JPH0755986B2 - 動物の毛の微粉末、およびその製法 - Google Patents
動物の毛の微粉末、およびその製法Info
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- JPH0755986B2 JPH0755986B2 JP62011431A JP1143187A JPH0755986B2 JP H0755986 B2 JPH0755986 B2 JP H0755986B2 JP 62011431 A JP62011431 A JP 62011431A JP 1143187 A JP1143187 A JP 1143187A JP H0755986 B2 JPH0755986 B2 JP H0755986B2
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/96—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
- A61K8/98—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution of animal origin
- A61K8/981—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution of animal origin of mammals or bird
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、動物の毛を極めて微細に粉砕した微粉末特に
鱗片状微粉末およびその製法に関する。
鱗片状微粉末およびその製法に関する。
獣毛、人間の毛髪、鳥類の羽毛および羽根等は主成分と
してケラチンを多量に含有している。ケラチンは自然の
状態では不溶性であり、酵素および化学修飾反応に対し
て抵抗性を示す。しかしながら、構成アミノ酸としての
シスチンの含有量が高く、シスチン残基やその他の官能
性側鎖を多量に有するので、金属等との反応性に富む。
従って、ケラチン物質の微粉末は、例えば重金属吸着
剤、重金属分離用ケロマトグラフィーの担体、飼料、医
用高分子、、酵素の固定化用担体、アフィニティークロ
マトグラフィー用担体、医薬品基剤または化粧品基剤と
しての用途が期待されている。
してケラチンを多量に含有している。ケラチンは自然の
状態では不溶性であり、酵素および化学修飾反応に対し
て抵抗性を示す。しかしながら、構成アミノ酸としての
シスチンの含有量が高く、シスチン残基やその他の官能
性側鎖を多量に有するので、金属等との反応性に富む。
従って、ケラチン物質の微粉末は、例えば重金属吸着
剤、重金属分離用ケロマトグラフィーの担体、飼料、医
用高分子、、酵素の固定化用担体、アフィニティークロ
マトグラフィー用担体、医薬品基剤または化粧品基剤と
しての用途が期待されている。
従来、獣毛等のケラチン物質を粉体とする方法として、
特開昭57−163392号公報には、ケラチン物質を水などで
処理して含水物としたのち、これを−80℃以下に凍結し
てから粉砕して粉末とする方法が開示されている。ま
た、特開昭57−192309号公報には、ケラチン物質を水蒸
気とともに高温高圧処理して膨潤させる方法が開示され
ており、これを粉砕する方法が示唆されている。
特開昭57−163392号公報には、ケラチン物質を水などで
処理して含水物としたのち、これを−80℃以下に凍結し
てから粉砕して粉末とする方法が開示されている。ま
た、特開昭57−192309号公報には、ケラチン物質を水蒸
気とともに高温高圧処理して膨潤させる方法が開示され
ており、これを粉砕する方法が示唆されている。
更に、羊毛粉末を化粧品に応用する試みが特開昭49−13
2247号、特開昭55−27120号、および特開昭54−70435号
各公報に記載されている。
2247号、特開昭55−27120号、および特開昭54−70435号
各公報に記載されている。
しかしながら、前記の凍結粉砕法(特開昭57−163392
号)では、極めてかさ高い羊毛等を水で処理し、液体窒
素等で凍結する必要があるので、大型の設備が必要であ
り、工程数も多くなり、費用が高くなるという欠点があ
った。更に、得られる生成物の粒度も大きかった。ま
た、前記の膨潤粉砕法(特開昭57−192309号)では、前
記と同様の欠点に加えて、高圧釜での処理において羊毛
が熱および酵素によて化学的に損傷される重大な欠点も
あった。
号)では、極めてかさ高い羊毛等を水で処理し、液体窒
素等で凍結する必要があるので、大型の設備が必要であ
り、工程数も多くなり、費用が高くなるという欠点があ
った。更に、得られる生成物の粒度も大きかった。ま
た、前記の膨潤粉砕法(特開昭57−192309号)では、前
記と同様の欠点に加えて、高圧釜での処理において羊毛
が熱および酵素によて化学的に損傷される重大な欠点も
あった。
羊毛、羽毛、人間の毛髪等は、柔軟で比重が軽く、極め
てかさ高いので、これを微粉末とするのは極めて困難な
ことである。一般に用いられている衝撃式微粉砕機等に
よって得られる羊毛粉末等の粒径は高々100μm程度ま
でである。また、羊毛等の主成分であるケラチンはタン
パク質なので熱に弱く、数十℃以上の温度に曝されると
着臭または着色等の厄介な問題を生ずる。すなわち、粉
砕を繰り返してより粒度の細かい微粉末を得ようとして
も、度重なる粉砕刃との接触の際の高温には耐えられな
いのである。従って、羊毛等の微粉末であって平均長径
が30μm以下程度のものを製造する方法は従来知られて
おらず、そのような微粉末は勿論知られていなかった。
てかさ高いので、これを微粉末とするのは極めて困難な
ことである。一般に用いられている衝撃式微粉砕機等に
よって得られる羊毛粉末等の粒径は高々100μm程度ま
でである。また、羊毛等の主成分であるケラチンはタン
パク質なので熱に弱く、数十℃以上の温度に曝されると
着臭または着色等の厄介な問題を生ずる。すなわち、粉
砕を繰り返してより粒度の細かい微粉末を得ようとして
も、度重なる粉砕刃との接触の際の高温には耐えられな
いのである。従って、羊毛等の微粉末であって平均長径
が30μm以下程度のものを製造する方法は従来知られて
おらず、そのような微粉末は勿論知られていなかった。
化粧品に応用されていた前記特開昭49−132247号公報に
記載の羊毛粉末も0.3〜30mm程度の大きなものである。
また、前記の特開昭55−27120号および特開昭54−70435
号各公報にも、平均長径30μm以下の羊毛微粉末および
その製法は開示されていない。
記載の羊毛粉末も0.3〜30mm程度の大きなものである。
また、前記の特開昭55−27120号および特開昭54−70435
号各公報にも、平均長径30μm以下の羊毛微粉末および
その製法は開示されていない。
従って、本発明の目的は、獣毛、人間の毛髪、鳥の羽毛
または鳥の羽根等の微粉末であって、従来のものより飛
躍的に微細に粉砕されたものを、比較的安価に、しかも
ケラチンを変性させることなく提供することにある。
または鳥の羽根等の微粉末であって、従来のものより飛
躍的に微細に粉砕されたものを、比較的安価に、しかも
ケラチンを変性させることなく提供することにある。
本発明者は、循環真空粉砕技術を利用することによっ
て、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以上の動
物の毛の微粉末を調製できることを見出した。従って、
本発明は、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以
上である動物の毛の微粉末を提供する。
て、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以上の動
物の毛の微粉末を調製できることを見出した。従って、
本発明は、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以
上である動物の毛の微粉末を提供する。
更に、本発明は、動物の毛を循環真空粉砕することを特
徴とする、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以
上の動物の毛の微粉末の製法を提供する。
徴とする、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以
上の動物の毛の微粉末の製法を提供する。
本明細書において「動物の毛」とは、獣毛、人間の毛
髪、鳥の羽毛および鳥の羽根を意味する。獣毛として
は、例えば羊毛、ミンク毛、普通山羊毛、モヘア毛、チ
ベット毛、らくだ毛、カシミア毛、ラマ毛、アルパカ
毛、グアナコ毛、アンゴラ兎毛、牛毛、普通兎毛、馬
毛、猫毛、豚毛等がある。鳥の羽根および鳥の羽根とし
ては、例えばガ鳥、アヒル、その他の水鳥、ニワトリ等
の羽毛および羽根がある。
髪、鳥の羽毛および鳥の羽根を意味する。獣毛として
は、例えば羊毛、ミンク毛、普通山羊毛、モヘア毛、チ
ベット毛、らくだ毛、カシミア毛、ラマ毛、アルパカ
毛、グアナコ毛、アンゴラ兎毛、牛毛、普通兎毛、馬
毛、猫毛、豚毛等がある。鳥の羽根および鳥の羽根とし
ては、例えばガ鳥、アヒル、その他の水鳥、ニワトリ等
の羽毛および羽根がある。
本発明の微粉末は、例えば本発明方法により、前記の動
物の毛を循環真空粉砕することによって調製することが
できる。循環真空粉砕は、本発明者の発明になる公知の
真空式粉砕装置(特公昭52−11787号)を更に改良した
循環式真空粉砕装置を使用して実施する。前記の公知の
真空式粉砕装置は、前記公報に記載されているとおり、
(イ)被処理原料を装填する被粉砕物収容器、(ロ)ハ
ンマーおよび突条片を備えた粉砕機、(ハ)生成物を収
集する粉砕物収容器および(ニ)それらの間に介在する
連結移送手段、ならびに(ホ)前記の被粉砕物収容器
(イ)および粉砕物収容器(ハ)と連結する真空ポンプ
から主に構成されている。本発明者はその真空式粉砕装
置に改良を加え、前記粉砕機(ロ)内のハンマーおよび
突条片を回転刃および固定刃に置き換えると共に、前記
粉砕物収容器(ハ)の出口と被粉砕物収容器(イ)の入
口とを連結して真空下で循環粉砕を実施できるようにし
た。この改良装置を使用して前記の動物の毛を循環真空
粉砕すると、動物の毛は従来のものより格段に微細に粉
砕される。
物の毛を循環真空粉砕することによって調製することが
できる。循環真空粉砕は、本発明者の発明になる公知の
真空式粉砕装置(特公昭52−11787号)を更に改良した
循環式真空粉砕装置を使用して実施する。前記の公知の
真空式粉砕装置は、前記公報に記載されているとおり、
(イ)被処理原料を装填する被粉砕物収容器、(ロ)ハ
ンマーおよび突条片を備えた粉砕機、(ハ)生成物を収
集する粉砕物収容器および(ニ)それらの間に介在する
連結移送手段、ならびに(ホ)前記の被粉砕物収容器
(イ)および粉砕物収容器(ハ)と連結する真空ポンプ
から主に構成されている。本発明者はその真空式粉砕装
置に改良を加え、前記粉砕機(ロ)内のハンマーおよび
突条片を回転刃および固定刃に置き換えると共に、前記
粉砕物収容器(ハ)の出口と被粉砕物収容器(イ)の入
口とを連結して真空下で循環粉砕を実施できるようにし
た。この改良装置を使用して前記の動物の毛を循環真空
粉砕すると、動物の毛は従来のものより格段に微細に粉
砕される。
本発明の循環真空粉砕は、2〜30mmHg、好ましくは2〜
10mmHgの真空下で実施する。循環は2回〜10回、好まし
くは3回行なう。前記の循環真空粉砕を行なう前に、原
料となる動物の毛を有機溶剤例えばジエチルエーテル、
アセトン、クロロホルムまたはトリクロルエタン等で脱
脂するか、あるいは各種の界面活性剤によって脱脂・洗
浄することができる。
10mmHgの真空下で実施する。循環は2回〜10回、好まし
くは3回行なう。前記の循環真空粉砕を行なう前に、原
料となる動物の毛を有機溶剤例えばジエチルエーテル、
アセトン、クロロホルムまたはトリクロルエタン等で脱
脂するか、あるいは各種の界面活性剤によって脱脂・洗
浄することができる。
脱脂・洗浄処理後の市販製品をそのまま使用することも
できる。
できる。
循環真空粉砕処理後に、その生成物を分級する。分級方
法としては、それ自体公知の方法例えばフルイ分け、湿
式分級または乾式分級を使用することができる。乾式分
級装置例えば重量分級装置、慣性分級装置特には遠心分
級装置を使用するのが好ましく、強制渦遠心分級装置を
使用するのが特に好ましい。適当な分級手段を採用する
ことにより、動物の毛の最外層を形成するキューティク
ル(毛小皮)を主成分とする微粉末〔この場合には、例
えば強制渦遠心分級装置(分離径0.5〜50μm好ましく
は0.5〜30μm)を使用する〕、あるいはその他の部分
すなわちコーテックス(皮質)およびメデュラ(毛髄)
を多く含む微粉末を得ることができる。
法としては、それ自体公知の方法例えばフルイ分け、湿
式分級または乾式分級を使用することができる。乾式分
級装置例えば重量分級装置、慣性分級装置特には遠心分
級装置を使用するのが好ましく、強制渦遠心分級装置を
使用するのが特に好ましい。適当な分級手段を採用する
ことにより、動物の毛の最外層を形成するキューティク
ル(毛小皮)を主成分とする微粉末〔この場合には、例
えば強制渦遠心分級装置(分離径0.5〜50μm好ましく
は0.5〜30μm)を使用する〕、あるいはその他の部分
すなわちコーテックス(皮質)およびメデュラ(毛髄)
を多く含む微粉末を得ることができる。
前記の動物の毛の染色、漂白、UV処理、静電処理、撥水
処理、防虫処理、防腐処理、防黴処理、その他の表面処
理等は、循環真空粉砕処理の前後または分級処理の前後
のいずれにおいても行なうことができるが、分級処理後
に行なうのが好ましい。
処理、防虫処理、防腐処理、防黴処理、その他の表面処
理等は、循環真空粉砕処理の前後または分級処理の前後
のいずれにおいても行なうことができるが、分級処理後
に行なうのが好ましい。
染色については、たとえば赤色3号、赤色104号、黄色
4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色
227号、赤色230号、橙色206号、橙色207号、黄色202
号、緑色201号、緑色204号、緑色205号等のタール色
素、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリ
ン、クロシン、アナトー、アントシアニン、サフロール
エロー、紅鞠色素等の天然色素で常法に従い染色するこ
とができる。UV処理については、たとえばサリチル酸、
パラアミノ安息香酸、ウロカニン酸等の紫外線吸収剤を
常法に従い吸着させることができる。
4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色
227号、赤色230号、橙色206号、橙色207号、黄色202
号、緑色201号、緑色204号、緑色205号等のタール色
素、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリ
ン、クロシン、アナトー、アントシアニン、サフロール
エロー、紅鞠色素等の天然色素で常法に従い染色するこ
とができる。UV処理については、たとえばサリチル酸、
パラアミノ安息香酸、ウロカニン酸等の紫外線吸収剤を
常法に従い吸着させることができる。
前記の循環真空粉砕および分級によって、平均長径30μ
m以下およびアスペクト比4以上の微粉末が得られる。
得られた微粉末は、主に鱗片状(平板状)の微粉末から
構成されている。
m以下およびアスペクト比4以上の微粉末が得られる。
得られた微粉末は、主に鱗片状(平板状)の微粉末から
構成されている。
本明細書において、微粉末の寸法は以下のようにして測
定する。得られた微粉末をアセトン等の分散媒に縣濁さ
せ、これをアルミニウム製の試料台の上に乗せ、乾燥さ
せてから金蒸着を行なって試料とし、鱗片状微粉末を上
方から見た電子顕微鏡写真をとる。
定する。得られた微粉末をアセトン等の分散媒に縣濁さ
せ、これをアルミニウム製の試料台の上に乗せ、乾燥さ
せてから金蒸着を行なって試料とし、鱗片状微粉末を上
方から見た電子顕微鏡写真をとる。
微粉末の映像図形は不定形であるから、その一番長い径
を「長径」とし、少なくとも50個好ましくは、100個以
上の微粉末について長径を測定し、その平均値を「平均
長径」とする。また、前記の「長径」と直角方向の径の
中で一番長い径を「短径」とし、個々の微粉末について
二軸平均すなわち(「長径」+「短径」)×1/2を算出
し、個別の二軸平均から前記と同様にして求めた平均値
を「平均二軸平均」とする。一方、微粉末から前記と同
様にして試料を作製し、試料台を約45゜に傾けて、鱗片
状微粉末を側面から見た電子顕微鏡写真をとり、影像図
形の最長の厚さを微粉末の「厚さ」とし、前記と同様に
して「平均長さ」を求める。次に、「平均二軸平均」/
「平均厚さ」を計算し、これを「アスペクト比」とす
る。
を「長径」とし、少なくとも50個好ましくは、100個以
上の微粉末について長径を測定し、その平均値を「平均
長径」とする。また、前記の「長径」と直角方向の径の
中で一番長い径を「短径」とし、個々の微粉末について
二軸平均すなわち(「長径」+「短径」)×1/2を算出
し、個別の二軸平均から前記と同様にして求めた平均値
を「平均二軸平均」とする。一方、微粉末から前記と同
様にして試料を作製し、試料台を約45゜に傾けて、鱗片
状微粉末を側面から見た電子顕微鏡写真をとり、影像図
形の最長の厚さを微粉末の「厚さ」とし、前記と同様に
して「平均長さ」を求める。次に、「平均二軸平均」/
「平均厚さ」を計算し、これを「アスペクト比」とす
る。
前記の方法で測定した本発明の微粉末は、平均長径30μ
m以下好ましくは1〜20μm更に好ましくは2〜10μ
m、平均二軸平均1〜20μm好ましくは2〜10μm、平
均厚さ5μm以下好ましくは0.1〜2μm、そしてアス
ペクト比4以上好ましくは7〜100を有する。
m以下好ましくは1〜20μm更に好ましくは2〜10μ
m、平均二軸平均1〜20μm好ましくは2〜10μm、平
均厚さ5μm以下好ましくは0.1〜2μm、そしてアス
ペクト比4以上好ましくは7〜100を有する。
本発明による微粉末の表面積をBET法で測定すると0.1m2
/g以上であり、特には0.5〜5m2/gである。
/g以上であり、特には0.5〜5m2/gである。
本発明の微粉末を電子顕微鏡で観察すると、多数の鱗片
状粉体が見える。また、その微粉末のアミノ酸組成で
は、セリン、プロリンおよびシスチンの量が多いので、
キューティクルが主成分になっているものと考えられ
る。従って、本発明による循環真空粉砕処理によって個
々のキューティクルの単位にまで粉砕が行なわれてい
る。前記のとおり、個々のキューティクルの単位にまで
粉砕が行なわれるので、動物の毛のコーテックス(皮
質)およびメデュラ(毛髄)の部分においても各々少な
くとも部分的には同様の粉砕が行なわれているものと考
えられる。
状粉体が見える。また、その微粉末のアミノ酸組成で
は、セリン、プロリンおよびシスチンの量が多いので、
キューティクルが主成分になっているものと考えられ
る。従って、本発明による循環真空粉砕処理によって個
々のキューティクルの単位にまで粉砕が行なわれてい
る。前記のとおり、個々のキューティクルの単位にまで
粉砕が行なわれるので、動物の毛のコーテックス(皮
質)およびメデュラ(毛髄)の部分においても各々少な
くとも部分的には同様の粉砕が行なわれているものと考
えられる。
本発明による微粉末は、従来の粉末と比べて極めて微細
にしかも比較的均一に粉砕されており、その上、全体と
して鱗片状(または平板状)であるので、ケラチン物質
の表面特性を更に有効に利用することができる。
にしかも比較的均一に粉砕されており、その上、全体と
して鱗片状(または平板状)であるので、ケラチン物質
の表面特性を更に有効に利用することができる。
従って、本発明の微粉末をそのままあるいは適当な処理
を施した後で、重金属(水銀、銅、カドミウム、クロム
等)吸着剤、重金属分離用クロマトグラフィー担体、飼
料、医用高分子、酵素の固定化用担体、アフィニティー
クロマトグラフィー用担体、医薬品基剤、化粧品基剤と
して使用することができる。また、本発明の微粉末は優
れた乳化作用を示すので、乳化剤としても使用すること
ができる。更に本発明の微粉末のうち、それ自体が色素
を含有している有色微粉末はそのままの形で、あるいは
それ自体が色素を含有していないかまたは所望の色調で
ない微粉末は適当に染色した後で、それらの有色または
着色微粉末を顔料または染料として使用することができ
る。
を施した後で、重金属(水銀、銅、カドミウム、クロム
等)吸着剤、重金属分離用クロマトグラフィー担体、飼
料、医用高分子、酵素の固定化用担体、アフィニティー
クロマトグラフィー用担体、医薬品基剤、化粧品基剤と
して使用することができる。また、本発明の微粉末は優
れた乳化作用を示すので、乳化剤としても使用すること
ができる。更に本発明の微粉末のうち、それ自体が色素
を含有している有色微粉末はそのままの形で、あるいは
それ自体が色素を含有していないかまたは所望の色調で
ない微粉末は適当に染色した後で、それらの有色または
着色微粉末を顔料または染料として使用することができ
る。
本発明による前記の循環真空粉砕法は、空気の不在下で
粉砕を行なうので、粉末のケラチン物質が酸素によって
酸化されることがなく、高速回転下の粉砕機の摩擦熱が
外部に放散され、熱によるケラチン物質の変性も発生し
にくい。従って、動物の毛が化学的に変質することなく
微粉砕され、続く分級処理においても化学的変性は起こ
らない。
粉砕を行なうので、粉末のケラチン物質が酸素によって
酸化されることがなく、高速回転下の粉砕機の摩擦熱が
外部に放散され、熱によるケラチン物質の変性も発生し
にくい。従って、動物の毛が化学的に変質することなく
微粉砕され、続く分級処理においても化学的変性は起こ
らない。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
これは本発明を限定するものではない。
これは本発明を限定するものではない。
例 1 (a)本発明による微粉末の調製 通常の方法によって脱脂・洗浄し、予め細切したメリノ
ー種の羊毛50kgを、真空式粉砕装置(成和化成:SWM−48
型)の循環式改良装置の被粉砕物収容器に装填し、系内
を真空(5mmHg)とした後、5.5Kwhおよび3000rpmの条件
下で6時間運転して粉砕を行なった。なお、この装置を
循環させずに同様に粉砕を行なった場合の所用時間は2
時間であったので、この処理によって平均3回の繰り返
し粉砕処理が行なわれたことになる。
ー種の羊毛50kgを、真空式粉砕装置(成和化成:SWM−48
型)の循環式改良装置の被粉砕物収容器に装填し、系内
を真空(5mmHg)とした後、5.5Kwhおよび3000rpmの条件
下で6時間運転して粉砕を行なった。なお、この装置を
循環させずに同様に粉砕を行なった場合の所用時間は2
時間であったので、この処理によって平均3回の繰り返
し粉砕処理が行なわれたことになる。
続いて、強制渦遠心分級装置〔日清エンジニアリング:T
C−15N型(分離径20μm)〕を用いて分級を行ない、20
μm以下の微粉末4.5kgを得た。得られた微粉末を走査
型電子顕微鏡(日本電子:JSM−T100型)により観察した
結果を第1図および第2図に示す。
C−15N型(分離径20μm)〕を用いて分級を行ない、20
μm以下の微粉末4.5kgを得た。得られた微粉末を走査
型電子顕微鏡(日本電子:JSM−T100型)により観察した
結果を第1図および第2図に示す。
こうして得られた微粉末は実質的にキューティクルを主
成分とするものと考えられる。その理由は以下のとおり
である。
成分とするものと考えられる。その理由は以下のとおり
である。
(1)微粉末のアミノ酸組成が、原料の羊毛のキューテ
ィクルのアミノ酸組成と良く一致する〔後記(c)項参
照〕。
ィクルのアミノ酸組成と良く一致する〔後記(c)項参
照〕。
(2)電子顕微鏡写真(第1図および第2図)に現われ
た微粉末の形状が鱗片状であり、キューティクルの形状
と一致する。
た微粉末の形状が鱗片状であり、キューティクルの形状
と一致する。
(3)微粉末の収率が羊毛におけるキューティクルの重
量比率(約1割)にほぼ一致する。
量比率(約1割)にほぼ一致する。
(b)対照用微粉末の調製 前記例1(a)の改良装置を真空としないで同様に6時
間運転を行なって得られた生成物を同様にして走査型電
子顕微鏡により観察した結果を第3図の写真に示す。第
3図から明らかなとおり、部分的にキューティクルが剥
がれていたり、繊維組織の部分的破壊が見られるが、大
部分の羊毛が長い繊維状のままで残っていた。また、肉
眼で着色が認められ、イオウ様の着臭もあった。
間運転を行なって得られた生成物を同様にして走査型電
子顕微鏡により観察した結果を第3図の写真に示す。第
3図から明らかなとおり、部分的にキューティクルが剥
がれていたり、繊維組織の部分的破壊が見られるが、大
部分の羊毛が長い繊維状のままで残っていた。また、肉
眼で着色が認められ、イオウ様の着臭もあった。
次の第1表に各粉体の寸法を示す。
(c)アミノ酸分析 例1(a)の出発材料であるメリノー種羊毛10mgおよび
生成物である微粉末10mgを加水分解用の試験管にそれぞ
れ精秤し、6N塩酸2mlを加え、真空にしてから封管し
た。続いて110℃で24時間完全加水分解した。得られた
分解液を減圧濃縮して脱塩酸したのち、希釈してアミノ
酸分析用試料とした。これらの試料を全自動高速アミノ
酸分析機JLC−300(日本電子)で分析した。データ処理
はデータ処理装置7000B(システムインスツルメンツ)
によって行なった。得られた結果を第2表に示す。
生成物である微粉末10mgを加水分解用の試験管にそれぞ
れ精秤し、6N塩酸2mlを加え、真空にしてから封管し
た。続いて110℃で24時間完全加水分解した。得られた
分解液を減圧濃縮して脱塩酸したのち、希釈してアミノ
酸分析用試料とした。これらの試料を全自動高速アミノ
酸分析機JLC−300(日本電子)で分析した。データ処理
はデータ処理装置7000B(システムインスツルメンツ)
によって行なった。得られた結果を第2表に示す。
第2表から明らかなとおり、本発明の微粉末ではセリ
ン、シスチンおよびプロリンが多く、これを文献値と比
較すると、キューティクル含量が多いことが分かる。
ン、シスチンおよびプロリンが多く、これを文献値と比
較すると、キューティクル含量が多いことが分かる。
(d)粒度分布の測定 前記例1(a)の本発明の羊毛微粉末の粒度分布を測定
した。粒度分布の測定は、マイクロトラック粒度分布計
7995−30SPA型(日機装)を用いてレーザー解析法によ
って行なった。粒径区分と各粒径区分に於ける分布率お
よび平均粒径を以下の第3表に示す。
した。粒度分布の測定は、マイクロトラック粒度分布計
7995−30SPA型(日機装)を用いてレーザー解析法によ
って行なった。粒径区分と各粒径区分に於ける分布率お
よび平均粒径を以下の第3表に示す。
第 3 表 粒径区分の上限値(μm) 分布率(%) 42.21 0.0 29.85 0.0 21.10 0.0 14.92 2.1 10.55 22.2 7.46 17.3 5.27 11.7 3.73 15.6 2.63 16.3 1.69 9.1 1.01 3.8 0.66 1.6 0.43 0.0 0.34 0.0 0.24 0.0 0.17 0.0 平均粒径4.81μ なお、前記のマイクロトラック粒度分布計による測定方
法では、試料分散液を一方向に流動させて試料を均一に
分散させる。前記の羊毛微粉末の場合には試料が鱗片状
であるので、ほとんどの粒子の長径が流動方法とほぼ平
行になる。この流動方向に対して垂直方向からレーザー
を照射し、その散乱光の回析によって粒径を測定するの
で、第3表による平均粒径は、全粒子の二軸平均の平均
値すなわち平均二軸平均にほぼ近い値となる。
法では、試料分散液を一方向に流動させて試料を均一に
分散させる。前記の羊毛微粉末の場合には試料が鱗片状
であるので、ほとんどの粒子の長径が流動方法とほぼ平
行になる。この流動方向に対して垂直方向からレーザー
を照射し、その散乱光の回析によって粒径を測定するの
で、第3表による平均粒径は、全粒子の二軸平均の平均
値すなわち平均二軸平均にほぼ近い値となる。
(e)吸水量および吸油量の測定 粉体が液体を吸収し得る量の限度は通常吸液量と言わ
れ、粉体100gに液体を少量ずつ加えて練り合わせながら
粉体の状況を観察し、ばらばらな分散状態からひとつの
塊を成す点を見出し、そのときまでに加えた液体の重量
(g)をその粉体の吸液量としている。吸液量は液体の
表面の性質により大きく変化するが、特に粒子の大きさ
の影響が大きく、粒度が小さいほど吸液量が大きいとさ
れている。
れ、粉体100gに液体を少量ずつ加えて練り合わせながら
粉体の状況を観察し、ばらばらな分散状態からひとつの
塊を成す点を見出し、そのときまでに加えた液体の重量
(g)をその粉体の吸液量としている。吸液量は液体の
表面の性質により大きく変化するが、特に粒子の大きさ
の影響が大きく、粒度が小さいほど吸液量が大きいとさ
れている。
蒸溜水を用いて吸水量を、そして流動パラフィンおよび
ミリスチン酸イソプロピルを油として用いて吸油量を測
定した結果を以下の第4表に示す。
ミリスチン酸イソプロピルを油として用いて吸油量を測
定した結果を以下の第4表に示す。
例 2 前記例1(a)と同様の方法によってガ鳥の羽毛を処理
したところ、同様の微粉末が得られた。
したところ、同様の微粉末が得られた。
例 3 前記例1(a)と同様の方法によってモヘアを処理した
ところ、同様の微粉末が得られた。
ところ、同様の微粉末が得られた。
比較例 通常の方法によって脱脂・洗浄したメリノー種の羊毛10
0gを水1.0kgに3時間浸漬し、続いて遠心脱水を行い、
含水量を80gとした。これを液体窒素(−196℃)中で凍
結させ、粉砕機〔不二電機工業:サンプルミル(K II−
1型)〕を用いて粉砕した。こうして得られた羊毛粉末
を走査型電子顕微鏡(日本電子:JSM−T100型)で観察し
た結果を第4図に示す。第4図から明らかなとおり、従
来の凍結粉砕法では羊毛繊維を単に輪切りにすることが
できるだけであり、繊維組織を実質的に破壊することが
できないことが分かった。
0gを水1.0kgに3時間浸漬し、続いて遠心脱水を行い、
含水量を80gとした。これを液体窒素(−196℃)中で凍
結させ、粉砕機〔不二電機工業:サンプルミル(K II−
1型)〕を用いて粉砕した。こうして得られた羊毛粉末
を走査型電子顕微鏡(日本電子:JSM−T100型)で観察し
た結果を第4図に示す。第4図から明らかなとおり、従
来の凍結粉砕法では羊毛繊維を単に輪切りにすることが
できるだけであり、繊維組織を実質的に破壊することが
できないことが分かった。
第1図および第2図は、循環真空粉砕を利用して得た本
発明の羊毛微粉末の形状を示す電子顕微鏡写真であっ
て、第1図は倍率1000倍、第2図は倍率5000倍のもので
ある。 第3図は、非真空下で循環粉砕して得た、羊毛粉末の形
状を示す倍率100倍の電子顕微鏡写真である。 第4図は、凍結粉砕によって得た羊毛粉末の形状を示す
倍率100倍の電子顕微鏡写真である。
発明の羊毛微粉末の形状を示す電子顕微鏡写真であっ
て、第1図は倍率1000倍、第2図は倍率5000倍のもので
ある。 第3図は、非真空下で循環粉砕して得た、羊毛粉末の形
状を示す倍率100倍の電子顕微鏡写真である。 第4図は、凍結粉砕によって得た羊毛粉末の形状を示す
倍率100倍の電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 年雄 大阪府東大阪市布市町1丁目2番14号 株 式会社成和化成内 (72)発明者 安達 敬 大阪府東大阪市布市町1丁目2番14号 株 式会社成和化成内
Claims (2)
- 【請求項1】平均長径30μm以下およびアスペクト比4
以上であることを特徴とする、動物の毛の微粉末。 - 【請求項2】動物の毛を循環真空粉砕することを特徴と
する、平均長径30μm以下およびアスペクト比4以上の
動物の毛の微粉末の製法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP990886 | 1986-01-22 | ||
| JP61-9908 | 1986-01-22 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62283130A JPS62283130A (ja) | 1987-12-09 |
| JPH0755986B2 true JPH0755986B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=11733207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62011431A Expired - Lifetime JPH0755986B2 (ja) | 1986-01-22 | 1987-01-22 | 動物の毛の微粉末、およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755986B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0999237A (ja) * | 1995-10-06 | 1997-04-15 | Takazo Suyama | 金属吸蔵方法 |
| ITPN20130016A1 (it) * | 2013-03-28 | 2014-09-29 | Pontarolo Engineering Spa | Procedimento per l'ottenimento di un prodotto a partire da piume di uccelli sotto forma di fiocchi o di farina micronizzata ad alto contenuto di cheratina. |
| JP6940838B2 (ja) * | 2017-11-01 | 2021-09-29 | カミ商事株式会社 | 羽毛粉末の製造方法、及び羽毛粉末製造装置 |
-
1987
- 1987-01-22 JP JP62011431A patent/JPH0755986B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62283130A (ja) | 1987-12-09 |
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