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JPH075589B2 - 新規ベンゾピラン化合物、それらの製造方法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents
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JPH075589B2 - 新規ベンゾピラン化合物、それらの製造方法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents

新規ベンゾピラン化合物、それらの製造方法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物

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JPH075589B2
JPH075589B2 JP4049816A JP4981692A JPH075589B2 JP H075589 B2 JPH075589 B2 JP H075589B2 JP 4049816 A JP4049816 A JP 4049816A JP 4981692 A JP4981692 A JP 4981692A JP H075589 B2 JPH075589 B2 JP H075589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なベンゾピラン化合
物、これらの化合物の製造方法およびこれらの化合物を
含有する医薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数のベンゾピラン化合物が知られてお
り、特にトコフェノール化合物、ビタミンEは特に抗酸
化性を示す。アルカン部分の側鎖の修飾によって、多数
のトコフェノール化合物が製造されているが、抗酸化活
性の増加は見られていない。他のベンゾピラン化合物、
たとえば(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメ
チルクロマン−2−イル)−カルボン酸(J.Am.O
il Chem.Soc.1974,51,200)は
良好な抗酸化活性を有するが、工業界でのみ使用されて
おり、治療の目的には使用されていない。
【0003】さらに最近の特許出願WO 88/084
24には、別のクロマン−2−イルカルボン酸化合物、
さらに一般的には、(クロマン−2−イル)アルキルカ
ルボン酸化合物が有用な抗酸化性を有するものとして記
載されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によって、ここ
に、最も密接に関係する従来技術を構成するWO 88
/08424出願の化合物に比較して、格別に優れた抗
酸化活性を有する新規なベンゾピラン化合物、さらに特
に、(ベンゾピラン−2−イル)カルボン酸または(ク
ロマン−2−イル)カルボン酸化合物が見い出された。
【0005】
【発明の開示】さらに詳細には、本発明は下記の一般式
Iに相当する新規なベンゾピラン化合物、それらの異性
体、ならびにXがH2 を表わす場合には、医薬的に許容
される酸によるそれらの付加塩およひRが水素原子を表
わす場合には、医薬的に許容される塩基によるそれらの
付加塩に関するものである:
【化9】 式中、R1 は水素原子を表わすか、または炭素原子1〜
3個を有するアルキル基を表わし、Rは水素原子を表わ
すか、または炭素原子1〜4個を有するアルキル基ある
いはアシル基−CO−R′を表わし、ここでR′は炭素
原子1〜4個を有するアルキル基を表わし、そしてXは
OまたはH2 を表わす。
【0006】本発明の化合物を塩に変換するために使用
できる医薬的に許容される酸または塩基の中では、非制
限的例として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、シュウ
酸、リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、メタン
スルホン酸、樟脳酸および樟脳スルホン酸、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、ジエチル
アミン、エタノールアミン、アルギニン、リジンおよび
ジエタノールアミンをあげることができる。
【0007】本発明はまた、式Iで示される化合物を得
る方法を包含し、この方法は次の方法からなる:(6−
ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−
2−イル)カルボン酸を塩基性無水溶媒中で式R′−C
O−O−CO−R′で示される酸無水物または式R′−
CO−Halで示される酸ハライド(各式中、R′は式
Iの場合と同一の意味を有し、そしてHalはハロゲン
原子を表わす)によってエステル化し、下記式IIで示
される酸を生成させ、
【化10】 (式中、R′は式Iの場合と同一の意味を有する)
【0008】この式IIで示される化合物を、無水溶媒
中で塩化チオニルの作用によって、そのクロライドに変
換し、次いで適当な溶媒中でアルカリ性剤の存在の下
に、次式IIIで示されるアミンで処理し、
【化11】 (式中、R1 は式Iの場合と同一の意味を有する) 式Iの化合物において、Rが−CO−R′を表わし、そ
してXが酸素原子を表わす特定の場合に相当する次式I
aで示される化合物を生成させる、
【化12】 (式中、R′およびR1 は前記定義のとおりである) この式Iaで示される化合物を次いで、アルカリ金属水
酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の作用によって
加水分解し、式Iの化合物において、Rが水素原子を表
わし、そしてXが酸素原子を表わす特定の場合に相当す
る次式Ibで示される化合物を生成させる。
【化13】 (式中、R1 は前記定義の通りである)
【0009】この式Ibで示される化合物は次いで、医
薬的に許容される塩基により付加塩に変換してもよく、
あるいは式R2 −Hal(式中、R2 は炭素原子1〜4
個を有するアルキル基を表わし、そしてHalはハロゲ
ン原子を表わす)で示されるハロゲン化化合物によりエ
ーテル化して、式Iの化合物において、Xが酸素原子を
表わし、そしてRが前記定義のとおりの基R2 を表わす
特定の場合に相当する次式Icで示される化合物を生成
させてもよく、
【化14】 (式中、R1 およびR2 は前記定義の通りである) あるいはアルカリ金属混合水素化物の作用によって還元
し、式Iの化合物において、Rが水素原子を表わし、そ
してXがH2 を表わす特定の場合に相当する次式Idで
示される化合物を生成させることもできる。
【化15】 (式中、R1 は前記定義の通りである)
【0010】この式Idで示される化合物は、医薬的に
許容される塩基または酸の作用によって塩に変換しても
よく、あるいは式R′2 −Hal(式中、Halはハロ
ゲン原子を表わし、そしてR′2 は炭素原子1〜4個を
有するアルキル基または式Iに関して定義されていると
おりのアシル基−CO−R′を表わす)で示される化合
物の作用によってエーテル化またはエステル化し、式I
の化合物において、XがH2 を表わし、そしてRがR′
2 の意味を有する特定の場合に相当する次式Ieで示さ
れる化合物を生成させることができる。
【化16】 (式中、RおよびR′2 は前記定義の通りである) この式Ieで示される化合物は、所望により、医薬的に
許容される酸の作用によって塩に変換してもよい。
【0011】式Ia,Ib,Ic,IdおよびIeで示
される化合物は式Iで示される化合物全体を構成するも
のであり、これらの化合物は、所望により、慣用の方法
にしたがい、それらの異性体に分離することができる。
【0012】従来公知の化合物に比較して、本発明の化
合物は驚くべきことに、極めて実質的な抗酸化性を示
す。本発明の化合物は細胞脂質の枠内で、およびまた低
密度リポタンパク質(LDL)過酸化プロセスにおい
て、格別の防護活性を有することが薬理学的試験によっ
て特に証明された。これらの活性は従来公知の最も近似
する化合物、すなわちWO 88/08424出願の例
102に記載の次式(a)で示される化合物の活性に比
較して100倍大きい:
【化17】
【0013】さらにまた、本発明の化合物はエイコサノ
イド生合成に対し、強力な阻害作用を有する。この生合
成では、数段階が遊離ラジカルの潜在的発生体である過
酸化化合物を経て進行する。上記の公知の近似化合物は
この作用を示さない。従って、脂質過酸化阻害性とエイ
コサノイド生合成阻害性との両方を有する本発明の化合
物は、膜脂質の過酸化ばかりでなく、またエイコサノイ
ドの合成における障害を含む疾患に対して、特に新しく
かつまた有益な作用を有するものと予想することができ
る。
【0014】従って、本発明の化合物は、過酸化現象お
よびエイコサノイド生合成の障害から生じるか、または
これらに付随する疾患の処置または予防に使用すること
ができ、特に中枢または末梢の虚血性疾患、リウマチ性
関節炎などの炎症性疾患、アテローム症および動脈硬化
症などの代謝障害、喘息または気腫などの呼吸器系疾
患、狼瘡じゅく状紅斑症などの免疫学的原因の疾患、ア
レルギー反応、或る種の癌、脳または皮膚の老化の処置
または予防に、およびまた臓器灌流などの手術上の外傷
によって生じる損傷の予防および処置に使用することが
できる。
【0015】本発明はまた、式Iで示される化合物、あ
るいは医薬的に許容される酸または塩基によるその付加
塩を単独で、または1種あるいは2種以上の不活性で無
毒性の賦形剤と組合せて含有する医薬組成物に関するも
のである。本発明の医薬組成物の中では、経口、非経
口、鼻、直腸、舌下、眼または肺投与に適する組成物を
特にあげることができ、特に注射製剤、エアゾル、点眼
剤、点鼻剤、錠剤、被覆錠剤、糖衣錠剤、軟質ゼラチン
カプセル剤、硬質ゼラチンカプセル剤、クリーム、軟膏
および皮膚用ゲルがあげられる。
【0016】投与量は、患者の年令および体重、投与経
路、疾患の種類および可能な組合せ処置によって変わる
が、0.5mg〜2g/24時間の範囲である。
【0017】
【実施例】次例は本発明を説明するものであり、本発明
をいかなる点でも制限するものではない。出発物質は刊
行物に記載されている。
【0018】例1:N−(4,6−ジメチルピリジン−
2−イル)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テト
ラメチルクロマン−2−イル)カルボキシアミド 工程A:(6−アセトキシ−2,5,7,8−テトラメ
チルクロマン−2−イル)カルボン酸 (6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロ
マン−2−イル)カルボン酸50g(0.2モル)を無
水ピリジン150cm3 中に溶解する。無水酢酸9.4
cm3 (0.1モル)を窒素流の下に滴下して加える。
30℃の温度で2時間攪拌する。冷却後に、この混合物
を若干の氷上に注ぎ入れ、生成する生成物をジエチルエ
ーテルにより抽出し、この有機相を0.2N塩酸溶液で
洗浄し、次いで水で中性まで洗浄する。溶剤を蒸発させ
た後に、油状の塊を採取し、ジイソプロピルエーテルと
すりまぜ、結晶化させる。
【0019】工程B:N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テ
トラメチルクロマン−2−イル)カルボキシアミド 工程Aで得られた化合物5.4g(18.47ミリモ
ル)を無水ベンゼン30cm3 中に溶解し、塩化チオニ
ル2cm3 (27.41ミリモル)を加え、3時間加熱
還流させ、次いで溶媒を減圧の下に蒸発させ、同時に過
剰の塩化チオニルを除去する。生成する酸クロライドを
ジクロロエタン30cm3 中に溶解する。もう一つの容
器で、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン2.26
g(18.5ミリモル)をジクロロエタン20cm3
に溶解し、トリエチルアミン7.7cm3 を加え、次い
でこの混合物に、上記で得た酸クロライド溶液を滴下し
て加える。8時間攪拌した後に、溶媒を減圧の下に蒸発
させ、残留物を水30cm3 中に取り、NaHCO3
液で中性にし、塩化メチレンにより抽出し、この有機相
を水で洗浄し、次いでこれを硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せる。溶剤を蒸発させた後に、シリカゲルカラムで、溶
出剤として塩化メチレンを使用するクロマトグラフィに
よって精製する。 所望の生成物が得られる(収率:71%) 融点:128−129℃ IRスペクトル特性: vNH:3410,3390cm-1 vCOエステル:1760cm-1 vCOアミド:1690cm-1
【0020】例2:N−(4,6−ジメチルピリジン−
2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テト
ラメチルクロマン−2−イル)カルボキシアミド 例1の化合物5.25g(13.24ミリモル)をエタ
ノール80cm3 中に溶解し、水40cm3 を加え、次
いで水10cm3 およびエタノール10cm3中に溶解
した水酸化ナトリウム3.18gを加える。窒素雰囲気
の下に3時間攪拌し、この混合物を酢酸で酸性にした水
で稀釈し、濾過し、水で、次いでエーテルで洗浄し、乾
燥させ、次いで蒸発させる。この例の目的化合物4.4
9g(収率:96%)が得られる。 融点:244−245℃ IRスペクトル特性: vNH:3380cm-1 vC−H:2990,2980,2930cm-1 vC=O:1700cm-1
【0021】例3:N−(4,6−ジメチルピリジン−
2−イル)−(6−メトキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−イル)カルボキシアミド 0℃の温度において、ジメチルホルムアミド40cm3
中の例2の化合物2.2g(6.2ミリモル)の懸濁液
に、60%水素化ナトリウム0.25g(6.25ミリ
モル)を加える。1時間攪拌し、次いでジメチルホルム
アミド5cm3中に溶解したヨウ化メチル0.4cm3
(6.42ミリモル)中に注ぎ入れ、90分間攪拌を続
ける。この溶液を若干の氷上に注ぎ入れ、酢酸により酸
性にし、塩化メチレンで注出し、この有機相を水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させ、生
成する油状残留物を次いで、シリカゲル上で溶出剤とし
て塩化メチレンを用いるクロマトグラフィによって精製
する。この例の目的化合物1.62g(収率:70.8
%)が得られる。 融点:97−98℃ IRスペクトル特性: vNH:3400,3360cm-1 vCH:2980,2920cm-1 vCO:1680cm-1 vNH:1520cm-1
【0022】例4〜6:例1の工程Bにおいて、2−ア
ミノ−4,6−ジメチルピリジンの代りに、N−(4,
6−ジメチルピリジン−2−イル)エチルアミンを使用
し、次いで例2および例3と同様に処理し、下記の化合
物を順に生成させる:
【0023】例4:N−エチル−N−(4,6−ジメチ
ルピリジン−2−イル)−(6−アセトキシ−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシ
アミド 収率:84% 融点:95−96℃ IRスペクトル特性: vCH2 ,CH3 :2980,2920cm-1 vCOエステル:1750cm-1 vCOアミド:1645cm-1
【0024】例5:N−エチル−N−(4,6−ジメチ
ルピリジン−2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシ
アミド 収率:86% 融点:170−171℃ IRスペクトル特性: vOH:3500,3200cm-1 vCH2 ,CH3 :2980,2920,2860cm
-1 vCO:1620cm-1
【0025】例6:N−エチル−N−(4,6−ジメチ
ルピリジン−2−イル)−(6−メトキシ−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシ
アミド 収率:67.5% 融点:90−92℃ IRスペクトル特性: vCH3 :2970,2920cm-1 vCO:1640cm-1
【0026】例7〜9:例1の工程Bにおいて、2−ア
ミノ−4,6−ジメチルピリジンの代りに、N−(4,
6−ジメチルピリジン−2−イル)メチルアミンを使用
し、次いで例2および例3に従って処理し、下記の化合
物を順に生成させる:
【0027】例7:N−メチル−N−(4,6−ジメチ
ルピリジン−2−イル)−(6−アセトキシ−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシ
アミド 収率:74% 融点:133−134℃
【0028】例8:N−メチル−N−(4,6−ジメチ
ルピリジン−2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシ
アミド 収率:87% 融点:141−142℃
【0029】例9:N−メチル−N−(4,6−ジメチ
ルピリジン−2−イル)−(6−メトキシ−2,5,
7,8−テトラメルチルクロマン−2−イル)カルボキ
シアミド 収率:84% 融点:135−136℃
【0030】例10〜12 例3,6および9において、ヨウ化メチルの代りに1−
ブロモプロパンを使用し、同様の方法で下記の化合物を
それぞれ、生成させる。 例10:N−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)
−(6−プロポキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)カルボキシアミド 収率:77% IRスペクトル特性: vCH2 ,CH3 :2970,2920,2870cm
-1 vCO:1670cm-1
【0031】例11:N−エチル−N−(4,6−ジメ
チルピリジン−2−イル)−(6−プロポキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボ
キシアミド 収率:69% IRスペクトル特性: vCH2 ,CH3 :2970,2910,2880cm
-1 vCO:1660cm-1
【0032】例12:N−メチル−N−(4,6−ジメ
チルピリジン−2−イル)−(6−プロポキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボ
キシアミド 収率:72% IRスペクトル特性: vCH2 ,CH3 :2980,2920,2870cm
-1 vCO:1670cm-1 vC=C,C=N:1620,1560cm-1
【0033】例13〜15:例1の工程Aにおいて、無
水酢酸の代りに、トリメチル酢酸クロライドを使用し、
次いで工程Bとして例1,4および7と同様に処理し、
下記の化合物をそれぞれ、生成させる: 例13:N−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)
−(6−トリメチルアセトキシ−2,5,7,8−テト
ラメチルクロマン−2−イル)カルボキシアミド IRスペクトル特性: vNH:3410cm-1 vCH2 ,CH3 :2970,2920,2860cm
-1 vCOエステル=1750cm-1 vCOアミド=1690cm-1
【0034】例14:N−エチル−N−(4,6−ジメ
チルピリジン−2−イル)−(6−トリメチルアセトキ
シ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イ
ル)カルボキシアミド IRスペクトル特性: vCH,CH2 ,CH3 :2970,2910,285
0cm-1 vCOエステル:1740cm-1 vCOアミド=1695cm-1
【0035】例15:N−メチル−N−(4,6−ジメ
チルピリジン−2−イル)−(6−トリメチルアセトキ
シ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イ
ル)カルボキシアミド IRスペクトル特性: vCH,CH3 :2970,2915,2860cm-1 vCOエステル:1750cm-1 vCOアミド=1695cm-1
【0036】例16:N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テ
トラメチルクロマン−2−イル)メチルアミン 例2の化合物2.2g(6.2ミリモル)を無水テトラ
ヒドロフラン120cm3 中に溶解し、水素化リチウム
アルミニウム0.94gを加え、次いで3時間、加熱還
流させる。冷却後に、この混合物を若干の氷上に注ぎ、
濾過し、次いで温いクロロホルムにより生成物を抽出す
る。この有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。溶剤
を蒸発させた後に、生成する油状残留物をジイソプロピ
ルエーテルとすりまぜる。この例の目的生成物1.7g
が得られる: 融点:184−185℃ IRスペクトル特性: vNH:3380cm-1 vCH2 ,CH3 :2970,2920cm-1
【0037】例17:N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−メトキシ−2,5,7,8−テト
ラメチルクロマン−2−イル)メチルアミン 例16において、例2の化合物の代りに、例3の化合物
を使用し、同様の方法で例17の化合物を得る: 収率:86% 融点207−208℃
【0038】例18:N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テ
トラメチルクロマン−2−イル)メチルアミン、マレイ
ン酸塩 例1の工程Aに記載のとおりに処理するが、(6−ヒド
ロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロン−2−イ
ル)カルボン酸の代りに、例16の化合物を使用し、そ
してマレイン酸を用いて塩に変換した後に、例18の目
的化合物が得られる。生成物は酢酸エチルから再結晶さ
せる。 収率:62% 融点:157−158℃。
【0039】例19〜21:例16において、例2の化
合物の代りに、例5の化合物を使用し、次いで例16,
17および18と同様に処理し、同様の方法で下記の化
合物をそれぞれ、得る: 例19:N−エチル−N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テ
トラメチルクロマン−2−イル)メチルアミン 例20:N−エチル−N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−メトキシ−2,5,7,8−テト
ラメチルクロマン−2−イル)メチルアミン 例21:N−エチル−N−(4,6−ジメチルピリジン
−2−イル)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テ
トラメチルクロマン−2−イル)メチルアミン
【0040】本発明の化合物の薬理学的研究 本発明の化合物を、従来公知の最も近似化合物であるW
O 88/08424出願の例102の次式(a)の化
合物と比較する:
【化18】
【0041】例22:抗過酸化活性の研究 一方で脂質の自発的過酸化に対し、そして他方でFe2+
アスコルビン酸塩系(10μM〜250μM)によって
誘発された過酸化に対し、・OHラジカルを捕獲するこ
とができる本発明の化合物の作用をラット脳ホモジネー
トで試験した。自発性脂質過酸化に関しては、脳ホモジ
ネートを被験化合物の存在または不存在の下に、60分
間、37℃に保持する。反応は0℃で止め、YAGI,
Kの方法〔Biochem,Med.,15,212〜
216頁(1976)〕によってチオバルビツール酸を
用いて、マロンジアルデヒドの量を計算する。脂質過酸
化はチオバルビツール酸との反応するこの物質によって
測定され、マロンジアルデヒドのナノモル単位で表わさ
れる。
【0042】誘発された脂質過酸化に関しては、上記と
同一の方法を用いるが、ホモジネートにラディカル誘発
性系Fe2+アスコルビン酸塩を加える。対照物質はプロ
ブコール(probucol)およびビタミンEであ
る。上記基質の過酸化を50%抑止する被験化合物濃度
を計算する。本発明の化合物は、上記従来公知の最も近
似する化合物に比較して100のファクターで優れてい
ることから、特に強力な抗酸化活性を有することは明ら
かである。この非常に重要な結果は、過酸化が自発性で
あるか、または化学系によって誘発されたものであるか
に関係なく、生じる。
【0043】例23:LDL酸化に対する防護性の試験 本発明の化合物の酸化LDLの割合を減少させる能力を
次の方法で測定した。自然のLDL類、遊離ラディカル
を発生するCu2+系および被験化合物を一緒に、24時
間インキュベートする。この混合物を高速クロマトグラ
フィ技術:FPLC(Fast Protein Li
quid Chromatography)によって分
析して、結果を得る。被験化合物の防護性能は生じるク
ロマトグラムを、プロブコールであるポジィティブの対
照化合物のクロマトグラムと比較することによって決定
される。
【0044】本発明の化合物は、上記従来公知の最も近
似する化合物に比較して、有意に優れた、非常に実質的
な防護能力を有することは全く明白である。比較する
と、10-5Mの濃度において、本発明の化合物によって
得られる防護レベルは、プロブコールよりも高く、かつ
また上記従来公知の最も近似する化合物に比較して5倍
以上大きい。
【0045】例24:本発明の化合物のエイコサノイド
生合成阻害活性の試験 被験化合物のエイコサノイド生合成阻害活性の試験は、
トロンビンで予め活性化されたヒト血小板を使用し、こ
れを被験化合物の存在の下におくことによって行なっ
た。血小板におけるエイコサノイド生合成の主要生成物
であるトロンボキサンB2の生成を、放射免疫検定法
(RIA)によって測定する。本発明の化合物はトロン
ボキサンB2 の生成を非常に有意に阻害するのに対し、
上記従来公知の最も近似する化合物はその生成に対し、
何らの作用も有していない。たとえば、10-5Mの濃度
において、本発明の化合物は、トロンボキサンB2の生
成を80%の程度抑制する。
【0046】例25:医薬組成物 錠剤:N−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)−
(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロ
マン−2−イル)カルボキシアミド50mgをそれぞれ
含有する錠剤 錠剤1000個に対する処方: N−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル) −(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル クロマン−2−イル)カルボキシアミド 50g 小麦デンプン 15g トウモロコシデンプン 15g 乳糖 65g ステアリン酸マグネシウム 2g シリカ 1g ヒドロキシプロピルセルロース 2g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 ABR 9454−4C ABX ACD ACF ADA (72)発明者 ピエール ルナル フランス国ヴェルサイユ,アブニュー ド ゥ ヴィルニューヴ レタング 50 (72)発明者 ジャン − フランソワ ルノー ドゥ ラ ファブリー フランス国ル シェスネ,リュ デ エラ ブル ー ロックンクール 7 (72)発明者 ジェラール アダム フランス国ル メスニル ル ロワ,ル クロ デュメスニル ルト デュ ペク (番地なし)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式Iで示される化合物およびそ
    れらの異性体、ならびにXがH2 を表わす場合には、医
    薬的に許容される酸によるそれらの付加塩およびRが水
    素原子を表わす場合には、医薬的に許容される塩基によ
    るそれらの付加塩: 【化1】 式中、R1 は水素原子を表わすか、または炭素原子1〜
    3個を有するアルキル基を表わし、 Rは水素原子を表わすか、または炭素原子1〜4個を有
    するアルキル基あるいはアシル基−CO−R′を表わ
    し、ここでR′は炭素原子1〜4個を有するアルキル基
    を表わし、そしてXはOまたはH2 を表わす。
  2. 【請求項2】 式Iにおいて、Rが水素原子を表わす化
    合物、それらの異性体および医薬的に許容される塩基ま
    たは酸によるそれらの付加塩である、請求項1に記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】 式Iにおいて、Xが酸素原子を表わす化
    合物、それらの異性体および医薬的に許容される塩基に
    よるそれらの付加塩である、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 N−(4,6−ジメチルピリジン−2−
    イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメ
    チルクロマン−2−イル)カルボキシアミド、その異性
    体および医薬的に許容される塩基によるその付加塩であ
    る、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 N−エチル−N−(4,6−ジメチルピ
    リジン−2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,
    8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシアミ
    ド、その異性体および医薬的に許容される塩基によるそ
    の付加塩である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 N−メチル−N−(4,6−ジメチルピ
    リジン−2−イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,
    8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボキシアミ
    ド、その異性体および医薬的に許容される塩基によるそ
    の付加塩である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 N−(4,6−ジメチルピリジン−2−
    イル)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメ
    チルクロマン−2−イル)メチルアミン、その異性体お
    よび医薬的に許容される塩基または酸によるその付加塩
    である、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の式Iで示される化合物
    を得る方法であって、(6−ヒドロキシ−2,5,7,
    8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボン酸を塩
    基性無水溶媒中で、式R′−CO−O−CO−R′で示
    される酸無水物により、または式R′−CO−Halで
    示される酸ハライドによりエステル化し(上記各式中、
    R′は式Iの場合と同一の意味を有し、そしてHalは
    ハロゲン原子を表わす)、下記式IIで示される酸を生
    成させ、 【化2】 (式中、R′は式Iの場合と同一の意味を有する)この
    式IIで示される化合物を次いで、無水溶媒中で塩化チ
    オニルの作用によってそのクロライドに変換し、次いで
    適当な溶媒中でアルカリ性剤の存在の下に、次式III
    で示されるアミンにより処理し、 【化3】 (式中、R1 は式Iの場合と同一の意味を有する)式I
    の化合物において、Rが−CO−R′を表わし、そして
    Xが酸素原子を表わす特定の場合に相当する次式Iaで
    示される化合物を生成させ、 【化4】 (式中、R′およびR1 は前記定義のとおりである) この式Iaで示される化合物を次いで、アルカリ金属水
    酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の作用によって
    加水分解し、式Iの化合物において、Rが水素原子を表
    わし、そしてXが酸素原子を表わす特定の場合に相当す
    る次式Ibで示される化合物を生成させ、 【化5】 (式中、R1 は前記定義の通りである) この式Ibで示される化合物は次いで、医薬的に許容さ
    れる塩基により付加塩に変換してもよく、または式R2
    −Hal(式中、R2 は炭素原子1〜4個を有するアル
    キル基を表わし、そしてHalはハロゲン原子を表わ
    す)で示されるハロゲン化化合物によりエーテル化し
    て、式Iの化合物において、Xが酸素原子を表わし、そ
    してRが前記定義のとおりの基R2 を表わす特定の場合
    に相当する次式Icで示される化合物を生成させてもよ
    く、 【化6】 (式中、R1 およびR2 は前記定義の通りである) またはアルカリ金属混合水素化物の作用によって還元
    し、式Iの化合物において、Rが水素原子を表わし、そ
    してXがH2 を表わす特定の場合に相当する次式Idで
    示される化合物を生成させてもよく、 【化7】 (式中、R1 は前記定義のとおりである) この式Idで示される化合物はまた、医薬的に許容され
    る塩基または酸の作用によって、塩に変換してもよく、
    または式R′2 −Hal(式中、Halはハロゲン原子
    を表わし、そしてR′2 は炭素原子1〜4個を有するア
    ルキル基または式Iに関して定義されているとおりのア
    シル基−CO−R′を表わす)で示される化合物の作用
    によってエーテル化あるいはエステル化し、式Iの化合
    物において、XがH2 を表わし、そしてRがR′2 の意
    味を有する特定の場合に相当する次式Ieで示される化
    合物を生成させてもよく、 【化8】 (式中、RおよびR′2 は前記定義のとおりである) この式Ieで示される化合物は所望により、医薬的に許
    容される酸の作用によって、塩に変換することができ、
    そして式Iで示される化合物全体を構成する式Ia,I
    b,Ic,IdおよびIeで示される化合物は所望によ
    り、慣用の分離方法によって、それらの光学異性体に分
    離することができる、ことからなる製造方法。
  9. 【請求項9】 活性成分として、請求項1〜7のいずれ
    か一項に記載の化合物を単独で、あるいは1種または2
    種以上の不活性で無毒性の賦形剤と組合せて含有する、
    エイコサノイド類の合成異常および過酸化現象から生じ
    る、またはこれらの付随する疾患、すなわち中枢または
    末梢の虚血性疾患、炎症性疾患、代謝障害:アテローム
    および動脈硬化症、呼吸器系疾患:喘息または気腫、免
    疫学的原因の障害:狼瘡じゅく状紅斑、アレルギー反
    応、或る種の癌、脳または皮膚の老化の処置および予防
    に、およびまたは臓器灌流などの手術上の外傷によって
    生じる損傷の予防および処置に有用な医薬組成物。
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