程度)の微粉末もあっ
て、粒度100μm(0.1mm)以下の粉末が90%以上を占め
ていた。
実施例1 FRP粉末を細骨材の一部として混入し、モルタルを製作
した。セメントには普通ポルトランドセメントを,砂に
は標準砂を夫々使用し、水/セメント(W/C)=65%,
骨材(砂とFRP粉末)/セメント=2として供試体を製
作した。その際に骨材中のFRP粉末添加量を、骨材重量
の10%,20%,および30%と割合を変えながら試験を行
なった。またFRP粉末量が増えると、モルタルの流動性
が低くなるので、混和剤の一種である高性能減水剤(マ
イテイFD)を場合によってはセメント重量の1〜1.5%
程度加えた。モルタルの製作はJISR5201で実施し、4×
4×16cmの供試体を作った。水中で8日間養生し、曲げ
強度および圧縮強度を調べた。その結果を表2に示す。
FRPを全く含まない場合には、その曲げ強度は54kgf/c
m2,圧縮強度230kgf/cm2であった。それに対し、FRP粉末
の添加量が増すにつれて強度は若干低下したが、30%の
場合でも35kgf/cm2の曲げ強度と185kgf/cm2の圧縮強度
を示した。そしてFRP添加量が増えるにつれて、供試体
は軽量化された。
した。セメントには普通ポルトランドセメントを,砂に
は標準砂を夫々使用し、水/セメント(W/C)=65%,
骨材(砂とFRP粉末)/セメント=2として供試体を製
作した。その際に骨材中のFRP粉末添加量を、骨材重量
の10%,20%,および30%と割合を変えながら試験を行
なった。またFRP粉末量が増えると、モルタルの流動性
が低くなるので、混和剤の一種である高性能減水剤(マ
イテイFD)を場合によってはセメント重量の1〜1.5%
程度加えた。モルタルの製作はJISR5201で実施し、4×
4×16cmの供試体を作った。水中で8日間養生し、曲げ
強度および圧縮強度を調べた。その結果を表2に示す。
FRPを全く含まない場合には、その曲げ強度は54kgf/c
m2,圧縮強度230kgf/cm2であった。それに対し、FRP粉末
の添加量が増すにつれて強度は若干低下したが、30%の
場合でも35kgf/cm2の曲げ強度と185kgf/cm2の圧縮強度
を示した。そしてFRP添加量が増えるにつれて、供試体
は軽量化された。
実施例2 実施例1の場合と同じ配合でモルタルを作製した。水中
で28日間養生し、機械的強度などの特性を求めた結果を
表3に示す。この場合にはFRPを骨材量の20%を混入さ
せても強度の低下度合いは少なく、46kgf/cm2の曲げ強
度を示し、FRP粉末を入れない場合とほとんど同一であ
った。又FRP添加量が増えるにつれて、供試体中央のた
わみ量も2〜3倍増加した。
で28日間養生し、機械的強度などの特性を求めた結果を
表3に示す。この場合にはFRPを骨材量の20%を混入さ
せても強度の低下度合いは少なく、46kgf/cm2の曲げ強
度を示し、FRP粉末を入れない場合とほとんど同一であ
った。又FRP添加量が増えるにつれて、供試体中央のた
わみ量も2〜3倍増加した。
実施例3 シラスバルーンを細骨材の一部に利用して超軽量モルタ
ルを製作した。セメント(普通ポルトランドセメント)
520gを計り取り、これに細骨材としてシラスバルーン
(嵩密度0.3〜0.33、見掛け比重0.6〜0.7,平均粒径50μ
m)およびFRP粉末(平均粒径44μm)の所定量を加え
た。この時の骨材(シラスバルーンとFRP粉末)/セメ
ント=0.7とした。そして加えたFRP粉末量は、全骨材
(シラスバルーンとFRP粉末)重量の43%,60%,75%に
相当する量とした。これに水370gと混和剤として高性能
減水剤(マイテイFD)をセメント重量の3%加えた。こ
れをモルタルミキサーで練り混ぜた。この時のW/C=71
%であった。フロー値を測定後、型枠中(4cm×4cm×16
cm)に充てんした。2日後に脱型し、7日間水中で養生
し供試体を作った。FRP粉末重量が全骨材重量の43%に
相当する供試体は、嵩密度0.8g/cm3,曲げ強度20kgf/cm2
圧縮強度100kg/cm2であった。
ルを製作した。セメント(普通ポルトランドセメント)
520gを計り取り、これに細骨材としてシラスバルーン
(嵩密度0.3〜0.33、見掛け比重0.6〜0.7,平均粒径50μ
m)およびFRP粉末(平均粒径44μm)の所定量を加え
た。この時の骨材(シラスバルーンとFRP粉末)/セメ
ント=0.7とした。そして加えたFRP粉末量は、全骨材
(シラスバルーンとFRP粉末)重量の43%,60%,75%に
相当する量とした。これに水370gと混和剤として高性能
減水剤(マイテイFD)をセメント重量の3%加えた。こ
れをモルタルミキサーで練り混ぜた。この時のW/C=71
%であった。フロー値を測定後、型枠中(4cm×4cm×16
cm)に充てんした。2日後に脱型し、7日間水中で養生
し供試体を作った。FRP粉末重量が全骨材重量の43%に
相当する供試体は、嵩密度0.8g/cm3,曲げ強度20kgf/cm2
圧縮強度100kg/cm2であった。
水中養生後に取り出した供試体重量は、気乾後の重量と
ほとんど同一であったので、FRP粉末を含む供試体の吸
水率は、ゼロないしほんのわずかであった。供試体の一
部を水中に入れ、充分に水をしみこませた。この供試体
を水中から取り出し水滴が垂れなくなったら、−10℃の
冷凍庫中に12時間入れた。その後、供試体を冷凍庫から
取り出し室温下に12時間置いた。そして、再度水中に入
れて水をしみこませた後に冷凍庫に入れて12時間,室温
下で12時間というサイクルを10回繰り返し凍結融解に対
する特性を見た。
ほとんど同一であったので、FRP粉末を含む供試体の吸
水率は、ゼロないしほんのわずかであった。供試体の一
部を水中に入れ、充分に水をしみこませた。この供試体
を水中から取り出し水滴が垂れなくなったら、−10℃の
冷凍庫中に12時間入れた。その後、供試体を冷凍庫から
取り出し室温下に12時間置いた。そして、再度水中に入
れて水をしみこませた後に冷凍庫に入れて12時間,室温
下で12時間というサイクルを10回繰り返し凍結融解に対
する特性を見た。
FRP粉末を含まない場合には、1サイクル時に供試体表
面から剥落が起こり、3回目には供試体中央部に亀裂が
入り、手によって簡単に二片に壊れてしまった。また供
試体はボロボロになり、形状を保持できる状態ではなか
った。
面から剥落が起こり、3回目には供試体中央部に亀裂が
入り、手によって簡単に二片に壊れてしまった。また供
試体はボロボロになり、形状を保持できる状態ではなか
った。
それに対し、FRP粉末を含む供試体では10サイクル繰り
返しても、供試体表面からの剥落や内部破壊,風化など
はなかった。これらのことから廃棄された強化プラスチ
ック粉末を含む供試体は凍結融解に対して、優れた性質
を有することが立証された。
返しても、供試体表面からの剥落や内部破壊,風化など
はなかった。これらのことから廃棄された強化プラスチ
ック粉末を含む供試体は凍結融解に対して、優れた性質
を有することが立証された。
実施例4 FRPを添加したセメント系硬化体の特性を上げようと
し、炭素繊維で作られたシート(薄手の不繊布)を積層
介在させて硬化体を作製した。その際にはマトリックス
をモルタルから砂を含まないセメントペーストのみにし
て行なった。
し、炭素繊維で作られたシート(薄手の不繊布)を積層
介在させて硬化体を作製した。その際にはマトリックス
をモルタルから砂を含まないセメントペーストのみにし
て行なった。
炭素繊維は、PAN系の高性能炭素繊維から作られたシー
ト(厚さ0.3mm,目付33g/m2)を使用した。所定量のFRP
粉末(セメント重量の10%,20%,および30%で、それ
は樹脂/セメント比として0.1,0.2および0.3になる)を
含む、所定W/C比のセメントペースト中に炭素繊維シー
トを含浸させた。この炭素繊維シート12枚を、厚さ6mm
の型枠中に積層し供試体(4×8×0.6cm)を作った。
この場合にもFRP添加量が増すにつれて、セメントペー
ストの流動性が低下するのでW/C比を40%から60%にま
で高めた。
ト(厚さ0.3mm,目付33g/m2)を使用した。所定量のFRP
粉末(セメント重量の10%,20%,および30%で、それ
は樹脂/セメント比として0.1,0.2および0.3になる)を
含む、所定W/C比のセメントペースト中に炭素繊維シー
トを含浸させた。この炭素繊維シート12枚を、厚さ6mm
の型枠中に積層し供試体(4×8×0.6cm)を作った。
この場合にもFRP添加量が増すにつれて、セメントペー
ストの流動性が低下するのでW/C比を40%から60%にま
で高めた。
各供試体は水中に28日間養生した後曲げ強度を求めた。
その値を表4に示す。FRP粉末を10%添加した場合に
は、420kgf/cm2の曲げ強度を示しFRP粉末を入れない場
合(400kgf/cm2)よりも、強度はむしろ高くなった。し
たがってこの場合の粉末は、強度を向上させる微細骨材
として作用した。更にFRP粉末の添加量を増加したとこ
ろ、供試体の曲げ強度はやや低下する傾向を示したがFR
P粉末をセメント重量の30%添加しても370kgf/cm2の曲
げ強度をもっており、無添加のものよりもわずか30kgf/
cm2の低下にしかすぎなかった。そして実施例2のモル
タル製品の場合よりも、はるかに強度の高い製品である
ことがわかる。
その値を表4に示す。FRP粉末を10%添加した場合に
は、420kgf/cm2の曲げ強度を示しFRP粉末を入れない場
合(400kgf/cm2)よりも、強度はむしろ高くなった。し
たがってこの場合の粉末は、強度を向上させる微細骨材
として作用した。更にFRP粉末の添加量を増加したとこ
ろ、供試体の曲げ強度はやや低下する傾向を示したがFR
P粉末をセメント重量の30%添加しても370kgf/cm2の曲
げ強度をもっており、無添加のものよりもわずか30kgf/
cm2の低下にしかすぎなかった。そして実施例2のモル
タル製品の場合よりも、はるかに強度の高い製品である
ことがわかる。
実施例5 炭素繊維は、引張り強度が特に強いので、この特性を生
かして、これを一方向に配列させたFRP粉末混入セメン
ト硬化体を作った。アルミナセメントペースト(平均粒
径2μm,W/C=30%)を含浸させたピッチ系の高性能炭
素繊維(ストランド状,3K)15本を型枠(幅0.8cm,長さ1
5cm,高さ0.6cm)中に充てんした。その際アルミナセメ
ントペート中に、セメント重量の10%,20%および30%
に相当するFRP粉末を夫々分散させておいた。脱型後、
4日間水中で養生し、炭素繊維強化セメント硬化体棒
(0.8×0.6×15cm)を作った。この炭素繊維強化セメン
ト硬化体中の炭素繊維含有率は、いずれの場合も8vol%
であった。嵩密度は、表5に示すようにFRP粉末を添加
しない場合には、2.4g/cm3であったが、添加量が増すに
つれて低くなり、30%添加の場合には1.6g/cm3になっ
た。またFRP粉末を30%含む炭素繊維強化セメント硬化
体の曲げ強度は、420kgf/cm2を示した。(表5)当然の
ごとくFRP粉末添加量を減ずれば、炭素 繊維強化セメント硬化体の曲げ強度は高くなり、10%添
加の場合には、880kgf/cm2となった。別の実験結果から
炭素繊維含有率を高めれば、セメント硬化体の曲げ強度
はさらに大となることが分かっている。例えば、炭素繊
維含有率が15vol%の場合には、その曲げ強度は3000kgf
/cm2であった。したがって、FRP粉末を含む場合でも、
表5に示す値よりも更に高い値を示すことは明らかであ
る。
かして、これを一方向に配列させたFRP粉末混入セメン
ト硬化体を作った。アルミナセメントペースト(平均粒
径2μm,W/C=30%)を含浸させたピッチ系の高性能炭
素繊維(ストランド状,3K)15本を型枠(幅0.8cm,長さ1
5cm,高さ0.6cm)中に充てんした。その際アルミナセメ
ントペート中に、セメント重量の10%,20%および30%
に相当するFRP粉末を夫々分散させておいた。脱型後、
4日間水中で養生し、炭素繊維強化セメント硬化体棒
(0.8×0.6×15cm)を作った。この炭素繊維強化セメン
ト硬化体中の炭素繊維含有率は、いずれの場合も8vol%
であった。嵩密度は、表5に示すようにFRP粉末を添加
しない場合には、2.4g/cm3であったが、添加量が増すに
つれて低くなり、30%添加の場合には1.6g/cm3になっ
た。またFRP粉末を30%含む炭素繊維強化セメント硬化
体の曲げ強度は、420kgf/cm2を示した。(表5)当然の
ごとくFRP粉末添加量を減ずれば、炭素 繊維強化セメント硬化体の曲げ強度は高くなり、10%添
加の場合には、880kgf/cm2となった。別の実験結果から
炭素繊維含有率を高めれば、セメント硬化体の曲げ強度
はさらに大となることが分かっている。例えば、炭素繊
維含有率が15vol%の場合には、その曲げ強度は3000kgf
/cm2であった。したがって、FRP粉末を含む場合でも、
表5に示す値よりも更に高い値を示すことは明らかであ
る。
実施例6 炭素繊維シートを積層したFRP粉末を含むセメント系硬
化体について、強度以外の機能性について検討した。炭
素繊維シートには、ピッチ系の炭素繊維から作られたシ
ートを使用した。この炭素繊維シート6枚に、所定W/C
比のセメントペースト(40%〜60%)を含浸させ、厚さ
3mm(15cm×15cm)の型枠中に積層した。その際のセメ
ントペースト中には、所定含有量(セメント量の10%,2
0%,30%および40%)のFRP粉末を添加しておいた。い
ずれの場合も、炭素繊維含有率は5vol%程度であった。
各供試体は、水中で28日間養生した後固有抵抗を求め
た。
化体について、強度以外の機能性について検討した。炭
素繊維シートには、ピッチ系の炭素繊維から作られたシ
ートを使用した。この炭素繊維シート6枚に、所定W/C
比のセメントペースト(40%〜60%)を含浸させ、厚さ
3mm(15cm×15cm)の型枠中に積層した。その際のセメ
ントペースト中には、所定含有量(セメント量の10%,2
0%,30%および40%)のFRP粉末を添加しておいた。い
ずれの場合も、炭素繊維含有率は5vol%程度であった。
各供試体は、水中で28日間養生した後固有抵抗を求め
た。
固有抵抗は、試料の両端に銀ペーストを塗り、これにテ
スターの端子をあてて測定した。それらの測定結果を表
6に示す。実施例の場合、セメント系硬化体の固有抵抗
は108〜109Ωcm程度であるのに、炭素繊維を5vol%程度
添加することによって0.35Ω・cmにまで小さくなった。
スターの端子をあてて測定した。それらの測定結果を表
6に示す。実施例の場合、セメント系硬化体の固有抵抗
は108〜109Ωcm程度であるのに、炭素繊維を5vol%程度
添加することによって0.35Ω・cmにまで小さくなった。
又、各供試体についての電磁波遮蔽性は、アドバンテス
ト法で周波数50MHzから1000MHzまでの電界シールド性
(dB)を測定した。得られた結果を表6に示す。炭素繊
維を添加することによって固有抵抗は低下した。そして
セメント硬化体は導電性になったことにより、電磁波遮
蔽性も極めて向上し、金属に匹敵する特性を示した。又
この特性はFRP添加量が40%まで増えても変わらなかっ
た。
ト法で周波数50MHzから1000MHzまでの電界シールド性
(dB)を測定した。得られた結果を表6に示す。炭素繊
維を添加することによって固有抵抗は低下した。そして
セメント硬化体は導電性になったことにより、電磁波遮
蔽性も極めて向上し、金属に匹敵する特性を示した。又
この特性はFRP添加量が40%まで増えても変わらなかっ
た。
発明の効果 本発明によれば、粉末状の繊維強化熱硬化性プラスチッ
ク、即ちFRP粉末を骨材の一部にあるいは全部として、
各種セメントまたは石こうからなるセメント系無機質素
材に混入させることにより、軽量でしかも強度,耐熱性
など機械的特性が高く、しかも凍結融解に対しても、ま
た耐酸性に対しても強い、優れたセメント系硬化体を提
供することができる。
ク、即ちFRP粉末を骨材の一部にあるいは全部として、
各種セメントまたは石こうからなるセメント系無機質素
材に混入させることにより、軽量でしかも強度,耐熱性
など機械的特性が高く、しかも凍結融解に対しても、ま
た耐酸性に対しても強い、優れたセメント系硬化体を提
供することができる。
また、このセメント系硬化体の中に炭素繊維シートを積
層介在させることによって、機械的特性は一段と向上す
ると共に、導電性および電磁波遮蔽性を有するものにで
き、OAルーム,病院,電子関連の工場などの建築資材と
して有用なものにすることができる。
層介在させることによって、機械的特性は一段と向上す
ると共に、導電性および電磁波遮蔽性を有するものにで
き、OAルーム,病院,電子関連の工場などの建築資材と
して有用なものにすることができる。
更に、本発明はそのように経済的に優れているばかりで
なく、産業廃棄物となる繊維強化熱硬化性プラスチック
の資源としての再利用に役立ち、地球環境の保護や公害
策の面でも大いに貢献することができるものである。
なく、産業廃棄物となる繊維強化熱硬化性プラスチック
の資源としての再利用に役立ち、地球環境の保護や公害
策の面でも大いに貢献することができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 18:20 14:06 Z 14:16 14:38) A 111:76 111:94 (56)参考文献 特開 平1−226758(JP,A) 特開 昭59−156947(JP,A) 特開 昭63−289163(JP,A) 特開 平1−154997(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】粒度分布で粒度100μm以下の粉末が90%
以上を占める繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を含有
する骨材と、各種セメント又は石こうからなるセメント
系無機質素材とを混合した材料にすくなくとも水を加
え、成形,硬化せしめてなるセメント系硬化体 - 【請求項2】粒度分布で粒度100μm以下の粉末が90%
以上を占める繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を含有
する骨材と、各種セメント又は石こうからなるセメント
系無機質素材とを混合した材料に少なくとも水を加え、
成形,硬化せしめてなるセメント系硬化体において、該
セメント系硬化体中に炭素繊維シートを積層介在させた
ことを特徴とするセメント系硬化体
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6108090A JPH0742151B2 (ja) | 1990-03-14 | 1990-03-14 | 繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を骨材として含むセメント系硬化体 |
| JP5227734A JPH06191917A (ja) | 1990-03-14 | 1993-08-02 | セメント系硬化体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6108090A JPH0742151B2 (ja) | 1990-03-14 | 1990-03-14 | 繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を骨材として含むセメント系硬化体 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5227734A Division JPH06191917A (ja) | 1990-03-14 | 1993-08-02 | セメント系硬化体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03275548A JPH03275548A (ja) | 1991-12-06 |
| JPH0742151B2 true JPH0742151B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=13160786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6108090A Expired - Lifetime JPH0742151B2 (ja) | 1990-03-14 | 1990-03-14 | 繊維強化熱硬化性プラスチック粉末を骨材として含むセメント系硬化体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0742151B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0811700B2 (ja) * | 1991-09-06 | 1996-02-07 | アサオカ株式会社 | 表面が緻密で、光沢と光反射性を有する板状セメント硬化体の製造方法 |
| JPH06157108A (ja) * | 1992-05-29 | 1994-06-03 | Asaoka Kk | Frp粉末を混入した炭素繊維補強軽量モルタル |
| JP2540477B2 (ja) * | 1993-06-25 | 1996-10-02 | 工業技術院長 | ガラス繊維強化熱硬化性樹脂を補強材とするコンクリ―ト製品及びその製造方法 |
| JP6619272B2 (ja) * | 2016-03-23 | 2019-12-11 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄炭素繊維強化プラスチックの処理方法及び処理装置 |
| CN108069642A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-05-25 | 扬州市职业大学 | 一种废尼龙丝增强再生水稳碎石材料 |
| CN110372251B (zh) * | 2019-08-30 | 2022-02-22 | 陕西龙宾立德新材料科技有限公司 | 一种抗裂剂及其制备方法和应用 |
| CN118084428A (zh) * | 2024-02-28 | 2024-05-28 | 河北大学 | 一种水泥基复合材料及其制备方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59156947A (ja) * | 1983-02-22 | 1984-09-06 | 株式会社 中野建築研究所 | 石こう硬化物 |
| JPS63289163A (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-25 | 旭硝子株式会社 | 窯業系床パネル |
| JPH01154997A (ja) * | 1987-12-10 | 1989-06-16 | Kumagai Gumi Co Ltd | 覆工用セグメント |
| JPH01226758A (ja) * | 1988-03-05 | 1989-09-11 | Masao Ose | セメント成形物及び断熱性耐火被覆層の形成方法 |
-
1990
- 1990-03-14 JP JP6108090A patent/JPH0742151B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03275548A (ja) | 1991-12-06 |
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