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JPH0788441B2 - 樹脂組成物およびその製造法 - Google Patents
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JPH0788441B2 - 樹脂組成物およびその製造法 - Google Patents

樹脂組成物およびその製造法

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JPH0788441B2
JPH0788441B2 JP26044186A JP26044186A JPH0788441B2 JP H0788441 B2 JPH0788441 B2 JP H0788441B2 JP 26044186 A JP26044186 A JP 26044186A JP 26044186 A JP26044186 A JP 26044186A JP H0788441 B2 JPH0788441 B2 JP H0788441B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔I〕発明の背景 1.本発明の属する技術分野 本発明は機械的強度バランス、とくに衝撃強度と耐油性
に優れた樹脂組成物に関する。
詳しくは、ポリオレフイン、ポリフエニレンエーテル、
アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体、不飽和
共重合樹脂より成り、機械的強度バランス、に優れ、射
出成形用、押出成形用および中空成形用に適した樹脂組
成物およびその製造法に関する。
2.先行技術と問題点 ポリオレフインは、成形加工性、靭性、耐水性、耐有機
溶剤性、耐薬品などに優れ、低比重で安価であることか
ら各種成形品やシート等に従来から広く利用されている
が耐熱性に要改良点を有しており、これが新規な用途開
拓上の障害となつている。
一方、ポリフエニレンエーテル樹脂は、優れた耐熱性を
有するが、成形加工性、耐有機溶剤性に難点がある為、
その利用範囲が限られている。これらポリオレフインと
ポリフエニレンエーテルのそれぞれの長所を兼ね備え、
欠点を補ない合つた樹脂組成物を得る目的で、両者をブ
レンドして成る組成物(例えば、特公昭42-7069号公
報)が提案されており、加工性や抗張力等の改良が見ら
れる。しかしながらポリオレフインとポリフエニレンエ
ーテルは本質的に相溶性が悪く、両者のブレンド物の衝
撃強度は不十分であるために、その利用範囲は著るしく
限定される。そこで両者の相溶性を改善し、衝撃強度を
中心とする優れた機械的物性と、それぞれの長所すなわ
ち成形加工性、耐溶剤性、耐熱剛性等を兼ね備えた樹脂
組成物を与える配合成分の開発が待ち望まれている。
〔II〕発明の概要 本発明は、剛性、衝撃強度と成形加工性、の優れた樹脂
組成物を提供するものであり、ポリオレフインに、ポリ
フエニレンエーテル樹脂、同一分子内にアルケニル芳香
族化合物重合連鎖と脂肪族炭化水素連鎖を併せ持つ重合
体、アルケニル芳香族化合物−共役ジエン重合体、同一
分子内に不飽和基と極性基を併せ持つ化合物を配合する
ことにより目的を達成するものである。
本発明者らは、従来のポリオレフイン−ポリフエニレン
エーテル配合物に関する機械的物性面の不充分な点を補
い改良すべく、各種のポリオレフイン、ポリフエニレン
エーテル樹脂および各種の配合成分について検討を行な
つた結果、アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合
体、および不飽和共重合体樹脂を配合することにより、
高いレベルの衝撃強度を示す樹脂組成物が得られ、ま
た、アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体と不
飽和共重合体樹脂を予め溶融混練してなる組成物をポリ
オレフインおよびポリフエニレンエーテル樹脂にて希釈
混練して得られる樹脂組成物がいちだんと高いレベルの
衝撃強度を示すことを見出し、本発明を完成した。
したがつて、本出願の第1の発明の要旨とするところ
は、下記成分(a)〜(d)よりなる樹脂組成物にあ
る。
(a)成分:ポリオレフイン 5〜95重量% (b)成分:ポリフエニレンエーテル 5〜95重量% よりなる(a)成分と(b)成分との合計100重量部に
対し、 (c)成分:アルケニル芳香族化合物15〜80重量%及び
共役ジエン85〜20重量%からなる共重合体10〜90重量%
(d)成分:炭素数2〜12のα−オレフインから選ばれ
た少なくとも一種99.1〜70モル%と、炭素数5〜30の非
共役ジエンの少くとも一種0.1〜30モル%とを共重合し
て得られる不飽和共重合体 10〜90重量%。
よりなる(c)成分と(d)成分との合計2〜100重量
部。しかして、第2の発明の要旨とするところは、上記
樹脂組成物を製造する方法において、共重合体(c)成
分、共重合体(d)成分のそれぞれ過半量ないし全部を
あらかじめ混合して配合物(e)を得、次いでこの配合
物と残りの成分とを混合することにある。
本発明により、従来に比べ、著るしく高い衝撃強度を有
し、他の機械的物性とのバランスおよび耐油性の良好な
ポリオレフイン−ポリフエニレンエーテル系樹脂組成物
が得られる。
〔III〕発明の具体的説明 1.構成成分 (1)ポリオレフイン(a) 本発明で使用されるポリオレフインは、エチレン、プロ
ピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3
−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテ
ン−1、オクテン−1等のα−オレフイン単独重合体、
これらのα−オレフイン間のランダム、ブロツク等の形
態をなす相互共重合体及びそれらの混合物、これらα−
オレフインの過半重量と他の不飽和単量体とのランダム
もしくはブロツク、グラフト等の共重合体、またはこれ
ら重合体の酸化、ハロゲン化、スルホン化したものであ
り、少なくとも部分的に結晶性を示すものである。ここ
で、他の不飽和単量体とは、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、
アリールマレイン酸イミド、アルキルマレイン酸イミド
等の不飽和有機酸またはその誘導体;酢酸ビニル、酪酸
ビニル等のビニルエステル;スチレン、メチルスチレン
等の芳香族ビニル化合物;ビニルトリメチルメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシ
シラン等のビニルシラン;ジシクロペンタジエン、4−
エチリデン−2−ノルボルネン等の非共役ジエンなどが
用い得る。
共重合体の場合には、α−オレフインや他の単量体は、
2種に限らず、複数種からなるものであつてもよい。
これらの重合体は既知の方法で重合あるいは変性により
得られ、また、市販のものから適宜選んで用いてもよ
い。当然、併用もできる。
これらの中でも、プロピレン、ブテン−1、3−メチル
ブテン−1、4−メチルペンテン−1の過半重量の共重
合体または単独重合体が好ましく、中でも特に結晶性プ
ロピレン系重合体類すなわち結晶性プロピレン単独重合
体、結晶性プロピレン−エチレンブロツクまたはランダ
ム共重合体、これらの結晶性プロピレン系重合体類とα
−オレフイン系ゴムすなわち複数のα−オレフインより
なるゴム状共重合体ないしは複数のα−オレフインと非
共役ジエンとのゴム状共重合体との混合物が機械的物性
バランスの点で好ましい。これらの結晶性プロピレン系
重合体類及びこれらとα−オレフイン系ゴムを含む混合
物のMFR(230℃、荷重2.16kg)は0.01〜150の範囲が好
ましく、0.03〜70の範囲がより好ましく、とりわけ0.05
〜50の範囲が好ましい。MFRの値がこれらより低い範囲
では成形加工性に難点が生じ、これらより高い範囲では
機械的物性バランスのレベルが低く好ましくない。
(2)ポリフエニレンエーテル(b) 本発明で使用されるポリフエニレンエーテル樹脂(b)
は、一般式 で表わされる循環構造単位を有し、式中一つの単位のエ
ーテル酸素原子は次の隣接単位のベンゼン核に接続して
おり、nは少くとも30であり、Qはそれぞれ独立に水
素、ハロゲン、三級α−炭素原子を含有しない炭化水素
基、ハロゲン原子とフエニル核との間に少くとも2個の
炭素原子を有するハロ炭化水素基、炭化水素オキシ基お
よびハロゲン原子とフエニル核との間に少くとも2個の
炭素原子を有するハロ炭化水素オキシ基からなる群より
選択した一価置換基を示す。
ポリフエニレンエーテルの代表的な例としては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フエニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジエチル−1,4−フエニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−エチル−1,4−フエニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フエニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フエニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4
−フエニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジブチル−1,4−
フエニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロペニル−1,4
−フエニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジラウリル−1,4
−フエニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジフエニル−1,4
−フエニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,4
−フエニレン)エーテル、ポリ(2,6ジエトキシ−1,4−
フエニレン)エーテル、ポリ(2−メトキシ−6−エト
キシ−1,4−フエニレン)エーテル、ポリ(2−エチル
−6−ステアリルオキシ−1,4−フエニレン)エーテ
ル、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フエニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−フエニル−1,4−フエニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フエニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エトキシ−1,4−フエニレ
ン)エーテル、ポリ(2−クロロ−1,4−フエニレン)
エーテル、ポリ(2,5−ジブロモ−1,4−フエニレン)エ
ーテルおよび同等物がある。
また2,6−ジメチルフエノールと2,3,6−トリメチルフエ
ノールの共重合体、2,6−ジメチルフエノールと2,3,5,6
−テトラメチルフエンールの共重合体、2,6−ジエチル
フエノールと2,3,6−トリメチルフエノールの共重合体
などの共重合体をも挙げることができる。
更に、本発明で使用されるポリフエニレンエーテルは、
前記一般式で定義されたポリフエニレンエーテルにスチ
レン系モノマー(例えば、スチレン、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレンなど)をグラフトしたもの等変
性されたポリフエニレンエーテルをも包含する。
上記に相当するポリフエニレンエーテルの製造方法は公
知であり、例えば米国特許第3306874号、第3306875号、
第3257357号および第3257358号各明細書および日本特許
特公昭52-17880号および特開昭50-51197号明細書に記載
されている。
これらのうちで、より好ましいポリフエニレンエーテル
の群は、エーテル酸素原子に対する2つのオルソ位にア
ルキル置換基を有するものおよび2,6−ジアルキルフエ
ノールと2,3,6−トリアルキルフエノールの共重合体で
ある。
これらのうちでも、とりわけ2,6−ジメチルフエノール
の重合体が好ましい。また、その好ましい分子量の範囲
は、その尺度として30℃クロロホルム中における固有粘
度の値で示すと、0.15〜0.7dl/gの範囲であり、より好
ましくは0.2〜0.6dl/g更に好ましくは0.45〜0.6dl/gの
範囲であり、とりわけ好ましくは0.4〜0.6dl/gの範囲で
ある。0.15dl/gより小さい値の範囲では、組成物の機械
的強度が低く、また、0.7dl/gより大きい値の範囲で
は、組成物の成型加工性が低下するため好ましくない。
上記のポリフエニレンエーテル樹脂は、ポリフエニレン
エーテルと半量を超えない範囲のスチレン系樹脂との混
合物であつてよい。
(3)アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体
(c) 本発明において使用される上記共重合体(c)は、下記
のアルケニル芳香族化合物と共役ジエンを主な単量体成
分とするランダム、グラフト、ブロツク等の結合様式を
なす共重合体であり、部分的に架橋構造を含むものであ
つてよい。なお、共役ジエンに由来する脂肪族不飽和結
合の一部が水素されているものであつてもよい。
これらのうちで、水素添加されていない共重合体が好ま
しく、また一方、ランダム共重合体、ブロツク共重合体
が好ましく、より好ましくはブロツク共重合体、特に好
ましくは下記の線状ブロツク共重合体である。
線状ブロツク共重合体とは一般式が A−BA−BmA) (mは0または正の整数、nは0又は1)で表わされる
ブロツク共重合体であり、この一般式においては、Aは
芳香族ビニル化合物の重合体ブロツク、Bは共役ジエン
のエラストマー性ブロツク共重合体である。
ブロツク共重合体中の重合体ブロツクAの重量平均分子
量は500〜125,000、好ましくは5,000〜110,000、重合体
ブロツクBのそれは1,500〜250,000、好ましくは15,000
〜220,000の範囲が一般に用いられるが、更に小さい分
子量の重合体ブロツクAおよびBを含んでいてもよい。
ブロツク共重合体の分子量を示すめやすとして、溶液粘
度があるが、本発明の目的を達成するためには、25重量
%トルエン溶液中25℃におけるブルツクフイールド粘度
の値が200〜40,000cpsの範囲にあるものが好ましく、60
0〜30,000cpsの範囲にあるものがより好ましく、800〜2
5,000cpsの範囲にあるものが特に好ましい。
また、共役ジエンに由来する二重結合の一部を水素添加
したものであつてもよい。
アルケニル芳香族化合物は、好ましくはスチレンである
が、α−メチルスチレン、ビニルトルエンその他低級ア
ルキル置換スチレン、ビニルナフタレン等も用いられ
る。
共役ジエンは特に好ましくはブタジエンであるが、ブタ
ジエンもしくはイソプレン、ブタジエンとイソプレンの
両者が共に含まれるものであつてもよい。また、共役ジ
エン成分としては、上記ブタジエン、イソプレンのほか
にシクロペンタジエン及びその誘導体、2,3−ジメチル
ブタジエン等の低級アルキル置換ブタジエン等が含まれ
ていてもよい。また、重合体ブロツクAのエラストマー
性を大きく損なわない範囲で、上記ジエン成分のほか
に、エチレン、プロピレン、1−ブテン等のオレフイン
系炭化水素や非共役ジエン類が含まれていてもよい。
アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体(c)に
占めるアルケニル芳香族化合物単位の割合は15〜80重量
%の範囲が好ましく、20〜70重量%の範囲がとくに好ま
しく、とりわけ25〜65重量%の範囲が好ましい。さらに
好ましくは30〜63重量%の範囲である。
アルケニル芳香族化合物−共役ジエンブロツク共重合体
の製造方法としては、数多くの方法が提案されている。
代表的な方法としては、例えば特公昭40-23798号公報明
細書、米国特許第3595942号及び同第4090996号等に記載
された方法があり、リチウム触媒又はチーグラー型触媒
を用いて不活性溶媒中でブロツク共重合を行なわせる。
このようなブロツク共重合体の一つとして、シエル・ケ
ミカル社より「KRATON−D」あるいは「カリフレツク
ス」、日本合成ゴム(株)より「TR」といつた商品名で
上市されているものがある。
(4)不飽和共重合体(d) 本発明で使用する不飽和共重合体(d)とは、炭素数2
〜12のα−オレフインより選ばれる少なくとも一種と、
炭素数5〜30の範囲の非共役ジエン、殊に次式(I)で
表わされる非共役ジエンの少なくとも一種とを共重合し
て得られるものである。
〔ここに、Xは、メチレン基、炭素数2〜10の直鎖状ア
ルキレン基、二価の環状もしくは脂環式炭化水素基、二
価の芳香族炭化水素基または二価の鎖状飽和炭化水素基
を表わす。R1は炭素数12以下のアルキル基、R2およびR3
は水素原子、炭素数12以下のアルキル基、脂環式炭化水
素基または芳香族炭化水素基をそれぞれ表わす。またX
とR1、R2、R3より選ばれる少なくとも2者が同一の環状
炭化水素構造を形成するものであつてよい。但し、R2
R3がともに水素原子であることはなく、また、(I)式
に示した非共役ジエンをなす2個の炭素−炭素二重結合
のうち、置換基R1とR3の結合する炭素とR2とXの結合す
る炭素が構成する炭素−炭素2重結合が、芳香族性共役
二重結合のとなることはない。〕 非共役ジエン類のうちで、より好ましくは、(I)式に
示した置換基Xがメチレン基または炭素数2〜4の範囲
の直鎖または分枝状の二価の脂肪族飽和炭化水素基であ
り、R1が炭素数8以下のアルキル基であり、R2とR3が水
素原子または炭素数8以下のアルキル基(但し、R2とR3
が共に水素原子であることはない。)であるものであ
り、これらのうちでさらに好ましくは、(I)式に示し
た置換基Xがメチレン基であり、R1が炭素数8以下のア
ルキル基であり、R2とR3が水素原子または炭素数6以下
のアルキル基(但し、R2とR3がともに水素原子であるこ
とはない。)であるものである。
本発明に用いる不飽和共重合体(d)を構成するα−オ
レフインとしてより好ましいものは、ポリオレフイン
(a)を主として構成するα−オレフインと等しい種類
のものである。
これらの具体例および製造法としては、例えば特開昭57
-44639号公報に示されているものがあり、当該不飽和共
重合体(d)に占める非共役ジエン単位の割合は当該公
報に記載の如く0.1〜30モル%が好ましく、とくに好ま
しくは0.5〜20モル%、とりわけ好ましくは1.0〜15モル
%である。
不飽和共重合体樹脂(d)は、他の成分、殊に(c)成
分との混練が可能で均一に混合される限りに於いて制限
はないが、通常、メルトフローレイト値が0.01〜1,000g
/10分〔測定方法 JIS K7210-1975準拠または類似の方
法、荷重2.16kg,温度:不飽和共重合体樹脂(d)を構
成するα−オレフインの主たるもののなす単独重合体に
ついてメルトフローレイト値を測定する際に通常適用す
る温度と同じ温度、例えばα−オレフインの主たるもの
がプロピレンであれば、ポリプロピレンに通常適用する
温度すなわち230℃である。〕に相当する分子量である
のが好ましい。
2.構成成分の組成比 以上のような(a)、(b)成分の配合割合は、(a)
成分と(b)成分との合計量中において、それぞれ、
(a)成分が5〜95重量%、好ましくは30〜70重量%、
とりわけ好ましくは35〜60重量%であり、従つて、
(b)成分が5〜95重量%、好ましくは30〜70重量%、
とりわけ好ましくは40〜65重量%である。
また、(c)成分、(d)成分の配合割合については、
(c)成分と(d)成分との合計量が、(a)成分と
(b)成分の合計量を100重量部とするときに、これに
外数として加える量が、2〜100重量部、好ましくは6
〜55重量部、より好ましくは8〜35重量部、とりわけ好
ましくは10〜25重量部である。
(c)成分および(d)成分が、(c)、(d)両成分
の合計量100重量%中に占める割合は(c)成分が10〜9
0重量%、好ましくは20〜80重量%、より好ましくは30
〜70重量%、とりわけ好ましくは35〜65重量%であり、
従つて、(d)成分は10〜90重量%、好ましくは20〜80
重量%、より好ましくは30〜70重量%、とりわけ好まし
くは35〜65重量%の範囲である。
上記の組成について、(a)成分が5重量%未満では成
形加工性のレベルが充分でなく、95重量%超過では剛性
レベルが不満足であり好ましくない。
(b)成分が5重量%未満では剛性レベルが不満足であ
り、95重量%超過では成形加工性に難点が生じ易く好ま
しくない。
(c)成分と(d)成分の合計量が2重量部未満では衝
撃強度が不満足であり、100重量部超過では成形品の外
観に難点が生じ易く、更に剛性レベルが充分でなく、好
ましくない。
(c)、(d)両成分の合計量100重量%中に占める
(c)成分の割合が10重量%未満および90重量%超過で
は衝撃強度レベルが不充分であり好ましくない。(d)
成分が10重量%未満および90重量%超過では衝撃強度レ
ベルが不充分となり好ましくない。
本発明による組成物は、本発明の目的を損なわない範囲
で、必要に応じて先の各重合体成分以外の熱可塑性また
は熱硬化性樹脂、ラバー成分、酸化防止剤、耐候性改良
剤、造核剤、スリツプ剤、無機または有機の充填剤や補
強剤、難燃剤、各種着色剤、帯電防止剤、離型剤等の成
分を添加することもできる。
酸化防止剤の例としては、立体障害性フエノール系、チ
オエーテル系、リン系、アミン系等の安定剤、耐候性改
良剤の例としては、ヒンダードアミン系等の光安定剤が
挙げられる。無機の充填剤の例としては、タルク、ガラ
ス繊維、ウオラストナイト、炭化カルシウム、硫酸バリ
ウム、酸化チタン、酸化亜鉛、マイカ、ガラスフレーク
等が挙げられ、寸法安定性、剛性等の向上に効果があ
る。
また、機械的物性、流動性改良を目的としたジアミド化
合物等の添加も可能である。
3.組成物の製造方法 本発明の樹脂組成物を製造する方法としては、前記
(a)〜(d)成分を同時に混合するともできるが、好
ましくは、(c)成分と(d)成分とをあらかじめ混合
して配合物(e)を得、かかる配合物(e)を残りの
(a)成分と(b)成分とにより希釈混合せしめる方法
がよい。
また、(a)〜(d)成分の混合方法としては、成分の
少くとも一部を溶融混練する方法や、溶剤に溶解する方
法が採用できる。
混合方法の一例として、溶融混練によるときは、熱可塑
性樹脂やゴム等に一般に用いられる方法例えば一軸ない
し2軸型混練機、ブラベンダープラストグラフ、バンバ
リーミキサー、ロールなどを用いる溶融混練でよいが、
共役ジエン系重合体を含むため、過度の架橋が起こらな
い様に、混練温度と混練時間に配慮をすべきであり、ま
た不飽和共重合体樹脂(d)の溶融混練可能な温度領域
とすべきである。この範囲は、成分の組み合わせにより
異なるが通常100℃から350℃の範囲である。なお、この
方法によつて得られる本発明の組成物は、溶融混練後に
押出しペレツト状にすることができる。また、この方法
においては、(c)成分と(d)成分とをあらかじめ、
混練して配合物(e)を得たのち、再び、(a)成分と
(b)成分とで希釈混練する方法が望ましい混合法とし
て推奨される。
また、(c)成分と(d)成分とをあらかじめ混合する
前記他の方法として、溶剤を用いる場合には、(c)成
分と(d)成分の共通溶媒に両成分を同時に溶解し、必
要に応じて加温、攪拌等を行ない、充分混合したのち溶
媒を除去、あるいは非溶媒を加えて析出させたのちに溶
媒と非溶媒を除去、乾燥、必要に応じて粉砕ないしはペ
レツト状にする方法が挙げられる。共通溶媒としては、
キシレン、トルエン、オルトジクロロベンゼン等が挙げ
られる。
(c)成分と(d)成分を混合してなる配合物(e)の
製造においては、両成分を均一に混合し、且つ両成分の
有する炭素−炭素不飽和結合またはそれらに隣接する炭
化水素基の関与する分子間架橋反応を生起させることが
好ましい。
また、これらの混合に際しては、必要に応じ各種の酸化
・老化防止剤、顔料等を同時に混合して良く、また必要
に応じて上記の架橋剤、架橋助剤、加硫剤等の使用も好
ましい。
なお、本発明で用い得る架橋剤としては、ポリオレフイ
ンの分子調整に用い得るものが使用でき、例えばジ−t
−ブチルパーオキサイド、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどの有機過酸化
物、p−キノンジオキシムなどのオキシム類、有機アゾ
化合物等のラジカル発生剤が挙げられる。
架橋助剤としては、ラジカル種と反応可能な官能基例え
ば炭素−炭素二重結合を含むビニル基、アリル基等を複
数有する化合物、ジビニルセンゼン、トリアリルイソシ
アヌレート等が挙げられる。
加硫剤としては、イオウ、有機硫黄化合物と各種加硫促
進剤例えば、ジフエニールグアニジンなどのグアニジン
類などがある。
4.本発明による樹脂組成物の応用 本発明による樹脂組成物は、一般に熱可塑性樹脂に適用
される成形法すなわち、射出成形や押出成形中空成形等
により容易に成形することができるが中でも射出成形が
最も好ましい。機械的物性が良好であることから、自動
車の内外装部品、電気機器外装部品、並びに所謂オフイ
スオートメーシヨン機器等の部品用途に適している。
〔IV〕実験例 1.測定および評価法 以下に示す実施例および比較例中の各物性値と諸性質
は、下記の条件により測定および評価を行なつた。
1)曲げ弾性率 ISO R178-1974Procedure12 (JIS K7203)に準じインストロン試験機を用い測定し
た。
2)デインスタツト衝撃強度 BS1330-1946に準じ、射出成形シートを用いて測定し
た。測定雰囲気温度は23℃である。
3)耐油性 射出成形試片(129mm×12.5mm,厚み4mm)を市販のガソ
リン中に、室温下7日間浸漬したのち外観の変化を観察
した。外観に変化の無い場合を○(良好)、表面荒れや
白化の生じた場合を△(やや不良)、表面荒れや白化が
顕著ないしは部分溶解の生じたものを×(不良)とし
た。
2.樹脂組成物の混合 (1)(a)〜(d)成分、または、(a)、(b)両
成分および配合物(e)の混合 下記の表2中に示した各成分の所定量をスーパーミキサ
ーにて充分混合攪拌したのち、池貝鉄工(株)製PCM二
軸型押出機を用い、270℃にて溶融混練し、組成物とし
たのちストランド状に押し出し、カツターにてペレツト
とした。
(2)配合物(e)の調製 (c)成分と(d)成分とをあらかじめ混合して配合物
(e)を調製する場合には、(c)、(d)両成分と後
記の架橋剤、架橋助剤の所定量をスーパーミキサーにて
充分混合攪拌したのち、池貝鉄工(株)製PCM二軸型押
出機を用い、190℃にて溶融混練し、組成物としたのち
ストランド状に押し出し、カツターにてペレツトとし
た。得られた配合物(e)と(a)、(b)両成分とを
用いて上記(1)項の混練処理を行ないペレツトとし
た。
3.物性測定および評価用試験片の調製 インラインスクリユー式射出成型機、東芝機械製作所製
IS-90B型を用い、シリンダー温度270℃、金型冷却温度6
0℃にて射出成型を行ない試験片を作成した。
射出成形後、試験片を室温23℃、湿度50%の恒温恒湿室
に4日間ないしは6日間放置したのち物性を測定した。
4.各成分の明細 (1)ポリオレフイン(a) 三菱油化(株)製ポリプロピレン単独重合体(JIS K721
0-1975によるMFR値 5g/10分)を使用した。
(2)ポリフエニレンエーテル(b) 固有粘度0.48dl/g(30℃、クロロホルム中)のポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フエニレン)エーテルを使用した。
(3)アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体
(c) スチレン−ブタジエンブロツク共重合体〔日本合成ゴム
(株)製、商品名TR2000(スチレン成分40重量%)、略
号(cl)、同TR2400(スチレン成分60重量%)略号(c
2)を使用した。
なお、比較対照を目的として、エチレン−プロピレンゴ
ム(EPR)〔三井石油化学(株)製、商品名タフマーPO2
80〕を使用した。
(4)不飽和共重合体樹脂(d) プロピレン/メチル−1,4−ヘキサジエンランダム共重
合体〔略号(d1)〕を使用した。(d1)のMFR値(JIS K
7210-1975準拠、温度230℃荷重2.16kg)は2.1、メチル
−1,4−ヘキサジエンの共重合体中の比率は3モル%で
ある。
なお、(a)成分〜(d)成分を同時にする際には、
(a)〜(d)成分の合計量100重量部に対して外数と
して0.15重量部の2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン〔日本油脂(株)製、商品名パ
ーヘキサ25B〕および0.2重量部のイソシアヌル酸トリア
リル〔東京化成工業(株)製〕を添加した。
(5)配合物(e) 上記(c)成分および(d)成分を所定量使用し、表1
に示す各配合物(e)を調製し、使用した。
なお、(c)成分と(d)成分の混練に際し、(c)、
(d)両成分の合計量100重量部に対して外数として0.1
5重量部の2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン〔日本油脂(株)製、商品名パーヘキ
サ25B〕および、0.2重量部のイソシアヌル酸トリアリル
〔東京化成工業(株)製〕を添加した。
なお、また、重合体成分(a)〜(d)総合計量を100
重量部とし、これに外数として0.2重量部の立体障害性
フエノール系酸化防止剤(チバガイギー社製イルガノツ
クス1010)を加えた。
以下、実施例と比較例により本発明を具体的に示すが、
あくまでも例示的なものであり、これらの例により本発
明の範囲が限定されるものではない。
5.実施例および比較例の説明 表2中、実施例1、実施例2と各比較例との比較より、
ポリオレフイン、ポリフエニレンエーテルを主成分とす
る組成物において、アルケニル芳香族化合物−共役ジエ
ン共重合体(c)と不飽和共重合体樹脂(d)を共に含
む組成物は、このいずれかを欠く組成物の例(比較例1
〜3)に比べ衝撃強度が高く、またゴム成分の例として
挙げたエチレン−プロピレンゴム(EPR)を含む例(比
較例4)に比べて衝撃強度が著るしく高く、また、曲げ
弾性率、耐油性も良好であり、本発明の効果が明らかで
ある。
また、実施例1と実施例3、実施例2と実施例4との比
撃より、アルケニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体
(c)と不飽和共重合体樹脂(d)をあらかじめ溶融混
練せしめて成分(e)とし、次いでポリオレフイン
(a)、ポリフエニレンエーテル(b)と共に混練する
方法により得られる組成物は、いちだんと高い衝撃強度
を示し、特許請求の範囲第(2)項に示した製造方法の
効果が明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25/10 LED 47/00 LKH 53/00 LLY 53/02 LLZ 71/12 LQP

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分(a)〜(d)よりなる樹脂組成
    物 (a)成分:ポリオレフイン 5〜95重量% (b)成分:ポリフエニレンエーテル 5〜95重量% よりなる(a)成分と(b)成分との合計100重量部に
    対し、 (c)成分:アルケニル芳香族化合物15〜80重量%及び
    共役ジエン85〜20重量%からなる共重合体10〜90重量%
    (d)成分:炭素数2〜12のα−オレフインから選ばれ
    た少なくとも一種99.1〜70モル%と、炭素数5〜30の非
    共役ジエンの少くとも一種0.1〜30モル%とを共重合し
    て得られる不飽和共重合体 10〜90重量% よりなる(c)成分と(d)成分の合計2〜100重量
    部。
  2. 【請求項2】下記(A)の樹脂組成物を製造する方法に
    おいて、共重合体(c)成分、共重合体(d)成分のそ
    れぞれ過半量ないし全部をあらかじめ混合して配合物
    (e)を得、次いでこの配合物と残りの成分とを混合す
    ることを特徴とする樹脂組成物の製造法。 (A) (a)成分:ポリオレフイン 5〜95重量% (b)成分:ポリフエニレンエーテル 5〜95重量% よりなる(a)成分と(b)成分との合計100重量部に
    対し、 (c)成分:アルケニル芳香族化合物15〜80重量%及び
    共役ジエン85〜20重量%からなる共重合体10〜90重量%
    (d)成分:炭素数2〜12のα−オレフインから選ばれ
    た少なくとも一種99.1〜70モル%と、炭素数5〜30の非
    共役ジエンの少くとも一種0.1〜30モル%とを共重合し
    て得られる不飽和共重合体 10〜90重量% よりなる(c)成分と(d)成分との合計2〜100重量
    部。
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