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JPH0787772B2 - 固体化ビールの製法及びその固体化ビール - Google Patents
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JPH0787772B2 - 固体化ビールの製法及びその固体化ビール - Google Patents

固体化ビールの製法及びその固体化ビール

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JPH0787772B2
JPH0787772B2 JP4151232A JP15123292A JPH0787772B2 JP H0787772 B2 JPH0787772 B2 JP H0787772B2 JP 4151232 A JP4151232 A JP 4151232A JP 15123292 A JP15123292 A JP 15123292A JP H0787772 B2 JPH0787772 B2 JP H0787772B2
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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビールを固体化する製
法とそれによって得られる固体化ビールに関する。
【0002】
【従来の技術】古来よりビールは渇きを癒し心身を活性
化する嗜好品として愛用されておりその製法も殆ど完成
されている。従来知られているその製法としては図3で
示すように、大麦の貯蔵、精選、浸麦、発芽、焙燥、貯
蔵に至る製麦工程Aに続いて、原料粉砕1、仕込み2、
発酵3、後発酵(貯酒)4、そして精密濾過5の処理を
行う醸造工程Bと、更には、たるづめ6、びんづめ7や
缶づめ8の製品工程Cがあり、そして保存Dを経て使用
Eとなるものである。
【0003】そして上記の後発酵(貯酒)4では若ビー
ルを熟成すると共に貯酒タンクの内圧を調整してビール
に炭酸ガスを溶入しまた上記精密濾過5では微生物によ
る混濁を起こさぬようビールに徹底した精密濾過処理を
施して製品としている。なお、この二つの工程はそれぞ
れ省略することも可能であり、後発酵(貯酒)4を省略
した場合は炭酸ガス注入含有法によってビールに炭酸ガ
スを溶入するようにし、精密濾過5を省略した場合は製
品として未濾過混濁ビールを得ることができる。
【0004】そしてビールは品質的に敏感な製品である
ため保存日数、保存温度、保存時や流通段階での光との
接触に特別な配慮が必要であり、慎重な扱いによって酸
化味、酸化臭、日光臭等の発生を防ぐようにしている。
しかしそれでもビールを長期間保存したり或いは流通段
階で粗い扱いをした場合等では、味や臭いの問題だけで
なく蛋白質の酸化重合による蛋白混濁が生じるので、場
合によっては予め吸着剤を用いて高分子蛋白質を除去す
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、醸造工
程Bでそれ以降の流通段階やその他で発生するかも知れ
ない種々の不具合に備えて、予め各種の処理を施せば施
すほどその分自然性が薄れビールの味が淡白化したり又
厚味が低下してしまうことは否定できないものである。
また、濾過工程を省略することによって得られる未濾過
混濁ビールは自然性をそれ程損なうことがないものの、
保存性に欠けるために適時利用性において問題がある。
【0006】またビールは液体であるため製品工程Cで
樽や壜やアルミ缶などの容器に充填する必要があるもの
の、前述したようにビールは品質的に敏感なものなので
各種容器の性質、形状等に対応して保存D段階や流通段
階での慎重なそして言わば手間の掛かる取扱いが要求さ
れる。
【0007】しかも使用Eの段階後に容器を廃棄するこ
とは最早許されず廃棄公害問題を解消すべく使用済みの
容器をどのようにして回収するかにつき資源再利用の立
場から種々の配慮が必要となっている。しかもビール製
品にとって容器は不可欠なものである反面、たるとかび
んとか缶等の容器の使用はビール製品の製造コスト上大
きな割合を占めている。
【0008】そこでこの発明ではビールといえば液体で
あるという常識を打破して固体化することを検討しそれ
にともない従来液体でしか存在していなかったビールに
起因する種々の問題点を解決することのできる固体化ビ
ールの製法及びその固体化ビールを提供せんとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明に係る固体
化ビールの製法としては、醸造工程において炭酸ガス濃
度を予め高濃度に調整したビールを原料ビールとし、こ
の原料ビールを容器に入れ急速冷凍処理を施して、用途
に合わせた形状・状態に整形・凍結するものである。
【0010】また、醸造工程における精密濾過処理を省
略したビールを原料ビールとし、この原料ビールを容器
に入れ急速冷凍処理を施して、用途に合わせた形状・状
態に整形・凍結するものである。
【0011】あるいは、醸造工程において炭酸ガス濃度
を予め高濃度に調整しかつ醸造工程における精密濾過処
理を省略したビールを原料ビールとし、この原料ビール
を容器に入れ急速冷凍処理を施して、用途に合わせた形
状・状態に整形・凍結するものである。
【0012】これらの各製法では、原料ビールを氷点前
の低温状態に冷却しておいて、これに大気下で急速冷凍
処理を施すようにしてもよい。
【0013】このような本発明による製法においては、
原料ビールを入れる容器をそのまま包装容器として使用
し、整形・凍結後そのまま冷凍保存せしめるようにした
り、あるいは原料ビールを整形・凍結後、容器より取り
出し冷房空調下で紙、アルミ箔、プラスチック等の包装
容器にて別途包装して凍結保存せしめるようにできる。
【0014】そして、この発明に係る製法により製造し
た固体化ビールは、用途に合わせた形状・状態に整形・
凍結して成るものであり、特にその整形・凍結した状態
としては、棒状、キュービック状、ザラメ・シャーベッ
ト状、完全固体化状、半液体状またはペースト状のいず
れかであることを意図している。
【0015】なお、以上及び以下の記述において、「ビ
ール」とは、酒税法に定めるビールの他、低アルコール
のビール様飲料を含む広い概念の用語として用いるもの
である。
【0016】
【作用】醸造工程を経たビールを原料ビールとし、この
原料ビールを急速冷凍処理用の容器に入れて急速冷凍処
理を施すことによって、従来の液状のビールを使用用途
に合わせた形状・状態に整形・凍結して固体化ビールと
することができ、その際、醸造工程で予め炭酸ガス濃度
を高濃度に調整したビールを原料ビールとすることで大
気下での急速冷凍処理作業において炭酸ガスの逸脱をそ
れ程心配せずにすみ、原料ビールの味、質を損なうこと
なく固体化ビールとすることができる。
【0017】また、醸造工程での精密濾過処理を省略し
たビールを原料ビールとして容器に入れ急速冷凍処理を
施すことによって従来の液状のビールを使用用途に合わ
せた形状・状態に整形・凍結して固体化ビールとすれ
ば、従来精密濾過で失っていた自然性を損なわずに厚
味、うま味のある固体化ビールを得られることになる。
【0018】そして、醸造工程で炭酸ガス濃度を予め高
濃度に調整しかつ精密濾過処理を省略したビールを原料
ビールとすれば、大気下での急速冷凍処理作業において
炭酸ガスの逸脱をそれ程心配することもなく、加えて従
来精密濾過で失っていた自然性を損なわずにすみ、厚
味、うま味により優れた固体化ビールを得ることができ
るものである。
【0019】加えて、これら各製法において原料ビール
を氷点前の低温状態に冷却しておくようにすれば、より
容易に大気下で急速冷凍処理を施すことができるように
なる。
【0020】また、上記各製法で原料ビールを入れる容
器をそのまま包装容器として使用し、整形・凍結後その
まま凍結保存するようにすれば、整形・凍結処理がその
まま凍結保存処理となるので効率的な固体化ビールの製
法が提供できる。あるいは、上記各製法で原料ビールを
整形・凍結後、容器より取り出し冷房空調下で紙、アル
ミ箔、プラスチィク等の包装容器にて別途包装して凍結
保存せしめるようにすると、液体状の従来のビールに要
した容器と違って包装費用の削減と製造原価の低減を図
ることができ、しかも産業公害の問題を十分解決でき
る。
【0021】以上の製法により使用用途に合わせた形状
・状態に予め整形・凍結して得られた固体化ビールは、
従来の液状ビールでは全然意図されなかった棒状、キュ
ービック状、粒状、ザラメ・シャーベット状、完全固体
化状、半液体状またはペースト状等の形状・形態とする
ことができ、流通性、携帯性、保存性に優れた嗜好品と
しての機能を更に充実することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下図1及び図2を参照して実施例を説明す
る。尚、説明の便宜上、従来と共通する部分は同一符号
を以て示し重複する説明は省略する。
【0023】先ず醸造工程Bを経たビールを原料ビール
10とする。次に、この原料ビール10を、ガス分離を
避けるために刺激攪乱を与えぬよう静かに急速冷凍処理
用の容器11に入れ、急速冷凍処理12を施すことによ
って、原料ビール10の味、質を損なうことなく使用用
途に合わせた形状・状態に整形・凍結した固体化ビール
13を得る。その際、醸造工程Bの後発酵4段階では通
常若ビールに炭酸ガスを溶入するが、この炭酸ガス濃度
を予め高濃度に調整しておくと、大気下での急速冷凍処
理12で炭酸ガスの逸脱をそれ程心配しなくてすむこと
になる。
【0024】また、ビールを固体化し冷蔵するので微生
物混濁及び酸化変質の問題が発生しないから、醸造工程
Bでは濾過を特に精密にする必要はなく、又例えば未濾
過混濁ビールのように、ビールの種類によっては一般的
な濾過をも省略したものを原料ビール10として選択使
用することができる。この場合には、味のうまさや自然
性をそのまま維持した固体化ビール13を得られる。
【0025】そして、原料ビール10を容器11に入れ
た状態で予め氷点前の低温状態に冷却しておけば、大気
下で急速冷凍処理12を容易に施せるものである。
【0026】これら製法で原料ビール10を急速冷凍処
理12にかけるためには何らかの容器11に入れる必要
があるので、この容器11を活用してそのまま包装容器
14として使用し、整形・凍結後そのまま凍結保存する
ようにすれば、整形・凍結がそのまま凍結保存15の処
理となる。
【0027】無論別途の包装容器14を使用することも
自由である。固体化ビール13を容器11より取り出
し、冷房空調下で紙、アルミ箔、プラスチック等の包装
容器14にて別途包装して凍結保存15の処理を行なう
ようにしてもよい。
【0028】また原料ビール10を使用16の用途に合
わせた形状・状態にして急速冷凍処理12しておけば従
来の液状ビールでは全然意図されなかった例えば棒状、
キュービック状、ボール状、三角錐形状等の多くの形状
に、そしてまたザラメ・シャーベット状、完全固体化
状、半液体状またはペースト状等の色々な状態にした固
体化ビール13を得ることになる。
【0029】図2の例では、支持用のステイック16を
容器11内に入れた原料ビール10に差込み、急速冷凍
処理12を施して平坦な棒状の完全に凍結させた固体化
ビール17を得て、次に容器11から取り出し薄いアル
ミ層を形成した紙18を包装容器14として用いて全体
を包装したものである。
【0030】使用16に際しては電子レンジその他で急
速解凍して液化すれば炭酸ガスを失うことなく清涼感の
ある液状のビールとして飲用できる。なお、上記した実
施例において、原料ビールとして低アルコールのビール
様飲料を用いることができるのは勿論である。
【0031】
【発明の効果】この発明は以上説明してきた如き内容の
ものなので以下に列挙するような実用性に優れた多くの
効果が期待できる。
【0032】この発明の製法によれば、原料ビールの
味、質を損なうことなく従来の液状のビールに代えて固
体化ビールを得ることができる。また、特に醸造工程で
の精密濾過処理を省略したものを原料ビールとすること
で、従来精密濾過で失っていた自然性を損なわずに厚
味、うま味のある固体化ビールを得ることができる。
【0033】そしてその際、原料ビールを氷点前の低温
状態に冷却しておくことで、大気下での急速冷凍処理が
容易となる。
【0034】更に、原料ビールを入れる容器をそのまま
包装容器として使用し、整形・凍結後そのまま凍結保存
することで、整形・凍結処理がそのまま凍結保存処理と
なるので効率的である。あるいは、固体化ビールを整形
・凍結後、容器より取り出し冷房空調下で紙、アルミ
箔、プラスチック等の包装容器にて別途包装して凍結保
存せしめるようにすることで、液体状の従来のビールに
要した容器と違って包装費用の削減と製造原価の低減を
図ることができ、しかも廃棄公害の問題を十分解決する
ことができる。
【0035】この発明の製法により使用用途に合わせた
形状・状態に予め整形・凍結した固体化ビールは、従来
の液状ビールでは全然意図されなかった棒状、キュービ
ック状、粒状、ザラメ・シャーベット状、完全固体化
状、半液体状またはペースト状等の形状・状態として得
ることができ、流通性、携帯性、保存性に優れた嗜好品
としての機能を更に充実することができる。
【0036】そして、固体化ビールは単に保冷車で運搬
したり保冷倉庫で保存するだけでよく、温度、光に敏感
なビールを容易に管理できる上に、かかる流通・保存段
階の変化に対する従来の如き長期の保存・流通に備えた
処理、即ち吸着剤による高分子蛋白質の除去が不要とな
るので、味の淡白化や厚味の低下を招くことがなく、そ
の分味の向上を図ることができる。
【0037】この発明に係る固体化ビールは、従来の氷
菓がアイスクリーム、シャーベットに代表されるように
概ね糖味に基礎を置いたものであったのに対し、糖味を
避けた清涼感のある製品として提供できるものである。
特に、低アルコールのビール様飲料を原料に用いた場合
は、時、場所、年齢等にとらわれず幅広い嗜好に対応す
ることができる。また、固体化ビールを特にザラメ・シ
ャーベット状にした場合、盛夏その他で清涼感溢れる食
用品・飲料代替品として提供することもできる。
【0038】加えて固体化ビールは、保冷庫、保冷袋等
の保冷手段さえ具えて置けば携帯性は抜群であり、例え
ばドライアイスの保存を兼ねてドライアイスと共に保冷
袋に適当な数の固体化ビールを一緒に入れておけば外出
や行楽に極めて便利である。
【0039】そしてさらにビールを料理の調味料として
利用する場合、適当な数の固体化ビールを使用するだけ
でよいから余り物のビールでなく新鮮味のある調味料と
して無駄のない使用ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の固体化ビールの製法を示す工程説明
図である。
【図2】この発明の固体化ビールの一例を示す斜視図で
ある。
【図3】従来のビールの製法を示す工程説明図である。
【符号の説明】
B 醸造工程 10 原料ビール 11 容器 12 急速冷凍処理 13、17 固体化ビール 14 包装容器 15 凍結保存

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 醸造工程で炭酸ガス濃度を予め高濃度に
    調整したビールを原料ビールとし、この原料ビールを容
    器に入れ急速冷凍処理を施して、用途に合わせた形状・
    状態に整形・凍結する、固体化ビールの製法。
  2. 【請求項2】 醸造工程での精密濾過処理を省略したビ
    ールを原料ビールとし、この原料ビールを容器に入れ急
    速冷凍処理を施して、用途に合わせた形状・状態に整形
    ・凍結する、固体化ビールの製法。
  3. 【請求項3】 醸造工程で炭酸ガス濃度を予め高濃度に
    調整しかつ精密濾過処理を省略したビールを原料ビール
    とし、この原料ビールを容器に入れ急速冷凍処理を施し
    て、用途に合わせた形状・状態に整形・凍結する、固体
    化ビールの製法。
  4. 【請求項4】 原料ビールを氷点前の低温状態に冷却し
    ておいてから、大気下で急速冷凍処理を施すようにした
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体化ビールの製
    法。
  5. 【請求項5】 原料ビールを入れる容器をそのまま包装
    容器として使用し、整形・凍結後そのまま凍結保存せし
    める請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体化ビール
    の製法。
  6. 【請求項6】 原料ビールを整形・凍結後、容器より取
    り出し冷房空調下で紙、アルミ箔、プラスチック等の包
    装容器にて別途包装して凍結保存せしめる請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の固体化ビールの製法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製
    法にて得られる固体化ビール。
  8. 【請求項8】 整形・凍結した形状・状態が、棒状、キ
    ュービック状、粒状、ザラメ・シャーベット状、完全固
    体化状、半液体状またはペースト状のいずれかである請
    求項7記載の固体化ビール。
JP4151232A 1992-05-20 1992-05-20 固体化ビールの製法及びその固体化ビール Expired - Lifetime JPH0787772B2 (ja)

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