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JPH0762166B2 - 鋼の精錬方法 - Google Patents
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JPH0762166B2 - 鋼の精錬方法 - Google Patents

鋼の精錬方法

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JPH0762166B2
JPH0762166B2 JP61309520A JP30952086A JPH0762166B2 JP H0762166 B2 JPH0762166 B2 JP H0762166B2 JP 61309520 A JP61309520 A JP 61309520A JP 30952086 A JP30952086 A JP 30952086A JP H0762166 B2 JPH0762166 B2 JP H0762166B2
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は鋼の精錬方法に関し、詳しくは不純物として
の窒素の著しく少ない洗浄鋼を製造する方法に関する。
(従来の技術) 例えばアーク炉などの電気炉を用いた精錬では、炉で溶
かした溶鋼に還元精錬を施して溶鋼中の[S]を取り除
いた後、専ら脱水素を目的として脱ガス処理することが
行われる。この時溶鋼中の[N]もある程度除かれるが
その効率は一般に低く、十分には除き切れない。例えば
脱ガス処理前の[N]が50ppm以上の高いレベルの場合
でも脱窒素率は10〜25%程度の低い値であり、処理前の
[N]レベルが40ppm以下の時には脱窒素はほとんど進
まない。而して溶鋼中に残った[N]はAl,Tiなどと結
びついて、AlN,TiNなどの非金属介在物となって鋼中に
残り、これが鋼の疲労寿命を低下させる原因となる。
ところで、近年鋼の品質に対する要求は益々厳しくなっ
て来ており、鋼中におけるこのような非金属介在物の減
少への要請が強くなって来ている。例えば軸受業界にお
いては、設備の大型化,高速化に伴って軸受にかかる負
荷が大きくなって来ていることから、軸受鋼の疲労寿命
の向上が望まれ、かかる非金属介在物などの減少が強く
要望されるようになって来ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述したように脱ガス処理による脱窒素
率は低いものであり、従来においては溶鋼の酸化精錬に
おいて僅かに下がった[N]レベルを如何に上げないで
その後の処理をするかに留意するのがせいぜいで、他に
窒素低下の特別の手段が見当たらないというのが実状で
ある。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは溶鋼中の[N]レベルを如何に低下
させるかについて鋭意研究をした結果、以下の事実につ
きとめた。即ち、上述の還元精錬工程において溶鋼中の
[S]レベルを低下させると、その低下を度合に応じて
脱ガス工程での脱窒素率が大幅に向上し、溶鋼中の
[S]レベルと脱窒素率との間には比例関係があること
が判明したのである。
本発明はこのような知見に基づいてなされたものであ
り、その要旨は、溶解炉にて溶解された溶鋼に還元精錬
を施して溶鋼中の[S]を、低下させる際、該[S]を
最終的に得られる鋼における許容量よりも所定量低いレ
ベルまで一旦低下させ、その後該溶鋼を脱ガス処理して
該溶鋼中の[N]を除去した後、再度溶鋼中の[S]を
所望レベルまで増加させることにある。
即ち、本発明においては先ず原料が溶解炉にて溶解さ
れ、次いで酸化精錬によって溶鋼中の主にPが除去され
る。続いて還元精錬が行われ、溶鋼中のS,Oが除かれ
る。このとき[S]のレベルを最終的に得られる鋼中の
許容量よりも所定量だけ低くする。[S]のレベルを低
下すればするほど、後の脱ガス工程における脱窒素率は
高くなる。
従来、この還元精錬では最終的に得られる鋼の許容量に
応じたレベルにまでしか[S]を低下させていなかった
のであるが、本発明ではこの許容量とは特に関係なく、
目的とする[N]の低下量に応じて[S]レベルを定め
るのである。
ところでこの還元精錬において、Al,Ca,Siなどの脱酸剤
を溶鋼に添加するなどして、脱硫に先行して若しくは併
行して脱酸を行わせると、スラグによる脱硫が促進され
る。尚ここで脱硫に先行して若しくは併行して脱酸を行
わせるとは、脱硫,脱酸の処理工程の順序をいうのでは
なく、あくまで現象的な前後をいうのであって、脱硫が
進行中Alなどにてある程度脱酸されている場合、Alなど
の脱酸剤及び脱硫に寄与するスラグ生成剤を同時添加す
る場合、或いはある程度脱硫が進行した後にAlなどの脱
酸剤を添加する場合の何れかをも含む。尤も一番好まし
いのは鋼浴上面にスラグが生成する前にAlなど脱酸剤を
入れて脱酸してしまい、そのスラグにて硫酸を促進する
場合である。
本発明において、この還元精錬は上述の溶解炉とは別体
の容器中で行うのが望ましい。溶解炉中で還元精錬を行
うと、炉壁に残った酸化物の還元のために時間を要して
しまうが、別体の容器中にて行えばこのようなことはな
いからである。また、別体の容器には加熱装置を設けて
おくことが望ましい。溶鋼中の[S]をごく低いレベル
まで低下させようとすると長い時間を要するが、加熱装
置を備えていれば溶鋼加熱により脱硫を促進することが
でき、精錬時間を短縮できるからである。
このようにして還元精錬された溶鋼は、次に脱ガス処理
され、ここで溶鋼中の[N]が効率的に取り除かれる。
すなわち従来達成される脱窒素率よりも高い率で[N]
が除去されるのであり、これによって鋼中に残るAlN,Ti
Nなどの非金属介在物が低減せしめられて、鋼の耐疲労
性が向上するのである。
この脱ガス処理はRH真空脱ガス方式にて行うのが望まし
い。この方式では溶鋼が還流させられるにもかかわらず
溶鋼とスラグとは混ざり合ず、スラグ中に入り込んだ成
分が溶鋼中に戻る現象がなく、しかも鋼中の[S]を増
したい場合においてこの工程で容易にそれができるから
である。
(実施例) 次に本発明をより明確にすべく、以下その実施例につい
て具体的に説明する。
先ず第1図(イ),(ロ)に示すように70トンのアーク
炉10を用いて原料を溶解し、次いで溶鋼を取鍋12に移し
てランス14から酸素を吹き込んで酸化精錬し、溶鋼中の
P,Mn,Siなどを除いた。次いで同図(ハ)に示すように
溶鋼上面のスラグを取り除いた後、同図(ニ)に示すよ
うにスラグ生成剤を再び加えて電極16にて溶鋼を加熱す
ると共に容器(取鍋12)下底からArガスを吹き込みつつ
還元精錬を行った。この時、スラグ生成剤の量,種類,
精錬時間等の条件を変えることにより、溶鋼中の[S]
レベルを従来レベルの150ppm程度から0ppm近くまで様々
に変化させてみた(なおこのときの溶鋼の成分は0.35%
C−0.8%Mn−Fe)。
還元精錬を完了したところで、第1図(ホ)に示すよう
に取鍋12にRH真空脱ガス装置18を装着して脱ガスを行っ
た。この装置18は第2図に示すように、上昇管20と下降
管22の2本の脚を備えた真空槽24を有し、そしてその2
本の脚を取鍋12内の溶鋼中に浸漬して槽24内を排気する
とともに、上昇管20よりArガスを吹き込んでドライブす
ると、溶鋼が上昇管20から真空槽24内に入り込み、更に
下降管22を経て取鍋12内へと還流する。
この脱ガス工程においては、溶鋼中の水素、酸素と共に
窒素が除去される。従来、この脱ガス工程においては脱
窒素率が非常に低かったのであるが、前述の還元精錬に
おいて溶鋼中の[S]レベルの従来のそれより低くする
ことにより、脱窒素率が大幅に高まることが確認され
た。第3図及び第4図はこの関係を具体的に表わしてい
る。図に示すように、溶鋼中の[S]の低下とともに脱
ガス後の[N]は低下し、特に[S]レベルを10ppmま
で下げた場合、最終的な[N]レベルは20〜30ppmまで
低下した(第4図)。
鋼中におけるSの許容量は一般にそれほど低いものでは
なく(例えば0.03%程度)、このため従来においては前
記還元精錬において[S]レベルを100〜150ppmまで落
とすのがせいぜいであった。従来、溶鋼中の窒素を十分
に取り除けなかったのはこのような理由によるものであ
るが(もちろんこの事実は本発明において知得されたも
のである)、本例に従って、かかる還元精錬時に[S]
レベルをその許容量よりも一旦大幅に低下させれば、こ
れに伴って脱窒素率も高くなり、鋼中の窒素を効果的に
低減することができるのである。而してS量を最終的に
増加させたい場合には、上記脱ガス完了後にSを溶鋼中
に添加すれは良いわけである。この場合、本例のRH真空
脱ガス方式は誠に好都合である。装置の合金添加孔26か
らSi,Mn,Crその他の合金元素と共にSを添加するだけで
溶鋼中に容易にSを加えることができ、しかもこの際添
加成分を鋼浴上面のスラグと接触させないですむからで
ある。尚、特に機械加工性を要求される鋼においてはS
の添加は必要であるが、S量が低くても良い場合には脱
ガス後にSを加えることを要しないことはもとよりであ
る。
さて、このようにして脱ガス処理を終えたところで第1
図(ヘ)に示すように溶鋼を連続鋳造装置28により連続
的に鋳造してインゴットとした。
以上本発明の実施例を詳述したが、本発明はこのような
具体例にのみに限定されるものではなく、その主旨を逸
脱しない範囲において様々な変形を加えた態様で実施す
ることが可能である。
(発明の効果) このように、本発明によれば鋼中のNレベルを大幅に低
下することができ、これに応じてAlN,TiNなどの非金属
介在物を著しく低減することができる。これにより鋼の
疲労寿命が延び、製品の信頼性が高まる効果が生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である鋼の精錬方法の実施工
程を示したものであり、第2図は第1図のRH真空脱ガス
装置の構成を示した図である。 第3図は第1図(ニ)の還元精錬工程における[S]レ
ベルと同図(ホ)の脱ガス後における[N]レベルの関
係を示した図であり、第4図は脱ガス時間と[N]レベ
ルとの関係を示した図である。 10:アーク炉 12:取鍋 16:電極 18:RH真空脱ガス装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶解炉にて溶解された溶鋼に還元精錬を施
    して溶鋼中に[S]を低下させる際、該[S]を、最終
    的に得られた鋼における許容量よりも所定量低いレベル
    まで一旦低下させ、その後該溶鋼を脱ガス処理して該溶
    鋼中の[N]を除去した後、再度溶鋼中の[S]を所望
    レベルまで増加させることを特徴とする鋼の精錬方法。
  2. 【請求項2】前記還元精錬工程において、脱硫に先立ち
    若しくは併行して脱酸を行わせることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の鋼の精錬方法。
  3. 【請求項3】前記脱硫を、前記溶解炉とは別体で加熱装
    置を備えた容器中で行うことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項若しくは第2項に記載の鋼の精錬方法。
  4. 【請求項4】前記脱ガスをRH真空脱ガス方式にて行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項の何れ
    かに記載の鋼の精錬方法。
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