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JPH0758094B2 - 含油軸受の製造方法 - Google Patents
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JPH0758094B2 - 含油軸受の製造方法 - Google Patents

含油軸受の製造方法

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JPH0758094B2
JPH0758094B2 JP11798487A JP11798487A JPH0758094B2 JP H0758094 B2 JPH0758094 B2 JP H0758094B2 JP 11798487 A JP11798487 A JP 11798487A JP 11798487 A JP11798487 A JP 11798487A JP H0758094 B2 JPH0758094 B2 JP H0758094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は含油軸受の製造業界に利用され、且つ保油量の
増大と保油時間の持続を高める含油軸受の製造方法に係
る。
(従来の技術) 従来金属の粉体を金型にて加圧成形した後、焼結して多
孔性焼結体とし、更にその孔部に油等の潤滑媒体を含浸
させた構成の焼結含浸軸受は既に公知である。
前記従来公知の焼結含油軸受は図面第8図のブロック図
に示すように、銅又は鉄系軸受け素材の微小粒子単独
か、或いは数種の素材を均一に混合させるための混合工
程Aと、この混合した材料を金型で圧縮成形して加圧成
形させる加圧成形工程Bと、前記加圧成形工程Bしたも
のを焼結炉で高温にて焼成させる焼成工程Cと、焼結し
たものの寸法矯正と部分機械加工とを行なう矯正及び機
械加工工程Dと、軸受の多孔部へ油を含浸させる潤滑媒
体含浸工程Eとからなる製造工程を経て製作されるもの
であった。
(発明が解決しようとする問題点) しかし前記従来の含油軸受は、使用時軸受けへ軸が接触
しながら回転したときに、軸受の孔部に含浸した油が流
出して軸受と軸との間に油膜を形成し、この油膜の介在
により潤滑し油の円滑な回転を可能とするもので、この
為多孔部へ潤滑媒体の油をいかに多く含浸させるかが重
要なポイントとなり、例えば孔の大きさが大きすぎると
潤滑媒体である油が飛び散り、油は早く消失する。
又孔が小さすぎると潤滑媒体の油が思うように流れ出ず
に前記油膜構成が困難となって、軸受の焼付けを起こす
等の問題を発生する。
之等を解決するため最近含油量を増やす方法として、軸
受と接する外部に油溜装置を設ける手段が考えられ既に
実施されているが、この油溜装置による場合は、その構
成が複雑となり装置が高価となる問題点を有するもので
あった。
本発明は前記し従来の問題点を解消するためになされた
もので、焼成工程の後、エッチング剤含浸工程、軸受表
面部及び浅層孔部のエッチング剤を除去する第1洗滌工
程、エッチング工程、エッチング剤を除去する第2洗滌
工程、潤滑媒体含浸工程の各工程による製作か、或いは
前記工程中、エッチング剤流出防止用のマスキング工程
及びこのマスキング除去工程とを加えた各工程によって
製作される含油量の増大並びに保油時間の持続を可能と
した安価な含油軸受を製作し得る含油軸受の製造方法の
提供を目的としたものである。
ロ.発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記の目的を達成するための本発明に係る含油軸受の製
造方法は、実施例の第1図に示すように、多孔性の含油
軸受1の製法に於て、焼成工程cの後、孔部4にエッチ
ング剤5を含浸させるエッチング剤含浸工程dと、該エ
ッチング剤含浸工程d後、軸受表面部2及び浅層孔部4
のエッチング剤5を除去する第1洗滌工程eと、第1洗
滌工程eの後、前記エッチング剤5によってエッチング
を行なうエッチング工程fと、このエッチング工程fの
後エッチング剤5を除去する第2洗滌工程gと、その第
2洗滌工程gの後、孔部4全体に潤滑媒体8を含浸する
潤滑媒体含浸工程hの各工程によって含油軸受を製作す
るものである。
又本願の第2の発明に係る含油軸受の製造方法は、第6
図に示すように多孔性の含油軸受の製法に於て、焼成工
程c′の後、孔部にエッチング剤を含浸させるエッチン
グ剤含浸工程d′と、該エッチング剤含浸工程d′後、
軸受表面部及び浅層孔部のエッチング剤を除去する第1
洗滌工程e′と、この第1洗滌工程e′の後、孔内部の
エッチング剤流出防止用として表面部及び浅層孔部をマ
スキングするマスキング工程iと、前記エッチング剤に
よってエッチングを行なうエッチング工程f′と、マス
キング剤を除去するマスキング除去工程jと、このマス
キング除去後エッチング剤を除去する第2洗滌工程g′
と、第2洗滌工程g′の後、孔部全体に潤滑媒体を含浸
する潤滑媒体含浸工程h′の各工程を経て含油軸受を製
作するものである。
(作用) 本発明に係る含油軸受の製造方法によって製作された含
油軸受の使用に於て、これを例えばオーディオ等の音響
機器のマイクロモータ等に使用した場合、之等の回転軸
を支持するもので、軸が回転したとき含油軸受1の多孔
部に含浸した潤滑媒体8の油が流れ出て、含油軸受と軸
との間に油膜を形成して潤滑する。
このとき油膜は当初軸受表面部2及び浅層孔部4に溜る
油により形成され、後に含油量の増大を図った軸受け深
層部6の孔7に溜めた油8により油膜が形成され、常時
安定した油供給により長寿命の含油軸受を製作すること
が出来るものである。
(実 施 例) 実施例 . 次ぎに本発明に係る含油軸受の製造方法の実施例を図面
第1図乃至第5図に基づいて説明する。
第1図はこの実施例に於ける製作工程を示すブロック図
を示し、第2図はこの方法によって得た含油軸受の断面
図、第3図乃至第5図は各工程中に於ける含油軸受の要
部を示す拡大断面図である。
(a)混合工程; 銅粉、鉛粉、錫粉、黒鉛粉の微小粒子(銅系軸受)を混
合機にかけて混合するか、鉄粉、銅粉、鉛粉、黒鉛粉か
らなる軸受形成素材(鉄系軸受)を混合機にかける。
(b)成形工程; 前記混合した軸受形成素材を金型で圧縮成形し、軸受1
を形成する。
(c)焼成工程; 前記圧粉成形体を高温の焼成炉内に入れて焼結させる。
(d)エッチング剤含浸工程; 焼成した軸受1の軸受表面部2の浅層部3に於ける浅層
孔部4からエッチング剤5を軸受け1内部へ含浸させる
ための工程で、そのエッチング剤5は塩化第二鉄等を使
用し、これを真空含浸させる。
(e)第1洗滌工程; エッチング剤含浸工程に於て軸受1の表面部2及び浅層
孔部4に付着したエッチング剤5を洗滌するための工程
で、前記表面部2及び浅層孔部4がエッチングされない
ように、水又有機溶剤によって速やかに洗滌する。
(f)エッチング工程; 前記含浸させたエッチング剤5により鉄又は銅系の金属
部を腐食させ軸受1の深層部6に大きな孔7を形成させ
るための工程で、エッチングの量は時間及びエッチング
剤の濃度又は温度等によって管理される。
(g)第2洗滌工程; 前記含浸したエッチング剤5を除去する工程で、軸受1
を再度水又は有機溶剤からなる洗滌剤にて洗い流し、エ
ッチング剤5を除去乾燥する。
(h)潤滑媒体含浸工程; 軸受表面部2及び浅層部3の浅層孔部4を小孔とし、深
層部6の孔7を大孔とした多孔性の軸受1の孔部全体へ
均一に潤滑媒体8であるアンデロールオイルを含浸させ
る。
この含浸は含浸タンクの中に前記軸受1を入れ、同タン
ク内を真空脱気した後、タンク内にアンデロールオイル
を注入し、これを一定時間保持してアンデロールオイル
を含浸させるものである。
以上のように本発明は多孔性の含油軸受に於て、潤滑媒
体8を流出する軸受表面部2及び浅層部3の浅層孔部4
を小孔とし、深層部6の孔7を大孔として之等多孔部に
潤滑媒体8を含浸させた構成である。
実施例 2. 次ぎに第2発明の実施例を第6図のブロック図に基づい
て説明する。
(a′)混合工程; 銅粉、鉛粉、錫粉、黒鉛粉の微小粒子(銅系軸受)を混
合機にかけて混合するか、鉄粉、銅粉、鉛粉、黒鉛粉か
らなる軸受形成素材(鉄系軸受)を混合機にかける。
(b′)成形工程; 前記混合した軸受形成素材を金型で圧縮成形して、軸受
を形成する。
(c′)焼成工程; 成形工程に於て軸受の形とした前記圧粉成形体を炉内を
高温とした焼成炉へ入れて焼結させる。
(d′)エッチング剤含浸工程; 形成した軸受表面部の孔からエッチング剤を軸受内部へ
含浸させるための工程で、エッチング剤は塩化第二鉄等
を使用しこれを真空含浸させる。
(e′)第1洗滌工程; エッチング剤含浸工程に於て軸受の表面部及び浅層部の
孔に付着したエッチング剤を洗滌するための工程で、表
面部及び浅層孔部がエッチングされないように、水又は
有機溶剤によって速やかに洗滌する。
(i)マスキング工程; 第1洗滌工程の後、形成した軸受の表面部及び表面部に
近い浅層部の孔、即ち浅層孔部をアクリル系樹脂液等の
マスキング剤9によって閉塞しエッチング剤の外部への
流出を防止する。
(f′)エッチング工程; 鉄又は銅系の金属部を腐食させ軸受の深層部に大きな孔
を形成させるための工程で、エッチングの量は時間及び
エッチング剤の濃度又は温度等によって管理される。
(j)マスキング除去工程; エッチング完了の後軸受け表面部及び浅層孔部に施した
マスキングの樹脂皮膜を剥離する。このとき前記アクリ
ル系樹脂剤を使用して樹脂皮膜を形成した場合、アルカ
リ液によりその皮膜を除去する。
(g′)第2洗滌工程; 前記マスキング除去工程により樹脂皮膜を除去してか
ら、付着する皮膜除去剤及びエッチング剤を再度水又は
有機溶剤からなる洗滌溶液にて洗い流し、之等を除去乾
燥する。
(h′)潤滑媒体含浸工程; 形成した軸受けの軸受表面部及び浅層部の孔を小とし、
深層部に形成した孔を大とした多孔性の軸受に於ける孔
に、潤滑媒体であるアンデロールオイルを含浸させる。
この含浸は含浸タンクの中に前記軸受を入れ、含浸タン
ク内を真空脱気した後、同タンク内にアンデロールオイ
ルを注入し、これを一定時間保持してアンデロールオイ
ルを含浸させる。
以上多孔性の含油軸受に於て、潤滑媒体を流出する軸受
表面部及び浅層部の孔を、焼成時に形成されたままの使
用目的に応じ最適な小孔とし、深層部の孔をエッチング
によって大孔として之等の多孔部に潤滑媒体を含浸させ
て、保油量が多くて油の流出量は浅層部の小孔より必要
な量を出すことが出来るため、保油時間の持続を図った
含油軸受を得ることが出来るものである。
ハ.発明の効果 本発明に係る含油軸受の製造方法は前記のように構成さ
れているから、この製法によって得られた含油軸受は、 形成した軸受の深層部に形成した大きな孔へ潤滑媒体で
ある油を溜めおくことができるので、従来の含油軸受と
比較しその含油量は大幅に増大し、又同時にこの含浸し
た油の流出を浅層部の小孔を通じ最適値に保つことが出
来るので、常時安定した長寿命の含油軸受を得ることが
出来る。
形成した軸受の組立てに於て、軸受装置に取り付けると
きハウジングケース等を圧入する場合、軸受の深層部に
形成した孔の部分が圧入歪みの吸収もするので、従来一
般的に採用されて、且つ使用されているサイジングビン
圧入方法で行なうとき、前記内径寸法のバラツキを小さ
く抑えることが出来る。
等の特有の効果を奏するものである。
又本願の第2発明による多孔性の含油軸受に於て、焼成
工程の後、形成した軸受の表面部及び浅層孔部のエッチ
ング剤を洗滌又は洗滌の後、マスキング剤でエッチング
剤の流出防止を図った後、エッチングを行なう方法によ
る場合は、 前記軸受表面部及び浅層孔部ににエッチング剤の流出を
防止することが出来るため、浅層孔部のエッチングされ
るのを完全に防止でき、焼成時に於て出来た小孔を保持
することが出来る為、軸受使用時に必要な油の量を確実
に供給することが出来る。
エッチング工程に於て、エッチング液の濃度とエッチン
グ時間を調整することにより、深層部の孔の大きさを最
適な孔の大きさとすることも出来る。このため使用用途
に応じた含油量を得ることが出来るため、高性能な含油
軸受を安価に提供することの出来る。
等の特有の効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は本発明に係る含油軸受の製造方法を示すブ
ロック図、第2図は仝上この製法によって形成された含
油軸受の断面図、第3図は仝上製造工程中に於けるエッ
チングされた部分とされない部分とを示す要部の拡大断
面図、第4図は仝上含油後に於ける要部の拡大断面図、
第5図はエッチング剤含浸工程より第1洗滌工程後に状
態を示す要部の拡大断面図、第6図は第2発明に係る含
油軸受の製造方法を示すブロック図、第7図は仝上マス
キング工程後の状態を示す要部の拡大断面図、第8図は
従来の含油軸受の製造工程を示すブロック図である。 尚図中1は軸受、2は軸受表面図、3は浅層部、4は浅
層孔部、5はエッチング剤、8は潤滑媒体、9はマスキ
ング剤、(a)(a′)は混合工程、(b)(b′)は
成形工程、(c)(c′)は焼成工程、(d)(d′)
はエッチング剤含浸工程、(e)(e′)は第1洗滌工
程、(f)(f′)はエッチング行程、(g)(g′)
は第2洗滌行程、(h)(h′)は潤滑媒体含浸工程、
(i)はマスキング行程、(j)はマスキング除去行程
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔性の含油軸受の製法に於て、焼成工程
    の後、孔部にエッチング剤を含浸させるエッチング剤含
    浸工程と、該エッチング剤含浸工程後、軸受表面部及び
    浅層孔部のエッチング剤を除去する第1洗滌工程と、第
    1洗滌工程の後前記エッチング剤によってエッチングを
    行なうエッチング工程と、このエッチング工程の後エッ
    チング剤を除去する第2洗滌工程と、該第2洗滌工程の
    後孔部全体に潤滑媒体を含浸する潤滑媒体含浸工程とか
    らなることを特徴とする含油軸受の製造方法。
  2. 【請求項2】多孔性の含油軸受の製法に於て、焼成工程
    の後、孔部にエッチング剤を含浸させるエッチング剤含
    浸工程と、該エッチング剤含浸工程後、軸受表面部及び
    浅層孔部のエッチング剤を除去する第1洗滌工程と、こ
    の第1洗滌工程の後、孔内部のエッチング剤流出防止用
    として表面部及び浅層孔部をマスキングするマスキング
    工程と、前記エッチング剤によってエッチングを行なう
    エッチング工程と、該エッチング工程後、マスキング剤
    を除去するマスキング除去工程と、マスキング除去工程
    の後、エッチング剤を除去する第2洗滌工程と、該第2
    洗滌工程の後、孔部全体に潤滑媒体を含浸する潤滑媒体
    含浸工程とからなることを特徴とする含油軸受の製造方
    法。
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