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JPH0753781B2 - 変性低分子量ポリオレフインとその用途 - Google Patents
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JPH0753781B2 - 変性低分子量ポリオレフインとその用途 - Google Patents

変性低分子量ポリオレフインとその用途

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JPH0753781B2
JPH0753781B2 JP60289220A JP28922085A JPH0753781B2 JP H0753781 B2 JPH0753781 B2 JP H0753781B2 JP 60289220 A JP60289220 A JP 60289220A JP 28922085 A JP28922085 A JP 28922085A JP H0753781 B2 JPH0753781 B2 JP H0753781B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規グラフト変性低分子量ポリオレフイン(以
下、単に変性低分子量ポリオレフインともいう。)およ
び該グラフト変性低分子量ポリオレフインからなる合成
樹脂用加工助剤、顔料分散剤もしくは熱定着型電子写真
用トナーの形成要素に関する。
〔従来の技術〕
(1) 合成樹脂の加熱加工時には、加工性を改善する
ために特公昭54−42381にも記載されているとうり滑
剤、流動性改良剤、離型剤、スリツプ剤などの加工助剤
が添加されるが、近年、該公報にも記載のようなグラフ
ト変性ポリオレフインワツクスが使用されるようになつ
た。このような変性ポリオレフインワツクスは、従来か
ら使用されていた金属石ケン類エステル類、アマイド
類、高級アルコール類にくらべて滑性、熱安定性、透明
性、ブリードアウト性などの点で優れているが、ポリス
チレンやABS、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、(メタ)アクリル酸エステル
樹脂、エポキシ樹脂等の芳香族および/または、極性基
を含有する樹脂に対する相溶性が未だ不足するため、こ
れらの樹脂の射出成形や柱型成形時の流動性を向上させ
る効果が十分でないことや、添加量を上げた場合に、成
形後の樹脂の機械物性を著しく低下させたりするなどの
問題点があつた。
(2) ポリスチレン、ABS、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリアミドなどの合成樹脂を着色する場合の
方法としては、ドライカラー法またはカラーコンパウン
ド法が主として採用さており、マスターバツチ法はあま
り採用されていない。前二者のいずれの方法でも、顔料
を均一に分散させるために顔料分散剤が使用されてい
る。たとえば、従来、これらの合成樹脂の顔料分散剤と
してはステアリン酸等の高級脂肪酸の各種金属塩、低分
子量ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重
合オリゴマーなどが使われてきた。しかし、高級脂肪酸
を顔料分散剤として使用した場合には、着色されたポリ
マーから前記高級脂肪酸塩がブリードアウトし、顔料の
分散性が低下したり、透明性が低下するなどの現象が起
こるという欠点がある。また、顔料分散性として低分子
量ポリオレフインを使用した場合には、ドライカラーを
調整する際あるいはこのドライカラーを例えばスチレン
系ポリマーに混練調整する際の混練作業性が劣り、その
結果顔料の分散性にも劣るという欠点がある。また、従
来の前記分散剤を使用した場合には、多量の顔料を均一
に上記の合成樹脂中に分散させることができないので、
マスターバツチ法を使用することはできなかつた。
一方、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフイ
ン樹脂および塩化ビニル樹脂の着色法としては、低分子
量ポリエチレンや脂肪酸金属石けん等の分散剤を用いて
顔料をポリエチレンその他の担体樹脂中に高濃度に分散
させたマスターバツチ法が多く使用されている。しかし
ながら、従来のマスターバツチでは顔料濃度をあまり高
くすることができず、また近年ポリオレフイン系その他
の合成樹脂の着色は高稀釈倍率、高速着色の傾向にあ
り、従来のマスターバツチでは十分な対応が困難になり
つつあり、特に薄肉大型の射出成形品においてはマスタ
ーバツチの被着色樹脂中への染顔料分散速度が不十分で
あり、そのために成形品の色むら等の外観不良の問題が
避けられなかつた。
(3) 電子写真用現像材所謂静電トナー(以下単にト
ナーともいう。)は静電的電子写真の帯電露光のつぎの
段階のときの画像形成材料であり、樹脂の中にカーボン
ブラツクや顔料を分散させた帯電微粉末である。
一般に静電トナーは、鉄粉、ガラス粒子等のキヤリアー
と用いられる乾式二成分系、インパラフイン系などの有
機溶媒を用いた分散系の湿式トナー、さらにはそれ自体
に磁性体微粉末が分散されてなる乾式一成分系トナーに
分類される。
静電トナーにより感光板に現像されて得られる画像は紙
に転写後、感光層をコートした紙に直接現像させた画像
はそのまま、熱または溶媒蒸気で定着される。中でも加
熱ローラーによる定着は接触型の定着法であるため熱効
果が高く、比較的低温の熱源により確実に画像を定着せ
しめることができ、更に高速複写にも適しているので好
ましい。
しかしながら加熱ローラー等の加熱体を接触して画像を
定着する場合は、加熱体に静電トナーの一部が付着して
後続の画像部分に転写される所謂オフセツト現像が生ず
る虞れがあつた。とくに高速複写において定着効果及び
定着速度を上げる為に加熱体を高温にすることはオフセ
ツト現象をよりひき起こし易くする結果となる。その為
例えば一成分系の静電トナーにより形成された画像を加
熱ローラー等により定着する場合には、ローラー表面に
シリコーンオイルを含浸させたりシリコーンオイルをロ
ーラー表面に供給したりしてオフセツト現象の解消をは
かつているが、逆にロールの汚れ等の問題が生じる結果
となる。
一方、静電トナーの主材である熱可塑性樹脂としては、
ポリスチレン、スチレン・(メタ)アクリル酸エステル
共重合体などのポリステレン系樹脂、ポリエステル樹
脂、ケトン樹脂、マレイン酸樹脂、クマロン樹脂、フエ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、テルペン樹脂、ポリビニル
ブチラール、ポリブチルメタアクリレート等が挙げられ
るが、中でもポリスチレン系樹脂は、帯電性がよい、適
当に軟化点(90℃ないし160℃)をもち定着性がよい、
感光板の洗浄が容易で汚染が少ない、吸湿性が少ない、
着色材であるカーボンブラツクとの混和性がよい、粉砕
し易い等の特徴を有しているので最も多く使用されてい
る。しかしながらかかる特徴を有するポリスチレン系樹
脂も前記の如く、高速複写においてはオフセツト現象を
生じ易いことから、オフセツト現象を起こさせない静電
トナーの開発が望まれている。
上記のような問題を解決する方法としては、(i)上記
の静電トナーの主材である熱可塑性樹脂そのものを改良
する方法、(ii)静電トナーの主材である熱可塑性樹脂
はそのままで、オフセツト現象を起こさない目的で離型
剤を添加する方法、の2つが考えられる。
上記のような問題を上記(ii)の方法で解決するため、
スチレン系重合体にポリオレフインワツクスを離型剤と
して加える技術が例えば特公昭52−3304、同52−3305、
同57−52574、同58−59455などに提案されている。しか
し、このような技術においても、ポリオレフインワツク
スとスチレン系樹脂成分との相溶性がいまだ不十分であ
るため、ポリオレフインワツクスの離型剤としての性能
が十分に発揮されていないばかりではなく、保存中ある
いは複写作動中にトナーが凝集しやすく、またトナーよ
りワツクスが遊離しやすいため感光ドラム等の汚染につ
ながりやすく、さらに定着後の定着画像の耐折り曲げ性
にも乏しいという欠点があつた。
以上のような合成樹脂の加工助剤、樹脂用顔料分散剤お
よびトナーにおける問題点に対して、種々検討した結
果、本願において提案する所定のグラフト変性低分子量
ポリオレフインを用いることにより上記問題点が解決で
きることを見い出し、本願の各発明を完成することがで
きた。
すなわち、本願のグラフト変性低分子量ポリオレフイン
(A)を合成樹脂用加工助剤として用いることにより、
合成樹脂の機械的強度を損うことなく成形時の流動性や
離型性を改善できることを見出した。
また、本来的に、印刷、塗装や接着などの二次加工性に
劣るとされているポリオレフイン樹脂やポリスチレン樹
脂などの無極性の樹脂に対し、本発明のグラフト変性分
子量ポリオレフインを配合することにより、驚くべきこ
とに、前記の二次加工性をも著しく改善することができ
ることを見出した。
また、合成樹脂用顔料分散剤として用いることにより、
顔料との混練作業性および顔料分散剤に優れ、また、被
着色樹脂の諸特性を低下させないという優れた性能お有
することを見出した。すなわち、従来マスターバツチ化
が困難とされていたポリスチレン、ABS、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリアミドなどの合成樹脂におい
ても、優れた顔料分散剤性を有するマスターバツチ化が
可能となり、さらに、ポリオレフインやポリ塩化ビニル
のマスターバツチ化においても色むら等の外観不良を伴
うことなく高濃度化が可能となることを見出した。
さらにトナーについては、該変性低分子量ポリオレフイ
ン(A)を離型剤として用いることによりオフセツト現
象を起こし難い静電トナーが得られることを見出した。
また、該変性低分子量ポリオレフインを静電トナーの主
材(結着剤)である熱可塑性樹脂として用いることによ
りオフセツト現象を起こし難い静電トナーが得られるこ
とも分かつた。即ち、該変性低分子量ポリオレフイン
は、静電トナーの離難剤としても主材(結着剤)として
もすぐれた性能を有することを見出した。
〔本発明の概要〕
本発明は、極限粘度0.04〜1.2dl/gの低分子量ポリオレ
フイン(a)100重量部に芳香族にカルボン酸ビニル
(b)を3ないし200重量部の範囲でグラフトしてな
り、かつ極限粘度が0.05ないし0.7dl/gの範囲にあるグ
ラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)を物質発明と
し、該グラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)から
なる合成樹脂用加工助剤、顔料分散剤および熱定着型電
子写真用トナーの形成要素をそれぞれ用途発明とするも
のである。以下、各発明について詳述する。
〔グラフト変性低分子量ポリオレフインおよびその製法〕
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)は
極限粘度0.04〜1.2dl/gの低分子量ポリオレフイン
(a)に所定量の芳香族カルボン酸ビニル(b)をグラ
フトさせたものである。
グラフト反応に用いる原料たる低分子量ポリオレフイン
(a)は、極限粘度〔デカリン溶媒中で135℃にて測定
したもの〕が0.04ないし1.2dl/gの範囲にあるものであ
り、より好ましくは0.05ないし1.0dl/gの範囲にあるも
のである。
ここで、該低分子量ポリオレフインには、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ヘキサン、4−メチル−1
−ペンテン、1−デセンなどのα−オレフインの単独重
合体または2種以上のα−オレフインの共重合体であつ
て極限粘度が前述の範囲にあるものである。たとえば、
高圧法ポリエチレンの熱分解によつて得られるポリエチ
レンワツクス、高圧でエチレンをラジカル重合して得ら
れる高圧重合ポリエチレンワツクス、エチレンまたはエ
チレン以外の前記α−オレフインの1種以上を遷移金属
化合物触媒の存在下に中・低圧(共)重合することによ
つて得られるポリエチレンワツクスまたは低分子量のエ
チレン・α−オレフイン共重合体、ポリプロピレンワツ
クス、ポリ−1−ブテンワツクス、ポリ4−メチル−1
−ペンテンワツクス、プロピレン・4−メチル−1−ペ
ンテン共重合ワツクス、ヘキセン−1・4−メチル−1
−ペンテン共重合ワツクスなどを例示することができ
る。なおここでいう低分子量ポリオレフインには、低分
子量ポリオレフインの酸化物も含まれる。この場合の酸
素含量は通常10重量%以内である。
前記低分子量ポリオレフインにグラフトさせる芳香族カ
ルボン酸ビニル(b)は、次の一般式で表されるもので
ある。
(ただし、式中、X1,Y1,およびZ1〜Z3は、H,C,O,Nの群
から選ばれる原子から構成されている結合または置換基
であり、lは0〜5の整数、mは0または1である。) X1としては具体的には、H−、CH3−、CH3−CH2−、HO
−、H2N−などが挙げられ、Y1としては具体的には、−C
H=CH−、−CH2−、−CH2−CH2−、−C≡C−、−NH−
CH2−、−CH2−CH=CH−、 −O−CH2−などが挙げられる。また、Z1〜Z3としては
具体的には、H−、CH3−、C6H5−などが挙げられる。
具体的には、安息香酸ビニル、ケイ皮酸ビニル、α−フ
エニルケイ皮酸ビニル、β−フエニルケイ皮酸ビニル、
フエニル酢酸ビニル、ベンジル酢酸ビニル、フエニルプ
ロピオール酸ビニル、アニリノ酢酸ビニル、γ−フエニ
ルクロトン酸ビニル、フエニルピルピン酸ビニル、フエ
ノキシ酢酸ビニルが挙げられ、中でも安息香酸ビニル、
ケイ皮酸ビニルが好ましい。これらは、二種以上を混合
して用いてもよい。
低分子量ポリオレフイン(a)に対する芳香族カルボン
酸ビニル(b)のグラフト量は低分子量ポリオレフイン
(a)100重量部に対し、3ないし200重量部である。好
ましくは、合成樹脂用加工用助剤あるいは顔料分散剤と
して用いる場合には、同3ないし150重量部、熱定着型
電子写真用トナーの形成要素として用いる場合には同5
ないし200重量部である。該変性低分子量ポリオレフイ
ンを合成樹脂用加工助剤として用いる場合には、該グラ
フト割合が3重量部より小さくなると、ABS、ポリカー
ボネート、ポリエステルなどの極性ポリマーに対する相
溶性が悪くなり、該グラフト変性低分子量ポリオレフイ
ンを配合した場合に、滑性効果および離型効果はある程
度は得られるものの、成形物の機械的強度が低下するの
で好ましくない。また、ポリオレフインやポリスチレン
などの無極性ポリマーに対しては、その塗装性や印刷性
などの二次加工性を向上させるという副次的効果が無く
なるので好ましくない。
一方、該グラフト割合が200重量部より大きくなると該
グラフト変性低分子量ポリオレフンを配合しても、配合
合成樹脂の滑性効果および離型効果は改良されなくな
る。さらに、顔料分散剤として用いた場合には、グラフ
ト量が上記必須範囲よりも少ないと、ABS、ポリカーボ
ネート、ポリエステルなどの極性ポリマーに対しては上
記と同じ理由で着色成形物の機械的強度が低下するとと
もに、顔料との充分な親和性が得られず、マスターバツ
チ作製時の押出加工性が低下するようになる。また必須
範囲を越えるとマスターバツチ作製時の三本ロールへの
ベタツキが激しく作業性が劣るようになる。
さらに、電子写真用トナー形成要素として用いる場合、
まず、離型剤として用いた場合、グラフト量が上記必死
範囲よりも少ないと、該変性低分子量ポリオレフイン
(A)とスチレン系樹脂等の結着剤樹脂との相溶性に乏
しくなり、相溶性の向上に伴つて改善される離型性、耐
凝集性、耐ドラム汚染性、耐折り曲げ性等の効果が小さ
くなる一方、グラフト量が上記上限を越えると、変性ポ
リオレフインワツクス(A)とスチレン系樹脂等の結着
剤樹脂との相溶性が大きくなりすぎ、定着時にトナー中
の該変性低分子量ポリオレフイン(A)が溶融液の表面
に遊離することが困難になり、離型剤としての効果が劣
るようになる。
また、該変性低分子量ポリオレフイン(A)を結着剤と
して用いる場合、グラフト量が上限を越えると、これを
トナー原料として用いた場合の加熱定着ローラーへの付
着現象が起こり、グラフト量が上記上限を下廻ると着色
剤の分散が悪く、紙に対する定着性が不足して好ましく
ない。
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)の
極限粘度〔η〕〔デカリン溶媒中で135℃で測定したも
の〕は0.05ないし0.7dl/gの範囲にあることが必要であ
る。
該グラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)の極限粘
度が0.05より小さくなると、これを、合成樹脂に配合し
ても、該配合物の滑性効果および離型性効果は優れる
が、成形体の外観収縮率が劣るようになる。さらに、成
形体の表面にブリードアウトし易くなりその際成形体表
面のベタ付きを引き起こすことになる。また、顔料分散
剤として使用しても、溶融粘度が低いため充分な分散効
果が得られず、着色ムラが生じるようになる。
また、該変性低分子量ポリオレフイン(A)の極限粘度
が0.7dl/gより大きくなると、これを、合成樹脂に配合
しても、該配合物の滑性効果および離型性効果の改善が
認められなくなり、成形性の改良が見られない。また、
顔料分散剤として使用しても、溶融粘度が高ずぎたため
にマスターバツチの作製が困難となり分散剤としての適
性に欠けるようになる。
さらに、熱定着型電子写真用トナー形成要素として用い
る場合にはまず、離型剤として用いる場合、該変性低分
子量ポリオレフイン(A)の極限粘度が上記下限を下廻
ると、離型剤成分の溶融粘度が低くなりすぎ、充分な離
型剤効果が得られず、また、トナーの凝集や感光体の汚
染を起こし易くなる。また変性低分子量ポリオレフイン
(A)の極限粘度が上記上限を越えると、同様にトナー
原料として使用しても、後述のスチレン系重合体等との
相溶性に欠けるようになり、また、溶融粘度が高ずきる
ために充分な離型剤効果を示さなくなる。またグラフト
変性低分子量ポリオレフイン(A)を結着剤として用い
る場合、極限粘度が上記下限を下廻ると、トナー組成物
の原料として使用しても、トナーの保存性及び、感光体
への汚染性で問題となるばかり溶融粘度が低すぎるた
め、鮮明な画像は得られないトナーとなる。一方変性低
分子量ポリオレフイン(A)の極限粘度が上記上限を越
えると、同様にトナー原料として使用しても、紙への充
分な定着性が得られない。変性低分子量ポリオレフイン
(A)の極限粘度は、原料の低分子量ポリオレフイン
(a)の極限粘度、芳香族酸ビニルのグラフト量、反応
条件等を制御するとにより、容易にコントロールするこ
とが可能である。
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)に
は芳香族酸ビニル(b)以外のモノマーが芳香族酸ビニ
ルと共にグラフトされていてもよい。このようなモノマ
ーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フエニ
ル、α−クロルアクリル酸メチル、アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸ヂエチルアミノエチル、アク
リル酸ジエチレングリコールエトキシレート、2−エト
キシアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2−ア
クリロイロキシエチルアシツドホスフエートなどのアク
リル酸エステル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル
酸エチル、メタアクリル酸プロピル、メタアクリル酸n
−ブチル、メタアクリル酸イソブチル、メタアクリル酸
n−オクチル、メタアクリル酸ドデシル、メタアクリル
酸ラウリル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
アクリル酸ステアリル、メタアクリル酸フエニル、メタ
アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタアクリル酸ジエ
チルアミノエチル、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、メタアクリル酸グリシジル、2,2,2−トリフルオロ
エチルメタアクリレート、2−メタクリロイロキシエチ
ルアシツドホスフエートなどのメタアクリル酸エステ
ル、モノエチルマレート、ジエチルマレート、モノプロ
ピルマレート、ジプロピルマレート、モノブチルマレー
ト、ジブチルマレート、ジ2−エチルヘキシルマレー
ト、モノエチルフマレート、ジエチルフマレート、ジブ
チルフマレート、ジ゜2−エチルヘキシルフマレート、
モノエチルイタコネート、ジエチルイタコネート、モノ
ブチルイタコネート、ジ2−エチルヘキシルイタコネー
ト、モノエチルシトラコネート、ジエチルトラコネー
ト、ジベチルシトラコネート、ジ2−エチルヘキシルシ
トラコネートなどの不飽和二塩基酸エステル、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、N−メチロールアクリル
アミド、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニルピリジ
ン、ビニルカルバゾール、ビニルブチラール、ビニルア
セタール、アクリル酸、メタアクリル酸などを挙げるこ
とができる。これらのモノマーのグラフト量は全グラフ
トモノマー量の50モル%以下であることが好ましい。
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフインは従来か
ら公知の方法、例えば特公昭54−42381号公報、特開昭5
9−219370号公報、特開昭58−63947号公報に記載された
方法に準じて製造することができる。
すなわち、例えば前記低分子量ポリオレフインと前記芳
香族ビニル等とを、炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素
溶媒等の適当な溶媒に溶解させた溶液状態あるいは溶融
状態で加熱下に反応させる方法が採用され、ここで反応
は必要に応じてラジカル開始剤の存在下に実施する方法
を示すことができる。
上記反応に用いるラジカル開始剤としては有機ペルオキ
シド、有機ペルエステル、たとえばベンゾイルペルオキ
シド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペル
オキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘキシン
−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチル
ペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルフエニレアセチー
ト、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペ
ル−sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレー
ト、クミルペルピバレートおよびtert−ブチルペルジエ
チルアセテート、その他のアゾ化合物、たとえばアゾビ
ス−イソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレート
がある。これらのうちではジクミルペルオキシド、ジ−
tert−ブチルペルオキシド、2,5−ブチルペルオキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブチル
ペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペ
ルオキシドが好ましい。反応の際の温度は通常130ない
し350℃、好ましくは135ないし300℃の範囲である。
〔合成樹脂用加工助剤〕
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)は
合成樹脂用加工助剤として有効である。該加工助剤は該
グラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)単独で成つ
てもよく、他の加工助剤、各種可塑剤、各種安定剤と共
に成つてもよい。
本発明の加工助剤が適用できる合成樹脂は広範であり、
特公昭54−42381号公報に記載されているような合成樹
脂がそのまま挙げられる。すなわち具体的には、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ4−メ
チルペンテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフイン系樹
脂、ポリスチレン、ABSなどりスチレン系樹脂、たとえ
ばビスフエノールAとホスゲンから得られるポリカーボ
ネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリフエニレンオキサイド樹脂、ポリメチルメタ
クリレートなどのポリ(メタ)アクリル酸エステル樹
脂、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂およびフエノー
ル樹脂、エポキシ樹脂などの熱可塑性樹脂を挙げること
ができる。
とくに、本発明の滑剤は熱可塑性樹脂に対して好適に用
いることができる。
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)か
らなる加工助剤を合成樹脂に配合する場合の配合割合
は、前記合成樹脂100重量部に対して通常0.05ないし30
重量部の範囲にあり、さらには0.1ないし20重量部の範
囲にあることが好ましい。該グラフト変性低分子量ポリ
オレフイン(A)の前記合成樹脂100重量部に対する配
合割合が0.05重量部より少なくなると該組成物の滑性効
果および離型性効果の改良および、ポリオレフイン樹脂
やポリスチレン樹脂に対する二次加工性の改善効果が認
められなくなる傾向にあり30重量部より多くなると成形
物は層状剥離が著しくなり機械的強度と衝撃強度のバラ
ンスを失われるようになる。
本発明の加工助剤を合成樹脂に配合させる方法として
は、例えば熱可塑性樹脂の場合について述べると合成樹
脂、グラフト変性低分子量ポリオレフインおよび必要に
応じてその添加物からなる混合物を、ヘンシエルミキサ
ー、V−ブレンダー、リボンブレンダーを混合した後直
接使用したりさらに押出機等で混練造粒を行う方法、バ
ンバリーミキサー、単独または多軸押出機、ニーダー等
で溶融混練後造粒したり、成形する方法を採用すること
ができる。
本発明の加工助剤を用いることにより、成形後の樹脂の
機械物性を低下させることなく、成形時の流動性や離型
性および二次加工性を改善することが可能となる。ま
た、自身の熱安定剤やブリードアウト性に優れるため成
形時の金属汚れや成形物の表面特性を損なうこともない
という利点を有する。
〔合成樹脂用顔料分散剤〕
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)は
合成樹脂用顔料分散剤としても有用である。
すなわち前に述べた如き問題に対し鋭意検討した結果、
本発明の分散剤を用いることによつて、従来マスターバ
ツチ化が困難とされていたポリスチレンや、ABS、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ポリアミドなどの合成樹
脂においても、優れた顔料分散性を有するマスターバツ
チ化が可能となり、さらに、ポリオレフインやポリ塩化
ビニルのマスターバツチにおいても色むら等の外観不良
を伴うことなく高濃度化が可能となる。
顔料分散剤とし使用する場合の対象樹脂としては加工助
剤の項に記した熱可塑性樹脂がそのまま挙げることがで
きる。すなわち、具体的には、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−
1、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体などのポリオレフイン系樹脂、ポリスチレ
ン、ABSなどりスチレン系樹脂、たとえばビスフエノー
ルAとホスゲンから得られるポリカーボネート樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなどのポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフエ
ニレンオキサイド樹脂、ポリ塩化ビニルなどである。
本発明の顔料分散剤は従来から合成樹脂の着色に知られ
ているいずれの顔料にも使用することができる。顔料と
して具体的には、アルミニウム、銀、金などの金属類;
炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩;ZnO、TiO2
などの酸化物;Al2O3・nH2O、Fe2O3、Fe2O3・nH2Oなどの
水酸化物;CaSO4、BaSO4などの硫酸塩;Bi(OH)2NO3など
の硝酸塩;PdCl2などの塩化物、CaCrO4、BaCrO4などのク
ロム酸塩;CoCr2O4、などのクロム酸塩、マンガン酸塩お
よび過マンガン酸塩;Cu(BO)などの硼酸塩;Na2U2O7
・6H2Oなどのウラン酸塩;K3Co(NO2・3H2Oなどの亜
硝酸塩;SiO2などの珪酸塩;CuAsO3・Cu(OH)などの砒
酸塩などおよび亜砒酸塩;Cu(C2H3O2・Cu(OH)
などの酢酸塩;(NH42MnO2(P2O7などの燐酸塩;
アルミ酸塩、モリブデン酸塩、亜鉛酸塩、錫酸塩、アン
チモン酸塩、タングステン酸塩セレン化物、チタン酸
塩、シアン化鉄塩、フタル酸塩、CaS、ZnS、CdSなどの
硫化物などの無機顔料、コチニール・レーキ、マダー・
レーキなどの天然有機顔料、ナフトール・グリーンY、
ナフトール・グリーンBなどのニトロソ顔料;ナフトー
ルエローS、ビグメント・クロリン2Gなどのニトロ顔
料;パーマネント・レツド4R、ハンザエロー、ブリリア
ント・カーミン6B、スカーレツト2Rなどのアゾ顔料;マ
ラカイン・グリーン、ローダミンBなどの塩基性染りょ
ウレーキ、アシツド・グリーンレーキ、エオシン・レー
ヘキなどの酸性染量レーキ、アリザリン・レーキ、プル
プリン・レーキなどの媒染染料レーキ、チオ・インジゴ
・レツドB、インタンスレン・オレンヂなどの建染染料
顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン
などのフタロシアニン顔料などの有機顔料を例示するこ
とができる。
本発明のグラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)を
前記芳香族ポリマー用の顔料分散剤として使用する際の
配合割合は、顔料100重量部に対して通常25ないし30重
量部、好ましくは50ないし250重量部の範囲である。ま
た本発明の顔料分散剤は、芳香族ポリマーのドライカラ
ー法による着色、カラーコンバウンド法による着色また
はマスターバツチ法による着色のいずれの方法による着
色にも利用できる。たとえば、ドライカラー法による着
色あるいはカラーコンパウンド法による着色では、顔料
および本発明の分散剤からなる混合物を微粉砕して粉末
状あるいはビーズ状のドライカラーを調整し、これを未
着色のペレツト状の芳香族系ポリマーとして共にタンブ
ラーまたは適当な混合機中に計量混合し、樹脂ペレツト
の表面にドライカラーを均一にまぶし、これを押出機を
経てあるいは成形型機によりスクリユーで溶融した樹脂
を混練しながらせん断力により顔料分散させて着色し、
これを成型する。また、前記工程中で押出機から溶融着
色樹脂を押出し、カツテイングした着色ペレツトがカラ
ーコンパウンドである。
〔熱定着型電子写真用トナーの形成要素〕
前述のように、本発明のグラフト変性低分子量ポリオレ
フイン(A)は、トナーの離型剤としても結着剤として
も有用である。以下本発明のグラフト変性低分子量ポリ
オレフインを使用したトナーについて説明する。
〔変性低分子量ポリオレフイン(A)を離型剤として
使用する場合の結着剤樹脂〕 本発明によるトナーに使用するスチレン系重合体等の結
着剤(熱可塑性)樹脂としては例えば特開昭50−27546
に記載されている如きスチレン系樹脂、つまりスチレン
系単量体のみからなる重合体又はスチレン系単量体と他
のビニル単量体との共重合体をそのまま用いることがで
きる。すなわち共重合体を形成するためのスチレン以外
の単量体としてはα−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、p−クロルスチレン、ビニルナフタレンなどのス
チレン系単量体、たとえばエチレン、プロピレン、ブチ
レン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフイ
ン類、たとえば塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニルな
どのハロゲン化ビニル類、たとえば酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニ
ルエステル類、たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸n−エクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸2−クロル−エチルアクリル酸フエニル、α−
クロルアクリル酸メチル、メタアクリル酸メチル、メタ
アクリル酸エチル、メタアクリル酸n−ブチルなどのα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類、アクリ
ロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミド、
たとえばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類
たとえばビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、
メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、た
とえばN−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、
N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN
−ビニル化合物などがあり、これらの1種または2種以
上をスチレン単量体と共重合体させることができる。適
当なスチレン系重合体は約2000以上、とくに好ましくは
3000ないし30000の数平均分子量を有しており、そのス
チレン成分含有量はスチレン系重合体の全流量を基礎に
して重量で少なくとも約25%であることが好ましい。
また他の熱可塑性樹脂としては、例えばポリエステル系
樹脂、ケトン樹脂、マレイン酸樹脂、クマロン樹脂、フ
エノール樹脂、エポキシ樹脂、テルペン樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合ポリマー等が挙げられ
る。
以上の中ではスチレン系重合体または、ポリエステル系
樹が好ましい。
〔変性分子量ポリオレフイン(A)を結着剤として使
用する場合の他に添加してもよい樹脂〕 静電トナーの主材である熱可塑性樹脂は必ずしも全量が
前記グラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)である
必要はなく、熱可塑性樹脂の内20重量%以上、好ましく
は50重量%以上を占めていればオフセツト現象の改良さ
れた静電トナーが得られる、該変性低分子量ポリオレフ
イン(A)と混合して用いられる静電トナー用熱可塑性
樹脂としては、前に結着剤として例示した各種熱可塑性
樹脂が挙げられる。
〔着色剤(B)〕 本発明による静電トナーに用いる着色剤(B)はカーボ
ンブラツク、フタロシアニンブルー、アニリンブルー、
アルコオイルブルー、クロームイエロー、ウルトラマリ
ンブルー、キノリンエロー、ランプブラツク、ローズベ
ンガル、ジアゾイエロー、ローダミンBレーキ、カーミ
ン6B、キナクリドン誘導体等の顔料あるいは染料の一種
又は二種以上から成る。又必要に応じて補色や電荷制御
の目的でアジン系ニグロシン、イソジユリン、アゾ系、
アントニキノン系、トリフエニルメタン系、キサンテン
系、フタロシアニン系などの油溶性染料を併用してもよ
い。
〔他の成分〕 本発明によるトナーには上記(A)、および(B)の成
分又は、前述の熱可塑性樹脂のほかに本発明の効果を害
さない範囲で他の成分を配合してもよい。例えば電荷制
御、可塑剤などその他のトナー添加剤を含有されめるこ
とができる。これらの添加量は任意適量である。
〔トナーの調整方法〕 本発明による静電トナーを二成分系静電トナーとして用
いる場合には、前記グラフト変性低分子量ポリオレフイ
ン(A)、着色剤(B)及び必要に応じて前記例示の熱
可塑性樹脂とを公知の方法例えばボールミル、アトライ
タ等で混合した後、加熱二本ロール、加熱ニーダー、押
出機等で混練し、冷却固化し、ハンマーミル、クラシツ
ヤー等で粗砕し次にジエツトミル、振動ミルもしくは水
を加えてボールミル、アトライタ等で微粉砕し、平均粒
径約5〜35μのものを静電トナーとして用いる。二成分
系静電トナーを現像材として用いる場合には、キヤリア
ーを併用して用いる。キヤリアーは公知のもの例えば直
径200〜700の珪砂、ガラスビーズ、鉄球あるいは鉄、ニ
ツケル、コバルト等の磁性材料粉末等が使用できる。二
成分系静電トナーにおいて、該変性低分子量ポリオレフ
イン(A)を離型剤として用いる場合変性低分子量ポリ
オレフイン(A)の量は、結着剤樹脂を含めた熱可塑性
樹脂100重量部に対して1ないし20重量部、好ましくは
2ないし10重量部添加される。また、該変性低分子量ポ
リオレフイン(A)を結着剤として用いる場合、変性低
分子量ポリオレフイン(A)の量は、(A)と他に加え
る熱可塑性樹脂の合計100重量部に対し、20重量部以上
好ましくは50重量部以上添加される。
又本発明の静電トナーを一成分系静電トナーとして用い
る場合には、前記変性低分子量ポリオレフイン(A)、
着色剤(B)、必要に応じて前記例示の熱可塑性樹脂及
び磁性材料粉末とを前記二成分系静電トナーを調整する
のと同様な方法で調整することができる。一成分系静電
トナーに添加する磁性材料粉末としては通常1μ以下の
マグネタイト微粉末が用いられるが、コバルト、鉄、ニ
ツケル等の金属、それらの合金、酸化物、フエライト及
びそれらの混合物等の粉末も使用できる。一成分系静電
トナーにおける各成分量は通常変性低分子量ポリオレフ
イン(A)をも含めた熱可塑性樹脂と磁性材料の合計量
を100重量部として磁性材料を40〜70重量部の割合で配
合すればよい。磁性材料の量が多すぎると静電トナーの
電気抵抗が下がり、静電トナーの電荷保持性が悪くな
り、画像が滲む場合がある。さらに静電トナーの軟化点
が高くなり、好適な定着が困難となる場合がある。一方
磁性材料の量が少な過ぎる場合は静電トナーとしての機
能が失われるようになつて所要の帯電能が得られなくな
り、又、飛散し易くなる。なお、一成分系静電トナーに
おいても、全樹脂中に添加される変性低分子量ポリオレ
フイン(A)の添加量は、二成分系静電トナーの場合と
同様である。又、一成分系静電トナーあるいは二成分系
静電トナーには必要に応じて公知の電荷制御剤を添加し
てもよい。
〔発明の効果〕 本発明の変性低分子量ポリオレフインを離型剤とし用い
ても結着剤として用いても本発明の熱定着型電子写真用
現像材は従来の温度は勿論のこと高温においても加熱ロ
ール等との剥離性に優れるので、加熱ロール等を高温に
して定着速度を上げてもオフセツト現象が生じ難いので
高速複写に最適である。また、紙への定着性に優れるの
で加熱ロール等を低温にしても十分優れた性能が出るた
め、省エネルギー複写にも最適である。さらに、凝集性
が小さく、現像特性にも優れ、定着後の耐折り曲げ性に
も優れている。
また本発明によるグラフト変性低分子量ポリオレフイン
を離型剤として用いる場合、この変性低分子量ポリオレ
フインはスチレン系重合体等の結着材樹脂との相溶性に
優れているばかりでなく、種々の添加剤、例えば顔料や
染料、電荷制御、可塑剤等との相溶性あるいは親和性に
も優れている。したがつて、これらの結着剤樹脂への分
散性を高め、電荷制御性等のトナーの物理的均一性を高
め、現像剤としての性能を向上させる作用をも有する。
〔実施例〕
以下実施例により各本発明およびそれらの効果を更に具
体的に説明する。
実施例(芳香族カルボン酸ビニル変性低分子量ポリオレ
フインの調製) 調製例 1(W−1) 極限粘度0.32dl/gの低分子量高密度ポリエチレン540gを
1.5のガラス製反応器に仕込み、160℃にて溶解した。
次いで安息香酸ビニル160g、および、ジ−tert−ブチル
ペルオキシド(以下DTBPOと略す)13.0gとを添加し、5
時間加熱反応させた。その後、溶融状態のまま、5mmHg
真空中で1時間脱気処理して揮発分を除去し、その後冷
却した。得られた安息香酸ビニル変性低分子量ポリエチ
レン(W−1)の極限粘度は0.33dl/gであつた。また、
該変性低分子量ポリエチレンの30gを300mlのパラキシレ
ンに溶解し、得られた溶液を室温のアセトン1に撹拌
しながら加え室温にまで冷却した。析出した固体部をさ
らに500mlのアセトンにて2回洗浄し、乾燥した。得ら
れた固体部について、1H−NMRにて、安息香酸ビニル含
量を定量した。この様にして求めたグラフト量は、安息
香酸ビニルグラフト変性低分子量ポリオレフイン100重
量部に対して21重量部であつた〔即ちポリエチレンワツ
クス(a)100重量部に対して安息香酸ビニル27重量部
グラフトしていた。〕 調製例 2〜18(W−2〜18) 原料低分子量ポリオレフインの種類と仕込量、芳香族カ
ルボン酸ビニルの種類と仕込量、DTBPOの量、反応時間
を表1の様に変えた他は調製例1同様にして各種の芳香
族カルボン酸ビニル変性低分子量ポリオレフインを得
た。また、得られた変性低分子量ポリオレフインの極限
粘度、芳香族カルボン酸ビニルのグラフト量もあわせて
表1に示した。
表中、調製例3,6,9,13および14以外の調製例は本発明の
グラフト変性低分子量ポリオレフイン(A)に係るもの
である。
実施例1〜2、および比較例1〜2 調製例1〜3で得られた変性低分子量ポリエチレンおよ
び原料の非変性低分子量ポリエチレンを市販のポリカー
ボネート樹脂(商品名パンライトL−1250、帝人化成
(株)製、以下PCと呼ぶ)100重量部に対し0.5、1およ
び2重量部の割合でドライブレンドした後20mmφ押出機
(設定温度280℃、50rpm)で造粒し、押出量を求めた、
また造粒した試料について東芝機械(株)製IS−50型射
出成形機にて引張強度試験用の試験片を成形した。同時
にスパイラルフロー試験を行つた(樹脂温度280℃、金
型温度50℃、射出圧力1000kg/cm2)。
引張特性:ASTM D 638の方法により測定した。
スパイラル長さ:例えばMod.Plastics,34,〔12〕,P.111
に記載されているようなスパイラルフロー試験法にて、
上記の設定条件で得られたスパイラルの長さを測定し
た。この値が大きいほど溶融時の流動性が良いことを示
す。
離型性:成形角板を金枠から取り出す際の状態により、
抵抗なく角板を金枠から取り出せる状態を5、剃刀など
により角板と金枠との間を矯正剥離しないと取り出せな
い状態を1として、その中間を3だんかいに分けて、5
段階評価により行つた。
比較例 3 上記で用いたPCを単独で、実施例1と同様にテストし
た。以上の結果を表2に示す。
実施例3〜4および比較例4〜5 調製例4〜5で得られた変性・酸化低分子量ポリエチレ
ンおよび、原料の酸化低分子量ポリエチレンを用い、市
販のポリ塩化ビニル〔商品名ゼオン103 EP−8、日本ゼ
オン(株)製、重合度1050、以下PVCと呼ぶ)について
加工助剤としての性能評価を行つた。ただし、性能評価
方法は以下の通りである。
上記のPVCを100重量部、アジピン酸ジオクルエステル
(和光純薬製)30重量部、エポキシ化大豆油(商品名0
−130P、アデカアーガス製)10重量部、脂肪族モノグリ
セライド(商品名リケマーケルL−250、理研ビタミン
社製)2重量部及び上記の加工助剤を0.2または0.4重量
部をヘンシエルミキサーで、90℃、3分間混合した。こ
の混合物を二本ロールで混練し滑性を評価した。
(1) ロール操作条件 ロール径:8インチ 表面温度:170〜175℃ ロール間隙:0.5mm ロール回転数:18rpm/16rpm 試料量:150g/1回 (2) 滑剤効果評価方法 ゲル化時間:ロール間に試料を投入し、投入試料が溶融
し、シート状になつてロールに巻きつくまでの時間で表
した。
ロールとの離型性:試料をロールに投入し、2分間ミキ
シング後ロールを停止し、ロール停止後5、10、20、30
分後のシートの剥離しやすさを観察した。
A・・剥離性の良好なもの。
B・・剥離しにくいもの。
C・・剥離不可のもの。
ブルーム現象評価方法:二本ロールで、10分間混練した
後、プレス加工(150℃)により10×10×1cmのシートを
得る。このシートを70℃、90%RHで1週間静止放置した
後、ブルーム現象を目視判定する。
A・・ブルーム現象を生じていない。
B・・ 〃 がシート全面積に対して1/2以下の
範囲で生じている。
C・・ブルーム現象がシート全面積に対して1/2以上の
範囲で生じている。
比較例 6 上記で用いたPVCを単独で、実施例3と同様にしてテス
トした。以上の結果を表3に示す。
実施例5〜6および比較例6 調製例9で得られた変性低分子量ポリプロピレンを用
い、市販のポリプロピレン(三井石油化学ポリプロJ−
600、以下PPと呼ぶ)について性能評価を行つた。
変性低分子量ポリプロピレンをPP100重量部に対し、そ
れぞれ0.5、1、2重量部の割合で混合した後、日本製
鋼所(株)製V−14−65型射出成形機にて引張強度試験
用、鏡面光沢度測定用、および印刷適性試験用の成形板
を成形した。同時にスパイラルフロー試験を行つた(シ
リンダー温度210度、金型温度40度、射出圧力1000kg/cm
2)。
鏡面の光沢温度の測定はASTM D−523に従つて行つた。
印刷適性の評価法は、上記成形板に市販の水性インキ
(東洋インキ製造(株)製、アクアキシド)をドクター
ブレード(1mil)で塗布し、その際の該成形板上でのイ
ンキの親和性(インキのはじき現象が起こらないか同
化)および、乾燥後の密着性を碁盤目試験で調べた。
比較例 7 上記で用いたPPを単独で実施例5と同様のテストを行つ
た。
以上の結果を表4に示す。
実施例 7〜8 調製例10〜11で得られた変性低分子量エチレン/プロピ
レン共重合体を市販のABS樹脂(商品名スタイフツク10
1、旭化成(株)製、以下ABSと呼ぶ)100重量部に対し
0.5、1および2重量部の割合でドライブレンドした後2
0mmφ押出機(設定温度230度、50rpm)で造粒し、押出
量を求めた。また造粒した試料について実施例1と同様
にして射出成形時の流動性、離型性、および成形物の強
度試験を行つた。
比較例 9 上記で用いたABSを単独で実施例7と同様のテストを行
つた。以上の結果を表5に示す。
実施例9〜12および比較例10〜12 調製例12〜18で得られた変性低分子量ポリブテン−1お
よび変性低分子量ポリエチレンを用い、ポリエチレンテ
レフタレートおよび低密度ポリエチレンに対する顔料分
散剤としての性能評価を行つた。結果を表6に示した。
〔顔料分散剤の性能評価方法〕
顔料分散剤の微粉末100重量部を180度で溶解し、これに
フタロシアニンブルー100重量部(ポリエチレンテレフ
タレート用)あるいは230重量部(低密度ポリエチレン
用)を混練しながら徐々に添加して約半径2.5cmの球状
混練物を得た。この混練固形物を130℃の三本ロール混
練機に供給し、その通過時間と吐出量より吐出速度を評
価した。
さらにこの混練組成物およびポリエチレンテレブタレー
ト(商品名三井PET、J−125、三井石油化学工業(株)
製、以下PETと呼ぶ)、あるいは低密度ポリエチレン
(商品名ミラソン24H、三井デユポンポリケミカル
(株)製、以下LDPEと呼ぶ)を、混練成形物中の顔料濃
度が1wt%になる様な割合で280℃(PET用)〔210℃(LD
PE)〕で50rpmの速度で回転している20mmφ押出機に供
給して混練し、マスターバツチを得た。
押出加工性はこの時のストランドの表面状態及びストラ
ンド径の均一性を目視判定することにより評価した。
また、それぞれのマスターバツチを用いて、プレス温度
280℃(PET)および210℃(LDPE)の条件下でプレス加
工し、0.1mmの厚さのマスターバツチフイルムを得た。
このマシターバツチフイルム中の顔料分散剤を次の1〜
5の5段階で評価した。
5. 50μ以上の粒子数、1.00×103コ/cm3以下 4. 50μ以上の粒子数、1.00×103コ/cm3〜 7×103コ/cm3 3. 50μ以上の粒子数、7×103コ/cm3〜 2.7×104コ/cm3 2. 50μ以上の粒子数、2.7×104コ/cm3〜 7.00×104コ/cm3以上 1. 50μ以上の粒子数、7.00×104コ/cm3以上 (測定は、東洋インキ社製Lvzex450画像処理機で行つ
た。) 以下実施例により本発明の変性低分子量ポリオレフイン
(A)を熱定着型電子写真用トナーの形成要素として用
いた場合の効果を更に具体的に説明する。なお実施例13
ないし19及び比較例13ないし16は、本発明の変性低分子
量ポリオレフイン(A)を離型剤として使用した場合の
効果を示す実験例であり、実施例20ないし23および比較
例17ないし18は、本発明の変性低分子量ポリオレフイン
(A)を結着剤として使用した場合の効果を示す実験例
である。
実施例 13 (トナーの調製および複写テスト) スチレン・n−ブチルメタクリレート共重合体(三洋化
成工業製,ハイマーSBM−600)85重量部、調製例1で合
成したW−1 4重量部、カーボンブラツク(三菱化成
工業製ダイヤブラツクSH)9重量部、含金染料(BASF製
ザボンフアーストブラツクB)2重量部とを24時間ボー
ルミルにて混合した後熱ロールで混練し冷却後粉砕分級
して13〜15μの静電トナーを作製した。次いで平均粒径
50〜80μの鉄粒をキヤリアーとしてキヤリアー100重量
部に対して静電トナー120重量部の割合で混合し、セレ
ン感光体上に従来公知の電子写真法により現像し、転写
紙上に転写して、180℃の加熱ロールで加熱定着した。
その結果5000回複写後においても初期と同様に鮮明で且
つオフセツト現象、汚染等のない複写画像が得られ、熱
ロールおよび感光体ドラムの汚染もほとんど認められな
かつた。
実施例 14 調製例8で合成したW−8を7重量部、ハイマーSBM−6
00を82重量部、ダイヤブラツクSH9重量部、サボンフア
ーストブラツク2重量部を用い、実施例1と同様にトナ
ーを調製し、複写テストを行つた。その結果10000回複
写後においても初期と同様に鮮明で且つオフセツト現
象、汚染等のない複写画像が得られ、熱ロールおよび感
光体ドラムの汚染もほとんど認められなかった。
さらに、耐折り曲げ性のテストを行つた。定着後のベタ
黒画像部に対し、500回の折り曲げを繰り返し、その前
後の定着度をセロテープ剥離による目視で判定した。そ
の結果、折り曲げテスト後もほとんど変わらず、耐折り
曲げ性にも優れていることがわかつた。
実施例 15 実施例13でW−1を用いた代わりに該W−12を用いた他
は実施例13と同様にしてトナーを調製し、複写テストを
行つた。
その結果、5000回複写後においても初期と同様に鮮明で
かつオフセツト現象、汚染等のない複写画像が得られ、
熱ロール及び感光体ドラムの汚染もほとんど認められな
かつた。
さらにトナーの流動性の温度変化を調べた。該トナーを
シヤーレの上にとり、その流動性を目視にて判定した。
その結果、50度にて48時間保持したものと、室温にて保
持したものとの流動性はほとんど変わらず、高温の環境
下においても流動性に優れることがわかつた。
実施例 16 実施例13でW−1を用いた代わりに該W−17を用いた他
は実施例13と同様にしてトナーを調製し、複写テストを
行つた。
その結果、5000回複写後においても初期と同様に鮮明で
かつオフセツト現象、汚染等のない複写画像が得られ、
熱ロール及び感光体ドラムの汚染もほとんど認められな
かつた。
実施例 17 実施例13でW−1を用いた代りに該W−4を用いた他は
実施例13と同様にしてトナーを調製し、複写テストを行
つた。
その結果、3000回複写後においても初期と同様に鮮明か
つオフセツト現象、汚染等のない複写画像が得られ、熱
ロール及び感光体ドラムの汚染はほとんど認められなか
つた。
さらに、実施例15と同様にしてトナーの流動性の温度変
化を調べた。その結果、該トナーを48時間50℃に保持し
たものは、室温保持のものに競べやや流動性は悪くなる
が塊は生じず、実用上問題のないことを示唆する結果が
得られた。
実施例 18 実施例14でW−8を用いた代りに該W−16を用いた他は
実施例14と同様にしてトナーを調製し、複写テストを行
つた。
その結果、5000回複写テストにおいても初期と同様に鮮
明でかつオフセツト現象、汚染等のない複写画像が得ら
れ、熱ロール及び感光体ドラムの汚染はほとんど認めら
れなかつた。
さらに、実施例14と同様にして耐折り曲げテストを行つ
た。その結果、折り曲げテスト前後の定着度維持率は極
めて高く、耐折り曲げテストにも優れていることがわか
つた。
実施例 19 ポリエステル樹脂(三洋化成工業ハイマーES 508)48重
量部、カーボンブラツク(三菱化成工業MA−100)2重
量部、磁性粉’チタン工業マビロブラツクBL−500)48
重量部、該W−22重量部とをボールミルで24時間混合し
て加熱ロールで1時間混練し、その後ジエツトミルで微
粉砕後スプレードライヤーで熱処理し、ジグザグ分級機
で平均粒径15μの磁性トナーを得た。該磁性トナーを用
いて、セレン感光体上に従来公知の電子写真法により現
像し、転写紙上に転写し、加熱ロール温度を200度に設
定した5000回転写の耐久試験を行つた。その結果加熱ロ
ールの汚れもなく良好な複写画像が得られた。
比較例 13 次いで実施例14でW−8を用いた代りに該W−13を用い
た他は実施例14と同様にしてトナーを調製し、複写テス
トを行つた。
その結果4000回目あたりから画像の鮮明度が低下しだし
た。同時に感光体ドラムや鉄粉キヤリー表面に、部分的
にポリエチレンワツクスの被覆(フイルミンド現象)が
認められた。
さらに、実施例14と同様にして耐折り曲げテストを実施
したところ、折り曲げ線に沿つて著しいトナーの剥離が
見られ、実施例14に比べ劣る結果となつた。
比較例 14 次いで、実施例13でW−1を用いた代りに該W−3を用
いた他は実施例13と同様にしてトナーを調製し、複写テ
ストを行つた。その結果、熱ロールからの剥離性が劣
り、オフセツト現象および複写紙の汚染が認められた。
さらに実施例15と同様にして、トナーの流動性の温度変
化を調べたところ、50度保持のものは、5mm角以上の塊
を生じ、流動性もわるく、実用上問題のあることを示唆
する結果となつた。
比較例 15 実施例13において、W−2を用いた代りに該W−9を用
いた他は実施例13と同様にしてトナーを調製し、複写テ
ストを行つた。
その結果、熱ロールからの剥離性が著しく劣り、また、
感光体ドラムや鉄粉キヤリーに大量のフイルミング現象
が認められた。
比較例 16 調製例7のW−7を調製するのに用いた原料ポリプロピ
レン300gを内容積1のオートクレーブに仕込、微量の
窒素を流通させながら340度で2.2時間熱分解を行つた。
得られたポリプロピレンワツクスの〔η〕は0.06dl/gで
あつた。
次いで、実施例14において、W−8を用いた代りに上記
のポリプロピレンワツクスを用いた他は実施例14と同様
にしてトナーを調製し、複写テストを行つた。
その結果、複写3500回目あたりから画像の鮮明度が低下
しだした。同時に、感光体ドラムや鉄粉キヤリヤー表面
に、部分的にポリプロピレンワツクスの被覆(フイルミ
ング現象)が認められた。
さらに、実施例15と同時にして、トナーの流動性の温度
を調べたところ、50℃保持後のものは、約5mm角以上の
塊を生じた上に、流動性も極めて悪く、実用上問題のあ
ることを示唆する結果となつた。
実施例 20 調製例15で調製した変性低分子量ポリブテン−1(W−
15)100重量部、カーボンブラツク(商品名ダイヤブラ
ツクSH、三菱化成工業製)5重量部、含金染料(BASF社
製ザボンフアーストブラツクB)2重量部からなる静電
トナーを実施例13と同様の方法にて調製した。次いで平
均粒径50〜80μの鉄粉をキヤリアーとしてキヤリアー10
0重量部に対して静電トナー120重量部の割合で混合し、
セレン感光体に従来公知の電子写真法により現像し、転
写し、加熱ロールで加熱定着した。その結果2000回複写
後においても初期と同様に鮮明で且つオフセツト現象、
汚染等のない複写画像が得られ熱ロールおよびドラム汚
染も認められなかつた。
実施例 21 調製例1で得たW−1 50重量部、低分子量ポリスチレ
ン(商品:ハイマーST−95、三洋化成工業KK)50重量部
及び実施例13で用いたカーボンブラツク5重量部と含金
染料2重量部とを実施例20と同様の方法で混練粉砕して
静電トナーを(キヤリアーを含む)得た。次いで実施例
20と同じ方法で1000回複写を行つた結果、初期同様に鮮
明で且つオフセツト現象、汚染等のない複写画像が得ら
れ、熱ロールおよびドラムの汚染も認められなかつた。
比較例 7 実施例20で用いたW−15の代わりに低分子量ポリスチレ
ン(商品名:ハイマーST−95、三洋化成工業KK)用いる
以外は実施例20と同様の方法で静電トナーを得た。次い
で実施例20の同じ方法で1000回複写を行つた結果、熱ロ
ールからの剥離製が劣り、オフセツト現象および複写紙
の汚染が認められた。
実施例 22 実施例13で用いたW−1:40重量部、磁性粉(商品名:マ
ビロブラツクBL−500、チタン工業KK):50重量部、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体(商品名:エバフレツクス46
0、三井・デユポン・ポリケミカルKK)10重量部及びカ
ーボンブラツク(商品名MA−100、三菱化成工業KK):2
重量部とをボールミルで24時間混合して加熱ロールで1
時間混練し、その後ジエツトミルで微粉砕後スプレード
ラヤーで熱処理し、ジグザグ分級機で平均粒径15μの磁
性トナーを得た。該磁性トナーを用いて、セレン感光体
上に従来公知の電子写真法により現像し、転写紙上に転
写し加熱ロール温度を200℃に設定した5000回複写の耐
久試験を行つた。その結果加熱ロール及びドラムの汚れ
もなく良好な画像が得られた。
実施例 23 実施例22で用いたW−1:40重量部の代わりにW−1:25重
量部及び実施例21で用いた低分子量ポリスチレン:25重
量部からなる混合物を樹脂成分として用いる以外は実施
例22の同様に磁性トナーの調製を行つた。その結果2000
回複写においても、加熱ロール及びドラムの汚染もなく
良好な複写画像が得られた。
比較例 18 実施例22のW−1:40重量部の代わりに比較例17で用いた
低分子量ポリスチレン:40重量部を用いる以外は実施例2
2の同様に磁性トナーの調製を行つた。その結果1000回
複写後は加熱ロールの汚染が生じ、複写画像が不鮮明と
なつた。
実施例 24 実施例22のW−1:40重量部の代わりに実施例17で用いた
W−4:40重量部を用い、以下実施例22と同じ方法で、ト
ナーを調製し、これを用いて5000回複写テストを行つ
た。その結果複写後においても加熱ロール及びドラムの
汚染もなく、又良好な複写画像が得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極限粘度0.04〜1.2dl/gの低分子量ポリオ
    レフィン(a)100重量部に芳香族カルボン酸ビニル
    (b)を3ないし200重量部の範囲でグラフトしてな
    り、かつ極限粘度が0.05ないし0.7dl/gの範囲にあるグ
    ラフト変性低分子量ポリオレフィン(A)。
  2. 【請求項2】極限粘度0.04〜1.2dl/gの低分子量ポリオ
    レフィン(a)100重量部に芳香族カルボン酸ビニル
    (b)を3ないし200重量部の範囲でグラフトしてな
    り、かつ極限粘度が0.05ないし0.7dl/gの範囲にあるグ
    ラフト変性低分子量ポリオフィン(A)からなる合成樹
    脂用加工助剤。
  3. 【請求項3】極限粘度0.04〜1.2dl/gの低分子量ポリオ
    レフィン(a)100重量部に芳香族カルボン酸ビニル
    (b)を3ないし200重量部の範囲でグラフトしてな
    り、かつ極限粘度が0.05ないし0.7dl/gの範囲にあるグ
    ラフト変性低分子量ポリオレフィン(A)からなる合成
    樹脂用顔料分散剤。
  4. 【請求項4】極限粘度0.04〜1.2dl/gの低分子量ポリオ
    レフィン(a)100重量部に芳香族カルボン酸ビニル
    (b)を3ないし200重量部の範囲でグラフトしてな
    り、かつ極限粘度が0.05ないし0.7dl/gの範囲にあるグ
    ラフト変性低分子量ポリオレフィン(A)からなる熱定
    着型電子写真用トナーの形成要素。
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