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JPH0776175B2 - 損傷されたかまたは病気になった組織の局所的処置用の組成物および方法 - Google Patents
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JPH0776175B2 - 損傷されたかまたは病気になった組織の局所的処置用の組成物および方法 - Google Patents

損傷されたかまたは病気になった組織の局所的処置用の組成物および方法

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JPH0776175B2
JPH0776175B2 JP3509151A JP50915191A JPH0776175B2 JP H0776175 B2 JPH0776175 B2 JP H0776175B2 JP 3509151 A JP3509151 A JP 3509151A JP 50915191 A JP50915191 A JP 50915191A JP H0776175 B2 JPH0776175 B2 JP H0776175B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は損傷されたかまたは病気になった組織の局所的
処置用の方法および組成物に関するものである。より特
に、本発明は損傷されたかまたは病気になった皮膚を効
果的に処置しそして損賞されたかまたは病気になった皮
膚および組織の治癒を促進させるための組成物および方
法である。
発明の背景 ここで使用されている「局所的処置」という語は動物も
しくは人間の身体表面または手術中にもしくは外傷性損
傷により外に出た人間もしくは動物の内表面の処置を意
味する。「損傷された組織」という語は、手術、虚血、
火傷、毒素、外傷またはその他の有害な傷害により損傷
された組織を意味する。「病気になった組織」という語
は、微生物、例えば酵母、バクテリアもしくはウィル
ス、または有機体の組み合わせが感染している組織を意
味する。感染症は、組織に対する損傷とは独立していて
もまたは損傷の結果としてであってもよい。「火傷」と
いう語は、熱的、電気的、イオン性もしくは太陽照射ま
たは化学試薬により引き起こされる組織の損傷を意味す
る。
手術、虚血、火傷、毒素、外傷または他の有害な傷害に
より引き起こされる組織損傷は同様な生理学的応答を誘
発する。表皮の破壊および場合によっては器官の皮膚層
の破壊をもたらす皮膚に対する損傷はその下にある組織
を外部環境に露呈させそして血液損失、血漿損失、およ
び感染症の危険性増加を生じる。種々の局所的傷害によ
り引き起こされる組織損傷は同様な生理学的応答をもた
らし、そして同じ看護および注意を必要とする。
火傷は熱的、電気的、イオン性もしくは太陽照射または
化学試薬により引き起こされる組織の損傷である。火傷
の共通機構は蛋白質の変性であり、それが細胞の損傷ま
たは死をもたらす。影響は、火傷を引き起こす特定試薬
の型、期間、および作用の強度による。そのような試薬
は器官の上にそれの環境から衝突するため、この環境と
直接接触する組織、例えば皮膚、が最も急速に損傷され
る。
電気的火傷では、電流に対する抵抗のほとんどが皮膚と
導電体との接触点にあるため、これらの火傷は普通皮膚
および下にある組織を火傷させる。これらの火傷はほと
んど全ての寸法および深さとなり得る。生じた腐肉は元
の領域が指示するであろうものより一般的に大きい。
化学的火傷は、強酸類およびアルカリ類、フェノール
類、クレゾール、マスタード・ガス、ルイサイト、燐な
どによるものである。全てが壊死部分を生じ、それは数
時間でゆっくり広がる。照射火傷はイオン化(放射活
性)からまたはより一般的には太陽照射から起きる。こ
の型の火傷は、穏やかな紅斑から疱疹または潰瘍化を伴
うそれより顕著な膨潤までの範囲の皮膚変化をもたら
す。
火傷の最初の局所的兆候は毛管透過性の増加を伴う毛管
および小血管の拡張である。表皮下で生じた血漿損失が
浮腫を生じる。その後、細胞傷の兆候が細胞質の凝固を
伴う膨潤されたかまたは核濃縮された核として組織学的
に見られる。さらに、コラーゲン原線維がそれらの個別
性を損失させる。
自然治癒では、死んだ組織が腐肉化されながら新しい表
皮が損傷された部分を覆い始める。表在性火傷では、損
傷されていない表皮部分、毛髪、小胞、および汗腺から
再生が急速に起こり、感染症が起きない限りほとんど瘢
痕は生じない。深い火傷(表皮および真皮の大部分の破
壊)では、再上皮形成は傷の端部からまたは散乱した外
皮器官の残部から始まる。この工程は遅く、そして肉芽
組織が表皮により被覆される前に過剰量で生じる。皮膚
移植によりできるだけ速やかに処置しない限り、このよ
うな傷は一般的に収縮しそして変形または廃疾瘢痕を生
じる。
火傷の全身的影響は患者の生命に急速に危険を与えるか
もしれない。最初のすなわち神経学的ショックは多分疼
痛、驚愕、および不安からの反射に基づく汎化された血
管拡張からの突然の虚脱からなっており、それはめった
に致命的でない。第二のショックは潜行的に広がるか、
または火傷が広いなら急速に広がる。血管壁に対する損
傷から生じた毛管透過性の増加により、大量の流体が傷
部分にそして火傷表面から浸出する。この流体は水、血
漿、晶質、および血漿蛋白質の約2/3からなっている。
流体損失は血漿の消費である。
表皮が破壊された時には、バクテリアの侵入が起こるか
もしれない。死んだ組織、暖かさ、および水分がバクテ
リアの成長にとって理想的な状態を与える。病原体の型
は部分的には火傷の場所に依存しており、例えば連鎖球
菌および葡萄球菌の如き棲息生物は身体上部火傷に優勢
であるが、冷たい型のバクテリアおよびクロストリジア
はしばしば身体下部火傷で重要である。必要なことは、
火傷を被覆しそして火傷した部分を環境から保護する方
法である。
火傷は一般的には3種の型に分類される。第1度の火傷
では、損傷は表皮の外層に限定されており、紅斑、熱っ
ぽさ、脆弱、および疼痛を伴う。小胞発生のない浮腫が
一般的に生じる。第2度の火傷では、損傷は表皮を通っ
て広がりそして真皮も含んでいるが、上皮の急速な再生
を妨害するほど充分ではない。小胞、水疱、または胞が
生じる。第3度すなわち全厚さの火傷では、表皮および
真皮の両者の破壊が見られる。小胞発生はしばしば存在
せず、そして神経終末の破壊のために急性の初期疼痛後
にはひどい疼痛は一般的でない。表面は炭化し、凝固す
るか、または白色且つ生気がなく(頭骨から)、そして
時には針刺しに対しても無感覚である。火傷は種々の程
度の損傷を異なる部分で示すことがある。しばしば、第
3度の深さの部分が限界設定するまで第2度および第3
度の間を区別するのは難しい。
全ての火傷に対する一般的な治療は、疼痛の救済、厳密
な無菌性、および傷の管理、ショックの予防または救
済、感染症の抑制、注腸の補正、および栄養保持であ
る。化学的火傷の局所的処置は引き起こした試薬によっ
て異なる。処置後に、これらの傷は匹敵する寸法および
程度の熱的火傷と同様に管理すべきである。
第1および第2度の火傷用の一般的な処置は、冷水また
は暖水およびヘキサクロロフェンまたは軟石鹸溶液を用
いて火傷した部分を静かに清浄化することである。火傷
した部分を次に殺菌性の等張性食塩水ですすぐ。破壊さ
れた表皮上の全ての汚れ、油、および他の汚染物を除去
すべきである。破壊されていない水疱は普通はそのまま
にしておく、解放または露呈処置のためには、傷を乾燥
させる。閉鎖型の処置のためには、殺菌性の細かいメッ
シュの吸収剤ガーゼを適用する。火傷した肢には、全て
がしっかり適用されている吸収剤ガーゼによりまたは弾
性包帯により取り囲まれている機械工の胴巻きパッドに
より覆われている殺菌性の吸収剤ガーゼの追加層からな
る圧力包帯がしばしば使用される。火傷に感染症の兆候
が合併されていないなら、圧力包帯は火傷が治癒するま
でそのまま置かれる。火傷は固定されそして隆起される
なら、それらの方法はリンパ液流を減少させそして感染
の広がりを制限するため、より良好に治癒されるであろ
う。
皮膚の深い破壊により特徴づけられているため上皮再生
の大部分または全部が傷の端部から生じなければならな
い第3度の火傷に関しては、一般的処置は前記の概略と
同一である。しかしながら、遅い治癒および変形瘢痕を
避けるためには、2、3平方cm以上の火傷には皮膚移植
が必要である。第3度の深さの小さい部分では、これは
傷の2、3日以内に火傷部分の切開により行うことがで
きる。その後に、分裂厚さの移植物が適用される。
身体表面積の15%より大きい火傷では、患者の流体条件
を直ちに提出することが必要である。広い第3度の火傷
の患者の表面の傷は普通は硝酸銀の0.5%溶液またはマ
フェニドクリームで処置される。
しかしながら、一部の医師は解放治療を好む。それの利
点は、簡単さ、過高体温のより良好な調節、およびより
容易な外来通院である。バクテリア汚染を予防するため
には特殊な病院換気法が必要である。この療法は手およ
び足の火傷に関しては胴の周辺火傷より不適切である。
解放処置は疼痛または浸出物の損失を減少させない。複
雑な形の局所的療法は顔面、首、胴の側面、または極端
には基部部分の火傷の処置に良く適していると現在では
多分みなすべきであろう。一般的には、火傷部分の洗浄
および壊死組織除去後に、患者を適当な温度および湿度
の部屋の中の手術用の清浄なまたは殺菌性シート上に置
いてベッド上で離被架する。48−72時間で、蛋白質に富
んだ浸出物が火傷部分の上に痂皮を形成する。流体、抗
体、電解質およびコロイド療法、移植、並びに他の形の
処置が閉鎖療法におけるようにして行われる。
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共
重合体を用いる火傷の処置は米国特許番号4,879,109中
に記載されている。この特許はブロック共重合体の単独
でのまたは他の化合物と組み合わされての使用を記載し
ており、損傷された組織への生物学的流を増加させる。
血液および他の生物学的流体中の病原性の疎水性相互作
用を妨害することにより共重合体が作用するので、効果
的にするためには組成物を循環系に加えるべきである。
内部に銀イオンを有する水性ゲルを用いる火傷の処置は
米国特許番号3,689,575中に記載されている。この特許
は、低温において液体でありそして比較的高い温度にお
いてゲルを生成するという独特の性質を有するポリオキ
シエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体を
記載している。銀イオンをゲルに加え、そして組成物を
火傷の処置用に使用する。,575特許中に記載されている
組成物は、銀イオンを共重合体マトリックス中に溶解さ
せることによる火傷の一般的な銀イオン処置を利用して
いる。
水性ゲルの製造は米国特許番号3,867,533、3,748,276お
よび3,740,421中に記載されており、それらの全てはこ
こでは参考として記しておく。米国特許番号3,867,533
は多数の水−不溶性の薬学的または化粧品学的に活性な
有機成分類の添加を記載している。米国特許番号3,748,
276はゲルに対する一般的な抗微生物剤の添加を記載し
ている。しかしながら、上記の特許のいずれも治療的に
有効な局所的組成物を製造する目的のための酸ムコ多糖
と共重合体との混合物を開示していない。
原線維性コラーゲン、ヘパリンおよび顆粒減少されてい
ない小板または小板放出物の水性混合物を用いる軟質組
織傷の処置は米国特許番号4,760,131中に記載されてい
る。この特許は、コラーゲン/グリコサミノグリカン懸
濁液が傷治癒の速度または程度に最小の影響しか有して
いないことを示している。該組成物を軟質組織の傷の処
置において効果的にするためには、小板留分を加えなけ
ればならない。
サリバ(Saliba)他による数種の論文中では、火傷の人
間を大投与量のヘパリンの静脈内、皮下および局所的適
用の組み合わせで処置している。ヘパリンは水性液体中
に溶解されているため、液体は針を通して火傷部分に噴
霧するかまたは溶液を火傷上に滴下することにより絶え
ず適用しなければならない。小胞は破裂させなければな
らず、そしてヘパリンを針により小胞中に注射しなけれ
ばならない。さらに、その報告は局所的処置は5、6日
間にわたる大投与量のヘパリンの静脈内投与により行わ
なければならないことを開示している。ヘパリン療法の
有効性は治療効果に必要な大投与量が血液凝固系の折衷
および出血の危険性増大をもたらすという点で制限され
ている。(サリバ,M.J.、「火傷におけるヘパリン効果:
II大投与量の局所的および非経口的ヘパリンを用いる人
間の熱的火傷処置(Heparin Efficacy in Burns:II Hum
an thermal burn treatment with large doses of topi
cal and parenteral heparin)」、Clin.Aviat.and Aer
o.Med.、41(11)、1302−1306頁(1970):サリバ,M.
J.他、「人間の大火傷、ヘパリンを用いる処置 (Large burns in humans,treatment with heparin)、
JAMA、225(3)、261−269頁(1973)を参照のこ
と)。
ルドルフ(Rudolph)およびタウシェル(Tauschel)に
よる論文は、アラントインおよびデキシパンテノールと
組み合わされたヘパリンが実験的に誘発された紅斑の抗
−炎症反応を減じるのに有効であると開示している。著
書は、アラントインおよびデキシパンテノールなしのヘ
パリンクリームの比較試験がクリーム中のヘパリンはヘ
パリンなしのクリーム基質からの効果と基本的に異なら
ないことを示していると述べている。(タウシェル,H.
D.他、「特定軟膏基質中でのヘパリン、アラントインお
よびデキシパンテノールの組み合わせの皮膚活性の研
究。モルモットにおける紫外線紅斑の抗−炎症効果(In
vestigations of the Percutaneous Activity of a Com
bination of Heparin,Allantoin and Dexpanthenol in
a Specific Ointment Base.Anti-Inflammatory Effect
of UV Erythema in the Guinea Pig)」、Arzneim.-For
xch./Drug Res.32(II)(9)、1096−1100頁(1982)
およびルドルフ,C.他、特定軟膏基質名でのヘパリン、
アラントインおよびデキシパンテノールの組み合わせの
皮膚活性の研究。ネズミのPCA試験における抗アレルギ
ー/抗−炎症効果(Investigations of the Percutaneo
us Activity of a Combination of Heparin,Allantoin
and Dexpanthenol in a Specific Ointment Base.Antia
llergic/Anti-Inflammatory Effect in the PCA Test i
n Rats)」、Arzneim.-Forxch./Drug Res.32(II)(1
2)、1766−8頁(1984)参照)。
ラーケ(Raake)による報告(ラーケ,W.、「紫外線紅斑
試験におけるムコ多糖軟膏とヘパリンを含有している軟
膏との抗−炎症効果の比較(Comparison of the Anti-i
nflammatory Effect of Mucopolysaccharide Oentments
with Ointment Containing Heparin in the UV Erythe
ma Test)」、Arzneim.-Forxch./Drug.34(I)
(4)、449−451頁(1984))中では、ヘパリンの抗−
炎症効果が研究されている。ラーケ文献はヘパリンを傷
の処置用に使用している研究は開示しておらず、また該
参考文献はヘパリンとポロキサマー類の使用も開示して
いない。
必要なことは、損傷された部分を被覆しそして損傷され
た部分を環境から保護する火傷および他の局所的傷用の
処置である。処置は炎症工程を抑制し、疼痛から救済
し、そして例えば血液凝固の如き内因性生理学的機構の
折衷なしに治癒工程を促進させる。さらに、処置は容易
に適用することができそして長期間にわたり有効でなけ
ればならない。
発明の要旨 本発明は損傷された組織の局所的処置用の組成物および
方法を供するものである。本発明の組成物はポリオキシ
エチレン−ポリプロピレンブロック共重合体および有効
濃度の酸ムコ多糖の溶液を含んでいる。
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共
重合体は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 aはC3H6Oにより表される疎水性基が2250−6000ダルト
ンの間の分子量を有するような整数であり、そしてbは
C2H4Oにより表される親水性部分が共重合体の50−90重
量%を構成するような整数である] を有する。
本発明に従い、共重合体および酸ムコ多糖を水溶液中に
溶解させる。酸ムコ多糖がほとんどもしくは全く抗凝固
剤活性を有していないことまたは循環中に吸収されない
ほど充分な分子寸法または電荷であるため多くの酸ムコ
多糖類により示される毒性が避けられることが好まし
い。組成物を次に損傷された組織に局所的に適用する。
これにより、血液凝固系に対する最少のまたは全くない
折衷を生ずるような濃度において酸ムコ多糖の治療効果
が現れる。好適な共重合体は室温以下において液体であ
りそして身体温度においてゲルであるため、水性ゲル組
成物が損傷された組織の上で保護ゲルを形成する。
本発明を構成している溶液は損傷されたかまたは病気に
なった組織の治癒を予期せぬほど促進させながら、同時
に損傷された組織を湿ったままの状態に保ちそして微生
物による汚染から保護する。共重合体がマトリックスを
形成しそれが損傷されたかまたは病気になった組織に対
するムコ多糖の拡散を遅らせると信じられている。従っ
て、内部で混合されている酸ムコ多糖を有するゲル化さ
れた共重合体は長期間にわたり該部分をムコ多糖で連続
的に且つ一定に浸漬させる。共重合体ゲルは水性ゲルで
あるため、組織を包帯で覆うという不便さなしに病気に
なったかまたは損傷された組織をゲルが保持するという
別の利点もある。
必要であると思われるなら、他の薬学的活性剤を共重合
体/酸ムコ多糖混合物に加えることができる。例えば、
一般的な抗微細物剤を共重合体/グリコサミノグリカン
混合物に加えて損傷された組織を感染から保護すること
ができる。例えば人間の成長ホルモンの如き成長因子、
組織誘導性成長因子、表皮成長因子、小板誘導性成長因
子、線維芽細胞成長因子、および/または神経成長因子
を共重合体/酸ムコ多糖混合物に加えて健康な組織の再
成長を促進させることができる。これは火傷の処置にお
いて特に重要であろう。
本発明の組成物はさらに酸ムコ多糖と混合された薬学的
に許容可能な局所的担体も含んでいる。薬学的に許容可
能な局所的担体は適当な商業的に入手可能な軟膏、臘膏
または軟膏(サルブ)であることができる。他の薬学的
活性剤を担体に加えることもできる。組成物は損傷され
たかまたは病気になった組織に局所的に投与される。
従って、本発明の一目的は損傷されたかまたは病気にな
った組織を局所的に処置する際に有効な組成物および方
法を提供することである。
本発明の別の目的は火傷を処置する際に有効な組成物お
よび方法を提供することである。
本発明の別の目的は外傷により損傷された組織を処置す
る際に有効な組成物および方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は治癒工程を促進させる組成物
および方法を提供することである。
本発明の他の目的は損傷されたかまたは病気になった組
織の上に水性ゲルを形成しそれにより損傷されたか病気
になった組織を湿った状態に保つ組成物および方法を提
供することである。
本発明の他の目的は麻酔薬を含有しておりそして損傷さ
れたかまたは病気になった組織に適用される時に疼痛を
抑制するであろう組成物および方法を提供することであ
る。
本発明の他の目的は損傷されたかまたは病気になった組
織を透明な保護層で被覆しそれにより治癒工程中に損傷
された部分の観察が可能になるような組成物および方法
を提供することである。
本発明のこれらのおよび他の目的、特徴並びに利点は開
示されている態様および添付されている請求の範囲の下
記の詳細な記載の検討後に明白となるであろう。
開示された態様の詳細な記載 本発明に従うと、損傷されたかまたは病気になった組織
で有効な水性ゲル組成物が提供される。本発明の水性ゲ
ル組成物は、室温以下において液体でありそして身体温
度においてゲルであるという物理的性質を有する酸ムコ
多糖とポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体との混合物を含んでいる。
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共
重合体は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 aはC3H6Oにより表される疎水性基が少なくとも2250ダ
ルトンの分子量を有するような整数であり、そしてbは
C2H4Oにより表される親水性部分が共重合体の50−90重
量%を構成するような整数である] を有する。
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共
重合体は好適には2250−6000ダルトンの間の分子量を有
するC3H6Oにより表される疎水性基を有しており、約400
0ダルトンの最も好適な分子量のC3H6Oを有している。
表面活性共重合体ブロックは塩基性触媒の存在下での高
温および高圧における酸化エチレンおよび酸化プロピレ
ンの縮合により製造される。各共重合体中で重合体鎖を
形成するために組み合わされる単量体単位の数では幾ら
かの統計学的変動がある。示されている分子量は各製造
における共重合体分子の平均重量の概略値である。酸化
プロピレンおよび酸化エチレンのブロックが純粋でなく
てもよいことは理解すべきである。全体的な物理化学的
性質が実質的に変化しない限り、少量の他の物質を混合
することができる。生成物の製造のさらに詳細な論議は
米国特許番号2,674,619中に見られ、それはここでは参
考として記しておく。
本発明の共重合体部分の製造は米国特許番号3,925,241
および3,867,533中に記載されており、それらの両者は
ここでは参考として記しておく。本発明のゲルの製造に
おいて使用できる下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH の例示用ブロック共重合体は表Iに示されている。
式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH のブロック共重合体の必ずしも全てを本発明で使用する
ことはできない。これらのブロック共重合体の水溶液の
性質のために、3種の変数がゲルの生成に影響を与え
る。従って、3種の変数に関する最少条件を認識する必
要がある。これらの変数は、 (1)ゲル中のブロック共重合体の重量%濃度、 (2)疎水性部分(C3H6O)aの分子量、および (3)親水性部分(C2H4O)bの分子量。
これらの最少値が、ゲルを生成するのに必要な酸化エチ
レンの最少重量%を有する特定疎水性基を有するブロッ
ク共重合体の最少重量%濃度を規定している。すなわ
ち、特定分子量の疎水性基を有する最少濃度において
は、酸化エチレンの最少重量%が特定ブロック共重合体
が水溶液中でゲルを生成する前に必要である。特定分子
量の疎水性基を有する最少重量%濃度の例は表IIに示さ
れている。
縮合された少なくとも約50重量%の酸化エチレンを有し
ており少なくとも2,250の分子量の疎水性基を有する少
なくとも40重量%濃度のブロック共重合体が水溶液中で
ゲルを生成するために必要である。全ての場合、表Iに
示されている最少値より上のブロック共重合体は水溶液
中で90重量%濃度以上のゲルを生成するであろう。しか
しながら、90重量%を越える濃度ではゲルは出発ブロッ
ク共重合体自身から区別できなくなる傾向がある。疎水
性基の分子量が表Iに示されているもの以外でもあり得
ることを理解すべきである。従って、例えば約2500の分
子量の疎水性基を使用するならゲルを水溶液中で40重量
%の濃度でブロック共重合体から製造できるが約45重量
%の酸化エチレンがブロック共重合体中に存在している
ことが認識される。
表IおよびIIに表示されている情報から、本発明に従う
ゲル組成物を製造するためには下記の条件を保たなけれ
ばならないことがわかる。
1.下記式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH においてaが疎水性基の平均分子量が約2250ダルトンと
なるような整数である時には、酸化エチレン含有量は共
重合体の50−90重量%であり、共重合体の合計平均分子
量が4600ダルトン−10,750ダルトンであり、そしてゲル
組成が共重合体の40−50重量%である。
2.下記式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH においてaが疎水性基の平均分子量が約2750ダルトンと
なるような整数である時には、酸化エチレン含有量は共
重合体の45−90重量%であり、共重合体の合計平均分子
量が4910ダルトン−13500ダルトンであり、そしてゲル
組成が共重合体の40−50重量%である。
3.下記式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH においてaが疎水性基の平均分子量が約3250ダルトンと
なるような整数である時には、酸化エチレン含有量は共
重合体の35−90重量%であり、共重合体の合計平均分子
量が4910ダルトン−15,510ダルトンであり、そしてゲル
組成が共重合体の30−50重量%である。
4.下記式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH においてaが疎水性基の平均分子量が約4000ダルトンと
なるような整数である時には、酸化エチレン含有量は共
重合体の35−90重量%であり、共重合体の合計平均分子
量が6150ダルトン−20,000ダルトンであり、そしてゲル
組成が共重合体の30−50重量%であり、さらに条件とし
て式においてaが疎水性基の平均分子量が約4000ダルト
ンとなるような整数である時には、酸化エチレン含有量
は共重合体の70−90重量%であり、ブロック重合体の合
計平均分子量が16,000ダルトン−20,000ダルトンであ
り、そしてゲル組成が共重合体の15−50重量%である。
好適なポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重
合体はポロキサマー407であり、それはα−ヒドロ−オ
メガ−ヒドロキシ−ポリ(オキシエチレン)101−ポリ
(オキシプロピレン)56−ポリ(オキシエチレン)101
の化学式を有している。ポロキサマー407はまた下記
式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 疎水性基(C3H6O)の分子量は約4000ダルトンであり、
そして化合物の合計分子量は約13,000ダルトンである] により表すこともできる。
多種の酸ムコ多糖類が本発明において有効である。共重
合体と混合されるかまたは溶解されているグリコサミノ
グリカン類としても知られている酸ムコ多糖類は一般的
に繰り返し二糖単位からなっており、それらのそれぞれ
はアミノヘキソースの誘導体、普通はD−グルコサミン
またはD−ガラクトサミン、を含有している。酸ムコ多
糖類の繰り返し二糖単位中の2種の糖類のうちの少なく
とも1種はpH7の負の電荷を有する酸性基を含有してお
り、該負の基はカルボキシレートまたはサルフェート基
である。酸性ヘキソースの例は、δ炭素原子からカルボ
キシレート基への酸化によりD−グルコースから誘導さ
れるD−グルクロネートである。
酸ムコ多糖類は例えば鎖長および鎖密度の如き特性が変
動する交互配列の少なくとも2種の単糖類からなってい
るため、それらは従ってヘテロ多糖類である。ムコとい
う接頭語は、これらの多糖類が最初に粘着性分泌物の滑
り易い潤滑性プロテオグリカンであるムチンから単離さ
れたことを称している。
動物組織の細胞内セメント質から誘導された酸ムコ多糖
であるヒアルウロン酸はD−グルクロン酸およびN−ア
セチル−D−グルコサミンの多くの交互単位を含有して
いる。ヒアルウロン酸は高度に粘着性のゼリー状の溶液
を生成する。ヒアルウロン酸はしばしば他のムコ多糖類
と組み合わされて見いだされている。
軟骨プロテオグリカン類の主要多糖であるコンドロイチ
ンはD−グルクロン酸およびN−アセチル−D−グルコ
サミンの交互単位を含有している。コンドロイチンは、
しばしば硫酸塩がガラクトサミン部分に対してエステル
化されている点で異なっている例えば硫酸コンドロイチ
ンAおよび硫酸コンドロイチンCの如き他の広く分布さ
れている多糖類用の親物質とみなすことができる。
長いこと硫酸コンドロイチンと称されている他の重要な
ムコ多糖は硫酸デルマタン(α−L−イジュロノシル−
(1−3)−β−D−N−アセチルガラクトサミン4−
サルフェート)である。デルマタンはイジュロノシルお
よびアセチルガラクトサミンの繰り返し二糖単位からな
っている。それは血管壁および皮膚を含む種々の組織か
ら単離することができる。硫酸デルマタンはスロンビン
−ヘパリン共通因子II相互作用に触媒作用を与える。硫
酸デルマタンの抗微生物剤効果にもかかわらず、デルマ
タン化合物は一般的に弱い抗凝固剤である。
酸糖類ヘパリンは動脈血管の内層中に特に大量に存在す
るある型の細胞により生成する。ヘパリンは、他のムコ
多糖類と同様に、プロテオグリカンの一部として合成さ
れるアニオン性炭水化物である。ヘパリンの基本的構造
ブロックはウロン酸およびN−アセチルグリコサミンの
交互単位であり、優勢繰り返し二糖単位はL−イジュロ
ン酸および2−アミノ−2−デオキシ−D−グルコース
である。L−イジュロン酸はD−グルクロン酸の5位置
におけるエピマー化からそれの生合成中に生じ、そして
一般的にはヘパリンの硫化の増加に比例してL−イジュ
ロン酸の増加が生じる。エピマー化および硫化反応が完
了するなら、1個の二糖当たり3個の硫酸塩となり、そ
れはアミノ糖上のN−硫酸塩および6−O−硫酸塩並び
にL−イジュロン酸上の2−O−硫酸塩からなってい
る。標準的な豚の粘膜ヘパリンでは1個の二糖当たり約
2.2個の硫酸塩残基が存在しており、相当な数の改変さ
れていないグルクロン酸残基がヘパリン中にあることを
示唆している。グルクロン酸からイジュロン酸への不完
全な転化がヘパリンの抗凝固機能にとって必須である。
ヘパリンは強い抗凝固活性を示す。低分子量ヘパリンは
約6000ダルトン以下の分子量を有しており、高分子量ヘ
パリンよりはるかに強い抗凝固活性を示す。本発明で使
用される好適な酸ムコ多糖類はほとんどまたは全く抗凝
固活性を有していない。
ヘパラン類が他の群の酸ムコ多糖類である。化学的に
は、ヘパラン類はヘパリンと同じ炭水化物骨格を有して
いるが、それらの硫酸塩含有量および荷電された基の分
布において異なっている。ヘパラン類および他の酸ムコ
多糖類はヘパリンと比べてかなり少ない抗凝固性質を示
す。
本発明を実施する時には強アニオン性酸ムコ多糖類が一
般的に好適であることが見いだされている。「強アニオ
ン性」とう語は、高い負電荷密度を有する分子を意味す
る。強アニオン性ムコ多糖類は弱アニオン性酸ムコ多糖
類と比べた時に大きい治療効果を有している。強アニオ
ン性酸ムコ多糖類は、比較的高い負電荷密度を有する分
子を比較的低い電荷密度のものから区別できる方法によ
り、製造することができる。電気泳動またはイオンクロ
マトグラフィーがそのような二方法であり、そして当技
術の専門家に既知である。他の方法は、アニオン性ムコ
多糖を一般的に製造されているようなナトリウム、カル
シウムまたはリチウム塩でなくむしろ遊離塩基として使
用するだけであろう。
酸ムコ多糖の寸法は大きく変動することができる。例え
ば、本発明の局所的処置において使用されるムコ多糖の
分子量は3000ダルトン−3,000,000ダルトンの間である
ことができる。酸ムコ多糖類の好適な平均分子量は約50
00−50,000ダルトンの間である。酸ムコ多糖類の最も好
適な分子量は約10,000−20,000ダルトンの間である。酸
ムコ多糖の分子量は本発明における臨界的因子でないこ
と並びに酸ムコ多糖の一製法は寸法が大きく変動できる
分子の集団を含有していることを理解すべきである。分
子の寸法におけるこの変動は本発明の有効性を必ずしも
減じるものではない。本発明は全身的吸収を最少にしそ
して局所的に適用される部分に対する生物学的作用を制
限するために比較的高い分子量の酸ムコ多糖類を使用し
ている。(ここでは参考として記しておくエマヌエル
(Emanuele)他、「ヘパリンの生利用性に対する分子量
の影響(The Effect of Molecular Weight on the Bioa
vailability of Heparin)」、スロンボシス・リサーチ
(Thrombosis Research)、48巻、591−596頁、(198
7)を参照のこと)。従って、酸ムコ多糖が全身的に吸
収されないような充分な分子寸法である酸ムコ多糖を本
発明において使用することができる。
本発明における使用に最も好適な酸ムコ多糖は硫酸デル
マタンである。硫酸デルマタンの平均分子量はそれの原
料および製造方法によるが約30,000ダルトンであると推
定される。本発明の組成物中の硫酸デルマタンの濃度は
好適には約10mg/ml−100mg/mlの間である。より好適な
硫酸デルマタンの濃度は25mg/ml−75mg/mlの間であり、
最も好適な硫酸デルマタンの濃度は約50mg/mlである。
本発明で使用するための他の好適な酸ムコ多糖は高分子
量を有している。ヘパリンの好適な平均分子量は約15,0
00ダルトンである。本発明の組成物中のヘパリンの濃度
は好適には約10mg/ml−100mg/mlの間である。より好適
なヘパリン濃度は20mg/ml−50mg/mlの間であり、最も好
適なヘパリン濃度は約25mg/mlである。約100単位の活性
を含むためには1mgのヘパリンが予期される。
本発明で使用できる一般的に知れられている酸ムコ多糖
類の一部にはヘパリン、硫酸ヘパリン、ヘパリノイド
類、硫酸デルマタン、多硫酸ペントサン、硫酸コンドロ
イチンおよびヒアルウロン酸が包含されるが、それらに
限定されない。
本発明に従い、酸ムコ多糖類を薬学的に許容可能な担体
と混合することもできる。担体はワックス類、ワセリ
ン、およびグリセリド類を含む商業的に入手可能な基質
であることができるが、それらに限定されない。より特
に、酸ムコ多糖は種々の薬学的に活性な試薬を含有して
いる商業的に入手可能な軟膏(サルブ)、軟膏または臘
膏と混合することができる。
本発明に従い製造される組成物は少なくとも下記の成分
類は含んでいる:(1)薬学的に有効な濃度の酸ムコ多
糖および(2)100重量部を基にして(a)15−50部
の、好適には15−25部の、ポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレンブロック共重合体および(b)50−85部
の、好適には約75−85部の、水からなる水性ゲル。
本発明の方法は、損傷されたかまたは病気になった組織
を有する人間または動物に室温以下において液体であり
そして身体温度においてゲルであるという物理的性質を
有するポリオキシエチレン−ポリプロピレンブロック共
重合体と酸ムコ多糖との混合物を含んでいる組成物を局
所的に適用する段階を含んでいる。組成物は以上に記さ
れている。
本発明の組成物は、組成物を損傷されたかまたは病気に
なった組織の上に軽くたたきつけるか、滴下するか、注
ぐか、噴霧するかまたは塗布することにより、投与する
ことができる。さらに、ブロック共重合体および酸ムコ
多糖を含んでいる本発明の組成物は、損傷されたかまた
は病気になった組織を該組成物の溶液中に挿入しそれに
より組成物を組織の上でゲル化させることによっても、
投与することができる。好適には、本発明の組成物はゲ
ル層が損傷されたかまたは病気になった組織の上で生成
してそれにより損傷されたかまたは病気になった組織が
環境から保護されるような方法で投与すべきである。
さらに、酸ムコ多糖はゲル全体に分散されるため、酸ム
コ多糖は損傷されたかまたは病気になった組織と常に接
触しておりそれにより組織の治癒を促進させる。本発明
の組成物の局所的投与は身体の表面に対する投与並びに
手術または外傷により露呈された組織への投与を含むと
理解すべきである。
本発明の組成物および方法は特に火傷の処置において有
効である。これらの火傷は化学的火傷、熱的火傷、電気
的火傷または放射活性火傷であることができる。本発明
は複雑骨折、切断、摩擦またはバクテリア、菌・カビも
しくは他の微生物の感染による損傷を含むがそれらに限
定されない他の型の組織損傷、例えば外傷性損傷、の処
置においても有効である。
処置しようとする損傷の型によっては追加的な薬学的に
活性な試薬を本発明の組成物に加えることも有利であ
る。例えば、本発明に従いひどい火傷を処置する場合に
は、抗微生物剤を本発明の組成物に加えて感染を遅らせ
ることができる。抗微生物剤は抗生物質、殺菌・殺カビ
剤またはそれらの混合物であることができる。本発明の
実施において使用できる代表的な抗微生物剤にはそれら
に限定されるものではないがペニシリン類、セファロス
ポリン類、バシトラシン類、アミノグリコシド類および
ポリペプチド抗生物質並びにバクテリア静止化合物が包
含され、該静止化合物にはそれらに限定されるものでは
ないがニスタチン、アンフォテシリンBおよびグリセオ
フヴィンが包含される。
さらに、本発明の実施において銀イオンを使用すること
ができる。本発明のゲルの製造において使用できる銀塩
類は好適には水中に0.1重量%の最少濃度で溶解するで
あろう銀塩である。代表的な銀塩類には硝酸銀、酢酸
銀、硫酸銀、および乳酸銀が包含される。有利な効果を
生じる銀塩の量は、ゲル中の水の重量を基にして、約0.
1−1.0重量%の間である。
成長因子、例えば人間成長ホルモン、組織誘発性成長因
子、表皮成長因子、小板誘発性成長因子、線維芽細胞成
長因子、および/または神経成長因子を任意に本発明の
組成物に単独でまたは組み合わせて加えて、損傷された
かまたは病になった組織の成長および発達を促進させる
ことができる。さらに、抗−炎症剤を加えて、損傷され
たかまたは病気になった組織中の炎症を減少させること
もできる。
本発明の組成物は任意に麻酔薬を含有して損傷されたか
または病気になった組織に適用された時の疼痛を軽減さ
せることができる。本発明で使用できる代表的な麻酔薬
にはリドカインおよびプロカインが包含されるが、それ
らに限定されるものではない。
本発明を下記の実施例によりさらに説明するが、それら
は発明の範囲を限定しようとするものではない。対照的
に、本発明の精神および/または添付されている請求の
範囲から逸脱しない限り当技術の専門家には示唆される
種々の他の態様、改変、および同等物を行えるというこ
とは明白に理解されよう。
実施例I 損傷されたかまたは病気になった組織を処置するために
有効な局所的に適用できるゲル組成物を下記の成分類を
用いて製造した。部数 成分類 10% 共重合体 2% 硫酸デルマタン 78% 水 この実施例における共重合体は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 疎水性基(C3H6O)の分子量は約4000ダルトンであり、
そして化合物の合計分子量は約13,500ダルトンである] を有している。
実施例II 実施例Iの組成物を腕に第2度の火傷を有する患者に投
与した。組成物を注射器の中に入れそして約20℃に冷却
した。組成物を火傷の表面にゆっくり適用して、液体組
成物を火傷の上でゲル化させた。深さが約0.2cmのゲル
を生成するのに充分な組成物を加えた。
実施例III 損傷されたかまたは病気になった組織を処置するために
有効な局所的に適用できるゲル組成物を下記の成分類を
用いて製造した。部数 成分類 20% 共重合体 4% ヘパリン 0.5% 硫酸ゲンタマイシン 75.5% 水 この実施例における共重合体は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 疎水性基(C3H6O)の分子量は約4000ダルトンであり、
そして化合物の合計分子量は約13,500ダルトンである] を有している。
実施例IV 実施例IIIの組成物を足に第1度の火傷を有する患者に
投与した。組成物を注射器の中に入れそして約20℃に冷
却した。組成物を火傷の表面にゆっくり適用して、液体
組成物を火傷の上でゲル化させた。深さが約0.2cmのゲ
ルを生成するのに充分な組成物を加えた。
実施例V 損傷されたかまたは病気になった組織を処置するために
有効な局所的に適用できるゲル組成物を下記の成分類を
用いて製造した。部数 成分類 20% 共重合体 1% 硫酸デルマタン 0.5% 硫酸ゲンタマイシン 78.5% 水 この実施例における共重合体は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 疎水性基(C3H6O)の分子量は約4000ダルトンであり、
そして化合物の合計分子量は約13,500ダルトンである] を有している。
実施例VI 実施例Vの組成物を胴に第3度の火傷を有する患者に投
与した。組成物を注射器の中に入れそして約20℃に冷却
した。組成物を火傷の表面に噴霧することにより組成物
をゆっくり適用して、液体組成物を火傷の上でゲル化さ
せた。深さが約0.2cmのゲルを生成するのに充分な組成
物を加えた。
実施例VII 損傷されたかまたは病気になった組織を処置するために
有効な局所的に適用できるゲル組成物を下記の成分類を
用いて製造した。部数 成分類 20% 共重合体 1%mg/ml ヘパリン 1重量% リドカイン 78% 水 この実施例における共重合体は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 疎水性基(C3H6O)の分子量は約4000ダルトンであり、
そして化合物の合計分子量は約13,500ダルトンである] を有している。
実施例VIII 実施例VIIの組成物を背中に第2度の火傷を有する患者
に投与した。組成物を注射器の中に入れた。組成物を火
傷の表面に滴下させることにより組成物をゆっくり適用
して、液体素生物を火傷の上でゲル化させた。深さが約
0.1cmのゲルを生成するのに充分な組成物を加えた。
実施例IX 火傷を処置するために有効な局所的に適用できるゲル組
成物を下記の成分類を用いて製造した。部数 成分類 20% 共重合体 5% デルマタン 75% 水 この実施例における共重合体(ポロキサマー407、BASF
コーポレーション、パルシッパニー、ニュージャージー
州)は下記の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 疎水性基(C3H6O)の分子量は約4000ダルトンであり、
そして化合物の合計分子量は約13,500ダルトンである] を有している。
熱的に損傷された組織の処置における局所的に適用でき
るゲル組成物の効果を分裂厚さの火傷のモルモットモデ
ルで研究した。深く麻酔をかけられた無毛のモルモット
に、5cm2の80gの金属プローブ(80℃に加熱)を背中に
正確に5秒間置くことにより熱的な組織損傷を与えた。
火傷の30分後に、動物を処置しないか(対照)、デルマ
タンなしのポロキサマー407の20%ゲルで処置するか、
または20%ポロキサマー407および5%硫酸デルマタン
(サイエンティフィック・プロテイン・ラボス、ウァー
ナキー、ワシントン州)で処置した。処置した動物には
火傷の0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、24、2
8、32および48時間後に0.5mlの適当な試験製品を適用し
た。全ての動物を火傷後の種々の間隔において損傷部
分、皮膚の厚さおよび紅斑に関して評価した。組織学的
切片は、皮膚の厚さにおける減少が表在性真皮の新しい
コラーゲン生成(瘢痕)における減少と関連しているこ
とを資得した。
傷の痙縮に対して局所的に適用できるゲル組成物の効果
を表IIIに示す。火傷直後の傷周囲における入れ墨され
た点の間の距離を測定することにより、火傷の傷を測定
した。データは、ヘパリンおよび共重合体の組み合わせ
が24および72時間において痙縮に対して相当な効果を有
することを明らかに示している。
火傷モデルにおける皮膚の厚さに対する局所的に適用で
きるゲル組成物の効果は表IVに示されている。ポロキサ
マー/デルマタン処置された動物は、ポロキサマーだけ
で処置された動物または対照動物と比べた時に、少ない
皮膚の厚さを有していた。これは特に火傷の1日後にそ
うであった。
火傷モデルにおける紅斑に対する局所的に適用できるゲ
ル組成物の効果は表Vに示されている。紅斑がほとんど
または全くない0から最大の紅斑に対する3までに目盛
りが付けられている。表Vからわかるように、ポロキサ
マー/デルタマン組み合わせで処置された動物はポロキ
サマーだけで処置されたかまたは処置されていない動物
より小さい紅斑がを有していた。
もちろん、前記事項は本発明の好適態様にのみ関連して
いること並びに添付されている請求の範囲に示されてい
る本発明の精神および範囲から逸脱しない限り多数の改
変または変更を行えることは理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−132119(JP,A) 特開 昭60−222425(JP,A) 特開 昭61−28503(JP,A) 特開 昭63−54328(JP,A) 米国特許4711780(US,A)

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.下記の式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 aはC3H6Oにより表される疎水性基が2250−6000ダルト
    ンの間の分子量を有するような整数であり、そしてbは
    C2H4Oにより表される親水性部分が共重合体の50−90重
    量%を構成するような整数である] を有するポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブ
    ロック共重合体、および b.有効量の硫酸デルマタン の溶液を含んでなる、損傷されたかまたは病気になった
    組織を局所的に処置するための組成物。
  2. 【請求項2】C3H6Oにより表される疎水性基が2750ダル
    トンに等しいか、それ以上で4000ダルトンに等しいか、
    それ以下の平均分子量を有する、請求の範囲1に記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】C3H6Oにより表される疎水性基が4000ダル
    トンの平均分子量を有する、請求の範囲2に記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】さらに抗微生物剤化合物も含んでいる、請
    求の範囲1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】抗微生物剤化合物が抗バクテリア剤化合物
    である、請求の範囲4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】抗微生物剤化合物が抗菌・抗カビ剤化合物
    である、請求の範囲4に記載の組成物。
  7. 【請求項7】さらに抗炎症剤も含んでいる、請求の範囲
    1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】さらに成長因子も含んでいる、請求の範囲
    1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】さらに麻酔剤も含んでいる、請求の範囲1
    に記載の組成物。
  10. 【請求項10】病気になったかまたは損傷された組織を
    有する人を除く動物に a.下記の式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 aはC3H6Oにより表される疎水性基が2250−6000ダルト
    ンの間の分子量を有するような整数であり、そしてbは
    C2H4Oにより表される親水性部分が共重合体の50重量%
    に等しいか、それ以上で90重量%に等しいか、それ以下
    を構成するような整数である] を有するポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブ
    ロック共重合体、および b.有効量の酸ムコ多糖 を含有している水溶液を局所的に投与する工程を含んで
    なる、人を除く動物の損傷された組織の処置方法。
  11. 【請求項11】酸ムコ多糖がヘパリン、硫酸ヘパラン、
    ヘパリノイド類、硫酸デルマタン、多硫酸ペントサン、
    硫酸コンドロイタンおよびヒアルウロン酸からなる群か
    ら選択される、請求の範囲10に記載の方法。
  12. 【請求項12】酸ムコ多糖がヘパリンである、請求の範
    囲11に記載の方法。
  13. 【請求項13】酸ムコ多糖が硫酸デルマタンである、請
    求の範囲11に記載の方法。
  14. 【請求項14】酸ムコ多糖が最少の抗凝固剤活性を有す
    る、請求の範囲10に記載の方法。
  15. 【請求項15】C3H6Oにより表される疎水性基が2750ダ
    ルトンに等しいか、それ以上で4000ダルトンに等しい
    か、それ以下の平均分子量を有する、請求の範囲10に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】C3H6Oにより表される疎水性基が4000ダ
    ルトンの平均分子量を有する、請求の範囲15に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】水溶液がさらに抗微生物剤化合物も含ん
    でいる、請求の範囲10に記載の方法。
  18. 【請求項18】抗微生物剤化合物が抗バクテリア剤化合
    物である、請求の範囲17に記載の方法。
  19. 【請求項19】抗微生物剤化合物が抗菌・抗カビ剤化合
    物である、請求の範囲17に記載の方法。
  20. 【請求項20】水溶液がさらに抗炎症剤も含んでいる、
    請求の範囲10に記載の方法。
  21. 【請求項21】水溶液がさらに麻酔剤も含んでいる、請
    求の範囲10に記載の方法。
  22. 【請求項22】火傷を有する人を除く動物に a.下記の式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH [式中、 aはC3H6Oにより表される疎水性基が2250−6000ダルト
    ンの間の分子量を有するような整数であり、そしてbは
    C2H4Oにより表される親水性部分が共重合体の50重量%
    に等しいか、それ以上で90重量%に等しいか、それ以下
    を構成するような整数である] を有するポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブ
    ロック共重合体、および b.有効量の酸ムコ多糖 を含んでいる組成物を局所的に投与する工程を含んでな
    る、人を除く動物の火傷の処置方法。
  23. 【請求項23】酸ムコ多糖がヘパリン、硫酸ヘパリン、
    ヘパリノイド類、低分子量ヘパリン、硫酸デルマタン、
    多硫酸ペントサン、硫酸コンドロイチンおよびヒアルウ
    ロン酸からなる群から選択される、請求の範囲22に記載
    の方法。
  24. 【請求項24】酸ムコ多糖がヘパリンである、請求の範
    囲23に記載の方法。
  25. 【請求項25】酸ムコ多糖が硫酸デルマタンである、請
    求の範囲23に記載の方法。
  26. 【請求項26】酸ムコ多糖が最少の抗凝固剤活性を有す
    る、請求の範囲22に記載の方法。
  27. 【請求項27】C3H6Oにより表される疎水性基が2750ダ
    ルトンに等しいか、それ以上で4000ダルトンに等しい
    か、それ以下の平均分子量を有する、請求の範囲22に記
    載の方法。
  28. 【請求項28】C3H6Oにより表される疎水性基が4000ダ
    ルトンの平均分子量を有する、請求の範囲27に記載の方
    法。
  29. 【請求項29】組成物がさらに抗微生物剤化合物も含ん
    でいる、請求の範囲22に記載の方法。
  30. 【請求項30】抗微生物剤化合物が抗バクテリア剤化合
    物である、請求の範囲29に記載の方法。
  31. 【請求項31】抗微生物剤化合物が抗菌・抗カビ剤化合
    物である、請求の範囲29に記載の方法。
  32. 【請求項32】組成物がさらに抗炎症剤も含んでいる、
    請求の範囲22に記載の方法。
  33. 【請求項33】さらに麻酔剤も含んでいる、請求の範囲
    22に記載の方法。
  34. 【請求項34】病気になったかまたは損傷された組織を
    有する人を除く動物に硫酸デルマタンと薬学的に許容可
    能な局所的担体を含有している組成物を局所的に投与す
    る工程を含んでなる、人を除く動物の損傷された組織の
    処置方法。
  35. 【請求項35】組成物がさらに抗バクテリア剤化合物も
    含んでいる、請求の範囲34に記載の方法。
  36. 【請求項36】組成物がさらに抗菌・抗カビ剤化合物も
    含んでいる、請求の範囲34に記載の方法。
  37. 【請求項37】組成物がさらに抗炎症剤化合物も含んで
    いる、請求の範囲34に記載の方法。
  38. 【請求項38】組成物中の硫酸デルマタンの濃度が10ミ
    リグラム/ミリリツトルに等しいか、それ以上あるいは
    100ミリグラム/ミリリツトルに等しいか、それ以下で
    ある、請求の範囲34に記載の方法。
  39. 【請求項39】組成物中の硫酸デルマタンの濃度が25ミ
    リグラム/ミリリツトルに等しいか、それ以上あるいは
    75ミリグラム/ミリリツトルに等しいか、それ以下であ
    る、請求の範囲34に記載の方法。
  40. 【請求項40】組成物中の硫酸デルマタンの濃度が50ミ
    リグラム/ミリリツトルである、請求の範囲34に記載の
    方法。
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