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JPH0772252B2 - アゾ系化合物およびそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents
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JPH0772252B2 - アゾ系化合物およびそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

アゾ系化合物およびそれを用いた電子写真感光体

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JPH0772252B2
JPH0772252B2 JP15575990A JP15575990A JPH0772252B2 JP H0772252 B2 JPH0772252 B2 JP H0772252B2 JP 15575990 A JP15575990 A JP 15575990A JP 15575990 A JP15575990 A JP 15575990A JP H0772252 B2 JPH0772252 B2 JP H0772252B2
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alkyl group
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栄一 宮本
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三田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、電子写真感光体における電荷発生材料とし
て好適なアゾ系化合物及びそれを用いた電子写真感光体
に関する。
<従来の技術と発明が解決しようとする問題点> 近年、複写機等の画像形成装置における電子写真感光体
として、加工性および経済性に優れ、機能設計の自由度
の大きい有機感光体が広く使用されている。
また、電子写真感光体を用いて複写画像を形成する場合
には、カールソンプロセスが広く利用されている。カー
ルソンプロセスは、コロナ放電により感光体を均一に帯
電させる帯電工程と、帯電した感光体に原稿像を露光
し、原稿像に対応した静電潜像を形成する露光工程と、
静電潜像をトナーを含有する現像剤で現像し、トナー像
を形成する現像工程と、トナー像を紙などの基材に転写
する転写工程と、基材に転写されたトナー像を定着させ
る定着工程と、転写工程の後、感光体上に残留するトナ
ーを除去するクリーニング工程とを含んでいる。このカ
ールソンプロセスにおいて高品質の画像を形成するに
は、電子写真感光体が帯電特性及び感光特性に優れてい
ること及び露光後の残留電位が低いことが要求される。
従来より、セレンや硫化カドミウム等の無機光導電体が
電子写真感光体材料として公知であるが、これらは毒性
があり、しかも生産コストが高いという欠点がある。
そこで、これらの無機物質に代えて、種々の有機物質を
用いた、いわゆる有機電子写真感光体が提案されてい
る。かかる有機電子写真感光体は、通常、露光により電
荷を発生する電荷発生材料と、発生した電荷を輸送する
機能を有する電荷輸送材料とからなる感光層を有する。
かかる有機電子写真感光体に望まれる各種の条件を満足
させるためには、これらの電荷発生材料と電荷輸送材料
との選択を適切に行う必要がある。このうち電荷発生材
料としては、ポリビニルカルバゾール等の有機光導電性
ポリマー、ヒドラゾン系化合物等の低分子有機光導電
体、フタロシアニン系化合物、ペリレン系化合物、キナ
クリドン系化合物、アンサンスロン系化合物、アゾ系化
合物等の多くの化合物が提案されている。例えば、アゾ
系化合物としては、特開昭47−37543号公報に開示のも
のが知られている。
しかし、上記従来の電荷発生材料は、感光波長領域が狭
かったり、近赤外領域に強い吸収を有するものが多く、
可視光領域全体にわたる感光波長特性を有していない。
このため、上記従来の電荷発生材料を用いた電子写真感
光体は、感光体の吸収波長特性によってはカラー原稿を
忠実に再現することが困難であり、全体として感度が十
分でないという問題があった。
特に、電荷発生材料としての従来のアゾ系化合物は、長
期間の繰り返し使用により感光体の感光特性が変化し、
耐久性が充分でないと共に、感度も低下するという欠点
があるため、実用化に至ったものはほとんどなかった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、優
れた感光特性有し、長期間にわたって繰り返し使用した
場合にも光に対しても安定した感度を有するアゾ系化合
物それを用いた電子写真感光体を提供することを目的と
する。
<課題を解決するための手段および作用> 本発明のアゾ系化合物は、下記一般式〔I〕、〔II〕ま
たは〔III〕で表されるものである。
(式中、R1およびR2は同一または異なって、水素原子、
アルキル基、アルケニル基、水酸基、アルコキシ基、カ
ルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アリ
ール基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、 Aは式(a)〜(g): 〔式中、R3はヒドロキシル基、 基: (式中、R9およびR10は同一または異なって、水素原子
またはアルキル基を示す。) または基:−NHSO2R11 (式中、R11は水素原子、アルキル基、アルケニル基ま
たはアリール基を示す。)を示し、 R4は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、カルボキシル基、アルコキシカルバモイル基、カル
バモイル基、スルファモイル基またはアリール基を示
し、前記アルキル基、アルコキシ基、カルバモイル基お
よびスルファモイル基は置換基を有していてもよい。
R5はR3およびR4を有するベンゼン環と縮合して芳香族
環、脂肪族環または複素環を形成するのに必要な原子団
を示し、これらの環は置換基を有していてもよい。
R6は水素原子、アミノ基、N置換アミノ基、アルキル
基、アルケニル基、ヒドロキシ基、カルバモイル基、カ
ルボキシル基またはアルコキシカルボニル基を示し、前
記アルキル基、アルケニル基およびカルバモイル基は置
換基を有していてもよい。
R7は水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、前
記アルキル基およびアリール基は置換基を有していても
よい。
R8はフェニレン基またはナフチレン基を示し、これらの
基は置換基を有していてもよい。〕 のいずれかで表されるカップラー残基を示し、 Zは酸素原子または硫黄原子を示す。) かかる本発明のアゾ系化合物を含有した感光層を導電性
基材上に設けて、電子写真感光体が得られる。
本発明の電子写真感光体は、感光層に上記アゾ系化合物
を含有するため、可視光領域、特に450〜600nmの可視域
に高感度で、繰り返し使用による表面電位の低下が防止
される。また、長時間の露光や高温下での露光に対して
も安定した感度を有し、光安定性に優れている。
本発明のアゾ系化合物がこのような高い耐久性と安定し
た感度を有する理由としては、以下のようなことが考え
られる。すなわち、本発明のアゾ系化合物は、前記した
特開昭47−37543号公報に記載の式: [式中、A′はカツプラー残基を示す。] で表されるアゾ系化合物に比べて、π共役が中心構造全
体に広がっており、分子構造の平面化がより促進され、
分子間の重なり合いによる分子間相互作用が強くなるた
めと推定される。
また、前記例示のカップラー残基Aにおいて、R4で表さ
れるアルキル基およびアルコキシ基に置換してもよい置
換基としては、例えばハロゲン原子、フェニル基、ナフ
チル基、ニトロ基、シアノ基などがあげられる。また、
R4で表されるカルバモイル基およびスルファモイル基に
置換してもよい置換基としては、例えばハロゲン原子、
フェニル基、ナフチル基、アルキル基、アルケニル基、
カルボニル基、カルボキシル基などがあげられる。R5
表される基、R6で表されるアルキル基、アルケニル基お
よびカルバモイル基、R7で表されるアルキル基およびア
リール基、およびR8で表される基にそれぞれ置換しても
よい置換基としては、前記と同様な置換基があげられ
る。
前記アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基があげ
られる。
前記アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、
2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチルアリル、2−
ペンテニル、2−ヘキセニル等の炭素数2〜6のアルケ
ニル基を例示できる。
前記ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素があげられる。
前記アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、te
rt−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の炭
素数1〜6アルコキシ基があげられる。
前記アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、
イソブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、
ヘキシルオキシカルボニル等のアルコキシ部分の炭素数
が1〜6の低級アルコキシカルボニル基があげられる。
また、R5において、R3およびR4を有するベンゼン環と縮
合して脂肪族環を形成する原子団としては、メチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の炭素数
1〜4のアルキレン基があげられる。
R5と、R3およびR4を有するベンゼン環とが縮合して形成
される複素環としては、ベンゾフラニル、ベンゾチオフ
ェニル、インドリル、1H−インドリル、ベンゾオキサゾ
リル、ベンゾチアゾリル、1H−イソダゾリル、ベンゾイ
ミダゾリル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニ
ル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタ
ラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ジベンゾフ
ラニル、カルバゾリル、キサンテニル、アクリジニル、
フェナントリジニル、フェナジニル、フェナキサジニ
ル、チアントレニル等があげられる。
また、上記一般式〔I〕、〔II〕または〔III〕で表さ
れる本発明化合物としては第1表に示されるような化合
物が例示される。
本発明のアゾ系化合物は種々の方法で合成することがで
きる。
例えば、上記一般式〔I〕で表される化合物は、下記反
応式に示すように、ジアミンをジアゾ化してテトラゾニ
ウム塩とし、次いでこれに所定のカップラーと有機溶媒
中でカップリングさせることにより容易に製造すること
ができる。
反応式: (式中、R1、R2、AおよびZは前記と同じ、XはCl-、B
r-、NO3 -、BF2 -等の陰イオンである。) ジアゾ化は、ジアミン(1)の酸性水溶液に亜硝酸ナト
リウムまたは亜硝酸を撹拌しながら低温下(通常、−10
〜5℃)で滴下し、次いでホウフッ化水素、ハロゲン化
水素、硫酸等を加えて結晶化したナトラゾニム塩(2)
を得る。
カップリング反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等の有機溶媒中にて前記テトラゾニ
ム塩(2)に所定量のカップラー(3)を加え、反応さ
せる。
また、一般式〔II〕または〔III〕で表される本発明化
合物は、上記反応式と同様の方法で製造することができ
る。
本発明化合物は、1種または2種以上を組み合わせて用
いることができる。また、従来公知の他の電荷発生材料
と組合わせて使用することもできる。この電荷発生材料
としては、例えば、セレン、セレン−テルル、アモルフ
ァスシリコン、ピリリウム塩、従来より公知のジスアゾ
系化合物、アンサンスロン系化合物、フタロシアニン系
化合物、インジゴ系化合物、トリフェニルメタン系化合
物、スレン系化合物、トルイジン系化合物、ピラゾリン
系化合物、ペリレン系化合物、キナクリドン系化合物等
が例示される。
また、本発明の化合物は、いわゆる、単層型や積層型の
電子写真感光体のいずれにも適用することができる。
単層型電子写真感光体とするには、電荷発生材料である
本発明のアゾ系化合物、電荷発生材料および結着樹脂を
含有する感光層を塗布等の手段により導電性基材上に形
成すればよい。また、積層型電子写真感光体とするに
は、導電性基材上に、蒸着または塗布等の手段により上
記アゾ系化合物を含有する電荷発生層を形成し、この電
荷発生層上に、電荷輸送材料と結着樹脂とを含有する電
荷輸送層を形成すればよい。もしくは、導電性基材上
に、電荷輸送層を形成し、次いで塗布等の手段により前
記電荷発生材料を含有する電荷発生層を形成すればよ
い。
上記電荷輸送材料としては、従来公知の材料を用いるこ
とができ、例えば、2,5−ジ(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾー
ル系化合物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アン
トラセン等のスチリル系化合物、ポリビニルカルバゾー
ル等のカルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p
−ジメチルアミノフェニル)ビラゾリン等のピラゾリン
系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合
物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、
チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラ
ゾール系化合物、トリアゾール系化合物等の含窒素環式
化合物、縮合多環化合物、ヒドラゾン系化合物等が例示
される。これらの電荷輸送材料は一種または二種以上混
合して用いられる。なお、ポリビニルカルバゾール等、
成膜性を有する電荷輸送材料を用いる場合には、結着樹
脂は必ずしも必要ではない。
また、上記感光層、電荷発生層および電荷輸送層におけ
る結着樹脂としては、種々の樹脂が使用でき、例えば、
スチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アク
リル系共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、アイ
オノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキ
ッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジ
アリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノ
ール樹脂や、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレ
ート等の光硬化型樹脂等、各種の重合体が例示できる。
これらの結着樹脂は、一種または二種以上混合して用い
られる。
また、塗布手段により電荷発生層および電荷輸送層を形
成する場合、溶剤が使用される。上記溶剤としては、種
々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、n−ヘ
キサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、ク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等
のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等、種々の溶剤が例示され、一種または二種以上
混合して用いられる。
また、前記電荷発生層の感度をよくするため、例えば、
ターフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン
等、従来公知の増感剤を前記電荷発生材料と共に用いて
もよい。さらには、電荷発生材料の分散性、塗工性等を
よくするため、界面活性剤、レベリング剤等を併用して
もよい。
上記導電性基材としては、導電性を有する種々の材料が
使用でき、例えば、アルミニウム、銅、錫、白金、金、
銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チ
タン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス
鋼、真鍮の金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネー
トされたプラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化
錫、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が例示され
る。上記導電性基材は、シート状やドラム状のいずれで
あってもよく、基材自体が導電性を有するか、基材の表
面が導電性を有し、使用に際し十分な機械的強度を有す
るものが好ましい。
積層型の電荷発生層における電荷発生材料と結着樹脂と
は、種々の割合で使用することができるが、結着樹脂10
0重量部に対して、電荷発生材料5〜500重量部、特に、
10〜250重量部用いるのが好ましい。
また、上記電荷発生層は、適宜の膜厚を有していてもよ
いが、0.01〜5μm、特に、0.1〜3μm程度に形成さ
れるのが好ましい。
積層型の電荷輸送層における電荷輸送材料と結着樹脂
は、電荷の輸送が阻害しない範囲で種々の割合で使用す
ることができるが、光照射により電荷発生層で生じた電
荷が容易に輸送できるよう、結着樹脂100重量部に対し
て、電荷輸送材料10〜500重量部、特に、25〜200重量部
が好ましい。
また、電荷輸送層は、2〜100μm、特に、5〜30μm
程度の膜厚に形成されるのが好ましい。
上記電荷発生層および電荷輸送層を塗布手段により形成
するには、前記電荷発生材料と結着樹脂を、従来公知の
方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、
ペイントシェカあるいは超音波分散器等を用いて調整
し、従来公知の塗布手段により塗布、乾燥すればよい。
なお、前記のように、電荷発生層は、前記電荷発生材料
を蒸着することにより形成してもよい。
また、単層型電子写真感光体とするには、電荷発生材料
としての本発明化合物と、電荷輸送材料と、結着樹脂と
を含有する感光層を、電荷発生層または電荷輸送層を形
成する場合と同様の方法により導電性基材上に形成すれ
ばよい。
単層型の感光層における電荷輸送材料の添加量は、結着
樹脂100重量部に対して40〜200重量部、好ましくは50〜
100重量部であるのが適当である。
単層型の感光層における電荷発生材料の添加量は、結着
重量100重量部に対して2〜20重量部、好ましくは3〜1
5重量部であるのが適当である。
さらに、単層型の感光層の厚さは10〜50μm、特に15〜
25μm程度とするのが好ましい。また、単層型電子写真
用感光体にあっては、上記基材と感光層との間に、ま
た、積層型電子写真用感光体にあっては、前記導電性基
材と電荷発生層または電荷輸送層との間および電荷発生
層と電荷輸送層との間に、感光体の特性を阻害しない範
囲でバリア層が形成されていてもよく、感光体の表面に
は、保護層が形成されていてもよい。
<実施例> 以下、実施例および比較例に基づき本発明のアゾ系化合
物およびそれを用いた電子写真感光体をより詳細に説明
する。
実施例1 10%塩酸75mlに下記式(A): で表されるジアミン系化合物5.57g(0.023モル)を加
え、氷水浴で冷却しつつ撹拌し、液温を−1℃に保っ
た。次いで、亜硝酸ソーダ3.54g(0.051モル)を水10ml
に溶解したものを液温−2〜1℃に保った状態で、30分
間かけて滴下し、さらに1時間撹拌した後、冷却放置し
た。そして、これに42%ホウフッ化水素20mlを加え、生
成した結晶を濾過し、エタノールで洗浄して乾燥させ、
テトラゾニウムジフルオロボレート7.61gを得た(収率7
0.4%)。
次いで、得られたテトラゾニウムジフルオロボレート0.
88g(0.002モル)と下記式(B): で表されるカップラー1.06g(0.004モル)をN,N−ジメ
チルホルムアミド100ml中に溶解し、これに酢酸ソーダ
0.35g(0.0043モル)を水5mlに溶解したものを17〜21℃
に保った状態で5分間かけて滴下した。次いで、3時間
撹拌した後、生成した沈澱物を濾過し、N,N−ジメチル
ホルムアミド200mlで5回洗浄した。次いで水で2回洗
浄した後、減圧乾燥してジスアゾ顔料1.27g(収率80.3
%)を得た。
得られたジスアゾ顔料について元素分析を行い、この化
合物が下記式(C)で表されるものであることを確認し
た。
元素分析値:C48H34O6N6として 計算値(%) C:72.90 H:4.33 N:10.63 実測値(%) C:73.02 H:4.41 N:10.47 実施例2 上記式(A)で表されるジアミン系化合物に代えて、下
記式(A1): で表されるジアミン系化合物を用いたほかは、実施例1
と同様にして、アゾ化合物を得た。
元素分析値:C46H30O6N6として 計算値(%) C:72.43 H:3.96 N:11.02 実測値(%) C:72.57 H:4.05 N:10.87 実施例3 上記式(A)で表されるジアミン系化合物に代えて、下
記式(A2): で表されるジアミン系化合物を用いたほかは、実施例1
と同様にして、アゾ化合物を得た。
元素分析値:C47H37O6N6として 計算値(%) C:72.90 H:4.33 N:10.63 実測値(%) C:72.73 H:4.56 N:10.74 実施例4 上記式(A)で表されるジアミン系化合物に代えて、下
記式(A3): で表されるジアミン系化合物を用いたほかは、実施例1
と同様にして、ジアゾ化合物を得た。
元素分析値:C47H37N6O6 計算値(%) C:72.90 H:4.33 N:10.63 実測値(%) C:73.08 H:4.17 N:10.80 実施例5 カップラーとしてp−クレゾールを用いたほかは、実施
例1と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C28H24N4O4 計算値(%) C:69.99 H:5.03 N:11.66 実測値(%) C:70.12 H:4.91 N:11.78 実施例6 カップラーとして4−ヒドロキシインドリンを用いたほ
かは、実施例1と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C30H26O6N6O4 計算値(%) C:67.40 H:4.90 N:15.72 実測値(%) C:67.63 H:4.76 N:15.84 実施例7 カップラーとしてN−メチルアニリンを用いたほかは、
実施例1と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C28H26N6O2 計算値(%) C:70.28 H:5.48 N:17.56 実測値(%) C:70.37 H:5.29 N:17.63 実施例8 カップラーとして1−メチル−5−ヒドロキシピラゾー
ルを用いたほかは、実施例1と同様にしてアゾ系化合物
を得た。
元素分析値:C22H20N8O4 計算値(%) C:57.39 H:4.38 N:24.33 実測値(%) C:57.47 H:4.50 N:24.12 実施例9 式(B1): で表される化合物をカップラーとして用いたほかは、実
施例1と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C40H26N6O8 計算値(%) C:66.85 H:3.65 N:11.69 実測値(%) C:66.97 H:3.51 N:11.75 実施例10 式(B2): で表される化合物をカップラーとして用いたほかは、実
施例1と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C50H28N6O6 計算値(%) C:74.25 H:3.49 N:10.39 実測値(%) C:74.41 H:3.63 N:10.14 実施例11 カップラーとしてp−クレゾールを用いたほかは、実施
例3と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C28H24N4O4 計算値(%) C:69.99 H:5.03 N:11.66 実測値(%) C:69.73 H:5.25 N:11.72 実施例12 カップラーとして4−ヒドロキシインドリンを用いたほ
かは、実施例3と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C30H26N6O4 計算値(%) C:67.40 H:4.90 N:15.72 実測値(%) C:67.59 H:4.74 N:15.86 実施例13 カップラーとしてN−メチルアニリンを用いたほかは、
実施例4と同様にしてアゾ系化合物を得た。
元素分析値:C28H26N6O2 計算値(%) C:70.28 H:5.48 N:17.56 実測値(%) C:70.41 H:5.26 N:17.65 実施例14 カップラーとして1−メチル−5−ヒドロキシピラゾー
ルを用いたほかは、実施例4と同様にしてアゾ系化合物
を得た。
元素分析値:C22H20N8O4 計算値(%) C:57.39 H:4.38 N:24.33 実測値(%) C:57.49 H:4.53 N:24.10 実施例15 上記式(A)で表される化合物に代えて、下記式
(C): 元素分析値:C47H37N6O4S2 計算値(%) C:69.35 H:4.58 N:10.32 実測値(%) C:69.55 H:4.41 N:10.48 で表される化合物を用いたほかは、実施例1と同様にし
てアゾ系化合物を得た。
電子写真感光体の調製 単層型電子写真感光体の調製 電荷発生材料として上記実施例1〜15で得られたアゾ系
化合物8重量部、電荷輸送材料として3,3′−ジメチル
−N,N,N′,N′−テトラキス−4−メチルフェニル−
(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジアミン100重量部、
結着樹脂としてポリ−(4,4′−シクロヘキシリデンジ
フェニル)カーボネート(三菱瓦斯化学社製、ポリカー
ボネートZ200)100重量部及び所定量のテトラヒドロフ
ランを合わせて、超音波分散器にて混合分散し、単層型
感光層用塗布液を調製した。この塗布液をアルミニウム
素管上に塗布した後、暗所にて100℃で30分間加熱乾燥
させて、厚み24μmの単層型感光層を有するドラム型の
電子写真感光体を作成した。
積層型電子写真感光体の調製 結着樹脂としてポリビニルブチラール(積水化学社製、
商品名エスレックBL1)100重量部と、電荷発生材料とし
て実施例1〜15で得られたアゾ系化合物100重量部と、
所定量のテトラヒドロフランとをボールミルに仕込み、
24時間攪拌混合して電荷発生層用塗布液を調製し、この
調製液をアルミニウム素管上に浸漬法によって塗布し、
110℃で30分間熱風乾燥して硬化させることにより膜厚
0.5μmの電荷発生層を形成した。
次いで、結着樹脂としてポリカーボネート樹脂(三菱瓦
斯化学社製、商品名ユーピロン)100重量部と、電荷輸
送材料として3,3′−ジメチル−N,N,N′,N′−テトラキ
ス−4−メチルフェニル(1,1′−ビフェニル)−4,4′
−ジアミン100重量部と、所定量のトルエンとをホモミ
キサで攪拌混合して電荷輸送層用塗布液を調製した。こ
の塗布液を上記電荷発生層の表面に浸漬法により塗布
し、90℃で30分間熱風乾燥することにより膜厚約20μm
の電荷輸送層を形成し、積層型電子写真感光体を作成し
た。
比較例 上記一般式(B)で表されるアゾ系化合物に代えて、下
記一般式(D): で表されるクロロジアンブルーを用いたほかは、実施例
と同様にして、単層型および積層型の電子写真感光体を
作成した。
電子写真感光体の評価 初期表面電位VSPの測定 上記各単層型電子写真感光体を、静電複写試験装置(ジ
ェンテック社製、ジェンテックシンシア 30M)に装填
し、その表面を正または負に帯電させて各感光体の表面
電位VSP(V)を測定した。
半減露光量E1/2および残留単位rPの測定 上記帯電状態の各電子写真感光体を、上記静電複写試験
装置の露光光源であるハロゲンランプを用いて露光強度
10luxで露光させ、表面電位VSP(V)が1/2となるまで
の時間を求めて、半減露光量E1/2(lux・sec)を算出
した。
また、上記露光開始後0.15秒を経過した後の表面電位を
残留電位VrP(V)とした。
以上の電子写真特性の測定結果を第2表に示す。
第1表に示すように、本発明のアゾ系化合物を電荷発生
材料として用いた感光体は単層型および積層型のいずれ
も、比較例に比べて、残留電位VrPが非常に小さく、光
に対する安定性に優れていることがわかる。また、半減
露光量E1/2も少なく、安定した高感度を有し、繰返特
性にも優れ、電荷発生材料として適していることがわか
る。
<発明の効果> 以上のように、この発明のアゾ系化合物は、π共役が中
心構造全体に広がっているため、可視光領域において高
感度であり、かつ光安定性に優れたものである。しかも
製造が容易である。
また、このアゾ系化合物を用いることにより、高感度で
光安定性および繰り返し特性に優れた電子写真感光体
を、高生産性でしかも安価に製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)、(II)または(II
    I): (式中、R1およびR2は同一または異なって、水素原子、
    アルキル基、アルケニル基、水酸基、アルコキシ基、カ
    ルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アリ
    ール基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、 Aは式(a)〜(g): 〔式中、R3はヒドロキシル基、 基: (式中、R9およびR10は同一または異なって、水素原子
    またはアルキル基を示す。) または基:−NHSO2R11 (式中、R11は水素原子、アルキル基、アルケニル基ま
    たはアリール基を示す。)を示し、 R4は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、カルボキシル基、アルコキシカルバモイル基、カル
    バモイル基、スルファモイル基またはアリール基を示
    し、前記アルキル基、アルコキシ基、カルバモイル基お
    よびスルファモイル基は置換基を有していてもよい。 R5はR3およびR4を有するベンゼン環と縮合して芳香族
    環、脂肪族環または複素環を形成するのに必要な原子団
    を示し、これらの環は置換基を有していてもよい。 R6は水素原子、アミノ基、N置換アミノ基、アルキル
    基、アルケニル基、ヒドロキシ基、カルバモイル基、カ
    ルボキシル基またはアルコキシカルボニル基を示し、前
    記アルキル基、アルケニル基およびカルバモイル基は置
    換基を有していてもよい。 R7は水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、前
    記アルキル基およびアリール基は置換基を有していても
    よい。 R8はフェニレン基またはナフチレン基を示す。これらの
    基は置換基を有していてもよい。〕 のいずれかで表されるカップラー残基を示し、 Zは酸素原子または硫黄原子を示す。) で表されるアゾ系化合物。
  2. 【請求項2】導電性基材上に、請求項1記載のアゾ系化
    合物を含有する感光層を設けたことを特徴とする電子写
    真感光体。
JP15575990A 1990-06-12 1990-06-12 アゾ系化合物およびそれを用いた電子写真感光体 Expired - Lifetime JPH0772252B2 (ja)

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US07/834,557 US5168026A (en) 1990-06-12 1991-06-12 Bis-azo compound and electrophotographic photosensitive member with a light receiving layer containing said bis-azo compound
EP91911176A EP0495110B1 (en) 1990-06-12 1991-06-12 Novel bisazo compound and electrophotographic photoreceptor having photoreceiving layer containing said bisazo compound
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