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JPH0771980B2 - 生鮮物用梱包ケース - Google Patents
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JPH0771980B2 - 生鮮物用梱包ケース - Google Patents

生鮮物用梱包ケース

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JPH0771980B2
JPH0771980B2 JP63326892A JP32689288A JPH0771980B2 JP H0771980 B2 JPH0771980 B2 JP H0771980B2 JP 63326892 A JP63326892 A JP 63326892A JP 32689288 A JP32689288 A JP 32689288A JP H0771980 B2 JPH0771980 B2 JP H0771980B2
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narrow
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寿雄 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生鮮物の輸送用や保存・貯蔵用として用いら
れる梱包材に関し、詳しくは、これまで類を見ない、風
通しが良好であるとともに日陰も良好に形成し得るとい
う、生鮮物の運搬あるいは貯蔵に適した環境を作り出し
得る新規な生鮮物用梱包ケースに関するものである。
[従来の技術] 従来、例えばフレキシブルコンテナーにて輸送される物
品は、飼料等いわゆる粉体、粒体物が主であり、穀物、
野菜、果物、魚介類、生花等のいわゆる生鮮物の運搬は
なされていない。
その理由は、生鮮物を運搬するのに適した環境を作り出
し得る資材が得られていないからである。
すなわち、これまで輸送用資材としては、合成繊維のス
プリットヤーン等を用いて製織したクロス、あるいは織
布にゴム、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体のエラストマーをトッピング、ラミネート、あるい
はコーティング等の手段で被覆した、ターポリンが主体
として使われてきたものである。
さらに、近年、太繊度の合成繊維からなるメッシュ状の
布帛も見うけられる。
しかしながら、これらの布帛においては、前者において
は通気性が不良であったり、一方、後者においてはメッ
シュ状とすることにより仮に通気性が満足とされても、
直射日光や、水滴が当たるのを防ぐことは不可能なた
め、いずれも生鮮物の運搬あるいは貯蔵にあたって、そ
れらの鮮度を保ち、腐敗、変質を防止するのが困難なも
のであった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記したような点に鑑み、生鮮物の輸
送や貯蔵や保存をするに当り、従来品には見られなかっ
た、通気性が良好であるとともに日陰形成効果も大であ
るという、一般に相反する環境を同時に提供し得る新規
な生鮮物用梱包ケースを提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の生鮮物用梱包ケースは、上記の目的を達成する
ために、次の構成からなるものである。
すなわち、本発明の生鮮物用梱包ケースは、生鮮物用の
梱包ケースであって、少なくとも細幅シートの多数が多
層構造を有し、該細幅シートの多層の構造は、テープの
長手方向を基準にして、その直角の方向の広がりを幅と
定義し、その幅の一部を次のテープの一部の上に順次重
なる形式からなりたっている構成を少なくとも有し、そ
れらの多数のテープの重なりを通気可能に固定する縫い
付け部分を多数有し、全体としてシート状に形成されて
なる梱包材よりなることを特徴とするするものである。
[作用] 以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明で生鮮物用梱包ケースとは、次のようなものを総
称して言う。
すなわち、穀物、野菜、果物、魚介類、生花等の生鮮食
品や生鮮植物などの生鮮物を、たとえばコンテナーなど
により陸上輸送、海上輸送、あるいは空輸せしめるとき
など、もしくは、該生鮮物を保存・貯蔵せしめるときな
どに、該生鮮物を詰め込み収納するために用いられる箱
状、袋状もしくは筒状などの資材を総称して、本発明で
は生鮮物用梱包ケースと呼ぶものである。
第1図は、本発明にかかる生鮮物用梱包材を用いてなる
コンテナー用の筒状梱包ケースの一実施態様例を示した
概略モデル図である。
第1図に示した梱包ケース1において、該梱包ケースの
囲い部2は後述する多層構造シート材からなるものであ
る。なお、3は梱包ケース全体を補強するための補強バ
ンド部、4は吊り上げるための吊り部、5は輸送物を出
し入れできるように開閉可能とされる部分である。
本発明の梱包ケースは、その囲いとして用いられるシー
ト状材料に特徴があるものであって、該シート状材料
は、細幅シートの多数が多層構造を有し、該細幅シート
の多層の構造は、テープの長手方向を基準にして、その
直角の方向の広がりを幅と定義し、その幅の一部を次の
テープの一部の上に順次重なる形式からなりたっている
構成を少なくとも有し、それらの多数のテープの重なり
を通気可能に固定する縫い付け部分を多数有し、たとえ
ば、その縫い付けはテープの長さ方向に対して直角また
はそれに近いある傾斜を有し、その縫い付けがある間隔
を有して複数縫い付けされている構成をとり、全体とし
てシート状梱包材に形成されてなるものである。
かかる構造を、第2図A〜C、第3図A〜C、第4図を
用いて、さらに詳しく説明する。
第2図A、B、Cおよび第3図A、B、Cは、それぞれ
本発明の生鮮物用梱包ケースに用いられるシート状梱包
材の断面構造を示したモデル図である。
第2図A〜Cは、いずれも細幅シートが多数縫い付けさ
れてなる本発明にかかる梱包材の縫い付け部付近におけ
る断面構造を示したモデル図であり、同図Aにおいて
は、細幅シートS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7が幾重にも
順次位置をずらしつつ重なってなる、ちょうど瓦ぶきの
屋根もしくは蓑の如き多層の重畳構造をモデル的に示し
たものである。同図において、矢印cは、多層構造の上
層側から下層側に向かう順方向を示している。すなわ
ち、ここで順方向とは、テープの長手方向がケースの底
の部分に略平行またはそれに近い傾斜を有して使われて
いるとき、そのテープの重なり方が、外から見たとき上
のテープが下のテープの上に重なるように配列されてい
ることを意味するものである。
第2図Bは、第2図Aに示したものに加えて、細幅シー
トのS′、S′、S′、S′、S′
S′、S′が幾重にも順次位置をずらしつつ重なっ
ている、同様な多層の重畳構造を有するシート材が、も
う1枚裏側に対称状に用いられて二重の多層構造を呈す
るように構成された本発明にかかる梱包材を示したもの
である。
第2図Cは、細幅シートS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7
一つの層をなすように縫い付けされており、その層に細
幅シートの位置がずらして重ね合わされるように、細幅
シートS′、S′、S′、S′、S′、S′
、S′よりなる別の層が設けられて多層構造シート
材を呈している態様例を示したものである。
第3図A、B、Cは、それぞれ第2図A、B、Cに対応
するもので、いずれも細幅シートが多数縫い付けされて
なる本発明にかかる梱包材の隣接する縫い付け部の中間
付近(非連繋部)における断面構造を示したモデル図で
あり、細幅シートS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、および
S′、S′、S′、S′、S′、S′
S′どうしが、隣接する細幅シート間で適宜の空隙を
持ちつつある状態をモデル的に示したものである。
第4図は、第2図A〜C、第3図A〜Cなどに示した本
発明にかかる梱包材の一実施態様における代表構造例を
モデル的に示した平面図であり、多数の細幅シートS1
S2、S3、S4、S5、S6、S7が、ほぼ等間隔のミシンがけに
より縫合されてその幅方向下に縫い付けされて、シート
状に形成されてなる状態を示した概略平面図である。
同図において、点線6、7、8、9はミシン縫合線であ
り、またe−e断面図が上述第2図A〜Cの縫い付け部
(縫合線部)付近における断面図、f−f断面図が第3
図A〜Cの隣接する縫い付け部の中間付近(非縫い付け
部)における断面図にそれぞれ該当するものである。
本発明にかかる梱包材は、このように特異な構造を有す
ることにより、第3図A〜Cのモデル図に示したよう
に、空気は矢印aのように出入りでき、一方、雨滴や水
滴は矢印bのようにはじかれて内部に浸入することがで
きず、しかも、どの方向からも直射日光が内部に差し込
まず、高度な通気性と遮蔽性、さらに良好な撥水、防水
効果を得ることができるのである。特に、細幅シートと
して撥水、撥油加工を施したものを用いれば、非常に高
度な撥水、撥油効果を得ることができる。
なお、第2図A、B、第3図A、Bにおいて、矢印c方
向は、多層構造において上層側から下層側に向かう多層
構造の順方向を示しており、本発明にかかる梱包材は、
順方向、すなわち、前記したように、テープの重なり方
が、外から見たとき上のテープが下のテープの上に重な
るように配列されている形で用いられるのが上述の高度
な通気性と遮蔽性効果、さらに良好な撥水・防水効果を
得る上で好ましい。
本発明において、細幅シートとは、長さに比較して幅が
細いシート状のものを言い、その幅としては特に限定さ
れるものではないが、好ましくは1mm〜500mm程度の幅で
ある織物、編物、不織布、フィルムなどのシート状物で
あり、本発明の効果をより有効ならしめ、また製造する
際の作業性などにおいて、編織物やフィルム状物である
ものが好ましい。
該細幅シートの製造法としては、所望の織幅でリボン織
機やテープ織機などで製織する方法、広幅織機で製織し
機上でもしくは製織終了後に溶断カッター等で所望の幅
に溶融裁断する方法、さらに、易溶解性繊維をスリット
すべき境界部に交織しておき製織後に該易溶解繊維を溶
解させる液中で処理することにより所望の細幅織物を得
る方法、フィルムを広幅で得た後に細幅にスリットする
等があり、作業性、所望の細幅シートの仕様等を考慮し
て具体的製造方法を適宜選択すればよい。
細幅シートは、該幅が1mm未満では該シートを製造する
ことが一般に難しいこと、また多層構造にして布帛を形
成することが一般に難しいので、好ましくなく、また、
500mmを越える幅になると、機能性の点、特に本発明で
最も特徴的である通気性において、通常の布帛と大差が
無くなる傾向にあるので好ましくない。したがって、よ
り好ましいシート幅としては2mm〜100mm、さらに好まし
くは3mm〜30mmの範囲のものである。さらに、平均幅
が、1mm〜500mm程度の範囲で適度な凹凸状や波形状を示
すような異形細幅シートであってもよい。さらに、細幅
シートの横断面形状は、平べったい生地片の他、「へ」
の字型または「く」の字型、さらにはこれらの組合わさ
った「W」の字型などあるいは、]、〕、)、】、」、
∫、I、〜型などに折れ曲った断面構造を持つものであ
ってもよい。
また、細幅シートの構造は、通常、一重のものであって
よいが、場合によっては、筒状のものや、あるいは二重
織物などの二重構造のシートであれば耐久性などにおい
てより好ましいものを得ることができる。なお、シート
幅とは、シートの短方向における両端幅を言うものであ
る。ただし、折れ曲ったり、湾曲した横断面形状のもの
については、折れ曲ったり湾曲した状態における両端幅
を言うものである。さらに、筒状のものであれば、該筒
における直径を言う。
細幅シートは、生鮮物用梱包ケース、特に運搬用の梱包
ケースにしたときの強度、耐摩耗性、目ズレ防止性、耐
久性、柔軟性などの点からは、織物、編物、不織布など
の繊維製品で、しかも高密度であるものが好ましく、そ
の際、該細幅シート基材に使用される繊維としては、例
えば、ポリエチンテレンフタレート、あるいはその共重
合体、ポリブチレンテレフタレートあるいはその共重合
体等のポリエステル、ポリアミドおよびその共重合体、
アクリル系重合体、ポリウレタン、ポリエチレン、超高
分子量ポリエチレン、ポリプロピレンおよびその共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、芳香族サルファイド(PP
S)、アラミド繊維、炭素繊維の合成繊維が好ましく、
これらの繊維を単独で、もしくは複合、混紡、交撚、交
織など適宜目的に応じて組合わせて用いればよい。
これらのうちでも、ポリエステル繊維とポリアミド繊維
との組合せになる複合糸使い細幅シート、さらに、ポリ
エステル繊維においてイソフタル酸を共重合させてなる
高収縮性繊維糸と低収縮繊維糸などの異繊維糸との組合
せになる複合糸使い細幅シート、さらに低ケンカ度のポ
リビニールアルコールを紡糸して得られる水感性繊維な
どを用いてなる細幅シートは、加工中に収縮性能を発揮
し、バルキーアップ(嵩高性向上)となり、良好な嵩高
性が得られることによって、細幅シートどうしの密着性
がなくなり、通気性がより向上し、より高い性能が得ら
れる点で好ましいものである。さらに嵩高性を得る方法
として、単一のマルチフィラメントにウーリィ加工など
の嵩高加工を施した糸を用いて細幅シートを構成せしめ
る方法もある。
さらに、より高い嵩高性と通気性を有する多層構造布帛
とするには、たとえば、特にポリウレタン繊維等を含ん
でなる伸縮性細幅シートを用いて、多層構造布帛となす
ときに、該テープを適度の緊張下で仮接着し、細幅テー
プ間を縫合接合した後、仮接着を解除する等の手段をと
ることによりテープが波形状化し、より大きなシート間
の空隙構造を得ることができる。
また、ポリウレタン繊維等を含んでなる伸縮性細幅テー
プと、他の繊維よりなる細幅テープとを交互に配列し、
ポリウレタン繊維等を含んでなる伸縮性細幅テープに適
度の緊張を加えておいて布帛化し、緊張を解除するの
も、得られる波形状が互いに異なるのでより大きな空隙
を付与することができ好ましい。
他方、フィルム状シートとしては、ポリエステル、芳香
族サルファイド(PPS)、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリアミド、塩化ビニル、ポリスチレンなど、ある
いはこれらの共重合体からなるフィルムであり、さらに
これらの2軸延伸フィルムが強度、耐久性などにおいて
好ましい。
本発明で言う細幅シートを用いてなる多層構造とは、第
2図A〜Cや第3図A〜Cに示した如き、複数の細幅シ
ートよりなる重畳構造や重ね合せ構造のものを示す総称
である。すなわち、重畳構造の布帛とは、第2図Aのよ
うに、細幅シートが幾重にも重なって形成されている布
帛のことであり、例えば、瓦ぶきの屋根もしくは縦断面
構造で見れば重なり合った蓑の如き構造のものである。
また、重ね合せ構造の布帛とは、前述第2図Cのような
横断面構造を有する細幅シートにより形成された布帛
が、二枚以上、幾重にも重なって得られる布帛のことで
ある。したがって、第2図Bは、重畳構造と重ね合せ構
造の両構造を併せ持ったものとなっている。
多数の細幅シートを使用してこれを多層構造シート材に
形成する方法は、各種の具体的方法があり、必ずしも限
定されるものではないが、例えば、第2図A、第3図A
の如き重畳構造シート梱包材を形成する方法としては、
表面がポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂でコ
ーティングされた適度な大きさの円筒に、水溶性糊剤
(ポリビニールアルコール系、アクリル系糊剤など)が
含浸された細幅シートを、所望の重ね幅下に円筒を回転
させつつ順次巻き付けて乾燥し、隣接の細幅シートを相
互に仮接着させた後、円筒の軸方向に裁断し、細幅シー
トにより重畳構造となった仮接着シート状物を得る。そ
して、さらに、このようにして得られた細幅シートの仮
接着シート状物を、たとえば、多層構造(重畳構造)の
順方向すなわち細幅シートのめくり上がりのない方向に
所望の間隔でミシンがけを行ない、細幅シートを一定間
隔もしくはランダムな間隔で相互に縫合接合して、その
後、該シート材を温水液中に浸漬処理して、仮接着のた
めに使用した水溶性糊剤を溶解除去することにより、本
発明にかかる梱包材を得ることができる。
なお、仮接着シートを得る方法として、上記のような予
め細幅シートに水溶性糊剤を含浸し未乾燥の状態でテー
プを円筒に巻きつけた後、乾燥、仮接着させる方法の他
に、細幅シートを円筒に巻きつけた後、水溶性糊剤の調
合液をスプレーまたは刷毛を用いて細幅シートに塗布、
乾燥して仮接着シートを得る方法がある。
また、細幅シートどうしを縫い付ける方法はミシンがけ
で行なう。この方法によれば、重畳構造シート状物の順
方向に処理することができ、これがシワの発生を極力防
止できる点、また作業も簡便である点などにおいて実際
的である。
また、仮接着後、ミシンがけにより細幅シートを縫合し
てシート材化せしめるに際し、該縫合箇所に縫い目補強
用テープを重ね、該補強テープをいっしょに縫い込むよ
うにすることも耐久性を向上させる上で好ましいものと
される。また、シート材化後、多層構造をより強固に安
定化せしめるために、多層構造の順方向下に、アイロン
がけまたは/および熱プレスを行なうことも好ましい。
さらに、該シート材に対し撥水処理を施すことも、用途
によっては、より好ましいものである。撥水処理は、例
えば、シリコン系またはフッ素系などの適宜の撥水剤
を、スプレー法、パッディング法、浸漬法、コーティン
グ法などにて付与することで容易に行なうことができ、
この中でも、パッディング法は、均一に撥水剤をシート
材に付与し得る点において最も優れており、またパッデ
ィング処理時においても、前述ミシンがけ方法と同様
に、重畳構造シート状物の順方向に処理することがシワ
の発生を未然に防止する上で効果的であって、これらの
点などにおいてパッディング法が好ましい。
次に、本発明の細幅シートからなる多層構造シート材を
用いて、生鮮物用梱包ケースを形成するに際しては、該
シート材100%使いであってもよく、また、他のシート
材素材と組合せたものであってもよい。
また、細幅シートの多数が多層構造を有し、該細幅シー
トの多層の構造は、テープの長手方向を基準にして、そ
の直角の方向の広がりを幅と定義し、その幅の一部を次
のテープの一部の上に順次重なる形式からなりたってい
る構成を少なくとも有し、それらの多数のテープの重な
りを通気可能に固定する縫い付け部分を多数有し、全体
としてシート状に形成されたシート状部分が、シート材
の一部にだけ形成されてなる本発明にかかる梱包材を用
いてもよい。
本発明にかかる梱包材を本発明の生鮮物用梱包ケースに
構成する場合、前述した如く、テープの長手方向がケー
スの底の部分に略平行またはそれに近い傾斜を有して使
われているとき、そのテープの重なり方は、外から見た
とき上のテープが下のテープの上に重なるように配列さ
れているのがが実際的であると言えるが、必ずしもその
ような使い方に限定されるわけではなく、任意の適宜方
向下で使用して差支えないものである。
本発明の生鮮物用梱包ケースは、上述した本発明にかか
るシート材を適宜に裁断したり、これを縫製したり接合
したりして簡単に構成することができるものである。
[実施例] 次に実施例を示すが、これは本発明をより明確にするた
めであって、本発明はかかる実施例によって限定された
り制限を受けるものではない。
実施例 500デニール、36フィラメントからなるポリエステルフ
ィラメント糸をタテ糸、同じく250デニール、48フィラ
メントからなるポリエステルフィラメント糸をヨコ糸と
して用い、テープ織機にて幅30mmの織物を製織して細幅
シートを得た。
この細幅シートを、水溶性ポリビニールアルコール糊剤
中に浸漬し、表面がフッ素樹脂コーティングされた円筒
ロールに、重なり幅が15mmとなるようにロールを回転し
つつ、所望の幅に巻き上げた。このようにして得られた
シートを乾燥後、ロール軸方向に裁断し、前述水溶性糊
剤により仮接着されたシートを得た。
次いで、該シートを通常のミシンにより、20mmの等間隔
で、細幅シートの幅方向に、また細幅シートがめくり上
がらない方向(順方向)にミシンがけを行なって重畳構
造状の多層構造布帛を得た。
該布帛を80℃の熱水中に浸漬処理し、水洗を行ない、水
溶性糊剤を溶解除去した後、乾燥して、幅30mmの細幅シ
ートよりなり、重なり幅5mm、縫合ピッチ幅20mmであ
る、第2図Aと第3図Aに示した如き構造の本発明にか
かる梱包材を得た。
次いで、該資材を用いて第1図に概略構造を示した筒状
梱包ケースを製造して、野菜類を輸送テストしたとこ
ろ、日陰効果と通風効果を兼備した、野菜類の輸送・貯
蔵にとって最良の環境が得られ、枯れることもなく長期
にわたって保存および輸送が可能となるものであること
が確認できた。
[発明の効果] 本発明の生鮮物用梱包ケースは、前述した構成とするこ
とにより、次のような優れた作用、効果を奏するもので
ある。
(1)直射日光が内部に当るのを防ぐとともに、非常に
高い通気性を有する生鮮物輸送用梱包ケースを構成する
ことができる。したがって、該梱包ケースは、通気性を
必要とし、日陰を好む野菜などの貯蔵および運搬には最
適である。
(2)高い通気性を有するとともに、防水性、遮蔽性、
透湿性を兼備した生鮮物輸送用に好適な梱包ケースを簡
単に構成することができる。
(3)異素材、異色相の細幅シートの多様な組合わせに
より、上述の遮光性や通気性の複合機能を持つととも
に、色の変化などもあって、美観、ファッション性も非
常に豊かな従来には全く見られない生鮮物運送用あるい
は貯蔵・保存用梱包ケースを得ることができる。
また、その色の多様性などの特徴を生かして、野菜、果
物など品種ごとに識別された梱包ケースなども容易にで
きる。
(4)使用する細幅シートの色や色の組合せ、使用する
位置、サイズなどを適宜に選べば、通気性の良い状態は
保ったまま、光を良く吸収して高温度を維持し得る梱包
ケースや、あるいは比較的光を反射してあまり高温度に
なることのない梱包ケースなどの各種の条件を適宜に設
定することも可能なものである。
たとえば、黒色のものを使用したり、あるいは、白色、
灰色のもの、あるいは透明なもの等をうまく組合わせて
かつ使用位置やサイズを適宜に設定し組合わせたものを
使用すれば、基本的な梱包ケース内環境を各種設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる生鮮物用梱包ケースの一実施
態様例である筒状梱包ケースを示した該略図である。 第2図A、B、Cは、いずれも細幅シートが多数縫い付
けされてなる本発明にかかる梱包材の縫い付け部付近に
おける断面構造を示したモデル図である。 第3図A、B、Cは、それぞれ第2図A、B、Cに対応
するもので、いずれも細幅シートが多数縫い付けされて
なる本発明にかかる梱包材の隣接する縫い付け部の中間
付近(非縫い付け部)における断面構造を示したモデル
図である。 第4図は、第2図A〜C、第3図A〜Cなどに示した本
発明にかかる梱包材の一実施態様における代表構造例を
モデル的に示した平面図である。 S1〜S7、S′〜S′:細幅シート 1:梱包ケース 2:特殊布帛状物 3:補強バンド 4:吊り部 5:輸送物取り入れ部 6、7、8、9:ミシン縫合部 矢印a:空気の出入り方向 矢印b:雨滴、水滴のはじかれる方向 矢印c:多層構造の順方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生鮮物用の梱包ケースであって、少なくと
    も細幅シートの多数が多層構造を有し、該細幅シートの
    多層の構造は、テープの長手方向を基準にして、その直
    角の方向の広がりを幅と定義し、その幅の一部を次のテ
    ープの一部の上に順次重なる形式からなりたっている構
    成を少なくとも有し、それらの多数のテープの重なりを
    通気可能に固定する縫い付け部分を多数有し、全体とし
    てシート状に形成されてなる梱包材よりなることを特徴
    とする生鮮物用梱包ケース。
  2. 【請求項2】細幅シートの多数が多層構造を有し、かつ
    隣接する細幅シート間の空隙から通気可能に縫い付けさ
    れて、全体としてシート状に形成された部分が、梱包材
    の一部に形成されてなることを特徴とする請求項第
    (1)項記載の生鮮物用梱包ケース。
  3. 【請求項3】生鮮物用の梱包ケースであって、少なくと
    も細幅シートの多数が多層構造を有し、該細幅シートの
    多層の構造は、テープの長手方向を基準にして、その直
    角の方向の広がりを幅と定義し、そのに幅の一部を次の
    テープの一部の上に順次重なる形式からなりたっている
    構成を少なくとも有し、それらの多数のテープの重なり
    を通気可能に固定する縫い付け部分を多数有し、全体と
    してシート状に形成されてなる梱包材が用いられてな
    り、テープの長手方向がケースの底の部分に略平行また
    はそれに近い傾斜を有して使われているとき、そのテー
    プの重なり方は、外から見たとき上のテープが下のテー
    プの上に重なるように配列されていることを特徴とする
    請求項第(1)項または第(2)項記載の生鮮物用梱包
    ケース。
JP63326892A 1988-12-24 1988-12-24 生鮮物用梱包ケース Expired - Lifetime JPH0771980B2 (ja)

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