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JPH0790293B2 - アルミニウム板材の温間深絞り加工方法 - Google Patents
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JPH0790293B2 - アルミニウム板材の温間深絞り加工方法 - Google Patents

アルミニウム板材の温間深絞り加工方法

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JPH0790293B2 JP63315648A JP31564888A JPH0790293B2 JP H0790293 B2 JPH0790293 B2 JP H0790293B2 JP 63315648 A JP63315648 A JP 63315648A JP 31564888 A JP31564888 A JP 31564888A JP H0790293 B2 JPH0790293 B2 JP H0790293B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミニウム板材の温間深絞り加工方法および
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
アルミニウム板材およびアルミニウム合金板材のうち軟
鋼板相当の強度を持つものは、軟鋼板に比べて延性が乏
しくr値が低いため深絞り性に劣っており、このことは
時に断面形状が異形の場合顕著である。しかしながら、
軟鋼板に替えてこれらのアルミニウム合金板材を使用で
きれば、大幅な重量軽減が可能となるので、これまでア
ルミニウム板材の温間深絞り加工についても様々な方法
が検討されてきた。
温間深絞り加工は周知のとおり、被加工物を室温以上に
加熱して深絞り加工を行うものであるが、その際、如何
に深絞り性を高め、かつ焼付きやそれによるかじりを防
止できるかということが課題となる。このような課題を
解決するため従来より、特に加熱方法、潤滑剤、および
金型材料に付いての検討がなされてきた。
加熱方法としては、i)材料のみ加熱するもの、ii)材
料を加熱し、別に金型も加熱するもの、iii)金型を加
熱し、この熱で材料を加熱するもの等、があるが、特に
連続加工を指向する場合には上記iii)の方法が適用さ
れるのが一般的である。
潤滑剤については、大豆油、テトラフルオロエチレン
(通称テフロン:商品名)製のシート、ポリマー中にグ
ラファイトを混入させたもの、あるいは、グリースや潤
滑材にグラファイトや二硫化モリブデンまたは雲母を混
入させたもの、等がある。
金型材料についての検討は少なく、特にステンレス鋼の
絞り用金型としては、鋼アルミニウム合金製のものが焼
付き防止の点などで効果的とされ、使用されている。
そしてアルミニウム板材の温間深絞り加工においても上
記各項目についての検討がなされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、未だアルミニウム板の温間深絞り加工
は、特に絞り深さや焼付きの点で満足できる結果が得ら
れておらず、アルミニウム材に関しては温間深絞りの温
度効果は期待できないとの報告(プレス技術:第25巻,
第9号,P68)もある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、上記各加
工条件等の更なる詳究を行なうとともにそれら加工条件
等の多面的な検討を実施することで、上述の如く極めて
利用価値の高いアルミニウム板の効果的な温間深絞り加
工法を確立・実現し、提供することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るアルミニウム板材の温間深絞り加工方法
は、少なくとも深絞り用金型のダイスおよびブランクホ
ルダーにおける被加工材と接触する面とコーナー部とを
銅アルミニウム合金より構成した金型を使用すると共
に、加工前に、雲母粉末を重量比5%以上20%以下の範
囲で混入分散させた工業用潤滑材(グリース、石鹸、ワ
ックス、エマルジョン、動植物油脂、合成エステルのい
ずれか)を被加工材表面に塗布することを特徴とするも
の、および、少なくとも深絞り用金型のダイスおよびブ
ランクホルダーにおける被加工材と接触する面とコーナ
ー部とを銅アルミニウム合金より構成した金型を使用す
ると共に、前記ダイスおよびブランクホルダーの表面温
度を180℃以上300℃以下の範囲とし、かつポンチの表面
温度を前記ダイスおよびブランクホルダーの表面温度に
対し20℃〜250℃低く設定することを特徴とするもので
ある。
さらに上記2つの方法を併合して実施した場合には、際
立った効果を得ることができる。
〔作用〕
銅アルミニウム合金は、摩擦係数が小さく滑り性がよい
ため特に深絞り用金型としては良好な性能を発揮する。
また、雲母を適量潤滑基剤中に混入することにより焼付
き防止作用が得られ、これを銅アルミニウム合金からな
る金型と併用することで双方の相乗効果により優れた焼
付き・かじり防止効果が発揮される。また、加工時の金
型およびポンチの表面温度を上記範囲に設定することに
よりアルミニウム板材の優れた深絞り性が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明に係るアルミニウム板材の温間深絞り加
工方法を実施するのに用いられる装置の一例を示したも
ので、全体として符号1が温間深絞り加工装置、Bは加
工すべきブランク(被加工物)、2はダイス、3はブラ
ンクホルダー、4はポンチ、5はブランクホルダー3を
押圧するための作動機構、6は断熱材である。本発明に
係る前記ブランクBはアルミニウム板材である。ポンチ
4の作動機構は略してある。また該温間深絞り加工装置
1はこの場合、図示の如く異形成形、すなわち同時に2
箇所の絞り部を形成するものとなっている。
前記ダイス2におけるブランクBと接触する面(接触
面)2aとコーナー部2b、および前記ブランクホルダー3
における接触面3aとコーナー部3bは銅アルミニウム合金
(Cu−Al合金)により構成されている。さらに本実施例
では、前記ポンチ4におけるブランクBと接触する面つ
まりポンチ頭部4aも銅アルミニウム合金で構成したもの
となっている。この場合の銅アルミニウム合金として
は、A15%〜15%を含む他、Pb,Fe,Zn,Mn,Ni,Co等の1種
または2種以上を各々10%(いずれも重量比)未満含有
するCu合金が好ましい。
前記ダイス2およびブランクホルダー3には、これらを
加熱するためのヒーター7(ダイス加熱用)、8(ブラ
ンクホルダー加熱用)が、また前記ポンチ4には、これ
を加熱するためのヒーター9(ポンチ加熱用)および冷
却するための冷却水配管9′(ポンチ冷却用)がそれぞ
れ内臓されている。これらヒーター7,8,9は、電気式の
リングヒーター、パイプヒーター、バンドヒーター等い
ずれのものでもよく、前記ダイス2等の内部に直接挿入
されている。これらヒーター7,8,9、および冷却水配管
9′は第2図に簡略化して示すように、コントローラ
(温度制御手段)10,11,12によりそれぞれ加熱温度・冷
却水流量を制御されるようになっている。これらコント
ローラー10(ダイス用),11(ブランクホルダー用),12
(ポンチ用)のうち、ダイス用コントローラー10と、ブ
ランクホルダー用コントローラー11は、ダイス2、ブラ
ンクホルダー3の温度を検出してヒーター7,8を制御
し、ダイス2およびブランクホルダー3を予め入力設定
された一定温度に保持する機能を有している。またポン
チ用コントローラー12は、ポンチ4の温度を検出すると
ともに演算出力器13による信号に基づきポンチ加熱用ヒ
ーター9、及び又は冷却水配管9′内を流れる冷却水量
を制御するものとなっている。演算出力器13は、ダイス
用コントローラー10およびブランクホルダー用コントロ
ーラー11からの温度情報に基づきポンチ用コントローラ
ー12に制御信号を送出するものである。
次に、上記構成となる温間深絞り加工装置1の作用と共
に、本発明に係る温間深絞り加工方法について説明す
る。
第1図におけるブランクBの表面(画面)には、本図状
態となる前工程において、雲母粉末を重量比5%以上20
%以下の範囲で混入分散させた潤滑剤を塗布しておく。
これら潤滑剤としては、工業用潤滑剤、例えばグリー
ス、石鹸、ワックス、エマルジョン、動植物油脂、合成
エステルのいずれのものであってもよいが、300℃まで
変質しないもので、かつ室温で潤滑性に優れているもの
とする。
ここで、混入分散させる前記雲母粉末量を重量比5%以
上とするのは、5%以下ではその効果(焼き付き防止効
果)が発現せず、また重量比20%以下とするのは、20%
を越えてもその効果が一定でかつ絞り深さも変化しない
ためコスト高となるためである。
上記の如く潤滑剤が塗布されたブランクBは、図示され
ない送り機構により、第1図の如くダイス2とブランク
ホルダー3との間にセットされる。この間、前記ダイス
加熱用、ブランクホルダー加熱用、ポンチ加熱用の各ヒ
ーター7,8,9は通電され(あるいは冷却水配管9′に冷
却水が流され)、ダイス2およびブランクホルダー3の
表面温度が180℃〜300℃となるように、またポンチ4の
表面温度は、それらダイス2およびブランクホルダー3
の温度に対し20℃〜250℃の範囲で低い温度となるよう
に温度調整される。これらダイス2、ブランクホルダー
3、ポンチ4の表面温度は前記ダイス用コントローラー
10、ブランクホルダー用コントローラー11、およびポン
チ用コントローラー12の指令により、加工中にあっても
前記範囲内における一定値に保持される。
ここにおいて、ダイス2およびブランクホルダー3の表
面温度を180℃以上とするのは、180℃未満ではブランク
Bの伸びが僅かしか増加せず、またr値も室温と変わら
ず低い値であり温間加工の温度効果が無いためであり
(第3図参照)、一方300℃以下とするのは、該温度を
越える温度では潤滑油が変質し、洗浄不能となるためで
ある。ダイス2およびブランクホルダー3の設定表面温
度は、加工すべきブランクBの材質(合金種類)および
加工内容によって異なり、一般に伸び率の低い材質程、
また加工抵抗の大きい(例えば異形、絞り深さが大、
等)もの程、上記範囲における高い温度に設定される。
また、ダイス2およびブランクホルダー3の表面温度に
対するポンチ4の表面温度差はブランクBを形成するア
ルミニウム板材の材質、およびその時のダイス2、ブラ
ンクホルダー3の設定加熱温度等に応じて決定されるが
詳しくは後述する。上記温度差を20℃以上とするのは、
ダイス2およびブランクホルダー3に挾まれたブランク
Bのフランジ部の変形抵抗を低くする一方でポンチ4の
コーナー部(屈曲部)に対する部分の強度を高くすべく
両所に強度差を得るためで、また温度差を250℃以下と
するのは、これ以上の温度差を付けた場合、ブランクの
コーナー部の伸びが低下し過ぎ、時に異形断面の場合破
断するおそれがあるからである。
さて、実際の加工に当たっては、加熱されたダイス2と
ブランクホルダー3との間にブランクBを挾み、その状
態で数十秒間保持した後、温度分布を確認し、その条件
で保持したブランクBをポンチ4により深絞りする。
深絞りの加工中において、一般にアルミニウム合金板材
は軟鋼板に比べて弾性係数が小さいため焼付きを起こし
やすいものであるが、金型部分のブランクと接触する部
分、すなわちダイス2の接触面2aおよびコーナー部2b
と、ブランクホルダー3の接触面3aおよびコーナー部3b
と、ポンチ頭部4aとは、既に述べたように銅アルミニウ
ム合金からなるものとしているため、摩擦係数が小さく
なり滑り性が良好となり、鋳鉄製や合金工具鋼製のもの
に比べ焼き付き現象が減少するものとなる。この傾向は
室温においても見ることができ、本発明に如き温間加工
においてその効果は顕著なものとなる。そして、その結
果、絞り深さを増すことができる。
以下に、本発明に係る2つの実施例と、その結果をそれ
ぞれ表−1および表−2に示す。
<実施例1> 潤滑剤基剤を石鹸系潤滑剤として、雲母粉末と他の物質
(グラファイト)を混入させたとき、および雲母粉末の
混入量の違いによる温間深絞り性の変化に付いて実験し
た。金型は第1図のものを使用した。
実験条件 △潤滑剤基剤:石鹸系潤滑剤 △ブランク材質および板厚:アルミニウム合金板材 A5
182P−O−1mmt. △ダイス2及びブランクホルダー3の表面温度:250℃. △ポンチ4の表面温度:200℃. 表−1から明らかなように、混入する雲母粉末が重量比
5%未満では絞り深さが低く、焼付きおよびかじりが発
生する。また、混入量が20%を越えても絞り深さに変化
は見られなかった。混入剤をグラファイトとした場合に
は、本実施例のように加工温度を高温としても絞り深さ
が変わらず、加えて焼付き、かじりが生じた。
いずれにしても、雲母粉末を適当量(重量比5%〜20
%)混入分散した循環剤を使用した場合、高温になるに
従いグラファイトよりも絞り深さが大きくなり、良好な
高温深絞り性を示している。
またブランクサイズが、第1図の場合よりも大きく、ダ
イス2およびブランクホルダー3における銅アルミニウ
ム合金からなる部分からはみ出る大きさのものであった
場合、雲母粉末を重量比10%混入させた石鹸系潤滑剤で
あっても150℃以上でブランクと接触した工具鋼の部分
(銅アルミニウム合金以外の部分)に強い焼付き・かじ
りが発生した。
このことより、焼付きまたはかじりの発生防止には、ダ
イス2、ブランクホルダー3の材質と雲母粉末を5%〜
20%(重量比)混入分散した石鹸系潤滑材の相乗効果が
あると解せられる。
<実施例2> 潤滑剤として石鹸系潤滑剤基剤に雲母粉末を重量比10%
混入したものを使用したときの、ダイス2およびブラン
クホルダー3の表面温度とポンチ4の表面温度とを変化
させた時の温間深絞り性の変化に付いて実験した。金型
は同じく第1図に示したものを使用した。
実験条件 △ブランク材質および板厚:アルミニウム合金板剤 A5
182P−O−1mmt. △潤滑剤:石鹸系潤滑剤+雲母粉末10%(重量比) 上記表−2より、ダイス2およびブランクホルダー3の
表面温度が180℃未満では絞り深さが浅いことが解る。3
00℃を越える温度の場合は、潤滑剤が変質し黄色に変色
し、洗浄困難となった。また、ポンチ4と、ダイス2お
よびブランクホルダー3の表面温度との差が20℃以下で
は深絞り深さが浅く、同じく温度差が250℃を越えた場
合にも深絞り深さが浅くなる。さらに、この表−2に示
されない幾つかの点についても調べた結果、第4図に示
すような結果が得られた。図中、鎖線で示す右上がりの
直線eは、T1(ダイス2およびブランクホルダー3の温
度)とT2(ポンチ4の温度)とが同じとなる点を示して
いる。本発明は図中、点a,b,c,d,aにより囲まれる範囲
を、アルミニウム板材の温間深絞り加工を行う領域とし
たものであるが、この図は、実用上は図中斜線にて示す
領域内での加工を行うことが好ましいことを示してい
る。すなわち、例えば前記T1が200℃の場合はT2は約120
℃に、またT1が250℃の場合はT2は約50〜190℃に、T1
300℃の場合はT2は55℃近くに設定するのが最も良好な
結果を得ることができるわけである。概略的には、T1
低温(上記範囲内における低温)の場合T2は比較的高温
側へ、またT2が高温(上記範囲内における高温)の場合
T2は比較的低温側へ、そしてT1が上記範囲内における中
間的温度である場合はT2は広い範囲に管理できる、とい
った傾向がある。
一般に、アルミニウム板に限らず、深絞り加工において
このようにブランクの中心部と周辺部とに温度差をもた
らすことにより強度差を与え、それにより限界絞り比を
高めることは周知のことであるが、特にアルミニウム板
の場合には、ダイス2(およびブランクホルダー3)と
ポンチ4との表面温度を上記範囲に設定することにより
極めて顕著な効果を得ることができるものとなるわけで
ある。
このように、少なくとも深絞り用金型のダイス2および
ブランクホルダー3における被加工材と接触する面(接
触面2a,3a)とコーナー部2b,3bとを銅アルミニウム合金
より構成した金型を使用し、かつ加工前に、雲母粉末を
重量比5%以上20%以下の範囲で混入分散させた潤滑剤
を被加工材表面に塗布することによりアルミニウム板材
の温間深絞り加工を行なえば、焼付きやそれに伴うかじ
りを確実に防止し得、これによって絞り深さを増しかつ
アルミニウム板材の連続深絞り加工が可能となる。また
同様に、上記金型を使用し、ダイス2およびブランクホ
ルダー3の表面温度を180℃以上300℃以下の範囲とし、
かつポンチ4の表面温度をダイス2およびブランクホル
ダー3の表面温度に対して20℃〜250℃低く設定するこ
とにより深絞り深さを確実に増大させることができるも
のとなり、絞り形状が軸対象とならない異形の加工をす
る際においては特に有利なものとなる。
そして、これら上記方法を同時に実施した場合には、深
絞り深さを十分に大きくできるとともに、焼付きやかじ
りを生じせしめず、アルミニウム板材の深絞り連続加工
が可能となる。
さらに、アルミニウム板材の温間深絞り加工装置1を上
記構成とすることにより、ダイス2、ブランクホルダー
3およびポンチ4の上記設定範囲における温度管理を確
実かつ自動的に行なうことはできるものとなる。特にポ
ンチ4には、ポンチ加熱用ヒーター9および冷却水配管
9′を設けた構成としたので、ダイス2およびブランク
ホルダー3の設定温度が変化した場合でも(特に高温に
設定された場合でも)確実にポンチ4の表面温度を上記
範囲内に設定し得、上記の如き良好な深絞り加工を行な
うことができるものとなる。ポンチ4の温度調整方法
は、図示は略すが、外部に配置したヒーターとクーラー
とにより温度調整した油をポンチ4内に流して温度制御
する方法でもよい。
なお、上記実施例においては、ポンチ4の頭部4aも銅ア
ルミニウム合金より形成した構成としたが、ブランクB
とダイス2およびブランクホルダー3との焼付き防止の
観点からすれば、少なくともそれらダイス2における接
触面2aとコーナー部2b、およびブランクホルダー3にお
ける接触面3aとコーナー部3bを銅アルミニウム合金によ
り構成したものであればよい。ただし、このようにポン
チ頭部4aも銅アルミニウム合金より構成すれば、本実施
例の如くポンチ4をも加熱する場合において、該ポンチ
4とブランクBとのかじりも防止し得て極めて効果的で
ある。また、金型(ダイス2およびブランクホルダー
3)全体を銅アルミニウム合金としても無論良いがコス
ト面で難があり、かつ上記効果に変化は生じない。
また実施例では、ダイス加熱用ヒーター7およびブラン
クホルダー加熱用ヒーター8のそれぞれに対し、コント
ローラ10,11を設けた構成としているが、本実施例にお
いてはダイス2とブランクホルダー3とに相対的な温度
差は設けないものであるため、それらダイス加熱用ヒー
ター7とブランクホルダー加熱用ヒーター8とを1つの
コントローラーにて制御するようにしてもよい。
さらに、本発明に係るアルミニウム板としては、工業用
純アルミニウム(JIS1000番系)のみでなく、JIS2000,3
000,4000,5000,6000,7000,8000番系等も含むものであ
り、かついずれかの合金においても上記効果を得ること
ができるものである。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり請求項1に係る発明によれば、アル
ミニウム板材の温間深絞り加工を行なうに際し焼付きや
それに伴うかじりを確実に防止し得、これによって深絞
り深さを増しかつ連続深絞り加工が可能となる。
また請求項2に係る発明によれば、深絞り深さを増大さ
せることができ、特に絞り形状が軸対象とならない異形
深絞り加工に有利なものとなる。
そして請求項3に係る発明によれば、深絞り深さを焼付
き・かじりを生じるさせることなく十分に大きくするこ
とができ、異形深絞りの連続加工をも可能なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において用いられるアルミニウム板材の
温間加工装置の一実施例を示す立断面図、第2図は同装
置における加熱手段および制御手段を示す概略構成図、
第3図はアルミニウム板材の温度特性を示すグラフ、第
4図はダイス・ブランクホルダー温度およびポンチ温度
に対する最適加工領域を示すグラフである。 B……ブランク(被加工物)、 1……温間深絞り加工装置、2……ダイス、 2a……接触面、2b……コーナー部、 3……ブランクホルダー、3a……接触面、 3b……コーナー部、4……ポンチ、 7……ダイス加熱用ヒーター、 8……ブランクホルダー加熱用ヒーター、 9……ポンチ加熱用ヒーター、 (上記符号7,8,9は加熱手段) 9′……冷却水配管(冷却手段) 10……ダイス用コントローラー、 11……ブランクホルダー用コントローラー、 12……ポンチ用コントローラー。 (上記符号10,11,12は温度制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも深絞り用金型のダイスおよびブ
    ランクホルダーにおける被加工材と接触する面とコーナ
    ー部とを銅アルミニウム合金より構成した金型を使用す
    ると共に、加工前に、雲母粉末を重量比5%以上20%以
    下の範囲で混入分散させた工業用潤滑材(グリース、石
    鹸、ワックス、エマルジョン、動植物油脂、合成エステ
    ルのいずれか)を被加工材表面に塗布することを特徴と
    するアルミニウム板材の温間深絞り加工方法。
  2. 【請求項2】少なくとも深絞り用金型のダイスおよびブ
    ランクホルダーにおける被加工材と接触する面とコーナ
    ー部とを銅アルミニウム合金より構成した金型を使用す
    ると共に、前記ダイスおよびブランクホルダーの表面温
    度を180℃以上300℃以下の範囲とし、かつポンチの表面
    温度を前記ダイスおよびブランクホルダーの表面温度に
    対し20℃〜250℃低く設定することを特徴とするアルミ
    ニウム板材の温間深絞り加工方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のアルミニウム板材の温間深
    絞り加工方法において、前記ダイスおよびブランクホル
    ダーの表面温度を180℃以上300℃以下の範囲とし、かつ
    ポンチの表面温度を前記ダイスおよびブランクホルダー
    の表面温度に対し20℃〜250℃低く設定することを特徴
    とするアルミニウム板材の温間深絞り加工方法。
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