JPH0789972B2 - 劇場ホール用椅子 - Google Patents
劇場ホール用椅子Info
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- JPH0789972B2 JPH0789972B2 JP4180152A JP18015292A JPH0789972B2 JP H0789972 B2 JPH0789972 B2 JP H0789972B2 JP 4180152 A JP4180152 A JP 4180152A JP 18015292 A JP18015292 A JP 18015292A JP H0789972 B2 JPH0789972 B2 JP H0789972B2
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 2
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は劇場ホール内の音響特
性の向上を図ることができる劇場ホール用椅子に関す
る。
性の向上を図ることができる劇場ホール用椅子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来一般の劇場ホール用椅子は、座り心
地や意匠上の見地から各部にクッション等弾力性のある
部材を多く用いたり、脚部を除く各部を織物等で覆う等
の構成となっている。ところで、このような構成からな
る劇場ホール用椅子においては、クッション、織物等が
吸音性に優れるため、椅子全体が音を吸収しすぎる傾向
にあり、この椅子を劇場に設置した場合に、劇場内の音
響特性上残響時間を充分に長くできないという不都合が
あった。
地や意匠上の見地から各部にクッション等弾力性のある
部材を多く用いたり、脚部を除く各部を織物等で覆う等
の構成となっている。ところで、このような構成からな
る劇場ホール用椅子においては、クッション、織物等が
吸音性に優れるため、椅子全体が音を吸収しすぎる傾向
にあり、この椅子を劇場に設置した場合に、劇場内の音
響特性上残響時間を充分に長くできないという不都合が
あった。
【0003】また、従来の劇場ホール用椅子において
は、椅子に観客が着席した場合と椅子が空席である場合
とで吸音力が異なるため(着席時の方が観客の衣装等に
よって吸音力が大となる)、劇場内の残響特性を空席時
と満席時において大きく異ならせてしまうという欠点が
あった。(第3図は、従来構造の椅子を設置した劇場に
おいて空席時と満席時の残響特性を測定した結果を示す
図である。この図に見られるように劇場内における音の
残響時間は、空席時より満席時の方が短い。)したがっ
て、従来構造の椅子を設置した劇場内においては、音楽
演奏を行うに際して空席時に行うリハーサル演奏と満席
時に行う本番演奏とで演奏音に違いが生じ、演奏者が本
番演奏時にとまどう等の不都合が生じていた。
は、椅子に観客が着席した場合と椅子が空席である場合
とで吸音力が異なるため(着席時の方が観客の衣装等に
よって吸音力が大となる)、劇場内の残響特性を空席時
と満席時において大きく異ならせてしまうという欠点が
あった。(第3図は、従来構造の椅子を設置した劇場に
おいて空席時と満席時の残響特性を測定した結果を示す
図である。この図に見られるように劇場内における音の
残響時間は、空席時より満席時の方が短い。)したがっ
て、従来構造の椅子を設置した劇場内においては、音楽
演奏を行うに際して空席時に行うリハーサル演奏と満席
時に行う本番演奏とで演奏音に違いが生じ、演奏者が本
番演奏時にとまどう等の不都合が生じていた。
【0004】そこで、このような問題に対処する手段と
して、椅子の構造を、着席時に観客によって覆われる部
分を吸音性構造に構成し、その他の部分を反射性構造に
構成することが考えられる。すなわち椅子をこのように
構成すれば、着席時と空席時との吸音量の差を小とする
ことができ、上記の不都合をある程度解消することがで
きる。しかしながらこのような椅子においても、一般的
に、着席時の観客の衣装等の吸音力が椅子単体の吸音力
より大となるため、前記吸音力の差を縮めるのも限界が
あり、吸音力の差の補償を完全になし得ない欠点があ
る。そこで本出願人は、実公昭62−512号公報にお
いて、上記問題を改善しうる劇場ホール用椅子を提案し
た。
して、椅子の構造を、着席時に観客によって覆われる部
分を吸音性構造に構成し、その他の部分を反射性構造に
構成することが考えられる。すなわち椅子をこのように
構成すれば、着席時と空席時との吸音量の差を小とする
ことができ、上記の不都合をある程度解消することがで
きる。しかしながらこのような椅子においても、一般的
に、着席時の観客の衣装等の吸音力が椅子単体の吸音力
より大となるため、前記吸音力の差を縮めるのも限界が
あり、吸音力の差の補償を完全になし得ない欠点があ
る。そこで本出願人は、実公昭62−512号公報にお
いて、上記問題を改善しうる劇場ホール用椅子を提案し
た。
【0005】この劇場ホール用椅子は、第4図に示すよ
うに、座部1の上面1aおよび背もたれ部2の前面(背も
たれ面)2aが吸音性の材質で形成される一方、座部1の
枠体3および背もたれ部2の背面板2bは音を反射する
材質で構成されている。また、枠体3の下面板3aおよ
び背もたれ部2の背面板2bには多数の孔4が形成され
るとともに、座部1と背もたれ部2の内部には同様の孔
5を多数有する遮蔽板6a,6bが摺動可能に配置されて
おり、空席状態では遮蔽板6aの孔5と下面板3aの孔
4、遮蔽板6bの孔5と背面板2bの孔4がそれぞれ合致
するようになっている。一方、着席状態においては、座
部1が軸線7を中心として矢印E方向に回動し、これに
より遮蔽板6aがアジャストスクリュー8の先端部に押
圧されて下面板3aに対して矢印B方向に移動する。ま
た、レバー9の一端部が枠体3の後部の突起3cに押圧
されてレバー9が軸9aを支点として回動し、他端部で
遮蔽板6bを押圧し、これにより遮蔽板6bが矢印D方向
に移動する。このようにして、遮蔽板6a,6bが移動
し、各遮蔽板6a,6bがずれて孔4,5が閉じるようにな
っている。
うに、座部1の上面1aおよび背もたれ部2の前面(背も
たれ面)2aが吸音性の材質で形成される一方、座部1の
枠体3および背もたれ部2の背面板2bは音を反射する
材質で構成されている。また、枠体3の下面板3aおよ
び背もたれ部2の背面板2bには多数の孔4が形成され
るとともに、座部1と背もたれ部2の内部には同様の孔
5を多数有する遮蔽板6a,6bが摺動可能に配置されて
おり、空席状態では遮蔽板6aの孔5と下面板3aの孔
4、遮蔽板6bの孔5と背面板2bの孔4がそれぞれ合致
するようになっている。一方、着席状態においては、座
部1が軸線7を中心として矢印E方向に回動し、これに
より遮蔽板6aがアジャストスクリュー8の先端部に押
圧されて下面板3aに対して矢印B方向に移動する。ま
た、レバー9の一端部が枠体3の後部の突起3cに押圧
されてレバー9が軸9aを支点として回動し、他端部で
遮蔽板6bを押圧し、これにより遮蔽板6bが矢印D方向
に移動する。このようにして、遮蔽板6a,6bが移動
し、各遮蔽板6a,6bがずれて孔4,5が閉じるようにな
っている。
【0006】上記の構成からなる椅子では、空席時は吸
音面が露出するとともに孔4,5が開口して椅子全体と
しての吸音力が大きい一方、着席時には吸音面が人体で
覆い隠されるとともに孔4,5が閉じて吸音力が低下す
る。つまりこの椅子によれば、上記吸音力可変構成によ
り前述した吸音力の差の補償を充分に行うことができ、
劇場内における音響特性を空席時と着席時とで略一定に
保つことおよびこの場合の残響時間をできるだけ長くす
ることが容易に実現できる。ところが、上記の劇場ホー
ル用椅子では、多数の孔5を有する遮蔽板6a,6bを内
部に設け、これら遮蔽板6a,6bを動かすための機構を
設けているため、構造が複雑で製造コストが高いととも
に、遮蔽板6a,6bを円滑に動作させる必要から遮蔽板
6a,6bを内蔵する部分の形状に対する制約があり、椅
子の意匠自由度を低下させるという欠点があった。
音面が露出するとともに孔4,5が開口して椅子全体と
しての吸音力が大きい一方、着席時には吸音面が人体で
覆い隠されるとともに孔4,5が閉じて吸音力が低下す
る。つまりこの椅子によれば、上記吸音力可変構成によ
り前述した吸音力の差の補償を充分に行うことができ、
劇場内における音響特性を空席時と着席時とで略一定に
保つことおよびこの場合の残響時間をできるだけ長くす
ることが容易に実現できる。ところが、上記の劇場ホー
ル用椅子では、多数の孔5を有する遮蔽板6a,6bを内
部に設け、これら遮蔽板6a,6bを動かすための機構を
設けているため、構造が複雑で製造コストが高いととも
に、遮蔽板6a,6bを円滑に動作させる必要から遮蔽板
6a,6bを内蔵する部分の形状に対する制約があり、椅
子の意匠自由度を低下させるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みてなされたものであり、着席時と空席時の吸音力の
差を零あるいはごく僅かに抑え得ることができかつその
吸音力の値を可及的最小限に抑えることができると共
に、構造が簡単で製造コストの低い劇場ホール用椅子を
提供することを目的としている。
鑑みてなされたものであり、着席時と空席時の吸音力の
差を零あるいはごく僅かに抑え得ることができかつその
吸音力の値を可及的最小限に抑えることができると共
に、構造が簡単で製造コストの低い劇場ホール用椅子を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、座部の上面側と背もたれ部の前面側と
を略々吸音性に構成すると共に座部の下面側と背もたれ
部の背面側とを略々反射性に構成した劇場ホール用椅子
において、 上記座部の上面側には、座部の支持体に固定
された弾力性および吸音性を有するクッション体からな
る固定座、および、この固定座のクッション体に対して
上方に平行離間するように付勢支持された弾力性および
吸音性を有するクッション体からなる可動座が構成さ
れ、 上記背もたれ部の前面側には、背もたれ部の支持体
に固定された弾力性および吸音性を有する固定クッショ
ン、および、この固定クッションに対して前方に平行離
間するように付勢支持された弾力性および吸音性を有す
る可動クッションが構成され、 空席時には、上記座部の
上面側で上記可動座のクッション体と上記固定座のクッ
ション体とが平行離間すると共に、上記背もたれ部の前
面側で上記可動クッションと上記固定クッションとが平
行離間し、着席時には、上記座部の上面側で上記可動座
のクッション体が上記固定座のクッション体に当接する
と共に、上記背もたれ部の前面側で上記可動クッション
が上記固定クッションに当接するようにしたものであ
る。
に、この発明は、座部の上面側と背もたれ部の前面側と
を略々吸音性に構成すると共に座部の下面側と背もたれ
部の背面側とを略々反射性に構成した劇場ホール用椅子
において、 上記座部の上面側には、座部の支持体に固定
された弾力性および吸音性を有するクッション体からな
る固定座、および、この固定座のクッション体に対して
上方に平行離間するように付勢支持された弾力性および
吸音性を有するクッション体からなる可動座が構成さ
れ、 上記背もたれ部の前面側には、背もたれ部の支持体
に固定された弾力性および吸音性を有する固定クッショ
ン、および、この固定クッションに対して前方に平行離
間するように付勢支持された弾力性および吸音性を有す
る可動クッションが構成され、 空席時には、上記座部の
上面側で上記可動座のクッション体と上記固定座のクッ
ション体とが平行離間すると共に、上記背もたれ部の前
面側で上記可動クッションと上記固定クッションとが平
行離間し、着席時には、上記座部の上面側で上記可動座
のクッション体が上記固定座のクッション体に当接する
と共に、上記背もたれ部の前面側で上記可動クッション
が上記固定クッションに当接するようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】この発明の劇場ホール用椅子にあっては、座部
および背もたれ部に設けられた2重構造のクッション体
は、空席時には、互いに平行離間した状態となり、各ク
ッション体の離間対向面が露出する分、吸音力が大きく
なるとともに、クッション体間の空気層も実質的に吸音
効果を呈するので、これらの吸音力は、着席時の観客お
よび衣服による吸音力を補償することができる。また、
クッション等による吸音力の生成は、着席時の観客およ
び衣服による吸音力の生成と軌を一にし、吸音特性もほ
ぼ全帯域にわたり、違和感の少ないものとなる。また、
着席時においては、上記2重構造のクッション体は互い
に当接しあってもはや離間状態の場合のような大きな吸
音力は生成し得ない。したがって、観客を除く椅子単体
としてはほとんど吸音力が増大することがない。
および背もたれ部に設けられた2重構造のクッション体
は、空席時には、互いに平行離間した状態となり、各ク
ッション体の離間対向面が露出する分、吸音力が大きく
なるとともに、クッション体間の空気層も実質的に吸音
効果を呈するので、これらの吸音力は、着席時の観客お
よび衣服による吸音力を補償することができる。また、
クッション等による吸音力の生成は、着席時の観客およ
び衣服による吸音力の生成と軌を一にし、吸音特性もほ
ぼ全帯域にわたり、違和感の少ないものとなる。また、
着席時においては、上記2重構造のクッション体は互い
に当接しあってもはや離間状態の場合のような大きな吸
音力は生成し得ない。したがって、観客を除く椅子単体
としてはほとんど吸音力が増大することがない。
【0010】すなわち、椅子としては、空席時におい
て、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服
による吸音力とほぼ同等の大きさおよびほぼ同質の吸音
力を得ることができ、着席時には椅子の関与する吸音力
を極めて小さくすることが可能となり、もって、空席時
における残響特性と着席時における残響特性とをできる
だけ残響時間が長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態に
することができる。また、座部および背もたれ部に設け
られる2重構造のクッション体は、椅子としてのクッシ
ョン性の向上にも大きく寄与する。また、遮蔽板および
これを動かすための機構等を必要としないので、構造を
簡単にできしかも製造コストを低くできる。
て、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服
による吸音力とほぼ同等の大きさおよびほぼ同質の吸音
力を得ることができ、着席時には椅子の関与する吸音力
を極めて小さくすることが可能となり、もって、空席時
における残響特性と着席時における残響特性とをできる
だけ残響時間が長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態に
することができる。また、座部および背もたれ部に設け
られる2重構造のクッション体は、椅子としてのクッシ
ョン性の向上にも大きく寄与する。また、遮蔽板および
これを動かすための機構等を必要としないので、構造を
簡単にできしかも製造コストを低くできる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の劇場ホール用椅子の一実施
例を第1図および第2図を参照して説明する。これらの
図において、符号10は椅子の座部、11は背もたれ
部、12は肘掛け、13はこれらを支持する支持体を示
す。
例を第1図および第2図を参照して説明する。これらの
図において、符号10は椅子の座部、11は背もたれ
部、12は肘掛け、13はこれらを支持する支持体を示
す。
【0012】上記座部10は、上記支持体13に支持固
定された固定座(固定部)14とこの固定座14の上方に
スプリング15を介して設けられた可動座(可動部)16
とから構成されている。この固定座14は、ポリウレタ
ン、グラスウール等の弾力性、吸音性を有する材料から
なるクッション体17の表面に装飾用のクロス18を被
せ、さらにこの下面に音を反射する材料からなる反射板
19を取り付けたものである。クッション体を構成する
ポリウレタン、グラスウール等の多孔質性の吸音材およ
びクロス等の吸音特性は、着席時の観客およびその衣服
による吸音特性とほぼ軌を一にし、かつ、全帯域にわた
る吸音特性を有するものとなる。この構成によって上面
(当接面)14a、先端面14b等に所定の吸音力を得ると
共に、下面14cに反射力を得ている。
定された固定座(固定部)14とこの固定座14の上方に
スプリング15を介して設けられた可動座(可動部)16
とから構成されている。この固定座14は、ポリウレタ
ン、グラスウール等の弾力性、吸音性を有する材料から
なるクッション体17の表面に装飾用のクロス18を被
せ、さらにこの下面に音を反射する材料からなる反射板
19を取り付けたものである。クッション体を構成する
ポリウレタン、グラスウール等の多孔質性の吸音材およ
びクロス等の吸音特性は、着席時の観客およびその衣服
による吸音特性とほぼ軌を一にし、かつ、全帯域にわた
る吸音特性を有するものとなる。この構成によって上面
(当接面)14a、先端面14b等に所定の吸音力を得ると
共に、下面14cに反射力を得ている。
【0013】また、上記可動座16は上記と同様の材料
からなるクッション体20の表面にクロス21を被せた
ものであり、この構成によって表面全体に所定の吸音力
を得ている。そして、上記構成の座部10にあっては、
空席時において、可動座16がスプリング15の付勢力
により固定座14から平行に離間せしめられ、また、着
席時において、観客から加わる力により可動座16が上
記付勢力に逆らって下方に移動し、その下面(当接面)1
6aが固定座14の上面(当接面)14aに当接するように
なっている。
からなるクッション体20の表面にクロス21を被せた
ものであり、この構成によって表面全体に所定の吸音力
を得ている。そして、上記構成の座部10にあっては、
空席時において、可動座16がスプリング15の付勢力
により固定座14から平行に離間せしめられ、また、着
席時において、観客から加わる力により可動座16が上
記付勢力に逆らって下方に移動し、その下面(当接面)1
6aが固定座14の上面(当接面)14aに当接するように
なっている。
【0014】また、上記背もたれ部11は、上記支持体
13に支持されて、上記固定座14の反射板19の基端
縁から上方に延在する反射板22と、この反射板22の
前面部に埋設固定された固定クッション(固定部)23
と、この固定クッション(固定部)23の前方にスプリン
グ24を介して設けられた可動クッション(可動部)25
とから構成されている。上記固定クッション23は、上
記クッション体17と同様の材料からなるクッション体
26の表面にクロス27を被せたものであり、この構成
により前面23aに所定の吸音力を得ている。
13に支持されて、上記固定座14の反射板19の基端
縁から上方に延在する反射板22と、この反射板22の
前面部に埋設固定された固定クッション(固定部)23
と、この固定クッション(固定部)23の前方にスプリン
グ24を介して設けられた可動クッション(可動部)25
とから構成されている。上記固定クッション23は、上
記クッション体17と同様の材料からなるクッション体
26の表面にクロス27を被せたものであり、この構成
により前面23aに所定の吸音力を得ている。
【0015】また、上記可動クッション25は、上記と
同様の材料からなるクッション体28の表面にクロス2
9を被せたものであり、この構成により表面全体に所定
の吸音力を得ている。そして、上記構成の背もたれ部1
1にあっては、空席時において、可動クッション25が
スプリング24の付勢力により固定クッション23から
平行に離間せしめられ、また、着席時において、観客か
ら加わる力により可動クッション25が上記付勢力に逆
らって後方に移動し、その背面(当接面)25aが固定ク
ッション23の前面(当接面)23aに当接するようにな
っている。さらに、上記肘掛け12の内側には上記と同
様のクッション体30が設けられており、空席時にはこ
のクッション体30すなわち吸音面が露出し、着席時に
は観客により隠されるようになっている。 しかして、
このような構成の劇場ホール用椅子にあっては、座部1
0の固定座14の下面14cおよび背もたれ部11の背
面が反射板19および22により構成されているので、
残響時間を充分に得ることができる。
同様の材料からなるクッション体28の表面にクロス2
9を被せたものであり、この構成により表面全体に所定
の吸音力を得ている。そして、上記構成の背もたれ部1
1にあっては、空席時において、可動クッション25が
スプリング24の付勢力により固定クッション23から
平行に離間せしめられ、また、着席時において、観客か
ら加わる力により可動クッション25が上記付勢力に逆
らって後方に移動し、その背面(当接面)25aが固定ク
ッション23の前面(当接面)23aに当接するようにな
っている。さらに、上記肘掛け12の内側には上記と同
様のクッション体30が設けられており、空席時にはこ
のクッション体30すなわち吸音面が露出し、着席時に
は観客により隠されるようになっている。 しかして、
このような構成の劇場ホール用椅子にあっては、座部1
0の固定座14の下面14cおよび背もたれ部11の背
面が反射板19および22により構成されているので、
残響時間を充分に得ることができる。
【0016】また、空席時において、可動座16がスプ
リング15に付勢されて固定座14から離間するので、
固定座14の上面14aと可動座16の下面16aとが露
出すると共に、可動クッション25がスプリング24に
付勢されて固定クッション23から離間するので、固定
クッション23の前面23aと可動クッション25の背
面25aが露出する。よって、座部10の可動座16の
上面16b、可動クッション25の前面25bおよび肘掛
け12の内側面のクッション30による吸音力に加え
て、上記固定座14の上面14a、可動座16の下面1
6aおよび固定クッション23の前面23a、可動クッシ
ョン25の背面25aの分だけ吸音力が増大し椅子単体
としての吸音力を着席時の観客および椅子の総合吸音力
に近づける。尚、グラスウール等の多孔質吸音材層を壁
面との間に空気層を介在させて配置した場合、この空気
層にも多孔質吸音材が充填してあるのとほぼ同等の吸音
力を呈することが知られているが、この発明の構成によ
れば、空席時にはクッション体間が平行離間するため、
同様の効果を得て空気層が実施的に吸音材層と等価とな
り、もって少ない吸音材でより大きな吸音効果を実現で
きる。そして、着席時においては、固定座14の上面1
4aに可動座16の下面16aが当接し、固定クッション
23の前面23aに可動クッション25の背面25aが当
接して、それぞれ互いの面を隠し合うので、観客を除く
椅子単体として必要以上に吸音力が増大するのを防ぐこ
とができる。
リング15に付勢されて固定座14から離間するので、
固定座14の上面14aと可動座16の下面16aとが露
出すると共に、可動クッション25がスプリング24に
付勢されて固定クッション23から離間するので、固定
クッション23の前面23aと可動クッション25の背
面25aが露出する。よって、座部10の可動座16の
上面16b、可動クッション25の前面25bおよび肘掛
け12の内側面のクッション30による吸音力に加え
て、上記固定座14の上面14a、可動座16の下面1
6aおよび固定クッション23の前面23a、可動クッシ
ョン25の背面25aの分だけ吸音力が増大し椅子単体
としての吸音力を着席時の観客および椅子の総合吸音力
に近づける。尚、グラスウール等の多孔質吸音材層を壁
面との間に空気層を介在させて配置した場合、この空気
層にも多孔質吸音材が充填してあるのとほぼ同等の吸音
力を呈することが知られているが、この発明の構成によ
れば、空席時にはクッション体間が平行離間するため、
同様の効果を得て空気層が実施的に吸音材層と等価とな
り、もって少ない吸音材でより大きな吸音効果を実現で
きる。そして、着席時においては、固定座14の上面1
4aに可動座16の下面16aが当接し、固定クッション
23の前面23aに可動クッション25の背面25aが当
接して、それぞれ互いの面を隠し合うので、観客を除く
椅子単体として必要以上に吸音力が増大するのを防ぐこ
とができる。
【0017】すなわち、この椅子は、空席時において、
着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服によ
る吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができると共
に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだけ小さ
くすることが可能となり、もって、空席時における残響
特性と着席時における残響特性とをできるだけ残響時間
の長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にすることがで
きる。さらに、固定座14の上面14a、可動座16の
下面16aおよび固定クッション23の前面23a、可動
クッション25の背面25aの一部を反射板で覆うこと
等により、これらの面の吸音面積を増減可能にすれば、
空席時における吸音力を調整することができる。
着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服によ
る吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができると共
に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだけ小さ
くすることが可能となり、もって、空席時における残響
特性と着席時における残響特性とをできるだけ残響時間
の長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にすることがで
きる。さらに、固定座14の上面14a、可動座16の
下面16aおよび固定クッション23の前面23a、可動
クッション25の背面25aの一部を反射板で覆うこと
等により、これらの面の吸音面積を増減可能にすれば、
空席時における吸音力を調整することができる。
【0018】また、座部10および背もたれ部11がそ
れぞれ2つのクッション体17,20および26,28を
有していると共に、クッション体17,20および26,
28がそれぞれスプリング15および24により連結さ
れているので、椅子としてのクッション性が増大すると
共に、着席時における衝撃をスプリング15,24が吸
収するので、観客および椅子に無理な力が作用すること
がなく、しかも、スプリング15,24により可動座1
6および可動クッション25が観客の動きに追従するの
で、座り心地も非常に良好である。さらに、第4図に示
した従来の椅子のように、遮蔽板6a,6bおよびこれを
動かすため機構を必要としないので、構造を簡単にして
製造コストを低くすることができると共に、椅子として
のクッション性、意匠性(豪華さ)等を増大させることが
できる。
れぞれ2つのクッション体17,20および26,28を
有していると共に、クッション体17,20および26,
28がそれぞれスプリング15および24により連結さ
れているので、椅子としてのクッション性が増大すると
共に、着席時における衝撃をスプリング15,24が吸
収するので、観客および椅子に無理な力が作用すること
がなく、しかも、スプリング15,24により可動座1
6および可動クッション25が観客の動きに追従するの
で、座り心地も非常に良好である。さらに、第4図に示
した従来の椅子のように、遮蔽板6a,6bおよびこれを
動かすため機構を必要としないので、構造を簡単にして
製造コストを低くすることができると共に、椅子として
のクッション性、意匠性(豪華さ)等を増大させることが
できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の劇場ホ
ール用椅子によれば、座部および背もたれ部に設けられ
た2重構造のクッション体が、空席時には、互いに平行
離間した状態となり、各クッション体の離間対向面が露
出する分吸音力が大きくなるとともに、クッション体間
の空気層も実施的に吸音効果を呈するので、これらの吸
音力は、着席時の観客および衣服による吸音力を補償す
ることができる。また、クッション等による吸音力の生
成は、着席時の観客および衣服による吸音力の生成と軌
を一にし、吸音特性もほぼ全帯域にわたり、違和感の少
ないものとなる。また、着席時においては、上記2重構
造のクッション体は互いに当接しあってもはや離間状態
の場合のような大きな吸音力は生成し得ない。したがっ
て、観客を除く椅子単体としてはほとんど吸音力が増大
することがない。
ール用椅子によれば、座部および背もたれ部に設けられ
た2重構造のクッション体が、空席時には、互いに平行
離間した状態となり、各クッション体の離間対向面が露
出する分吸音力が大きくなるとともに、クッション体間
の空気層も実施的に吸音効果を呈するので、これらの吸
音力は、着席時の観客および衣服による吸音力を補償す
ることができる。また、クッション等による吸音力の生
成は、着席時の観客および衣服による吸音力の生成と軌
を一にし、吸音特性もほぼ全帯域にわたり、違和感の少
ないものとなる。また、着席時においては、上記2重構
造のクッション体は互いに当接しあってもはや離間状態
の場合のような大きな吸音力は生成し得ない。したがっ
て、観客を除く椅子単体としてはほとんど吸音力が増大
することがない。
【0020】したがって、椅子単体としては、空席時に
おいて、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその
衣服による吸音力とほぼ同等の大きさ及びほぼ同質の吸
音力を得ることができると共に、着席時には椅子が関与
する吸音力をできるだけ小さくすることが可能となり、
もって、空席時における残響特性と着席時における残響
特性とをできるだけ残響時間が長い状態でかつ両者をほ
ぼ同一の状態にすることができる。
おいて、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその
衣服による吸音力とほぼ同等の大きさ及びほぼ同質の吸
音力を得ることができると共に、着席時には椅子が関与
する吸音力をできるだけ小さくすることが可能となり、
もって、空席時における残響特性と着席時における残響
特性とをできるだけ残響時間が長い状態でかつ両者をほ
ぼ同一の状態にすることができる。
【0021】また、座部および背もたれ部に設けられる
2重構造のクッション体、可動座および可動クッション
を付勢支持するためのスプリングは、着席時における衝
撃を吸収したり、観客の動きに追従して座り心地を高め
る等、の椅子としてのクッション性の向上、意匠性(豪
華さ)の向上にも大きく寄与する。また、従来のよう
に、遮蔽板およびこれを動かすための機構等を必要とし
ないので、構造を簡単にできしかも製造コストを低くで
きる。
2重構造のクッション体、可動座および可動クッション
を付勢支持するためのスプリングは、着席時における衝
撃を吸収したり、観客の動きに追従して座り心地を高め
る等、の椅子としてのクッション性の向上、意匠性(豪
華さ)の向上にも大きく寄与する。また、従来のよう
に、遮蔽板およびこれを動かすための機構等を必要とし
ないので、構造を簡単にできしかも製造コストを低くで
きる。
【図1】本発明の劇場ホール用椅子の一実施例を示す空
席時における劇場ホール用椅子の要部縦断面図である。
席時における劇場ホール用椅子の要部縦断面図である。
【図2】図1の着席時における劇場ホール用椅子の要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】従来構造の椅子が設置されている劇場ホール内
の残響特性の測定結果を示す図である。
の残響特性の測定結果を示す図である。
【図4】残響特性を空席時と着席時とで略一定に保つこ
とができる従来の椅子の要部縦断面図である。
とができる従来の椅子の要部縦断面図である。
10 座部 11背もたれ部 14 固定座(固定部) 14a 上面(当接面) 16 可動座(可動部) 16a 下面(当接面) 19,21 反射板 23 固定クッション(固定部) 23a 前面(当接面) 25 可動クッション(可動部) 25a 背面(当接面)
Claims (1)
- 【請求項1】 椅子の座部の上面側と背もたれ部の前面
側とを略々吸音性に構成すると共に座部の下面側と背も
たれ部の背面側とを略々反射性に構成した劇場ホール用
椅子において、上記座部の上面側には、座部の支持体に固定された弾力
性および吸音性を有するクッション体からなる固定座、
および、この固定座のクッション体に対して上方に平行
離間するように付勢支持された弾力性および吸音性を有
するクッション体からなる可動座が構成され、 上記背もたれ部の前面側には、背もたれ部の支持体に固
定された弾力性および吸音性を有する固定クッション、
および、この固定クッションに対して前方に平行離間す
るように付勢支持された弾力性および吸音性を有する可
動クッションが構成され、 空席時には、上記座部の上面側で上記可動座のクッショ
ン体と上記固定座のクッション体とが平行離間すると共
に、上記背もたれ部の前面側で上記可動クッションと上
記固定クッションとが平行離間し、着席時には、上記座
部の上面側で上記可動座のクッション体が上記固定座の
クッション体に当接すると共に、上記背もたれ部の前面
側で上記可動クッションが上記固定クッション に当接す
るようにしたことを特徴とする劇場ホール用椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4180152A JPH0789972B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 劇場ホール用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4180152A JPH0789972B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 劇場ホール用椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05207918A JPH05207918A (ja) | 1993-08-20 |
| JPH0789972B2 true JPH0789972B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=16078309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4180152A Expired - Fee Related JPH0789972B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 劇場ホール用椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0789972B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62172914A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-29 | 松下電工株式会社 | 椅子 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP4180152A patent/JPH0789972B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05207918A (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960326 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |