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JPH0790466B2 - 研削砥石 - Google Patents
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JPH0790466B2 - 研削砥石 - Google Patents

研削砥石

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JPH0790466B2
JPH0790466B2 JP3130700A JP13070091A JPH0790466B2 JP H0790466 B2 JPH0790466 B2 JP H0790466B2 JP 3130700 A JP3130700 A JP 3130700A JP 13070091 A JP13070091 A JP 13070091A JP H0790466 B2 JPH0790466 B2 JP H0790466B2
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JP
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grindstone
grinding
grinding wheel
abrasive grains
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克雄 佐川
茂雄 高島
弘 江田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械に装着され
て回転、往復運動し被加工物を加工する研削盤、ホーニ
ング盤、旋盤、ドリル盤、フライス盤、切断装置および
孔明け装置等の回転あるいは直線運動をする研削砥石に
関する。
【0002】
【従来の技術】ファインセラミックスは、自動車エンジ
ン、ターボチャージャを始めとする自動車部品、工作機
械の主軸、ハウジング等の機械部品、IC基板、切削工
具あるいは各種電子部品等に多く使用されている。
【0003】 一般にファインセラミックスを研削する
ための研削砥石は、ダイヤモンドやCBNのような砥粒
を直接台金の外周部に電着したり、砥粒をレジノイド、
ビトリファイド、メタルなどの結合材を用いて焼成した
砥石層として台金の外周部に取り付けている。この台金
は、砥粒層を必要な形状に保つための台またはスペーサ
の役割をもつもので、この役割から、一般的に台金は、
比強度が高い、密度が小さい、加工性が高い、弾性変形
が小さい(高弾性率)、振動の減衰率が大きい、低熱膨
張性であるなどの諸性質を有することが望まれる。
来、この台金にはAl合金やFe合金(切断用のみ)
使われているが、Al合金あるいはFe合金の線熱膨張
率αは、Al合金がα=2.5〜3.0×10−5
℃、Fe合金がα=1.0〜1.5×10−5/℃で、
熱膨張率が大きいため、連続使用中に研削熱により砥石
の寸法、形状が変化し、被加工物の寸法、形状精度に悪
影響を与える。
【0004】例えば直径φ=300mmの既存の実用標
準砥石は、実用研削条件下で使用した場合、一般に外周
部で70℃となリ砥石中心部で室温となる。従って、理
論計算からすると、砥石は半径方向に20〜30μm熱
変位をする。この値がそのまま切り込み量になるわけで
はないが、通常はその約30%(6〜10μm)が余分
な切り込み量となって現れる。そのため、被加工物の寸
法形状にその分量の誤差を生ずることになる。また、砥
石自身にも熱膨張による劣化が生じ砥石寿命が短くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ファインセラミックス
等の硬脆材料は、寸法、形状に高精度を要求される高価
な構造または機能部材に多く使用されるため、一般に正
味形状に近い状態に焼成形されて供給され、最終的に外
表面は鏡面仕上げとするのが一般的である。そのため、
その加工精度は、ナノメータ(nm)オーダとなる場合
が多い。特にSi、GaAs、ガラス、Si、A
、ZrO,SiC等の半導体、電子、光学部
品は、nmからサブナノメータ(1nm以下)の精度が
求められている。
【0006】しかし、上記精度に仕上げる加工用の砥石
が見当たらないのが実状である。これは従来の砥石は、
連続使用による研削熱により、寸法、形状に変化を生
じ、被加工物の寸法、形状精度を低下させるためであ
る。特にセラミックス加工時の研削点温度は、実用条件
で700〜900℃になるため、従来の砥石では満足で
きる高加工精度を得ることができない。
【0007】 この発明は、前記事情に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、簡単な構成であり
ながら、研削中における砥石の熱変形、即ち台金の熱変
形による砥粒層への熱影響を軽減し、研削加工寸法精度
を向上し、砥石寿命を長期化することができ、しかも
素材を材料として用いるだけで簡単に製造することが
きる研削砥石を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、前
記目的を達成するために、台金の所定の外周部に砥粒ま
たは砥石層を付着してなる研削砥石において、前記台金
を、重量基準でNi;20〜30%、C;1〜6%、C
o;3〜7%、Mn;0〜1%、Cu;0〜1%、C
r;0〜1%、残Feを主成分とする線熱膨張率α=
0.5〜3×10−6/℃のNi−Co鋳鉄合金によっ
て形成し、この台金の所定の外周部に砥粒または砥石層
を付着したことにある。
【0009】硬脆材料のうち特にセラミックス工作物の
寸法、形状精度を向上するためには、研削熱による砥石
の寸法、形状変形をできるだけ小さくする必要がある。
つまり、砥石の熱変形によるセラミックスの過研削によ
り、正味形状に近い寸法状態で供給された焼成セラミッ
クスが研削仕上げで一瞬のうちに不良品になることを防
止する必要がある。
【0010】 研削砥石は、砥粒を直接台金に電着によ
り付着したものはもとより、砥石層を台金に付着したも
のも、砥石全体において台金の占める割合が非常に大き
い。例えば、砥石層を台金の外周部に付着させた研削砥
石の場合、砥石層は0.1〜3mm厚であるのに対して
砥石台金は直径φ=100〜600mmが一般的なサイ
ズとなる。そのため台金の熱変形が砥石の寸法、形状変
化に非常に大きな影響を及ぼすことがわかった。そこ
で、本発明者らは、研究の結果、砥石の台金として、剛
性および吸振性が高く、しかも線熱膨張率αの低い化学
成分をもち、且つ台金に望まれる他の前記諸性質をも具
備した鋳鉄合金を用いることを見い出し、この発明を完
成するに至った。
【0011】重量基準でNi;20〜30%、C;1〜
6%、Co;3〜7%、Mn;0〜1%、Cu;0〜1
%、Cr;0〜1%、残Feを主成分とするNi−Co
鋳鉄合金は、実験の結果によれば、線熱膨張率α=0.
5〜3.0×10−6/℃(−50〜300℃)で、従
来の研削砥石の台金に用いられているAl合金やFe合
金に比較して、a値が極めて低い。たとえば、重量基準
でNi≒26%、C≒2%、Co≒5%、Mn≒1%、
Cu<1%、Cr<1%、残不純分を含むFeからなる
鋳鉄合金の線熱膨張率αはα≒1.6×10−6/℃で
ある。このa値は、上記成分組成の範囲内であれば、F
eが不可避的不純物を含んでいても変らない。そして、
上記成分の鋳鉄合金によって台金を形成した研削砥石
は、台金の外周部に砥粒を直接付着した砥石であって
も、また砥粒を結合材で焼結した砥石層を付着した砥石
であっても、実用的な研削条件下で、熱変形が0.5〜
1.0μm程度以下に軽減する。
【0012】しかも、従来の研削砥石の台金の大部分を
占めるAl合金の剛性を示す弾性率EはE=70.3G
Paであるのに対して、上記成分の鋳鉄合金からなる台
金の弾性率はE=130GPaである。従って、鉄鋼の
E=200GPaよりは低いが、研削砥石の台金として
充分な剛性をも有する。
【0013】この発明において用いる砥粒は、ダイヤモ
ンド砥粒、CBN砥粒等一般的に砥粒として用いられて
いるものであれば、いかなるものであってもよい。ま
た、砥粒は上記成分の鋳鉄合金で形成した台金に、電着
等により直接付着してもよいし、結合材で焼結し砥石層
として付着してもよい。
【0014】台金の外周部に砥粒を結合材を用いて焼結
した砥石層を付着した研削砥石の場合、結合材として
は、青銅、Ag、Co、Cu、Fe、Ni、Sn、W
c、Znあるいはこれらの合金等の金属、ベークライ
ト、エポキシ、ポリウレタン、フェノール、ポリアミ
ド、PVA等のレジノイド、長石や粘土等のビトリファ
イドのうちの1種または2種以上を用いることができ
る。また、結合材として、台金と同じ上記成分の鋳鉄合
金の粉末を用い、またはこの鋳鉄合金粉末を他の結合材
に混合して用いることもでき、この場合には結合材の熱
膨張による影響を軽減することができる。
【0015】砥粒と結合材は真空、水素または3H
等の雰囲気下で焼結するのが好ましい。その際、用
いる砥粒および結合材の種類等に応じ、最適の焼結温度
および圧力を選択する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は研削砥石の第1の実施例を示し、1は台
金である。台金1は例えば外径がφ160、内径がφ1
27および厚みが24.5mmのリング部2と、このリ
ング部2の外周面に一体に設けられリング部2を含む外
径がφ210、厚みが1.5mmの鍔部3とから構成さ
れている。そして、台金1の鍔部3の外周部には砥粒層
4が付着されている。
【0017】前記台金1は、重量基準でNi;20〜3
0%、C;1〜6%、Co;3〜7%、Mn;0〜1
%、Cu;0〜1%、Cr;0〜1%、残Feを主成分
とする線熱膨張率α=0.5〜3×10−6/℃(−5
0〜300℃)のNi−Co鋳鉄合金によって形成され
ている。
【0018】前記砥粒層4は、#140のダイヤモンド
砥粒を電着により台金1の鍔部3に直接付着したもので
あるが、CBN砥粒であってもよい。
【0019】
【表1】
【0020】表1は、上記第1の実施例の研削砥石(以
下「開発砥石」という)を用い、反復して4回、砥石周
速Vs=1800m/min、テーブル速度Vw=10
m/min、砥石切込み量d=10μmとし、窒化珪素
をプランジ研削として合計120μm切り込み実験をし
たとき(スパークアウト2回)の実質切取り量を示した
ものである。比較のため市販のメタルボンド砥石(SD
140J75 φ300 B=10mm。台金1はAl
合金で、Cu:Sn=6:4の割合の混合微粉末にW
C;0.4Wt%、TiB2;0.3Wt%、Ni;
0.2Wt%を添加した結合材で#140のダイヤモン
ド砥粒を焼成して台金の外周部に付着したもの。以下
「比較砥石」という。)で同一の実験をしたときのデー
タをも示す。表1から明らかなとおり、反復実験回数4
回平均で、切り取り量は開発砥石で119/120=
0.99、比較砥石で110.3/120=0.92で
あり、従って切り残し量は、開発砥石(第1の実施例の
砥石)で1%、比較砥石(市販のメタルボンド砥石)で
8%であった。
【0021】上記実験の結果から、高温にさらされてい
る比較砥石は、高熱源部が研削液で研削中に冷却される
ため、大きな収縮膨張を繰り返し、その結果大きな切り
残し量となるが、この発明の研削砥石、つまり開発砥石
では加熱冷却に対して変形量が少なく、そのため比較砥
石に対し寸法形状精度が8倍も向上したことが認められ
る。
【0022】図2は研削砥石の第2の実施例を示し、5
は台金である。台金5は外径がφ210mm、厚みが1
0mmの円板状であり、その外周部に厚さ3mmの砥石
層6が付着されている。
【0023】前記台金5は、第1の実施例と同様に、重
量基準でNi;20〜30%、C;1〜6%、Co;3
〜7%、Mn;0〜1%、Cu;0〜1%、Cr;0〜
1%、残Feを主成分とする線熱膨張率α=0.5〜3
×10−6/℃(−50〜300℃)のNi−Co鋳鉄
合金で形成されている。
【0024】また砥石層6は、粒度#140のダイヤモ
ンドを主体とする砥粒と、青銅80Wt%、Ni10W
t%および上記成分の鋳鉄合金粉末10Wt%を混合し
た結合材とからなり、この砥粒と結合材を高純度の真空
中で高温高圧下に焼結して形成されている。
【0025】第2の実施例の研削砥石について、第1の
実施例につき前記したのと同じ実験をしたところ、第1
の実施例と同様な結果が得られた。
【0026】さらに、結合材がフェノール70Wt%と
Fe30Wt%との混合物である以外は第2の実施例と
同様の研削砥石、および結合材が青銅70%、Ni10
Wt%、Fe20Wt%の混合物である以外は第2の実
施例と同様の研削砥石について、前記した第1の実施例
と同じ実験をしたところ、やはり第1の実施例と同様な
結果が得られた。
【0027】図3および4は、第1の実施例の研削砥石
(開発砥石)と前記市販のメタルボンド砥石(比較砥
石)を図3および図4に示す各加工条件により、それぞ
れ窒化珪素、炭化珪素、アルミナを研削したときの法線
及び接線研削抵抗を調べた実験の結果を示すものであ
る。上記実験の結果から、開発砥石の接線研削抵抗は比
較砥石と同じくらいであるが、開発砥石の法線研削抵抗
は比較砥石のそれの1/2〜1/5とかなり小さい値を
示し、開発砥石が比較砥石に比べ2〜5倍、熱変形によ
る法線研削抵抗の減少を見込めることがわかる。このこ
とは、この発明の研削砥石は、比較砥石のように、被加
工物を強く押し付け弾性変形を与えて研削しなくても8
倍も切り残しが少ないことを示すものである。つまり、
この発明の研削砥石においては、少ない砥石押し込み力
によって研削加工を進行することができ、その結果高い
寸法形状精度が円滑に得られる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、研削熱による砥石の寸法、形状変化に起因する被加
工物の寸法、形状変化を軽減でき、2〜5倍も低く工作
物を押し付ける法線研削抵抗下で、かつ設計上の所望の
寸法形状精度を従来より極めて少ない切り残し量下で、
セラミックスを能率的に加工できる。特に、高温の研削
熱の生ずる過酷な研削条件におかれる場合には、この発
明は一層被加工物の熱変形防止の効果を発揮できる。ま
た、総形電着砥石を用いるプランジ研削の場合には、砥
石層が少ないので、より一層すぐれた性能を発揮できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係わる研削砥石の縦
断側面図。
【図2】この発明の第2の実施例に係わる研削砥石の縦
断側面図。
【図3】この発明の実施例に係わる研削砥石(開発砥
石)と市販のメタルボンド砥石(比較砥石)との各セラ
ミックスに対する法線および接線研削抵抗を比較したグ
ラフ。
【図4】この発明の実施例に係わる研削砥石(開発砥
石)と市販のメタルボンド砥石(比較砥石)との各セラ
ミックスに対する法線および接線研削抵抗を比較したグ
ラフ。
【符号の説明】
1、5・・・台金、 4.・・砥粒屑、 6・・・
砥石層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台金の所定の外周部に砥粒または砥石層
    を付着してなる研削砥石において、前記台金を重量基準
    でNi;20〜30%、C;1〜6%、Co;3〜7
    %、Mn;0〜1%、Cu;0〜1%、Cr;0〜1
    %、残Feを主成分とする線熱膨張率α=0.5〜3×
    10−6/℃のNi−Co鋳鉄合金によって形成し、こ
    の台金の所定の外周部に砥粒または砥石層を付着したこ
    とを特徴とする研削砥石。
  2. 【請求項2】 前記砥石層は、砥粒と、重量基準でN
    i;20〜30%、C;1〜6%、Co;3〜7%、M
    n;0〜1%、Cu;0〜1%、Cr;0〜1%、残F
    eを主成分とする線熱膨張率α=0.5〜3×10−6
    /℃のNi−Co鋳鉄合金粉末、前記鋳鉄合金粉末以外
    の金属、レジノイド、ビトリファイドのうちの1種また
    は2種以上を含む結合材とから形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の研削砥石。
  3. 【請求項3】 前記砥石層は、砥粒と結合材とを真空、
    水素、3H+N等の雰囲気下で焼結して形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の研削砥石。
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