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JPH0745374B2 - 歯科用光硬化性組成物 - Google Patents
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JPH0745374B2 - 歯科用光硬化性組成物 - Google Patents

歯科用光硬化性組成物

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JPH0745374B2
JPH0745374B2 JP62077149A JP7714987A JPH0745374B2 JP H0745374 B2 JPH0745374 B2 JP H0745374B2 JP 62077149 A JP62077149 A JP 62077149A JP 7714987 A JP7714987 A JP 7714987A JP H0745374 B2 JPH0745374 B2 JP H0745374B2
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dental
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meth
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acrylate
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勝由 常川
碕 安斎
英晴 廣瀬
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三金工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は重合硬化物からの残留モノマー,触媒およびそ
の他の溶出物が少なく,完全で且つ優れた物理的および
臨床的特性を発揮する歯科用光硬化性組成物に関するも
のである。
[従来の技術] 重合性樹脂材料は強度、審美性、操作性等に優れている
ところから、歯科用治療分野においても従来のセメント
系修復材に代わる材料としてその使用量が急速に増大し
て来ている。これらの重合性樹脂材料は貯蔵性や使用時
の操作性等の面から重合開始剤との練合、光照、の
いずれかの手段によって重合が開始するように調整され
ている。の重合開始剤との練合法では練合後直ちに硬
化反応が開始するため、歯牙窩洞への充填等接着面への
適用を所定時間内に速やかに完了させねばならず、操作
性が悪い。また使い残した材料は硬化してしまって使い
ものにならないので廃棄する必要があり不経済である。
一方の光照射法では重合性単量体と光硬化触媒を混合
した1パックの組成物で提供(遮光瓶に封入)すること
ができるため、使用に際し練和の手間や空気の巻き込み
がなく簡便で利用価値が高いものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら光照射によって重合を開始させるタイプの
重合性樹脂材料は次の様な問題を有している。即ち、一
般に重合性樹脂材料は半透明性であって光到達深度が浅
くならざるを得ず、そのため歯質に直接接触している深
部での重合が不完全となり、時を経るにつれて未重合モ
ノマーや触媒成分が溶出し、歯髄刺激やその他の毒性の
原因となることが知られており、また溶出成分が多いこ
とは重合硬化物の強度その他の物性や審美性の面で問題
があった。
この溶出しやすい成分の中に、元々重合成分として直接
参加することが期待されておらず、促進剤として用いら
れていた物質、例えば次に述べるアミン化合物がある。
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチル
エタノーアミン、N−メチルジエタノールアミン、プロ
ピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン、ペンチルアミン、ジプロピル
アミン、ジブチルアミン、ジヘキシルアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、トリペンチルアミン、トリメチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、ペンタンメチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N−ジメチルアミノトルイジン、N,N−ジメチル
アミノ安息香酸、N,N−ジメチルアミノ安息香酸メチ
ル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸プロピル、N,N−ジメ
チルアミノ安息香酸ブチル等。
この他アミノ化合物として特公昭54−10986合公報に開
示されているメタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチル等があるが、これらは後
述する本発明の光重合促進剤のように芳香族基に対して
Nが直接結合しているものではなく、反応活性が特に優
れている訳ではなく、また残留モノマーと共に若干量溶
出してくるもとは避けられない様である。
そこで本発明においては光重合促進剤としての活性が高
いだけでなく、それ自身も重合に関与することにより、
光重合促進剤は勿論のこと、他の残留モノマーや触媒等
の溶出物が少なく、安定且つ優れた物理的および臨床的
特性を発揮する重合硬化物を形成することができる様な
歯科様光重合性組成物を提供すべく種々検討した。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決することのできた本発明とは(a)光
重合性単量体,(b)光増感剤および(c)光重合促進
剤とからなる歯科用光硬化性組成物であって、(a)光
重合性単量体がアクリレート誘導体またはメタクリレー
ト誘導体であり、(b)光増感剤が380〜500nmの波長に
おいて明らかな吸収を示すα−ジケトンまたはキノン誘
導体であり、(c)光重合促進剤が下記一般式で示され
るアミン化合物、 (式中、R1,R2は水素または低級アルキル基、R3はヒド
ロキシあるいはハロゲンで置換されるかもしくは置換さ
れないアルキレン基、R4は水素またはメチル基を示す) であることを構成要旨とするものである。
[作用] 本発明における歯科用光重合性組成物とは(a)光重合
性単量体,(b)光増感剤および(c)光重合促進剤と
よりなり、特に光重合促進剤の活性が高く、光重合促進
剤自身も重合に関与するため、溶出成分の少ない安全で
かつ強度に優れた重合硬化物を与えることができる。
(a)光重合性単量体とは光照射によって重合を開始す
るアクリレート誘導体またはメタクリレート誘導体であ
り、代表的なものを例示すると下記の通りである。
例えば2,2′−ビス(4−(3−(メタ)アクリロイル
オキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパ
ン、2,2′−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシフ
ェニル)プロパン、2,2′−ビス(4−(メタ)アクリ
ロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、2,2′−ビ
ス(4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2′−ビス(4−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロポキシフェニル)プロパン、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリメチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールエタン(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等が
挙げられ、その他ウレタン結合や燐酸エステルフォスフ
ェゼン骨格を有するメタクリレート誘導体も用いられ
る。
本発明における光増感剤は、その紫外および可視吸収ス
ペクトルにおいて380〜500nmに明らかな吸収を有するα
−ジケトンまたはキノン誘導体であり、例えばジアセチ
ル、2,3−ペンタンジオン、2,3−もしくは3,4−ヘキサ
ンジオン、2,3−もしくは3,4−ヘプタンジオン、2,3−
(もしくは3,4−もしくは4,5−)オクタンジオンのよう
な鎖状のα−ジケトン化合物、カンファーキノン[1,7,
7−トリメチルビシクロ(2,2,1)ヘプタン−2,3−ジオ
ン]やビシクロ(2,2,1)ヘプタン−2,3−ジオンのよう
な脂環式α−ジケトン化合物、さらには9,10−フェナン
トラキノン、9,10−アントラキノン、アセナフテンキ
ノ、α−(もしくはβ−)ナフトキノンなどのような多
核キノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン(ビタミンK
3)、2−第3級ブチル−9,10−アントラキノン、2−
エチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、1,
2−ベンゾアントラキノン、2−メチルアントラキノ
ン、2−メチル−3−フイチル−1,4−ナフトキノン
(ビタミンK1)、2−メチル−3−ゲラニル−1,4−ナ
フトキノン(ビタミンK2)、2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ベンゾキノン(補酵素Q0)などの多核キノ
ン誘導体が含まれる。これらの中でもカンファーキノ
ン、フェナントラキノン、アセナフテンキノン、β−ナ
フトキノン、アントラキノン、2,3−ペンタンジオン、
2,3−(もしくは3,4−)ヘプタンジオン、2,3−(もし
くは3,4−もしくは4,5−)オクタンジオン等が特に好ま
しい。これらの増感剤は重合性単量体に対し0.01〜5重
量%の範囲で使用される。
本発明の重合促進剤は分子内にアクリロイルオキシ基あ
るいはメタクリロイルオキシ基を有する芳香族基にN原
子が直結しているパラアミノ安息香酸のエステル化物で
あるアミン化合物であり、一般式 で示され、式中 R1およびR2は水素,メチル,エチル,プロピル等の低級
アルキル基であり、 R3はヒドロキシ基あるいはF,Cl,Br,I等のハロゲンで置
換されるかもしくは置換されていないメチレン,エチレ
ン,プロピレン等の低級アルキレン基であり、 R4は水素あるいはメチル基である。
これらを化学構造式によってさらに詳細に示すと次の通
りである。
これらのアミンの添加量は重合性単量体に対し、通常0.
1〜20重量%の範囲で重合系に応じて決定されるが、反
応活性や溶出性等の問題を考慮すると0.5〜5重量%が
好ましい。
さらに本発明における歯科用光硬化性組成物には、所望
により重合禁止剤,着色剤および紫外線吸収剤等を添加
することができる。
またう蝕窩洞の充填修復材として用いるときは重合性単
量体:10〜80重量%(好ましくは15〜50重量%)および
フィラー:90〜20重量%(好ましくは85〜50重量%)を
基本組成とし、これに対して光重合増感剤や促進剤を加
える。
尚フィラーとしては無機物あるいは有機およびこれらの
混合体が用いられ、無機系フィラーの例としてはソーダ
ガラス,バリウムガラス,ストロンチウムガラス,ホウ
珪酸ガラス,結晶石英,溶融シリカ,アルミナシリケー
ト,無定形シリカ,ガラスセラミックまたはこれらの混
合物等が挙げられる。無機系フィラーの粒径はとくに制
限はないが通常150μm以下、好ましくは100μm以下の
ものが適当である。また粒径の異なる数種の無機系フィ
ラーを混合して用いてもよい。上記無機系フィラーは公
知の表面処理をしておくのが好ましい。表面処理剤の例
としてはシラン化合物、例えばビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリ(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシランまたはチタン化合物、例えばイソプ
ロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピル
トリデシルベンゼンスルホニルチタネート、テトラオク
チルジ(トリデシルホソファイト)チタネート、ジクミ
ルフェノレートオキシアセテートチタネート、ジイソス
テアロイルエチレンチタネート等が用いられる。有機系
フィラーとしては、前記重合性単量体の重合粉末を用い
てもよい。また前記重合性単量体に前記無機フィラーを
分散させて重合させたものの粉末(複合フィラー)も使
用することができる。
このようにして本発明の光重合性組成物は充填剤を添加
あるいは添加せずに歯科用修復充填材料、接着剤,レジ
ンセメント,シーラント等として用いられるほか、一般
工業用としてコーティング剤,接着剤,充填剤等として
用いることもできる。
[実施例] 実施例1〜4および比較例1〜3 第1表に示す成分に第2表に示すアミン化合物をそれぞ
れ配合して歯科充填修復用複合材料を調製し、後述する
各試験を行いその結果を第2表下欄に示した。尚光重合
促進剤として本発明で規定したアミン化合物を配合した
ものを実施例、規定外のアミン化合物を配合したものを
比較例とした。
第1表および第2表の配合量により得られたペーストに
サンキュアライト(三金工業株式会社製光重合器)で38
0〜500nmの光線を40秒照射し、硬化させた試験片を下記
の条件で試験した。
圧縮強度:直径4mm、高さ5mmの円柱試験片を37℃の蒸留
水中に24時間浸漬後、10mm/minの速度で圧縮し強度を求
めた。
引張強度:直径6mm、厚さ3mmの円板試験片を37℃の蒸留
水中に24時間浸漬後、1mm/minの速度で引張り速度を求
めた。
ヌープ硬度:直径4mm、高さ2mmの試験片を37℃の蒸留水
中に24時間浸漬後、光照射面をヌープ硬度計により荷重
50g,加圧時間15秒で測定した。
吸水量,溶解量:直径20mm、厚さ1.5mmの円板試験片を3
7℃の蒸留水中に4週間浸漬後、下記の算出法により求
めた。
吸水量及び溶解量の算出法 W1:水中浸漬前の乾燥試験片重量(mg) W2:水中浸漬後の吸水試験片重量(mg) W3:水中浸漬後の乾燥試験片重量(mg) S:試験片表面積(cm2 実施例5,6および比較例4,5 第3表に示す成分に対し第4表のアミン化合物を配合し
て歯科シーラントを調製し、後述する試験方法で重合に
関与しなかった成分を測定し、結果を第1図および第2
図に示した。尚光重合促進剤として本発明で規定したア
ミン化合物を配合したものを実施例、規定外のアミン化
合物を配合したものを比較例とした。
直径15mm、厚さ0.5mmの試験片に対しサンキュアライト
(三金工業株式会社製)で380〜500nmの光線を90秒間照
射して作成した硬化物を、重合開始10分後にメタノール
中に浸漬し、重合に関与し得なかった成分(溶解量)を
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて経日的に定量
した。
<測定条件> Shimazu LC−6A Snim−pack CLC−ODS(0.15mX6.0mmφ) Solvent MeOH/H2O=80/20(wt) Flow Rate 1ml/min Oven Temp.40℃ Detecter Shimazu SPD−6AV UV−230nm,VIS−480nm Data Prosessor Shimazu C−R3A Samples Size 10μl 比較例6〜9(過酸化物による硬化実験) 第5表に示した配合成分100gに対し、第6表に示したモ
ル数のアミン化合物を加えて得られたペーストを遮光
下、23℃で15分放置して硬化させた後、前述の圧縮強度
試験を行なった。得られた結果を第6表に示した。従来
から使用されているアミン化合物は、過酸化物でもある
程度硬化するが(比較例7〜9)、本発明で規定する光
重合促進剤は過酸化物では硬化しないことが明らかとな
った(比較例6)。
[発明の効果] 以上のように本発明の歯科用光重合性組成物は残留モノ
マー、触媒およびその他の溶出物が少なく、物理的およ
び臨床的特性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c),(d)は光重合性組成
物を用いた歯科用シーラント溶解量の経日変化を示す図
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)光重合性単量体、(b)光増感剤お
    よび(c)光重合促進剤とからなる歯科用光硬化性組成
    物であって、(a)光重合性単量体がアクリレート誘導
    体またはメタクリレート誘導体であり、(b)光増感剤
    が380〜500nmの波長において明らかな吸収を示すα−ジ
    ケトンまたはキノン誘導体であり、(c)光重合促進剤
    が下記一般式で示されるアミン化合物、 (式中、R1,R2は水素または低級アルキル基、R3はヒド
    ロキシあるいはハロゲンで置換されるかもしくは置換さ
    れないアルキレン基、R4は水素またはメチル基を示す) であることを特徴とする歯科用光硬化性組成物。
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