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JPH0784964B2 - 蓄熱式空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents
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JPH0784964B2 - 蓄熱式空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

蓄熱式空気調和装置の運転制御装置

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JPH0784964B2
JPH0784964B2 JP1323593A JP32359389A JPH0784964B2 JP H0784964 B2 JPH0784964 B2 JP H0784964B2 JP 1323593 A JP1323593 A JP 1323593A JP 32359389 A JP32359389 A JP 32359389A JP H0784964 B2 JPH0784964 B2 JP H0784964B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は蓄熱式空気調和装置の運転制御装置に係り、特
に冷房及び蓄冷熱同時運転時における蓄冷熱能力の確保
及び運転効率の向上対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば特開昭59−208364号公報に開示される
如く、圧縮機、熱源側熱交換器、減圧弁及び利用側熱交
換器を接続してなる冷媒回路と、蓄冷熱可能な蓄熱媒体
を有する蓄熱槽と、冷媒回路の冷媒との熱交換により蓄
熱槽に冷熱を付与する蓄熱熱交換器とを備えた蓄熱式空
気調和装置において、利用側熱交換器における蒸発作用
と蓄熱熱交換器における蓄冷熱作用とを同時に行う冷房
及び蓄冷熱同時運転を可能とすることにより、室内で冷
房運転を行いながら、その冷房負荷が小さいときには蓄
熱熱交換器側で蓄冷熱をして、全体としての運転効率の
向上を図ろうとするものは公知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、通常、蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷熱運転は電
力料金の安価な夜間に行われるが、夜間でも、業務の継
続により室内側で冷房要求がある場合がある。そのよう
な場合、上述従来のもののを利用することにより、明日
のための冷熱を蓄えながら、現在の冷房要求に答えるこ
とができることになる。
しかしながら、上記従来のものでは、利用側熱交換器の
能力と蓄熱熱交換器の能力の比を調節する手段が講じら
れていない。そのために、能力がいずれかの熱交換器に
片寄り、特に、通常利用側熱交換器の要求に応じること
が多いので、その夜間に予定している蓄冷熱量が確保さ
れない虞れが生じる。
また、逆に能力的に余力があるにもかかわらず高能力運
転を行うと、いわゆる成績係数が悪化する虞れもある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、蓄熱熱交換器の必要な能力を基準として利用側交
換器側と蓄熱熱交換器側とに能力を分配する手段を講ず
ることにより、蓄冷熱量の確保と運転効率の向上とを図
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の解決手段は、吸入飽和
温度を目標値に収束させるよう圧縮機の容量を制御しな
がら、同時に蓄熱槽の現在蓄冷熱量から必要な蓄冷熱能
力を割り出し、その必要蓄冷熱能力を確保するのに必要
な吸入圧力相当飽和温度の目標値を演算するとともに、
その吸入圧力相当飽和温度を満足させるよう利用側熱交
換器の減圧弁開度を制限することにある。
具体的には、第1の解決手段は、第1図に示すように
(破線部分を含まず)、容量可変形圧縮機(1)、熱源
側熱交換器(3)、利用側電動膨張弁(6)及び利用側
熱交換器(7)を順次接続してなる冷媒回路(10)と、
冷熱の蓄熱可能な蓄熱媒体(W)を有する蓄熱槽(11)
と、上記冷媒回路(10)の冷媒との熱交換により上記蓄
熱槽(11)に冷熱を付与する蓄熱熱交換器(12)とを備
えた蓄熱式空気調和装置の前提とする。
そして、蓄熱式空気調和装置の運転制御装置として、冷
媒の吸入圧力相当飽和温度を検出する飽和温度検出手段
(SP)と、所定時間毎に、該飽和温度検出手段(SP)で
検出される吸入圧力相当飽和温度がその目標値に収束す
るよう上記圧縮機(1)の運転容量を設定制御する容量
制御手段(51)を設けるものとする。
さらに、利用側熱交換器(7)側による蒸発作用と蓄熱
熱交換器(12)による蓄冷熱作用とを同時に行う冷房及
び蓄冷熱同時運転時、上記蓄熱槽(11)内の蓄熱媒体
(W)の現在蓄冷熱量を検出する蓄冷量検出手段(Cl)
と、該蓄冷量検出手段(Cl)の出力を受け、上記容量制
御手段(51)で制御される圧縮機(1)の前回サンプリ
ング時における運転容量に基づき、蓄熱熱交換器(12)
における蓄冷熱能力が上記蓄熱槽(11)の目標蓄冷熱量
と現在蓄冷熱量との差から求まる必要蓄冷熱能力になる
よう吸入圧力相当飽和温度の目標値を演算する目標値演
算手段(52)と、上記吸入圧力相当飽和温度が該目標値
演算手段(52)で算出される目標値に収束するよう上記
利用側電動膨張弁(6)の開度を制限する開度制限手段
(53)とを設ける構成としたものである。
第2の解決手段は、上記第1の解決手段における開度制
限手段(53)を、圧縮器(1)の現在の運転容量が最大
で、かつ吸入圧力相当飽和温度の現在値と目標値との差
が所定値以上のときには、利用側電動膨張弁(6)の最
大開度値を低減するものとしたものである。
第3の解決手段は、第1図に示すように(破線部分を含
む)、上記第1又は第2の解決手段に加えて、圧縮機
(1)の運転容量が一定値以下のときに、利用側電動膨
張弁(6)の最大開度値を増大させるように変更する最
大開度増大手段(54)を設けたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、所定の設
定時間毎に、容量制御手段(51)により、飽和温度検出
手段(SP)で検出される吸入圧力相当飽和温度がその目
標値に収束するよう圧縮機(1)の運転容量が調節さ
れ、目標値演算手段(52)により、蓄熱熱交換器(12)
における蓄冷熱能力が必要蓄冷熱能力になるよう吸入圧
力相当飽和温度の目標値が演算される。そして、開度制
御手段(53)により、吸入圧力相当飽和温度がその目標
値に収束するように利用側電動膨張弁(6)の最大開度
が制限される。
すなわち、吸入圧力相当飽和温度の値が必要な蓄冷熱能
力を維持しうる値から外れないように制御されるので、
夜間等に蓄冷熱運転を行っているとき、冷房要求がなさ
れても、予定の蓄冷熱を確実に確保しながら、冷房要求
に応じる冷房運転が行われることになる。しかも、その
間、吸入圧力相当飽和温度が目標値に収束するよう圧縮
機(1)の運転容量が調節されるので、必要な能力以上
の運転は回避される。したがって、予定の蓄冷熱量が確
保されるとともに、全体としての運転効率が向上するこ
とになる。
請求項(2)の判明では、上記請求項(1)の発明にお
いて、開度制限手段(53)により、圧縮機(1)の運転
容量が最大で、かつ吸入圧力相当飽和温度とその目標値
との差が所定値以上になると、利用側電動膨張弁(6)
の開度が低減するよう制限されるので、能力に余裕がな
いために吸入圧力相当飽和温度が目標値から外れようと
する場合には、利用側熱交換器(6)への能力の分配が
減少し、その結果、蓄熱熱交換器(12)側の蓄冷熱能力
の低下が抑制されることになる。よって、請求項(1)
の発明の実効を図ることができるのである。
請求項(3)の発明では、上記請求項(1)又は(2)
の発明に加えて、最大開度増大手段(54)により、圧縮
器(1)の運転容量が一定値以下のときには、利用側電
動膨張弁(6)の最大開度が増大するよう変更されるの
で、能力に余裕がある場合、室内側への能力の分配制限
が緩和され、所定の冷房要求に応えることができる。し
たがって、上記請求項(1)又は(2)の発明に加え
て、冷房能力が確保されることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図以下の図面に基
づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係る空気調和装置の全体構成
を示し、室外ユニット(X)に対して、複数の室内ユニ
ット(A),(B),…が接続されたいわゆるマルチ形
空気調和装置である。
上記室外ユニット(X)において、(1)はインバータ
(41)により運転周波数を可変に調節される容量可変形
の圧縮機、(2)は冷房運転時には図中実線のごとく切
換わり、暖房運転時には図中破線のごとく切換わる四路
切換弁、(3)は冷房運転時には凝縮器として、暖房運
転時には蒸発器として機能する熱源側熱交換器たる室外
熱交換器、(4)は冷房運転時には冷房流量を調節し、
暖房運転時には冷媒の減圧弁として機能する室外電動膨
張弁、(5)は冷媒量を調節するためのレシーバ、
(8)は吸入冷媒中の液成分を除去するためのアキュム
レータである。
一方、各室内ユニット(A),(B),…は同一構成を
有し、(6)は冷房運転時には減圧弁として機能し、暖
房運転時には冷媒流量を調節する利用側電動膨張弁たる
室内電動膨張弁、(7)は冷房運転時には蒸発器とし
て、暖房運転時には凝縮器として機能する利用側熱交換
器たる室内熱交換器である。
そして、上記各機器(1)〜(8)は冷媒配管(9)に
より冷媒の流通可能に順次接続されていて、室外空気と
の熱交換により得た熱を室内空気に放出するとヒートポ
ンプ作用を有する主冷媒回路(10)が構成されている。
また、装置には、上記主冷媒回路(10)を流れる冷媒と
の熱交換により蓄冷熱、蓄暖熱をし、或いはその蓄冷
熱、蓄断熱の利用をするための蓄熱ユニット(Y)が配
置されている。該蓄熱ユニット(Y)において、(11)
は冷熱及び暖熱の蓄熱可能な蓄熱媒体たる水(W)を貯
溜した蓄熱槽、(12)は該蓄熱槽(11)内に配置され、
水(W)と冷媒との熱交換を行うための蓄熱熱交換器で
あって、該蓄熱熱交換器(12)と主冷媒回路(10)の上
記室外電動膨張弁(4)−室内電動膨張弁(6)間の液
ライン(9a)との間は、第1バイパス路(13a)及び第
2バイパス路(13b)により、それぞれ冷媒の流通可能
に接続されている。そして、上記第1バイパス路(13
a)には、水(W)に冷熱を蓄える蓄冷熱時に冷媒を減
圧する蓄熱電動膨張弁(14)が介設され、上記第2バイ
パス路(13b)には、第2バイパス路(13b)を開閉する
第1開閉弁(15)が介設されている。
また、第2バイパス路(13a)の上記第1開閉弁(15)
−蓄熱熱交換器(12)間の途中配管と主冷媒回路(10)
のガスライン(9b)とは第3バイパス路(13c)によ
り、冷媒の流通可能に接続されていて、該第3バイパス
路(13c)には、バイパス路(13c)を開閉する第2開閉
弁(16)が介設されている。
すなわち、蓄冷熱運転時、液冷媒を主冷媒回路(10)か
ら上記第1バイパス路(13a)にバイパスさせて蓄熱電
動膨張弁(14)で減圧し、蓄熱熱交換器(12)で蒸発さ
せることにより、水(W)に冷熱を付与して製氷するよ
うになされている。
一方、主冷媒回路(10)の液ライン(9a)の上記第1,第
2バイパス路(13a),(13b)との2つの接合部間に
は、冷媒の流量を可変に調節するための流量制御弁(1
7)が介設されていて、以上の各弁(2),(4),
(6)(14),(15),(16),(17)の開閉もしくは
開度の調節により、各運転モードに応じて冷媒の循環経
路の切換えを行うようにしている。
また、装置にはセンサ類が配置されていて、(Thw)は
上記蓄熱槽(11)の水中に配置され、水温Twを検出する
水温センサ、(Tha)は室外熱交換器(3)の空気吸込
口に配置され、外気温度Taを検出する外気温センサ、
(Thi)は液ライン(9a)の第2バイパス路(13b)との
接合部の冷房運転時における上流側に配置された冷却入
口センサ、(Tho)は液ライン(9a)の第1バイパス路
(13a)との接合部の冷房運転時における下流側に配置
された冷却出口センサ、(Ths)は吸入管温度を検出す
るための吸入管センサ、(SP)はガスライン(9b)に配
置され、暖房サイクル時には高圧側圧力、冷房サイクル
時には吸入圧力相当飽和温度Teを検出する飽和温度検出
手段としての圧力センサ、(Cl)は蓄熱槽(11)の水面
付近に配置され、水位を検出することにより現在の蓄冷
熱量Qnを検出する蓄冷量検出手段としての水位センサで
ある。
また、上記蓄熱槽(11)には、第3図に示すように、蓄
熱槽(11)内の水(W)の交換時等に蓄熱槽(11)内の
給水制御を行うための給水装置が設けられていて、(3
1)は、蓄熱槽(11)の上方に開口する給水口(31a)を
有し、該給水口(31a)から蓄熱槽(11)に水(W)を
供給する給水管、(32)は通常開けられた状態にある該
給水管(31)の手動開閉弁、(33)は蓄熱槽(11)から
水(W)を排出する排水管、(34)は通常閉じられ、蓄
熱槽(11)内の水(W)の交換時のみ開かれる排水弁、
(35)は蓄熱槽(11)のオーバーフロー管、(36)はそ
のドレンピット、(37)は上記給水管(31)からの水
(W)の供給を制御するための給水弁であって、該給水
弁(37)は、上記給水管(31)から蓄熱槽(11)に水
(W)を供給するときに、蓄熱槽(11)内の水位が所定
の基準水位になるまで開かれ、基準水位に達すると閉じ
られるものである。また、上記給水時、水位が過上昇し
たときはオーバーフロー管(35)から過剰な水(W)を
排出するようになされている。
そして、上記排水弁(34)及び給水弁(37)は、装置の
運転を制御するコントローラ(40)の信号線で接続され
ていて、蓄熱槽(11)の蓄冷熱を利用する回数が一定値
に達すると、自動的に排水弁(34)を開き、蓄熱槽(1
1)内の水(W)を排出する一方、その排水開始から一
定時間が経過すると排水が完了したと判断して、上述の
ような給水弁(37)の開閉制御により蓄熱槽(11)に給
水を行い、蓄熱槽(11)内の水(W)を交換することに
より、水(W)の汚れ等による蓄冷熱機能の悪化を防止
するようになされている。つまり、自動的にメインテナ
ンスを行うことにより、使用中における水(W)の交換
忘れの防止と、水交換のための手間の省略とを図るよう
にしている。
ここで、各運転モードにおける冷媒の循環経路について
説明する。上記空気調和装置において、氷熱利用冷房運
転時には、第2図中実線矢印に示すように、四路切換弁
(2)が図中実線のように切換わり、室外電動膨張弁
(4)、流量制御弁(17)、室内電動膨張弁(6),
…、第1開閉弁(15)及び蓄熱電動膨張弁(14)が開
き、第2開閉弁(16)が閉じた状態で運転が行われ、室
外熱交換器(3)で凝縮された冷媒が第1,第2バイパス
路(13a),(13b)に流れて蓄熱熱交換器(12)4で冷
却された後、主冷媒回路(10)に戻って各室内電動膨張
弁(6),…で減圧され、各室内熱交換器(7),…で
蒸発して圧縮機(1)に戻るように循環する。
一方、蓄熱槽(11)内の水(W)を製氷して冷熱を蓄え
る製氷運転時には、図中破線矢印に示すように、室外電
動膨張弁(4)、流量制御弁(17)、蓄熱電動膨張弁
(14)及び第2開閉弁(16)が開き、室内電動膨張弁
(6),…及び第1開閉弁(15)が閉じた状態で運転が
行われ、室外熱交換器(3)で凝縮された液冷媒が、第
1バイパス路(13a)にバイパスして流れ、蓄熱電動膨
張弁(14)で減圧され、蓄熱熱交換器(12)で蒸発して
圧縮機(1)に戻るように循環する。そのとき、蓄熱熱
交換器(12)で冷媒との熱交換により、蓄熱媒体たる水
(W)を製氷し、冷熱を蓄えるようになされている。
そして、室内熱交換器(7)による蒸発作用と蓄熱熱交
換器(12)による蓄冷熱作用とを同時に行う冷房及び蓄
冷熱同時運転時には、第1開閉弁(15)のみ閉じた状態
で、運転が行われ、室外熱交換器(3)で凝縮された液
冷媒がレシーバ(5)を通過後主冷媒回路(10)側と第
1バイパス路(13a)側とに分岐し、各熱交換器
(7),…及び(12)でそれぞれ蒸発した後、合流して
圧縮機(1)に戻るよう循環する。
ここで、本発明の特徴として、上記冷房及び蓄冷熱同時
運転時におけるコントローラ(40)の制御内容につい
て、第4図のフローチャートに基づき説明するに、ステ
ップS1で所定の第1設定時間TM1が経過するのを待っ
て、ステップS2で、吸入圧力相当飽和温度Teを前回のサ
ンプリングで求めた吸入圧力相当飽和温度Teの目標値
(以下、目標蒸発温度とする)Tesに収束させるべく、
圧縮機(1)の運転容量の制御量ΔFkを下記のように演
算する。
すなわち、e(t)=Te−Tes、Δtcをサンプリングタ
イム、Kcをゲイン、Tiを積分時間として、下記式 ΔFk=Kc[{e(t)−e(t−Δtc} +(Δtc/2Ti){e(t)+e(t−Δtc)}] により算出する。ただし、上記積分時間Tiは、下記のよ
うに設定されている。
(i) |e(t)|<e1のとき Ti=∞ ただし、e1=−0.005Ft+1.65 (ii) |e(t)|>10degのとき Ti=5sec (iii) e1≦|e(t)|≦10degのとき Ti=60−(22/3)(|e(t)|−2.5) ただし、Fkの下限値Fkmin=50Hz 次に、ステップS3で、下記式のように、圧縮機(1)の
新容量Fkを、前回サンプリング時における圧縮機(1)
の運転容量Fk(t−Δtc)と上記圧縮機(1)の容量変
更量ΔFkとの和として設定制御する。
Fk(t)=Fk(t−Δtc)+ΔFk 次に、上記制御を行った後、ステップS4で、上記第1設
定時間TM1よりも長い所定の第2設定時間TM2が経過する
のを待って、ステップS5で、下記手順により吸入圧力相
当飽和温度Teの目標値Tesを演算する。
すなわち、上記水位センサ(Cl)で検出される蓄冷熱量
をQn、目標蓄冷熱量をQs、残された蓄冷熱運転時間をTM
cとすると、単位時間当たりの必要蓄冷熱能力Qrは、下
記式 Qr=(Qs−Qn)/TMc (1) で表される。
一方、水温をTw、蓄熱熱交換器(12)における蒸発圧力
相当飽和温度をTewとすると、蓄熱熱交換器(12)の蓄
冷熱能力Qは、下記式 Q=C1・(Tw−Tew) (2) で表される(ただし、C1所定の定数で温度を能力のディ
メンジョンに変換するものである)。
また、吸入圧力相当飽和温度Teが目標蒸発温度値Tesに
制御されたものとした場合、Tesと蓄熱熱交換器(12)
における蒸発圧力相当飽和温度Tewとの間には、途中の
配管の圧力損失を考慮すると、下記式 Tes=Tew−C2・Ft (3) の関係が成立する。
したがって、上記(1)〜(3)式から Tes={Tw−(Qs−Qn)/TMc}/C1−C2・Ft (4) となり、水温Tw、現在蓄冷熱量Q、圧縮機(1)の運転
容量Ftから、目標蒸発温度値Tesが演算される。
そして、上記ステップS5の制御により目標蒸発温度値Te
sを演算すると、ステップS6で、上記第2設定時間TM2
りも長い所定の第3設定時間TM3が経過するのを待っ
て、ステッフS7に進み、ステップS7で、吸入圧力相当飽
和温度Teが上記目標蒸発温度Tesに収束するよう室内電
動膨張弁(6)の開度を制御する。
すなわち、Te−Tes≧C3(C3は定数)のときには、室内
電動膨張弁(6)の最大開度値Amaxを1ステップ(例え
ば50パルス程度の値)下げ、室内電動膨張弁(6)の開
度を制限する。一方、圧縮機(1)の運転容量Fkに対
し、Ft≦C4(C4は例えば110Hz程度の定数)のときに
は、室内電動膨張弁(6)の最大開度値Amaxを1ステッ
プ上げるよう設定して、開度の制限を緩和する。なお、
上記制御は、所定のサンプリングタイム(例えば2分間
程度の時間)毎に行うようになされている。
上記フローにおいて、ステップS2及びS3により、吸入圧
力相当飽和温度Teが目標値Tesに収束するよう上記圧縮
機(1)の運転容量を設定制御する容量制御手段(51)
が構成され、ステップS5より、圧縮機(1)の前回サン
プリング時における運転容量に基づき、蓄熱熱交換器
(12)における蓄冷熱能力が上記蓄熱槽(11)の目標蓄
冷熱量Qsと現在蓄冷熱量Qnとの差から求まる必要蓄冷熱
能力Qrになるよう吸入圧力相当飽和温度Teの目標値Tes
を演算する目標値演算手段(52)が構成され、ステップ
S7により、上記吸入圧力相当飽和温度Teが上記目標値演
算手段(52)で算出される目標値Tesに収束するよう上
記利用側電動膨張弁(6)の開度を制限する開度制限手
段(53)が構成されている。
また、請求項(2)の発明において、上記ステップS7
制御により、圧縮機(1)の現在の運転容量が増大で、
かつ吸入圧力相当飽和温度Teの現在値と目標値Tesとの
差が所定値以上のときには、利用側電動膨張弁(6)の
最大開度値Amaxを1ステップ低減する開度制限手段(5
3)の機能が構成されている。
さらに、請求項(3)の発明において、ステップS7の制
御により、圧縮機(1)の運転容量Fkが一定値以下のと
きには利用側電動膨張弁(6)の最大開度値Amaxを1ス
テップ増大させる最大開度増大手段(54)が構成されて
いる。
したがって、請求項(1)の発明では、所定の設定時間
(サンプリングタイム)毎に、容量制御手段(51)によ
り、圧力センサ(飽和温度検出手段)(SP)で検出され
る吸入圧力相当飽和温度Teが目標蒸発温度値Tesに収束
するよう圧縮機(1)の運転容量が調節され、目標値演
算手段(52)により、蓄熱熱交換器(12)における蓄冷
熱能力Qが必要蓄冷熱能力Qrになるよう目標蒸発温度Te
sが演算される。そして、開度制限手段(53)により、
吸入圧力相当飽和温度Teが目標蒸発温度Tesに収束する
よう室内電動膨張弁(6)の開度が制限される。
すなわち、吸入圧力相当飽和温度Teの値が必要な蓄冷熱
能力Qrを維持しうる値から外れないように制御されるの
で、夜間等に蓄冷熱運転を行っているとき、冷房要求が
なされても、予定の蓄冷熱を確実に確保しながら、冷房
要求に応じた冷房運転を行うこともできる。しかも、そ
の間、吸入圧力相当飽和温度Teが目標値Tesに収束する
よう圧縮器(1)の運転容量が制御されるので、必要な
能力以上の運転を回避することができ、いわゆるCOP
(成績係数)の向上を得ることができる。よって、蓄冷
熱量の確保と全体としての運転効率の向上とを図ること
ができるのである。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明にお
いて、開度制限手段(53)により、圧縮機(1)の運転
容量が最大で、かつ吸入圧力相当飽和温度Teと目標蒸発
温度Tesの差(Te−Tes)が所定値以上になると、室内電
動膨張弁(6)の開度を1ステップ低減するよう制御さ
れるので、能力に余裕がないために吸入圧力相当飽和温
度Teが目標蒸発温度Tesから外れるようとする場合に
は、室内熱交換器(6)への能力の分配が減少し、その
結果、蓄熱熱交換器(12)の蓄冷熱能力の必要能力以下
への低下が抑制さえることになる。よって、請求項
(1)の発明の実効を図ることができるのである。
請求項(3)の発明では、上記請求項(1)又は(2)
の発明に加えて、最大開度増大手段(54)により、圧縮
機(1)の運転容量が一定値以下のときには、室内電動
膨張弁(6)の最大開度値Amaxが増大するよう変更され
るので、能力に余裕がある場合、室内側への能力の分配
制限が緩和され、所定の冷房要求に応えることができ
る。したがって、上記請求項(1)又は(2)の発明に
加えて、冷房能力を確保できる効果がある。
なお、上記実施例では、室内熱交換器(7),…が複数
台配置されたいわゆるマルチ形空気調和装置について説
明したが、本発明は一台の室内熱交換器のみ備えたペア
タイプのものについても適用しうる。ただし、特にマル
チ形空気調和装置で夜間の蓄例熱中に、少数の室内ユニ
ット(A),…で冷房要求があるような場合に著効を得
ることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、蓄
熱槽を配置した蓄熱式空気調和装置の運転制御装置とし
て、冷房及び蓄冷熱同時運転時、吸入圧力相当飽和温度
がその目標値に収束するよう圧縮機の運転容量を制御す
る一方、現在の蓄冷熱量から必要な蓄冷熱量を演算し
て、その蓄冷熱量を確保するのに必要な蓄熱熱交換器の
能力から吸入圧力相当飽和温度の目標値を演算するとと
もに、吸入圧力相当飽和温度がその目標値に収束するよ
う利用側電動膨張弁の開度を制限するようにしたので、
必要な蓄冷熱を確保しながら、冷房要求に応えることが
でき、よって、蓄冷熱量の確保と全体としての運転効率
の向上とを図ることができる。
請求項(2)の発明によれば、上記請求項(1)の発明
において、圧縮機の運転容量が最大で、かつ吸入圧力相
当飽和温度とその目標値との差が所定値以上のときには
利用側電動膨張弁の最大開度値を低減するようにしたの
で、全体としての能力に余裕がない場合、利用側熱交換
器側の能力を制限することで蓄熱熱交換器の能力を確保
することができ、よって、請求項(1)の発明の実効を
図ることができる。
請求項(3)の発明によれば、上記請求項(1)又は
(2)の発明に加えて、圧縮機の運転容量が一定値以下
のときには利用側電動膨張弁の最大開度値を増大するよ
うにしたので、能力に余裕がある場合、利用側熱交換器
の能力制限を緩和することができ、よって、上記請求項
(1)又は(2)の発明の効果に加えて、冷房能力を有
効に確保できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明の構成を示すブロック図である。第2図以
下は本発明の実施例を示し、第2図は蓄熱式空気調和装
置の構成を示す冷媒配管系統図、第3図は蓄熱槽の構造
及び給排水配管構成を示す縦断面図、第4図はコントロ
ーラの制御内容を示すフローチャート図である。 1……圧縮機 3……室外熱交換器(熱源側熱交換器) 6……室内電動膨張弁(利用側電動膨張弁) 7……室内熱交換器(利用側熱交換器) 10……主冷媒回路 11……蓄熱槽 12……蓄熱熱交換器 51……容量制御手段 52……目標値演算手段 53……開度制限手段 54……最大開度増大手段 Cl……水位センサ(蓄冷量検出手段) SP……圧力センサ(飽和温度検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (3)、利用側電動膨張弁(6)及び利用側熱交換器
    (7)を順次接続してなる冷媒回路(10)と、冷熱の蓄
    熱可能な蓄熱媒体(W)を有する蓄熱槽(11)と、上記
    冷媒回路(10)の冷媒との熱交換により上記蓄熱槽(1
    1)に冷熱を付与する蓄熱熱交換器(12)とを備えた蓄
    熱式空気調和装置において、 冷媒の吸入圧力相当飽和温度を検出する飽和温度検出手
    段(SP)と、所定時間毎に、該飽和温度検出手段(SP)
    で検出される吸入圧力相当飽和温度がその目標値に収束
    するよう上記圧縮機(1)の運転容量を設定制御する容
    量制御手段(51)を備えるとともに、 利用側熱交換器(7)側による蒸発作用と蓄熱熱交換器
    (12)による蓄冷熱作用とを同時に行う冷房及び蓄冷熱
    同時運転時、上記蓄熱槽(11)内の蓄熱媒体(W)の現
    在蓄冷熱量を検出する蓄冷量検出手段(Cl)と、該蓄冷
    量検出手段(Cl)の出力を受け、上記容量制御手段(5
    1)で制御される圧縮機(1)の前回サンプリング時に
    おける運転容量に基づき、蓄熱熱交換器(12)における
    蓄冷熱能力が上記蓄熱槽(11)の目標蓄冷熱量と現在蓄
    冷熱量との差から求まる必要蓄冷熱能力になるよう吸入
    圧力相当飽和温度の目標値を演算する目標値演算手段
    (52)と、上記吸入圧力相当飽和温度が該目標値演算手
    段(52)で算出される目標値に収束するよう上記利用側
    電動膨張弁(6)の開度を制限する開度制限手段(53)
    とを備えたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置の運転
    制御装置。
  2. 【請求項2】開度制限手段(53)は、圧縮器(1)の現
    在の運転容量が最大で、かつ吸入圧力相当飽和温度の現
    在値と目標値との差が所定値以上のときには、利用側電
    動膨張弁(6)の最大開度値を低減するものであること
    を特徴とする請求項(1)記載の蓄熱式空気調和装置の
    運転制御装置。
  3. 【請求項3】圧縮機(1)の運転容量が一定値以下のと
    きに、利用側電動膨張弁(6)の最大開度値を増大させ
    るよう変更する最大開度増大手段(54)を備えたことを
    特徴とする請求項(1)又は(2)記載の蓄熱式空気調
    和装置の運転制御装置。
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