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JPH0794374B2 - 薫香製造方法及び該方法により製造した薫香 - Google Patents
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JPH0794374B2 - 薫香製造方法及び該方法により製造した薫香 - Google Patents

薫香製造方法及び該方法により製造した薫香

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JPH0794374B2
JPH0794374B2 JP5015927A JP1592793A JPH0794374B2 JP H0794374 B2 JPH0794374 B2 JP H0794374B2 JP 5015927 A JP5015927 A JP 5015927A JP 1592793 A JP1592793 A JP 1592793A JP H0794374 B2 JPH0794374 B2 JP H0794374B2
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shape
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義一 池田
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有限会社松榮堂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薫香の製造方法に係る
ものであり、更に詳しくは漢薬香料細末を造粒し、これ
を圧縮成形して、所定の形状に成形した薫香の製造方法
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薫香を製造するには、まず漢薬香
料の細末に糊粉を混合し、これをよく混ぜ合わせ、蕾潰
機、ニーダーなどを使って、少しずつ水を加えながら充
分に混練して粘土状物を作る。次に、得られた粘土状物
を押出し機により押し出し加工して線状物を作った後に
所定長さに切断したり、あるいはまた粘土状物を平板状
にしてから所定形状の抜型により抜いて所定の形状物を
作る。そして最後に、湿度が順次低くなるように段階的
に調整された乾燥室を用い、数日乃至数十日かけて、加
工した粘土状物を湿度の高い方から低い方へ順次移動さ
せながら乾燥するか、または、天日、真空、熱風等を用
いて乾燥する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように製
造した薫香は、加工後の乾燥により加工形状が変形(例
えば、反り、曲がり、ヒビ割れ、欠け、折れなど)して
しまうので、製品歩留まりを低下させる状況下にある。
例えば、種々の乾燥方法で、温度、湿度、気圧あるいは
風量を適切にコントロールした条件下で乾燥しても、約
1〜2割、時には3割近くが変形するという状況にあ
る。
【0004】漢薬香料細末は天然の香木の破砕物である
ため、細かく粉砕したとしてもその粒径には限度があ
り、加えて、それ自体吸水性があるので、しっかりと練
り合わせられた粘土状物を造るために相当多量の水を使
用する。加工した粘土状物を乾燥すると多量の水分が蒸
発し、これがヒビ割れ、反り、曲がりなど変形の原因と
なるものと推定される。変形を防止するために練り合わ
せの際に使用する水を少量にすると、充分な混練ができ
ず、押出装置又は抜型のいずれで加工しても、成形物の
適正な形状が保持されない。
【0005】したがって、従来の製造方法は乾燥工程を
必要とする以上、上記のような変形は避けられず、製造
後の形状が一定でなく寸法精度が低いという問題があ
る。また、これらを使用する者にとっては、薫香の形状
が微妙に異なっていることから不安感や不快感を催すこ
ともある。また、上記方法は粘土状物を乾燥させるため
に、出来上がった薫香の表面が粗くざらついており、美
観的に好ましいものではない。しかも、薫香どうしが接
することにより、ざらついた部分が削れて粉が発生して
しまう。更に、上記方法は工程数が多いので、製造に長
時間を要するという問題もある。
【0006】本発明の目的は、上記従来の問題を解消す
ることにあり、成型した薫香の乾燥という操作を全く必
要としない薫香の製造方法の提供にあり、従って、成形
した薫香の変形を生じることなく、また薫香の製造時間
を飛踏的に短縮できる薫香の製造方法及びそれによって
造られる薫香を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、漢薬香料細末及び賦型剤の混合物に結合剤を加えて
造粒したものを、混練せずに乾燥状態で圧縮成形して薫
香を製造することを特徴とする薫香製造方法によって達
成される。
【0008】本発明による薫香の製造方法は以下の通り
である。すなわち、まず漢薬香料細末に賦型剤を混ぜ、
均一になるまで充分に混合する。次に、得られた混合物
に結合剤を加えて造粒する。最後に、得られた造粒物
を、所定の形状をした金型に充填して圧縮成形する。
【0009】図1に薫香を製造するための従来法と本発
明の方法の工程のフローチャートを示す。従来法では成
形後に乾燥という工程が必要であるが、本発明方法で
は、混合・造粒・乾燥を同一装置内で実施し、圧縮成形
したものがそのまま製品となり、成形後の乾燥工程が不
要であり工程数が少ない。
【0010】本発明において使用される漢薬香料細末と
しては、伽羅、沈香、白檀、桂皮、丁字、甘松、乳香、
安息香、唐木香、冷凌香、大茴香等々であり、これらは
単独又は所望により適宜混合して使用される。本発明に
おいて使用される賦型剤としては、結晶性セルロース、
コーンスターチ、バレーショデンプン、乳糖、果糖等が
あげられる。両者の混合は、乳鉢、ボールミル、蕾潰
機、V型混合機、そのほか遠心造粒機、転動造粒機、流
動層造粒機を用いて行うことができる。
【0011】漢薬香料細末と賦型剤の混合物に加える結
合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、デンプン糊等のノリ剤が挙げら
れる。結合剤の添加は、結合剤の溶液を造粒中の前記混
合物に噴霧して行うことが好ましい。例えば、混合物の
粒子表面に結合剤を均一に付着させるため、間歇的に幾
回かに分けて噴霧を行いながら造粒することが好まし
い。結合剤を粒子表面に付着させるには、結合剤溶液の
噴霧と粒子の乾燥を繰り返し行うのが好ましい。このよ
うな操作のためには、遠心造粒機や流動層造粒機を使用
するのが好ましい。更に、得られた造粒物はそのままで
成形することができるが、網目状のスクリーンに通して
整粒することが好ましい。造粒物は線香状、渦巻状ある
いは複雑な形状の金型に均一に充填する必要があり、ま
た複雑な模様を鮮明に表すために、造粒物の粒度は、1
50μm〜1300μmが好ましく、特に180μm〜
850μmが好ましい。また、造粒物の安息角は25°
〜50°が好ましく、特に30°〜45°が好ましい。
【0012】本発明の目的物である薫香に着色するため
各種色粉を加えることは何ら支障なく行われ、操作性の
容易さから結合剤溶液中に各種色粉を加えて行うのがよ
い。更に、圧縮成形する際に金型へ材料を容易に充填で
きるように、滑沢剤を加えてもよく、滑沢剤としてはタ
ルク、シリカ、ステアリン酸マグネシウムなどを用いる
ことができる。
【0013】本発明により製造する薫香は、その金型を
作ることのできる形状であれば、種々の任意形状にする
ことができる。例えば、棒状、板状、渦巻状、角柱状、
角錐状、円柱状、円錐状、キュービック状、多角形状、
幾何学模様状、湾曲状等に成形することができる。
【0014】更に、これらの各形状に成形された薫香は
任意に着色したり、模様付け、文字等の刻印、浮き彫り
等、目的に応じた加工が可能である。着色については、
成形後に着色するよりも、造粒する前に漢薬香料細末に
顔料等を加えておいたり、前記のように結合剤溶液中に
顔料を含有させておくほうが容易である。模様、文字等
は着色によって付してもよいし、また表面に模様、文字
状に凹凸が生じるように加工してもよい。この加工は、
成形用金型を所望の凹凸形状にしておけばよい。
【0015】圧縮成形する場合、1又は複数種の造粒体
を重ねて成形することも可能である。また、前記のよう
な浮き彫り部分だけを、色や組成等の異なる別の造粒物
で成形することも可能である。
【0016】図2は成形した各種薫香の斜視図である。
Aに示す薫香2はS字状に成形したものであり、表面に
は文字4が形成されている。この文字4は金型に凸部又
は凹部からなる該文字型を形成することにより容易に形
成できる。薫香2がAに示すようなS字形状であると、
薫香2の長手方向の端面6,8がそれぞれ概ね上下を向
くように薫香2を縦置きし、薫香2の長手方向の一端部
が他の薫香の端部と接するように接触させるか、又は前
記一端部を他の薫香の端部に載置することにより、複数
の薫香2を連結することができる。すると、薫香2の燃
焼時間を任意に設定したり、連続燃焼させる薫香の種類
を任意に設定できる。
【0017】更に、この薫香2は色や成分等の異なる上
下2層2a,2bからなっている。2層成形するには、
金型内にまず第1の造粒物を半分ほど充填しこの表面を
平坦にならした後、次に種類の異なる第2の造粒物を充
填し、その後に圧縮成形する。図2に示した薫香は2色
成形であるが、3色以上の複色成形も同様な方法により
可能である。
【0018】Bに示す薫香12は線香状であり、Aに示
した薫香と同様に文字14が形成されている。この棒状
薫香も同様に複色成形が可能である。Cに示す薫香22
は表面に家紋等の文様24を浮き彫りしたものであり、
該文様24は文字と同様に金型に該文様型を形成するこ
とにより容易に設けることができる。また、この文様部
分26だけが種類の異なる成分からなるように、前記同
様に薫香22を2色成形することも可能である。特に、
文様部分26を他の部分と異なる色に成形し、文様24
ごとに異なる色を設定しておけば、形状が同じで文様2
4が異なった多数の薫香22であっても、薫香22を容
易に識別することができる。本発明方法により製造した
薫香22は、表面も滑らかで光沢があるので、文様部分
26の着色等が際立って目立ち、識別機能が優れている
とともに美観的にも良い。
【0019】圧縮成形装置としては、ロータリー式成形
装置又は油圧式成形装置を用いることができ、例えば公
知の打錠機の金型を所望形状に変更して利用することが
できる。
【0020】本発明を実施する上での薫香の組成の一例
は下記の通りであるが、本発明による薫香の組成は下記
に限定されず、漢薬香料細末以外の成分は同等の機能の
ものに代替することができる。
【0021】 組成 重量% 漢薬香料細末 40〜60 結晶セルロース 10〜20 タブ粉 5〜10 デキストリン 5〜10 糊剤 2〜 5 顔料 2〜 5 塩素含有酸化剤 2〜 5
【0022】本発明によれば、漢薬香料細末と賦型剤と
の混合物から得られた造粒物粒子は、粒子間に結合剤が
付着されるので、粒子の粒度、安息角あるいは比容積等
の物性をコントロールした上で、所望形状の金型に充填
して圧縮成形することによって、所望形状の薫香とな
る。このように、長期の乾燥を必要とせず工程数が少な
いので短時間で薫香を製造することができる。また、圧
縮成形により薫香を製造するので、薫香表面が粗くざら
つかず逆に光沢が生じ、美観的に好ましい。
【0023】このように、本発明方法によれば、長期に
わたる乾燥を必要とせず、且つ、割れ、反り、欠け、折
れなどの変形を生ずることなく薫香を製造することがで
きる。しかも製造した薫香の香りの質は、従前のものと
変わるところがなく、本発明によれば良品の薫香を効率
よく造ることができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を更に具体
的に説明する。 実施例1 漢薬香料細末130g、結晶性セルロース96g、乳糖
85gを乳鉢でよく混合する。結合剤としてヒドロキシ
プロピルセルロース15gを200mlの蒸留水に溶か
した溶液を間歇的に噴霧しながらよく混合造粒する。得
られた造粒物を通風乾燥し、篩を使って整粒する。更
に、0.5gの滑光剤としてタルクを加え充分混合す
る。得られた細粒を直径20mm、厚さ5mmの円板状
物を成形する金型に充填し圧縮成形した。
【0025】得られた成形物10個(直径20.02m
m、厚み5.03mm、いずれも平均値)を40℃雰囲
気下の乾燥機内に24時間静置したところ、乾燥機内静
置前後において、直径、厚み共に変化が観られなかっ
た。また、得られた成形物は、反り、割れ、変形がな
く、直径の平均誤差が0.02mm、厚みの平均誤差が
0.03mmであり寸法精度が高い薫香を製造すること
ができ、外観も良好であった。
【0026】実施例2 実施例1と各種成分の使用量及び使用装置を変更して薫
香を作製した。漢薬香料細末300g、結晶性セルロー
ス200g、乳糖160gを流動層造粒機に入れ、送風
し、混合する。結合剤としてヒドロキシプロピルセルロ
ース30gを500mlの蒸留水に溶かし、これを間歇
的に噴霧して、粒子に付着せしめ造粒、乾燥する。これ
にシリカ10gを加える。得られた細粒を直径20m
m、厚さ5mmの円板状物を成形する金型に充填し圧縮
成形した。
【0027】得られた成形物10個(直径20.02m
m、厚み5.03mm、いずれも平均値)を40℃雰囲
気下の乾燥機内に24時間静置したところ、乾燥機内静
置前後において、直径、厚み共に変化が観られなかっ
た。また、得られた成形物は、実施例1と同様に反り、
割れ、変形がなく、直径の平均誤差が0.02mm、厚
みの平均誤差が0.03mmであり寸法精度が高い薫香
を製造することができ、外観も良好であった。
【0028】参考例1(従来法) 漢薬香料細末15g、タブ粉9.49g、CMC4.1
gを混合し、乳鉢で混ぜ合わせながら、水39mlを少
しずつ加えて、全体を混練し、粘土状物とする。これを
直径20mm、厚さ5mmの円板状抜型に押し込み成形
物を得た。得られた成形物10個(直径20.25m
m、厚み5.22mm、いずれも平均値)を40℃雰囲
気下の乾燥機内に24時間静置したところ、直径におい
て平均6.3%(0.25mm)、厚みにおいて平均1
1.1%(0.22mm)の収縮がみられた。また、す
べての成形物に反り、曲がりなどの変形が起こると共
に、約4割のものに割れが生じた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、漢薬薫香細末と賦型剤
とを混合して造粒し結合剤を加えることにより、粉体の
粒子間に結合剤を付着させて造粒・乾燥し、造粒物を混
練せずに乾燥状態で圧縮成形して、少ない工程で任意形
状の薫香を製造することができる。該方法は長時間の乾
燥が不要であり、工程数も少ないので、短時間で薫香を
製造することができる。しかも、乾燥による変形がな
く、外観の良好な薫香を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は薫香を製造する従来法と本発明方法のフ
ローチャートである。
【図2】図2は成形した各種薫香の斜視図である。
【符号の説明】
2、12、22 薫香 2a、2b 層 4、14 文字 6、8 端部 24 文様 26 文様部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漢薬香料細末及び賦型剤の混合物に結合
    剤を加えて造粒したものを、混練せずに乾燥状態で圧縮
    成形して薫香を製造することを特徴とする薫香製造方
    法。
  2. 【請求項2】 漢薬香料細末と賦型剤と結合剤とを混合
    して造粒したものを、混練せずに乾燥状態で金型に投入
    圧縮成形してなる薫香。
JP5015927A 1992-09-03 1993-01-05 薫香製造方法及び該方法により製造した薫香 Expired - Lifetime JPH0794374B2 (ja)

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