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JPH0788611B2 - 写真織装置 - Google Patents
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JPH0788611B2 - 写真織装置 - Google Patents

写真織装置

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JPH0788611B2
JPH0788611B2 JP3955692A JP3955692A JPH0788611B2 JP H0788611 B2 JPH0788611 B2 JP H0788611B2 JP 3955692 A JP3955692 A JP 3955692A JP 3955692 A JP3955692 A JP 3955692A JP H0788611 B2 JPH0788611 B2 JP H0788611B2
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thread
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淳一 青木
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中小企業事業団
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真等から光学的に読み
取った絵柄データから製織に必要な紋紙データを自動的
に作成する写真織装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、たとえばジャカード織機などで織る
織物の絵柄を、写真、印刷物、絵画等をもとに作成する
場合、熟練した技術者がこれら写真等から意匠図を描
き、この意匠図に組織を割り当てることにより組織図を
作り、この組織図から紋紙データを作成している。
【0003】意匠図を描くとは、技術者が写真等の色変
化に応じて数十色の色を設定し、写真をその設定色を使
って意匠紙(方眼紙)に描き写すことであり、この意匠
図の各色に対応して、予め作成した有限個の組織、すな
わちたて糸とよこ糸との交錯パターンをきめることによ
り組織図が作成される。
【0004】このような組織図の作成はかなりの熟練を
要する作業で、写真の微妙な色合いを表現するのにも限
界がある。
【0005】また、織物の色合いはたて糸、よこ糸の色
によってきまるが、使用できる色数に制限(たとえば8
色〜10色)があるため、写真の色合いに応じてたて
糸、よこ糸の色を選定しなければならない。この色の選
定にもかなりの熟練を要するが、色合いに応じてたて
糸、よこ糸を染め直すにも多くの時間と費用がかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような手作業によ
る問題を解決するために、上記した意匠図をコンピュー
タで作成する試みもある。しかし、必ずしも満足のいく
程度には仕上がらず、熟練技術者による手直しが必要な
状況で、しかも意匠図から組織図をつくるための組織の
割り当ては全くの手作業である。
【0007】また、コンピュータを使った絵柄織の技術
として、コンピュータによる画像編集にもとづき、写真
等からデジタル処理により織物組織つくりあげる思想が
あるが、具体的な構成や機能については不明な点が多
く、その実用的な価値はもとより実用化すら疑問であ
る。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
提案されたもので、光学的に画像処理した絵柄データに
もとづいて自動的に織物の組織図を作成することがで
き、しかもたて糸、よこ糸の染め直しも不要な写真織装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、図26に示す
ように、写真等を画像データとして光学的に読み取る手
段21と、この画像データをもとにディザ法により中間
的色調を限定した色数によって疑似的に再現する所定の
マトリックスの組織図を作成する手段22と、この組織
図にしたがって前記限定数のよこ糸色を割り当てる手段
23と、よこ糸の割り当てラインにおいてある一つのよ
こ糸色つきその連続数が所定値未満のときにそのよこ糸
色をたて糸色と置換する第1の補正手段24と、前記よ
こ糸の割り当てラインにおいて同一色のよこ糸色が所定
値以上連続したときに所定の間隔でもってよこ糸色をた
て糸色と置換する第2の補正手段25と、前記第1の補
正手段により置換されたたて糸色がたてラインにおいて
所定値以上連続したときに所定の間隔でもってたて糸色
をよこ糸色と置換する第3の補正手段26とを備える。
【0010】また、よこ糸色のうちから1色をたて糸色
として選定する手段27を備え、前記第1の補正手段2
4がよこ糸色のうちからたて糸色と同一色の連続数が予
め設定した所定値未満のときにそのよこ糸色をたて糸色
と置換するように構成される。
【0011】
【作用】光学的に読み取った画像データから、限定数の
色によって疑似的につくりあげた中間色を含む組織図が
作成される。この組織図にもとづいてよこ糸色の割り当
てが行われるが、これにはよこ糸の一部をたて糸で置換
する第1の補正と、よこ糸の浮きと、たて糸の浮きとを
防止する第2、第3の補正がされる。
【0012】第1の補正により織物表面のよこ糸量と、
よこ糸の切り替え頻度を減少させることができ、このた
め、よこ糸の各ラインで上下の列との隙間がなくなり、
裏側を通るたて糸が織物表面に現れるのを防いで、画像
データの再現性を高められる。
【0013】この場合、たて糸色と同一色のよこ糸色を
置換することにより、画像データに忠実な変換ができ
る。
【0014】第2の補正により織物表面に同一色のよこ
糸がよこライン方向に連続する場合に、たて糸によって
その途中を止めることができ、織物表面からのよこ糸の
浮きを防げる。同じく第3の補正により織物表面にでる
たて糸がたてに連続するときは、よこ糸により止めら
れ、たて糸の浮き上がりがなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0016】図1において、11は写真等を光学的に読
み取るカラースキャナ、10はこの画像データをもとに
してディザ法により中間的な色調を限定した少ない色数
(たとえば8色)によって疑似的に再現する組織図を作
成し、これにもとづいてよこ糸の割り当て、たて出し組
織のあてはめ、よこ糸やたて糸の浮き防止を行い、さら
に紋紙データを作成するコンピュータである。
【0017】この工程を簡単に示すのが、図2のフロー
チャートで、ステップ1では織物の組織図を作成するの
に必要なデータとして、たて糸密度、よこ糸密度、たて
糸本数を指示し、織物仕様がセットされる。
【0018】ステップ2では画像データのサイズ変更を
行う。後述するように、ここではカラースキャナ11で
読み取った画像データを織物の仕様に合わせてたてよこ
の画素数を調整する。さらに、ステップ3で画像データ
をもとにディザ法により組織図を作成し、この組織図か
らよこ糸色の一部についてたて糸色と置換し、さらに同
一色のよこ糸が連続するときに生じるよこ糸の浮き防止
と、同じくよこ糸色と置換されたたて糸色が連続すると
きに生じるたて糸の浮き防止とを行う(ステップ4〜
6)。
【0019】これらについてさらに詳細に説明すると、
まず前記画像データのサイズ変更であるが、これはカラ
ースキャナ11で読み取った画像データの単位画素のた
てよこの比率を織物仕様に合わせて調整することで、図
3に示すように、読み取った画像データの1画素のよこ
(X)とたて(Y)の比率は1:1である。しかし、織
物の組織図ではたて糸密度とよこ糸密度の関係から、1
画素のよこ(X)とたて(Y)の比率が1:1とは限ら
ず、たとえば図4にも示すように、1:3になることも
ある。この比率を考慮せずに組織図を作成して織物を織
ると、画像データに比べて織物の絵柄が伸びたり、縮ん
だりすることになる(図5参照)。また、織物仕様によ
っては組織図のよこ(X)本数も限定される。
【0020】したがって、組織図を作成する前に画像デ
ータの画素数を織物仕様にあった画素数に変更する必要
がある。
【0021】織物仕様にあった画素数の計算方法を以下
に示す。いま、織物仕様にあったよこ画素数X2、同じ
くたて画素数Y2とすると、 X2=TH=(900画素) Y2=Y*TH*DY/(X*DT)=(316画素) として算出する。
【0022】ただし、X:画像データのよこ画素数(3
80画素) Y:画像データのたて画素数(400画
素) DT:たて糸密度(180本/インチ) DY:
よこ糸密度(60本/インチ) TH:たて糸本数(9
00本) なお、Y2については偶数になるように小数点以下を切
り上げる。このようにして、織物の仕様に応じて組織図
のたてとよこの画素数をきめると、織り上がったときに
画像データの絵柄とたてよこの比率が良好に対応する。
【0023】次にディザ法にもとづいて組織図を作成す
る。画像データの絵柄を再現するのは原則的としてよこ
糸の色により、中間的色調を再現するため、ディザ法に
よれば、たとえば図6に示すように、4×4のマトリッ
クスを単位として、16レベルの階調をうるのに必要な
色(ドット)を打ち出す順番を示す配列がきめられられ
る。図7はこれにより得られる疑似的な中間色調パター
ンの例であり、図6の(2)(6)(10)を示す。
【0024】一例として図8の画像データをディザ法に
より、8色の色データに変換した配列はたとえば図9の
ようになる。なお、このディザ法による変換理論は、カ
ラープリンタの分野で広く用いられ、周知の事実なので
詳細な説明は省略する。
【0025】ところで、図9を織物の組織図とみなし
て、すべてのマトリックスに8色のよこ糸をもって割り
当て、これにもとづいて紋紙データを作成するのである
が、このようにして作成した紋紙データにしたがって織
物を織った場合、理想的に画像データを再現できたとす
ると、図10のようになる。図10は8色のよこ糸を図
9にしたがって配列したものである。
【0026】しかし、織物はよこ糸とたて糸が交錯し、
織物表面にはよこ糸だけが出てくるように、必要な色の
よこ糸が裏側から引き出され、指定されたたて列のライ
ン数だけたて糸の表側を通した後、裏側に戻されるた
め、異なった色のよこ糸が頻繁に切り替わると、よこ列
のラインに対して異なった色のよこ糸が一直線に並ば
ず、わずかではあるが上下にずれてくる。
【0027】図11はこのようすを示すもので、わずか
に上下にずれたラインの間からは、本来は表側にでてこ
ないはずのたて糸が、図の斜線領域で示すように現れて
くる。たとえば図9の下から8列目は、右から、白→黒
→白→黒→黄→白→黒(ただし同一色の連続部分は同一
とする)と6回も切り替えが行われる。このため、次々
に異なった色のよこ糸が裏側から引き出され、図11の
ように、一直線に並ぶはずのよこ糸がずれてしまうので
あり、この部分と上下のラインとの間に隙間ができる。
そして、この隙間を通して黒または白色のたて糸が表面
に見えると、実際に織り上がったものは、図9の組織図
に示された画像データとは大きく異なった色調になって
しまう。
【0028】これは、各ラインにおけるよこ糸の色の切
り替えが頻繁に行われることと、織物表面にでてくるよ
こ糸量が多すぎることにも原因がある。
【0029】この対策として、画像データの色を再現す
るよこ糸のうち、これと同一色のたて糸を利用して一部
のよこ糸と置換し、織物表面にでてくるよこ糸量、及び
よこ糸の切り替えを減少させ、ラインの隙間があくのを
防ぎ、画像データを忠実に再現することを可能にしてあ
る。
【0030】このため図12のフローチャートにしたが
ってよこ糸に対するたて糸の置換、つまり「たて出し組
織」のあてはめを行う。
【0031】これを説明すると、ステップ1ではたて糸
色をセットし、このとき設定されるたて糸色としては、
8色のよこ糸のうちからいずれか1色を選ぶのである
が、組織図に最も多くでてくる、黒また白が望ましく、
以後、たて糸色としてC=黒色を選択したものとして説
明する。組織図のよこ列(Lライン)を下から順にチェ
ックしていくため、ステップ2ではL=1にセットし、
図4の組織図からLライン目の組織図データを読み込む
(ステップ3)。
【0032】そして、ステップ4でLラインにおけるC
色、つまりたて糸色と同じ黒色の連続数を算出し、これ
を予め設定してある所定のチェック数と比較する(ステ
ップ5)。このチェック数の数値は製織実験により予め
求めるものとし、この実施例ではチェック数=4に設定
してある。よこ糸色の連続数がチェック数未満の場合
は、ステップ6で「たて出し組織」のあてはめを行い、
よこ糸に代えてたて糸を用いるが、チェック数以上のと
きはあてはめは行わない。たとえば、図9の1ライン目
の黒色は連続数が6でチェック数の4以上であるため、
「たて出し組織」のあてはめは行なわないが、5ライン
目の黒色は連続数が1と3でチェック数の4未満である
から「たて出し組織」をあてはめる。
【0033】なお、「たて出し組織」のあてはめを連続
数がチェック数未満としたのは、未満の場合の方がよこ
糸の切り替え頻度が高く、これをたて糸に置き換えるこ
とにより、よこ糸の切り替えが頻繁に行われるのを防ぐ
ことができるからであり、またチェック未満とすること
により、たて糸と同一色のすべてのよこ糸がたて糸に置
換されてしまうのを防いでいる。このチェック数の数値
は必要に応じて自由に変更することができる。
【0034】「たて出し組織」のあてはめにより、よこ
糸8色の組織図にたて糸1色が追加されることから、形
式的には8色の組織図が9色の組織図に変換されること
になるが、実際にはたて糸は黒色であるため、織物とし
ての色は8色が用いられる。図9の5ライン目は黒色の
部分がすべてたて糸色に置換され、組織図としては図1
3のようになる。なお、図中「たて」として示された部
分はたて糸色が指定される。
【0035】ステップ7でLラインのチェックが終了し
たかを確認し、終了したときにはステップ8に移行して
L=L+1にセットし、ステップ9を経由して次のライ
ンのチェックを行い、最終的にすべてのラインのチェッ
クが終了するまで上記の操作を繰り返す。
【0036】このようにして図9の組織図に対して「た
て出し組織」のあてはめを完了したものが図14の組織
図であり、これにもとづいて「たて」の部分はよこ糸に
代えてたて糸が織物表面に現れるように、よこ糸とたて
糸との組み合わせが調整されることになる。
【0037】上記の調整により、図9では織物表面の1
00%がよこ糸であったのに対して、図14では30%
がたて糸、70%がよこ糸となる。また同一ラインにお
けるよこ糸色の切り替えの頻度も少なくなり、ちなみに
よこ8ライン目は、図9では6回の切り替えがあったも
のが、図14では白→黄→白の3回に減る。
【0038】この結果、実際の織物表面は、図15に示
すようになり、各よこ糸の上下の列との隙間がなくな
り、隙間部分にたて糸が現れることがなく、またよこ糸
に置換されたたて糸は、本来そこに置かれるはずのよこ
糸色と同一のため、織物表面の色は読み取った画像デー
タにもとづいて作成した図9の組織図通りとなり、図1
0で示す理想的な織図と一致する。
【0039】一方、図9の下から4ライン目を見ると分
かるが、赤色が連続して8つも続いてしまい、この部分
ではよこ糸が織物表面から浮いている。このようによこ
糸が浮くと、よこ糸がひっかかったり、織物表面が乱れ
たりする原因となる。
【0040】図16はこのようすを示すもので、よこ1
ラインに同一のよこ糸色が連続すると、織物表面からよ
こ糸が離れやすく、そこで図17のように、連続するよ
こ糸色の途中でたて糸を表面にだすと、よこ糸が止めら
れ、浮きが防止できる。
【0041】そこで図18に示すフローチャートにした
がって表よこ糸の浮き防止を行っている。
【0042】ステップ1では前記図9の組織図から、よ
こ方向のラインにそってよこ糸の浮き状態をチェックす
るため、変数Lを初期化して、L=1をたて、ステップ
2においてLラインの組織図データを読み込む。また、
チェックするよこ糸色を特定するため、よこ糸色に対応
した変数Cを初期化する。変数Cは組織図の8色に対応
した1〜8の値とする(たとえば1:白、2:黒、3:
赤 …)。
【0043】そして、読み込んだデータのうちから特定
されたよこ糸色の連続数を算出してチェックする(ステ
ップ4,5)。この連続数のチェックは、図19に示す
予め定めた浮き防止組織図との対比により行い、ここで
はチェック数を浮き防止組織のXサイズに相当する値、
つまり6とする。そして、連続数がチェック数以上のと
きはステップ6に移行し、浮き防止組織のあてはめを行
い、未満のときはステップ7に移る。
【0044】この浮き防止組織のあてはめとは、図20
に示すようにして、図9の組織図と同じサイズに浮き防
止組織を展開し、連続数がチェック数以上となったよこ
糸色の部分、つまり(a)の斜線領域と、(b)の斜線
で塗りつぶされた浮き防止点とが重複する部分につい
て、(c)のように、よこ糸色をたて糸色(たとえば黒
色)に置き換えることである。なお、(c)において、
「たて」と表示されるところにたて糸色がはいる。
【0045】図20の場合、下から2ライン目と4ライ
ン目に浮き防止組織のあてはめが行われ、これにより図
7のようにして、たて糸により連続するよこ糸の途中を
所定の間隔で止めることができる。つまり、よこ糸がた
て糸に置換された部分では、織物の裏側によこ糸が回さ
れ、たて糸が表面にでる。これによって連続して表面に
でていた同一色のよこ糸が、途中でたて糸により止めら
れるのである。ただし、1ライン目については、隅の黒
色もたて糸に置換される位置にあるが、色際の1本は浮
き防止組織のあてはめを外し、織物の組織的な安定を図
っている。
【0046】なお、連続数のチェック数の値は、浮き防
止の密度に対応して自由に変更でき、チェック数が小さ
くなるほど、たて糸による浮き防止の間隔は狭くなる。
【0047】ステップ7〜11はこのようなたて糸の浮
き状態のチェックと、浮き防止組織のあてはめを各ライ
ンLについて繰り返すためのルーチンで、ステップ7で
Lラインのチェックの終了を判断したら、チェックする
色をC=C+1に変更して、同じ操作を繰り返し、全色
についてのチェックを行い(ステップ7〜9)、さらつ
次のラインに移り(L=L+1)、再び全てのよこ糸色
について同様のチェックと、浮き防止組織のあてはめを
行い、この操作を全ラインにわたって実行したら終了す
る(ステップ10,11)。
【0048】このようにしてよこ糸の浮き防止組織のあ
てはめをおこない、図20の(c)として示すように組
織図を補正し、よこ糸の割り当てを修正し、織物表面に
おけるよこ糸の浮き上がりを防止する。
【0049】なお、連続するよこ糸色はたて糸色と置換
された部分において色が相違することがあるが(たて糸
と同一色のよこ糸以外)、このたて糸による浮き防止箇
所は図のように少なく、織物全体として画像データの再
現性は良好に保てる。
【0050】ところで、この糸の浮き防止は、上記した
「たて出し組織」のあてはめにより、よこ糸の一部と置
換されたたて糸についても適用される。
【0051】よこ糸の一部と置換されたたて糸は、図1
4の右からたて5ライン目をみると分かるのであるが、
1ラインにたて糸色が6つも連続する。このようにたて
糸が連続すると、前記よこ糸と同じように、この部分の
たて糸が織物表面から浮いてしまい、たて糸がひっかか
ったり、織物表面を乱したりする原因となる。
【0052】図21はこのようすを示すもので、たて1
ラインにたて糸色が連続すると、織物表面からたて糸が
離れやすく、そこで、図22のように、連続するたて糸
色の途中でよこ糸を表面にだすと、たて糸が止められ、
浮きが防止できる。
【0053】そこでこのような処理を行うため、コンピ
ュータ10は図23に示すフローチャートにしたがっ
て、表たて糸の浮き防止を行っている。
【0054】ステップ1では前記図14の組織図から、
たて方向のラインのたて糸の浮き状態をチェックするた
め、L=1をたてて、ステップ2においてLラインの組
織図データを読み込む。
【0055】そして、読み込んだデータのうちからたて
糸色の連続数をチェックする(ステップ4)。この連続
数のチェックは、図24に示す予め定めた浮き防止組織
図との対比により行い、ここではチェック数を浮き防止
組織のYサイズに相当する値、つまり4とする。そし
て、連続数がチェック数以上のときは、ステップ5に移
行し、浮き防止組織のあてはめを行い、未満のときはス
テップ6に移る。
【0056】この浮き防止組織のあてはめとは、図25
に示すようにして、図14の組織図と同じサイズに浮き
防止組織を展開し、連続数がチェック数以上となったた
て糸色の部分、つまり(a)の斜線領域と、(b)の斜
線で塗りつぶされた浮き防止点とが重複する部分につい
て、(c)のように、たて糸色と同一色のよこ糸色(黒
色)に置き換えることである。
【0057】図25の場合、右からたて5ライン目に浮
き防止組織のあてはめが行われ、これにより図22のよ
うにして、よこ糸により連続するたて糸の途中を所定の
間隔で止めることができる。つまり、たて糸がよこ糸に
置換された部分では、織物の裏側から黒のよこ糸が表面
に引き出され、たて糸の表面を通ってから再び裏側に引
き込まれるため、連続して表面にでていたたて糸が、途
中でよこ糸に覆われ、止められるのである。
【0058】なお、前記連続数のチェック数は、浮き防
止の密度に対応して自由に設定することができ、チェッ
ク数が小さくなるほど、よこ糸による浮き防止の間隔は
狭くなる。
【0059】ステップ6〜8はこのようなたて糸の浮き
状態のチェックと、浮き防止組織のあてはめを各たてラ
インについて繰り返すためのルーチンで、この操作を全
ラインにわたって実行したら終了する。
【0060】ところで、たて糸の浮き防止は、浮きを止
めるよこ糸色をたて糸と同色にしているため、織物表面
の絵柄の色は、画像データと正確に一致させることがで
きる。
【0061】このようにして表よこ糸とたて糸の浮き防
止組織のあてはめをおこない、図20の(c)と図25
の(c)の補正内容にしたがって組織図を修正する。な
お、この修正された合成組織図としては、図25(c)
を基本として、図20(c)のうちの「たて」と表示さ
れた部分のみ置き換えることで作成できる。
【0062】そしてこれにもとづいて、前記したよこ糸
の割り当てを修正し、さらに紋紙データの変換を行う。
この紋紙データにもとづいてジャカード織機により織物
を織ると、図9の画像データに忠実で、しかも織物表面
のよこ糸やたて糸の浮き上がりのない織物を織ることが
できる。
【0063】なお、組織図からの紋紙データの作成は周
知のため、詳細な説明は省略することにする。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、読み込ん
だ画像データにもとづいて、従来のように熟練した作業
者による修正等を要することなく、自動的に織物の組織
図を作成することができ、また、たて糸とよこ糸の色を
あらかじめ限定した上で組織図を作成できるので、たて
糸、よこ糸の色選定や、染色のやり直し等が一切不要と
なり、これらの結果、画像データから織物を織るための
工程が大幅に簡略化される。
【0065】また一部のよこ糸をたて糸と置換すること
により、よこ糸の上下の隙間を無くし、画像データの絵
柄を忠実に織物に再現可能となり、さらに、織物表面の
よこ糸やたて糸の浮きを防止して、糸のひっかかりや織
物表面の乱れを無くし、織物の品質や組織的な安定性を
高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】全体的な制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】画像データサイズの再現性を示す説明図であ
る。
【図4】画像データサイズの変更を示す説明図である。
【図5】画像データサイズ変換例を示す説明図である。
【図6】ディザ法による中間色調を疑似的に合成するた
めの順番の配列例を示す説明図である。
【図7】同じくのその中間色調パターンを示す説明図で
ある。
【図8】画像データの一例を示す説明図である。
【図9】画像データを8色の色データに変換した組織図
の説明図である。
【図10】組織図にしたがって織り上がった理想的な織
物表面を現す説明図である。
【図11】組織図にしたがって実際に織り上がった織物
表面を現す説明図である。
【図12】たて出し組織のあてはめの制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図13】たて出し組織のあてはめにより補正した配色
例を示す説明図である。
【図14】たて出し組織のあてはめにより補正した組織
図を現す説明図である。
【図15】補正後の組織図にしたがって織り上がった織
物表面を現す説明図である。
【図16】よこ糸が浮いている状態を示す説明図であ
る。
【図17】たて糸によりよこ糸の浮き防止を行った状態
を示す説明図である。
【図18】よこ糸の浮き防止組織のあてはめの制御動作
を示すフローチャートである。
【図19】浮き防止組織の一例を示す説明図である。
【図20】よこ糸の浮き防止組織のあてはめ工程を示す
説明図である。
【図21】たて糸の浮いている状態を示す説明図であ
る。
【図22】たて糸の浮き防止を行った状態を示す説明図
である。
【図23】たて糸の浮き防止組織のあてはめの制御動作
を示すフローチャートである。
【図24】浮き防止組織の一例を示す説明図である。
【図25】たて糸の浮き防止組織のあてはめ工程を示す
説明図である。
【図26】本発明の構成を示すクレーム対応図である。
【符号の説明】
21 光学的読み取り手段 22 組織図作成手段 23 よこ糸色割り当て手段 24 第1の補正手段 25 第2の補正手段 26 第3の補正手段 27 たて糸色選定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真等を画像データとして光学的に読み
    取る手段と、この画像データをもとにディザ法により中
    間的色調を限定した色数によって疑似的に再現する所定
    のマトリックスの組織図を作成する手段と、この組織図
    にしたがって前記限定数のよこ糸色を割り当てる手段
    と、よこ糸の割り当てラインにおいてある一つのよこ糸
    色つきその連続数が所定値未満のときにそのよこ糸色を
    たて糸色と置換する第1の補正手段と、前記よこ糸の割
    り当てラインにおいて同一色のよこ糸色が所定値以上連
    続したときに所定の間隔でもってよこ糸色をたて糸色と
    置換する第2の補正手段と、前記第1の補正手段により
    置換されたたて糸色がたてラインにおいて所定値以上連
    続したときに所定の間隔でもってたて糸色をよこ糸色と
    置換する第3の補正手段とをを備えたこと特徴とする写
    真織装置。
  2. 【請求項2】 よこ糸色のうちから1色をたて糸色とし
    て選定する手段を備え、前記第1の補正手段がよこ糸色
    のうちからたて糸色と同一色の連続数が予め設定した所
    定値未満のときにそのよこ糸色をたて糸色と置換するよ
    うに構成される請求項1に記載の写真織装置。
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