JPH076136B2 - 獣毛繊維の撥水処理方法 - Google Patents
獣毛繊維の撥水処理方法Info
- Publication number
- JPH076136B2 JPH076136B2 JP7104687A JP7104687A JPH076136B2 JP H076136 B2 JPH076136 B2 JP H076136B2 JP 7104687 A JP7104687 A JP 7104687A JP 7104687 A JP7104687 A JP 7104687A JP H076136 B2 JPH076136 B2 JP H076136B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water repellent
- water
- animal hair
- repellent
- polyethyleneimine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,吸尽処理法により獣毛繊維に耐久性の優れた
撥水性能を付与する新規な加工方法に関するものであ
る。
撥水性能を付与する新規な加工方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 一般に,獣毛繊維からなる毛糸等の糸状のものや,セー
ターや編物,織物を縫製した製品等は,撥水処理を行う
場合,これらの弗素系撥水剤の水性分散液に浸漬して撥
水剤を吸尽処理する方法が従来から知られている。この
従来の方法によれば,撥水剤の種類,処理条件を工夫す
ることにより,初期の撥水性能は比較的優れたものが得
られているが,撥水性の耐久性に関する限り十分ではな
く,洗濯によって容易にその撥水性能が低下してしま
う。また,防縮処理された羊毛を使用して撥水処理を行
う場合には,上記方法では初期においてすら撥水性能は
不十分である、一方,弗素系撥水剤処理以外には,メチ
ル水素ポリシロキサンを主体とするシリコン系撥水剤に
よる処理も行われているが,この場合は,弗素系撥水剤
処理に比較して撥水性能自体が劣る。
ターや編物,織物を縫製した製品等は,撥水処理を行う
場合,これらの弗素系撥水剤の水性分散液に浸漬して撥
水剤を吸尽処理する方法が従来から知られている。この
従来の方法によれば,撥水剤の種類,処理条件を工夫す
ることにより,初期の撥水性能は比較的優れたものが得
られているが,撥水性の耐久性に関する限り十分ではな
く,洗濯によって容易にその撥水性能が低下してしま
う。また,防縮処理された羊毛を使用して撥水処理を行
う場合には,上記方法では初期においてすら撥水性能は
不十分である、一方,弗素系撥水剤処理以外には,メチ
ル水素ポリシロキサンを主体とするシリコン系撥水剤に
よる処理も行われているが,この場合は,弗素系撥水剤
処理に比較して撥水性能自体が劣る。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は,このような現状に鑑みて行われたもので,獣
毛繊維の吸尽法によって耐久性の優れた撥水性能を付与
することを目的とするものである。
毛繊維の吸尽法によって耐久性の優れた撥水性能を付与
することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するために,本発明は次の構成を有す
るものである。
るものである。
すなわち,本発明は,獣毛繊維に分子量1,000〜50,000
のポリエチレンイミンを0.01重量%以上付与し,しかる
後に弗素系撥水剤の水性分散液で撥水剤を吸尽処理する
ことを特徴とする獣毛繊維の撥水処理方法を要旨とする
ものである。
のポリエチレンイミンを0.01重量%以上付与し,しかる
後に弗素系撥水剤の水性分散液で撥水剤を吸尽処理する
ことを特徴とする獣毛繊維の撥水処理方法を要旨とする
ものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明方法では,獣毛繊維に耐久性の優れた撥水性能を
付与するために,獣毛繊維に予め分子量1,000〜50,000
のポリエチレンイミンを0.01重量%以上付与する。
付与するために,獣毛繊維に予め分子量1,000〜50,000
のポリエチレンイミンを0.01重量%以上付与する。
ここでいう獣毛繊維とは,羊毛,らくだ,山羊,兎等の
動物より得られる天然ケラチン質繊維を意味するととも
に,獣毛繊維とこれ以外のほかの繊維との混紡品もこの
中に含まれるものとする。
動物より得られる天然ケラチン質繊維を意味するととも
に,獣毛繊維とこれ以外のほかの繊維との混紡品もこの
中に含まれるものとする。
本発明で用いるポリエチレンイミンの分子量は,1,000〜
50,000の範囲のものが使用可能である。分子量が1,000
以下であるか,または50,000以上の場合には,後述の弗
素系撥水剤処理による撥水性能の向上効果に乏しい。
50,000の範囲のものが使用可能である。分子量が1,000
以下であるか,または50,000以上の場合には,後述の弗
素系撥水剤処理による撥水性能の向上効果に乏しい。
処理温度は,ポリエチレンイミンの吸尽率からみて80〜
100℃が良好であり,約20分程度の処理で吸尽率がほぼ
平衡となる。
100℃が良好であり,約20分程度の処理で吸尽率がほぼ
平衡となる。
付与量は,繊維に対して0.01重量%以上が良好であり,
0.01重量%以下では効果が乏しい。付与量の上限は2重
量%程度で,これ以上多く用いても効果が大きくは向上
せず,風合も粗硬となるので好ましくない。
0.01重量%以下では効果が乏しい。付与量の上限は2重
量%程度で,これ以上多く用いても効果が大きくは向上
せず,風合も粗硬となるので好ましくない。
獣毛繊維へのポリエチレンイミンの吸尽率は,処理温
度,処理時間,浴比,ポリエチレンイミンの分子量,使
用量等に依存するので,実施に際しては予め実験により
条件を設定するようにしておくとよい。
度,処理時間,浴比,ポリエチレンイミンの分子量,使
用量等に依存するので,実施に際しては予め実験により
条件を設定するようにしておくとよい。
ポリエチレンイミンを吸尽処理した獣毛繊維は,水洗に
より未結合のポリエチレンイミンを除去した後,水性分
散液に浸漬して撥水剤の吸尽処理を行う。有機弗素系化
合物よりなる弗素系撥水剤は,繊維に対して固型分とし
て1〜20重量%程度の範囲で付与するのが撥水性能およ
び風合の面で好ましい。処理温度は20〜80℃の範囲が好
ましい。20℃未満では吸尽性が低く,また,80℃を越え
ると,水分散性が不安定となる場合が多いので好ましく
ない。
より未結合のポリエチレンイミンを除去した後,水性分
散液に浸漬して撥水剤の吸尽処理を行う。有機弗素系化
合物よりなる弗素系撥水剤は,繊維に対して固型分とし
て1〜20重量%程度の範囲で付与するのが撥水性能およ
び風合の面で好ましい。処理温度は20〜80℃の範囲が好
ましい。20℃未満では吸尽性が低く,また,80℃を越え
ると,水分散性が不安定となる場合が多いので好ましく
ない。
弗素系撥水剤を吸尽処理した獣毛繊維は,脱水,乾燥
後,熱処理を行い,弗素樹脂を固着させる。このときの
熱処理は,120〜170℃の範囲で行うのが好ましい。乾燥
のみでも撥水性は付与されるが,熱処理により,撥水性
の耐久性は大きく向上する。
後,熱処理を行い,弗素樹脂を固着させる。このときの
熱処理は,120〜170℃の範囲で行うのが好ましい。乾燥
のみでも撥水性は付与されるが,熱処理により,撥水性
の耐久性は大きく向上する。
(作 用) 獣毛繊維をポリエチレンイミンで前処理してから弗素系
撥水剤で処理すると,何故に撥水処理効果の耐久性が向
上するのか,その理由については明らかでないが,本発
明者等は次のように推測している。
撥水剤で処理すると,何故に撥水処理効果の耐久性が向
上するのか,その理由については明らかでないが,本発
明者等は次のように推測している。
獣毛繊維をポリエチレンイミンで処理すると,高分子量
を有するポリエチレンイミンは獣毛繊維の内部への拡散
性が低いため,繊維の表面に限定された状態でポリマー
層を形成するとともに,アミンは一部獣毛繊維のカルボ
キシル基と共有結合を形成して強靭はポリマーとなり,
このような状態で弗素系撥水剤の処理を行うと,ポリエ
チレンイミンのポリマー層の上に弗素系樹脂による均一
性に優れた連続被膜が形成され,その結果,耐久性の優
れた撥水性能が付与されるものと推測される。
を有するポリエチレンイミンは獣毛繊維の内部への拡散
性が低いため,繊維の表面に限定された状態でポリマー
層を形成するとともに,アミンは一部獣毛繊維のカルボ
キシル基と共有結合を形成して強靭はポリマーとなり,
このような状態で弗素系撥水剤の処理を行うと,ポリエ
チレンイミンのポリマー層の上に弗素系樹脂による均一
性に優れた連続被膜が形成され,その結果,耐久性の優
れた撥水性能が付与されるものと推測される。
(実施例) 次に,本発明方法を実施例によってさらに具体的に説明
するが,実施例における布帛の性能の測定,評価は下記
の方法で行った。
するが,実施例における布帛の性能の測定,評価は下記
の方法で行った。
(1) 撥水度:JIS L−1096(スプレー法) 実施例1 綛状の手編毛糸4/16′Sを用意し,噴射式染色機を用い
て,エポミンSP−200(ポリエチレンイミン,分子量10,
000,日本触媒化学工業(株)製品)を0.3o.w.f.使用し
て,浴比1:20にて,90℃で20分間の処理を行った。次
に,水洗を十分に行った後,アサヒガードAG−710(弗
素系撥水剤,明成化学工業(株)製品)を15%o.w.f.使
用し,60℃で60分間の処理を行った。
て,エポミンSP−200(ポリエチレンイミン,分子量10,
000,日本触媒化学工業(株)製品)を0.3o.w.f.使用し
て,浴比1:20にて,90℃で20分間の処理を行った。次
に,水洗を十分に行った後,アサヒガードAG−710(弗
素系撥水剤,明成化学工業(株)製品)を15%o.w.f.使
用し,60℃で60分間の処理を行った。
以下,通常の方法で脱水,乾燥後,125℃で20分間の熱処
理を行って,本発明方法による撥水処理糸を得た。
理を行って,本発明方法による撥水処理糸を得た。
本発明方法との比較のため,本実施例においてエポミン
SP−200(ポリエチレンイミン)による処理を省くほか
は,本実施例と全く同一の方法により比較例1の撥水処
理糸を得た。
SP−200(ポリエチレンイミン)による処理を省くほか
は,本実施例と全く同一の方法により比較例1の撥水処
理糸を得た。
このようにして得られた本発明方法および比較例1によ
る撥水加工羊毛糸をそれぞれ用いて,横編機にて43目/c
m,45段/cmのメリヤス編地を形成し,それらを撥水度試
験に供した。その結果を第1表に示す。
る撥水加工羊毛糸をそれぞれ用いて,横編機にて43目/c
m,45段/cmのメリヤス編地を形成し,それらを撥水度試
験に供した。その結果を第1表に示す。
第1表より明らかなように,本発明方法は比較例1と比
べて,撥水性能の耐久性が驚くほど向上していることが
わかる。
べて,撥水性能の耐久性が驚くほど向上していることが
わかる。
実施例2 実施例1で使用した未処理羊毛糸を用いて,実施例1の
撥水試験の際の編物と同様の組織に予め編立てを行い,
これを被処理試料とした。オーバーマイヤー型染色機を
用いて上記被処理試料を詰め込み,エポミンSP−300
(ポリエチレンイミン,分子量30,000,日本触媒化学工
業(株)製品)を0.15%o.w.f.使用して,浴比1:15に
て,95℃で40分間の処理を行った。さらに水洗を十分に
行った後,リケンパランFGX−10(弗素系撥水剤,三木
理研(株)製品)を10%o.w.f.使用し,50℃で60分間の
処理を行った。
撥水試験の際の編物と同様の組織に予め編立てを行い,
これを被処理試料とした。オーバーマイヤー型染色機を
用いて上記被処理試料を詰め込み,エポミンSP−300
(ポリエチレンイミン,分子量30,000,日本触媒化学工
業(株)製品)を0.15%o.w.f.使用して,浴比1:15に
て,95℃で40分間の処理を行った。さらに水洗を十分に
行った後,リケンパランFGX−10(弗素系撥水剤,三木
理研(株)製品)を10%o.w.f.使用し,50℃で60分間の
処理を行った。
以下,通常の方法で脱水,乾燥後,140℃で5分間の熱処
理を行い,本発明方法による撥水処理糸を得た。
理を行い,本発明方法による撥水処理糸を得た。
本発明方法との比較のため,本実施例においてエポミン
SP−300(ポリエチレンイミン)による処理を省くほか
は,本実施例と全く同一の方法により比較例2の撥水処
理布を得た。
SP−300(ポリエチレンイミン)による処理を省くほか
は,本実施例と全く同一の方法により比較例2の撥水処
理布を得た。
得られた本発明および比較例2の撥水処理布について撥
水性能の測定を行い,その結果を第2表に示した。
水性能の測定を行い,その結果を第2表に示した。
第2表より明らかなように,本発明方法は比較例2と比
べて,撥水性能の耐久性が驚くほど向上していることが
わかる。
べて,撥水性能の耐久性が驚くほど向上していることが
わかる。
(発明の効果) 本発明は,獣毛繊維にポリエチレンイミンを付与してか
ら吸尽法にて弗素系の撥水剤処理を行う構成を有し,か
かる構成の本発明方法によれば,獣毛繊維に驚くほど耐
久性の優れた撥水性能を付与することができる。
ら吸尽法にて弗素系の撥水剤処理を行う構成を有し,か
かる構成の本発明方法によれば,獣毛繊維に驚くほど耐
久性の優れた撥水性能を付与することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】獣毛繊維に分子量1,000〜50,000のポリエ
チレンイミンを0.01重量%以上付与し,しかる後に弗素
系撥水剤の水性分散液で撥水剤を吸尽処理することを特
徴とする獣毛繊維の撥水処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7104687A JPH076136B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 獣毛繊維の撥水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7104687A JPH076136B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 獣毛繊維の撥水処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63235577A JPS63235577A (ja) | 1988-09-30 |
| JPH076136B2 true JPH076136B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=13449187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7104687A Expired - Fee Related JPH076136B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 獣毛繊維の撥水処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH076136B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-24 JP JP7104687A patent/JPH076136B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63235577A (ja) | 1988-09-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5541886B2 (ja) | 種々の機能性加工を有する衣類 | |
| CN102936837B (zh) | 拒水拒油阻燃全棉织物制备工艺及其应用 | |
| JP5506265B2 (ja) | 繊維用処理剤、抗菌抗かび性繊維製品の製造方法及び抗菌抗かび性繊維製品 | |
| JPH06313271A (ja) | セルロース繊維の防汚加工方法 | |
| Shao et al. | Water and oil repellent and durable press finishes for cotton based on a perfluoroalkyl-containing multi-epoxy compound and citric acid | |
| JPH076136B2 (ja) | 獣毛繊維の撥水処理方法 | |
| JP2000256960A (ja) | 精製セルロース繊維織編物の加工方法 | |
| CN1096522C (zh) | 纤维制品的处理方法 | |
| JP2019157330A (ja) | 撥水性吸湿アクリロニトリル系繊維、該繊維の製造方法および該繊維を含有する繊維構造体 | |
| JPH0192483A (ja) | 羊毛布帛の耐久性撥水防縮加工方法 | |
| JP3509828B2 (ja) | 抗菌防臭撥水織物の製造方法 | |
| US2253102A (en) | Method of reducing shrinkage of wool | |
| JPS599271A (ja) | 撥水撥油性繊維及びその製造法 | |
| JP2004536974A (ja) | フッ素化ポリエーテル類による繊維品の処理 | |
| JPH03220374A (ja) | 獣毛繊維製品の撥水加工法 | |
| KR100573865B1 (ko) | 발수성 및 제전성이 우수한 폴리에스테르 직물의 제조방법 | |
| JPH0512469B2 (ja) | ||
| SU607855A1 (ru) | Способ получени углеродной ткани | |
| JPS6036512B2 (ja) | 撥水加工方法 | |
| JPH04352867A (ja) | セルロース系繊維の改質加工方法 | |
| JPH08134780A (ja) | 羊毛繊維の撥水撥油加工方法 | |
| JPH0532515B2 (ja) | ||
| JP3658380B2 (ja) | セルロース繊維製品の改質方法、セルロース繊維製品及び繊維加工製品 | |
| JPH0518957B2 (ja) | ||
| JPH0967769A (ja) | セルロース系繊維含有布帛の加工方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |