JPH0776401B2 - 超弾性合金材料及び超弾性素子 - Google Patents
超弾性合金材料及び超弾性素子Info
- Publication number
- JPH0776401B2 JPH0776401B2 JP63092668A JP9266888A JPH0776401B2 JP H0776401 B2 JPH0776401 B2 JP H0776401B2 JP 63092668 A JP63092668 A JP 63092668A JP 9266888 A JP9266888 A JP 9266888A JP H0776401 B2 JPH0776401 B2 JP H0776401B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superelastic
- alloy material
- temperature
- alloy
- tini
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加工性の優れた安価な超弾性バネ等に用いら
れる超弾性合金材料及び超弾性素子に関するものであ
る。
れる超弾性合金材料及び超弾性素子に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 一般に、TiNi合金が熱弾性型マルテンサイト変態の逆変
態に付随して顕著な形状記憶効果、および擬弾性効果を
示すことはよく知られている。
態に付随して顕著な形状記憶効果、および擬弾性効果を
示すことはよく知られている。
TiNi合金をヒステリシスの小さな形状記憶バネとして用
いる場合、冷間加工後400〜500℃で焼鈍し、冷間の加工
組織を残すことで中間相変態を利用することが知られて
いる。また擬弾性バネについても同様な方法が取られて
いる。
いる場合、冷間加工後400〜500℃で焼鈍し、冷間の加工
組織を残すことで中間相変態を利用することが知られて
いる。また擬弾性バネについても同様な方法が取られて
いる。
これらは、家電様アクチュエーター、歯列矯正線、ガイ
ドワイヤー、ブラジャー等への実用化が進められている
が、いずれも体温(約35℃)近傍で使用されるものであ
った。
ドワイヤー、ブラジャー等への実用化が進められている
が、いずれも体温(約35℃)近傍で使用されるものであ
った。
形状記憶合金を用いて室温(約20℃以下)とりわけ0℃
前後で作動するバネを得ようとする場合、TiNi2元合金
は500〜550℃の温度で短時間処理(5〜10分間)を必要
とする。この場合、処理時間が短いために、スプリング
・バックを無視できず、成型性に難点を有していた。ま
た、500℃を越えた熱処理条件では、冷間加工で与えら
れた加工組織が消えるために、ヒステリシスが大きくな
る難点を有している。
前後で作動するバネを得ようとする場合、TiNi2元合金
は500〜550℃の温度で短時間処理(5〜10分間)を必要
とする。この場合、処理時間が短いために、スプリング
・バックを無視できず、成型性に難点を有していた。ま
た、500℃を越えた熱処理条件では、冷間加工で与えら
れた加工組織が消えるために、ヒステリシスが大きくな
る難点を有している。
またO℃前後から擬弾性を示すバネは、400〜450℃で短
時間(5〜10分間)の処理によって得られる。しかし前
記と同様スプリングバックが大きくコイルバネの成型は
困難であった。
時間(5〜10分間)の処理によって得られる。しかし前
記と同様スプリングバックが大きくコイルバネの成型は
困難であった。
これらの難点を克服し、室温以下で作動する素子の製造
を可能にすることは、冷蔵庫、住宅用換気口、等のアク
チュエーター、自動車、衣料、医療等への擬弾性バネへ
の実用化にとって極めて重要なことである。
を可能にすることは、冷蔵庫、住宅用換気口、等のアク
チュエーター、自動車、衣料、医療等への擬弾性バネへ
の実用化にとって極めて重要なことである。
一方、このようなTiNi合金は、加工性が悪いことがよく
知られている。このTiNi合金は通常、熱間加工によって
直径約5〜10mmにされた後、冷間加工によって所定の寸
法に加工される。TiNi合金線は、加工硬化が激しいた
め、繰り返しの焼な孔を要する。このため、冷間加工に
要する費用はTiNi合金線のコストの大部分を占めてい
る。
知られている。このTiNi合金は通常、熱間加工によって
直径約5〜10mmにされた後、冷間加工によって所定の寸
法に加工される。TiNi合金線は、加工硬化が激しいた
め、繰り返しの焼な孔を要する。このため、冷間加工に
要する費用はTiNi合金線のコストの大部分を占めてい
る。
本発明の技術的課題は、これらの問題を解決し、室温以
下での超弾性特性を保持し、且つ、冷間加工性を改善し
た超弾性合金材料及び超弾性素子を提供することにあ
る。
下での超弾性特性を保持し、且つ、冷間加工性を改善し
た超弾性合金材料及び超弾性素子を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段〕 本発明によれば、44〜50at%(50は含まず)のNiと残部
が実質的にTiとよりなるTiNi合金であって、上記Tiの一
部を、0.5〜5at%の範囲内で、Feと置換してなり,1パス
当り30%以上の冷間加工性を有することを特徴とする超
弾性合金材料が得られる。
が実質的にTiとよりなるTiNi合金であって、上記Tiの一
部を、0.5〜5at%の範囲内で、Feと置換してなり,1パス
当り30%以上の冷間加工性を有することを特徴とする超
弾性合金材料が得られる。
更に本発明によれば、上記した超弾性合金材料を冷間加
工後、350℃〜600℃の範囲内の温度にて熱処理してなる
ことを特徴とする超弾性素子が得られる。
工後、350℃〜600℃の範囲内の温度にて熱処理してなる
ことを特徴とする超弾性素子が得られる。
本発明で、TiNi合金のFe成分の置換量を0.5〜5原子パ
ーセント(at%)としたのは、0.5at%未満ではFe添加
の効果が薄いためであり、5at%を越えると顕著な超弾
性が認められ難しくなることによっている。
ーセント(at%)としたのは、0.5at%未満ではFe添加
の効果が薄いためであり、5at%を越えると顕著な超弾
性が認められ難しくなることによっている。
またNiの下限を44原子パーセント(at%)としたのは、
TiNi合金はNiが低下するとともに、変態温度が上昇し、
室温以下での超弾性が得難くなる。同様なことはTiNiFe
合金に対しても云えるからである。
TiNi合金はNiが低下するとともに、変態温度が上昇し、
室温以下での超弾性が得難くなる。同様なことはTiNiFe
合金に対しても云えるからである。
熱処理温度を350〜600℃としたのは、350℃未満では、
十分な超弾性特性は得られず、600℃を越えると超弾性
特性は得られるが、曲げ伸し等の変形の繰り返しに弱く
なることによるためである。
十分な超弾性特性は得られず、600℃を越えると超弾性
特性は得られるが、曲げ伸し等の変形の繰り返しに弱く
なることによるためである。
本発明の実施例について説明する。
第1表は、本発明の実施例に係るTiNiFe超弾性合金材料
の加工特性及び超弾性素子の超弾性開始温度を示してい
る。
の加工特性及び超弾性素子の超弾性開始温度を示してい
る。
比較例として、Feを含有しないTiNi超弾性合金材料及び
超弾性素子の測定結果を併記した。
超弾性素子の測定結果を併記した。
この表において、冷間加工性の試験は、合金材料の試料
の1パスの加工率を20%、30%、40%、50%として行わ
れている。表中の○印は3回パスしても3回とも可、Δ
印は3回パスすると1乃至2回可、×印は3回パスする
と3回とも不可を示す。0.5at%以上のFeを含有してい
る試料(2〜5及び7〜10)は、1パスの加工率が50%
まて可能であった。これに対して、比較例に係る超弾性
合金材料試料(11〜13)では1パスの加工率が30%程度
が限度で、40%以上になると加工がやや難しいことが判
明した。ここで、やや難しいとは3回程度の加工性試験
で1乃至2回破断し、必ずしも加工できないことはない
が、実際の作業において、破断しやすいことは必ずしも
適当な加工法とは言えない。そして安全性からの見地か
らは、TiNi合金材料について、加工率30%以下に抑えら
れる。
の1パスの加工率を20%、30%、40%、50%として行わ
れている。表中の○印は3回パスしても3回とも可、Δ
印は3回パスすると1乃至2回可、×印は3回パスする
と3回とも不可を示す。0.5at%以上のFeを含有してい
る試料(2〜5及び7〜10)は、1パスの加工率が50%
まて可能であった。これに対して、比較例に係る超弾性
合金材料試料(11〜13)では1パスの加工率が30%程度
が限度で、40%以上になると加工がやや難しいことが判
明した。ここで、やや難しいとは3回程度の加工性試験
で1乃至2回破断し、必ずしも加工できないことはない
が、実際の作業において、破断しやすいことは必ずしも
適当な加工法とは言えない。そして安全性からの見地か
らは、TiNi合金材料について、加工率30%以下に抑えら
れる。
また、表1の超弾性開始温度は、実施例に係るTiNiFe超
弾性合金材料を冷間加工後、400℃で30分間熱処理、−2
0℃〜5℃毎に温度を上げ各温度での応力−ひずみ曲線
より測定された。
弾性合金材料を冷間加工後、400℃で30分間熱処理、−2
0℃〜5℃毎に温度を上げ各温度での応力−ひずみ曲線
より測定された。
比較例として、Feを含有しないTiNi超弾性合金材料の冷
間加工後の超弾性開始温度の測定結果を併記した。
間加工後の超弾性開始温度の測定結果を併記した。
この表より、Fe添加量の増加とともに超弾性を示す温度
は低下し、5at%添加した超弾性合金素子(試料4及び
9)は0℃以下であった。一方,比較例であるFeを7at
%添加した超弾性合金素子(試料5及び10)は、超弾性
特性は良好でなかった。
は低下し、5at%添加した超弾性合金素子(試料4及び
9)は0℃以下であった。一方,比較例であるFeを7at
%添加した超弾性合金素子(試料5及び10)は、超弾性
特性は良好でなかった。
尚、比較例(試料11〜13)は、室温以上の超弾性温度を
示した。
示した。
実施例に係る超弾性合金材料及び超弾性素子は次のよう
に製造された。
に製造された。
高周波真空溶解で第1表中に示した組成のTiNiFe合金を
それぞれ準備し、次に温度900℃にて2時間の均一化処
理後熱間ハンマー、熱間ロール、続いて冷間伸線により
径2.0mmまで加工し、超弾性合金線型材料(第1表中の
試料1〜10)を得た。
それぞれ準備し、次に温度900℃にて2時間の均一化処
理後熱間ハンマー、熱間ロール、続いて冷間伸線により
径2.0mmまで加工し、超弾性合金線型材料(第1表中の
試料1〜10)を得た。
この超弾性合金材料を、冷間加工し、350℃〜600℃範囲
内で熱処理を施すと、超弾性素子第1表中の超弾性開始
温度測定試料1〜10が形成される。また比較例に係る超
弾性合金材料及び弾性素子も実施例と同様な方法で製造
された。
内で熱処理を施すと、超弾性素子第1表中の超弾性開始
温度測定試料1〜10が形成される。また比較例に係る超
弾性合金材料及び弾性素子も実施例と同様な方法で製造
された。
以上説明したように、本発明によれば、冷間加工性が優
れ、加工コストを大巾に削減でき、且つ、室温以下での
超弾性特性を保持する超弾性合金材料及び超弾性素子の
提供が可能となる。
れ、加工コストを大巾に削減でき、且つ、室温以下での
超弾性特性を保持する超弾性合金材料及び超弾性素子の
提供が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−177346(JP,A) 特開 昭58−161746(JP,A) 特公 昭61−59390(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】44〜50at%(50は含まず)のNiと残部が実
質的にTiとよりなるTiNi合金であって,上記Tiの一部
を,0.5〜5at%の範囲内で,Feと置換してなり,1パス当り
30%以上の冷間加工性を有することを特徴とする超弾性
材料。 - 【請求項2】請求項1記載の超弾性合金材料を冷間加工
後,350〜600℃の範囲内の温度にて熱処理してなること
を特徴とする超弾性素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63092668A JPH0776401B2 (ja) | 1988-04-16 | 1988-04-16 | 超弾性合金材料及び超弾性素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63092668A JPH0776401B2 (ja) | 1988-04-16 | 1988-04-16 | 超弾性合金材料及び超弾性素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01268835A JPH01268835A (ja) | 1989-10-26 |
| JPH0776401B2 true JPH0776401B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=14060855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63092668A Expired - Lifetime JPH0776401B2 (ja) | 1988-04-16 | 1988-04-16 | 超弾性合金材料及び超弾性素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0776401B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006265680A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Toyohashi Univ Of Technology | 超弾性材料とその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58161746A (ja) * | 1982-03-19 | 1983-09-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 精密鋳造用ニツケル−チタン系合金 |
| JPS6159390A (ja) * | 1984-08-30 | 1986-03-26 | 東芝ライテック株式会社 | 表示装置 |
| JPH0689424B2 (ja) * | 1985-02-01 | 1994-11-09 | 住友電気工業株式会社 | 形状記憶合金、超弾性合金および防振合金 |
-
1988
- 1988-04-16 JP JP63092668A patent/JPH0776401B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01268835A (ja) | 1989-10-26 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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