Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JPH0778038B2 - L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JPH0778038B2 - L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法 - Google Patents

L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法

Info

Publication number
JPH0778038B2
JPH0778038B2 JP1008963A JP896389A JPH0778038B2 JP H0778038 B2 JPH0778038 B2 JP H0778038B2 JP 1008963 A JP1008963 A JP 1008963A JP 896389 A JP896389 A JP 896389A JP H0778038 B2 JPH0778038 B2 JP H0778038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
argininal
acetal
acid
lower alkyl
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1008963A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02191246A (ja
Inventor
義仁 阿部
顕生 橋本
健 長澤
勝昌 黒岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority to JP1008963A priority Critical patent/JPH0778038B2/ja
Publication of JPH02191246A publication Critical patent/JPH02191246A/ja
Priority to US07/755,527 priority patent/US5416238A/en
Publication of JPH0778038B2 publication Critical patent/JPH0778038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C279/00Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C279/04Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups having nitrogen atoms of guanidine groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton
    • C07C279/12Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups having nitrogen atoms of guanidine groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton being further substituted by nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C279/00Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C279/20Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups containing any of the groups, X being a hetero atom, Y being any atom, e.g. acylguanidines
    • C07C279/24Y being a hetero atom
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、式(I) [式中、Xはグアニジノ基の保護基を示し、Guはグアニ
ジン残基を示し、Rは低級アルキル基を示す] で表されるNG−保護−L−アルギニナールジ低級アルキ
ルアセタール及びその塩、並びに式(II) [式中、Rは低級アルキル基を示す] で表されるL−アルギニナールジ低級アルキルアセター
ル及びその塩、並びにこれらの製造法及びそれに用いる
合成中間体に関する。
本発明のNG−保護−L−アルギニナールジ低級アルキル
アセタール(I)及びL−アルギニナールジ低級アルキ
ルアセタール(II)は、各種プロテアーゼ阻害剤及び各
種プロテアーゼのアフイニテイークロマトグラフイーに
用いるリガンドの原料となる、N末端保護及び無保護ペ
プチジル−L−アルギニナールジ低級アルキルアセター
ルの原料として有用である。
[従来の技術] 梅沢ら(ザ・ジヤーナル・オブ・アンチバイオチクス、
22巻、283ページ(1969年))によりロイペプチンが見
い出され、その後、種々のペプチドアルデヒドがプロテ
アーゼ阻害剤として開発されてきている。しかし、その
中にあつて従来のN末端置換及び無置換ペプチジルアル
ギニナール類は、その側鎖にグアニジノ基を有するこ
と、ラセミ化しやすいこと、物理的に不安定なこと、溶
液状態で平衡状態にある化合物であるためDL分離困難で
あること等、合成上大きな問題が残されている。さら
に、その出発原料として期待されるNG−保護アルギニナ
ールアセタールは従来知られていない化合物で、それに
関連する化合物としてわずかにNG−無保護のアルギニナ
ールジブチルアセタールが知られているのみである。
特開昭59−227855によると、D,L−アルギニナールジブ
チルアセタールを得る方法として、L−ロイペプチン
(アセチル−L−ロイシル−L−ロイシル−L−アルギ
ニナール)をブタノール存在下ベンゼン中で還流してD,
L−ロイペプチンジブチルアセタール(アセチル−L−
ロイシル−L−ロイシル−D,L−アルギニナールジブチ
ルアセタール)とし、これにプロナーゼE (科研製薬
(株)製)を作用させることにより、D,L−アルギニナ
ールジブチルアセタールを得る方法が記載されている。
しかしこの方法では、アルギニナールジブチルアセター
ルはラセミ体としてしか得ることができない。
すなわち、NG−保護−L−アルギニナールアセタールは
もとより、NG−保護アルギニナールアセタール又はその
製造を記載する文献は今日まで何ら存在しなかつた。
また各種プロテアーゼ阻害剤として有用なペプチジル−
L−アルギニナールをラセミ体から分割して得る方法は
今日まで存在しなかつた。
さらにこの阻害剤の原料物質として期待されるNG−保護
−L−アルギニナールジ低級アルキルアセタールをラセ
ミ体から分割する方法が存在しなかつたことも真実であ
る。
[発明が解決しようとする課題] 特開昭59−227855に記載されたアルギニナールジブチル
アセタールの合成方法には次に示すような問題点があ
る。(1)出発原料であるL−ロイペプチンが高価であ
る。(2)L体が有用であるにも拘ず、L−ロイペプチ
ンより、D,L体のアルギニナールジブチルアセタールし
か得られない。(3)各ステツプの収率が低い。(4)
単離する方法が煩雑である。(5)D,L−アルギニナー
ルジブチルアセタールの混合物を光学分割することは困
難でその方法は現在まで知られていない。
また、この混合物を原料としてN末端保護及び無保護ペ
プチジル−L−アルギニナール類を合成する場合、例え
ばN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリル−D,L
−アルギニナールジブチルアセタールのように、そのジ
アステレオマー同士がシリカゲルを担体としたクロマト
グラフイーで分離可能な例もあるが、N−ベンジルオキ
シカルボニル−グリシル−D,L−アルギニナールのよう
に分離不可能であることも多い。
更に、一般にペプチジルアルギニナールは溶液中では平
衡状態にある化合物であり(ザ・ジヤーナル・オブ・ア
ンチバイオチクス、24巻、402ページ(1971)参照)、
N末端保護及び無保護ペプチジル−D,L−アルギニナー
ル類からのD体とL体の分離は今日まで不可能であつ
た。
したがつて、L−ロイペプチンより半合成して得られる
D,L−アルギニナールジ低級アルキルアセタールから
は、N末端保護及び無保護ペプチジル−L−アルギニナ
ール類及びそのジ低級アルキルアセタール類の製造は極
めて困難なことが多い。
しかして、本発明の目的は、N末端保護及び無保護ペプ
チジル−L−アルギニナールなどの原料として極めて有
用な式(I)で表されるNG−保護−L−アルギニナール
ジ低級アルキルアセタール及び式(II)で表されるL−
アルギニナールジ低級アルキルアセタール;並びにこれ
らの化合物の合成法であつて、これらを合成する際、
(1)出発原料の入手が容易なこと;(2)安価な試薬
を用い化学変換のみで合成可能なこと;(3)各ステツ
プの収率が良いこと;(4)単離する方法が簡便なこ
と;(5)99%以上がL体の化合物を得られること等の
種々の利点を有する合成法及びそれに用いる合成中間体
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 一般式(I) [式中、Xはグアニジノ基の保護基を示し、Guはグアニ
ジン残基を示し、Rは低級アルキル基を示す] で表されるNG−保護−L−アルギニナールジ低級アルキ
ルアセタール及びその塩; 一般式(II) [式中、Rは上記定義に同じ] で表わされるL−アルギニナールジ低級アルキルアセタ
ール及びその塩; 一般式(III) [式中、X及びGuは上記定義に同じであり、Yは酸を含
む溶媒で脱保護可能なアミノ保護基を示す] で表わされるL−アルギニナール誘導体を、無機又は有
機酸存在下、低級アルコールを含む溶媒中で反応させる
一般式(I)の化合物の製造法; 並びに一般式(III) [式中、X,Gu及びYは上記定義に同じ] で表わされるL−アルギニナール誘導体である。
一般式(I),(II)及び(III)のXは、例えばベン
ジルオキシカルボニル基、ジベンジルオキシカルボニル
基、ニトロ基、p−トルエンスルホニル基、その他グア
ニジノ基の一般的な保護基を示す。Guはグアニジン残基
を示し、具体的には などを示す。Rは、例えばメチル、エチル、ブチル、t
−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどの低級アルキル基を
示す。一般式(III)のYは、例えばt−ブチルオキシ
カルボニル基、t−アミルオキシカルボニル基、2−
(p−ビフエニル)イソプロピルオキシカルボニル基
等、酸を含む溶媒で脱保護可能な一般的なアミノ保護基
を示す。
一般式(I)及び(II)の化合物は塩であつてもよく、
このような塩としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝
酸などの無機酸、あるいはコハク酸、クエン酸、シユウ
酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸との酸付加塩
が挙げられる。
一般式(III)で表されるL−アルギニナール誘導体
は、例えば次のように合成される(以下、X,Gu,Yは上記
と同一の置換基を示す)。
即ち、まず、NG−X−L−アルギニンメチルエステル
(IV)のα−アミノ基を保護してNα−Y−NG−X−L
−アルギニンメチルエステル(V)とし、この化合物を
原料として、関らの方法(ケミカル・アンド・フアーマ
セテイカル・ブレタン、13巻、8号、995ページ(1965
年)参照)により、水素化ホウ素ナトリウムで還元して
α−Y−NG−X−L−アルギニノール(VI)を合成
後、これを無水ジメチルスルホキシド中でアミン存在
下、三酸化イオウ・ピリジン錯体を用いて酸化(ジヤー
ナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサエテイ、
89巻、21号、5505ページ(1967年)参照)を行ない化合
物(III)を得る。
また化合物(III)は、Nα−Y−NG−X−L−アルギ
ニン(VII)を分子内縮合させたNα−Y−NG−X−L
−アルギニンラクタム(VIII)を−10℃以下で水素化リ
チウムアルミニウムで還元しても合成することができ
る。
このようにして得られた化合物(III)を、酸の存在
下、相当する低級アルコール好ましくはC1〜C6、特に好
ましくはC4のアルコールを含む溶媒中で還流することに
より、アセタール化及びα−アミノ基の保護基の除去が
起こり、99%以上がL体である一般式(I)のNG−保護
−L−アルギニナールジ低級アルキルアセタールを合成
できる。さらにこの化合物からグアニジノ基の保護基
(X)を除去した、99%以上がL体である一般式(II)
のL−アルギニナールジ低級アルキルアセタールを得る
ことができる。
ここで酸は、塩酸、硫酸などの無機酸、あるいはp−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸を用
いることができ、特にp−トルエンスルホン酸が好まし
く、その当量は化合物(III)に対し、1〜5当量、好
ましくは2〜3当量を要する。またアセタール化の際、
生成する水を留去する必要から水と共沸する溶媒、例え
ばベンゼン、トルエンなどと、相当する低級アルコール
の混合溶媒を用いる方が好ましい。この時の還流時間は
30分〜8時間、好ましくは1〜2時間である。
一般式(I)の化合物のグアニジノ基の保護基(X)を
除去して一般式(II)の化合物を得るには、例えばエタ
ノール、n−ブタノールなどのアルコール溶媒中で、パ
ラジウム黒を添加して接触還元を行なえばよい。溶媒中
には塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸などの酸を加
えてもよく、この場合には、一般式(II)の化合物の酸
付加塩が得られる。
式(I)で表されるNG−保護−L−アルギニナールジ低
級アルキルアセタール及び式(II)で表されるL−アル
ギニナールジ低級アルキルアセタールの99%以上がL体
であることは、次のような方法で確認された。
石井らは、D,L−ロイペプチンジブチルアセタールから
調製したD,L−アルギニナールジブチルアセタールをN
−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリンとカツプリ
ングさせ、N−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリ
ル−D,L−アルギニナールジブチルアセタールを合成し
ている(ケミカル・アンド・フアーマセーテカル・ブレ
タン、34巻、4号(1986)参照)。このジアステレオマ
ーの混合物は、シリカゲルを担体とした薄層クロマトグ
ラフイーで、Rf値:0.65と0.56(n−ブタノール:酢酸
ブチル:酢酸:水=4:2:1:1(v/v))の坂口反応陽性の
スポツトを与え、それぞれN−ベンジルオキシカルボニ
ル−L−プロリル−L−アルギニナールジブチルアセタ
ール、N−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリル−
D−アルギニナールジブチルアセタールによるスポツト
と帰属されている。
本発明の一例として調製されるNG−保護−L−アルギニ
ナールジブチルアセタールから、グアニジノ保護基を除
去して得られるL−アルギニナールジブチルアセタール
を用い、同様な条件でN−ベンジルオキシカルボニル−
L−プロリル−L−アルギニナールジブチルアセタール
(上記と同条件の薄層クロマトグラフイーによるRf:0.6
5)を、また、D−アルギニンを原料にしてL−アルギ
ニナールジブチルアセタールと同様に調製されるD−ア
ルギニナールジブチルアセタールを用いて、N−ベンジ
ルオキシカルボニル−L−プロリル−D−アルギニナー
ルジブチルアセタール(同:0.56)を合成し、両者を高
速液体クロマトグラフイーで定量した。その結果、各々
の示すピーク面積の比較から本発明の製造法に基づいて
調製したL−アルギニナールジブチルアセタールは、99
%以上がL体であることが判明した。したがつて、その
原料であるNG−保護−L−アルギニナールジブチルアセ
タールについても、99%以上がL体であるといえる。
これに対し、特開昭59−227855に記載されるようなD,L
−ロイペプチンジブチルアセタールを合成する反応で
は、D−ロイペプチンジブチルアセタールも生成してし
まうため、これを酵素で切断して得られるアルギニナー
ルジブチルアセタールには、著しい量のD−アルギニナ
ールジブチルアセタールが含まれることになる。その結
果、得られるアルギニナールジブチルアセタールはDL体
となる。
かくして得られる本発明のNG−保護−L−アルギニナー
ルジ低級アルキルアセタール(I)及びL−アルギニナ
ールジ低級アルキルアセタール(II)は、各種プロテア
ーゼ阻害剤及び各種プロテアーゼのアフイニテイークロ
マトグラフイーに用いるリガンドの原料となる、N末端
保護及び無保護ペプチジル−L−アルギニナールジ低級
アルキルアセタールの原料として有用である。
これらN末端保護及び無保護ペプチジル−L−アルギニ
ナールジ低級アルキルアセタールを得るために、本発明
のNG−保護−L−アルギニナールジ低級アルキルアセタ
ール(I)またはL−アルギニナールジ低級アルキルア
セタール(II)にアミノ酸残基等を導入するには、ペプ
チド化学で一般的に使用されている方法、例えば、 (1) N−ヒドロキシサクシミド、P−ニトロフエノ
ール、ペンタクロロフエノールなどを用いる活性エステ
ル法; (2) ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジメチルア
ミノプロピルカルボジイミドなどを用いるカルボジイミ
ド法; (3) ジフエニルリン酸アジド、N−エトキシカルボ
ニル−2−エトキシジヒドロキノリンなどの縮合剤を用
いる方法; (4) クロルギ酸イソブチル、ピバリン酸クロリドな
どを用いる混合酸無水物法; (5) アジド法 などの方法を用いればよい。
以上のような方法によりアミノ酸等の残基を導入された
化合物は、再結晶やシリカゲルを担体としたカラムクロ
マトグラフイーにより精製される。さらに必要に応じ
て、ベンジルオキシカルボニル基などの保護基は、例え
ばメタノール等の溶媒中パラジウム黒などを用いる接触
還元で除去すればよい。
このようにして得られた化合物は、そのアセタール部位
を加水分解してアルデヒド基とすることにより、種々の
プテロアーゼ阻害剤とすることができる。
アセタールをアルデヒド基にするには、一般に加水分解
により行なうことができる。化合物が水に不溶の場合に
は、メタノール、エタノール、アセトン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミドのような水と混和する溶媒を
用い、塩酸、硫酸またはp−トルエンスルホン酸などを
用いて、10〜60℃、好ましくは25〜40℃で数時間反応さ
せればよい。この場合、用いる酸の濃度は特に限定され
ないが、0.3〜0.5規定になるように調整することが好ま
しい。シリカゲルを担体とした薄層クロマトグラフイー
で原料の消失が認められた後、過剰の酸は弱塩基交換樹
脂、例えばDowex WGRで除去した後、凍結乾燥等により
目的とする化合物の塩を得ることができる。
なお、最終生成物であるN末端保護及び無保護ペプチジ
ル−L−アルギニナールを得るために使用する原料とし
てNG−保護−L−アルギニナールジ低級アルキルアセタ
ール(I)を用いる場合、アルデヒド基の再生はグアニ
ジノ基の脱保護に先立つて行なつても、脱保護の後に行
なつてもよい。
[実施例] 以下に本発明を実施例により更に詳細に説明する。しか
しながらかかる実施例によつて本発明は何んら限定され
るものではない。
以下の実施例及び参考例における薄層クロマトグラフイ
ーのRf値の測定には、すべてメルク社製薄層板シリカゲ
ル60F254プレート(0.25mm)を使用した。
実施例1 NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニナールジ
チルアセタール (A) NG−X−L−アルギニンメチルエステルからの
合成 1. NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニンメ
チルエステル2塩酸塩 85.3g(0.20モル)のNα−t−ブチルオキシカルボニ
ル−NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニン
(ギユンターら、ツアイトシユリフト・フユーア・ケミ
ー、13巻、9号、344ページ、(1973年))に100mlの酢
酸を加え懸濁させ、この懸濁液を氷水で冷却し、攪拌し
ながら、400mlの2規定塩酸酢酸溶液を滴下した後、室
温で1時間攪拌を続けた。得られた反応液を約3のジ
エチルエーテル中に攪拌下注ぎ、生成した白色沈殿を濾
取、約2のジエチルエーテルで洗浄後、五酸化リン及
び水酸化カリウム存在下、真空乾燥し白色固体76.9gを
得た。
一方、150mlのメタノールを−10℃に冷却し、この温度
で攪拌しながら62.5gの塩化チオニルを滴下し、10分間
攪拌後、先に調製した白色固体57.2gを防湿下に加え、
室温に自然昇温させて一晩攪拌を続けた。反応液から溶
媒を減圧下に留去して得られた残渣を300mlのクロロホ
ルムに溶解し、この溶液を約3の酢酸エチル中に攪拌
下注ぎ、生成した白色固体を濾取、約1の酢酸エチル
で洗浄後、五酸化リン及び水酸化カリウム存在下、真空
乾燥して白色固体を得た。
収量:57.8g(97.5%) 融点:102〜105℃(発泡) ▲[α]26 D▼=+13゜(C=1、メタノール) Rf:0.39(n−ブタノール:酢酸:水=4:1:1) 2. Nα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジル
オキシカルボニル−L−アルギニンメチルエステル 39.5g(0.10モル)のNG−ベンジルオキシカルボニル−
L−アルギニンメチルエステル2塩酸塩(1)を200ml
の塩化メチレンに溶解した。溶液を0℃に冷却し、27.8
mlのトリエチルアミンを加えて10分間攪拌後、26.5gの
S−t−ブチルオキシカルボニル−4,6−ジメチル−2
−チオピリミジンを加え、一晩攪拌を続けた。得られた
反応液を、5%塩酸(100ml×3)、飽和食塩水(100ml
×1)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml×
3)、飽和食塩水(100ml×2)で順次洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。得
られた残渣を酢酸エチル及びジエチルエーテルから再結
晶し、結晶を濾取、真空乾燥して白色結晶を得た。
収量:25.8g(61.0%) 融点:62〜65℃(発泡) ▲[α]28 D▼:−8.0゜(C=1、メタノール) Rf:0.40(クロロホルム:メタノール=10:1) 3. Nα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジル
オキシカルボニル−L−アルギニノール 21.1gのNα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベン
ジルオキシカルボニル−L−アルギニンメチルエステル
(2)を500mlのメタノールに溶解した。一方、18.9gの
水素化ホウ素ナトリウムを100mlの水に溶解し、この溶
液を先に調製しておいたメタノール溶液に氷水で冷却攪
拌下滴下し、室温で4時間攪拌を続けた。シリカゲルを
担体とした薄層クロマトグラフイーで原料の消失を確認
後、気体が発生しなくなるまで酢酸を加え、この溶液か
ら溶媒を減圧下に留去した。残渣に750mlの酢酸エチル
及び50mlの水を加え抽出し、酢酸エチル層を5%塩酸
(200ml×2)、飽和食塩水(200ml×1)、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(200ml×2)、飽和食塩水(200ml
×2)で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣を、クロロホル
ム、酢酸エチル及びジエチルエーテルから再結晶し、結
晶を濾取、真空乾燥して白色結晶を得た。
収量:16.2g(82.0%) 融点:76〜78℃ ▲[α]28 D▼:−6.0゜(C=1、メタノール) Rf:0.42(n−ブタノール:酢酸ブチル:酢酸:水=8:
8:1:1) 4. Nα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジル
オキシカルボニル−L−アルギニノール 12.73gの三酸化イオウ・ピリジン錯体を窒素雰囲気下80
mlの無水ジメチルスルホキシドに溶解した。一方、7.89
gのNα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジル
オキシカルボニル−L−アルギニノール(3)を窒素雰
囲気下、80mlの無水ジメチルスルホキシドに溶解し、溶
液を18℃に冷却、次いでこの温度で攪拌しながら、11.2
mlのトリエチルアミン、さらに先に調製しておいた三酸
化イオウ・ピリジン錯体溶液を加え、20分間攪拌を続け
た。得られた反応液を800mlの冷水中に注ぐと懸濁し
た。この懸濁液に500mlの酢酸エチル及び食塩を加えて
抽出し、酢酸エチル層を10%クエン酸水溶液(200ml×
2)、飽和食塩水(200ml×1)、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(200ml×2)、飽和食塩水(200ml×2)で
順次洗浄した。溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をジエチルエーテ
ルに溶解し、n−ヘキサンを加えて結晶化させた。この
結晶を濾取、真空乾燥し白色結晶を得た。
収量:5.2g(66%) 融点:80〜84℃(発泡) ▲[α]28 D▼:+17゜(C=1、ジメチルホルムアミ
ド) Rf:0.52(クロロホルム:メタノール:酢酸:水=80:2
0:2.5:5) C19H28N4O5(392.46)に対する元素分析 理論値 C:58.15% H:7.19% N:14.28% 実測値 C:58.04% H:7.46% N:13.98% 5.NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニナール
ジブチルアセタール 3.92gのNα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベン
ジルオキシカルボニル−L−アルギニナール(4)及び
3.99gのp−トルエンスルホン酸.1水和物を25mlのn−
ブタノール及び100mlのベンゼンに溶解した。この溶液
を加熱し、ジーン・スタークの装置を用いて生成する水
を共沸させて除きながら1時間還流させた。反応液から
溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を100mlの酢酸エ
チルに溶解、50mlの水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、再び溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカ
ゲルを担体としたカラムクロマトグラフイーに附し、ク
ロロホルム:メタノール=15:1(v/v)で展開、Rf:0.51
(n−ブタノール:酢酸ブチル:酢酸:水=4:2:1:1)
のニンヒドリン反応陽性画分を減圧下に濃縮した。この
残渣を100mlのジエチルエーテルに溶解し、溶液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml×3)、飽和食塩水
(50ml×2)で順次洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下に留去した。濃縮物をジエチルエーテ
ル及びn−ヘキサンから再結晶し、結晶を濾取、減圧乾
燥して白色結晶を得た。
収量:2.25g(53%) 融点:69〜70℃ ▲[α]28 D▼:+6.5゜(C=1、酢酸) Rf:0.51(n−ブタノール:酢酸ブチル:酢酸:水=4:
2:1:1) C22H38N4O4・1/2H2O(431.58)に対する元素分析 理論値 C:61.23% H:9.11% N:12.98% 実測値 C:61.31% H:9.18% N:13.14% (B) Nα−Y−NG−X−L−アルギニンラクタムか
らの合成 1. Nα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジル
オキシカルボニル−L−アルギニンラクタム 213.2g(0.50モル)のNα−t−ブチルオキシカルボニ
ル−NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニン及
び57.5g(0.50モル)のN−ヒドロキシサクシミドを1
のテトラヒドロフランに溶解した。溶液を0℃に冷却
し、次いでこの温度で攪拌しながら、103.2g(0.50モ
ル)のジシクロヘキシルカルボジイミドを500mlのテト
ラヒドロフランに溶解した溶液を添加し、室温に自然昇
温させて一晩攪拌を続けた。生成したジシクロヘキシル
尿素を濾去し、濾液を3.5の氷水中に注いで析出した
結晶を濾取、この結晶を300mlの冷水で洗浄後、五酸化
リンの存在下真空乾燥し、白色結晶を得た。
収量:187.0g(96%) 融点:164〜165℃ ▲[α]26 D▼:−25゜(C=1、テトラヒドロフラ
ン) Rf:0.67(クロロホルム:メタノール=30:1、v/v) C19H26N4O5(390.44)に対する元素分析 理論値 C:58.45% H:6.71% N:14.35% 実測値 C:58.29% H:6.88% N:14.06% 2. Nα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジル
オキシカルボニル−L−アルギニナール 117.1g(0.30モル)のNα−t−ブチルオキシカルボニ
ル−NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニンラ
クタム(1)を1.5の無水テトラヒドロフランに溶解
した。溶液を−30℃に冷却し、次いでこの温度で攪拌し
ながら、11.4gの水素化リチウムアルミニウムを750mlの
無水テトラヒドロフランに溶解した溶液を−30℃で滴下
し、滴下終了後、−30℃で1時間攪拌を続けた。得られ
た溶液に、冷却下1規定硫酸を加えpH2〜3とし、ここ
へ2の水を加えて希釈し、1.5のn−ヘキサンで2
回抽出後、水性テトラヒドロフラン相から1.5の塩化
メチレンで2回抽出した。この塩化メチレン相を水(30
0ml×2)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(300ml×
2)、水(300ml×2)で順次洗浄後、溶液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。得ら
れた残渣を250mlのジエチルエーテルに溶解し、この溶
液を2のn−ヘキサン中に注いで結晶化させた。結晶
を濾取、真空乾燥し、白色結晶を得た。
収量:92.1g(78.2%) 3. NG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニナー
ルジブチルアセタール Nα−t−ブチルオキシカルボニル−NG−ベンジルオキ
シカルボニル−L−アルギニナール(2)を用いて
(A)の5と同様にしてNG−ベンジルオキシカルボニル
−L−アルギニナールジブチルアセタールを得た。
実施例2 L−アルギニナールジブチルアセタール塩酸
塩 1.27gのNG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニ
ナールジブチルアセタール(実施例1の(A)5)を30
mlのn−ブタノールに溶解し、1.12mlの2.7規定塩酸ジ
オキサン溶液を加え、0.5gのパラジウム黒を添加し、接
触還元を行なつた。シリカゲルを担体とした薄層クロマ
トグラフイーで原料の消失を確認後、パラジウム黒を濾
去、濾液から溶媒を減圧下に留去して得られた濃縮物
を、塩化メチレン及び酢酸エチルから再結晶した。結晶
を濾取、真空乾燥し、白色結晶を得た。
収量:0.87g(89%) 融点:127〜128℃ ▲[α]28 D▼:+12.5゜(C=0.8、酢酸) Rf:0.51(n−ブタノール:酢酸ブチル:酢酸:水=2:
1:1:1) C14H33N4O2Cl・1/2H2O(333.91)に対する元素分析 理論値 C:50.36% H:10.26% N:16.78% 実測値 C:50.53% H:10.60% N:16.70% MS:m/z 289(MH+) 実施例3 L−アルギニナールジブチルアセタール硫酸
塩 0.21gのNG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニ
ナールジブチルアセタール(実施例1の(A)5)を7.
5mlのn−ブタノールに溶解し、0.25mlの2規定硫酸を
含むn−ブタノール溶液を加え、0.5gのパラジウム黒を
添加して接触還元を行なつた。シリカゲルを担体とした
薄層クロマトグラフイーで原料の消失を確認後、10mlの
メタノールを加えてパラジウム黒を濾去、濾液から溶媒
を減圧下に留去して得られた濃縮物にジエチルエーテル
を加え、結晶を濾取、真空乾燥し白色結晶を得た。
収量:0.11g(65%) 融点:193〜196℃(分解) (▲[α]26 D▼:+7.0゜(C=1、酢酸)) Rf:0.51(n−ブタノール:酢酸ブチル:酢酸:水=2:
1:1:1) MS:m/z 289(MH+) 実施例4 L−アルギニナールジブチルアセタール 0.42gのNG−ベンジルオキシカルボニル−L−アルギニ
ナールジブチルアセタール(実施例1の(A)5)を15
mlのn−ブタノールに溶解し、0.5gのパラジウム黒を添
加して接触還元を行なつた。実施例1の(B)2と同様
に後処理し、ジクロロメタン、エーテル及びn−ヘキサ
ンより再結晶し、白色結晶を得た。
収量:0.20g(69%) 融点:80〜82℃ (▲[α]26 D▼:+7.0゜(C=1、酢酸)) Rf:0.51(n−ブタノール:酢酸ブチル:酢酸:水=2:
1:1:1) MS:m/z 289(MH+) 実施例5 L−アルギニナールジブチルアセタール・塩
酸塩の光学純度の測定 石井らの、N−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリ
ル−D,L−アルギニナールジブチルアセタールの合成の
報文(前出)を参考に、L−アルギニナールジブチルア
セタール・塩酸塩(実施例2)とN−ベンジルオキシカ
ルボニル−L−プロリル−N−ヒドロキシサクシミドエ
ステルから、N−ベンジルオキシカルボニル−L−プロ
リル−L−アルギニナールジブチルアセタール(以下、
L体(V)と略す)を得た(Rf:0.65:n−ブタノール:
酢酸ブチル:酢酸:水=4:2:1:1)。一方、D−アルギ
ニン((株)ペプチド研究所製)を用いて、実施例1の
(A)1〜5及び実施例2と同様にして合成したD−ア
ルギニナールジブチルアセタール塩酸塩から、N−ベン
ジルオキシカルボニル−L−プロリル−D−アルギニナ
ールジブチルアセタール(以下、D体(VI)と略す)を
得た(Rf:0.56、前記と同条件)。
このようにして合成された化合物は、石井らの方法に準
じ、高速液体クロマトグラフイー(カラム;YMC AM−30
3 ODS(山村化学研究所(株)製)、移動層;0.05M リ
ン酸二水素ナトリウム水溶液:アセトニトリル:メタノ
ール=60:40:9、流速;1.0ml/分、測定波長;205nm)で分
析した。L体(V)、及びD体(VI)はそれぞれ28.3
分、33.2分の保持時間を有するピークを示して溶離され
た。カツプリング反応後、未精製のL体(V)について
測定しても、D体(VI)に相当するピークの面積はL体
(V)に相当する面積の1%以下であつた。したがつ
て、実施例2で合成されたL−アルギニナールジブチル
アセタール塩酸塩の99%以上はL体である。
参考例1 D,L−ロイペプチンジブチルアセタール硫酸
塩 0.20g(0.4ミリモル)のロイペプチン硫酸塩((株)ペ
プチド研究所製)を5mlのブタノール、及び10mlのベン
ゼンを含む混合溶媒に溶解し、次にこの溶液にp−トル
エンスルホン酸水和物0.02gを加えて、6時間加熱還流
させた。得られた混合物を減圧下に濃縮し、この残渣に
酢酸エチル及びエチルエーテルを加えて生成した沈殿を
濾取した後、真空乾燥してD,L−ロイペプチンジブチル
アセタール硫酸塩を含む白色固体0.22gを得た。
このアセタール混合物を、実施例5と同条件下の高速液
体クロマトグラフイーで定量したところ、D体とL体の
示すピークの面積比は約1:2であつた。
参考例2 L−ロイペプチンの合成 2.65gのN−ベンジルオキシカルボニル−L−ロイシン
を25mlのジメチルホルムアミドに溶解し、−15℃に冷
却、この温度で攪拌している溶液に、1.10mlのN−メチ
ルモルホリン、次いで1.37mlのクロルギ酸イソブチルを
加え、−15℃で5分間攪拌した。一方、3.25gのL−ア
ルギニナールジブチルアセタール・塩酸塩(実施例2)
を30mlのジメチルホルムアミドに溶解し、この溶液に0
℃で1.40mlのトリエチルアミンを加えた溶液を別に調製
した。先に調製しておいた混合酸無水物懸濁液に、得ら
れた溶液を−10℃で滴下し、この温度で1時間、次いで
0℃で1時間攪拌を続けた。得られた反応液を減圧下に
濃縮し、この残渣を100mlのクロロホルムに溶解させ
た。この溶液を、10%クエン酸水溶液(30ml×2)、飽
和食塩水(30ml×1)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
(30ml×2)、飽和食塩水(30ml×2)で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルを担体としたカラムクロ
マトグラフイーに附し、クロロホルム:メタノール=2
0:1(v/v)で展開した。Rf:0.48(実施例1の(A)4
と同条件)の坂口反応陽性画分を減圧下に濃縮し、N−
ベンジルオキシカルボニル−L−ロイシル−L−アルギ
ニナールジブチルアセタール3.73gを得た。
得られたN−ベンジルオキシカルボニル−L−ロイシル
−L−アルギニナール3.73gを100mlのメタノールに溶解
し、窒素雰囲気下に1gのパラジウム黒を加え、室温で2
時間接触還元した。パラジウム黒を濾去後、濾液を減圧
下に濃縮し、L−ロイシン−L−アルギニナールジブチ
ルアセタール2.75gを得た。
得られたL−ロイシル−L−アルギニナールジブチルア
セタール2.75gを、上記と同様に混合酸無水物法により
N−ベンジルオキシカルボニル−L−ロイシンとカツプ
リングさせた後、接触還元して、L−ロイシル−L−ロ
イシル−L−アルギニナールジブチルアセタールを得
た。
得られたL−ロイシル−L−ロイシル−L−アルギニナ
ールジブチルアセタール0.32gを10mlのジメチルホルム
アミドに溶解後、10mlの水、及び2.05gの1−アセチル
イミダゾールを加え、さらにトリエチルアミンを加えて
溶液のpHを8〜9とし、3日間攪拌を続けた。反応液か
ら溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をシリカゲルを
担体としたカラムクロマトグラフイーに附し、クロロホ
ルム:メタノール:酢酸:水=80:10:2.5:5で展開し
た。Rf:0.35(実施例1の(A)4と同条件)の坂口反
応陽性画分を減圧下に濃縮して、N−アセチル−L−ロ
イシル−L−ロイシル−L−アルギニナールジブチルア
セタール(L−ロイペプチンジブチルアセタール)0.14
gを得た。
このアセタールを、実施例5と同条件下の高速液体クロ
マトグラフイーで定量したところ、参考例1とは異な
り、N−アセチル−L−ロイシル−L−ロイシル−D−
アルギニナールジブチルアセタール(D−ロイペプチン
ジブチルアセタール)は含まれていなかつた。
得られたL−ロイペプチンジブチルアセタール0.12g
を、15mlの1規定塩酸、及び30mlのアセトニトリルを含
む混合溶媒に溶解後、37℃で2時間加温して得られた反
応液に、弱塩基性イオン交換樹脂Dowex WGR(ダウエツ
クス社製)を加え、pH4.8とした。樹脂を濾去後、濾液
からアセトニトリルを減圧下に留去して得られた溶液を
凍結乾燥し、L−ロイペプチン38mgを得た。
このようにして合成されたL−ロイペプチンは、市販の
ロイペプチン((株)ペプチド研究所製)とシリカゲル
を担体とした薄層クロマトグラフイーで同一のスポツト
(Rf:0.5〜0.65;n−ブタノール:酢酸:水=4:1:1)を
示した。また、特願昭62−274896号に記載される方法に
従つて測定した、合成基質を用いたプラスミン活性の50
%阻害濃度(IC50)も一致した。
[発明の効果] 参考例2に示したように、本発明のNG−保護及び無保護
L−アルギニナールジ低級アルキルアセタールを原料と
することにより、通常のペプチド化学の手法を用いてア
ミノ酸やペプチドと直接反応させた後、アセタール部位
を加水分解することにより、所望のアミノ酸配列を有す
るL−アルギニナール誘導体を得ることができる。
したがつて本発明は、光学分割を要さずに各種プロテア
ーゼ阻害剤として有用なL−アルギニナール誘導体を合
成することができる、すぐれた原料及びその製造法を提
示するものである。
以上に詳述した本発明の内容を要約すると次の通りであ
る。
(1) 一般式(I)のNG−保護−L−アルギニナ−ル
ジ低級アルキルアセタール及びその塩。
(2) 一般式(II)のL−アルギニナールジ低級アル
キルアセタール及びその塩。
(3) 一般式(III)のL−アルギニナール誘導体
を、無機又は有機酸存在下、低級アルコールを含む溶媒
中で反応させる一般式(I)の化合物及びその塩の製造
法。
(4) 一般式(III)のL−アルギニナール誘導体。
(5) 一般式(I)のグアニジノ基の保護基を接触還
元により除去する一般式(II)の化合物及びその塩の製
造法。
(6) L体を99%以上含む一般式(I)の化合物及び
その塩。
(7) L体を99%以上含む一般式(II)の化合物及び
その塩。
(8) 一般式(II)のL−アルギニナールジ低級アル
キルアセタール又はその塩にアミノ酸をカツプリングす
るN末端保護及び無保護ペプチジル−L−アルギニナー
ル類の製造法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、Xはグアニジノ基の保護基を示し、Guはグアニ
    ジン残基を示し、Rは低級アルキル基を示す〕 で表されるNG−保護−L−アルギニナールジ低級アルキ
    ルアセタール及びその塩の製造法であって、 一般式(III) 〔式中、Xはグアニジノ基の保護基を示し、Guはグアニ
    ジン残基を示し、Yは酸を含む溶媒で脱保護可能なアミ
    ノ保護基を示す〕 で表されるL−アルギニナール誘導体を、無機又は有機
    酸存在下、低級アルコールを含む溶媒中で反応させるこ
    とを特徴とする上記製造法。
  2. 【請求項2】一般式(III) 〔式中、Xはグアニジノ基の保護基を示し、Guはグアニ
    ジン残基を示し、Yは酸を含む溶媒で脱保護可能なアミ
    ノ保護基を示す〕 で表されるL−アルギニナール誘導体。
JP1008963A 1989-01-18 1989-01-18 L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法 Expired - Fee Related JPH0778038B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1008963A JPH0778038B2 (ja) 1989-01-18 1989-01-18 L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法
US07/755,527 US5416238A (en) 1989-01-18 1991-09-05 L-argininal acetal derivatives and a process for production thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1008963A JPH0778038B2 (ja) 1989-01-18 1989-01-18 L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02191246A JPH02191246A (ja) 1990-07-27
JPH0778038B2 true JPH0778038B2 (ja) 1995-08-23

Family

ID=11707330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1008963A Expired - Fee Related JPH0778038B2 (ja) 1989-01-18 1989-01-18 L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5416238A (ja)
JP (1) JPH0778038B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2115695A (en) * 1994-03-10 1995-09-25 G.D. Searle & Co. L-n6-(1-iminoethyl)lysine derivatives useful as nitric oxide synthase inhibitors

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL6503019A (ja) * 1965-03-10 1966-09-12
DE3040993A1 (de) * 1980-10-31 1982-06-16 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Salze von n-substituierten guanidinen, ihre herstellung und verwendung als antimikrobielle substanzen
US4499067A (en) * 1982-08-26 1985-02-12 Johnson & Johnson Products, Inc. Oral compositions comprising NG -acyl derivatives of arginine
JPS59227855A (ja) * 1983-06-08 1984-12-21 Nippon Kayaku Co Ltd アルギニナ−ルジ低級アルキルアセタ−ル
FR2669927B1 (fr) * 1990-11-29 1994-04-08 Adir Cie Nouveaux derives de guanidine, leur procede de preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent.

Also Published As

Publication number Publication date
US5416238A (en) 1995-05-16
JPH02191246A (ja) 1990-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4857656A (en) Active esters used for production of esters or amides and process for producing esters or amides
JPH0196194A (ja) グルタミン誘導体の製造方法
CA1117136A (en) Peptides and acid addition salts thereof
US5886046A (en) Dicarbonyl-containing compounds
CN1087349C (zh) N-乙酰基-(L)-4-氰基苯丙氨酸Ac-(L)-Phe(4-CN)-OH与N-乙酰基-(L)-对脒基苯丙氨酸-环己基甘氨酸-β-(3-N-甲基吡啶鎓)-丙氨酸AC-(L)-PAPh-chg-PaIMe(3)-NH2的新颖的制备方法
EP0152872A1 (en) Arginyl-3-carboxy-4-hydroxyanilide and their use
EP0285992B1 (en) Crystalline quinapril and a process for producing the same
JPH0778038B2 (ja) L―アルギニナールジ低級アルキルアセタールの製造法
EP0665229B1 (en) Process for the production of nucleic acid base derivatives
JPH0558629B2 (ja)
US5216125A (en) Active ester used for production of acylated amino acids
KR100708581B1 (ko) 리토나비르의 합성 방법
EP0555479A1 (en) Epoxysuccinamic acid derivative
US3891692A (en) N-(cyclopropylalkoxycarbonyl)amino acids
JPH078855B2 (ja) スルホニウム化合物
US5212287A (en) Pentapeptide synthesis
KR100273765B1 (ko) N-(4-피페리딘)벤즈아미드의 제조방법과 그 중간체인 새로운활성티오에스테르 및 그 제조방법
KR960009267B1 (ko) 프롤린유도체의 제조방법
KR900004218B1 (ko) 아미노글리코사이드계 항생물질 유도체의 제조방법
JP3005072B2 (ja) セファロスポリン誘導体の製法
JPH06220031A (ja) ペプチド誘導体またはその塩の製造法
JPH01226869A (ja) スルホニウム化合物の製造方法
HK1017384B (en) NOVEL PROCESS FOR PREPARING N-ACETYL(L)-4-CYANOPHENYLALANINE AC-(L)-PHE(4-CN)-OH AND N-ACETYL-(L)-P-AMIDINOPHENYLALANINE-CYCLOHEXYLGLYCINE-β-(3-N-METHYLPYRIDINIUM)-ALANINE AC(L)-PAPH-CHG-PALME(3)-NH2
JPH04312570A (ja) アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法
WO2002048103A1 (en) Process for preparing active esters

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees