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JPH0783643B2 - 乗用型トラクタの作業機位置制御装置 - Google Patents
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JPH0783643B2 - 乗用型トラクタの作業機位置制御装置 - Google Patents

乗用型トラクタの作業機位置制御装置

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JPH0783643B2
JPH0783643B2 JP28313588A JP28313588A JPH0783643B2 JP H0783643 B2 JPH0783643 B2 JP H0783643B2 JP 28313588 A JP28313588 A JP 28313588A JP 28313588 A JP28313588 A JP 28313588A JP H0783643 B2 JPH0783643 B2 JP H0783643B2
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hydraulic
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清富 前坂
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、乗用型トラクタに昇降可能に連結される作業
機の昇降位置を制御すべく、油圧供給に応じた作業機の
上昇作動および油圧解放に応じた作業機自重による下降
作動を可能として作業機にリフトシリンダが連結され、
リフトシリンダには油圧供給状態、油圧供給停止状態お
よび油圧解放状態を切換制御すべく油圧制御装置が接続
される乗用型トラクタの作業機位置制御装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる装置では、操作レバーの操作に応じたリフ
トシリンダの作動により作業機を昇降作動せしめるとと
もに、その作業機の昇降作動をフィードバックしてリフ
トシリンダの作動を制御するようにしている。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところが、上記従来のものでは、作業機の上昇作動時お
よび下降作動時のいずれの場合にも、フィードバック制
御を行なうようにしている。そのため作業機を下降させ
て接地させるときに、制御軸が油圧供給停止状態となっ
ている状態で、作業機の接地抵抗によりリフトシリンダ
に過負荷がかかるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、下
降作動時の作業機の接地抵抗によりリフトシリンダに過
負荷がかかることを簡単な構成で回避し得るようにした
乗用型トラクタの作業機位置制御装置を提供することを
目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 本発明によれば、油圧制御装置には、油圧供給を停止す
るための中立位置から同方向両側に制限された範囲の油
圧供給位置および油圧解放位置間で回動可能な制御軸が
設けられ、該制御軸に一端が固着されるとともに他端に
は当接部材が設けられるレバーが、作業機の昇降作動に
応動するフィードバック制御用リンク機構および操作レ
バーが連結される両端を支点として回動可能な回動バー
の長手方向中間部に前記当接部材を摺接させる方向に弾
発付勢され、フィードバック制御用リンク機構および操
作レバーは、操作レバーの上昇側への操作時には制御軸
を油圧供給位置へと回動せしめるとともに作業機の上昇
作動に応じたフィードバック制御用リンク機構の作動に
より制御軸を中立位置に回動せしめ、かつ操作レバーの
下降側への操作時には制御軸を油圧解放位置へと回動せ
しめるとともに作業機の自重下降作動に応じたフィード
バック制御用リンク機構の作動により制御軸を中立位置
に回動せしめるが、接地抵抗により作業機の自重下降が
抑制されると制御軸を油圧解放位置に回動せしめるべく
回動バーを当接部材から離反させるように、回動バーに
連結される。
(2) 作用 上記構成によれば、操作レバーを上昇側に操作すること
により回動バーがフィードバック制御用リンク機構との
連結点を支点として回動し、それによりレバーが回動す
るのに応じて制御軸が油圧供給位置側に回動し、リフト
シリンダにより作業機が上昇せしめられる。一方、作業
機が上昇作動するのに応じてフィードバック制御用リン
ク機構が作動し、それに応じて回動バーが操作レバーと
の連結点を支点として回動し、その回動バーの回動に応
じたレバーの回動により制御軸が中立位置に回動し、リ
フトシリンダの作動が停止して作業機の上昇位置が所望
の位置に制御される。また操作レバーを下降側に操作す
ると、回動バーがフィードバック制御用リンク機構との
連結点を支点として回動し、それによりレバーが回動す
るのに応じて制御軸が油圧解放位置側に回動し、作業機
がその自重により下降する。一方、作業機が下降作動す
るのに応じてフィードバック制御用リンク機構が作動
し、回動バーが操作レバーとの連結点を支点として回動
し、その回動バーの回動に応じたレバーの回動により制
御軸が中立位置に回動し、リフトシリンダの作動が停止
して作業機の下降位置が所望の位置に制御される。しか
も作業機が接地すると、制御軸が油圧解放位置となるべ
く回動バーが当接部材から離反するので、リフトシリン
ダは油圧解放状態となっており、作業機の接地抵抗によ
りリフトシリンダに過負荷が作用することはない。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において、乗用型トラクタ1における車
体1aの後部には伝動ユニット2が取付けられ、この伝動
ユニット2の下部に左右一対の後輪W,Wが操向可能に懸
架される。該伝動ユニット2は、図示しないエンジンの
動力を受けて前記後輪W,Wおよび前輪(図示せず)をも
駆動し得るように、クラッチ、変速機、後部差動装置お
よび前輪駆動軸を備えるものである。また伝動ユニット
2の上方には、作業用シート3が配設される。
作業用シート3の下方において、伝動ユニット2上に
は、リフトシリンダ4が設置され、このリフトシリンダ
4により昇降されるロータリ耕耘機等の作業機5がリン
ク機構6を介して伝動ユニット2の後端に連結される。
リンク機構6は、伝動ユニット2に上下揺動可能に枢支
された一本のトップリンク7と、該トップリンク7の下
方で上下揺動可能に伝動ユニット2に枢支された左右一
対のロアリンク8,8と、前記リフトシリンダ4に連結さ
れるとともに両ロアリンク8,8の中間部にそれぞれ個別
に連結される左右一対のリフトアーム9,9とを備え、一
方のリフトアーム9は伸縮シリンダ10を介して一方のロ
アリンク8の中間部に連結され、他方のリフトアーム9
はリフトロッド11を介して他方のロアリンク8の中間部
に連結される。
かかるリンク機構6によれば、リフトシリンダ4に圧油
を供給することによる両リフトアーム9,9の上方揺動に
より作業機5を上昇させることができ、またリフトシリ
ンダ4の油圧解放により作業機5をその自重で降下させ
ることができる。また伸縮シリンダ10の伸縮作動により
作業機5を乗用型トラクタ1に対して左右に傾動させて
水平状態を保持することができる。
第2図および第3図において、伝動ユニット2上には、
リフトシリンダ4のシリンダ本体12と、ブラケット13と
が一体に連設されて成るハウジング14が固定される。リ
フトシリンダ4は、シリンダ本体12内にピストン15が摺
動自在に嵌合されて成り、シリンダ本体12の前端壁12a
とピストン15との間に油圧室16が画成される。またピス
トン15には、油圧室16と反対側に延びるピストンロッド
17が連結される。一方、ブラケット13にはピストン15の
軸線と直交する軸線を有する昇降駆動軸18が回動自在に
支承されており、該昇降駆動軸18の中間部に基端を固着
された揺動アーム19と前記ピストンロッド17とが連結さ
れる。しかも昇降駆動軸18はブラケット13から両側方に
突出するものであり、この昇降駆動軸18の両突出端部
に、前記リンク機構6における両リフトアーム9,9の基
端が固定される。
第4図において、前記リフトシリンダ4における油圧室
16への圧油の供給を制御するための油圧制御装置21が、
前記ハウジング14の一側面に配設される。この油圧制御
装置21は、ハウジング14の一側面に固着されるケーシン
グ22内に、リリーフ弁23、分流弁24、一方向弁25、下降
弁26、上昇制御弁27および下降制御弁28が設けられて成
る。
フィルタ29を介して油タンク30に接続される油圧ポンプ
31の出口には油路32が接続され、該油路32にリリーフ弁
23が接続される。したがって油路32にはリリーフ弁23に
より調圧された圧油が供給されることになり、この油路
32は分流弁24の入口ポート33に接続されるとともに、上
昇制御弁27の入口ポート34に接続される。
分流弁24は、入口ポート34および出口ポート35間を開閉
する弁体36と、該弁体36を閉じ側に付勢する油圧力を発
生するための背圧室37とを備え、背圧室37は弁体36に設
けられるオリフィス38を介して入口ポート33に連通す
る。また出口ポート34は油タンク30に開放され、背圧室
37に通じる油路39は上昇制御弁27の第1出口ポート41お
よび一方向弁25の入口ポート42に連通する。
一方向弁25は、その入口ポート42が出口ポート43よりも
高圧になるときのみ開弁するもので、出口ポート43は下
降弁26の入口ポート44に連通するとともに油路45を介し
てリフトシリンダ4の油圧室16に接続される。また下降
弁26は、入口ポート44および出口ポート46間を開閉する
弁体47と、該弁体47を閉じ側に付勢する油圧力を発生す
るための背圧室48とを備え、背圧室48は弁体47に設けら
れたオリフィス49を介して入口ポート44に連通する。ま
た出口ポート46は油タンク30に開放され、背圧室48に通
じる油路50は下降制御弁28の入口ポート51に連通する。
再び第2図において、リフトシリンダ4におけるシリン
ダ本体12の前端壁12aには、一方向弁25の出口ポート43
および下降弁44の入口ポート44に通じる油路45が設けら
れる。しかも該油路45および油圧室16間に介在するよう
にして前端壁12aには緩下降弁52が配設される。この緩
下降弁52は、油路45に通じる通路53から油圧室16への油
の流れを許容するが反対方向の流れを制限するチェック
弁54と、このチェック弁54の最小開度を調節する調節ボ
ルト55とを備える。また前端壁12aには、油圧室16およ
び油タンク30間に介在するようにして過荷重逃し弁56が
配設される。該過荷重逃し弁56は、油圧室16の油圧が過
度に上昇したときに開弁し、その圧力の過剰分を油タン
ク30に放出する。
第5図を併せて参照して、上昇制御弁27は、油タンク30
に通じる第2出口ポート57および前記第1出口ポート41
と、入口ポート34との間の連通、遮断をスプール弁体58
の軸方向移動により切換えるものであり、スプール弁体
58の一端に同軸に設けられた当接ピン59に駆動板61が当
接され、スプール弁体58はケーシング22との間に介設し
たばね62により当接ピン59が駆動板61に当接する方向ば
ね付勢される。しかも駆動板61の基端は、スプール弁体
58の軸線と直交する軸線まわりに回動可能にしてケーシ
ング22に支承された制御軸66に固着されており、該制御
軸66および駆動板61が回動されるのに応じてスプール弁
体58が軸方向に移動する。
第1および第2出口ポート41,57は、第1出口ポート41
を駆動板61側に配置して入口ポート34の両側に配設され
る。また制御軸66は、第4図で示すように駆動板61をス
プール弁体58の軸線とほぼ直交する位置とした油圧供給
停止位置としての中立位置Nから第5図(a)で示すよ
うに角度αだけ矢印92で示す方向に回動した油圧供給位
置としての急上昇位置まで回動可能であるとともに、第
5図(c)で示すように中立位置Nから前記矢印92とは
反対側にわずかな角度βだけ回動した油圧解放位置とし
ての下降位置まで回動可能である。しかも中立位置Nか
ら急上昇位置までの間には、第5図(b)で示すよう
に、角度αよりも小さな角度α′だけ中立位置Nから矢
印92方向に回動した緩上昇位置がある。
すなわち、第4図で示すように制御軸66および駆動板61
が中立位置にあるときには、スプール弁体58は入口ポー
ト34および第1出口ポート41間を遮断するとともに入口
ポート34および第2出口ポート57間を連通する位置にあ
り、第5図(a)で示すように制御軸66および駆動板61
が急上昇位置にあるときには、スプール弁体58は入口ポ
ート34および第1出口ポート41間を連通するとともに入
口ポート34および第2出口ポート57間を遮断する位置に
あり、第5図(b)で示すように制御軸66および駆動板
61が緩上昇位置にあるときにはスプール弁体58は入口ポ
ート34と第1および第2出口ポート41,57との間をとも
に遮断する位置にあり、第5図(c)で示すように制御
軸66および駆動板61が下降位置にあるときにはスプール
弁体58は入口ポート34および第1出口ポート41間を遮断
するとともに入口ポート34および第2出口ポート57間を
連通する位置にある。
下降制御弁28は、油タンク30に通じる出口ポート63およ
び入口ポート51間を開閉可能なポペット弁体64と、該弁
体64を閉弁方向に付勢するばね65とを備えるものであ
り、上昇制御弁27と同軸上に配設される。すなわちポペ
ット弁体64は上昇制御弁27におけるスプール弁体58の他
端に同軸に当接可能であり、ポペット弁体64が閉弁位置
にある状態で中立状態にあるスプール弁体58の他端がポ
ペット弁体64に当接する。而して、スプール弁体58が第
4図で示す中立位置から第5図(c)で示すように下降
位置に移動したときには、該スプール弁体58により押圧
されてポペット弁体64は開弁する。またスプール弁体58
が急上昇位置および緩上昇位置にあるときには、ポペッ
ト弁体64はスプール弁体58に当接しておらず、ばね65に
より下降制御弁28の閉弁状態が維持される。しかも第5
図(c)で示すように駆動板61が中立位置Nから角度β
だけ回動した下降位置となったときには、上昇制御弁27
のスプール弁体58は、下降制御弁28によりそれ以上の移
動を規制されており、したがって制御軸66および駆動板
61は中立位置から角度β以上の角度で下降側に回動する
ことはない。
かかる油圧制御装置21では、制御軸66および駆動板61が
第4図で示すように中立位置にあるときには上昇制御弁
27が入口ポート34および第2出口ポート57間を連通させ
た状態にあり、また下降制御弁28は閉弁したままである
ので、油圧ポンプ31から圧送される圧油は、上昇制御弁
27を介して油タンク30に戻り、したがってリフトシリン
ダ4は非作動状態にある。
次いで制御軸66および駆動板61を第5図(a)で示すよ
うに急上昇位置に回動すると、上昇制御弁27では入口ポ
ート34および第2出口ポート57間が遮断するとともに入
口ポート34および第1出口ポート41間が連通する。これ
により油圧ポンプ31からの圧油は上昇制御弁27、一方向
弁25、緩下降弁52を介してリフトシリンダ4の油圧室16
に供給され、リフトシリンダ4が伸長作動する。このリ
フトシリンダ4の伸長作動は昇降駆動軸18を介してリン
ク機構16に伝達され、それにより作業機5が上昇駆動さ
れる。この際、分流弁24は閉じたままである。
また制御軸66および駆動板61を第5図(b)で示すよう
に緩上昇位置に回動すると、上昇制御弁27のスプール弁
体58は入口ポート34と両出口ポート41,57との間を遮断
する。これにより分流弁24は、その背圧室37の圧力が低
下して開弁し、入口ポート33は出口ポート35に連通する
とともに、オリフィス38および背圧室37を介して油路39
に連通する。したがって油圧ポンプ31からの圧油の一部
は油タンク30に流され、残余の圧油が一方向弁24および
緩下降弁52を介して油圧室16に供給され、リフトシリン
ダ4は緩やかに伸長作動する。これにより作業機5の上
昇速度も緩やかとなる。
さらに制御軸66および駆動板61を第5図(c)で示すよ
うに下降位置に回動すると、上昇制御弁27では入口ポー
ト34が第2出口ポート57に連通し、下降制御弁28は開弁
する。このため下降弁26では背圧室48の圧力が低下す
る。一方、作業機5の重量がリフトシリンダ4の油圧室
16に作用しているので、下降弁26における入口ポート44
の油圧は高く、したがって下降弁26が開弁して油圧室16
の油圧が解放される。しかもこの際、緩下降弁52の働き
により油圧室16からの圧油排出は制限されており、リフ
トシリンダ4の収縮作動は緩やかであり、作業機5も緩
やかに降下する。
第6図、第7図、第8図、第9図および第10図を併せて
参照して、上昇制御弁27および下降制御弁28を作動せし
める制御軸66には、操作レバー67が位置制御用リンク機
構68を介して連結されるとともに、フィードバック制御
用リンク機構69が前記位置制御用リンク機構68を介して
連結される。
油圧制御装置21のケーシング22における外側面には、略
U字状に形成された支持ブラケット70か固着されてお
り、この支持ブラケット70に、操作レバー67が回動自在
にかつその操作位置を摩擦力により保持すべくして支承
される。すなわち操作レバー67の基端は揺動板71に固着
されており、この揺動板71に枢軸72が植設される。一
方、支持ブラケット70には枢軸72を貫通させる透孔73が
穿設されるとともに、支持ブラケット70の外面側には透
孔73に連なる支持筒74が固着される。揺動板71は、摩擦
係数の大きい材料から成る摩擦板75を支持ブラケット70
の内面との間に介在して配置され、枢軸72が透孔73およ
び支持筒74内に挿通される。しかも枢軸72および支持筒
74間には、円筒状ライナ76が介装される。
第11図において、支持筒74の外周は、相互に平行な一対
の平坦面74a,74aを有して略小判状に形成されており、
支持筒74の軸線方向に沿う移動を許容するが該軸線まわ
りの回転を阻止すべく第1受け板77が支持筒74の外周に
嵌合される。また第1受け板77と支持ブラケット70との
間には皿ばね78が介装されており、この皿ばね78のばね
力により第1受け板77は支持筒74の軸線方向外方に向け
て付勢される。
また枢軸72には、支持筒74の外方に突出するねじ軸部72
aが同軸に突設されており、該ねじ軸部72aを外方に突出
させる孔79aを有するとともに支持筒74の開口端を覆う
第2受け板79が第1受け板76に当接される。しかも第1
および第2受け板76,79には支持筒74の軸線と平行なピ
ン81が挿通されており、両受け板76,79は実質的に一体
化される。
第2受け板79から突出したねじ軸部72aには、含油樹脂
等の摩擦係数の小さな材料から成るワッシャ82を第2受
け板79の外面との間に介在させてナット83が螺合され、
該ナット83から突出したねじ軸部72aには止めナット84
が螺合される。
このようにして、揺動板71すなわち操作レバー67は支持
ブラケット70に支承されるが、皿ばね78のばね力により
揺動板71は摩擦板75を介して支持ブラケット70に押付け
られており、操作レバー67の操作回動位置は、外力が加
えられない限り揺動板71および摩擦板75間の摩擦力によ
って保持される。
ところで、操作レバー67および揺動板71の回動範囲は、
支持ブラケット70に設けられるストッパ93および支持ブ
ラケット70自体に揺動板71が当接する範囲に規制され
る。すなわち操作レバー67は、第9図の鎖線(第10図の
実線)で示す最大上昇側作動位置Puと、第9図の実線
(第10図の鎖線)で示す最大下降側作動位置Pdとの間で
回動可能である。
位置制御用リンク機構68は、前記枢軸72と平行な連結ピ
ン85を介して一端が揺動板71に連結される回動バー86
と、ケーシング22から突出した制御軸66に一端が固着さ
れるとともに他端には回動バー86の側面に摺接可能な当
接部材としてのローラ87が軸支されるレバー88と、ロー
ラ87を回動バー86の側面に摺接させる方向のばね力を発
揮すべく支持ブラケット70およびレバー88間に縮設され
るコイルばね89とから成り、回動バー86の他端にはフィ
ードバック制御用リンク機構69が連結ピン90を介して連
結される。
回動バー86は、その他端の連結ピン90が固定位置にある
状態で、操作レバー67および揺動板71が矢印91で示すよ
うに最大下降側作動位置Pdから最大上昇側作動位置Pu
に回動したときに揺動板71と同方向に回動するものであ
り、ローラ87が回動バー86に摺接するのに伴って該回動
バー86に従動するレバー88は、その回動バー86の回動に
応じて制御軸66を矢印92で示す方向に回動せしめるべく
配設される。
再び第2図および第3図において、作業機5の上下位置
すなわち昇降駆動軸18の回動位置を検出するために、リ
フトシリンダ4におけるシリンダ本体12と一体のブラケ
ット13には、昇降駆動軸18と平行な軸線を有する回動軸
94が回動自在に支承される。この回動軸94の内端にはリ
ンク板95の一端が固着され、該リンク板95の他端には回
動軸94と平行なピン96を介してリンク板97の一端が連結
され、リンク板97の他端は揺動アーム19に連結される。
これにより昇降駆動軸18の回動量すなわち作業機5の昇
降位置に応じた角変位量だけ回動軸94が回動することに
なる。
回動軸94は、ブラケット13から突出されており、該回動
軸94の外端と、前記位置制御用リンク機構68における回
動バー86の他端とがフィードバック制御用リンク機構69
を介して連結される。
フィードバック制御用リンク機構69は、回動軸94の外端
にボルト98を介して一端が連結されるリンク100と、一
端が前記連結ピン90を介して回動バー86の他端に連結さ
れるリンク101と、リンク100,101の他端をそれらの連結
位置を調整可能にして連結する連結手段102とを備え
る。
第12図を併せて参照して、連結手段102は、リンク101の
他端部に該リンク101の長手方向に沿って長く穿設され
る長孔103と、リンク101の他端部に該リンク101の長手
方向に沿う軸線を有して固着される調整ボルト104と、
中間部外周に環状の係合溝105aを有して調整ボルト104
に進退自在に螺合される調整ナット105と、係合溝105a
に係合される係止部106aを一端に有する連結板106と、
リンク100の他端部を貫通してリンク101の一面に摺接し
ながら長孔103に挿通されるべく連結板106の他端部に固
着される連結軸107と、連結軸107の長孔103内での位置
を固定すべくリンク101との間にワッシャ108を介して連
結軸107に螺合されるロックボルト109とを備える。
リンク100の他端部には円形孔110が穿設される。また連
結軸107は、該円形孔110内に円筒状ライナ110を介して
挿通される円柱部107aと、長孔103内で移動可能な矩形
状の角柱部107bとが、相互間にリンク101の一面に摺接
する段部107bを介して連設されて成り、円柱部107aの長
さは、連結板106およびリンク101間でリンク100が連結
軸107の軸線まわりに揺動し得る程度の間隔をあけるよ
うに設定され、また角柱部107bの長さは段部107cがリン
ク101の一面に摺接している状態で角柱部107bの先端が
長孔103から突出しないように設定される。さらに連結
軸107には、その全長にわたるねじ孔115が設けられてお
り、該ねじ孔115にロックボルト109が螺合される。
かかる連結手段102によれば、ロックボルト109を緩めて
調整ナット105を回転操作することにより連結軸107の長
孔103内での位置、すなわち両リンク100,101の連結位置
を調整することができ、ロックボルト109を締付けるこ
とによりその位置を固定することができる。
このようなフィードバック制御用リンク機構69によれ
ば、作業機5が上昇作動するときには第9図および第10
図の矢印112で示す方向にリンク101が移動し、また下降
作動するときには矢印112で示す方向とは逆方向にリン
ク101が移動する。
しかも操作レバー67および位置制御用リンク機構68は、
操作レバー67の上昇側への操作時(第10図の実線で示す
状態)には制御軸66を矢印92方向に回動せしめるととも
に作業機5の上昇作動に応じたフィードバック制御用リ
ンク機構69の作動により制御軸66を中立位置Nに回動せ
しめ、かつ操作レバー67の下降側への操作時(第9図の
実線で示す状態)には制御軸66を中立位置Nから矢印92
と逆方向に回動せしめるとともに作業機5の自重下降作
動に応じたフィードバック制御用リンク機構69の作動に
より制御軸66を中立位置Nに回動せしめるが、接地抵抗
により作業機5の自重下降が抑制されると制御軸66を油
圧解放位置に回動せしめるべく第9図で示すように回動
バー86をローラ87から離反させるように、回動バー86に
連結される。
次にこの実施例の作用について説明すると、下降状態に
ある作業機5を上昇作動せしめるときには、操作レバー
67を矢印91で示す方向に回動し、任意の位置で操作レバ
ー67から手を離す。而して操作レバー67と一体の揺動板
71は、皿ばね78のばね力により摩擦板75を介して支持ブ
ラケット70側に押圧されているので、摩擦板75および揺
動板71間の摩擦力により、揺動板71すなわち操作レバー
67の位置が保持される。しかもナット83および止めナッ
ト84により皿ばね78のばね力を調整可能であるので、前
記摩擦力の調整を容易に行なうことができる。
操作レバー67をたとえば第10図の実線で示すように最大
上昇作動位置Puまで回動操作したときを想定すると、位
置制御用リンク機構68における回動バー86は連結ピン90
を支点として回動し、その回動バー86の回動に応じてレ
バー88および制御軸66が矢印92で示す方向に回動し、制
御軸66および駆動板61は第5図(a)で示すように急上
昇位置となる。それにより上昇制御弁27の入口ポート34
および第1出口ポート41間が導通し、油圧ポンプ31から
の圧油がリフトシリンダ4の油圧室16に供給される。し
たがってリフトシリンダ4が伸長作動し、リンク機構6
を介して作業機5が上昇作動する。
この作業機5の上昇作動に応じて回動軸94も回動し、フ
ィードバック制御用リンク機構69では、リンク101が矢
印112で示す方向に移動し、回動バー86も連結ピン85を
支点として回動せしめられる。これにより回動バー86に
摺接するローラ87を備えるレバー88および制御軸66は矢
印92と逆方向に回動する。したがって駆動板61は降下側
に回動し、作業機5が所望の位置まで上昇する直前に
は、駆動板61が第5図(b)で示すように緩上昇位置と
なる。
この緩上昇位置において、上昇制御弁27では、入口ポー
ト34と両出口ポート41,57との間が遮断され、リフトシ
リンダ4の油圧室16には分流弁24から流れるわずかな圧
油のみが供給されることになり、作業機5の上昇作動が
緩和される。次いで制御軸66が第4図で示すように中立
位置となったときには、上昇制御弁27では入口ポート34
および第2出力ポート57間が連通し、リフトシリンダ4
の油圧室16への圧油供給は停止される。したがって作業
機5は、操作レバー67の操作に応じて上昇する際に、初
めは急速に上昇するが、所望の位置に達する直前では上
昇速度が緩やかになり、その緩やかな上昇速度で所望の
位置に達することになる。
また上昇位置にある作業機5を下降せしめるときには操
作レバー67を矢印91とは逆方向に回動操作すればよい。
そうすれば、回動バー85の回動に追随してレバー88も矢
印92と逆方向に回動し、駆動板61は第5図(c)で示す
ように下降位置となる。制御軸66が角度βだけ回動した
下降位置となると、下降制御弁28が開弁し、リフトシリ
ンダ4の油圧室16から緩下降弁52により制限されながら
圧油が排出され、リフトシリンダ4が緩やかに収縮作動
して作業機5が緩やかに降下する。このときフィードバ
ック制御用リンク機構69では、リンク101が矢印112とは
反対側に移動し、位置制御用リンク機構68の回動バー86
が連結ピン85を支点として回動する。したがって回動バ
ー86に摺接するローラ87を備えるレバー88および制御軸
66は矢印92方向に回動し、制御軸66が第4図で示すよう
に中立位置となったときには、下降制御弁28では入口ポ
ート51および出口ポート63間が遮断し、リフトシリンダ
4の油圧室16からの圧油の排出が停止され、作業機5
は、操作レバー67の操作に応じた所望の位置に達するこ
とになる。
次に作業機5を接地させるべく第9図の実線で示すよう
に操作レバー67を下降側に最大限操作した場合を想定す
る。この場合、回動バー85の回動に追随してレバー88も
矢印92と逆方向に回動し、駆動板61は第5図(c)で示
すように下降位置となる。しかも駆動板61の中立位置N
から下降側への最大回動角度はβであり、駆動板61およ
び制御軸66が下降側にその角度β以上回動することは阻
止されている。したがって操作レバー67の操作に応じた
回動バー86の下降側への回動量が大きくても制御軸66は
角度βだけしか回動せず、第9図で示すようにローラ87
は回動バー86の側面から離反する。
一方、作業機5が接地するまで降下すると回動バー86は
第9図の鎖線で示す位置となり、この状態ではレバー88
を矢印92で示す方向に回動するには至らず、制御軸66お
よび駆動板61は下降位置のままであり、リフトシリンダ
4の油圧室16は解放されたままである。したがって作業
機5の接地抵抗がリンク機構6、昇降駆動軸18および揺
動フレーム19を介してリフトシリンダ4に作用しても、
リフトシリンダ4の油圧室16は油圧解放状態となってい
るのでリフトシリンダ4に過負荷が作用することはな
い。
ところでフィードバック制御用リンク機構69は、作業機
5の作動量を位置制御用リンク機構68にフィードバック
するものであり、その作動量を正確に伝達するために、
リンク100,101の連結点を調整する必要がある。而して
その調節にあたっては、リンク100,101を連結する連結
手段102において、ロックボルト109を緩めて調整ナット
105を回転操作すると、連結軸107が長孔103に沿って移
動する。そこで長孔103内での連結軸107の位置すなわち
両リンク100,101の連結位置が所望の位置となったとき
にロックボルト109を締付けることにより前記連結位置
を固定することができる。したがって連結点の調整を極
めて容易に行なうことができ、その調整操作が容易であ
ることから調整精度も高くなる。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、操作レバーの上昇側への
操作時には作業機の上昇作動に応じたフィードバック制
御用リンク機構の作動により制御軸を中立位置に回動さ
せて作業機の上昇位置を制御することができるととも
に、操作レバーの下降側への操作時には作業機の自重下
降作動に応じたフィードバック制御用リンク機構の作動
により制御軸を中立位置に回動させて作業機の下降位置
を制御することができ、しかも作業機の自重下降作動時
に該作業機が接地したときには制御軸を油圧解放位置に
回動せしめるべく回動バーを当接部材から離反させてリ
フトシリンダを油圧解放状態に保つので作業機の接地抵
抗によりリフトシリンダに過負荷がかかることを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
を適用した乗用型トラクタの後部斜視図、第2図はリフ
トシリンダの拡大縦断面図、第3図は第2図のIII−III
線断面図、第4図は油圧制御回路図、第5図は上昇制御
弁および下降制御弁の作動態様を順次示す図、第6図は
作業機を作動せしめるための操作部を示す平面図、第7
図は第6図のVII−VII線断面図、第8図は第6図のVIII
−VIII線断面図、第9図は操作レバーを降下位置に操作
した状態を示す第6図のIX−IX線断面図、第10図は操作
レバーを上昇位置に操作した状態を示す第9図に対応し
た断面図、第11図は第6図のXI−XI線断面図、第12図は
第9図のXII−XII線拡大断面図である。 1……乗用型トラクタ、5……作業機、21……油圧制御
装置、66……制御軸、67……操作レバー、69……フィー
ドバック制御用リンク機構、86……回動バー、87……当
接部材としてのローラ、88……レバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗用型トラクタに昇降可能に連結される作
    業機の昇降位置を制御すべく、油圧供給に応じた作業機
    の上昇作動および油圧解放に応じた作業機自重による下
    降作動を可能として作業機にリフトシリンダが連結さ
    れ、リフトシリンダには油圧供給状態、油圧供給停止状
    態および油圧解放状態を切換制御すべく油圧制御装置が
    接続される乗用型トラクタの作業機位置制御装置におい
    て、油圧制御装置には、油圧供給を停止するための中立
    位置から周方向両側に制限された範囲の油圧供給位置お
    よび油圧解放位置間で回動可能な制御軸が設けられ、該
    制御軸に一端が固着されるとともに他端には当接部材が
    設けられるレバーが、作業機の昇降作動に応動するフィ
    ードバック制御用リンク機構および操作レバーが連結さ
    れる両端を支点として回動可能な回動バーの長手方向中
    間部に前記当接部材を摺接させる方向に弾発付勢され、
    フィードバック制御用リンク機構および操作レバーは、
    操作レバーの上昇側への操作時には制御軸を油圧供給位
    置へと回動せしめるとともに作業機の上昇作動に応じた
    フィードバック制御用リンク機構の作動により制御軸を
    中立位置に回動せしめ、かつ操作レバーの下降側への操
    作時には制御軸を油圧解放位置へと回動せしめるととも
    に作業機の自重下降作動に応じたフィードバック制御用
    リンク機構の作動により制御軸を中立位置に回動せしめ
    るが、接地抵抗により作業機の自重下降が抑制されると
    制御軸を油圧解放位置に回動せしめるべく回動バーを当
    接部材から離反させるように、回動バーに連結されるこ
    とを特徴とする乗用型トラクタの作業機位置制御装置。
JP28313588A 1988-11-09 1988-11-09 乗用型トラクタの作業機位置制御装置 Expired - Lifetime JPH0783643B2 (ja)

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