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JPH0769627B2 - 電子写真用透明フイルム - Google Patents
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JPH0769627B2 - 電子写真用透明フイルム - Google Patents

電子写真用透明フイルム

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JPH0769627B2
JPH0769627B2 JP61175795A JP17579586A JPH0769627B2 JP H0769627 B2 JPH0769627 B2 JP H0769627B2 JP 61175795 A JP61175795 A JP 61175795A JP 17579586 A JP17579586 A JP 17579586A JP H0769627 B2 JPH0769627 B2 JP H0769627B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーバーヘッドプロジエクション等の投影用
に供する電子写真用透明フィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
電子写真方式においては、トナー画像の転写が良好で、
画像濃度が高いものを得るためには、フィルムの表面固
有抵抗値が108〜1014Ω/口の範囲内にあることが必要
であり、またトナー定着に熱圧着ロール方式を採用して
いる電子写真機にあっては、圧着ロール温度は、200℃
を超える高温のものが多く、トナー定着層が、この温度
によって軟化溶融して、擦れキズが付いて透明性を損ね
たり、時には、圧着ロールにフィルムが付着するという
現象が生じることがある。そのため、トナー定着層に
は、この高温に耐えるだけの耐熱性が要求される。
又、圧着ロールからの熱によって、ベースフィルム自体
も熱軟化変形して、波打ちやペコ等の現象が生じないた
めに、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイ
ト、セルローストリアセテート等の耐熱性透明プラスチ
ックフィルムが使用されなければならない。
また、コピーに際して、走行時絽紙用トナーから、1枚
目のフィルムが送り出されるとき、次の2枚目のフィル
ムが、くっついて一緒に送り出される、いわゆる重送が
生じないためにトナー定着層表面に滑り性と摩擦帯電防
止性が必要とされ、更には、定着されたトナーがトナー
定着層と強固に付着していなければならないし、オーバ
ーヘッドプロジエクション等の投影の用に供するために
は、塗工されたフィルムに対し高い透明性が要求され
る。
このように、種々な要求がなされる電子写真用透明フィ
ルムにあって、画像濃度を高め、重送が起り難い電子写
真用フィルムとして、特公昭51-34734号公報には、耐熱
温度が100℃以上のプラスチックフィルムに粒子サイズ
が、0.05μmから20μmのマット剤を0.1重量%から5
重量%含有した有機溶剤可溶なポリエステル樹脂、アク
リル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、又
は、スチレンとメタクリル酸エステルの共重合体よりな
る層を厚み1〜10μmに設けたものが提案されている。
しかしながら、このものは画像濃度を高めたり、重送を
起り難くするこについての改善は果されているかもしれ
ないが、電子写真用フィルムとしてみるとき改善すべき
欠点を有しているものである。すなわち、ここに挙げら
れている有機溶剤可溶な樹脂群は、確かに透明性が高
く、トナーとの密着性に優れたものであるが、200℃以
上の高温に耐えるという耐熱性において問題を残してお
り、複写機の熱圧着ロールのために、トナー定着層が溶
融軟化して融着したり、擦れ傷を付け易く、そのため透
明性が損なわれるという欠点を有している。この欠点を
改良するために、トナー定着層にメラミン、イソシアネ
ート、エポキシ等の架橋剤を加えて、熱硬化性樹脂に変
えることによって耐熱性を改良するという手段がある
が、この場合、トナーの付着強度が著しく低下すること
が判った。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記に鑑みなされたもので、複写機の熱圧着ロ
ールの高温にも充分に耐えて、トナー定着層の溶融軟化
に基づく擦り傷等によって透明性を損ねたり、波打ち、
ペコ等を生じないような耐熱性を有し、かつ、画像濃度
が高く、定着後にトオーが強固に付着するトナー定着層
をもった、走行性に優れた電子写真用透明フィルムを提
供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための本発明による電子写真用透
明フィルムは、耐熱性のあるプラスチックフィルムの少
くとも片面に、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリビニルブチラ
ール、ポリエステル樹脂の中から選ばれた1つもしくは
2つ以上の成分からなる樹脂分25〜90重量%、平均粒径
3〜100mμのシリカゾル10〜75重量%、及び滑り性付与
剤0.05〜5重量%よりなり、その厚さが1μm〜10μm
のトナー定着層が設けられ、かつフィルムの表面と裏面
を重ね合せたときの動摩擦係数(ASTMD1894に測定方法
による)μkが0.55以下で、トナー定着層の表面固有抵
抗値が109〜1014Ωになっている。
本発明に用いられる耐熱性プラスチックフィルムとは、
耐熱性があり、透明性の良好なものであり、例えば、ポ
リエチレンフタレート、ポリカーボネイト、セルロース
トリアセテート等の繊維系樹脂、ポリサルホン、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルケトン、ポリアリレート
等の樹脂からなるフィルムである。また、これらフィル
ムの表面がトナー定着層との密着性を上げる目的で、コ
ロナ放電処理や、アンカー処理が施こされているものを
使用してもよい。
トナー定着層を設けるために用いられる樹脂分は、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン−ア
クリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリエステル
樹脂の中から選ばれた1つもしくは2つ以上からなる
が、これらは、水溶性樹脂塗料、エマルジョン塗料、有
機溶剤型塗料、いずれのタイプの塗料系であってもかわ
まない。又、ベースフィルムとの密着性や透明性の向上
等の目的で他の樹脂、例えば、塩化ビニール−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル、繊維素系樹脂、ポリアミ
ド樹脂、塩素化オレフィン樹脂等を混合してもよい。
トナー定着層中のシリカゾルは、平均粒径3〜100mμの
二酸化ケイ素ポリマー粒子であり、その表面をナトリウ
ムイオン等の陽イオンで安定化した形で水に分散された
水分散型シリカゾルや、表面のヒドロキシル基を、疎水
化することによって有機溶剤分散可能にしたオルガノゾ
ルの形になったものである。具体的には、水分散型シリ
カゾルとしては、商品名として「スノーテックス」(日
産化学(株)製)や「Cataloia」(触媒化成(株)製)
があり、オルガノゾルとしては、「OSCAL」・「OSCAP」
(いずれも触媒化成(株)製)があり、塗料系によって
任意に選択できる。又、シリカゾルと樹脂成分が、Si−
O−R結合によって複合体になった、例えば、シリカ−
アクリル酸エステル複合体やシリカ−スチレン−アクリ
ル酸エステル複合体を用いても良いし、これら複合体
に、更にシリカゾルを混合したものを用いてもよい。
シリカゾルを混合することによってョトナー定着層の耐
熱性が著しく改良される。さらには塗膜硬度も上がり耐
傷性が向上するとともに表面の電気抵抗値を下げる効果
もある。
トナー定着層中のシリカゾルの割合は、10〜75重量%の
範囲になければならない。すなわち、10重量%より少な
いとシリカゾルを混合した効果が殆んど表われず、また
75重量%を越えると塗膜層が白化したり、うまく成膜さ
れず容易にクラックを生じたりして衝撃、折り曲げ等に
脆くなる。
一方、走行時の重送防止に関してトナー定着層表面の物
性との関係を鋭意研究の結果、フィルムの表面と裏面を
重ね合せた時の動摩擦係数(ASTMD1894に規定された測
定方法による)μkが0.55以下で、トナー定着層の表面
固有抵抗値が109〜1014Ωの範囲にあれば重送が生じな
いことを見出した。すなわち、動摩擦係数μkが0.55を
超えると、滑り性不足のめ重送が生じ、また表面固有抵
抗値が1014Ωを超えると摩擦帯電が生じフィルム同志が
静電気的にくっつき重送を生じる。
本発明のトナー定着層に混合される滑り性付与剤は、透
明性、耐熱性、及びトナーの定着性を損ねない限り公知
の滑り剤が使用できる。
混合される滑り性付与剤としては、例えば四フッ化エチ
レンポリマーやエチレン−四フッ化エチレンポリマー等
のフッソ系ポリマー、ステアリン酸亜鉛等のステアリン
酸塩、ポリエチレン、ポリスチレン等の有機ポリマー、
シリカ、アルミナ等の無機物の微粒子、ワックス、シリ
コンオイル、界面活性剤、植物油、動物油、鉱油等が用
いられるが、中でもフッ素化ポリマーは、ポリマーその
ものの表面潤滑性が優れており最も適している。滑り性
付与剤の添加量は、成分によって異なるが、微粒子成分
を混合するときは、トナー定着層中に、0.05重量%〜5.
0重量%が好ましく、0.05重量%より少ないと効果が発
揮できず、5.0重量%を超えると透明性が低下してく
る。また微粒子成分の粒径は、0.1〜15μmのものが使
用でき、0.1μmより粒径が小さくなると、滑り剤とし
ての効果が充分でなく、15μmを超えると、透明性が損
なわれ、オーバーヘッドプロジエクタによって投影され
た時にスクリーン上に粒子の影が映り、見苦しいものと
なってくる。又、シリコンオイルの場合は、0.2重量%
以下に、界面活性剤、植物油、動物油、鉱油等の場合に
は、5重量%以下に抑えられなければならず、これを超
えるとトナーの定着性が悪くなってくる。
又、トナー定着層の表面電気抵抗値は、本発明のシリカ
ゾルを混合することによって、帯電防止効果が現われ10
14Ω以下に下がってくるが、必要ならば他の導電性樹脂
や帯電防止剤を加えることもできる。
〔作用〕
本発明のトナー定着層を構成する塗膜成分に、平均粒径
3〜100μmのシリカゾルを混入することによって、そ
の塗膜成分が乾燥固化するときに、シリカゾルのヒドロ
キシル基同志が脱水縮合して、シロキサン結合Si-O-Si
をつくり、強固な三次元網目構造を形成する。これによ
って、トナー定着層の耐熱温度が著しく改良され、200
℃以上の温度にも充分に耐え、軟化溶融しない塗膜とな
る。更に、トナー定着層の塗膜硬度も上がり、耐傷性が
向上すると共に、帯電防止効果を有し、表面固有抵抗値
を、-109〜1014Ω/口の範囲内に下げる。又、シリカゾ
ルほ、粒径が3〜100mμと、可視光部の波長400〜700m
μに比べて小さいために、光散乱による塗膜の透明性の
低下がなく、定着後のトナー付着強度も保持されてい
た。
又、トナー定着層に混合される滑り性付与剤の働きで、
フィルムの表面と裏面とを重ね合わせたときの動摩擦係
数μkが、0.55以下で、トナー定着層上の表面固有抵抗
値が109〜1014Ωの範囲にあるので走行時の重送も生じ
ない。
〔実施例〕
以下、本発明の代表的な実施例を説明する。なお、比較
例は本発明を適用外の例である。
四フッ化エチレン分散液の調製 平均粒子径5μmの低分子量四フッ化エチレン粒子(商
品名ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)25gを、
ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテルを10
g含む水溶液975gに加えて攪拌後、ホモミキサーを用い
て分散を行い、四フッ化エチレン粒子の2.5重量%分散
液を調整する。
実施例1 厚さ100μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの両面に、以下の配合の塗布液をリバースロールコ
ータを用いて塗布、120℃の乾燥炉で2分間乾燥する。
得られたフィルムには、両面に、それぞれ厚さ5μmの
トナー定着層が設けられている。
実施例2 厚さ100μmの透明なポリカーボネイトフィルムの両面
に、以下の配合の塗布液を、ワイヤーバーコーターを用
いて塗布乾燥する。
得られたフィルムには、両面に、それぞれ厚さ4μmの
トナー定着層が設けられている。
比較例1 実施例1の塗布液を以下の配合に変える以外は、実施例
1と同様の操作を行った。
得られたフィルムには両面に、それぞれ厚さ5μmの塗
工層が設けられており、塗工層中にシリカゾル8重量%
を含み、四フッ化エチレン粒は、実施例1と同じく、0.
6重量%である。
比較例2 実施例1の塗布液配合から、四フッ化エチレン粒子2.5
%分散液を除いた塗布液を用いて、実施例1と同じ操作
を行った。
以上の各実施例により得られた電子写真用透明フィルム
を210mm×297mm(A−4サイズ)の大きさに裁断して、
実際に電子写真複写機にかけて、それぞれ100枚連続コ
ピーを行う。その結果及びフィルムの物性が表に示され
ている。
電子写真複写機は、ゼロックス4150(富士ゼロックス
(株)製)を用い、表中のトナーの密着製は、セロテー
プ剥離試験及び爪先で強く擦ることによって評価した。
又、耐熱性は、コピー後のフィルム表面の傷付きの有無
で評価した。全光線透過率及びヘイズ度は、JISK7105に
規定された測定法により測定した。表面電気抵抗値は、
20℃、65%RH環境下に24時間放置後、電圧100Vで1分値
を測定した。
〔発明の効果〕 以上、説明したように、本発明の電子写真用透明フィル
ムは、シリカゾルを混合することによって定着時の熱圧
着ロールによる、溶融軟化に基づく傷付きもなく、画像
濃度、トナー密着性にも優れていると共に、滑り性、帯
電防止性も良好で、コピー時の重送障害もなく、透明性
の高い、電子写真用透明フィルムである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
    ネイト、セルローストリアセテート等の如き耐熱性透明
    プラスチックフィルムの少なくとも片面に、アクリル酸
    エステル、メタクリル酸エステル、スチレン−アクリル
    酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル
    共重合体、ポリビニルブチラール、ポリエステル樹脂の
    中から選ばれた1つもしくわ2つ以上の成分からなる樹
    脂分25〜90重量%、平均粒径3〜100mμシリカゾルおよ
    び/またはSi−O−R(R:樹脂成分)結合を有するシリ
    カゾルと樹脂成分との複合体10〜75重量%、及び滑り性
    付与剤0.05〜5重量%よりなるトナー定着層を、その厚
    さが1μm〜10μm設けてあり、フィルムの表面と裏面
    とを重ね合せたときの動摩擦係数(ASTMD1894に規定さ
    れた測定方法による)μKが0.55以下で、かつトナー定
    着層の表面固有抵抗値が109〜1014であることを特徴と
    する電子写真用透明フィルム。
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